JPH11218291A - 断熱壁部材 - Google Patents
断熱壁部材Info
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- JPH11218291A JPH11218291A JP10020861A JP2086198A JPH11218291A JP H11218291 A JPH11218291 A JP H11218291A JP 10020861 A JP10020861 A JP 10020861A JP 2086198 A JP2086198 A JP 2086198A JP H11218291 A JPH11218291 A JP H11218291A
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- heat insulating
- vacuum
- plate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 断熱荷箱等の断熱壁に使用する真空断熱パネ
ルの真空状態の維持、および断熱効果の向上を図る。 【解決手段】 断熱壁部材2は、外板270と、内板2
60と、内外板の間に配設する真空断熱パネル220と
断熱材210を積層した断熱材ブロック200を備えて
いる。外板270に補強材300を配設し、隣接する補
強材300の間隙に真空断熱パネル220を有する断熱
材ブロック200を配設する。このとき、断熱材ブロッ
ク200の一面を外板270の板面に固着し、内板26
0に対向する断熱材ブロック200の面は自由端面と
し、振動等の外力を吸収できる構成とする。
ルの真空状態の維持、および断熱効果の向上を図る。 【解決手段】 断熱壁部材2は、外板270と、内板2
60と、内外板の間に配設する真空断熱パネル220と
断熱材210を積層した断熱材ブロック200を備えて
いる。外板270に補強材300を配設し、隣接する補
強材300の間隙に真空断熱パネル220を有する断熱
材ブロック200を配設する。このとき、断熱材ブロッ
ク200の一面を外板270の板面に固着し、内板26
0に対向する断熱材ブロック200の面は自由端面と
し、振動等の外力を吸収できる構成とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍車や保冷車等
に装備される車両用断熱荷箱の断熱壁部材に関する。
に装備される車両用断熱荷箱の断熱壁部材に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、本発明を適用する保冷車、冷凍
車の一般構造を示す。車両1は、車体のフレーム5上に
断熱荷箱10を搭載した構造となっている。
車の一般構造を示す。車両1は、車体のフレーム5上に
断熱荷箱10を搭載した構造となっている。
【0003】図9は、断熱荷箱10を構成する従来の壁
部材20’の断面構造を示している。荷箱の壁部材2
0’はアルミ又はFRP製の外板22と、同じくアルミ
又はFRP製の内板24の間に、発泡ウレタンフォー
ム、あるいは発泡ポリスチレンフォームのスラブ(発泡
させて板状の加工したもの)30を挾み、接着剤40で
接合したサンドウイッチパネルとなっている。または、
同様の内外板に独立発泡のウレタンを注入発泡させた構
造も用いられていた。
部材20’の断面構造を示している。荷箱の壁部材2
0’はアルミ又はFRP製の外板22と、同じくアルミ
又はFRP製の内板24の間に、発泡ウレタンフォー
ム、あるいは発泡ポリスチレンフォームのスラブ(発泡
させて板状の加工したもの)30を挾み、接着剤40で
接合したサンドウイッチパネルとなっている。または、
同様の内外板に独立発泡のウレタンを注入発泡させた構
造も用いられていた。
【0004】この種冷凍、冷蔵車においては、冷凍庫の
予冷時間の短縮化や、庫内容積拡大が望まれている。こ
こで、予冷時間は、荷物の積み込み前に冷凍庫内を所定
の温度(低温)へ冷し込む時間である。予冷時間の短縮
化は、冷凍庫内への外気の熱の進入を減少させる必要が
ある。そのためには、冷凍庫壁の断熱性の向上が必要と
なる。また、庫内容積拡大に関しては、冷凍庫の外幅寸
法が法規により規制されているので、庫内寸法の拡大
