JPH11218120A - ボールジョイント - Google Patents
ボールジョイントInfo
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- JPH11218120A JPH11218120A JP3410598A JP3410598A JPH11218120A JP H11218120 A JPH11218120 A JP H11218120A JP 3410598 A JP3410598 A JP 3410598A JP 3410598 A JP3410598 A JP 3410598A JP H11218120 A JPH11218120 A JP H11218120A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- housing
- opening
- ball
- dust cover
- ball stud
- Prior art date
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- Granted
Links
Landscapes
- Sealing Devices (AREA)
- Diaphragms And Bellows (AREA)
- Pivots And Pivotal Connections (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【解決手段】 ボールスタッドと、ボールスタッドの球
頭部を揺動回動自在に包持するベアリングと、ベアリン
グを内包しボールスタッドの柄部を突出させる開口を有
するハウジングと、補強環が埋設された大開口部をハウ
ジングの開口内周に装着するダストカバーとを備えたボ
ールジョイントにおいて、補強環は軸線に垂直であるス
トレート部とストレート部のハウジング内周側端部から
連続してハウジング内周側へ傾斜する第一傾斜部と第一
傾斜部の反ストレート側端部から連続してハウジングの
開口の反内周面側へ傾斜する第二傾斜部とから成る。 【効果】 ダストカバーをハウジングに圧入すると、補
強環とハウジングとの間のダストカバーの大開口部をハ
ウジング開口の内周面側へ押圧するため密着力が高くな
り、ダストカバーの大開口部はハウジング開口の内周に
強く固定されるため、ボールスタッドが揺動してもダス
トカバーがハウジングから抜脱することがない。
頭部を揺動回動自在に包持するベアリングと、ベアリン
グを内包しボールスタッドの柄部を突出させる開口を有
するハウジングと、補強環が埋設された大開口部をハウ
ジングの開口内周に装着するダストカバーとを備えたボ
ールジョイントにおいて、補強環は軸線に垂直であるス
トレート部とストレート部のハウジング内周側端部から
連続してハウジング内周側へ傾斜する第一傾斜部と第一
傾斜部の反ストレート側端部から連続してハウジングの
開口の反内周面側へ傾斜する第二傾斜部とから成る。 【効果】 ダストカバーをハウジングに圧入すると、補
強環とハウジングとの間のダストカバーの大開口部をハ
ウジング開口の内周面側へ押圧するため密着力が高くな
り、ダストカバーの大開口部はハウジング開口の内周に
強く固定されるため、ボールスタッドが揺動してもダス
トカバーがハウジングから抜脱することがない。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車の懸架装
置等の連結部に使用されるボールジョイントに関する。
置等の連結部に使用されるボールジョイントに関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車の懸架装置等の連結部に使用され
るボールジョイントには、図８に示される如きものがあ
った。その構成を図を基に説明する。図に示されるボー
ルジョイント１０１は、球状の球頭部１０４と球頭部１
０４から突出し、外周に周状の装着溝１０５，１０５が
設けられた柄部１０３，１０３とを有するボールスタッ
ド１０２と、ボールスタッド１０２の球頭部１０４を揺
動回動自在に包持するベアリング１０６と、ベアリング
１０６を内包し、ボールスタッド１０２の一方柄部１０
３を突出させ、内周に周状の凸部１１２が設けられてい
る一方開口１０９と、ボールスタッド１０２の他方柄部
１０３を突出させ、内周に周状の溝１１１が設けられて
いる他方開口１０９を有するハウジング１０８と、ハウ
ジング１０８の溝１１１に係合し、環状で一部が欠除さ
れて不連続なＣリング１１３と、一方にボールスタッド
１０２の柄部１０３，１０３外周の装着溝１０５，１０
５に装着する小開口部１１５，１１５、他方に補強環１
１７，１１７が埋設され、ハウジング１０８の開口１０
