JPH11218551A - 信号検出装置 - Google Patents

信号検出装置

Info

Publication number
JPH11218551A
JPH11218551A JP3354198A JP3354198A JPH11218551A JP H11218551 A JPH11218551 A JP H11218551A JP 3354198 A JP3354198 A JP 3354198A JP 3354198 A JP3354198 A JP 3354198A JP H11218551 A JPH11218551 A JP H11218551A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
alias
frequency
sampling
sets
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3354198A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Kato
陽一 加藤
Minoru Manjo
実 萬城
Toshio Okazaki
敏夫 岡崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP3354198A priority Critical patent/JPH11218551A/ja
Publication of JPH11218551A publication Critical patent/JPH11218551A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低周波信号として現れるエイリアス信号の発
生及びその周波数を検出し、このエイリアス信号を除去
することにある。 【解決手段】 交流電気量をサンプリング周期が同一か
つサンプリング時刻が所定時刻だけ遅れた2組のサンプ
リング値にサンプリングするサンプリング手段2と、2
組のサンプリング値のA/D変換手段3と、ディジタル
変換された2組のサンプリング値に基づいてそれぞれ信
号検出を行う2組の演算手段4、4Aを備え、入力信号
に含まれているエイリアス信号または信号検出の演算過
程において発生するエイリアス信号を2組の演算結果に
基づいて検出するエイリアス発生検出手段6と、低周波
のエイリアス信号を検出したとき、サンプリング周波数
を変更してエイリアス信号を高周波側に移動し、その信
号を可変周波数ノッチフィルタにより除去する手段7、
7A、7Bを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号検出装置、特
に、交流電気量を一定周期によってサンプリングし、デ
ィジタル変換後のサンプリング値列に基づいて演算処理
を実行する時、入力信号もしくは演算過程に現れるエイ
リアス信号に関する。
【0002】
【従来の技術】交流電気量をサンプリングし、ディジタ
ル制御演算する場合、入力信号もしくは演算過程によっ
てサンプリング周波数にほぼ等しい高調波成分が含まれ
ることがある。この時、高調波成分は低周波のエイリア
ス信号として現れる。このエイリアス信号は制御本来の
信号との区別が困難であり、また、制御本来の信号に高
調波成分が含まれていることが認識できないため、この
低周波のエイリアス信号を除去することができない。こ
の結果、制御信号に低周波として現れるエイリアス信号
が重畳され、制御が不安定になる等の不具合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、低周
波信号として現れるエイリアス信号の発生及びその周波
数を検出し、このエイリアス信号を除去するに好適な信
号検出装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は、交流電気量
をサンプリング周期が同一かつサンプリング時刻が所定
時刻だけ遅れた2組のサンプリング値にサンプリングす
るサンプリング手段と、2組のサンプリングされたアナ
ログ量をディジタル値に変換するA/D変換手段と、デ
ィジタル変換された2組のサンプリング値に基づいてそ
れぞれ信号検出を行う2組の演算手段を備え、入力信号
に含まれているエイリアス信号または信号検出の演算過
程において発生するエイリアス信号を2組の演算結果に
基づいて検出するエイリアス発生検出手段と、低周波の
エイリアス信号を検出したとき、サンプリング周波数を
変更し、エイリアス信号を除去する手段を設けることに
より、解決される。ここで、エイリアス発生検出手段
