JPH08312562A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

密閉型圧縮機

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JPH08312562A
JPH08312562A JP12186895A JP12186895A JPH08312562A JP H08312562 A JPH08312562 A JP H08312562A JP 12186895 A JP12186895 A JP 12186895A JP 12186895 A JP12186895 A JP 12186895A JP H08312562 A JPH08312562 A JP H08312562A
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JP
Japan
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top housing
discharge cover
housing
outer peripheral
peripheral flange
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Withdrawn
Application number
JP12186895A
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Inventor
Kazuhiro Sato
和弘 佐藤
Makoto Fujitani
誠 藤谷
Katsuhiro Fujita
勝博 藤田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C23/00Combinations of two or more pumps, each being of rotary-piston or oscillating-piston type, specially adapted for elastic fluids; Pumping installations specially adapted for elastic fluids; Multi-stage pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C23/008Hermetic pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C21/00Component parts, details or accessories not provided for in groups F01C1/00 - F01C20/00
    • F01C21/10Outer members for co-operation with rotary pistons; Casings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • F04C18/0207Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
    • F04C18/0215Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where only one member is moving
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
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    • F04C2230/20Manufacture essentially without removing material
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、圧縮ガスの脈動による頂部ハウジン
グの加振を原因とした頂部ハウジングの振動増加、騒音
の増加を抑制できる密閉型圧縮機を提供する。 【構成】本発明は、筒状ハウジング15の上端外周に吐
出カバー4の外周フランジ18を嵌合し、同吐出カバー
4の円盤状端面4aに頂部ハウジング16の円盤状端面
16aを当接させて同吐出カバー4の外周フランジ18
の外周に頂部ハウジング16の下端を嵌合し、この吐出
カバー4の外周フランジ18と頂部ハウジング16の下
端との間の半径方向の隙間δを1.0mm以下に設定して
溶接した。これにより、頂部ハウジング16の溶接歪み
を利用して、圧縮機構5からの吐出圧を受けても離れな
いよう、頂部ハウジング16を吐出カバー4に対し強固
に接触させて、頂部ハウジング16の剛性の低下を抑制
し、圧縮ガスの脈動を原因とした頂部ハウジング16の
振動の増大、騒音の増大を抑えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば冷凍サイクル装