９，１０９内周に各々装着する大開口部１１６，１１６
を有するダストカバー１１４，１１４とを備えていた。
るボールジョイントには、図８に示される如きものがあ
った。その構成を図を基に説明する。図に示されるボー
ルジョイント１０１は、球状の球頭部１０４と球頭部１
０４から突出し、外周に周状の装着溝１０５，１０５が
設けられた柄部１０３，１０３とを有するボールスタッ
ド１０２と、ボールスタッド１０２の球頭部１０４を揺
動回動自在に包持するベアリング１０６と、ベアリング
１０６を内包し、ボールスタッド１０２の一方柄部１０
３を突出させ、内周に周状の凸部１１２が設けられてい
る一方開口１０９と、ボールスタッド１０２の他方柄部
１０３を突出させ、内周に周状の溝１１１が設けられて
いる他方開口１０９を有するハウジング１０８と、ハウ
ジング１０８の溝１１１に係合し、環状で一部が欠除さ
れて不連続なＣリング１１３と、一方にボールスタッド
１０２の柄部１０３，１０３外周の装着溝１０５，１０
５に装着する小開口部１１５，１１５、他方に補強環１
１７，１１７が埋設され、ハウジング１０８の開口１０
９，１０９内周に各々装着する大開口部１１６，１１６
を有するダストカバー１１４，１１４とを備えていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このダストカバー１１
４，１１４の大開口部１１６，１１６に埋設されている
補強環１１７，１１７は、図９に示される如く軸線に平
行なストレート部１１７ａとストレート部１１７ａの反
ベアリング側端部から連続してダストカバー１１４の内
周方向へ延出する水平部１１７ｂとから構成されてい
る。上記の如き構成の補強環１１７が大開口部１１６に
埋設されているダストカバー１１４が装着されたボール
ジョイント１０１は、ダストカバー１１４の大開口部１
１６の弾性力のみによってハウジング１０８の開口１０
９内周に装着されているので固着力が弱く、ボールスタ
ッド１０２の強い揺動によりダストカバー１１４がハウ
ジング１０８から抜脱してしまうことがある。
４，１１４の大開口部１１６，１１６に埋設されている
補強環１１７，１１７は、図９に示される如く軸線に平
行なストレート部１１７ａとストレート部１１７ａの反
ベアリング側端部から連続してダストカバー１１４の内
周方向へ延出する水平部１１７ｂとから構成されてい
る。上記の如き構成の補強環１１７が大開口部１１６に
埋設されているダストカバー１１４が装着されたボール
ジョイント１０１は、ダストカバー１１４の大開口部１
１６の弾性力のみによってハウジング１０８の開口１０
９内周に装着されているので固着力が弱く、ボールスタ
ッド１０２の強い揺動によりダストカバー１１４がハウ
ジング１０８から抜脱してしまうことがある。
【０００４】ダストカバーがハウジングから抜脱するこ
とを防止するためにダストカバーが装着されたハウジン
グ開口端部にカシメ加工を施したボールジョイントには
実開平４−１１３３２６号などがある。しかしカシメ加
工を施すと加工工数が増加し加工費用も高くなってしま
うということがある。
とを防止するためにダストカバーが装着されたハウジン
グ開口端部にカシメ加工を施したボールジョイントには
実開平４−１１３３２６号などがある。しかしカシメ加
工を施すと加工工数が増加し加工費用も高くなってしま
うということがある。
【０００５】また図１０に示す如くボールジョイント２
０１には、ダストカバー２１４，２１４の大開口部２１
６，２１６に、図１１に示す如き形状の補強環２１７が
埋設されている。補強環２１７は軸線に垂直にダストカ
バー２１４内周方向に延び屈曲してダストカバー２１４
外周方向に延びる水平部２１７ａと、水平部２１７ａの
外周側端部から連続してハウジング２０８開口２０９外
周に向けて傾斜して延びる傾斜部２１７ｂとからなる。
０１には、ダストカバー２１４，２１４の大開口部２１
６，２１６に、図１１に示す如き形状の補強環２１７が
埋設されている。補強環２１７は軸線に垂直にダストカ
バー２１４内周方向に延び屈曲してダストカバー２１４
外周方向に延びる水平部２１７ａと、水平部２１７ａの
外周側端部から連続してハウジング２０８開口２０９外
周に向けて傾斜して延びる傾斜部２１７ｂとからなる。
【０００６】上記の如き、水平部２１７ａと傾斜部２１
７ｂとからなる補強環２１７が大開口部２１６に埋設さ
れたダストカバー２１４は、ダストカバー２１４がハウ
ジング２０８の開口２０９内周に圧入されると補強環２
１７の傾斜部２１７ｂの反力によりダストカバー２１４
の大開口部２１６がハウジング２０８の開口２０９内周
に強く固着することができる。しかし補強環２１７の外
径がハウジング２０８の開口２０９内周の内径より大径
に形成されているため、ダストカバー２１４をハウジン
