JPH11218112A - カバー部材の取付け構造 - Google Patents
カバー部材の取付け構造Info
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- JPH11218112A JPH11218112A JP3205798A JP3205798A JPH11218112A JP H11218112 A JPH11218112 A JP H11218112A JP 3205798 A JP3205798 A JP 3205798A JP 3205798 A JP3205798 A JP 3205798A JP H11218112 A JPH11218112 A JP H11218112A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pin
- insertion hole
- cover member
- housing
- mounting
- Prior art date
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- Insertion Pins And Rivets (AREA)
- Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 製造が容易なカバー部材の取付け構造を提供
する。 【解決手段】 ハウジング１にピン挿入穴４を形成す
る。前記ピン挿入穴４内に挿入される取付けピン３に、
先端側の小径部５と、カバー部材２に係合する大径部６
と、これら小径部５と大径部６との間に、ピン挿入穴４
の内径よりも大径の段付き部７とを形成する。前記取付
けピン３をハウジング１のピン挿入穴４内に挿入して、
取付けピン３の段付き部７によってピン挿入穴４の開口
端を塑性変形させて縮径することにより、ハウジング１
にカバー部材２を取付けた。
する。 【解決手段】 ハウジング１にピン挿入穴４を形成す
る。前記ピン挿入穴４内に挿入される取付けピン３に、
先端側の小径部５と、カバー部材２に係合する大径部６
と、これら小径部５と大径部６との間に、ピン挿入穴４
の内径よりも大径の段付き部７とを形成する。前記取付
けピン３をハウジング１のピン挿入穴４内に挿入して、
取付けピン３の段付き部７によってピン挿入穴４の開口
端を塑性変形させて縮径することにより、ハウジング１
にカバー部材２を取付けた。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、カバー部材の取付
け構造に関し、とりわけ、車両のブレーキ液圧を制御す
るためのアンチロックブレーキ装置のハウジング等に取
付けられるカバー部材の取付けに施用して良好な、カバ
ー部材の取付け構造に関する。
け構造に関し、とりわけ、車両のブレーキ液圧を制御す
るためのアンチロックブレーキ装置のハウジング等に取
付けられるカバー部材の取付けに施用して良好な、カバ
ー部材の取付け構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】車両のブレーキ液圧を制御するアンチロ
ックブレーキ装置は、ブレーキ液圧を発生するマスタシ
リンダの液圧をホイールシリンダに導く主通路と、この
主通路の途中に設けられた常開型の増圧電磁弁と、ホイ
ールシリンダとリザーバとを連通するリターン通路と、
このリターン通路の途中に設けられた常閉型の減圧電磁
弁と、リザーバ内のブレーキ液を汲み上げ、マスタシリ
ンダに戻すポンプ装置と、このポンプ装置を駆動するモ
ータと、ポンプ装置とマスタシリンダとの間に設けられ
たダンパ室等を主要素として構成されており、これら各
構成要素は、ハウジング内に備えられている。
ックブレーキ装置は、ブレーキ液圧を発生するマスタシ
リンダの液圧をホイールシリンダに導く主通路と、この
主通路の途中に設けられた常開型の増圧電磁弁と、ホイ
ールシリンダとリザーバとを連通するリターン通路と、
このリターン通路の途中に設けられた常閉型の減圧電磁
弁と、リザーバ内のブレーキ液を汲み上げ、マスタシリ
ンダに戻すポンプ装置と、このポンプ装置を駆動するモ
ータと、ポンプ装置とマスタシリンダとの間に設けられ
たダンパ室等を主要素として構成されており、これら各
構成要素は、ハウジング内に備えられている。
【０００３】また、前記ハウジングには、電磁弁等を塵
埃から保護するために、これらを覆うカバー部材が取付
けられており、このカバー部材は、ハウジングにねじ穴
を形成し、このねじ穴に螺合される取付けボルトによっ
て取付けられている。なお、類似の構成は、例えば特開
平８−２４７３２４号公報に示されている。