置等に使用される密閉型圧縮機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】空調用および冷凍機用の圧縮機として、
密閉ハウジング内に圧縮機構および電動モータが内蔵さ
れた密閉型圧縮機が多く使用されている。こうした密閉
型圧縮機には、図7に示されるように筒形の密閉ハウジ
ング1内の片側に吐出カバー4を設けて、同ハウジング
1内を高圧側2と低圧側3とに仕切り、仕切られた低圧
側3のハウジング空間3aの例えば上部側に、圧縮機
構、例えばスクロール圧縮機構部5(例えば互いに所定
の位相で噛合わせた一対のスクロール6a,6bのうち
の一方のスクロール6aを固定、他方のスクロール6b
を同固定したスクロール6aの軸心回りに旋回させて、
圧縮仕事をする圧縮機構)を収容し、同じく下部側に、
このスクロール圧縮機構部5のスクロール6を旋回駆動
するための電動モータ7(スクロール旋回用の偏心ピン
部8aが形成された回転軸8を有するロータ9と同ロー
タ9の周りに配置されたステータ10との組合わせから
なる)を収容する構造が採用されている。
【0003】この密閉型圧縮機は、スクロール6bが、
電動モータ7の励磁によってスクロール6aに対し相対
的に旋回運動されると、密閉ハウジング1に接続してあ
る吸込パイプ12から圧縮ガス、例えば冷媒が低圧側3
へ吸い込まれ、これが各スクロール6a,6bのラップ
間で行われる圧縮室11の容積変化によって所定に圧縮
され、圧縮を終えた冷媒がスクロール6の中心にある吐
出ポート13から高圧側2のハウジング空間で形成され
る吐出チャンバ2aを経て、密閉ハウジング1に在る吐
出パイプ14から外部へ吐出される。
【0004】こうした密閉型圧縮機では、吐出カバー4
の組込む構造として、例えば実開平4−103201号
公報にも開示されているように密閉ハウジング1を、有
底筒形の筒状ハウジング15と同ハウジング15の頂部
を閉塞する頂部ハウジング16とに分割し、これら分割
したハウジング15,16間にこれらの開口を遮るよう
に吐出カバー4を組込み、これら部品を溶接で固定する
という構造が用いられている。
【0005】具体的には、実開平4−103201号公
報には、つぎのような構造が開示されている。すなわ
ち、吐出カバー4は、例えば図7に示されているように
ハウジング空間を仕切るのに要する外形の円盤状の壁部
17と、この壁部17の外周縁から軸心方向の向きに延
びる筒状の外周フランジ18とを有している。
【0006】この吐出カバー4は、外周フランジ18が
筒状ハウジング15の上端外周に嵌合されて、筒状ハウ
ジング端に配置してある。また頂部ハウジング16は、
ハウジング空間を塞ぐのに要する外形の円盤状の壁部1
9と、この壁部19の外周縁から軸心方向の向きに延び
る開口周縁部20とを有している。
【0007】この頂部ハウジング16は、下端(開口周
縁部20)が上記嵌めた吐出カバー4の外周フランジ1
8の外周に嵌合されて、吐出カバー4の壁部17を覆う
ように配置してある。
【0008】そして、これら筒状フランジ15の端部、
吐出カバー4の外周フランジ18、頂部フランジ16の
下端が溶接で固定され、吐出カバー4を密閉ハウジング
1内に組込んでいる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】こうした吐出カバー4
の組込み構造によると、所定位置に頂部ハウジング16
を位置決めるために、通常、頂部ハウジング16の円盤
状端面16a(内面)の外周側には、段差部が形成され
ていて、この段差部が吐出カバー4の円盤状端面4a
(外面)の外周側と当接するまで、頂部ハウジング16
を吐出カバー4の外周フランジ18に嵌合させてから、
同頂部ハウジング16の下端を溶接で外周フランジ18
に固定してある。
【0010】ところで、吐出カバー4と頂部ハウジング
16との間の空間で構成される吐出チャンバ2aには、
スクロール圧縮機構部5からの吐出圧が作用する。この
ため、頂部ハウジング16は、圧縮運転時の高い吐出圧
力を受けると、吐出カバー4から離れる方向へ変位(上
方へ引っ張られる力を受けることによる)して、吐出カ
バー4と接触していた頂部ハウジング16の円盤状端面
部分が浮くことがある。
【0011】このように接触していた部分が無くなる
と、頂部ハウジング16は、途中での支持が無くなり、
端に在る溶接点21での支持だけに移って、同頂部ハウ
ジング16の支持剛性が低下する挙動が表れるようにな
る。
【0012】ところが、吐出チャンバ2aには、スクロ
ール圧縮機構部5からの脈動を伴う圧縮ガスが吐出され
る。そのため、圧縮運転時、頂部ハウジング16は、圧
縮ガスの脈動で加振され、それが原因で、頂部ハウジン
グ16の振動が増大したり、騒音が増大したりすること
があった。
【0013】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、圧縮ガスの脈動による頂
