JPH11217927A - チェン式昇降収納装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 簡潔構造で収納箱を容易に昇降させ、収納品
の使用を容易としたチェン式昇降収納装置を提供する。 【解決手段】 チェン式昇降収納装置は、収納箱１４を
上下移動可能に装着した収納機構１０と、連続して並べ
た立方体のブロックにチェンを併設したチェンブロック
を有し該チェンブロックの長手方向を垂直にして移動さ
せ前記収納箱を昇降させる駆動機構３０とを備えたこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、チェン式の昇降機
構により、床下に備えた収納箱を昇降させる収納装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】台所の調理台の近傍などに設置される床
下収納装置は、スペースを損なうことなく様々の用品を
収容出来るため、かなりの家屋で使用されるまでに普及
して来ている。

【０００３】図６は、一般家庭で使用されている床下収
納装置１を床５に設置したときの側面図を示す。２は用
品を収容する収納箱、３は収納箱２のカバー、４は収納
箱２を保持する枠である。

【０００４】床下収納装置１の設置は、床５を四角形に
切り取り、切り取った四角形の４辺に枠４を取り付け、
収納箱２を取り付ける。収納箱２の上側はカバー３で覆
い、床は平に保たれる。

【０００５】床下収納装置１は、台所に限らず居間や、
廊下や、子供部屋などにも設置され、スベース上有効な
収納装置として使用されている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
床下収納装置１には、次のような問題があった。

【０００７】上記したごとく、床下収納装置１は、使用
していないスペースを有効に使い多種多様の用品を収納
出来るため、収納上極めて有効なものである。しかし、
床下収納装置１に用品を収納するときや取り出すときに
は床に座り手を伸ばさねばならず、極めて煩わしい操作
であり、特にビン類やカン類などの重いものは重労働と
なるおそれがあった。

【０００８】そのため、油圧機構や、ラック＆ピニオン
の機構を利用し収納箱２を昇降させることも考えられる
が、スペースを取り構造が複雑となりコスト高となるお
それがあった。

【０００９】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
って、簡潔構造で収納箱を容易に昇降させ、収納品の使
用を容易にしたチェン式昇降収納装置を提供することを
目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】そこで本発明のチェン式
昇降収納装置は、収納箱を上下移動可能に装着した収納
機構と、連続して並べた立方体のブロックにチェンを併
設したチェンブロックを有し該チェンブロックの長手方
向を垂直にして移動させ前記収納箱を昇降させる駆動機
構とを備えたことを特徴とする。

【００１１】又、前記収納機構は、前記収納箱の上下方
向の移動をガイドするガイド機構を側面に備えたことを
特徴とする。

【００１２】更に、前記昇降駆動部は、前記チェンブロ
ックを垂直方向にガイドするガイドと、前記チェンブロ
ックに係止し垂直方向に移動させる歯車とを備えたこと
を特徴とする。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。

【００１４】図１は、本発明に関わるチェン式昇降収納
装置の全体構造を説明するための外観斜視図を示す。チ
ェン式昇降収納装置は、収納機構１０と、収納機構１０
に備えた収納箱１４を昇降させる駆動機構３０と、収納
箱１４が昇降するときガイドするガイド機構２０とで構
成されている。

【００１５】収納機構１０は、筐体１１と、カバー１５
を上面に取り付けた収納箱１４とで構成される。筐体１
１は、内接して上下に移動可能に収納箱１４を収納し、
床５に明けられた四角の穴にビスなどで取り付けられた
枠１３に取付フランジ１２を介し取り付けられている。

【００１６】ガイド機構２０は、収納箱１４が上下に円
滑に移動するようにガイドするもので筐体１１のそれぞ
れの側面に取り付けられ、ガイド溝２２と、ガイド溝２
２に回動自在に装着された複数のローラ２１とで構成さ
れている。