は、サンプリング周期が同一かつサンプリング時刻が所
定時刻だけ遅れた2組のサンプリング値によって検出し
た信号に差が一定値以上かつ一定時間継続したとき、エ
イリアス信号の発生と判定する。また、エイリアス信号
を除去する手段は、低周波のエイリアス信号の発生を検
出したとき、サンプリング周波数を変更してエイリアス
信号を高周波側に移動し、その信号を可変周波数ノッチ
フィルタにより除去する。また、交流電気量を(数1)
の関係が成り立つ異なるサンプリング周波数によってサ
ンプリングする2組のサンプリング手段と、それぞれサ
ンプリングされたアナログ量をディジタル値に変換する
2組のA/D変換手段と、ディジタル変換されたサンプ
リング値に基づいて信号検出を行う2組の演算手段と、
この2組の演算手段の出力を切り換える切換手段と、2
組の演算手段の演算結果を入力して、入力信号に含まれ
ているエイリアス信号または2組の信号検出の演算過程
において発生するエイリアス信号の周波数成分を検出
し、低周波エイリアス信号の発生していない演算手段の
出力に切り換えるエイリアス判定手段を設けることによ
り、解決される。
【0005】本発明は、アナログ入力信号をディジタル
値に変換し、信号検出演算を行う過程において、サンプ
リング周波数f1にほぼ等しい周波数を成分とした信号
が発生すると、この発生した信号を復元することができ
ず、低周波数(0〜5Hz)のエイリアス信号として現
れる。この場合、同一の入力信号について2組のサンプ
リング値を求め、2組のサンプリング値によって検出し
た信号に差が一定値以上かつ一定時間継続したとき、エ
イリアス信号の発生とみなす。この発生した信号が低周
波エイリアス信号の場合はサンプリング周波数をf1
らf2(f2>f1)に変更し、エイリアス信号の周波数
を低周波(0〜5Hz)から高周波Δf(=20〜50
Hz近辺)に移動する。この高周波エイリアス信号をノ
ッチフィルタを介すことにより、エイリアス信号を除去
することが可能となる。また、本発明は、サンプリング
周波数f1,f2によってサンプリングし、このサンプリ
ング値に基づいてそれぞれ信号検出を行い、その時、エ
イリアス信号の周波数成分を比較し、低周波エイリアス
信号が発生している信号から高周波エイリアス信号が発
生している信号に切り換え、高周波エイリアス信号をフ
ィルタを介すことにより、エイリアス信号を除去するこ
とが可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態を示す信
号検出装置である。本実施形態では、簡単のため、サン
プリング周波数が信号周波数50Hzの12倍である6
00Hzを例にとって説明する。図1において、信号検
出装置は、アナログフィルタ1、可変サンプラ2、A/
D変換回路3、信号検出回路4及び4A、ディジタルフ
ィルタ5及び5A、エイリアス発生検出回路6、低周波
エイリアス発生検出回路7、サンプリング周波数変更回
路7A、可変周波数ノッチフィルタ7B、開閉器7Cか
らなる。また、信号検出装置の出力信号(発電機電圧実
効値Vg)は、自動電圧調整装置AVR、整流器TH
Y、励磁変圧器EXTR、界磁遮断器41からなる発電
機Gの定電圧制御系に入力される。
【0007】発電機Gの3相交流は変圧器PTを経て3
相交流入力信号vg1,vg2,vg3としてアナログフ
ィルタ1に入力される。この3相交流入力信号はアナロ
グフィルタ1によりサージ成分を除去した後、可変サン
プラ2において一定周期な時刻t0に3相交流入力信号
のサンプリング(v1,v2,v3:時刻t0のサンプリン
グ値)を行うと同時に、時刻t0よりεだけ遅れた時刻
0+εのサンプリング(v1’,v2’,v3’:時刻t
0よりεだけずれたサンプリング値)を行い、この2組
のサンプリング値をA/D変換回路3によりそれぞれデ
ィジタル値に変換(V1,V2,V3:v1,v2,v3のA
/D変換値;V1’,V2’,V3’:v1’,v2’,
3’のA/D変換値)し、このディジタル値から信号
検出回路4及び4Aにおいて発電機電圧実効値演算を行
う。発電機電圧実効値Vgは、Vgの2乗値を
【数2】 の演算を行うことにより検出する。このとき、3相交流
入力信号vg1,vg2,vg3に例えば第5高調波及び
第7高調波成分が含まれると、Vg2演算(2乗演算)
の結果、第5高調波と第7高調波成分の和の成分である
第12高調波成分がVg2に現れる。一方、3相交流入
力信号vg1,vg2,vg3の周波数を50Hz,サン
プリング周波数を600Hzとした場合、Vg2には入
力信号周波数50Hz×12倍=600Hzの第12高
調波成分が生成される。このため、サンプリング周波数
