JPH11217859A - 排水集合管継手 - Google Patents

排水集合管継手

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JPH11217859A
JPH11217859A JP10302838A JP30283898A JPH11217859A JP H11217859 A JPH11217859 A JP H11217859A JP 10302838 A JP10302838 A JP 10302838A JP 30283898 A JP30283898 A JP 30283898A JP H11217859 A JPH11217859 A JP H11217859A
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pipe
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guide
pipe joint
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Noriatsu Kojima
徳厚 小島
Yozo Kako
洋三 加古
Norihiko Kawamura
憲彦 河村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排水流を減速するとともに良好な旋回性を与
えて空気圧力変動を抑制し、かつ横枝管への逆流を防止
した排水集合管継手を提供すること。 【解決手段】 上部立て管接続口11と、直管胴部13
およびテーパ管部14を有し上部立て管接続口11の下
方に設けられた本体部12と、本体部12の下方に設け
られた下部立て管接続口19と、本体部12に設けられ
横枝管を接続可能な少なくとも1個の横枝管接続口20
と、本体部12の内周壁に突出形成された少なくとも1
個の第1旋回ガイド25と第2旋回ガイド30とを備
え、第1旋回ガイド25と第2旋回ガイド30とが非対
称で対向して設けられてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、多層階の集合住
宅等において流入する排水に旋回流を形成して流下させ
る排水集合管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、単管式通気配管構造に使用される
排水集合管継手は、管軸方向に上部立て管接続口、テー
パ管部を有する本体部、下部立て管接続口が連設され本
体部には少なくとも1個の横枝管接続口が設けられてい
る。そして、各階における汚水や雑排水を横枝管を介し
て流入させるとともに、上部立て管より流入する排水と
合流させ、旋回流を形成して下層階へ流下させるように
構成されている。
【0003】その旋回流形成手段としては、例えば、特
公昭62−50717号公報に示すように、上部立て管
接続口の直ぐ下の本体部に、偏流用の偏流板を設け、テ
ーパ管部には、旋回のための傾斜角をもった複数の羽根
板が、回転対称状に設けられたものがあった。
【0004】このような旋回流形成手段によれば、上部
立て管よりの排水は、偏流板により一方向へ偏流され、
本体部の内周壁に衝突して飛散し、テーパ管部へ落下す
る。また横枝管よりの排水は、テーパ管部へ落下しテー
パ管部において羽根板に捕捉され、それらは、羽根板に
沿って流下して旋回性を付与され、らせん状の流れとな
る。
【0005】この旋回流により、排水流に排水集合管継
手内を上部,下部立て管とを連通する通気芯を形成し、
排水管系の空気の連通を図って、上下の立て管内の空気
圧力変動の抑制が行われていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来構造の排水集合管継手においては、上部立て管より流
入する排水は、偏流板によって一方向へ偏流されて飛散
するため、偏流板の対向側に横枝管接続口が設けられて
いると、上記偏流された排水が、その横枝管内へ逆流す
るという問題があった。
【0007】また、旋回用の羽根板は、テーパ管部にお
ける水栓現象防止の見地から傾斜角度には限度があり、
そのため、旋回性付与の更なる向上が望まれていた。