部ハウジングの加振を原因とした頂部ハウジングの振動
増加、騒音の増加を抑制することができる、低振動・低
騒音の密閉型圧縮機を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載した発明は、筒状ハウジングの上端外
周又は上端内周に吐出カバーの外周フランジを嵌合し、
同吐出カバーの円盤状端面に頂部ハウジングの円盤状端
面を当接させて同吐出カバーの外周フランジの外周又は
内周に頂部ハウジングの下端を嵌合すると共に、同吐出
カバーの外周フランジと頂部ハウジングの下端との間の
半径方向の隙間を1.0mm以下に設定して溶接したこと
にある。
【0015】請求項2に記載した発明は、上記目的に加
え、吐出カバーの外周フランジと頂部ハウジングの下端
との間の半径方向の隙間の設定が容易に行えるようにす
るために、請求項1の記載した構成に加え、互いに嵌合
する吐出カバーの外周フランジの外周又は内周と頂部ハ
ウジングの下端の少なくとも一方に機械加工を施して、
半径方向の隙間を設定したことにある。
【0016】請求項3に記載した発明は、上記目的に加
え、頂部ハウジングの振動・騒音の増大を抑制する効果
を高めるために、請求項1の記載した構成に加え、吐出
カバーと頂部ハウジングの少なくとも一方の円盤状端面
の一部に機械加工を施したことにある。
【0017】
【作用】請求項1に記載した発明によると、溶接で生じ
る溶接歪みを受けて、頂部ハウジングは、吐出カバーと
密接する方向に変位して、吐出カバーと強固に接触して
いく。
【0018】これにより、頂部ハウジングは、圧縮機構
からの吐出圧を受けても、吐出カバーから離れることは
なくなり、支え部を失うことによる頂部ハウジングの支
持剛性の低下は抑制される。
【0019】この結果、圧縮ガスの脈動を原因とした頂
部ハウジングの振動の増大、さらには騒音の増大が抑え
られる。これは、実験から、吐出カバーと頂部ハウジン
グの間の半径方向の隙間を1.0mm以下に設定したこと
によって確認された。
【0020】請求項2に記載した発明によると、吐出カ
バーの外周フランジと頂部ハウジングの下端とで行われ
る機械加工により、同吐出カバーの外周フランジと頂部
ハウジングの下端との間の半径方向の隙間が規定されや
すくなり、隙間の設定が容易に行える。
【0021】請求項3に記載した発明によると、吐出カ
バー、頂部ハウジングの円盤状端面の一部で行われる機
械加工により、吐出カバーと頂部ハウジング間の接触が
確実に行われ、頂部ハウジングの振動・騒音増大の抑制
効果が高められる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を図1および図2に示す第1の
実施例にもとづいて説明する。ここで、密閉型圧縮機の
全体の構造は、先の「従来の技術」の項で説明した図7
で示す構成と同じなので、同図を密閉型圧縮機の全体図
として兼用して用いて、同図を省略ならびに密閉型圧縮
機の全体説明を省略し、この項では発明の要部について
説明することにする。
【0023】すなわち、図1は吐出カバー4の組込み構
造の固定部回りを示している。この固定部回りは、先の
「従来の技術」の項で述べたのと同様、筒状ハウジング
15の上端外周に、吐出カバー4の外周フランジ18を
嵌合し、この外周フランジ18の外周に、吐出カバー4
の円盤状端面4a(外面)と頂部ハウジング18の円盤
状端面16a(段差部の内面)とが当接するようにし
て、頂部ハウジング16の下端(開口周縁部20)を嵌
合してある。
【0024】また吐出カバー4の外周フランジ18と頂
部ハウジング18の下端(開口周縁部20)との間の半
径方向の隙間δは、1.0mm以下に設定してあり、この
設定のもとで、頂部ハウジング18は溶接で吐出カバー
4の外周フランジ18に固定してある。22は、その頂
部ハウジング18の溶接点を示す。
【0025】なお、吐出カバー4は溶接で筒状ハウジン
グ15の外周に固定してある。23は、その吐出カバー
4の溶接点を示す。上記のように隙間δを1.0mm以下
に設定すると、圧縮ガスの脈動による加振を原因とした
頂部ハウジング16の振動の増大が抑制されることがわ
かった。
【0026】具体的には、隙間δを変化させて、頂部ハ
ウジング18を溶接してなるスクロール圧縮機構部5を
運転する実験をして、頂部ハウジング18の騒音を調べ
た結果、隙間δが1.0mm以上のとき、頂部ハウジング
18の振動は、スクロール圧縮機構5からの圧縮ガスの
脈動で加振されて増大して、騒音が増大したことが確認
された。
【0027】また隙間δが1.0mm以下のとき、頂部ハ
ウジング18の振動は、スクロール圧縮機構5からの圧
縮ガスの脈動で加振されても増大せず、騒音が増大しな
いことが確認された。
【0028】これは、つぎのようなことが生じていると
考えられる。すなわち、吐出カバー4の円盤状端面4a
(外面)に頂部ハウジング18の円盤状端面16a(段