は、断熱材の薄肉化により達成される。壁の薄肉化を達
成させる場合においても、外気熱の進入阻止は絶対的条
件となり、壁材の断熱性能の向上が必要であった。
予冷時間の短縮化や、庫内容積拡大が望まれている。こ
こで、予冷時間は、荷物の積み込み前に冷凍庫内を所定
の温度(低温)へ冷し込む時間である。予冷時間の短縮
化は、冷凍庫内への外気の熱の進入を減少させる必要が
ある。そのためには、冷凍庫壁の断熱性の向上が必要と
なる。また、庫内容積拡大に関しては、冷凍庫の外幅寸
法が法規により規制されているので、庫内寸法の拡大
は、断熱材の薄肉化により達成される。壁の薄肉化を達
成させる場合においても、外気熱の進入阻止は絶対的条
件となり、壁材の断熱性能の向上が必要であった。
【0005】ここで、断熱材として用いられる素材に対
する熱伝導率を表1に示す。
する熱伝導率を表1に示す。
【表1】 上記表でもわかるように、真空断熱パネルの熱伝導率は
非常に低い値となっている。そこで、庫内の保冷を目的
とする壁材の断熱性向上のための手法としては、発泡プ
ラスチックフォームより熱伝導率の低い、真空断熱パネ
ルの応用が考えられる。
非常に低い値となっている。そこで、庫内の保冷を目的
とする壁材の断熱性向上のための手法としては、発泡プ
ラスチックフォームより熱伝導率の低い、真空断熱パネ
ルの応用が考えられる。
【0006】真空断熱パネルは、断熱性能を必要とする
家電冷蔵庫の一部に既に採用されている(図10,11
参照)。例えば、家電冷蔵庫70の冷蔵室71、冷凍室
73の壁面に配設される真空断熱パネル75は、約0.
08mmの厚さ寸法を有するアルミラミネートフィルム
753内に連続発泡ウレタンフォーム751を充填し、
真空雰囲気中でシールをしたものである。この真空断熱
パネル75を配設した冷蔵庫壁の構造は、スチール等の
鋼板よりなる外板755と、真空成形等で作られたAB
S樹脂等よりなる内板757との間に真空断熱パネル7
5を配設して構成している。断熱パネル75は外板75
5にホットメルト系接着剤759で固定して配設され
る。そして、真空断熱パネル75と内板757、及び外
板755と内板757の空間には独立発泡のウレタンフ
ォーム756を現場発泡により充填している。外板75
5、内板757、アルミラミネートフィルム753と独
立発泡のウレタンフォーム756の接合は、ウレタンフ
ォーム756の自己接着性により強固に接合されてい
る。ここで、符号754は熱交換器の銅パイプを示し、
符号752はガス吸着剤であるゲッター材を示す。
家電冷蔵庫の一部に既に採用されている(図10,11
参照)。例えば、家電冷蔵庫70の冷蔵室71、冷凍室
73の壁面に配設される真空断熱パネル75は、約0.
08mmの厚さ寸法を有するアルミラミネートフィルム
753内に連続発泡ウレタンフォーム751を充填し、
真空雰囲気中でシールをしたものである。この真空断熱
パネル75を配設した冷蔵庫壁の構造は、スチール等の
鋼板よりなる外板755と、真空成形等で作られたAB
S樹脂等よりなる内板757との間に真空断熱パネル7
5を配設して構成している。断熱パネル75は外板75
5にホットメルト系接着剤759で固定して配設され
る。そして、真空断熱パネル75と内板757、及び外
板755と内板757の空間には独立発泡のウレタンフ
ォーム756を現場発泡により充填している。外板75
5、内板757、アルミラミネートフィルム753と独
立発泡のウレタンフォーム756の接合は、ウレタンフ
ォーム756の自己接着性により強固に接合されてい
る。ここで、符号754は熱交換器の銅パイプを示し、
符号752はガス吸着剤であるゲッター材を示す。
【0007】この種の真空断熱パネルの構造、充填物、
ゲッター剤は、例えば特開昭58−50393号、特開
昭59−148653号公報、特開昭61−14449
2号公報、特開昭61−241594号公報、特公昭6
1−1726号公報、特公平1−46759号公報、特
公平3−23825号公報、特公平5−63715号公
報、特開平6−321266号公報に開示されている。
ゲッター剤は、例えば特開昭58−50393号、特開
昭59−148653号公報、特開昭61−14449
2号公報、特開昭61−241594号公報、特公昭6
1−1726号公報、特公平1−46759号公報、特