が600Hzであることから、Vg2に含まれる600
Hzの第12高調波成分は直流のエイリアス信号として
Vg2に現れることになる。但し、実際にはサンプリン
グ周波数と第12高調波成分の周波数とが完全に一致す
ることはなく、微妙にずれるため、直流エイリアス信号
は低周波(例えば、0〜5Hz)のエイリアス信号とし
てVg2に現れ、ディジタルフィルタ5及び5Aの入力
信号となる。この低周波のエイリアス信号を除去すれ
ば、Vg2に含まれた第12高調波成分を除去したこと
になる。しかし、現状のディジタルフィルタ5及び5A
では高周波(10Hz以上)のリップル分は除去できる
が、低周波(0〜5Hz)のエイリアス信号は制御信号
(0〜5Hz)と一致するため、分離ができない。この
結果、発電機電圧実効値Vgには、検出したい信号であ
る発電機電圧信号に有害な低周波のエイリアス信号が重
畳されてしまう。従って、この検出信号を例えば後述す
る発電機Gの定電圧制御に使用すると、制御が不安定に
なってしまう。
【0008】この対策として、本実施形態では、エイリ
アス発生検出回路6、低周波エイリアス発生検出回路
7、サンプリング周波数変更回路7A、可変周波数ノッ
チフィルタ7Bを設ける。エイリアス発生検出回路6
は、エイリアス発生の有無を判定する。ここで、図5を
用いて、エイリアス信号発生有無の判定の根拠を述べ
る。図5において、本来検出したい入力信号の実効値が
であり、の検出演算過程においてのようなサンプ
リング周波数(600Hz)近辺の高周波信号(周波数
約600Hz)が発生したとする。この時、サンプリン
グ周期h(h=1/600Hz)でのサンプリング値f
(t0)から検出された実効値は、本来検出したい入力
信号の実効値に、発生した高周波信号の直流エイリ
アス信号が加算された実効値(○印)となる。この時
サンプリング時間をεだけずらし、サンプリング値f
(t0+ε)から検出された実効値は、本来検出したい
入力信号の実効値に、発生した高周波信号の直流エ
イリアス信号が加算された実効値(△印)となる。こ
のことから、f(t0),f(t0+ε)から検出した実
効値に,のような差が生じた場合には、直流エイリ
アス信号が発生したと見なせる。一方、エイリアスが発
生していない場合、(○印)と(△印)は共に本来
検出したい入力信号の実効値上に存在することにな
り、f(t0),f(t0+ε)から検出した実効値には
差がなく、常に0となる。なお、以上は、信号検出の演
算過程において発生するエイリアス信号に関して説明し
たが、入力信号にエイリアス信号が含まれている場合に
ついても同様である。
【0009】そこで、エイリアス発生検出回路6は、デ
ィジタルフィルタ5及び5Aの出力値の差をとり、差が
無の場合は、エイリアス発生無と判定し、ディジタルフ
ィルタ5の出力値をそのまま可変周波数ノッチフィルタ
7Bを介して開閉器7Cの入力値とし、発電機電圧実効
値Vgとして出力する。一方、ディジタルフィルタ5及
び5Aの出力値の差が有の場合は、ここでは、ディジタ
ルフィルタ5及び5Aの出力値の差が一定値(|e|)
以上かつ一定時間(TDPU)継続した場合、エイリア
ス発生有と判定する。エイリアス発生検出回路6がエイ
リアス発生有と判定し、このエイリアス信号が低周波エ
イリアス発生検出回路7において低周波(0〜5Hz)
と判定した場合には、サンプリング周波数変更回路7A
においてサンプリング周波数をf1からf2(f2>f1
に変更し、f2によって信号検出を行う。この場合、信
号検出回路4の出力値にはΔf(=f2−f1)近辺のエ
イリアス信号が発生する。ここで、Δfを例えば20H
z以上の周波数となるようにf2を選定する。エイリア
ス発生検出回路6は、Δf(20Hz)近辺のエイリア
ス信号を検出し、エイリアス発生有と判定し、低周波エ
イリアス発生検出回路7では高周波(20Hz)と判定
するため、ディジタルフィルタ5の出力値をそのまま可
変周波数ノッチフィルタ7Bに入力する。可変周波数ノ
ッチフィルタ7Bは、中心ノッチ周波数がΔfであり、
Δf近辺の周波数成分を除去するため、Δf(20H
z)近辺のエイリアス信号を分離し、開閉器7Cを経
て、発電機電圧実効値Vgとして出力する。このよう
に、エイリアス信号が低周波(0〜5Hz)と判定した
場合には、サンプリング周波数をf1からf2(f2
1)に変更することによって、低周波(0〜5Hz)
のエイリアス信号を高周波(20Hz)のエイリアス信
号に変え、エイリアス信号を除去することになる。
【0010】開閉器7Cを経て出力される発電機電圧実
効値Vgは電圧設定値Vrefと比較され、その偏差を
自動電圧調整装置AVRに入力することによって整流器