差部の内面)を当接させて、外周フランジ18の外周
に、頂部ハウジング16の下端(開口周縁部20)を嵌
合して溶接すると、溶接の熱により頂部ハウジング18
には溶接歪みが生じる。
【0029】ここで、隙間δが1.0mm以上では、図2
(a)に示されるように頂部ハウジング18に生ずる溶
接歪みの多くが同図中の破線のように隙間δに許容され
て、頂部ハウジング16を吐出カバー4に密接させるの
に有効な上下方向(吐出カバー4と密接する方向)の力
Fが得られないと考えられる。
【0030】この結果、隙間δが1.0mm以上のとき
は、従来と同様、吐出チャンバ2aの吐出圧力を受け
て、吐出カバー4の円盤状端面4a(外面)と接触して
いた頂部ハウジング16が同吐出カバー4の離れ、先に
述べたように頂部ハウジング16の剛性(支持剛性)の
低下をもたらし、頂部ハウジング18の振動増大、騒音
の増大をもたらしてしまう。
【0031】これに対して、隙間δが1.0mm以下のと
きは、図2(b)に示されるように溶接で生じる頂部ハ
ウジング16の溶接歪みは、上記とは異なり、同図中の
破線のように隙間δで許容されるのが少なく、しかも吐
出カバー4の外周フランジ18で規制されるから、頂部
ハウジング16を吐出カバ−4に密接させる方向に変位
する力Fの挙動となって表れる。
【0032】つまり、溶接歪みによる上下方向(吐出カ
バー4と密接する方向)の力Fは増大し、この力Fが頂
部フランジ16を吐出カバー4に押付ける力となって作
用して、頂部ハウジング16を吐出カバー4に強固に接
触させるようになる。
【0033】すると、頂部ハウジング16の円盤状端面
16a(段差部の内面)と吐出カバー4の円盤状端面4
aとの両者間の接触は強固となる。これにより、頂部ハ
ウジング16は、高い圧力が吐出チャンバ2aに作用し
ても、吐出カバー4からは離れず、頂部ハウジング16
の剛性が低下することはなくなる。
【0034】こうしたことから、圧縮ガスの脈動による
加振を原因として頂部ハウジング16が触れることはな
くなり、それによる頂部ハウジング16の振動の増大、
騒音の増大を抑えることができるようになる。
【0035】しかも、この効果は、隙間δの量を規制す
るという、頂部ハウジング18を溶接固定するときに生
じる溶接歪みを利用して得られるから、容易である。図
3は、本発明の第2の実施例を示す。
【0036】第2の実施例は、第1の実施例のような筒
状ハウジング15の上端外周でなく、筒状ハウジング1
5の上端内周に吐出カバー4の外周フランジ18を嵌合
させる構造に、本発明を適用したものである。
【0037】すなわち、図3は、上端が拡径した筒状ハ
ウジング15を用い、この筒状ハウジング15の上端内
周に、吐出カバー4の外周フランジ18を嵌合し、この
外周フランジ18の外周に、第1の実施例と同じく円盤
状端面同志が当接するまで頂部ハウジング16の下端
(開口周縁部20)を嵌合してある。
【0038】そして、この吐出カバー4の外周フランジ
18と頂部ハウジング8の下端内周(開口周縁部20)
との間の半径方向の隙間δを1.0mm以下に設定して、
第1の実施例と同様に頂部ハウジング8を溶接固定して
ある。
【0039】このように第1の実施例に対して、筒状ハ
ウジング15、吐出カバー4の嵌合の内外周の組合わせ
を変えたときでも、隙間δを1.0mm以下に設定すれ
ば、第1の実施例と同様、溶接歪みによる力Fを密接す
る方向で大きく作用させることができる。
【0040】つまり、第1の実施例と同様、圧縮ガスの
脈動による加振を原因とした頂部ハウジング16の振動
の増大、騒音の増大を抑えることができる。図4は、本
発明の第3の実施例を示す。
【0041】第3の実施例は、第1の実施例の吐出カバ
ー組込み構造において、吐出カバー4の外周フランジ1
8の外周部と頂部ハウジング16の下端内周部との双方
に機械加工を施して、同間の隙間δを所定量に設定した
ものである。図4中の符号4b,16bは、外周フラン
ジ18の外周部,頂部ハウジング16の下端内周部に施
してある機械加工部分を示している。
【0042】このように機械加工を施すと、吐出カバー
4の外周フランジ18と頂部ハウジング16の下端との
間の半径方向の隙間δが規定されやすく、隙間δの設定
を容易に行うことができる。つまり、隙間δを規制する
ことが容易となり、その分、頂部ハウジング16の振
動、騒音を抑える効果が確実に得られるようになる。
【0043】なお、吐出カバー4と頂部ハウジング16
の両方を機械加工するのではなく、どちらか一方を機械
加工するようにしても、同様な効果が期待できることは
もちろんである。
【0044】むろん、これは筒状ハウジング15と吐出
カバー4との嵌合の組合わせを変えた構造にも適用でき
ることはいうまでもない。図5は、本発明の第4の実施
例を示す。
【0045】第4の実施例は、第1の実施例の吐出カバ
ー組込み構造において、吐出カバー4の円盤状端面4
a、頂部ハウジング16の円盤状端面16aとが接触す
る双方の部分に機械加工を施すことによって、同部分に