【0008】この発明は上記にかんがみてなされたもの
であり、その目的とするところは、排水流を減速すると
ともに良好な旋回性を与えて空気圧力変動を抑制し、か
つ横枝管への逆流を防止することのできる排水集合管継
手を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものであり、第1の発明の排水集合
管継手は、上部立て管を接続する上部立て管接続口と、
直管状の直管胴部およびその直管胴部の下方に下向き先
細り状に形成されたテーパ管部を有し前記上部立て管接
続口の下方に設けられた本体部と、前記本体部の下方に
設けられ下部立て管を接続する下部立て管接続口と、前
記本体部に設けられ横枝管を接続可能な少なくとも1個
の横枝管接続口と、を備えた排水集合管継手であって、
前記本体部は、前記横枝管接続口の下方においてそれぞ
れ内周壁より突出した少なくとも1個の第1旋回ガイド
と少なくとも1個の第2旋回ガイドとを備え、前記第1
旋回ガイドと第2旋回ガイドとが管軸に対して非対称で
対向して設けられてなることを特徴とする排水集合管継
手である。
【0010】第2の発明の排水集合管継手は、請求項1
記載の排水集合管継手であって、前記第1旋回ガイド
は、その突出端縁の長さ方向中央部が前記テーパ管部の
上端に対して垂直方向位置がほぼ同一に配設され、前記
第2旋回ガイドは、その突出端縁の長さ方向上端部が前
記テーパ管部の上端に対して垂直方向位置がほぼ同一に
配設されて前記第1旋回ガイドと対向してなることを特
徴とする排水集合管継手である。
【0011】第3の発明の排水集合管継手は、請求項1
記載の排水集合管継手であって、前記第1旋回ガイド
は、その突出端縁が長さ方向に下方へ向かって30〜5
0度の範囲で傾斜して形成されるとともに、該突出端縁
の長さ方向中央部が前記テーパ管部の上端に対して垂直
方向位置がほぼ同一に配設され、前記第2旋回ガイド
は、その突出端縁が長さ方向に下方へ向かって45〜7
5度の範囲で傾斜して形成されるとともに、該突出端縁
の長さ方向上端部が前記テーパ管部の上端に対して垂直
方向位置がほぼ同一に配設されて前記第1旋回ガイドと
対向してなることを特徴とする排水集合管継手である。
【0012】第4の発明の排水集合管継手は、請求項1
記載の排水集合管継手であって、前記第1旋回ガイド
は、その突出端縁が長さ方向に下方へ向かって30〜5
0度の範囲で傾斜して形成されるとともに、該突出端縁
の長さ方向上端部が前記テーパ管部の上端に対して垂直
方向位置がほぼ同一に配設され、前記第2旋回ガイド
は、その突出端縁が長さ方向に下方へ向かって45〜7
5度の範囲で傾斜して形成されるとともに、該突出端縁
の長さ方向中央部が前記テーパ管部の上端に対して垂直
方向位置がほぼ同一に配設されて前記第1旋回ガイドと
対向してなることを特徴とする排水集合管継手である。
【0013】第5の発明の排水集合管継手は、請求項1
乃至4記載の排水集合管継手であって、前記第1旋回ガ
イドは、その突出端縁が長さ方向上端部が最も下位に位
置する前記横枝管接続口に接続された横枝管管底との間
の垂直方向距離が少なくとも50mmであることを特徴
とする排水集合管継手である。
【0014】第6の発明の排水集合管継手は、請求項1
乃至5記載の排水集合管継手であって、前記本体部は、
前記上部立て管接続口を有する上部集合管と、前記下部
立て管接続口を有する下部集合管と、に分割形成され、
両者が接合されて一体的に構成されてなることを特徴と
する排水集合管継手である。
【0015】第7の発明の排水集合管継手は、請求項1
記載の排水集合管継手であって、前記第1旋回ガイド
は、前記直管胴部の内周壁に突出して形成され、前記第
2旋回ガイドは、前記直管胴部の内周壁に突出して形成
されてなることを特徴とする排水集合管継手である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施態様を図面
に基づいて説明する。
【0017】図1〜7は、本発明の第1実施態様を示
し、図において符号10Aで示す排水集合管継手(以
下、管継手と略称す)は、上部立て管接続口11と、直
管胴部13およびテーパ管部14を有し上部立て管接続
口11の下方に設けられた本体部12と、本体部12の