THYを制御し、励磁変圧器EXTR、界磁遮断器41
を介して発電機Gから供給される界磁巻線EXの励磁電
流を調整し、発電機Gの定電圧制御を行う。
【0011】本実施形態では、サンプリング周波数が信
号周波数50Hzの12倍である600Hzを例に説明
したが、サンプリング周波数が信号周波数60Hzの1
2倍である720Hzの場合も同様であり、一般的に
は、信号検出回路の出力信号にサンプリング周波数とほ
ぼ等しい信号が含まれる場合には、全く同様な結論とな
る。
【0012】図2に、エイリアス発生検出回路6の詳細
を示す。図2において、入力信号からサンプリング周期
hが同一で時間εだけ遅れた2種類のサンプリング(サ
ンプリング1(○印),サンプリング2(△印))を行
い、サンプリング1のサンプリング値f(t0),サン
プリング2のサンプリング値f(t0+ε)からそれぞ
れ検出した発電機電圧の実効値(ディジタルフィルタ5
及び5Aの出力信号)を入力とし、減算器10Aによっ
てそれぞれの発電機電圧実効値の差をとり、その差から
エイリアス信号発生の判定部10においてエイリアス発
生有無の判定を行う。エイリアス信号無しの場合、f
(t0),f(t0+ε)を用いて検出した実効値は同一
値となるため、差は0となるが、差が一定値(例えば、
判定値0.005PU(0.5%))以上で一定時間
(例えば、1秒)継続した場合、エイリアス信号が発生
したと判定する。
【0013】図3に、低周波エイリアス発生検出回路7
及びサンプリング周波数変更回路7Aの詳細を示す。低
周波のエイリアス信号が発生した場合、サンプリング周
波数を変更し、エイリアス信号を低周波から高周波側へ
と変化させる。図3において、発電機電圧実効値の演算
過程においてサンプリング周波数近辺の信号が生成され
ると、この信号は制御信号の周波数帯域と一致する除去
しにくい低周波のエイリアス信号として現れる。そのた
め、低周波エイリアス発生検出回路7はエイリアス発生
検出回路6からエイリアス発生有の信号を受ける。この
時、低周波数エイリアス発生判定部13において低周波
数エイリアスが発生したと判定すると、サンプリング周
波数変更回路7Aによってサンプリング周波数をf1
らf2(f2>f1)に変更し、f2によって信号検出及び
発電機電圧実効値演算を行う。一般に入力信号の周波数
をfsys,サンプリング周波数をfsとした場合、発
生するエイリアス信号の周波数Δfは、Δf=|fsy
s−fs|により表されるため、Δfが例えば20Hz
以上の周波数となるようにf2を選定し、発電機電圧実
効値演算を行うと、演算結果であるVg2にはΔf=|
第12高調波成分の周波数−f2|=20Hz近辺のエ
イリアス信号が発生する。この時、低周波エイリアス発
生検出回路7は再度エイリアス発生検出回路6からエイ
リアス発生有の信号を受けるが、低周波エイリアス発生
判定部13において低周波エイリアスは未発生と判定
し、高周波エイリアス判定部15において高周波エイリ
アスが発生したと判定する。このため、f2による演算
結果である発電機電圧実効値Vgの2乗値が可変周波数
ノッチフィルタ7Bを通過する。可変周波数ノッチフィ
ルタ7Bの中心ノッチ周波数Δfを20Hzに設定して
おけば、発生した高周波のエイリアス信号は分離され
る。これにより、本来認識不可能な第12高調波成分の
信号を除去することができることになる。なお、高周波
エイリアス判定部15において高周波エイリアスの発生
無しと判定したときには、エイリアス発生無しとして扱
う。
【0014】図4は、本発明の他の実施形態を示す。図
4において、信号検出装置は、アナログフィルタ17、
サンプラ18及び18A、A/D変換回路19及び19
A、信号検出回路20及び20A、ディジタルフィルタ
21及び21A、切換回路22、エイリアス判定回路2
3、開閉器24からなる。
【0015】3相交流入力信号vg1,vg2,vg
3は、アナログフィルタ17によりサージ成分を除去し
た後、サンプラ18においてサンプリング周波数f1
よってサンプリング(v1,v2,v3:サンプリング周
波数f1のサンプリング値)を行い、サンプラ18Aに
おいてサンプリング周波数f2によってサンプリング
(v1’,v2’,v3’:サンプリング周波数f2のサン
プリング値)を行う。この2組のサンプリング値をA/
D変換回路19,19Aによりそれぞれディジタル値に
変換(V1,V2,V3:v1,v2,v3のA/D変換値;
1’,V2’,V3’:v1’,v2’,v3’のA/D変
換値)し、このディジタル値から信号検出回路20及び
20Aによって発電機電圧実効値演算を行う。この時、