公平3−23825号公報、特公平5−63715号公
報、特開平6−321266号公報に開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、冷凍車、冷蔵
車等の壁材に熱伝導率が低く、断熱効率のよい真空断熱
パネルを用いた場合を説明する。図12は、冷凍庫の壁
材に真空断熱パネルを封入した例を示す。壁材20A
は、外板22と内板24を有し、内板24の内面に接し
て真空断熱パネル75を接着し、真空断熱パネル75と
外板22との間にウレタンフォーム32を充填して構成
する。
車等の壁材に熱伝導率が低く、断熱効率のよい真空断熱
パネルを用いた場合を説明する。図12は、冷凍庫の壁
材に真空断熱パネルを封入した例を示す。壁材20A
は、外板22と内板24を有し、内板24の内面に接し
て真空断熱パネル75を接着し、真空断熱パネル75と
外板22との間にウレタンフォーム32を充填して構成
する。
【0009】図13は、真空断熱パネル75のシール部
60の構造を示す。真空断熱パネル75は、アルミラミ
ネートフィルム材753の間に連続発泡ウレタンフォー
ム751を充填し、真空雰囲気中でシール部60を形成
したものである。アルミラミネートフィルム材753
は、ポリエチレン層753a、アルミ箔層753b、ア
ルミ蒸着ポリエステル層753c、ナイロン層753d
を積層したもので、対向する表皮のポリエチレン層75
3aをヒートシールして溶着部W1を形成している。
60の構造を示す。真空断熱パネル75は、アルミラミ
ネートフィルム材753の間に連続発泡ウレタンフォー
ム751を充填し、真空雰囲気中でシール部60を形成
したものである。アルミラミネートフィルム材753
は、ポリエチレン層753a、アルミ箔層753b、ア
ルミ蒸着ポリエステル層753c、ナイロン層753d
を積層したもので、対向する表皮のポリエチレン層75
3aをヒートシールして溶着部W1を形成している。
【0010】ここで、輸送用の冷凍庫は家電冷蔵庫と異
なり、運搬途上曲げやねじれの力Fが加わると共に、振
動する。壁材はこれらの負荷により次の問題が発生する
(図14参照)。車載用の断熱荷箱に、例えば走行中に
断熱壁20Aに荷重Fが作用し、断熱壁20Aに撓みが
発生したとする。図14(A)は、この撓みによりシー
ル部60のアルミラミネートフィルム材753内部にス
トレスS1、ストレスS2が作用した状態を示す。シール
部60の溶着部W1はポリエチレン層を熱溶着させてい
るので、強度面での負荷がかかると溶着部W1面には揺
れによる互いに向きの異なるストレスS2が働き、シー
ル剥離が起こる、あるいは、繰返し引っ張り方向へのス
トレスS1が発生することにより、シール部60に破断
D1が生じ、真空状態が維持できなくなった。このよう
に、車に搭載される冷蔵庫においては振動等の外力によ
り真空断熱パネルの真空機能が失われ、断熱効果が低減
してしまう不具合が発生した。
なり、運搬途上曲げやねじれの力Fが加わると共に、振
動する。壁材はこれらの負荷により次の問題が発生する
(図14参照)。車載用の断熱荷箱に、例えば走行中に
断熱壁20Aに荷重Fが作用し、断熱壁20Aに撓みが
発生したとする。図14(A)は、この撓みによりシー
ル部60のアルミラミネートフィルム材753内部にス
トレスS1、ストレスS2が作用した状態を示す。シール
部60の溶着部W1はポリエチレン層を熱溶着させてい
るので、強度面での負荷がかかると溶着部W1面には揺
れによる互いに向きの異なるストレスS2が働き、シー
ル剥離が起こる、あるいは、繰返し引っ張り方向へのス
トレスS1が発生することにより、シール部60に破断
D1が生じ、真空状態が維持できなくなった。このよう
に、車に搭載される冷蔵庫においては振動等の外力によ
り真空断熱パネルの真空機能が失われ、断熱効果が低減
してしまう不具合が発生した。
【0011】そこで、本発明は上述した従来の不具合を
解消した振動等に強い真空断熱パネルを提供するもので
ある。
解消した振動等に強い真空断熱パネルを提供するもので
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の断熱壁部材は、
外板と、内板と、内外板の間に配設するシート状のパッ