下方に設けられた下部立て管接続口19と、本体部12
の側壁に設けられた横枝管接続口20,22と、本体部
12の内周壁13a,14aに突出形成された第1旋回
ガイド25,第2旋回ガイド30とを備えて構成され、
第1旋回ガイド25と第2旋回ガイド30とは、管軸Y
−Yに対して非対称で対向して配設されている。
【0018】上部立て管接続口11は、上層階より垂下
した上部立て管51が、パッキン(図符号省略)を用い
て水密状態を保持して接続可能に形成されている。
【0019】本体部12は、上部に上部立て管51より
大径の直管状の直管胴部13を有し、下部に下方へ向か
って先細り状となったテーパ管部14が形成されてい
る。直管胴部13の内径は、上部立て管51の内径Dの
1.0倍ないし2.0倍に形成されて、直管胴部13の
下端はテーパ管部14の上端に連設されている。なお、
符号16は直管胴部13からテーパ管部14へ屈折する
屈折部である。
【0020】また、テーパ管部14の下端には、内径
1.0Dの直管状に延びた下部立て管接続口19が設け
られ、下部立て管接続口19は、下部立て管53上端部
にパッキンを用いて水密状態を保持して接続可能に形成
されている。 直管胴部13の上部側壁には横枝管接続
口20、直管胴部13の中部側壁には横枝管接続口22
が側方へ向けて開口して設けられ、両横枝管接続口2
0,22は、周方向90度異なる方向へ開口して形成さ
れている。
【0021】横枝管接続口20は、大流量の汚水を分担
する横枝管55がパッキンを用いて接続可能に形成さ
れ、横枝管接続口22は、小流量の雑排水を分担する横
枝管57がパッキンを用いて接続可能に形成されてい
る。なお、横枝管接続口22の内側開口部近傍には、内
周壁13aを伝う排水流の流入を防止する流入防止堰2
3が設けられている。
【0022】第1旋回ガイド25は、水平面の投影が1
/2円周以内に形成され、直管胴部13下部の内周壁1
3aから、テーパ管部14上部の内周壁14aへかけて
内側へ突出して設けられている。
【0023】第1旋回ガイド25の突出端縁26は直線
状に形成され、突出端縁26上端部と、横枝管接続口2
2に接続された横枝管55管底との間の垂直方向の距離
Lが、少なくとも50mmに形成されいる。また突出端
縁26は、その長さ方向に、図1に示すように左下傾
(本例では約40度の左下がり)して設けられ、管軸Y
−Y方向への突出前傾角度は、本例では約5度下向きに
形成されている。
【0024】この第1旋回ガイド25の左下傾角度は、
形成される第1旋回流S1のなすつる巻き線のリード角
と、流入排水流の減速効果の点から、水平線より30〜
50度の範囲で下向きとすることが好ましく、また、前
傾角度は水平線より0〜15度の範囲で下向きとするこ
とが好ましい。さらに、突出端縁26の長さ方向の中央
部が、屈折部16とほぼ同一の垂直方向(管軸Y−Y方
向)位置に形成され、突出端縁26と管軸Y−Yとの間
の距離M(図2参照)は、0.2〜0.5Dの範囲に形
成されている。
【0025】第2旋回ガイド30は、水平面の投影が1
/2円周以内に形成され、第1旋回ガイド25に対して
管軸Y−Yを挟んだ向かい合う側のテーパ管部14の内
周壁14aに内側へ突出して設けられている。突出端縁
31は直線状に形成され、その長さ方向に、図3に示す
ように左下傾(本例では約60度の左下がり)して設け
られている。また、管軸Y−Y方向への突出前傾角度
は、約2度下向きに形成されている。
【0026】この第2旋回ガイド30の左下傾角度は、
形成される第2旋回流S2のなすつる巻き線のリード角
と、水栓現象防止の点から、水平線より45〜75度の
範囲で下向きとすることが好ましく、また、前傾角度は
水平線より0〜15度の範囲で下向きとすることが好ま
しい。
【0027】そして、突出端縁31の上端部が、屈折部
16とほぼ同一の管軸Y−Y方向位置に形成され、突出
端縁31の下端部は、テーパ管部14下部の内周壁14
aに収束するように形成されている。また、突出端縁3
1と管軸Y−Yとの間の距離N(図2参照)は、0.2
〜0.5Dの範囲に形成され、突出端縁31と第1旋回
ガイド25の突出端縁26との間の最短の直線距離P
(図2参照)は、少なくとも1.0Dに形成されてい
る。さらに、突出端縁26と突出端縁31とは、水平面