サンプラ18のサンプリング周波数f1とサンプラ18
Aのサンプリング周波数f2の関係が
【数3】 となるようにする。信号検出回路20の発電機電圧実効
値演算過程において、例えばf1近辺の高周波信号が発
生した場合、信号検出回路20の出力には低周波のエイ
リアス信号が現れる。この時、信号検出回路20Aの出
力にもエイリアス信号が現れるが、(数3)の関係より
2>f1であることから、発電機電圧実効値演算過程に
発生した高周波信号の周波数f1よりf2の方が大きく、
そのため、信号検出回路20Aの出力に発生したエイリ
アス信号は、信号検出回路20の出力に発生したエイリ
アス信号よりも高周波の信号となる。信号検出回路20
において発生したエイリアス信号は、低周波のため、デ
ィジタルフィルタ21では除去できず、また、このまま
制御装置の入力信号として使用すると、制御自体が不安
定となる。そこで、エイリアス判定回路23は、信号検
出回路20及び20Aのそれぞれの出力を入力し、それ
ぞれの出力に含まれる周波数成分の大きさを比較し、周
波数成分の大きい出力側に切換回路22を切り換える。
上述の場合、信号検出回路20の出力に発生したエイリ
アス信号は低周波であり、信号検出回路20Aの出力に
発生したエイリアス信号は高周波であるので、エイリア
ス判定回路23から切換回路22に開閉器24の入力信
号をディジタルフィルタ21Aの出力に切り換える信号
を出力する。信号検出回路20Aの出力に発生した高周
波エイリアス信号はディジタルフィルタ21Aにより除
去されるため、ディジタルフィルタ21Aの出力を開閉
器24の入力信号として使用し、発電機電圧実効値Vg
として出力する。このようにして、信号検出回路20の
発電機電圧実効値演算過程において発生した高周波信号
を除去することができる。一方、信号検出回路20Aの
発電機電圧実効値演算過程においてf2近辺の周波数信
号が発生し、信号検出回路20Aの出力に低周波のエイ
リアス信号が現れた場合、上記と同様に、エイリアス判
定回路23から切換回路22に切り換える信号を出力
し、切換回路22によってディジタルフィルタ21の出
力に切り換え、開閉器24の入力信号として使用し、発
電機電圧実効値Vgとして出力する。このようにして、
信号検出回路20Aの発電機電圧実効値演算過程におい
て発生した高周波信号を除去することができる。ここ
で、f1とf2には(数3)の関係が成立しているため、
信号検出回路20及び20Aに同時に低周波のエイリア
ス信号が現れるのは、3相交流入力信号vg1,vg2
vg3の周波数fがf=m*f1=n*f2となる時とな
る。すなわち、f=m*f1=n*f2となるまで、信号検
出回路20及び20Aに同時に低周波エイリアス信号が
発生することはない。このため、本実施形態では、この
ように2組のサンプリング周波数f1とf2を組み合わせ
ることにより、3相交流入力信号の周波数f=m*f1
n*f2の高周波まで低周波エイリアス信号を除去するこ
とができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
同一の入力信号について2組のサンプリング値を求め、
2組のサンプリング値によって検出した信号の差に基づ
いてエイリアス信号発生の有無を検出し、また、サンプ
リング周波数を変更することにより、エイリアス信号を
除去することができる。また、本発明によれば、異なる
サンプリング周波数を用いることにより、エイリアス信
号の周波数成分を比較して、エイリアス信号発生の有無
を検出し、また、低周波エイリアス信号を高周波エイリ
アス信号に切り換えることにより、エイリアス信号を除
去することができる。この結果、上記いずれの場合に
も、エイリアス現象に基づく認識不可能な信号を除去す
ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す信号検出装置
【図2】本発明のエイリアス発生検出回路の詳細図
【図3】本発明の低周波エイリアス発生検出回路の詳細
【図4】本発明の他の実施形態
【図5】本発明のエイリアス信号発生有無の説明図
【符号の説明】
1…アナログフィルタ、2…可変サンプラ、3…A/D
変換回路、4、4A…信号検出回路、5、5A…ディジ
タルフィルタ、6…エイリアス発生検出回路、7…低周
波エイリアス発生検出回路、7A…サンプリング周波数
変更回路、7B…可変周波数ノッチフィルタ、7C…開
閉器、17…アナログフィルタ、18、18A…サンプ
ラA/D、19、19A…変換回路、20、20A…信
号検出回路、21、21A…ディジタルフィルタ、22