ク部材内にコア材を充填し、真空雰囲気中でパック部材
をシールした真空断熱パネルとを備え、真空断熱パネル
はシール部分以外の一面を、外板、あるいは内板のいず
れか一方の板面に固着され、他面を自由端面として配設
されている構成を具備する。さらに、本発明の断熱壁部
材は、外板と、内板と、内外板の間に配設する真空断熱
パネルと断熱材を積層した断熱材ブロックを備え、断熱
材ブロックの一面を外板、あるいは内板のいずれか一方
の板面に固着し、他面を自由端面とする構成を具備す
る。また、外板と内板との間に補強材を配設し、隣接す
る補強材の間隙に真空断熱パネル、または断熱材ブロッ
クを配設する構成を有する。
外板と、内板と、内外板の間に配設するシート状のパッ
ク部材内にコア材を充填し、真空雰囲気中でパック部材
をシールした真空断熱パネルとを備え、真空断熱パネル
はシール部分以外の一面を、外板、あるいは内板のいず
れか一方の板面に固着され、他面を自由端面として配設
されている構成を具備する。さらに、本発明の断熱壁部
材は、外板と、内板と、内外板の間に配設する真空断熱
パネルと断熱材を積層した断熱材ブロックを備え、断熱
材ブロックの一面を外板、あるいは内板のいずれか一方
の板面に固着し、他面を自由端面とする構成を具備す
る。また、外板と内板との間に補強材を配設し、隣接す
る補強材の間隙に真空断熱パネル、または断熱材ブロッ
クを配設する構成を有する。
【0013】
【発明の実施の形態】実施の形態1 本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1
は、本発明の真空断熱パネルを装填した断熱壁部材の斜
視図、図2は断面図である。断熱壁部材2は断熱部材で
ある真空断熱パネル220を配設した断熱材ブロック2
00と、断熱材ブロック200を補強する補強部300
とより構成されている。
は、本発明の真空断熱パネルを装填した断熱壁部材の斜
視図、図2は断面図である。断熱壁部材2は断熱部材で
ある真空断熱パネル220を配設した断熱材ブロック2
00と、断熱材ブロック200を補強する補強部300
とより構成されている。
【0014】断熱材ブロック200は真空断熱パネル2
20と、パネル220を装填するフォーム部210を有
する。真空断熱パネル220はパック材であるアルミラ
ミネートフィルム材221の間にコア材223として連
続発泡ウレタンフォームを充填し、真空雰囲気中でシー
ル部225を形成したものである。アルミラミネートフ
ィルム材221は従来例として前述したフイルムよりな
る。コア材223は、有機物系、あるいは樹脂系の発泡
フォーム(ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、フェノール、ユリア、ABS、塩化ビニル、ナイロ
ン、エチレンー酢酸ビニル、ラバー等)、及び無機物系
の発泡パーライト、シリカバルーン、ガラスマイクロバ
ルーン、シリカ、含水珪素、珪酸カルシウム、珪藻土、
メチル化珪酸、炭酸マグネシウム、珪酸アルミナ、カー
ボンフォーム、並びに繊維状ウール(グラスウール、石
綿、アスベスト、セラミック繊維、綿ウール、ポリエス
テルウール、シリカアルミナウール等)等の使用が可能
である。アルミラミネートフイルム材221の真空度
は、特に規定はしないが、1/102Torr程度が真
空への到達時間、及びその断熱効果から適切である。
20と、パネル220を装填するフォーム部210を有
する。真空断熱パネル220はパック材であるアルミラ
ミネートフィルム材221の間にコア材223として連
続発泡ウレタンフォームを充填し、真空雰囲気中でシー
ル部225を形成したものである。アルミラミネートフ
ィルム材221は従来例として前述したフイルムよりな
る。コア材223は、有機物系、あるいは樹脂系の発泡
フォーム(ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、フェノール、ユリア、ABS、塩化ビニル、ナイロ
ン、エチレンー酢酸ビニル、ラバー等)、及び無機物系
の発泡パーライト、シリカバルーン、ガラスマイクロバ
ルーン、シリカ、含水珪素、珪酸カルシウム、珪藻土、
メチル化珪酸、炭酸マグネシウム、珪酸アルミナ、カー
ボンフォーム、並びに繊維状ウール(グラスウール、石