おける接触を確実なものとして、頂部ハウジング16の
振動・騒音を抑える効果を増大させたものである。図5
中の符号4c,16cは、外周フランジ18の外周部,
頂部ハウジング16の下端内周部に施してある機械加工
部分を示している。
【0046】なお、吐出カバー4と頂部ハウジング16
の両方を機械加工するのではなく、どちらか一方の円盤
状端面の一部を機械加工するようにしても、同様な効果
が期待できることはもちろんである。
【0047】むろん、これは筒状ハウジング15と吐出
カバー4との嵌合の組合わせを変えた構造にも適用でき
ることはいうまでもない。図6は、本発明の第5の実施
例を示す。
【0048】第1の実施例のような吐出カバー4の外周
フランジ18の外周に頂部ハウジング16の下端が嵌合
する組合わせでなく、吐出カバー4の外周フランジ18
の内周に頂部ハウジング16の下端が嵌合する組合わせ
の構造に、本発明を適用したものである。
【0049】すなわち、図6は、外周フランジ18が上
方(頂部ハウジング側)へ延びる吐出カバー4を用い、
この吐出カバー4の外周フランジ18を筒状ハウジング
15の上端内周に嵌合し、この外周フランジ18の内周
に、円盤状端面同志が当接するまで頂部ハウジング16
の下端を嵌合してある。
【0050】そして、この吐出カバー4の外周フランジ
18と頂部ハウジング8の下端内周との間の半径方向の
隙間δを1.0mm以下に設定して、頂部ハウジング16
を溶接固定してある。
【0051】このように筒状ハウジング15、吐出カバ
ー4、頂部ハウジング16の嵌合の内外周の組合わせを
変えたときでも、隙間δを1.0mm以下に設定すれば、
第1の実施例と同様、溶接歪みによる力Fを密接する方
向で大きく作用させることができる。
【0052】むろん、同構造に先の第3の実施例、第4
の実施例で述べた機械加工を施せば、同第3,第4の実
施例で述べたような効果が期待できるものである。な
お、本発明を密閉型のスクロール型圧縮機に適用した
が、これに限らず、他の形式(ロータリなど)の密閉型
圧縮機に本発明を適用してもよい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、頂部ハウジングに生じる溶接歪みを利用し
て、圧縮機構からの吐出圧を受けても離れることがない
よう、同頂部ハウジングを吐出カバーに対して強固に接
触させることができる。
【0054】この結果、吐出カバーから離れることによ
る頂部ハウジングの剛性の低下を抑制して、圧縮ガスの
脈動による頂部ハウジングの加振を原因とした頂部ハウ
ジングの振動増加、騒音の増加を抑制できる。
【0055】それ故、低振動・低騒音の密閉型圧縮機を
提供できる。請求項2に記載の発明によれば、上記請求
項1の発明の効果に加え、吐出カバーの外周フランジと
頂部ハウジングの下端との間の半径方向の隙間の設定を
容易に行うことができる。請求項3に記載の発明によれ
ば、上記請求項1の発明の効果に加え、頂部ハウジング
の振動・騒音の増大を抑制する効果を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る密閉型圧縮機の吐
出カバー固定部回りを示す断面図。
【図2】(a)は、吐出カバーの外周フランジと頂部ハ
ウジングの下端との間の隙間δが1.0mm以上のときの
溶接歪みの挙動を説明するための断面図。(b)は、同
じく隙間δが1.0mm以下のとき溶接歪みの挙動を説明
するための断面図。
【図3】本発明の第2の実施例の要部となる吐出カバー
固定部回りを示す断面図。
【図4】本発明の第3の実施例の要部となる吐出カバー
固定部回りを示す断面図。
【図5】本発明の第4の実施例の要部となる吐出カバー
固定部回りを示す断面図。
【図6】本発明の第5の実施例の要部となる吐出カバー
固定部回りを示す断面図。
【図7】密閉型のスクロール型圧縮機を説明するための
断面図。
【符号の説明】
1…密閉ハウジング 4…吐出カバー 4a…円盤状端面 5…スクロール圧
縮機構部(圧縮機構) 7…電動モータ 8…回転軸 15…筒状ハウジング 16…頂部ハウジン
グ 16a…円盤状端面 δ…半径方向の隙
間。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年9月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】また吐出カバー4の外周フランジ18と頂
部ハウジング16の下端(開口周縁部20)との間の半
径方向の隙間δは、1.0mm以下に設定してあり、この
設定のもとで、頂部ハウジング16は溶接で吐出カバー
4の外周フランジ18に固定してある。22は、その頂
部ハウジング16の溶接点を示す。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】具体的には、隙間δを変化させて、頂部ハ
ウジング16を溶接してなるスクロール圧縮機構部5を