…切換回路、23…エイリアス判定回路、24…開閉器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電気量をサンプリング周期が同一か
    つサンプリング時刻が所定時刻だけ遅れた2組のサンプ
    リング値にサンプリングするサンプリング手段と、2組
    のサンプリングされたアナログ量をディジタル値に変換
    するA/D変換手段と、ディジタル変換された2組のサ
    ンプリング値に基づいてそれぞれ信号検出を行う2組の
    演算手段を備え、入力信号に含まれているエイリアス信
    号または信号検出の演算過程において発生するエイリア
    ス信号を2組の演算結果に基づいて検出するエイリアス
    発生検出手段と、低周波のエイリアス信号を検出したと
    き、サンプリング周波数を変更し、エイリアス信号を除
    去する手段を設けることを特徴とする信号検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、エイリアス発生検出
    手段は、サンプリング周期が同一かつサンプリング時刻
    が所定時刻だけ遅れた2組のサンプリング値によって検
    出した信号に差が一定値以上かつ一定時間継続したと
    き、エイリアス信号の発生と判定することを特徴とする
    信号検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、エイリアス信号を除
    去する手段は、低周波のエイリアス信号の発生を検出し
    たとき、サンプリング周波数を変更してエイリアス信号
    を高周波側に移動し、その信号を可変周波数ノッチフィ
    ルタにより除去することを特徴とする信号検出装置。
  4. 【請求項4】 交流電気量を下記(数1)の関係が成り
    立つ異なるサンプリング周波数によってサンプリングす
    る2組のサンプリング手段と、それぞれサンプリングさ
    れたアナログ量をディジタル値に変換する2組のA/D
    変換手段と、ディジタル変換されたサンプリング値に基
    づいて信号検出を行う2組の演算手段と、この2組の演
    算手段の出力を切り換える切換手段と、2組の演算手段
    の演算結果を入力して、入力信号に含まれているエイリ
    アス信号または2組の信号検出の演算過程において発生
    するエイリアス信号の周波数成分を検出し、低周波エイ
    リアス信号の発生していない演算手段の出力に切り換え
    るエイリアス判定手段を設け、エイリアス信号を除去す
    ることを特徴とする信号検出装置。 記 【数1】
JP3354198A 1998-02-02 1998-02-02 信号検出装置 Pending JPH11218551A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3354198A JPH11218551A (ja) 1998-02-02 1998-02-02 信号検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3354198A JPH11218551A (ja) 1998-02-02 1998-02-02 信号検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11218551A true JPH11218551A (ja) 1999-08-10

Family

ID=12389438

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3354198A Pending JPH11218551A (ja) 1998-02-02 1998-02-02 信号検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11218551A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012167747A1 (zh) * 2011-06-09 2012-12-13 Hao Yushan 交流电物理量测量和数据采集装置和方法
JP2015215195A (ja) * 2014-05-08 2015-12-03 株式会社東芝 交流電気信号検出装置および交流電気信号検出方法
JP2017112663A (ja) * 2015-12-14 2017-06-22 株式会社ダイヘン 電圧調整装置
JP2019004572A (ja) * 2017-06-13 2019-01-10 株式会社ダイヘン 電圧調整装置及び電圧調整システム