綿、アスベスト、セラミック繊維、綿ウール、ポリエス
テルウール、シリカアルミナウール等)等の使用が可能
である。アルミラミネートフイルム材221の真空度
は、特に規定はしないが、1/102Torr程度が真
空への到達時間、及びその断熱効果から適切である。
【0015】フォーム部210は発泡プラスチック体
で、断面凹型をなす板体で、凹部215に真空断熱パネ
ル220を接着剤230で接着固定し、断熱材ブロック
200を構成する。このとき、真空断熱パネル220の
シール部225は接着面とならぬ配置とする。
で、断面凹型をなす板体で、凹部215に真空断熱パネ
ル220を接着剤230で接着固定し、断熱材ブロック
200を構成する。このとき、真空断熱パネル220の
シール部225は接着面とならぬ配置とする。
【0016】断熱材ブロック200を内板260、外板
270に取り付けて、断熱壁部材2を形成する。先ず、
外板270に断熱ブロック200の間隔を有して、補強
材300を配設する。補強材300は中空角型の棒状体
であって、溶接、接着、リベット等の手段により外板2
70に固着する。外板300はアルミ材、スチール材、
FRP材等により形成し、補強材300の固着強度は輸
送時の振動等に耐えうる固着強度を有するものとする。
補強材300上に木材331と発泡プラスチックフォー
ム333を連結した断熱性骨材330をタッピング、リ
ベット等の固着具335により積層する。断熱性骨材3
30を積層した補強材300間に、断熱ブロック200
を配設する。断熱ブロック200はフォーム部210面
を外板270に接着手段275により取り付ける。
270に取り付けて、断熱壁部材2を形成する。先ず、
外板270に断熱ブロック200の間隔を有して、補強
材300を配設する。補強材300は中空角型の棒状体
であって、溶接、接着、リベット等の手段により外板2
70に固着する。外板300はアルミ材、スチール材、
FRP材等により形成し、補強材300の固着強度は輸
送時の振動等に耐えうる固着強度を有するものとする。
補強材300上に木材331と発泡プラスチックフォー
ム333を連結した断熱性骨材330をタッピング、リ
ベット等の固着具335により積層する。断熱性骨材3
30を積層した補強材300間に、断熱ブロック200
を配設する。断熱ブロック200はフォーム部210面
を外板270に接着手段275により取り付ける。
【0017】この接着手段275としては、接着剤、両
面テープ、ファスナー等が用いられる。例えば、接着剤
としては、ホットメルト系接着剤、熱可塑性接着剤(酢
酸ビニル系、アクリル系、ポリアミド系、ポリエステル
系、ポリエレタン系等)、熱硬化性接着剤(アミノ系、
尿素系、メラミン系、フェノール系、レゾルシノール
系、キシレン系、フラン系、エポキシ系、ウレタン系、
アクリル系、不飽和ポリエステル系等)、ゴム系接着
剤、シアノアクリレート系接着剤、合成接着性接着剤、
エマルジョン接着剤、液状ポリマー接着剤等が可能であ
るが、外板は日射等により、夏期には80〜90℃程度
まで高温になる場合があるため、特に、熱硬化性接着剤
である、エポキシ系、ウレタン系、ホットメルト系接着
剤が有効である。また、ファスナー、両面テープとして
は、外板270と断熱ブロック200との接合強度が充
分であれば良い。例えば、ファスナーとしては、キノコ
型のステム761によるデュアルロックファスナー76
0(商標名 図4参照)を外板、断熱ブロックの両方に
取付ける、または、両面テープとしてはアクリルフォー
ムテープが有効である。
面テープ、ファスナー等が用いられる。例えば、接着剤
としては、ホットメルト系接着剤、熱可塑性接着剤(酢
酸ビニル系、アクリル系、ポリアミド系、ポリエステル
系、ポリエレタン系等)、熱硬化性接着剤(アミノ系、
尿素系、メラミン系、フェノール系、レゾルシノール
系、キシレン系、フラン系、エポキシ系、ウレタン系、
アクリル系、不飽和ポリエステル系等)、ゴム系接着
剤、シアノアクリレート系接着剤、合成接着性接着剤、
エマルジョン接着剤、液状ポリマー接着剤等が可能であ
るが、外板は日射等により、夏期には80〜90℃程度
まで高温になる場合があるため、特に、熱硬化性接着剤
である、エポキシ系、ウレタン系、ホットメルト系接着
剤が有効である。また、ファスナー、両面テープとして
