JP3491678B2 - 木造家屋の接合部補強構造 - Google Patents
木造家屋の接合部補強構造Info
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Description
となる木材の結合強度を増して、構造強度(耐震強度)
を向上させる接合部補強構造に関わるものであり、より
詳しくは家屋の木材同士または基礎と木材との接合部を
補強金物で補強する接合部補強構造に関するものであ
る。
度に大きく左右される」という見解が、多くの木造建築
研究者の一致した意見である。従来、接合部の最も信頼
性の高い強度向上手段として、通称「Zマーク表示金
物」と呼ばれる金物(財団法人日本住宅・木材技術セン
ターが1978年に定めた「軸組工法用金物規格」で規
定された金物)やそれに類似したものが多く使用されて
いる。また、特開平8−302834号公報や特開平1
0−131295号公報、特開平10−219826号
公報のように改良された補強金具が提案されている。
木材同士、または、木材と基礎コンクリートを補強金物
でボルトやネジ接合し、接合部の強度向上を図ってい
る。しかしながら、実際にこれらの工事を行うと、補強
金物と木材が接触して存在するので、気温変化で熱伝導
の差から大気中水分による結露が補強金物の表面に顕著
に生じ、特に湿度が高い床下においてはこれが激しい。
このように、補強金物に結露が生じると、補強金物と接
触している木材は、水に濡れた状況下におかれることか
ら、結露頻度が高いと腐朽が急速に進展するもので、現
状ではその対策が十分に取られていないという問題があ
る。
されたもので、補強金物の欠点である結露による木材へ
の悪影響を減少させ、補強金物を安心して使用できるよ
うにすることで、木造住宅全体としての強度的信頼性を
向上できる木造家屋の接合部補強構造を提供することを
課題としている。
めに、本発明(請求項1)の木造家屋の接合部補強構造
は、木造家屋の木材同士又は基礎コンクリートと木材と
の接合部を補強金物で補強する接合部補強構造であっ
て、補強金物と被補強木材の間にプラスチック系の防水
性シートを挟持させることにより、補強金物に生じた結
露が被補強木材に伝わらないようにした構成とした。こ
の場合、防水性シートの外縁部分が補強金物の外縁から
張り出している態様(請求項2)がある。
部補強構造は、木造家屋の木材同士又は基礎コンクリー
トと木材との接合部を補強金物で補強する接合部補強構
造であって、補強金物が接する被補強木材部分に耐水防
腐処理が施され、補強金物に生じた結露が被補強木材に
伝わらないようにした構成とした。この場合、耐水防腐
処理部の外縁部分が補強金物の外縁から張り出している
態様(請求項4)がある。
強木材の間に、プラスチック系の防水性シート又は耐水
防腐処理部が設けられているため、補強金物の結露によ
る水分はプラスチック系の防水性シート又は耐水防腐処
理部によって遮られるため、この水分が補強金物から被
補強木材へ伝わるのを防止することができる。尚、防水
性シート又は耐水防腐処理部の外縁部分を補強金物の外
縁から張り出すと、補強金物の外縁から流れ出る水分を
受け止めることができ、被補強木材への水分の伝わりを
確実に防止することができる。
により説明する。図1は実施の第1形態であって、木造
家屋の接合部補強構造を示す斜視図である。この接合部
補強構造では、基礎コンクリート1の上に土台木材2
(被補強木材)が横置され、この土台木材2の上に柱3
(被補強木材)が立設され、そして、土台木材2と柱3
との隅部に水平部40と垂直部41で略L字状に形成さ
れた補強金物4をボルト5によって締結した構造となっ
ている。尚、前記補強金物4は、その片側縁に沿って補
強用の立ち上げ片42が形成されると共に、水平部40
と垂直部41との間に斜め補強材43が渡されている。
そして、補強金物4の水平部40及び垂直部41が接触
する土台木材2及び柱3との間にプラスチック系の防水
性シート6を挟持させている。この場合、防水性シート
6を、その外縁部分が補強金物4の外縁から張り出すよ
う挟持させるもので、この実施の形態では、その張出し
幅を10mm程度にしている。尚、防水性シート6をプ
ラスチック系で形成しているので、腐朽やシロアリ対策
に有効である。
ラスチック系の防水性シート6によって遮られるため、
この水分が補強金物4から土台木材2及び柱3へ伝わる
のを防止することができるし、防水性シート6の外縁部
分を補強金物4の外縁から張り出しているため、補強金
物4の外縁から流れ出る水分を受け止めることができ、
土台木材2及び柱3への水分の伝わりを確実に防止する
ことができる。又、この実施の形態では、補強金物4に
水平部40が形成されているため、結露による水分が流
れ落ちずに溜りやすく、このため、防水性に優れた防水
性シート6を用いて水分を遮ぎるようにしている。
造家屋の接合部補強構造を示す斜視図である。この接合
部補強構造では、基礎コンクリート1の上に土台木材2
(被補強木材)が横置され、この土台木材2の上に柱3
(被補強木材)が立設され、そして、基礎コンクリート
1、土台木材2、柱3に跨がるように平板状の補強金物
4をボルト5によって垂直に締結した構造となってい
る。そして、補強金物4の上側部において、土台木材2
及び柱3に接触する部分に耐水防腐処理を施している。
この耐水防腐処理は、耐水防腐薬剤を土台木材2及び柱
3にスプレー吹き付けやハケ塗りによって塗布(市販の
スプレー型薬剤の施工が最も容易である)したもので、
その耐水防腐処理部7の外縁部分が補強金物4の外縁か
ら張り出すよう塗布されている。この実施の形態では、
その張出し幅を5mm程度にしている。次に、図2は実
施の第2形態であって、木造家屋の接合部補強構造を示
す斜視図である。この接合部補強構造では、基礎コンク
リート1の上に土台木材2(被補強木材)が横置され、
この土台木材2の上に柱3(被補強木材)が立設され、