グ２０８の開口２０９内周に圧入すると補強環２１７と
ハウジング２０８の開口２０９内周面との接触部が傷つ
くため錆が発生するという不具合があった。
７ｂとからなる補強環２１７が大開口部２１６に埋設さ
れたダストカバー２１４は、ダストカバー２１４がハウ
ジング２０８の開口２０９内周に圧入されると補強環２
１７の傾斜部２１７ｂの反力によりダストカバー２１４
の大開口部２１６がハウジング２０８の開口２０９内周
に強く固着することができる。しかし補強環２１７の外
径がハウジング２０８の開口２０９内周の内径より大径
に形成されているため、ダストカバー２１４をハウジン
グ２０８の開口２０９内周に圧入すると補強環２１７と
ハウジング２０８の開口２０９内周面との接触部が傷つ
くため錆が発生するという不具合があった。
【０００７】従って、本発明は上記の如き課題を解決
し、ボールスタッドが強く揺動してもダストカバーがハ
ウジングから抜脱することがなく、加工工数の増加も抑
制でき、安価で、品質の優れたボールジョイントを提供
することを目的とする。
し、ボールスタッドが強く揺動してもダストカバーがハ
ウジングから抜脱することがなく、加工工数の増加も抑
制でき、安価で、品質の優れたボールジョイントを提供
することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明の構成は以下の通
りである。
りである。
【０００９】１． 球状の球頭部と球頭部から突出する
柄部とを有するボールスタッドと、ボールスタッドの球
頭部を揺動回動自在に包持するベアリングと、ベアリン
グを内包しボールスタッドの柄部を突出させる開口を有
するハウジングと、小開口部をボールスタッドの柄部外
周に、補強環が埋設された大開口部をハウジングの開口
内周に装着するダストカバーとを備えたボールジョイン
トにおいて、補強環は軸線に垂直であるストレート部と
ストレート部のハウジング内周側端部から連続してハウ
ジング内周側へ傾斜する第一傾斜部と第一傾斜部の反ス
トレート側端部から連続してハウジングの開口の反内周
面側へ傾斜する第二傾斜部とから成る。
柄部とを有するボールスタッドと、ボールスタッドの球
頭部を揺動回動自在に包持するベアリングと、ベアリン
グを内包しボールスタッドの柄部を突出させる開口を有
するハウジングと、小開口部をボールスタッドの柄部外
周に、補強環が埋設された大開口部をハウジングの開口
内周に装着するダストカバーとを備えたボールジョイン
トにおいて、補強環は軸線に垂直であるストレート部と
ストレート部のハウジング内周側端部から連続してハウ
ジング内周側へ傾斜する第一傾斜部と第一傾斜部の反ス
トレート側端部から連続してハウジングの開口の反内周
面側へ傾斜する第二傾斜部とから成る。
【００１０】２． 球状の球頭部と球頭部から突出する
柄部とを有するボールスタッドと、ボールスタッドの球
頭部を揺動回動自在に包持するベアリングと、ベアリン
グを内包しボールスタッドの柄部を突出させる小開口を
有するハウジングと、小開口部をボールスタッドの柄部
外周に、補強環が埋設された大開口部をハウジングの小
開口外周に装着するダストカバーとを備えたボールジョ
イントにおいて、補強環は軸線に垂直であるストレート
部とストレート部のハウジング外周側端部から連続して
ハウジング外周側へ傾斜する第一傾斜部と第一傾斜部の
反ストレート側端部から連続してハウジングの開口の反
外周面側へ傾斜する第二傾斜部とから成る。
柄部とを有するボールスタッドと、ボールスタッドの球
頭部を揺動回動自在に包持するベアリングと、ベアリン
グを内包しボールスタッドの柄部を突出させる小開口を
有するハウジングと、小開口部をボールスタッドの柄部
外周に、補強環が埋設された大開口部をハウジングの小
開口外周に装着するダストカバーとを備えたボールジョ
イントにおいて、補強環は軸線に垂直であるストレート
部とストレート部のハウジング外周側端部から連続して
ハウジング外周側へ傾斜する第一傾斜部と第一傾斜部の
反ストレート側端部から連続してハウジングの開口の反
外周面側へ傾斜する第二傾斜部とから成る。
【００１１】３． 補強環が埋設された大開口部をハウ
ジングの開口内周に装着するダストカバーを備えたボー
ルジョイントにおいて、ハウジングへのダストカバー装
着前の状態においてダストカバーの大開口部外径がハウ
ジングの開口内径よりも小径で、装着後の状態において
両内外径が同一となる。
ジングの開口内周に装着するダストカバーを備えたボー
ルジョイントにおいて、ハウジングへのダストカバー装
着前の状態においてダストカバーの大開口部外径がハウ
ジングの開口内径よりも小径で、装着後の状態において
両内外径が同一となる。
【００１２】４． 補強環が埋設された大開口部をハウ
ジングの開口外周に装着するダストカバーとを備えたボ