【００１７】昇降駆動機構３０は、昇降スイッチ４０の
操作により収納箱１４をガイド機構２０に沿って昇降さ
せるもので、詳細は図２により説明する。

【００１８】図２は、本発明に関わるチェン式昇降収納
装置の昇降駆動機構３０の側面図を示す。昇降駆動機構
３０は、モータ（図示せず）を作動させる昇降スイッチ
４０と、モータによって駆動される駆動歯車３６と、駆
動歯車３６の回動により収納箱１４を上下移動させるチ
ェンブロック３２と、チェンブロック３２をガイドする
チェンブロックガイド３９と、ケース３８により構成さ
れている。

【００１９】チェンブロック３２は、連続して並べた立
方体のブロック３３にチェン３４を併設して組み立てら
れている。従って、チェンブロック３２は、チェン３４
側には湾曲可能で、長手方向に垂直にしたときには垂直
方向の荷重を受けることが出来る。チェンブロック３２
の垂直状態に設置された端部は収納箱１４の取付ブラケ
ット１４ａに取り付けられ、ケース３８の下方で駆動歯
車３６に係止され、水平に置かれた他端部は筐体１１の
端部まで伸びている。チェンブロックガイド３９は、チ
ェンブロック３２の垂直部と湾曲部に当接している。図
３は、図２に示すケース３８に設けられたガイド溝３８
ａと、チェンブロック３２のＡ−Ａ断面図を示す。ブロ
ック３３は、ガイド溝３８ａにより水平方向の動きが押
さえられ上下には移動することが出来る。

【００２０】収納箱１４が収納状況にあるときには、取
付ブラケット１４ａはケース３８に当接している。昇降
スイッチ４０の上昇スイッチ４０ｕを操作すると、駆動
歯車３６は反時計方向（矢印Ｐ）に回動し、チェンブロ
ック３２を垂直上昇方向に向け順次移動させ収納箱１４
を上昇させる。収納箱１４は、別途設けたリミットスイ
ッチ（図示せず）の位置まで上昇する。収納箱１４の荷
重はブロック３３で支えられる。昇降スイッチ４０の下
降スイッチ４０ｄを操作すると、駆動歯車３６は時計方
向（矢印Ｑ）に回動しチェンブロック３２を垂直下降方
向に向け順次移動させ収納箱１４を下降させ、別途設け
たリミットスイッチ（図示せず）の位置まで下降し収納
状態になる。

【００２１】図４は、本発明に関わるチェン式昇降収納
装置の側面断面図を示す。図４は収納箱１４の収納状況
を示し、収納箱１４の下面側方の中央部にはそれぞれガ
イドステー１７が設けられ、ガイド機構２０に回動自在
に設けられたローラ２１ａ、ｂ、ｃ、ｄ、ｅ、ｆが収納
箱１４の側面とガイドステー１７に当接している。

【００２２】図５は、収納箱１４を上昇させたときの本
発明に関わるチェン式昇降収納装置の側面断面図を示
す。

【００２３】図４及び図５により、収納箱１４の上昇・
下降の動作につき説明する。図１及び図２に示す昇降ス
イッチ４０の上昇スイッチ４０ｕを操作すると、モータ
が正転作動し駆動歯車３６が反時計方向に回動する。駆
動歯車３６が回動すると、前記したごとく昇降駆動機構
３０により収納箱１４は垂直方向に上昇し、リミットス
イッチの設けられた予め定めた図５の位置で停止する。
ガイドステー１７は、ローラ２１に当接しながら収納箱
１４と共に上昇し、収納箱１４を傾けることなく円滑に
上昇させることに寄与している。収納箱１４の上昇によ
り、各種用品の収納や取り出しを容易に行うことが出来
る。

【００２４】図５に示す収納箱１４の上昇位置より下降
スイッチ４０ｄの操作をすると、モータが逆転作動し、
駆動歯車３６が時計方向に回動し、前記したごとく昇降
駆動機構３０により収納箱１４は垂直方向に下降してリ
ミットスイッチの設けられた収納位置で停止する。