CN116298492A (zh) * 2023-05-23 2023-06-23 山东棋盘信息科技有限公司 一种交流混合信号的检测系统及方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012167747A1 (zh) * 2011-06-09 2012-12-13 Hao Yushan 交流电物理量测量和数据采集装置和方法
US9551732B2 (en) 2011-06-09 2017-01-24 Yushan Hao Apparatus and method for alternating current physical signals measurement and data acquisition
EA027848B1 (ru) * 2011-06-09 2017-09-29 Юйшань Хао Устройство и способ для дискретизации данных при измерении переменного тока и связанных физических величин
JP2015215195A (ja) * 2014-05-08 2015-12-03 株式会社東芝 交流電気信号検出装置および交流電気信号検出方法
JP2017112663A (ja) * 2015-12-14 2017-06-22 株式会社ダイヘン 電圧調整装置
JP2017131108A (ja) * 2015-12-14 2017-07-27 株式会社ダイヘン 電圧調整装置
JP2019004572A (ja) * 2017-06-13 2019-01-10 株式会社ダイヘン 電圧調整装置及び電圧調整システム
CN116298492A (zh) * 2023-05-23 2023-06-23 山东棋盘信息科技有限公司 一种交流混合信号的检测系统及方法
CN116298492B (zh) * 2023-05-23 2023-08-22 山东棋盘信息科技有限公司 一种交流混合信号的检测系统及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101129072B1 (ko) 순시전압저하 보상회로, 전력변환장치, 순시전압저하 보상방법 및 순시전압저하 보상프로그램을 기록한 컴퓨터에 의해 판독 가능한 기록매체
KR100934311B1 (ko) 인버터 장치
EP1100191A3 (en) Inverter control apparatus and method for controlling an inverter
JPH11218551A (ja) 信号検出装置
JPH0737998B2 (ja) 電気量検出器
JPH07170799A (ja) 交流電動機の制御方法と装置および電動機電流の補正方法
JP3181859B2 (ja) 電力変換装置
EP2869454A1 (en) Motor control apparatus and method for controlling motor
JP3444011B2 (ja) 電力用アクティブフィルタ
JP3749426B2 (ja) 誘導電動機の制御装置
JPH09149553A (ja) アクティブフィルタ
JP2008306831A (ja) 高調波電流補償装置
JP3212850B2 (ja) 特定周波数成分信号の動作位相算出方法および装置並びにアクティブフィルタのデジタル制御システム
JP2003102127A (ja) アクティブフィルタ装置の制御方法
JP2774246B2 (ja) 電流形コンバータの制御装置
JP3212849B2 (ja) アクティブフィルタのデジタル制御システム
JP2004064980A (ja) 自励式変換器の制御方式
JP3029743B2 (ja) 配電系統固有周波数の推定方法
JP3314035B2 (ja) 信号検出装置
JP2009288070A (ja) 交流電力測定装置
JPH0746887A (ja) 単相誘導電動機の速度制御装置
JP2010057219A (ja) 交流δi形故障検出方法及び故障検出装置
JP2960569B2 (ja) Pwmコンバータの制御装置
JPH07236230A (ja) 電圧変動抑制装置の制御装置
CN111656668B (zh) 电力转换装置、其控制装置以及控制方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Effective date: 20040324

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424