JPH11217833A - 間伐材を利用した法面保護工法とそれに使用する土留ユニット、及び間伐材型枠 - Google Patents

間伐材を利用した法面保護工法とそれに使用する土留ユニット、及び間伐材型枠

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JPH11217833A
JPH11217833A JP3414098A JP3414098A JPH11217833A JP H11217833 A JPH11217833 A JP H11217833A JP 3414098 A JP3414098 A JP 3414098A JP 3414098 A JP3414098 A JP 3414098A JP H11217833 A JPH11217833 A JP H11217833A
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JP
Japan
Prior art keywords
thinned
timber
slope
construction method
retaining unit
Prior art date
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Pending
Application number
JP3414098A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Kamiyama
清 神山
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Individual
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Landscapes

  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Retaining Walls (AREA)
  • Revetment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自然景観にマッチした間伐材を利用した法面
安定工法及びそれに使用する間伐材ユニットを提供す
る。 【解決手段】 上下を平面加工した間伐材11を積み重
ね貫通縦孔にステンレスボルト5を挿入して、固定し、
上下から緊結する。この間伐材ユニット1を適宜数連結
し、法面にアンカーを使用して固定する。捨型枠とする
場合には、加工平面にシール材6を介在させて間伐材を
積み重ねる。さらには、緊結材5の座金部分3にもシー
ルを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、間伐材を利用した
法面保護工法、およびそれに使用する土留ユニットさら
には間伐材を利用した型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】杉、桧などの間伐材が多量に発生する
が、間伐材は建築材としては価値が低く、利用価値がな
かった。近年コンクリート構造物の外観を自然に近づけ
ることが要求されてきたので、間伐材を捨型枠として利
用することが行われ、擁壁、護岸などに応用されてきて
いる。例えば、特開平3−125726(特公平7−2
6404)には、落葉松材をコンクリート構造物の表面
に残置する間伐材を利用した施工法、特開平5−577
09には固定金具を利用した間伐材型枠、特開平8−2
46481には間伐材を利用した防音壁が提案されてい
る。
【0003】法面保護工法においては、コンクリートや
鋼製の受圧板をアンカーで法面に固定し、法面を保護し
ているが、コンクリートや鋼が法面にむき出しとなり、
景観上問題があった。そこで、景観を自然に近づけるた
め植生を施して人工構造物を隠蔽していたので、コスト
がかかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】まず、第一に法面保護
に木材、間伐材をユニットにしたものを使用し、景観を
自然に近づけるものである。さらに、従来の間伐材ユニ
ット、特開平8−246481号のユニットは、背面側
にコの字型の固定金具を使用して、間伐材のそりや曲が
りを矯正してユニットの直線性を保持している。
【0005】しかし、コの字型の固定金具を使用するた
め、間伐材の三面を切削し、固定金具を填め込む溝を設
けなければならず、製造工程が多く、コストの問題があ
った。そこで、間伐材の加工工程を減少させて間伐材ユ
ニットを製造するのが本発明の目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】間伐材の二面を切削し
て、その切削面を接触して積層し、貫通穴を設けて緊結
材で間伐材を一体ユニットとしたものを法面に敷き並
べ、アンカーで法面に固定するようにしたものである。
また、このユニットを土留ユニット、間伐材の積み重ね
面にシール材を設けることによって、捨型枠として使用
するものである。
【0007】間伐材の二面を切削して積層し、緊結材で
