JPH11218085A - スクロールコンプレッサー - Google Patents

スクロールコンプレッサー

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JPH11218085A
JPH11218085A JP10332328A JP33232898A JPH11218085A JP H11218085 A JPH11218085 A JP H11218085A JP 10332328 A JP10332328 A JP 10332328A JP 33232898 A JP33232898 A JP 33232898A JP H11218085 A JPH11218085 A JP H11218085A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクロールコンプレッサーの軸方向長さを短
縮して一層コンパクト化するとともに、スクロール圧縮
室に発生する熱を効果的に除去すること。 【解決手段】 フィン２４を有する外側ハウジング２２
に固定スクロールラップ３２を一体形成するとともに、
マフラー２８を外側ハウジング２２の半径方向の側方へ
延伸させることにより、軸方向長さを出来る限り小さく
する。また、外側ハウジング２２と管状ハウジング３６
とを、外側ハウジング２２に形成した内外管状部４２，
４０の間の溝に嵌合してクリアランス４４を設け、溶接
時に軸方向長さを調整可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明はスクロールコンプ
レッサーの改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】スクロールコンプレッサーは、他の圧縮
機に比べると多くの機能的利点を有するために、多くの
冷凍用圧縮作業に用いられている。そのため、スクロー
ルコンプレッサーは圧縮工業界において多くの適用を以
って採用されるようになったものの、改良すべき点は少
なくない。
【０００３】スクロールコンプレッサーは、典型的に
は、可動スクロールに向けて延伸する略螺旋形状のラッ
プを有するベースを具えた固定スクロールと、固定スク
ロールに向けて延伸する螺旋形状のラップを有するベー
スを具えた可動スクロールとからなる。可動スクロール
は固定スクロールに関連して動き、相対するスクロール
ラップの間に形成される圧縮室が圧縮される。
【０００４】スクロールコンプレッサーのサイズを小さ
くすることがスクロール圧縮工業界の要望であり、特
に、コンプレッサーの軸長を短縮することが望ましい。
更には、スクロール圧縮室に発生する熱を除去すること
への挑戦がなされて来た。密閉型コンプレッサーにおい
て、典型的には、固定スクロールは外側ハウジングから
ある程度離れた部位に配置されている。したがって、外
側ハウジングは雰囲気にさらされているが、固定スクロ
ールは雰囲気から遮断されているので、冷却するには多
少の困難性を伴う。
【０００５】先行例は、固定スクロールを外側ハウジン
グと結合することを提案している。しかし、これらの設
計では一般的に、固定スクロールと外側ハウジングとを
第２のハウジングとの接点でボルト結合することを提案
している。そのような結合構造では調整可能性がないた
めに、スクロール部材の適切な配置を成すことが困難で
ある。その上、これらの設計は実際には製造されたこと
がないと思われる。それらの設計は、その限りにおい
て、組み立てることが極めて困難である。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、スクロー
ルコンプレッサーの軸方向長さを短縮するとともに、ス
クロール圧縮室に発生する熱を除去することを目的とす
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の開示した実施例
において、スクロールコンプレッサーは外側ハウジング
と一体に結合された固定スクロールを有する。好ましく
は、一体形成した外側ハウジングと固定スクロールに、
略管状であるハウジングを溶接結合して密閉したキャニ
スターにある。外側ハウジングは管状ハウジングの半径
方向の外面に位置して溶接されるのが好ましい。
【０００８】マフラーはハウジング及び固定スクロール
と一体結合するのがより一層好適である。マフラーはコ
ンプレッサーの全軸長を増大しないように側方へ延伸さ
せ、また、フィンは一体形成した固定スクロールと外側
ハウジングから固定スクロールのラップと離れる方向に
延伸するのが好ましい。フィンは圧縮室から熱を除去す
るために冷却を行う。マフラーとフィンは固定スクロー
ルの部材からほぼ等距離で離れていることが望ましい。
【０００９】本発明の好適実施例においては、結合した
ハウジングと固定スクロールは内外管状部を有し、管状
ハウジングはその内外管状部にフィットする。管状ハウ
ジングは内管状部と外管状部との間に形成された溝に嵌