【００２５】このように、チェン式昇降収納装置は収納
箱１４を昇降させ各種用品の収納や取り出しを容易に行
うことが出来る。なお、昇降させる収納箱は、上面カバ
ー付きの箱以外にも、金庫や、書棚や食器棚などにもす
ることが出来、又、側面にスライドドアなどを設けるよ
うにすることも出来る。又、収納箱は、台所以外にも、
居間や、廊下や、子供部屋や玄関などにも設置してスペ
ース効果を上げ便利に使用することが出来る。又、通
常、昇降駆動機構３０は収納機構１０に１個設けること
で設定出来るが、極めて大型の場合は複数設定するよう
にすることも出来る。

【００２６】以上述べたごとく、チェン式昇降収納装置
は、収納箱１４の下面中央部に設けたチェンブロックを
垂直方向に向け移動させる方式のため、上下方向は少な
い寸法で済み、又、昇降駆動機構３０を収納箱１４の下
面中央部に１カ所設けることで収納箱１４の昇降を行う
ことができ、占有スペースの少ない簡潔構造で収納品の
収納や取り出しを容易にすることが出来る。又、収納箱
の床下からの上昇も円滑に行うことが出来る。

【００２７】

【発明の効果】本発明のチェン式昇降収納装置は、収納
箱を上下移動可能に装着した収納機構と、連続して並べ
た立方体のブロックにチェンを併設したチェンブロック
を有し該チェンブロックの長手方向を垂直にして移動さ
せ前記収納箱を昇降させる駆動機構とを備えたため、上
下方向は少ない寸法で済み、又、昇降駆動機構を収納箱
の下面中央部に１カ所設けることで収納箱の昇降を行う
ことができ、占有スペースの少ない簡潔構造で収納品の
収納や取り出しを容易にすることが出来る。

【００２８】又、前記収納機構は、前記収納箱の上下方
向の移動をガイドするガイド機構を側面に備えたため、
収納箱の床下からの上昇を円滑に行うことが出来る。

【００２９】さらに、前記昇降駆動部は、前記チェンブ
ロックを垂直方向にガイドするガイドと、前記チェンブ
ロックに係止し垂直方向に移動させる歯車とを備えたた
め、簡潔構造で収納箱の昇降駆動を行うことが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に関わるチェン式昇降収納装置の全体構
造を説明するための外観斜視図を示す。

【図２】本発明に関わるチェン式昇降収納装置の昇降駆
動機構の側面図を示す。

【図３】本発明に関わるケースに設けられたガイド溝
と、チェンブロックのＡ−Ａ断面図を示す。

【図４】本発明に関わるチェン式昇降収納装置の側面断
面図を示す。

【図５】収納箱を上昇させたときの本発明に関わるチェ
ン式昇降収納装置の側面断面図を示す。

【図６】従来、一般家庭で使用されている床下収納装置
を床に設置したときの側面図を示す。

【符号の説明】 １ 床下収納装置 ２、１４ 収納箱 ３、１５ カバー ４、１３ 枠 １０ 収納機構 １１ 筐体 １２ 取付フランジ １７ ガイドステー ２０ ガイド機構 ２１ ローラ ２２ ガイド溝 ３０ 昇降駆動機構 ３２ チェンブロック ３３ ブロック ３４ チェン ３６ 駆動歯車 ３８ ケース ３９ チェンブロックガイド ４０ 昇降スイッチ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 収納箱を上下移動可能に装着した収納機
   構と、連続して並べた立方体のブロックにチェンを併設
   したチェンブロックを有し該チェンブロックの長手方向
   を垂直にして移動させ前記収納箱を昇降させる駆動機構
   とを備えたことを特徴とするチェン式昇降収納装置。
2. 【請求項２】 前記収納機構は、前記収納箱の上下方向
   の移動をガイドするガイド機構を側面に備えたことを特
   徴とする請求項１に記載のチェン式昇降収納装置。
3. 【請求項３】 前記昇降駆動部は、前記チェンブロック
   を垂直方向にガイドするガイドと、前記チェンブロック
   に係止し垂直方向に移動させる歯車とを備えたことを特
   徴とする請求項１又は請求項２に記載のチェン式昇降収
   納装置。