埃から保護するために、これらを覆うカバー部材が取付
けられており、このカバー部材は、ハウジングにねじ穴
を形成し、このねじ穴に螺合される取付けボルトによっ
て取付けられている。なお、類似の構成は、例えば特開
平８−２４７３２４号公報に示されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例にあっては、前記カバー部材がハウジングに形成し
たねじ穴に螺合される取付けボルトによって取付けられ
ているから、ハウジングにねじ穴加工を施す必要がある
と共に、取付けボルトの螺合固定に作業工数を要し、製
造工数が嵩む虞がある。
来例にあっては、前記カバー部材がハウジングに形成し
たねじ穴に螺合される取付けボルトによって取付けられ
ているから、ハウジングにねじ穴加工を施す必要がある
と共に、取付けボルトの螺合固定に作業工数を要し、製
造工数が嵩む虞がある。
【０００５】本発明は斯かる従来の実情に鑑みて案出さ
れたもので、製造が容易なカバー部材の取付け構造を提
供することを目的とする。
れたもので、製造が容易なカバー部材の取付け構造を提
供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項１記載の
発明は、ハウジングに取付けるカバー部材の取付け構造
において、前記ハウジングに形成されたピン挿入穴と、
このピン挿入穴内に挿入されてハウジングにカバー部材
を取付ける取付けピンとを備え、前記取付けピンは、先
端側の小径部と、カバー部材に係合する大径部とを有す
ると共に、これら小径部と大径部との間に形成され、ピ
ン挿入穴の内径よりも大径の段付き部とを有してなり、
前記取付けピンをハウジングのピン挿入穴内に小径部側
から軸方向に挿入して、この取付けピンの段付き部によ
ってピン挿入穴の開口端を塑性変形させて縮径すること
により、前記ハウジングにカバー部材を取付けた構成に
してある。
発明は、ハウジングに取付けるカバー部材の取付け構造
において、前記ハウジングに形成されたピン挿入穴と、
このピン挿入穴内に挿入されてハウジングにカバー部材
を取付ける取付けピンとを備え、前記取付けピンは、先
端側の小径部と、カバー部材に係合する大径部とを有す
ると共に、これら小径部と大径部との間に形成され、ピ
ン挿入穴の内径よりも大径の段付き部とを有してなり、
前記取付けピンをハウジングのピン挿入穴内に小径部側
から軸方向に挿入して、この取付けピンの段付き部によ
ってピン挿入穴の開口端を塑性変形させて縮径すること
により、前記ハウジングにカバー部材を取付けた構成に
してある。
【０００７】また、請求項２記載の発明は、請求項２記
載の発明の構成のうち、前記取付けピンの段付き部は、
外周側が先端側に向かって先細形状に形成されてなる構
成にしてある。
載の発明の構成のうち、前記取付けピンの段付き部は、
外周側が先端側に向かって先細形状に形成されてなる構
成にしてある。
【０００８】また、請求項３記載の発明は、請求項１記
載の発明の構成のうち、前記取付けピンの小径部には、
周溝が形成されてなる構成にしてある。
載の発明の構成のうち、前記取付けピンの小径部には、
周溝が形成されてなる構成にしてある。
【０００９】ここで、前記ピン挿入穴は、所定の内径寸
法をもって単純形状の丸穴状に形成される。また、前記
取付けピンの先端側の小径部の外径寸法は、この取付け
ピンの小径部がピン挿入穴内に軽微に圧入されるかまた
は所定の隙間をもって挿入される寸法が選択される。
法をもって単純形状の丸穴状に形成される。また、前記
取付けピンの先端側の小径部の外径寸法は、この取付け
ピンの小径部がピン挿入穴内に軽微に圧入されるかまた
は所定の隙間をもって挿入される寸法が選択される。
【００１０】斯かる構成によれば、前記カバー部材が取
付けピンに係合した状態で、この取付けピンをハウジン
グのピン挿入穴内に小径部側から軸方向に挿入すること
により、ハウジングにカバー部材が取付けられる。
付けピンに係合した状態で、この取付けピンをハウジン
グのピン挿入穴内に小径部側から軸方向に挿入すること
により、ハウジングにカバー部材が取付けられる。
【００１１】このとき、前記取付けピンは、先ず、その
先端の小径部がピン挿入穴内に容易に挿入される。次
に、前記取付けピンの段付き部がピン挿入穴内に挿入さ
れようとするが、この段付き部は、ピン挿入穴の内径よ
りも大きく形成されているからピン挿入穴内に容易に挿
入されることがなく、ピン挿入穴の開口端を軸方向に押
圧することになる。
先端の小径部がピン挿入穴内に容易に挿入される。次
に、前記取付けピンの段付き部がピン挿入穴内に挿入さ
れようとするが、この段付き部は、ピン挿入穴の内径よ
りも大きく形成されているからピン挿入穴内に容易に挿