の投影において平行関係に形成されるとともに、横枝管
接続口20の軸線と平行関係に形成されている。なお、
上記突出端縁26,31の水平面の投影は、平行関係に
限定されるものではない。
【0028】次に、このように構成された管継手10A
の作用を説明する。
【0029】管継手10Aの上部立て管接続口11,下
部立て管接続口19には、それぞれ上部立て管51,下
部立て管53が接続され、横枝管接続口20には、横枝
管55を介して図示しない大便器が接続され、横枝管接
続口22には、浴室等よりの雑排水用の横枝管57が接
続されている。
【0030】上部立て管51内を流れる排水は、通常、
管の内壁面に水膜を張った状態で流下し、その水膜の内
周側には通気芯が形成されている。上部立て管接続口1
1より本体部12内に流入した排水W(図6に破線矢印
Wで示す)は、内周壁13aに沿って落下し、その一部
は第1旋回ガイド25上面に到達し、他の一部は第2旋
回ガイド30上に到達する。
【0031】第1旋回ガイド25に達した排水Wは、左
下がりの傾斜に案内されて進路を変え、減速されるとと
もに旋回性を付与されて、反時計方向回りの第1旋回流
S1となりテーパ管部14下部へ流れ込む。第2旋回ガ
イド30上に達した排水Wは、左下がりの傾斜に案内さ
れて旋回性を付与され、反時計方向回りの第2旋回流S
2となってテーパ管部14下方へ流下する。さらに残部
の排水Wは、テーパ管部14受けとめられ、第2旋回ガ
イド30の下面側に接触して方向を変え、反時計方向の
旋回性を付与されつつ流下する。
【0032】そして、第1旋回流S1と第2旋回流S2
と上記残部の流れは、テーパ管部14下方で合流して下
部立て管接続口19へ流下する。この合流は、リード角
が大きい第2旋回流S2および残部の流れに、リード角
の小さい第1旋回流S1が食い込むようにして合流し、
これにより、第2旋回流S2および残部の流れは、第1
旋回流S1の流勢に影響されてさらに偏流,減速し、第
2旋回流S2よりもリード角を減じ減速した合成流とな
り、管軸部分に通気芯を保持しつつ一体の旋回流となっ
て流下する。
【0033】また、第1旋回ガイド25、および第2旋
回ガイド30上に達した排水Wに跳ね返りがあっても、
第1旋回ガイド25上端と、下位の横枝管57との離隔
距離Lが50mm以上あるため、排水Wが横枝管57、
および横枝管55へ逆流することがない。
【0034】一方、横枝管55よりの大量の排水V(図
7に破線矢印Vで示す)は、横枝管接続口20より本体
部12内に流入し、二次曲線を描いて対向側の内周壁1
3aに衝突する。ここで排水Vは、内周壁13aに添っ
て真直ぐ下方へ向かう流れと、左右方向へ別れその後下
方へ向かう2条の流れの、3条に分流して流下する。
【0035】左右に分流した一方の流れは第1旋回ガイ
ド25に到達し、上述と同様に第1旋回流S1を形成す
る。左右に分流した他方の流れは第2旋回ガイド30上
に到達し、上述と同様に第2旋回流S2を形成する。ま
た真直ぐ下方へ向かう流れは、テーパ管部14に受けと
められ、第2旋回ガイド30の下面側に接触して方向を
変え、反時計方向の旋回性を付与されつつ流下する。な
お、内周壁13aを伝う流れは、流入防止堰23により
横枝管接続口22への流入を阻止されている。
【0036】そして、第1旋回流S1と第2旋回流S2
と真直ぐ流下した流れは、テーパ管部14下方で合流し
て下部立て管接続口19へ流下する。この合流は、リー
ド角が大きい第2旋回流S2、および真直ぐ流下する流
れに、リード角の小さい第1旋回流S1が食い込むよう
にして合流し、これにより、第2旋回流S2および真直
ぐ流下する流れは、第1旋回流S1の流勢に影響されて
さらに偏流,減速し、第2旋回流S2よりもリード角を
減じ減速した合成流となり、管軸部分に通気芯を保持し
つつ一体の旋回流となって流下する。なお、排水Vの第
1旋回ガイド25、第2旋回ガイド30上の跳ね返り
も、排水Wと同様に横枝管55、57へ逆流することが
ない。
【0037】また、横枝管57よりの雑排水は、一時に
流れる流量は少なく流勢も小さい。従って、この雑排水
は本体部12内で、直下の第2旋回ガイド30上に流れ
込み、排水W,Vに巻き込まれて、旋回しながら下部立
て管接続口19へ向けて流下する。