は、外板270と断熱ブロック200との接合強度が充
分であれば良い。例えば、ファスナーとしては、キノコ
型のステム761によるデュアルロックファスナー76
0(商標名 図4参照)を外板、断熱ブロックの両方に
取付ける、または、両面テープとしてはアクリルフォー
ムテープが有効である。
【0018】断熱ブロック200の真空断熱材220の
上面に内板260を配設する。内板260はその両端縁
を断熱性骨材330にタッピング、リベット等の取付具
265により取り付ける。このとき、断熱ブロック20
0の真空断熱材220と内板260との間に柔軟性を有
する緩衝材250を装填しても良い。このように構成す
る断熱壁部材2を側壁に配設している場合、断熱ブロッ
ク200の両側が補強材300により補強されているの
で、振動等の力F1に対して断熱ブロック200が受け
る影響は少ない。また、壁部材2に対して垂直方向の力
F2は、断熱ブロック200と内板260は固着されて
いないので、内板260の歪みが真空断熱パネル220
のシール部225に直接作用することがなく、シール部
に働く互いに向きの異なるストレスが低減され、真空断
熱パネル220の真空状態を長時間維持することができ
る。
上面に内板260を配設する。内板260はその両端縁
を断熱性骨材330にタッピング、リベット等の取付具
265により取り付ける。このとき、断熱ブロック20
0の真空断熱材220と内板260との間に柔軟性を有
する緩衝材250を装填しても良い。このように構成す
る断熱壁部材2を側壁に配設している場合、断熱ブロッ
ク200の両側が補強材300により補強されているの
で、振動等の力F1に対して断熱ブロック200が受け
る影響は少ない。また、壁部材2に対して垂直方向の力
F2は、断熱ブロック200と内板260は固着されて
いないので、内板260の歪みが真空断熱パネル220
のシール部225に直接作用することがなく、シール部
に働く互いに向きの異なるストレスが低減され、真空断
熱パネル220の真空状態を長時間維持することができ
る。
【0019】この実施の形態では、断熱ブロック200
を外板270に接着等の手段により取り付けているが、
断熱ブロック200を内板260に取付、外板側を非接
着とする構造であっても、同様の効果を有する。上記構
成の断熱壁部材を冷凍車の断熱荷箱に使用した実施例を
図6に示す。断熱庫10の側壁11には、外板に対して
断熱性骨材330を配設した補強材300を等間隔に平
行に配設する。補強材300間に断熱ブロック200を
取付け、断熱ブロック200を被覆して内板260を取
り付ける。内板260は断熱性骨材330の材木部33
5に固着具により固着する。
を外板270に接着等の手段により取り付けているが、
断熱ブロック200を内板260に取付、外板側を非接
着とする構造であっても、同様の効果を有する。上記構
成の断熱壁部材を冷凍車の断熱荷箱に使用した実施例を
図6に示す。断熱庫10の側壁11には、外板に対して
断熱性骨材330を配設した補強材300を等間隔に平
行に配設する。補強材300間に断熱ブロック200を
取付け、断熱ブロック200を被覆して内板260を取
り付ける。内板260は断熱性骨材330の材木部33
5に固着具により固着する。
【0020】このように構成する断熱庫10は、補強材
300により剛性が確保されていると共に、断熱ブロッ
ク200はその一面のみが外板270に固着されている
ので、車両の走行による振動は、断熱ブロック200が
内板260から直接受けることがなく、真空断熱パネル
220にストレスがかかることがない。この結果、この
断熱庫10は振動等の外力により真空断熱パネル220
の真空機能が失われることがなく、断熱効果を持続す
る。
300により剛性が確保されていると共に、断熱ブロッ
ク200はその一面のみが外板270に固着されている
ので、車両の走行による振動は、断熱ブロック200が
内板260から直接受けることがなく、真空断熱パネル
220にストレスがかかることがない。この結果、この
断熱庫10は振動等の外力により真空断熱パネル220
の真空機能が失われることがなく、断熱効果を持続す
る。
【0021】実施の形態2 この実施の形態は、真空断熱パネルを発泡プラスチック
フォーム内に埋め込んだ構成を示している(図7,8参