ールジョイントにおいて、ハウジングへのダストカバー
装着前の状態においてダストカバーの大開口部内径がハ
ウジングの開口外径よりも大径で、装着後の状態におい
て両内外径が同一となる。
ジングの開口外周に装着するダストカバーとを備えたボ
ールジョイントにおいて、ハウジングへのダストカバー
装着前の状態においてダストカバーの大開口部内径がハ
ウジングの開口外径よりも大径で、装着後の状態におい
て両内外径が同一となる。
【００１３】
【実施例】以下本発明の第一の実施例について図１乃至
図４に基づいて説明する。
図４に基づいて説明する。
【００１４】図１は本発明の実施例によるボールジョイ
ント１を表す。ボールスタッド２は、球状の球頭部４と
球頭部４から同軸に突出し、外周に周状の装着溝５，５
が設けられた柄部３，３とから成る。ボールスタッド２
の球頭部４は、略カップ状で合成樹脂製のベアリング６
に揺動回動自在に包持され、このベアリング６はハウジ
ング８に内包される。ハウジング８は筒状で両端に開口
９，９を有している。一方開口９は内周に周状の凸部１
１が設けられボールスタッド２の一方柄部３を突出さ
せ、他方開口９は内周に周状の溝１２が設けられ、ボー
ルスタッド２の他方柄部３を突出させている。ハウジン
グ８の他方開口９の溝１２に係合するＣリング１３は環
状で一部が欠除されて不連続になっている。ダストカバ
ー１４，１４は、一方にボールスタッド２の柄部３，３
外周に設けられた装着溝５，５に装着される小開口部１
５，１５と、他方にハウジング８の開口９，９内周に各
々装着され、補強環１７，１７が埋設された大開口部１
６，１６を有している。補強環１７は、図２に示される
如く軸線に垂直であるストレート部１８と、ストレート
部１８のハウジング８の開口９内周面側端部から連続し
てハウジング８の開口９内周方向へ傾斜する第一傾斜部
１９ａと第一傾斜部１９ａの反ストレート部側端部から
反ハウジング開口内周面側に向かって傾斜する第二傾斜
部１９ｂと第一傾斜部１９ａと第二傾斜部１９ｂとの連
結部である屈曲頂部１９ｃとから成る屈曲部１９とから
構成されている。
ント１を表す。ボールスタッド２は、球状の球頭部４と
球頭部４から同軸に突出し、外周に周状の装着溝５，５
が設けられた柄部３，３とから成る。ボールスタッド２
の球頭部４は、略カップ状で合成樹脂製のベアリング６
に揺動回動自在に包持され、このベアリング６はハウジ
ング８に内包される。ハウジング８は筒状で両端に開口
９，９を有している。一方開口９は内周に周状の凸部１
１が設けられボールスタッド２の一方柄部３を突出さ
せ、他方開口９は内周に周状の溝１２が設けられ、ボー
ルスタッド２の他方柄部３を突出させている。ハウジン
グ８の他方開口９の溝１２に係合するＣリング１３は環
状で一部が欠除されて不連続になっている。ダストカバ
ー１４，１４は、一方にボールスタッド２の柄部３，３
外周に設けられた装着溝５，５に装着される小開口部１
５，１５と、他方にハウジング８の開口９，９内周に各
々装着され、補強環１７，１７が埋設された大開口部１
６，１６を有している。補強環１７は、図２に示される
如く軸線に垂直であるストレート部１８と、ストレート
部１８のハウジング８の開口９内周面側端部から連続し
てハウジング８の開口９内周方向へ傾斜する第一傾斜部
１９ａと第一傾斜部１９ａの反ストレート部側端部から
反ハウジング開口内周面側に向かって傾斜する第二傾斜
部１９ｂと第一傾斜部１９ａと第二傾斜部１９ｂとの連
結部である屈曲頂部１９ｃとから成る屈曲部１９とから
構成されている。
【００１５】続いて、上記ボールジョイント１の製造方
法を図３及び図４に基づいて説明する。
法を図３及び図４に基づいて説明する。
【００１６】まず、図３に示す如く、ハウジング８の他
方開口９から球頭部４にベアリング６を挿嵌したボール
スタッド２を挿入する。次に図４に示す如く、Ｃリング
１３を一旦ハウジング８内径より小径に縮径し、他方開
口９からハウジング８の内周に挿入後、溝１２の位置で
Ｃリング１３を拡径し、溝１２に係合させる。続いてハ
ウジング８の開口９，９からダストカバー１４，１４が
挿入され、小開口部１５，１５をボールスタッド２の柄
部３，３外周の装着溝５，５に、大開口部１６，１６を
ハウジング８の開口９，９の内周に装着してボールジョ
イント１が完成する。
方開口９から球頭部４にベアリング６を挿嵌したボール
スタッド２を挿入する。次に図４に示す如く、Ｃリング
１３を一旦ハウジング８内径より小径に縮径し、他方開
口９からハウジング８の内周に挿入後、溝１２の位置で
Ｃリング１３を拡径し、溝１２に係合させる。続いてハ
ウジング８の開口９，９からダストカバー１４，１４が
挿入され、小開口部１５，１５をボールスタッド２の柄
部３，３外周の装着溝５，５に、大開口部１６，１６を