【0038】このように、管継手10A内に流入した排
水は、横枝管55,57へ逆流することなく、効果的な
旋回性と減速が行われて旋回流となって流下する。従っ
て、管継手10内に管軸Y−Y方向の空気芯を形成し
て、上部立て管51と下部立て管53との間に通気を行
い、排水管系の空気圧力変動を有効に抑制している。
【0039】図8は、この発明の第2実施態様を示し、
排水集合管継手が上,下2体からなる点に特徴を有す
る。なお、以下の説明では、第1実施態様と同一あるい
は同等な構成要素は同一符号を付してその説明を省略す
る。
【0040】この第2実施態様の管継手10Bは、上部
立て管接続口11、横枝管接続口20を有する上部集合
管41と、下部立て管接続口19、横枝管接続口22、
第1旋回ガイド25、第2旋回ガイド30を有する下部
集合管45とからなり、上部集合管41と下部集合管4
5とが、上下に連結されて一体的に構成されている。上
部集合管41は、第1実施態様の管継手10Aの本体部
12とほぼ同径の上本体部42を有し、上端に上部立て
管接続口11、側壁に横枝管接続口20、下端にフラン
ジ状の上接合部44が形成されている。
【0041】下部集合管45は、管継手10Aの本体部
12下半部とほぼ同様の構成の下本体部46を有し、下
本体部46は、上本体部42と同径の下筒状部47、お
よびテーパ管部14とから形成されている。
【0042】下本体部46の上端には、フランジ状の下
部接合部49、下筒状部47側壁に横枝管接続口22、
その下方の内周壁48から内周壁14aへかけて第 1旋
回ガイド25が突設され、それとは非対称に第2旋回ガ
イド30が内周壁14aに突設されている。また下本体
部46下部に下部立て管接続口19が形成されている。
なお、第 1旋回ガイド25と第2旋回ガイド30の構成
は第1実施態様と同じである。
【0043】そして、上部集合管41と下部集合管45
とは、横枝管接続口20と第 1旋回ガイド25とを管継
手10Aと同じ周方向位置として、上接合部44と下接
合部49をパッキン(図符号省略)を介してボルトによ
り締結して、一体的に連結されている。なお、上本体部
42の内周壁43と下本体部46の内周壁48とは、連
通して管継手10Aの内周壁13aに相当する。
【0044】この第2実施態様の管継手10Bによれ
ば、第1実施態様の管継手10Aと同様に排水流の減
速、旋回制御を行うことができる。また、上部集合管4
1に横枝管接続口20が設けられ、下部集合管45に横
枝管接続口22が設けられているので、いわゆる段付ス
ラブの下段部側に埋設され、横枝管55を介して段付ス
ラブ上段部側に設置された大便器に直結されるととも
に、横枝管接続口22には、浴室等よりの横枝管57が
直結される。これにより、床段差の無い住居形成をする
ことができる。
【0045】また、例えば、上部集合管41または下部
集合管45に、それぞれ複数個の横枝管接続口を設けた
ものを形成し、それらを随意に組み合わせて多種類の管
継手10Bを構成することができる利便性を有してい
る。
【0046】上記において、上部集合管41と下部集合
管45との連結は、上述のフランジのボルト締結に代え
て、他の連結構造とすることができる。また、上部集合
管41,下部集合管45の分割位置は、例えば、横枝管
接続口22と第 1旋回ガイド25との間で、上下に分割
をしてもよい。
【0047】図9,10は、この発明の第3実施態様を
示し、長い直管胴部形状に特徴を有する。
【0048】この第3実施態様の管継手10Cは、上部
立て管接続口11と、直管胴部13,テーパ管部14を
有する本体部12と、下部立て管接続口19と、本体部
12側壁に設けられた横枝管接続口20,22と、直管
胴部13内に突出形成された第1旋回ガイド25,第2
旋回ガイド30とを備えて構成され、第1旋回ガイド2
5と第2旋回ガイド30とは、管軸Y−Yに対して非対
称で対向して配設されている。
【0049】この管継手10Cの本体部12は、1.0
〜2.0Dを有する直管胴部13を主体とし、下端部に
1.0Dに先細りとなり軸長の短いテーパ管部14が連
設されている。
【0050】また、第1旋回ガイド25は、直管胴部1
3の管軸Y−Y方向中部の内周壁13aから、内周壁1
3a下部にかけて内側へ突出して形成され、その突出端