入されることがなく、ピン挿入穴の開口端を軸方向に押
圧することになる。
【００１２】前記取付けピンの段付き部がピン挿入穴の
開口端を軸方向に押圧することによって、この開口端が
塑性変形する。前記ピン挿入穴の開口端の塑性変形は、
開口端の外周側の材料がハウジング自体によって内部拘
束されているから、開口端の縮径となって現れることに
なる。
開口端を軸方向に押圧することによって、この開口端が
塑性変形する。前記ピン挿入穴の開口端の塑性変形は、
開口端の外周側の材料がハウジング自体によって内部拘
束されているから、開口端の縮径となって現れることに
なる。
【００１３】この場合に、請求項２記載の発明にあって
は、前記取付けピンの段付き部が、外周側が先端側に向
かって先細形状に形成されているから、この先細形状の
段付き部によって塑性変形部分がピン挿入穴の内周側に
向かって集中することになり、ピン挿入穴の開口端が容
易に縮径される。
は、前記取付けピンの段付き部が、外周側が先端側に向
かって先細形状に形成されているから、この先細形状の
段付き部によって塑性変形部分がピン挿入穴の内周側に
向かって集中することになり、ピン挿入穴の開口端が容
易に縮径される。
【００１４】このため、前記ピン挿入穴の開口端の塑性
変形した材料が、このピン挿入穴と取付けピンの小径部
との間の隙間を充塞すると共に、取付けピンの小径部外
周に密着する。
変形した材料が、このピン挿入穴と取付けピンの小径部
との間の隙間を充塞すると共に、取付けピンの小径部外
周に密着する。
【００１５】また、請求項３記載の発明にあっては、前
記取付けピンの小径部に周溝が形成してあるから、ピン
挿入穴の開口端の塑性変形した材料が周溝内にも入込む
ことになる。
記取付けピンの小径部に周溝が形成してあるから、ピン
挿入穴の開口端の塑性変形した材料が周溝内にも入込む
ことになる。
【００１６】これによって、前記取付けピンがハウジン
グのピン挿入穴内に挿入固定されることになり、この取
付けピンによってカバー部材がハウジングに取付けられ
ることになる。
グのピン挿入穴内に挿入固定されることになり、この取
付けピンによってカバー部材がハウジングに取付けられ
ることになる。
【００１７】ここに、前記ハウジングに形成するピン挿
入穴は加工が容易な単純形状の丸穴であると共に、カバ
ー部材のハウジングへの固定は、取付けピンをハウジン
グに形成したピン挿入穴内に軸方向に挿入することによ
って成就される。このため、前記ハウジングにねじ穴加
工をする必要がないと共に、取付けボルトの螺合固定作
業も必要としない。
入穴は加工が容易な単純形状の丸穴であると共に、カバ
ー部材のハウジングへの固定は、取付けピンをハウジン
グに形成したピン挿入穴内に軸方向に挿入することによ
って成就される。このため、前記ハウジングにねじ穴加
工をする必要がないと共に、取付けボルトの螺合固定作
業も必要としない。
【００１８】したがって、製造が容易なカバー部材の取
付け構造が得られる。
付け構造が得られる。
【００１９】また、請求項２記載の発明にあっては、前
記取付けピンの段付き部が、外周側が先端側に向かって
先細形状に形成されているから、この先細形状の段付き
部によってピン挿入穴の開口端を容易に縮径することが
できる。
記取付けピンの段付き部が、外周側が先端側に向かって
先細形状に形成されているから、この先細形状の段付き
部によってピン挿入穴の開口端を容易に縮径することが
できる。
【００２０】また、請求項３記載の発明にあっては、前
記取付けピンの小径部に周溝が形成してあるから、ピン
挿入穴の開口端の塑性変形した材料がこの周溝内にも入
込むことになり、取付けピンのより強固な固定が成就さ
れる。
記取付けピンの小径部に周溝が形成してあるから、ピン
挿入穴の開口端の塑性変形した材料がこの周溝内にも入
込むことになり、取付けピンのより強固な固定が成就さ
れる。
【００２１】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、ア
ンチロックブレーキ装置のハウジングに取付けられるカ
バー部材の取付け構造に適用した態様として、図面に基
づいて詳述する。
ンチロックブレーキ装置のハウジングに取付けられるカ
バー部材の取付け構造に適用した態様として、図面に基
づいて詳述する。
【００２２】図１は本発明の実施の形態を示すカバー部
材の取付け構造の平面図、図２は図１のＡ部を拡大して
示す断面図、図３は取付けピンの断面図、図４は取付け
ピンをピン挿入穴内に挿入する過程を、取付けピンの小
径部がピン挿入穴内に挿入された状態（ａ）、取付けピ
ンの段付き部によってピン挿入穴の開口端が塑性変形さ
れ始めた状態（ｂ）、ピン挿入穴の開口端が縮径した状
態（ｃ）で示す説明図である。
材の取付け構造の平面図、図２は図１のＡ部を拡大して
示す断面図、図３は取付けピンの断面図、図４は取付け
ピンをピン挿入穴内に挿入する過程を、取付けピンの小
径部がピン挿入穴内に挿入された状態（ａ）、取付けピ
ンの段付き部によってピン挿入穴の開口端が塑性変形さ
れ始めた状態（ｂ）、ピン挿入穴の開口端が縮径した状
態（ｃ）で示す説明図である。
【００２３】図において１はハウジングで、このハウジ
ング１は、好ましくはアルミニウム合金材料から形成さ
れる。２はカバー部材で、このカバー部材２はハウジン
グ１に取付けられる図外の電磁弁を覆っており、取付け
ピン３によってハウジング１に取付けられている。
ング１は、好ましくはアルミニウム合金材料から形成さ
れる。２はカバー部材で、このカバー部材２はハウジン
グ１に取付けられる図外の電磁弁を覆っており、取付け
ピン３によってハウジング１に取付けられている。
【００２４】前記ハウジング１へのカバー部材２の取付
けは、ハウジング１にピン挿入穴４を形成し、このピン
挿入穴４内に取付けピン３を挿入固定することによって
成就されている（図２参照）。
けは、ハウジング１にピン挿入穴４を形成し、このピン
挿入穴４内に取付けピン３を挿入固定することによって
成就されている（図２参照）。
【００２５】前記ハウジング１に形成されるピン挿入穴
４は、所定の内径寸法をもった単純形状の丸穴であっ
て、この実施の形態において盲穴状に形成されている。
４は、所定の内径寸法をもった単純形状の丸穴であっ
て、この実施の形態において盲穴状に形成されている。
【００２６】前記取付けピン３は、先端側の小径部５
と、カバー部材３に係合する大径部６とを有すると共
に、これら小径部５と大径部６との間に形成され、ピン
挿入穴４の内径よりも大径の段付き部７とを有してい
る。なお、前記小径部５と反対側の大径部６の端部には
頭部８が形成してある。
と、カバー部材３に係合する大径部６とを有すると共
に、これら小径部５と大径部６との間に形成され、ピン
挿入穴４の内径よりも大径の段付き部７とを有してい
る。なお、前記小径部５と反対側の大径部６の端部には
頭部８が形成してある。
【００２７】前記取付けピン３の小径部５の外径寸法
は、この取付けピン３の小径部５がピン挿入穴４内に軽
微に圧入されるかまたは所定の隙間をもって挿入される
寸法が選択される。
は、この取付けピン３の小径部５がピン挿入穴４内に軽
微に圧入されるかまたは所定の隙間をもって挿入される
寸法が選択される。
【００２８】また、前記取付けピン３の段付き部７は、
外周側が先端側に向かって先細形状に形成されている。
外周側が先端側に向かって先細形状に形成されている。
【００２９】また、前記取付けピン３の小径部５には周
溝９が形成してあり、この周溝９は段付き部７に隣接し
て形成してある。
溝９が形成してあり、この周溝９は段付き部７に隣接し
て形成してある。
【００３０】前記取付けピン３の大径部６は、両端が開
放した円筒状のカラー１０を介してカバー部材２の貫通
孔１１内に挿入されており、これによって、カバー部材
２に係合している。
放した円筒状のカラー１０を介してカバー部材２の貫通
孔１１内に挿入されており、これによって、カバー部材
２に係合している。
【００３１】また、前記取付けピン３の頭部８とカバー
部材２との間にはワッシャ１２が設けられている。
部材２との間にはワッシャ１２が設けられている。
【００３２】斯かる構成によれば、前記カバー部材２が
取付けピン３に係合した状態で、この取付けピン３をハ
ウジング１のピン挿入穴４内に小径部５側から軸方向
（図２の矢印Ａ方向）に挿入することにより、ハウジン
グ１にカバー部材２が取付けられる。
取付けピン３に係合した状態で、この取付けピン３をハ
ウジング１のピン挿入穴４内に小径部５側から軸方向
（図２の矢印Ａ方向）に挿入することにより、ハウジン
グ１にカバー部材２が取付けられる。
【００３３】このとき、前記取付けピン３は、先ず、そ
の先端の小径部５がピン挿入穴４内に容易に挿入される
（図４（ａ）参照）。次に、前記取付けピン３の段付き
部７がピン挿入穴４内に挿入されようとするが、この段
付き部７は、ピン挿入穴４の内径よりも大きく形成され
ているからピン挿入穴４内に容易に挿入されることがな
く、ピン挿入穴４の開口端を軸方向に押圧することにな
る。
の先端の小径部５がピン挿入穴４内に容易に挿入される
（図４（ａ）参照）。次に、前記取付けピン３の段付き
部７がピン挿入穴４内に挿入されようとするが、この段
付き部７は、ピン挿入穴４の内径よりも大きく形成され
ているからピン挿入穴４内に容易に挿入されることがな
く、ピン挿入穴４の開口端を軸方向に押圧することにな
る。
【００３４】前記取付けピン３の段付き部７がピン挿入
穴４の開口端を軸方向に押圧することによって、この開
口端が塑性変形する。前記ピン挿入穴４の開口端の塑性
変形は、開口端の外周側の材料がハウジング１自体によ
って内部拘束されているから、開口端の縮径となって現
れることになる（図４（ｂ）参照）。
穴４の開口端を軸方向に押圧することによって、この開
口端が塑性変形する。前記ピン挿入穴４の開口端の塑性
変形は、開口端の外周側の材料がハウジング１自体によ
って内部拘束されているから、開口端の縮径となって現
れることになる（図４（ｂ）参照）。
【００３５】前記ピン挿入穴４の開口端が塑性変形する
とき、取付けピン３の段付き部７が、外周側が先端側に
向かって先細形状に形成されているから、この先細形状
の段付き部７によって塑性変形部分がピン挿入穴４の内
周側に向かって集中することになり、ピン挿入穴４の開
口端が容易に縮径される。
とき、取付けピン３の段付き部７が、外周側が先端側に
向かって先細形状に形成されているから、この先細形状
の段付き部７によって塑性変形部分がピン挿入穴４の内
周側に向かって集中することになり、ピン挿入穴４の開
口端が容易に縮径される。
【００３６】このため、前記ピン挿入穴４の開口端の塑
性変形した材料が、このピン挿入穴４と取付けピン３の
小径部５との間の隙間を充塞すると共に、取付けピン３
の小径部５の外周に密着する。
性変形した材料が、このピン挿入穴４と取付けピン３の
小径部５との間の隙間を充塞すると共に、取付けピン３
の小径部５の外周に密着する。
【００３７】また、前記取付けピン３の小径部５に周溝
９が形成してあるから、ピン挿入穴４の開口端の塑性変
形した材料が周溝９内にも入込むことになる（図４
（ｃ）参照）。
９が形成してあるから、ピン挿入穴４の開口端の塑性変
形した材料が周溝９内にも入込むことになる（図４
（ｃ）参照）。
【００３８】これによって、前記取付けピン３がハウジ
ング１のピン挿入穴４内に挿入固定されることになり、
この取付けピン３によってカバー部材２がハウジング１
に取付けられる。
ング１のピン挿入穴４内に挿入固定されることになり、
この取付けピン３によってカバー部材２がハウジング１
に取付けられる。
【００３９】ここに、前記ハウジング１に形成するピン
挿入穴４は加工が容易な単純形状の丸穴であると共に、
カバー部材２のハウジング１への固定は、取付けピン３
をハウジング１に形成したピン挿入穴４内に軸方向に挿
入することによって成就される。このため、前記ハウジ
ング１にねじ穴加工をする必要がないと共に、取付けボ
ルトの螺合固定作業も必要としない。
挿入穴４は加工が容易な単純形状の丸穴であると共に、
カバー部材２のハウジング１への固定は、取付けピン３
をハウジング１に形成したピン挿入穴４内に軸方向に挿
入することによって成就される。このため、前記ハウジ
ング１にねじ穴加工をする必要がないと共に、取付けボ
ルトの螺合固定作業も必要としない。
【００４０】したがって、製造が容易なカバー部材の取
付け構造が得られる。
付け構造が得られる。
【００４１】また、前記取付けピン３の段付き部７が、
外周側が先端側に向かって先細形状に形成されているか
ら、この先細形状の段付き部７によってピン挿入穴４の
開口端を容易に縮径することができる。
外周側が先端側に向かって先細形状に形成されているか
ら、この先細形状の段付き部７によってピン挿入穴４の
開口端を容易に縮径することができる。
【００４２】また、前記取付けピン３の小径部５に周溝
８が形成してあるから、ピン挿入穴４の開口端の塑性変
形した材料がこの周溝８内にも入込むことになり、取付
けピン３のより強固な固定が成就される。
８が形成してあるから、ピン挿入穴４の開口端の塑性変
形した材料がこの周溝８内にも入込むことになり、取付
けピン３のより強固な固定が成就される。
【００４３】以上、本発明の実施の形態を図面に基づい
て説明したが、具体的構成はこれに限られるものではな
く、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。例
えば、前記取付けピン段付き部に硬化処理を施すことが
可能である。
て説明したが、具体的構成はこれに限られるものではな
く、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。例
えば、前記取付けピン段付き部に硬化処理を施すことが
可能である。
【００４４】また、本発明のカバー部材の取付け構造
は、アンチロックブレーキ装置のハウジングに取付けら
れるカバー部材の取付け構造に限ることなく、各種機器
へのカバー部材の取付けに適用可能である。
は、アンチロックブレーキ装置のハウジングに取付けら
れるカバー部材の取付け構造に限ることなく、各種機器
へのカバー部材の取付けに適用可能である。
【００４５】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、製造が容易なカバー部材の取付け構造が得られ
る。
よれば、製造が容易なカバー部材の取付け構造が得られ
る。
【図１】本発明の実施の形態を示す、カバー部材の取付
け構造の平面図である。
け構造の平面図である。
【図２】図１のＡ部を拡大して示す断面図である。
【図３】取付けピンの断面図である。
【図４】取付けピンをピン挿入穴内に挿入する過程を、
取付けピンの小径部がピン挿入穴内に挿入された状態
（ａ）、取付けピンの段付き部によってピン挿入穴の開
口端が塑性変形され始めた状態（ｂ）、ピン挿入穴の開
口端が縮径した状態（ｃ）で示す説明図である。
取付けピンの小径部がピン挿入穴内に挿入された状態
（ａ）、取付けピンの段付き部によってピン挿入穴の開
口端が塑性変形され始めた状態（ｂ）、ピン挿入穴の開
口端が縮径した状態（ｃ）で示す説明図である。
１ ハウジング ２ カバー部材 ３ 取付けピン ４ ピン挿入穴 ５ 小径部 ６ 大径部 ７ 段付き部
Claims (3)
- 【請求項１】 ハウジングに取付けられるカバー部材の
取付け構造において、前記ハウジングに形成されたピン
挿入穴と、このピン挿入穴内に挿入されてハウジングに
カバー部材を取付ける取付けピンとを備え、前記取付け
ピンは、先端側の小径部と、カバー部材に係合する大径
部とを有すると共に、これら小径部と大径部との間に形
成され、ピン挿入穴の内径よりも大径の段付き部とを有
してなり、前記取付けピンをハウジングのピン挿入穴内
に小径部側から軸方向に挿入して、この取付けピンの段
付き部によってピン挿入穴の開口端を塑性変形させて縮
径することにより、前記ハウジングにカバー部材を取付
けたことを特徴とする、カバー部材の取付け構造。 - 【請求項２】 前記取付けピンの段付き部は、外周側が
先端側に向かって先細形状に形成されてなることを特徴
とする、請求項１記載のカバー部材の取付け構造。 - 【請求項３】 前記取付けピンの小径部には、周溝が形
成されてなることを特徴とする、請求項１記載のカバー
部材の取付け構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3205798A JPH11218112A (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | カバー部材の取付け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3205798A JPH11218112A (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | カバー部材の取付け構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11218112A true JPH11218112A (ja) | 1999-08-10 |
Family
ID=12348258
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3205798A Pending JPH11218112A (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | カバー部材の取付け構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11218112A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2017073229A1 (ja) * | 2015-10-26 | 2017-05-04 | 株式会社Ihi | ノズル駆動機構および過給機 |
-
1998
- 1998-01-29 JP JP3205798A patent/JPH11218112A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2017073229A1 (ja) * | 2015-10-26 | 2017-05-04 | 株式会社Ihi | ノズル駆動機構および過給機 |
| JPWO2017073229A1 (ja) * | 2015-10-26 | 2018-08-30 | 株式会社Ihi | ノズル駆動機構および過給機 |
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