照)。図7は、断熱壁部材の斜視図、図8は断面図であ
る。また、実施の形態1と同様な部材に対しては同符号
を付して説明を省略する。この壁部材4は、外板270
に配設される補強材300と断熱骨材330との間隙に
配設される断熱ブロック400を、真空断熱パネル42
0の全周を発泡プラスチックフォーム410で囲んた構
成としている。図面に示す真空断熱パネル420は、発
泡プラスチックフォーム410に接着剤430で接着固
定されている。このように構成する断熱ブロック400
を外板270の補強材300の間隙に配設し、断熱ブロ
ック400の反対の面に内板260を接着固定する。内
板260は断熱骨材330に固着具により固着して、断
熱壁部材を形成する。ここで、外板270と断熱ブロッ
ク400との間に緩衝材450を配設すると、外力の影
響がより緩衝される。
フォーム内に埋め込んだ構成を示している(図7,8参
照)。図7は、断熱壁部材の斜視図、図8は断面図であ
る。また、実施の形態1と同様な部材に対しては同符号
を付して説明を省略する。この壁部材4は、外板270
に配設される補強材300と断熱骨材330との間隙に
配設される断熱ブロック400を、真空断熱パネル42
0の全周を発泡プラスチックフォーム410で囲んた構
成としている。図面に示す真空断熱パネル420は、発
泡プラスチックフォーム410に接着剤430で接着固
定されている。このように構成する断熱ブロック400
を外板270の補強材300の間隙に配設し、断熱ブロ
ック400の反対の面に内板260を接着固定する。内
板260は断熱骨材330に固着具により固着して、断
熱壁部材を形成する。ここで、外板270と断熱ブロッ
ク400との間に緩衝材450を配設すると、外力の影
響がより緩衝される。
【0022】この実施の形態で示す断熱壁構造は、実施
の形態1の壁部材が内板に直接真空断熱パネルを配設し
ているので、内側からの衝撃に対して真空断熱パネルが
影響をうける可能性があるのに対して、この断熱壁部材
4は、真空断熱パネル400と内板260との間に発泡
プラスチックフォーム410が介在しているので、内側
からの力が発泡プラスチックフォーム410により緩衝
される。
の形態1の壁部材が内板に直接真空断熱パネルを配設し
ているので、内側からの衝撃に対して真空断熱パネルが
影響をうける可能性があるのに対して、この断熱壁部材
4は、真空断熱パネル400と内板260との間に発泡
プラスチックフォーム410が介在しているので、内側
からの力が発泡プラスチックフォーム410により緩衝
される。
【0023】このように構成する断熱壁部材4は、断熱
ブロック400の両側が補強材300により補強されて
いると共に、内板260側のみが接着固定されているの
で、振動等を断熱ブロック400が直接受けることがな
く、また、内板260、外板270の歪みに対して断熱
ブロック400はある程度の自由度を有し、真空断熱材
420が受ける外力の影響が軽減される。この実施の形
態では、断熱ブロック400を外板270に接着等の手
段により取り付け、内板260側を非接着とする壁構造
であっても、同様の効果を有する。
ブロック400の両側が補強材300により補強されて
いると共に、内板260側のみが接着固定されているの
で、振動等を断熱ブロック400が直接受けることがな
く、また、内板260、外板270の歪みに対して断熱
ブロック400はある程度の自由度を有し、真空断熱材
420が受ける外力の影響が軽減される。この実施の形
態では、断熱ブロック400を外板270に接着等の手
段により取り付け、内板260側を非接着とする壁構造
であっても、同様の効果を有する。
【0024】
【発明の効果】本発明の断熱壁部材は、真空断熱パネ
ル、あるいは真空断熱パネルを発泡プラスチックフォー
ム内に装填したブロックの一面のみを内板、または外板
に固着し、他の部分を自由端面としているので、振動等
の外力による真空断熱パネルが受ける影響を軽減でき、
真空断熱効果を長時間維持することができる。
ル、あるいは真空断熱パネルを発泡プラスチックフォー
ム内に装填したブロックの一面のみを内板、または外板
に固着し、他の部分を自由端面としているので、振動等
の外力による真空断熱パネルが受ける影響を軽減でき、
真空断熱効果を長時間維持することができる。