ハウジング８の開口９，９の内周に装着してボールジョ
イント１が完成する。
【００１７】ここで、ボールジョイント１のダストカバ
ー１４，１４の大開口部１６，１６がハウジング８の開
口９，９の内周に装着される状態を図２及び図５を基に
説明する。ダストカバー１４，１４がハウジング８の開
口９，９から圧入される前の状態でダストカバー１４，
１４に埋設された補強環１７，１７は図５に示される如
き形状で、第一傾斜部１９ａ，１９ａと第二傾斜部１９
ｂ，１９ｂとは緩やかな角度で連結されている。このダ
ストカバー１４，１４がハウジング８に圧入されると、
補強環１７，１７は圧縮され、図２に示される如く第一
傾斜部１９ａ，１９ａと第二傾斜部１９ｂ，１９ｂとは
圧入前よりも鋭角に変形し、屈曲頂部１９ｃ，１９ｃは
ハウジング８の開口９，９内周側に突出し、装着され
る。
ー１４，１４の大開口部１６，１６がハウジング８の開
口９，９の内周に装着される状態を図２及び図５を基に
説明する。ダストカバー１４，１４がハウジング８の開
口９，９から圧入される前の状態でダストカバー１４，
１４に埋設された補強環１７，１７は図５に示される如
き形状で、第一傾斜部１９ａ，１９ａと第二傾斜部１９
ｂ，１９ｂとは緩やかな角度で連結されている。このダ
ストカバー１４，１４がハウジング８に圧入されると、
補強環１７，１７は圧縮され、図２に示される如く第一
傾斜部１９ａ，１９ａと第二傾斜部１９ｂ，１９ｂとは
圧入前よりも鋭角に変形し、屈曲頂部１９ｃ，１９ｃは
ハウジング８の開口９，９内周側に突出し、装着され
る。
【００１８】よって上記のボールジョイント１は、ダス
トカバー１４，１４の大開口部１６，１６に埋設された
補強環１７，１７が軸線に垂直であるストレート部１
８，１８と、ストレート部１８，１８のハウジング８の
開口９，９内周面側端部から連続してハウジング８の開
口９，９内周面方向へ傾斜する第一傾斜部１９ａ，１９
ａと第一傾斜部１９ａ，１９ａの反ストレート部側端部
から反ハウジング開口内周面側に向かって傾斜する第二
傾斜部１９ｂ，１９ｂとから構成されているので、ダス
トカバー１４，１４の大開口部１６，１６をハウジング
８に圧入すると、補強環１７，１７の屈曲部１９が屈曲
して突出し、屈曲頂部１９ｃ，１９ｃとハウジング８と
の間のダストカバー１４，１４の大開口部１６，１６を
ハウジング８開口９，９の内周面側へ押圧し、固定され
る。
トカバー１４，１４の大開口部１６，１６に埋設された
補強環１７，１７が軸線に垂直であるストレート部１
８，１８と、ストレート部１８，１８のハウジング８の
開口９，９内周面側端部から連続してハウジング８の開
口９，９内周面方向へ傾斜する第一傾斜部１９ａ，１９
ａと第一傾斜部１９ａ，１９ａの反ストレート部側端部
から反ハウジング開口内周面側に向かって傾斜する第二
傾斜部１９ｂ，１９ｂとから構成されているので、ダス
トカバー１４，１４の大開口部１６，１６をハウジング
８に圧入すると、補強環１７，１７の屈曲部１９が屈曲
して突出し、屈曲頂部１９ｃ，１９ｃとハウジング８と
の間のダストカバー１４，１４の大開口部１６，１６を
ハウジング８開口９，９の内周面側へ押圧し、固定され
る。
【００１９】次に、本発明の第二の実施例について図６
及び図７を基に説明する。
及び図７を基に説明する。
【００２０】図６は本発明の第二の実施例によるボール
ジョイント５１を表す。ボールスタッド５２は、球状の
球頭部５４と球頭部５４から突出する柄部５３とから成
る。ボールスタッド５２の球頭部５４は、合成樹脂製の
ベアリング５６に揺動回動自在に包持され、このベアリ
ング５６はハウジング５８に内包される。ハウジング５
８は筒状で一方に小開口５９ａ、他方に大開口５９ｂを
有している。小開口５９ａはボールスタッド５２の柄部
５３を突出させており、大開口５９ｂには閉止板７０が
かしめ固定されている。ダストカバー６４は、一方にボ
ールスタッド５２の柄部５３外周に装着される小開口部
６５と、他方にハウジング５８外周に装着され、補強環
６７が埋設された大開口部６６とを有している。補強環
６７は、図７に示す如く軸線に平行であるストレート部
６８とストレート部６８のハウジング５８外周側端部か
ら連続してハウジング５８外周側へ傾斜する第一傾斜部
６９ａと第一傾斜部６９ａの反ストレート部側端部から
連続してハウジング５８の反外周面側へ傾斜する第二傾
斜部６９ｂと第一傾斜部６９ａと第二傾斜部６９ｂとの
連結部である屈曲頂部６９ｃとから成る屈曲部６９とか
ら構成されている。
ジョイント５１を表す。ボールスタッド５２は、球状の
球頭部５４と球頭部５４から突出する柄部５３とから成
る。ボールスタッド５２の球頭部５４は、合成樹脂製の
ベアリング５６に揺動回動自在に包持され、このベアリ
ング５６はハウジング５８に内包される。ハウジング５