そして、基礎コンクリート1、土台木材2、柱3に跨が
るように平板状の補強金物4をボルト5によって垂直に
締結した構造となっている。そして、補強金物4の上側
部において、土台木材2及び柱3に接触する部分に耐水
防腐処理を施している。この耐水防腐処理は、耐水防腐
薬剤を土台木材2及び柱3にスプレー吹き付けやハケ塗
りによって塗布(市販のスプレー型薬剤の施工が最も容
易である)したもので、その耐水防腐処理部7の外縁部
分が補強金物4の外縁から張り出すよう塗布されてい
る。この実施の形態では、その張出し幅を5mm程度に
している。
水防腐処理部7によって遮られるため、この水分が補強
金物4から土台木材2及び柱3へ伝わるのを防止するこ
とができるし、耐水防腐処理部7の外縁部分を補強金物
4の外縁から張り出しているため、補強金物4の外縁か
ら流れ出る水分を受け止めることができ、土台木材2及
び柱3への水分の伝わりを確実に防止することができ
る。この耐水防腐処理部7による防水は、実施の第1形
態で示したプラスチック系の防水性シート6の施工が行
い難い場所の防水施工として有効である。尚、基礎コン
クリート1は、水分に浸されても劣化の進行をさほど心
配することはないので、この部分まで耐水防腐処理部7
を設けていない(もちろん耐水防腐処理部7を施しても
差し支えない)。
明したが、具体的な構成はこれに限定されることはな
い。例えば、最も湿気の高い床下の接合部補強構造を示
して説明したが、天井裏や小屋裏での接合部補強構造に
も適用できるし、被補強木材としては土台木材や柱以外
に梁材も対象になる。又、防水性シートによる防水と、
耐水防腐処理による防水とを組み合わせて施工してもよ
く、又、耐水防腐処理は、補強金物の取り付け前に行う
のが好ましいが、既に補強金物の施工がなされている所
は、補強金物を取り付けた後の状態で、この上から耐水
防腐薬剤による耐水防腐処理を行うようにしてもよい。
又、補強金物についても、種々のものを適用できるもの
で、例えば、筋かいプレート、ホールダウン金物、山形
プレート、かね折り金物、平金物、短ざく金物、ひねり
金物、折曲げ金物、くら金物等、接合金物全般を用いた
木造家屋の接合部補強構造に適用できる。
補強構造によれば、軸組構造の木造家屋の耐震性や構造
強度の信頼性を増加させるために、基礎と柱や土台木材
の締結や、柱と梁など、垂直架構材と水平架構材の木材
締結部に、使用が推奨されている補強金物を取り付けて
も、結露による被補強木材の腐朽進行の心配がなく、長
期にわたって木造家屋の寿命を保つことを可能にし、木
材の利用効率を上げ、地球環境的にも、耐震性向上によ
る倒壊安全性という面からも、その効果は大きなもので
ある。
強構造を示す斜視図である。
強構造を示す斜視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 木造家屋の木材同士又は基礎コンクリー
トと木材との接合部を補強金物で補強する接合部補強構
造であって、 補強金物と被補強木材の間にプラスチック系の防水性シ
ートを挟持させることにより、補強金物に生じた結露が
被補強木材に伝わらないようにしたことを特徴とした木
造家屋の接合部補強構造。 - 【請求項2】 防水性シートの外縁部分が補強金物の外
縁から張り出している請求項1記載の木造家屋の接合部
補強構造。 - 【請求項3】 木造家屋の木材同士又は基礎コンクリー
トと木材との接合部を補強金物で補強する接合部補強構
造であって、 補強金物が接する被補強木材部分に耐水防腐処理が施さ
れ、補強金物に生じた結露が被補強木材に伝わらないよ
うにしたことを特徴とした木造家屋の接合部補強構造。 - 【請求項4】 耐水防腐処理部の外縁部分が補強金物の
外縁から張り出している請求項3記載の木造家屋の接合
部補強構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19035899A JP3491678B2 (ja) | 1999-07-05 | 1999-07-05 | 木造家屋の接合部補強構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19035899A JP3491678B2 (ja) | 1999-07-05 | 1999-07-05 | 木造家屋の接合部補強構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001020380A JP2001020380A (ja) | 2001-01-23 |
| JP3491678B2 true JP3491678B2 (ja) | 2004-01-26 |
Family
ID=16256869
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19035899A Expired - Lifetime JP3491678B2 (ja) | 1999-07-05 | 1999-07-05 | 木造家屋の接合部補強構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3491678B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006307569A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Sumitomo Forestry Co Ltd | 柱と梁との接合構造 |
-
1999
- 1999-07-05 JP JP19035899A patent/JP3491678B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2001020380A (ja) | 2001-01-23 |
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