【図1】本発明の断熱壁部材の斜視図。
【図2】本発明の断熱壁部材の断面図。
【図3】断熱ブロックの構成説明図。
【図4】ファスナーの一般的な構造を示す説明図。
【図5】冷凍車の斜視図。
【図6】車載用の断熱荷箱の構造を示す斜視図。
【図7】断熱壁部材の他の実施例の斜視図。
【図8】断熱壁部材の他の実施例の断面図。
【図9】断熱壁の一般的な構造を示す断面図。
【図10】冷蔵庫の壁構造の斜視説明図。
【図11】冷蔵庫の断熱壁構造を示す断面図。
【図12】真空断熱パネルを配設した断熱壁構造を示す
断面図。
断面図。
【図13】真空断熱パネルのシール部の説明図。
【図14】真空断熱パネルのシール部の作用説明図。
1 冷凍車 2、4 断熱壁部材 10 冷凍荷箱 20 壁部材 200、400 断熱ブロック 210、410 発泡プラスチックフォーム 220、420 真空断熱パネル 250、450 緩衝材 260 内板 270 外板 300 補強材 330 断熱性骨材 331 木材
Claims (3)
- 【請求項1】 筐体を形成する外板と、 外板の内側に配設する内板と、 外板と内板との間に配設する断熱部材とを備え、 断熱部材は、シート状のパック部材内にコア材を充填
し、真空雰囲気中でパック部材をシールした真空断熱パ
ネルよりなり、 真空断熱パネルはシール部分以外の一面を、外板、ある
いは内板のいずれか一方の板面に固着され、他面を自由
端面として配設されてなる断熱壁部材。 - 【請求項2】 筐体を形成する外板と、 外板の内側に配設する内板と、 外板と内板との間に配設する断熱部材とを備え、 断熱部材は、シート状のパック部材内にコア材を充填
し、真空雰囲気中でパック部材をシールしてなる真空断
熱パネルと、断熱材を積層した断熱材ブロックよりな
り、 断熱材ブロックは一面を外板、あるいは内板のいずれか
一方の板面に固着され、他面を自由端面としてなる断熱
壁部材。 - 【請求項3】 外板と内板との間には補強材を配設し、
隣接する補強材の間隙に断熱部材を配設してなる請求項
1、または2記載の断熱壁部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10020861A JPH11218291A (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | 断熱壁部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10020861A JPH11218291A (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | 断熱壁部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11218291A true JPH11218291A (ja) | 1999-08-10 |
Family
ID=12038923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10020861A Pending JPH11218291A (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | 断熱壁部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11218291A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000356296A (ja) * | 1999-04-12 | 2000-12-26 | Isuzu Motors Ltd | 断熱壁部材、およびその製造方法 |
-
1998
- 1998-02-02 JP JP10020861A patent/JPH11218291A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000356296A (ja) * | 1999-04-12 | 2000-12-26 | Isuzu Motors Ltd | 断熱壁部材、およびその製造方法 |
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