脱できてハウジングの位置を互いに調整することができ
る。このようにして、スクロール部材の位置を慎重に制
御することが可能となる。
【００１０】その他の実施例として、例えば、外管状部
を除去して内管状部のみを用いることとするのである。
管状ハウジングは内管状部に沿って軸方向へ進退させて
調整した後溶接することができるからである。
【００１１】また、本発明によるコンプレッサーの組付
け方法は、ポンプユニットは初めに主クランクケース軸
受を結合した固定スクロールと外側ハウジングに固定す
ることにより始まる。可動スクロールは主クランクケー
ス軸受と固定スクロール間に保持される。その後このサ
ブアセンブリーは管状ハウジングに溶接される。そのた
め、主クランクケース軸受はこの外溶接ジョイントを介
して外側ハウジングと直接かつ堅固に固定される。これ
により、軸受部材の強度はさらに向上する。
【００１２】本発明の上記及びその他の実施例は以下の
説明と図面により最も分かりやすくなる。
【００１３】
【発明の実施の形態】図１は改良したコンプレッサー２
０を示し、フィン２４が表面２５から延伸する外側ハウ
ジング２２を有し、出口通路２６が外側ハウジング２２
の側方に向けマフラー２８に延伸している。マフラー２
８は、図２に示すように、フィン２４の最上端部とほぼ
等高の最上端３２ａを有する。図示のように、マフラー
２８は外ハウジング２２と一体であり、別体でもよいカ
バー３９を含む。このように、マフラー２８はコンプレ
ッサー２０の軸方向長さを過大にするものではない。フ
ィン２４はコンプレッサー２０内の圧縮室から熱を除去
するために作用するものである。外側ハウジング２２と
固定スクロールとを結合一体化したので、フィン２４は
圧縮室ときわめて近接することとなり、効率的な冷却作
用を行うことができる。
【００１４】固定スクロールラップ３２は外側ハウジン
グ２２と一体形成されたベース３４から延伸形成してい
る。可動スクロール３１は、周知のように、固定スクロ
ールラップ３２間に内挿されて圧縮室を形成する。管状
ハウジング３６が外側ハウジング２２に溶接結合され
る。図示のように、管状ハウジング３６の端部３８は外
側ハウジング２２の内管状部４２と外管状部４０との間
に向け伸びている。これら内外管状部４２，４０は固定
スクロールラップ３２のゆがみを減少させる。
【００１５】図２に示すように、クリアランス４４が端
部３８の先端側に形成されている。したがって、端部３
８は適切な軸方向長さが必要なときにはさらに奥へ押し
込むなどの嵌脱ができる。
【００１６】また、図２に示すように、マフラー２８と
圧縮室間の熱を遮断するために、切欠部４９が設けられ
ている。これにより、コンプレッサーの稼働時にマフラ
ー２８から圧縮室への大量の熱の戻りが阻止される。な
お、カバー３９はマフラーに溶接するのが好ましい。こ
の溶接時に切欠部４９は圧縮室構成部材に熱影響を与え
ないようにする。
【００１７】そこで、コンプレッサー２０の組付け方法
に付き説明すると、初めに主クランクケース軸受５０が
外側ハウジング２４にボルト５２にて取り付けられる。
主クランクケース軸受５０、可動スクロール部材３１及
び結合した固定スクロールと外側ハウジング２４を含む
このサブアセンブリーは、その後、管状ハウジング（シ
ェル）３６内に挿入される。なお、この場合回転防止カ
プリングが用いられることは周知の通りである。
【００１８】図３に示すように、溶接部４６を溶接する
前に、ポンプアセンブリーを位置決めするための治具６
９が主クランクケース軸受５０を保持する。この治具６
９がサブアセンブリーを支えている間に溶接部４６を溶
接具７１にて溶接する。
【００１９】さらに、図２に示すように、シャフト５６
はシャフト軸受５８を有し、図３に示すように、これら
は管状ハウジング３６を取り付けるとき、ポンプアセン
ブリーには組付けられていないのである。
【００２０】モータステータ６０は、図３に示すよう
に、当初に管状ハウジング６内に取り付けられている。
このとき、シャフト５６に固定されたモータロータ６２
は管状ハウジング３６内に挿入されていない。
【００２１】下部軸受支持部材６４は複数のアーム６５
を有し、それらのアーム６５は管状ハウジング３６の内
周面に接触している。下部軸受６６は下部軸受支持部材
６４が取り付けられているときは管状ハウジング３６内
に挿入されていない。その代わり図示のように、アーム
６５が管状ハウジング３６の内周面に該管状ハウジング
３６の開口部から内部に伸びる溶接具７４によって溶接
される間は、治具７２が下部軸受支持部材６４を位置決
めして保持する。治具７２は多少概念的に示されてい
る。アーム６５は、図４に示すように、所定の間隔で周
方向へ互いに離間した複数個を設けるのが好ましい。
【００２２】主クランクケース軸受５０と軸受支持部材
６４が管状ハウジング３６に溶接された後、治具６９と
７２は除去され、シャフト５６、軸受５８、モータロー
タ６２及び下部軸受６６は管状ハウジング３６内に挿入