間伐材を緊結したユニットを法面にアンカーで固定する
ようにしたので、法面をより自然に近い景観にすること
ができる。また、間伐材ユニットの製造面から見ると、
二面を切削するだけなのでコストを下げることができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図で説明する。
本発明の間伐材ユニット1は、図1に示すように、杉の
間伐材11の上下二面を10cm幅に平面加工し、長さ
1.8mに切断する。そして、緊結具を通す穴2を2箇
所、また、ユニット1同士を連結するための貫通穴3を
適宜の位置に設ける。緊結のための穴とユニット連結用
の貫通穴を共用するように、大きめの穴を設けるように
してもよい。
【0009】平面加工した間伐材11を積み重ね、穴2
にステンレスボルト5を通し、座金3を介してナット4
で緊結し一体化する。緊結によって、間伐材11はプレ
ストレスを受け変形が抑止される。ステンレスボルト5
の固定部は、座金3を収納する凹部12を設け、ナット
4が外面に突出しないようにする。
【0010】この間伐材ユニット1を捨型枠とする場合
は、加工平面にシール材である薄いスポンジシート6を
挟んで密着して積み重ね、コンクリートが漏れるのを防
止する。ユニットを構成する間伐材の本数は、製作設備
や運搬を考慮して決めるが、現実的には3〜4本が適当
である。現場では、必要に応じてユニットを連結して使
用する。貫通穴3に防錆処理した鉄筋、または、緊張材
を挿入し端部で固定して間伐材ユニット同士を連結す
る。
【0011】さらに、変形を防止するために、コ字形の
止金具を用いる。間伐材に溝を設けて止金具をネジ、ま
たは、釘で固定する。(図示しない)
【0012】このユニットを法面に敷き並べ、アンカー
で法面に固定する。法面表面は、自然物である木材で覆
われ、コンクリートのような人工構造物が表面に露出し
ないので、景観上好ましい。
【0013】捨型枠として利用する場合は、間伐材の加
工平面にスポンジシート、ゴムシートなどのシール材を
設置してその上に間伐材を積み重ねる。また、緊結材を
伝わって、セメントミルクや水分が漏出して木肌面を汚
染することがあるので、座金部分にもシール材を設け
る。型枠として使用するにあたっては、基礎に埋設した
縦鉄筋を間伐材ユニットの貫通穴に通して固定し、シー
ル剤を注入して、セメントミルクの漏出を防止するとと
もに、型枠が打設コンクリート圧で変形、移動するのを
防ぐ。
【0014】
【発明の効果】以上のように、間伐材のユニットで法面
の表面が覆われるようになるので、法面の安定と共に景
観が自然に近づいたものとなる。間伐材の上下二面を切
削平面化するだけでよいので、製造過程が簡略化できコ
ストを低減することができる。間伐材に設けた穴に通し
た緊結材で緊結したので間伐材の変形を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の縦断側面図。
【符号の説明】
1 間伐材ユニット 11 間伐材 12 凹部 2 穴 3 座金 4 ナット 5 緊結具(ステンレスボルト) 6 シール材(スポンジシート)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間伐材の上下二面の切削平面部を重ね合
    わせ、上下に貫通する穴に通した緊結材で間伐材を緊張
    連結した土留ユニットをアンカーで法面に固定する法面
    保護工法。
  2. 【請求項2】 間伐材の上下二面の切削平面部を重ね合
    わせ、上下に貫通する穴に通した緊結材で間伐材を緊張
    連結した土留ユニット。
  3. 【請求項3】 間伐材の上下二面の切削平面部をシール
    を介して重ね合わせ、上下に貫通する穴に通した緊結材
    で間伐材を緊張連結した捨型枠。
JP3414098A 1998-01-30 1998-01-30 間伐材を利用した法面保護工法とそれに使用する土留ユニット、及び間伐材型枠 Pending JPH11217833A (ja)

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JP3414098A JPH11217833A (ja) 1998-01-30 1998-01-30 間伐材を利用した法面保護工法とそれに使用する土留ユニット、及び間伐材型枠

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JP3414098A Pending JPH11217833A (ja) 1998-01-30 1998-01-30 間伐材を利用した法面保護工法とそれに使用する土留ユニット、及び間伐材型枠

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106284186A (zh) * 2016-08-10 2017-01-04 河海大学 一种滩海人工岛护坡结构稳定性分析评价方法

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