８は筒状で一方に小開口５９ａ、他方に大開口５９ｂを
有している。小開口５９ａはボールスタッド５２の柄部
５３を突出させており、大開口５９ｂには閉止板７０が
かしめ固定されている。ダストカバー６４は、一方にボ
ールスタッド５２の柄部５３外周に装着される小開口部
６５と、他方にハウジング５８外周に装着され、補強環
６７が埋設された大開口部６６とを有している。補強環
６７は、図７に示す如く軸線に平行であるストレート部
６８とストレート部６８のハウジング５８外周側端部か
ら連続してハウジング５８外周側へ傾斜する第一傾斜部
６９ａと第一傾斜部６９ａの反ストレート部側端部から
連続してハウジング５８の反外周面側へ傾斜する第二傾
斜部６９ｂと第一傾斜部６９ａと第二傾斜部６９ｂとの
連結部である屈曲頂部６９ｃとから成る屈曲部６９とか
ら構成されている。
【００２１】上記の如きボールジョイント５１を製造す
るなかで、特にダストカバー６４の装着状態を説明す
る。ダストカバー６４をハウジング５８外周に圧入する
と補強環６７の屈曲部６９が屈曲して屈曲頂部６９ｃが
突出し、屈曲頂部６９ｃとハウジング５８との間のダス
トカバー６４の大開口部６６をハウジング５８開口５９
の外周面側へ押圧し、固定される。
るなかで、特にダストカバー６４の装着状態を説明す
る。ダストカバー６４をハウジング５８外周に圧入する
と補強環６７の屈曲部６９が屈曲して屈曲頂部６９ｃが
突出し、屈曲頂部６９ｃとハウジング５８との間のダス
トカバー６４の大開口部６６をハウジング５８開口５９
の外周面側へ押圧し、固定される。
【００２２】尚、上記第一の実施例によるボールジョイ
ント１は、ダストカバー１４，１４の大開口部１６，１
６の外径はハウジング８開口９，９の内径よりも大径に
形成されていたが、ダストカバー１４，１４の大開口部
１６，１６の外径をハウジング８開口９，９の内径より
も小径にしても良い。これにより、ハウジング８開口
９，９の内周面と補強環１７，１７が接触することはな
い。
ント１は、ダストカバー１４，１４の大開口部１６，１
６の外径はハウジング８開口９，９の内径よりも大径に
形成されていたが、ダストカバー１４，１４の大開口部
１６，１６の外径をハウジング８開口９，９の内径より
も小径にしても良い。これにより、ハウジング８開口
９，９の内周面と補強環１７，１７が接触することはな
い。
【００２３】また、上記第二の実施例によるボールジョ
イント５１では、ダストカバー６４の大開口部６６の内
径はハウジング５８開口５９の外径よりも小径に形成さ
れていたが、ダストカバー６４の大開口部６６の外径を
ハウジング５８開口５９の外径よりも大径にしても良
い。これにより、ハウジング５８開口５９の外周面と補
強環６７が接触することはない。
イント５１では、ダストカバー６４の大開口部６６の内
径はハウジング５８開口５９の外径よりも小径に形成さ
れていたが、ダストカバー６４の大開口部６６の外径を
ハウジング５８開口５９の外径よりも大径にしても良
い。これにより、ハウジング５８開口５９の外周面と補
強環６７が接触することはない。
【００２４】更に、上記実施例では、第一及び第三の実
施例においては両軸タイプのボールジョイント、第二及
び第四の実施例においては片軸タイプのボールジョイン
トが用いられているが、一方のタイプに限定されるもの
ではなく、両方のタイプに用いられるものである。
施例においては両軸タイプのボールジョイント、第二及
び第四の実施例においては片軸タイプのボールジョイン
トが用いられているが、一方のタイプに限定されるもの
ではなく、両方のタイプに用いられるものである。
【００２５】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、球状の球
頭部と球頭部から突出する柄部とを有するボールスタッ
ドと、ボールスタッドの球頭部を揺動回動自在に包持す
るベアリングと、ベアリングを内包しボールスタッドの
柄部を突出させる開口を有するハウジングと、小開口部
をボールスタッドの柄部外周に、補強環が埋設された大
開口部をハウジングの開口内周に装着するダストカバー
とを備えたボールジョイントにおいて、補強環は軸線に
平行であるストレート部とストレート部のハウジング内
周側端部から連続してハウジング内周側へ傾斜する第一
傾斜部と第一傾斜部の反ストレート側端部から連続して
ハウジングの開口の反内周面側へ傾斜する第二傾斜部と
第一傾斜部と第二傾斜部とから成るので、ダストカバー
をハウジングに圧入すると、補強環の外周がハウジング
の開口内周側に突出し、補強環とハウジングとの間のダ
ストカバーの大開口部をハウジング開口の内周面側へ押
圧するため密着力が高くなり、ダストカバーの大開口部
はハウジング開口の内周に強く固定されるため、ボール
スタッドが強く揺動してもダストカバーがハウジングか