縁26は長さ方向にθ1 約40度で左下がりして、下端
は内周壁13aに収束形成され、突出前傾角度は、約5
度下向きに形成されている。
【0051】第2旋回ガイド30は、第1旋回ガイド2
5に対向するとともに、管軸Y−Y方向に稍下方位置に
設けられ、直管胴部13中部の内周壁13aから、内周
壁13a下部にかけて内側へ突出して形成されている。
その突出端縁31は長さ方向にθ2 約60度で左下がり
して、下端は内周壁13aに収束形成され、突出前傾角
度は、約2度下向きに形成されている。なお、第2旋回
ガイド30は、当該第2旋回ガイド30により流下する
旋回流の流線の延びを調整するために、第2旋回ガイド
30下端部を、例えば、図10に破線で示す切り欠き線
30aより右側部分を切除してもよい。
【0052】この第3実施態様の管継手10Cによれ
ば、大径で長い直管胴部13において排水に旋回性を付
与するので、より大きな旋回慣性を蓄えることができ、
第1実施態様の管継手10Aと同等、若しくはそれ以上
の旋回性付与効果を奏するとともに、施工性が良好であ
る。
【0053】なお、この発明は上述の説明および図例に
限定されることなく、この発明の技術的思想から逸脱し
ない範囲において、その実施態様を変更することができ
る。例えば、第1旋回ガイド25、第2旋回ガイド30
は、それぞれ複数個設けてもよい。
【0054】また、第1旋回ガイド25と第2旋回ガイ
ド30とは、垂直面の投影において、一方の旋回ガイド
の下端が、他方の旋回ガイドの上端よりも下方に位置し
て対向しているものであればよい。また、第1旋回ガイ
ド25を下方に配設し、第2旋回ガイド30を上方に配
設して構成し、形成した2条の旋回流を第1旋回ガイド
25下方で合流するようにしてもよい。
【0055】さらに、突出端縁26,31は直線以外
の、例えば、円弧状または屈曲状に張り出した形状であ
ってもよい。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の排水集合
管継手によれば、第1旋回ガイド25と第2旋回ガイド
とを横枝管接続口より下方において、管軸に対して非対
称で対向して設けた構成なので、管継手内にリード角、
および速度の異なる複数条の旋回流を形成するととも
に、それらを合流させて合流排水流の旋回性、および減
速性を向上して、排水管系の空気圧力変動を抑制するこ
とができる。
【0057】また、横枝管接続口の下方の少なくとも5
0mm離れた位置で、流入排水の旋回性付与、減速を行
うので、排水の偏流および飛散等による、横枝管への逆
流を防止することができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施態様に係る排水集合管継手の
正面断面図。
【図2】図1のA−A線矢視断面図。
【図3】図2のB−B線矢視断面図。
【図4】図3の平面図。
【図5】図3のC−C線矢視断面図。
【図6】上部立て管より流入する排水の流れを示す断面
図。
【図7】汚水用横枝管より流入する排水の流れを示す断
面図。
【図8】第2実施態様に係る排水集合管継手の正面断面
図。
【図9】第3実施態様に係る排水集合管継手の正面断面
図。
【図10】図9のD−D線矢視断面図。
【符号の説明】
10A,10B,10C 排水集合管継手 11 上部立て管接続口 12 本体部 13 直管胴部 14 テーパ管部 19 下部立て管接続口 20,22 横枝管接続口 25 第1旋回ガイド 26 突出端縁 30 第2旋回ガイド 31 突出端縁 41 上部集合管 45 下部集合管

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部立て管を接続する上部立て管接続口
    と、 直管状の直管胴部およびその直管胴部の下方に下向き先
    細り状に形成されたテーパ管部を有し前記上部立て管接
    続口の下方に設けられた本体部と、 前記本体部の下方に設けられ下部立て管を接続する下部
    立て管接続口と、 前記本体部に設けられ横枝管を接続可能な少なくとも1
    個の横枝管接続口と、を備えた排水集合管継手であっ
    て、 前記本体部は、前記横枝管接続口の下方においてそれぞ
    れ内周壁より突出した少なくとも1個の第1旋回ガイド