運転する実験をして、頂部ハウジング16の騒音を調べ
た結果、隙間δが1.0mm以上のとき、頂部ハウジング
16の振動は、スクロール圧縮機構5からの圧縮ガスの
脈動で加振されて増大して、騒音が増大したことが確認
された。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】また隙間δが1.0mm以下のとき、頂部ハ
ウジング16の振動は、スクロール圧縮機構5からの圧
縮ガスの脈動で加振されても増大せず、騒音が増大しな
いことが確認された。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】これは、つぎのようなことが生じていると
考えられる。すなわち、吐出カバー4の円盤状端面4a
(外面)に頂部ハウジング16の円盤状端面16a(段
差部の内面)を当接させて、外周フランジ18の外周
に、頂部ハウジング16の下端(開口周縁部20)を嵌
合して溶接すると、溶接の熱により頂部ハウジング18
には溶接歪みが生じる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】ここで、隙間δが1.0mm以上では、図2
(a)に示されるように頂部ハウジング16に生ずる溶
接歪みの多くが同図中の破線のように隙間δに許容され
て、頂部ハウジング16を吐出カバー4に密接させるの
に有効な上下方向(吐出カバー4と密接する方向)の力
Fが得られないと考えられる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】この結果、隙間δが1.0mm以上のとき
は、従来と同様、吐出チャンバ2aの吐出圧力を受け
て、吐出カバー4の円盤状端面4a(外面)と接触して
いた頂部ハウジング16が同吐出カバー4から離れ、先
に述べたように頂部ハウジング16の剛性(支持剛性)
の低下をもたらし、頂部ハウジング16の振動増大、騒
音の増大をもたらしてしまう。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】しかも、この効果は、隙間δの量を規制す
るという、頂部ハウジング16を溶接固定するときに生
じる溶接歪みを利用して得られるから、容易である。図
3は、本発明の第2の実施例を示す。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】そして、この吐出カバー4の外周フランジ
18と頂部ハウジング16の下端内周(開口周縁部2
0)との間の半径方向の隙間δを1.0mm以下に設定し
て、第1の実施例と同様に頂部ハウジング16を溶接固
定してある。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】そして、この吐出カバー4の外周フランジ
18と頂部ハウジング16の下端内周との間の半径方向
の隙間δを1.0mm以下に設定して、頂部ハウジング1
6を溶接固定してある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状ハウジングと、同筒状ハウジングの
    頂部を閉塞する頂部ハウジングとからなる密閉ハウジン
    グ内を高圧側と低圧側とに仕切る吐出カバーを備え、前
    記密閉ハウジング内の低圧側に圧縮機構と電動モータを
    収容設置してなる密閉型圧縮機において、 前記筒状ハウジングの上端外周又は上端内周に前記吐出
    カバーの外周フランジを嵌合し、同吐出カバーの円盤状
    端面に前記頂部ハウジングの円盤状端面を当接させて同
    吐出カバーの外周フランジの外周又は内周に前記頂部ハ
    ウジングの下端を嵌合すると共に、同吐出カバーの外周
    フランジと前記頂部ハウジングの下端との間の半径方向
    の隙間を1.0mm以下に設定して溶接してなることを特
    徴とする密閉型圧縮機。
  2. 【請求項2】 互いに嵌合する前記吐出カバーの外周フ
    ランジの外周又は内周と前記頂部ハウジングの下端の少
    なくとも一方に機械加工を施し、前記半径方向の隙間の
    設定をしてなることを特徴とする請求項1に記載の密閉
    型圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記吐出カバーと前記頂部ハウジングの
    少なくとも一方の円盤状端面の一部に機械加工を施して
    なることを特徴とする請求項1に記載の密閉型圧縮機。
JP12186895A 1995-05-19 1995-05-19 密閉型圧縮機 Withdrawn JPH08312562A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100400475B1 (ko) * 2001-08-20 2003-10-01 엘지전자 주식회사 스크롤 압축기
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