ら抜脱することがない。更に、補強環によりダストカバ
ーがハウジングに固定されるのでハウジングにかしめ加
工を施さなくても良いため加工工数が増加することはな
く、加工費用も抑制できる。加えて、ハウジングへのダ
ストカバー装着前の状態においてダストカバーの大開口
部外径がハウジングの開口内径よりも小径であると、ダ
ストカバーの大開口部に埋設された補強環の外径もハウ
ジング開口の内径よりも小径に形成されているので、ハ
ウジング開口の内周面と補強環が接触することはないの
で、錆の発生を防ぐことができ、装着も容易にできる。
これは、ハウジング外周にダストカバーを装着するボー
ルジョイントにおいても同様の効果を得ることができ
る。
頭部と球頭部から突出する柄部とを有するボールスタッ
ドと、ボールスタッドの球頭部を揺動回動自在に包持す
るベアリングと、ベアリングを内包しボールスタッドの
柄部を突出させる開口を有するハウジングと、小開口部
をボールスタッドの柄部外周に、補強環が埋設された大
開口部をハウジングの開口内周に装着するダストカバー
とを備えたボールジョイントにおいて、補強環は軸線に
平行であるストレート部とストレート部のハウジング内
周側端部から連続してハウジング内周側へ傾斜する第一
傾斜部と第一傾斜部の反ストレート側端部から連続して
ハウジングの開口の反内周面側へ傾斜する第二傾斜部と
第一傾斜部と第二傾斜部とから成るので、ダストカバー
をハウジングに圧入すると、補強環の外周がハウジング
の開口内周側に突出し、補強環とハウジングとの間のダ
ストカバーの大開口部をハウジング開口の内周面側へ押
圧するため密着力が高くなり、ダストカバーの大開口部
はハウジング開口の内周に強く固定されるため、ボール
スタッドが強く揺動してもダストカバーがハウジングか
ら抜脱することがない。更に、補強環によりダストカバ
ーがハウジングに固定されるのでハウジングにかしめ加
工を施さなくても良いため加工工数が増加することはな
く、加工費用も抑制できる。加えて、ハウジングへのダ
ストカバー装着前の状態においてダストカバーの大開口
部外径がハウジングの開口内径よりも小径であると、ダ
ストカバーの大開口部に埋設された補強環の外径もハウ
ジング開口の内径よりも小径に形成されているので、ハ
ウジング開口の内周面と補強環が接触することはないの
で、錆の発生を防ぐことができ、装着も容易にできる。
これは、ハウジング外周にダストカバーを装着するボー
ルジョイントにおいても同様の効果を得ることができ
る。
【図１】本発明の第一の実施例によるボールジョイント
の断面平面図である。
の断面平面図である。
【図２】本発明の第一の実施例によるボールジョイント
のＡ部拡大図である。
のＡ部拡大図である。
【図３】本発明の第一の実施例によるボールジョイント
を製造する第一工程を表す断面平面図である。
を製造する第一工程を表す断面平面図である。
【図４】本発明の第一の実施例によるボールジョイント
を製造する第二工程を表す断面平面図である。
を製造する第二工程を表す断面平面図である。
【図５】本発明の第一の実施例によるボールジョイント
を製造する第二工程のＢ部拡大図である。
を製造する第二工程のＢ部拡大図である。
【図６】本発明の第二の実施例によるボールジョイント
の断面平面図である。
の断面平面図である。
【図７】本発明の第二の実施例によるボールジョイント
のＣ部拡大図である。
のＣ部拡大図である。
【図８】従来のボールジョイントを表す断面平面図であ
る。
る。
【図９】従来のボールジョイントのＤ部拡大図である。
【図１０】従来の他のボールジョイントを表す断面平面
図である。
図である。
【図１１】従来の他のボールジョイントのＥ部拡大図で
ある。
ある。
２ ボールスタッド ３ 柄 部 ４ 球頭部 ６ ベアリング ８ ハウジング ９ （ハウジング）開口 １４ ダストカバー １５ （ダストカバー）小開口部 １６ （ダストカバー）大開口部 １７ 補強環 １８ ストレート部 １９ 屈曲部 １９ａ 第一傾斜部 １９ｂ 第二傾斜部
Claims (4)
- 【請求項１】 球状の球頭部（４）と該球頭部（４）か
ら突出する柄部（３）とを有するボールスタッド（２）
と、該ボールスタッド（２）の球頭部（４）を揺動回動
自在に包持するベアリング（６）と、該ベアリング
（６）を内包し前記ボールスタッド（２）の柄部（３）
を突出させる開口（９）を有するハウジング（８）と、
小開口部（１５）を前記ボールスタッド（２）の柄部
（３）外周に、補強環（１７）が埋設された大開口部
（１６）を前記ハウジング（８）の開口（９）内周に装
着するダストカバー（１４）とを備えたボールジョイン
トにおいて、前記補強環（１７）は軸線に垂直行である
ストレート部（１８）と、該ストレート部（１８）の前