    と少なくとも1個の第2旋回ガイドとを備え、 前記第1旋回ガイドと第2旋回ガイドとが管軸に対して
    非対称で対向して設けられてなることを特徴とする排水
    集合管継手。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の排水集合管継手であっ
    て、 前記第1旋回ガイドは、その突出端縁の長さ方向中央部
    が前記テーパ管部の上端に対して垂直方向位置がほぼ同
    一に配設され、 前記第2旋回ガイドは、その突出端縁の長さ方向上端部
    が前記テーパ管部の上端に対して垂直方向位置がほぼ同
    一に配設されて前記第1旋回ガイドと対向してなること
    を特徴とする排水集合管継手。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の排水集合管継手であっ
    て、 前記第1旋回ガイドは、その突出端縁が長さ方向に下方
    へ向かって30〜50度の範囲で傾斜して形成されると
    ともに、該突出端縁の長さ方向中央部が前記テーパ管部
    の上端に対して垂直方向位置がほぼ同一に配設され、 前記第2旋回ガイドは、その突出端縁が長さ方向に下方
    へ向かって45〜75度の範囲で傾斜して形成されると
    ともに、該突出端縁の長さ方向上端部が前記テーパ管部
    の上端に対して垂直方向位置がほぼ同一に配設されて前
    記第1旋回ガイドと対向してなることを特徴とする排水
    集合管継手。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の排水集合管継手であっ
    て、 前記第1旋回ガイドは、その突出端縁が長さ方向に下方
    へ向かって30〜50度の範囲で傾斜して形成されると
    ともに、該突出端縁の長さ方向上端部が前記テーパ管部
    の上端に対して垂直方向位置がほぼ同一に配設され、 前記第2旋回ガイドは、その突出端縁が長さ方向に下方
    へ向かって45〜75度の範囲で傾斜して形成されると
    ともに、該突出端縁の長さ方向中央部が前記テーパ管部
    の上端に対して垂直方向位置がほぼ同一に配設されて前
    記第1旋回ガイドと対向してなることを特徴とする排水
    集合管継手。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4記載の排水集合管継手で
    あって、 前記第1旋回ガイドは、その突出端縁が長さ方向上端部
    が最も下位に位置する前記横枝管接続口に接続された横
    枝管管底との間の垂直方向距離が少なくとも50mmで
    あることを特徴とする排水集合管継手。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5記載の排水集合管継手で
    あって、 前記本体部は、 前記上部立て管接続口を有する上部集合管と、 前記下部立て管接続口を有する下部集合管と、に分割形
    成され、 両者が接合されて一体的に構成されてなることを特徴と
    する排水集合管継手。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の排水集合管継手であっ
    て、 前記第1旋回ガイドは、前記直管胴部の内周壁に突出し
    て形成され、 前記第2旋回ガイドは、前記直管胴部の内周壁に突出し
    て形成されてなることを特徴とする排水集合管継手。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006037371A (ja) * 2004-07-22 2006-02-09 Kubota Corp 排水集合管
JP2006104762A (ja) * 2004-10-05 2006-04-20 Noriatsu Kojima 排水管継手
JP2009144480A (ja) * 2007-12-18 2009-07-02 Sekisui Chem Co Ltd 脚部継手及びこの脚部継手を用いた排水システム

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