される。また、下部ハウジングカバー６８が管状ハウジ
ング３６に装着されて密閉型圧縮室を閉じる。
【００２３】かくして本発明は、ポンプアセンブリーを
管状ハウジング３６に直接溶接結合することにより、主
クランクケース軸受５０を管状ハウジング３６により確
実で強固にすることを、提供するものである。
【００２４】要すれば、本発明はアセンブリーが大変簡
素化されたスクロールコンプレッサーを提供するもので
ある。さらには、軸方向の長さを減少できる。また、圧
縮室の除熱作用を促進するので全体的な効率を向上させ
る。加えて、主クランクケース軸受と管状ハウジングの
結合がより一層確実で堅固に達成される。
【００２５】好ましくは、一体形成の固定スクロールと
外側ハウジングは鋳鉄にて製造し、又は、鋼鉄の外リン
グを有する鋳鉄ボディを含む合金にて製造される。さら
には、ハウジングは全体を鋳鉄にて成形することができ
る。管状ハウジングは好ましくは鋼鉄にて製造し、鋼鉄
と鋼鉄との溶接点を有することが好ましい。そのため、
一体形成の外側ハウジングと固定スクロールとは鋳鉄物
質にて製造するのが好ましい。
【００２６】以上の説明により、通常の技術を有する当
業者は本発明の技術的範囲に属するある程度の他の実施
例を想到することが可能であると推測されるから、特許
請求の範囲は本発明の真の範囲と量を決定すべく検討す
べきである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明にかかるコンプレッサーの平面図であ
る。
【図２】図１の２−２線に沿う断面図である。
【図３】中間組付け工程を示すコンプレッサーの縦断面
図である。
【図４】図２の４−４線断面図である。
【符号の説明】
２０…コンプレッサー ２２…外側ハウジング ２４…フィン ２８…マフラー ３１…可動スクロール ３２…固定スクロールラップ ３４…ベース ３６…管状ハウジング ４０…外管状部 ４２…内管状部 ４４…クリアランス ４９…切欠部 ５０…主クランクケース軸受 ５６…シャフト ５８…シャフト軸受 ６０…モータステータ ６２…モータロータ ６４…下部軸受支持部材 ６５…アーム ６６…下部軸受 ６８…ハウジングカバー ６９，７２…治具 ７１，７４…溶接具

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 略螺旋状であるラップが延伸するベース
    を具えた固定スクロールと、 前記固定スクロールと一体的に結合された外側ハウジン
    グと、 ベースと略螺旋状であるラップとを有して前記固定スク
    ロールのラップと係合する可動スクロールと、及び、 前記外側ハウジングに受止められて溶接結合された第２
    ハウジングとからなることを特徴とするスクロールコン
    プレッサー。
  2. 【請求項２】 前記第２ハウジングは前記外側ハウジン
    グの外管状部と内管状部との間の溝に向けて延伸するこ
    とを特徴とする請求項１記載のスクロールコンプレッサ
    ー。
  3. 【請求項３】 前記外側ハウジング及び固定スクロール
    とマフラーとが一体形成されていることを特徴とする請
    求項１記載のスクロールコンプレッサー。
  4. 【請求項４】 前記マフラーは前記外側ハウジングの半
    径方向の外方へ露出して形成されていることを特徴とす
    る請求項３記載のスクロールコンプレッサー。
  5. 【請求項５】 前記外側ハウジングにフィンが前記固定
    スクロールから離れる方向へ延伸して形成されているこ
    とを特徴とする請求項４記載のスクロールコンプレッサ
    ー。
  6. 【請求項６】 前記マフラーとフィンは前記固定スクロ
    ールのベースからほぼ等距離で延伸していることを特徴
    とする請求項５記載のスクロールコンプレッサー。
  7. 【請求項７】 前記マフラーは前記外側ハウジングの側
    方へ露出していることを特徴とする請求項１記載のスク
    ロールコンプレッサー。
  8. 【請求項８】 前記フィンは前記外側ハウジングと一体
    形成されて前記固スクロールから離れるように延伸する
    ことを特徴とする請求高１記載のスクロールコンプレッ
    サー。
  9. 【請求項９】 ベースから延伸する固定スクロールラッ
    プを具えた固定スクロールと、 前記固定スクロールと一体結合されて半径方向外側へス
    ペースを形成する内管状部を有するとともに、 前記スペースに向け延伸して前記外側ハウジングと結合
    する第２ハウジングとからなることを特徴とするスクロ
    ールコンプレッサー。
  10. 【請求項１０】 前記内管状部は外管状部から離れて前
    記スペースはそれらの間に形成される溝であり、前記外
    管状部が前記第２ハウジングと結合されることを特徴と
    する請求項９記載のスクロールコンプレッサー。
  11. 【請求項１１】 前記外側ハウジングにフィンが前記固
    定スクロールから離れる方向へ形成されていることを特
    徴とする請求項９記載のスクロールコンプレッサー。
  12. 【請求項１２】 前記外側ハウジングとマフラーが一体
    形成されていることを特徴とする請求項９記載のスクロ
    ールコンプレッサー。
  13. 【請求項１３】 前記マフラーは前記外側ハウジングの
    側方へ露出していることを特徴とする請求項９記載のス
    クロールコンプレッサー。
  14. 【請求項１４】 略螺旋状であるラップが延伸するベー
    スを具えた固定スクロールと、 前記固定スクロールと一体的に結合された外側ハウジン
    グと、 ベースと略螺旋状であるラップを有して前記固定スクロ
    ールのラップと係合する可動スクロールと、 前記外側ハウジングに受容されて溶接結合された第２ハ
    ウジングと、及び、 前記外側ハウジング及び固定スクロールと一体結合され
    て前記外側ハウジングの側方へ露出するマフラーとから
    なることを特徴とするスクロールコンプレッサー。
  15. 【請求項１５】 前記第２ハウジングは前記外側ハウジ
    ングの内管状部と外管状部との間に形成した溝に向けて
    延伸することを特徴とする請求項１４記載のスクロール
    コンプレッサー。
  16. 【請求項１６】 前記フィンは前記固定スクロールから
    離れる方向へ前記外側ハウジングから延伸することを特
    徴とする請求項１４記載のスクロールコンプレッサー。
  17. 【請求項１７】 前記マフラーとフィンは前記固定スク
    ロールのベースからほぼ等距離で延伸することを特徴と
    する請求項１４記載のスクロールコンプレッサー。
  18. 【請求項１８】 前記第２ハウジングはほぼ管状体であ
    ることを特徴とする請求項１４記載のスクロールコンプ
    レッサー。
  19. 【請求項１９】 前記第２ハウジングと外側ハウジング
    とは溶接結合されることを特徴とする請求項１４記載の
    スクロールコンプレッサー。
  20. 【請求項２０】 前記マフラーを閉塞するための封印キ
    ャップが取り付けられることを特徴とする請求項１４記
    載のスクロールコンプレッサー。
  21. 【請求項２１】 固定スクロールを形成した外側ハウジ
    ング、可動スクロール及び主クランク軸受とをコンプレ
    ッサーとして組付けるに際し、 前記可動スクロールを前記固定スクロールと前記主クラ
    ンク軸受との間に位置せしめ、該主クランク軸受を前記
    外側ハウジングに取り付けてポンプサブアセンブリーを
    形成する第１工程と、 該ポンプサブアセンブリーをコンプレッサーの管状ハウ
    ジング内に位置せしめて前記外側ハウジングと溶接結合
    する第２工程と、 前記ポンプサブアセンブリーが前記管状ハウジングに取
    り付けられた後に、前記主クランク軸受を通して前記可
    動スクロールにモータとシャフトを搭載する第３工程と
    からなることを特徴とするスクロールコンプレッサーの
    組付け方法。
  22. 【請求項２２】 前記第３工程に先行して、前記管状ハ
    ウジングに下部軸受支持部材を溶接結合し、該下部軸受
    支持部材に下部軸受を搭載することを特徴とする請求項
    ２１記載のスクロールコンプレッサーの組付け方法。
  23. 【請求項２３】 前記第２工程における溶接は、前記ハ
    ウジングと前記管状ハウジングの周面との間にスカート
    ウェルドを施すものであることを特徴とする請求項２１
    記載のスクロールコンプレッサーの組付け方法。
JP10332328A 1997-12-15 1998-11-24 スクロールコンプレッサー Expired - Fee Related JP3024758B2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/991,068 US6158989A (en) 1997-12-15 1997-12-15 Scroll compressor with integral outer housing and fixed scroll member
US08/991068 1997-12-15

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JPH11218085A true JPH11218085A (ja) 1999-08-10
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JP (1) JP3024758B2 (ja)
KR (1) KR100313072B1 (ja)
CN (1) CN1135297C (ja)
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