記ハウジング（８）内周側端部から連続して前記ハウジ
ング（８）内周側へ傾斜する第一傾斜部（１９ａ）と該
第一傾斜部（１９ａ）の反ストレート部側端部から連続
して前記ハウジング（８）の開口（９）の反内周面側へ
傾斜する第二傾斜部（１９ｂ）とから成ることを特徴と
するボールジョイント。 - 【請求項２】 球状の球頭部（５４）と該球頭部（５
４）から突出する柄部（５３）とを有するボールスタッ
ド（５２）と、該ボールスタッド（５２）の球頭部（５
４）を揺動回動自在に包持するベアリング（５６）と、
該ベアリング（５６）を内包し前記ボールスタッド（５
２）の柄部（５３）を突出させる小開口（５９ａ）を有
するハウジング（５８）と、小開口部（６５）を前記ボ
ールスタッド（５２）の柄部（５３）外周に、補強環
（６７）が埋設された大開口部（６６）を前記ハウジン
グ（５８）の小開口（５９ａ）外周に装着するダストカ
バー（６４）とを備えたボールジョイントにおいて、前
記補強環（６７）は軸線に垂直であるストレート部（６
８）と該ストレート部（６８）の前記ハウジング（５
８）外周側端部から連続して前記ハウジング（５８）外
周面側へ傾斜する第一傾斜部（６９ａ）と該第一傾斜部
（６９ａ）の反ストレート側端部から連続して前記ハウ
ジング（５８）の開口（５９）の反外周面側へ傾斜する
第二傾斜部（６９ｂ）とから成ることを特徴とするボー
ルジョイント。 - 【請求項３】 上記ハウジング（８）へのダストカバー
（１４）装着前の状態において上記ダストカバー（１
４）の大開口部（１６）外径が前記ハウジング（８）の
開口（９）内径よりも小径で、装着後の状態において両
内外径が同一となることを特徴とする請求項１記載のボ
ールジョイント。 - 【請求項４】 上記ハウジング（５８）へのダストカバ
ー（６４）装着前の状態において上記ダストカバー（６
４）の大開口部（６６）内径が前記ハウジング（５８）
の開口（５９）外径よりも大径で、装着後の状態におい
て両内外径が同一となることを特徴とする請求項３記載
のボールジョイント。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03410598A JP3385205B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | ボールジョイント |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03410598A JP3385205B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | ボールジョイント |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11218120A true JPH11218120A (ja) | 1999-08-10 |
| JP3385205B2 JP3385205B2 (ja) | 2003-03-10 |
Family
ID=12405008
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03410598A Expired - Fee Related JP3385205B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | ボールジョイント |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3385205B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007139047A (ja) * | 2005-11-17 | 2007-06-07 | Nissin Kogyo Co Ltd | 車両用ディスクブレーキのブーツリテーナ |
-
1998
- 1998-01-30 JP JP03410598A patent/JP3385205B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007139047A (ja) * | 2005-11-17 | 2007-06-07 | Nissin Kogyo Co Ltd | 車両用ディスクブレーキのブーツリテーナ |
| JP4639139B2 (ja) * | 2005-11-17 | 2011-02-23 | 日信工業株式会社 | 車両用ディスクブレーキのブーツリテーナ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3385205B2 (ja) | 2003-03-10 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |