JPH11217347A - 弗素化芳香族化合物の製造方法 - Google Patents

弗素化芳香族化合物の製造方法

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JPH11217347A
JPH11217347A JP10289803A JP28980398A JPH11217347A JP H11217347 A JPH11217347 A JP H11217347A JP 10289803 A JP10289803 A JP 10289803A JP 28980398 A JP28980398 A JP 28980398A JP H11217347 A JPH11217347 A JP H11217347A
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carbon atoms
compound
alkyl
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JP10289803A
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Thomas Dr Schach
トマース・シャッハ
Thomas Dr Wessel
トマース・ヴエッセル
Maren Gutermuth
マレン・グーテルムート
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Clariant GmbH
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07BGENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C201/00Preparation of esters of nitric or nitrous acid or of compounds containing nitro or nitroso groups bound to a carbon skeleton
    • C07C201/06Preparation of nitro compounds
    • C07C201/12Preparation of nitro compounds by reactions not involving the formation of nitro groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/61Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups
    • C07C45/63Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups by introduction of halogen; by substitution of halogen atoms by other halogen atoms

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 多種の弗素化芳香族化合物の製造用の工業化
に容易で、反応時間と空時収率を向上する方法を提供。 【解決手段】 一般式 Azx ArFw Cl(y-w) z
[Azは- F、- Cl、-Br 、- NO2 、-CN 、- CF3 、-C
Cl3 、-CHO、-CO(C n H 2n+1)、-COX、-SO 2X(n=
1〜10,X=F、ClまたはBr)、xは1〜3の、wは
1〜yの、yは1〜5の整数、RはH、C1〜10のアル
キルまたはアルコキシ基、zは1〜5の整数、x+y+
zはArの置換可能価数である〕の弗素化芳香族化合物
の製造において,Azx ArCly z (2)の化合物
をアルカリ金属フッ化物と、a)一以上の- (Cm 2m
O)p 5 を有する第四アンモニウム化合物、又はaと
b)アミドホスホニウム塩、c)第四アンモニウム塩、
d)第四ホスホニウム塩もしくはe)ポリエーテルの1
種以上との混合物の存在下に反応させ、化合物1を蒸留
除去し、化合物2をそれに相応する速度で供給する方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】本発明は、所望の化合物をハロゲン
−弗素交換反応によって穏和な条件下で製造できる弗素
化芳香族化合物の新規の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】弗素化芳香族化合物、特に弗素化ベンゼ
ンおよび弗素化ベンゼン誘導体は植物保護剤(除草剤)
の製造で中間体として重要な役割を果しており、一方、
製薬のための、特にキノロンカルボン酸を製造するため
の合成構成要素であり(Speciality Chemicals, Ed. Bri
an Pearson, Elsevier 1991,第 15 〜77頁) 、また染料
を製造する際の前駆体としても使用することができる。
【0003】活性化された塩素化−または臭素化芳香族
化合物においてハロゲン、好ましくは塩素または臭素を
弗素に交換することは、芳香族系に弗素置換基を導入す
る有利な方法である。この反応は一般に、比較的に大量
に使用される双極性の非プロトン性溶剤および弗素化物
源としてのアルカリ金属弗化物の存在下に実施される
(米国特許第4,226,811号明細書、同第4,0
69,262号明細書)。
【0004】ヨーロッパ特許出願公開(A)第0,14
6,924号明細書は、α−またはγ−ハロゲン置換さ
れたβ−ハロピリジンを極性の非プロトン溶剤中でKF
またはCsFと反応させ、その際にβ−フルオロピリジ
ン生成物をそれが生成するや否や実質的に除きそして場
合によってはα−またはγ−ハロゲン置換されたβ−ハ
ロピリジンを添加することによって、β−フルオロピリ
ジンを製造する方法に関する。この反応は、実施例の殆
どが実証している通り相転移触媒の不存在下に進めるこ
ともできるが、相転移触媒の存在下に実施することもで
きる。この方法の欠点は特定のフルオロピリジン類に限
られることおよび大量の極性の非プロトン性溶剤を必要
とする点である。
【0005】極最近では溶剤を使用しない方法も知られ
てきている。これらの溶剤不使用の方法は相転移触媒の
存在下で実施される。特に有利であることが実証されて
いる触媒には例えば第四アンモニウム化合物または第四
ホスホニウム化合物がある。ヨーロッパ特許出願公開
(A)第635、303号明細書には少なくとも1種類
のアルコキシポリオキシアルキル残基によって置換され
た第四アンモニウム化合物、および1種類以上の第四ア
ンモニウム塩および/またはホスホニウム塩および/ま
たはポリエーテルまたはクラウンエーテルを含む触媒混
合物が開示されている。
【0006】以下に規定する成分a)に相当する少なく
とも1種類のアルコキシポリオキシアルキル残基で置換
された第四アンモニウム化合物は単独であるいは上記触
媒混合物の状態でフルオロニトロベンゼン類の製造のた
めに(ヨーロッパ特許出願公開第0,635,481号
明細書)、ポリフッ化ニトロベンゼン類の製造のめに
(ヨーロッパ特許出願公開(A)第0,635,482
号明細書)またはフルオロニトロベンゼン類の製造のた
めに(ヨーロッパ特許出願公開(A)第0,635,4
86号明細書)使用される。
【0007】上記の方法を使用して得ることができる収
率は比較的良好であるが、それを達成するためにしばし
ば非常に長い反応時間が消費される。得られる低い空時
収率は工業的方法では、工業的製造に著しく費用が掛か
ることになるので、非常に不利である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、沢山
の弗素化芳香族化合物を製造するのに適しそして工業的
に容易に実施できそして第二に長い反応時間および低い
空時収率という欠点を回避する方法を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題は、式(1) Azx ArFw Cl(y-w) z (1) [式中、Azは互いに無関係に同一であるか異なってい
てもよく、残基- F、-Cl、- Br、- NO2 、- C
N、- CF3 、- CCl3 、- CHO、- CO(Cn
2n+1)、- COXまたは- SO2 Xであり、ただしnは
1〜10の整数でそしてXはF、ClまたはBrであ
り、xは1〜3の整数であり、Arはフェニル残基、ピ
リジル残基またはナフチル残基であり、wは1〜yの整
数でありそしてyは1〜5の整数であり、Rは互いに無
関係に同一であるか異なっていてもよく、H、炭素原子
数1〜10の直鎖状のまたは枝分かれしたアルキル残基
または炭素原子数1〜10の直鎖状のまたは枝分かれし
たアルコキシ残基であり、zは1〜5の整数であり、そ
の際に(x+y+z)が残基Arの置換可能な全価数で
ある。]で表される弗素化化合物を製造する方法におい
て、式(2) Azx ArCly z (2) [式中、Az、x、Ar、y、R、zおよび(x+y+
z)は式(1)について規定した通りである。]で表さ
れる化合物をアルカリ金属フッ化物またはアルカリ金属
フッ化物の混合物と、成分a)または成分a)と成分
b)、c)、d)およびe)の少なくとも1種類との混
合物の存在下に反応させ、成分a)が式(3)
【0010】
【化6】
【0011】[式中、R1 、R2 およびR3 は互いに同
一でも異なっていてもよく、そして式 - (Cm 2mO)p 5 (式中、R5 は水素原子または炭素原子数1〜16の直
鎖状のまたは枝分かれしたアルキル残基であり、mは1
〜10の整数でありそしてpは1〜15の整数であ
る。)で表される直鎖状のまたは枝分かれした残基;ま
たは炭素原子数1〜30の直鎖状または枝分かれしたア
ルキル残基;または非置換のフェニル−またはナフチル
残基;または置換されたフェニル−またはナフチル残基
であり、その際に置換基はハロゲン原子、炭素原子数1
〜4のアルキル基、炭素原子数1〜4のアルコキシ基、
ニトロ基またはシアノ基であり、R4 は式- (Cm 2m
O)p 5 で表される直鎖状のまたは枝分かれした残基
でありそしてX(-) は一塩基酸残基または多塩基酸残基
の一当量である。]で表される1種類以上の第四アンモ
ニウム化合物であり、成分b)が式(4)
【0012】
【化7】
【0013】[式中、A1 、A2 、A3 、A4 、A5
6 、A7 、A8 は互いに無関係に同一でも異なってい
てもよく、炭素原子数1〜12の直鎖状のまたは枝分か
れしたアルキル−またはアルケニル基、炭素原子数4〜
8のシクロアルキル基、炭素原子数6〜12のアリール
基、炭素原子数7〜12のアルアルキル基であるかまた
はA1 2 、A3 4 、A5 6 またはA7 8 は互い
に無関係に同一でも異なっていてもよく、互いに直接的
にまたはOまたはN−A9 を介して結合して環員数3〜
7の環となり、その際にA9 は炭素原子数1〜4のアル
キル基であり、そしてX- は一塩基酸残基または多塩基
酸残基の一当量である。]で表される1種類以上のアミ
ドホスホニウム塩であり、成分c)が式(5)
【0014】
【化8】
【0015】[式中、R6 、R7 、R8 およびR9 は互
いに同一でも異なっていてもよく、炭素原子数1〜22
の直鎖状のまたは枝分かれしたアルキル残基であるか;
または非置換のまたは置換されたアリール残基またはア
ルキル基中炭素原子数1〜4のアルキルアリール残基で
あり、その際にアリールはフェニルまたはナフチルであ
りそして置換基はハロゲン原子、炭素原子数1〜4のア
ルキル基、炭素原子数1〜4のアルコキシ基、ニトロ基
またはシアノ基であり、そしてX(-) は一塩基酸残基ま
たは多塩基酸残基の一当量である。]で表される1種類
以上の第四アンモニウム化合物であり、成分d)が式
(6)
【0016】
【化9】
【0017】[式中、R6 、R7 、R8 およびR9 は互
いに同一でも異なっていてもよく、炭素原子数1〜22
の直鎖状のまたは枝分かれしたアルキル残基であるか;
または非置換のまたは置換されたアリール残基またはア
ルキル基中炭素原子数1〜4のアルキルアリール残基で
あり、その際にアリールはフェニルまたはナフチルであ
りそして置換基はハロゲン原子、炭素原子数1〜4のア
ルキル基、炭素原子数1〜4のアルコキシ基、ニトロ基
またはシアノ基であり、そしてX(-) は一塩基酸残基ま
たは多塩基酸残基の一当量である。]で表される1種類
以上の第四ホスホニウム化合物であり、成分e)が式
(7) R10- (O- Ca 2ab - OR11 (7) [式中、R10およびR11は互いに同一でも異なっていて
もよく、炭素原子数1〜16の直鎖状のまたは枝分かれ
したアルキル残基であり、aは2〜6の整数でありそし
てbは0〜20の整数である。]で表される1種類以上
のポリエーテルまたはクラウンエーテルであり、そして
上記反応を50〜250℃で実施し、反応の間に生じる
式(1)の化合物を蒸留によって除きそして式(2)の
化合物を、式(1)の化合物が除かれる速度に相応する
速度で反応混合物に供給することを特徴とする、上記方
法によって達成される。
【0018】驚くべきことに本発明の方法は空間収率お
よび空時収率の両方で明らかな向上をもたらす。更に不
所望の副生成物、二次生成物および/または分解生成物
の生成が予期し得なかった程に抑制される。これらの生
成物の生成は一般に収率の低下をもたらし、沢山の後処
理問題、例えばポリマー分解生成物の廃棄または残留生
成物の低い熱安定性の原因になり得る。
【0019】特にマイナスの効果は、これらの副生成物
の一部が低い分解温度を有する易分解性生成物をもたら
すことに基づく。記載することのできるその例には反応
懸濁物中にフェノキシド類として存在するニトロフェノ
ール類の生成がある。反応性の高いかゝる副生成物は、
沢山の他の不所望な二次反応、および既に生じている弗
素化芳香族化合物で有利に進行する連続反応を誘発し得
る。特にニトロフェノキシド類はピクリン酸塩の例が示
す様に熱分解し得るので、問題があることがわかってい
る。
【0020】Azが互いに無関係に同一であるか異な
り、残基- F、- Cl、- NO2 、-CN、- CF3 、-
CCl3 、- CHOまたは- CO(Cn 2n+1)、特
に残基- Cl、- NO2 、- CN、- CF3 または- C
HOでありそしてその際にnが1〜6、好ましくは1 〜
4 、特に好ましくは1 〜2 の整数である式(2)の化合
物を本発明に従って使用することができる。
【0021】特にAzがフェニル残基またはピリジル残
基、特にフェニル残基である式(2)の化合物は適する
出発化合物として有利に使用することができる。式
(2)の化合物では、yは上述の通り1〜5、好ましく
は1〜4、特に好ましくは1〜3、中でも1〜2の整数
である。本発明の方法において、既に述べた通り、Rが
互いに無関係に同一でも異なっていていてもよく、H、
炭素原子数1〜10の直鎖状のまたは枝分かれしたアル
キル残基または炭素原子数1〜10の直鎖状のまたは枝
分かれしたアルコキシ残基、殊にH、炭素原子数1〜4
の直鎖状のまたは枝分かれしたアルキル残基または炭素
原子数1〜4の直鎖状のまたは枝分かれしたアルコキシ
残基、特にH、炭素原子数1〜2のアルキル−またはア
ルコキシ基、中でもHである式(2)の化合物を使用す
ることができる。
【0022】使用されるアリカリ金属フッ化物はNa
F、KF、RbF、CsFまたはそれらの混合物、特に
KFまたはKF、RbFおよび/またはCsFの混合物
である。多くの場合にとって、アルカリ金属フッ化物と
してKFを使用することで満足されることがわかってい
る。幾つかの場合には、CsFを1〜10重量%含有す
る、KFとCsFとの混合物が有利であることが分かて
っている。
【0023】触媒としては、一般に成分a)または成分
a)と成分b)、c)、d)および/またはe)の少な
くとも1種類との混合物を式(2)の化合物を基準とし
て1〜40重量%、好ましくは2〜30重量%、特に5
〜25重量%、中でも8〜20重量%の量で使用する。
多くの場合、反応は成分a)または成分a)と成分b)
およびd)の少なくとも1種類との混合物の存在下に実
施することができる。この場合には成分a)またはa)
+b)またはa)+d)またはa)+b)+d)の混合
物が触媒として作用する。
【0024】成分a)は一般に式(3)で表される1種
類以上の第四アンモニウム化合物であり、そして該式中
1 、R2 およびR3 は互いに同一でも異なっていても
よく、そして式 - (Cm 2mO)p 5 (式中、R5 は水素原子または炭素原子数1〜8の直鎖
状のまたは枝分かれしたアルキル残基であり、mは1〜
5の整数でありそしてpは2〜10の整数である。)で
表される直鎖状のまたは枝分かれしたアルコキシポリオ
キシアルキル残基;または炭素原子数1〜18の直鎖状
のまたは枝分かれしたアルキル残基;または非置換のま
たは置換されたフェニル−またはナフチル残基であり、
その際に置換基はハロゲン原子、炭素原子数1〜4のア
ルキル基、炭素原子数1〜4のアルコキシ基、ニトロ基
またはシアノ基であり、R4 は式- (Cm 2mO)p
5 で表される直鎖状のまたは枝分かれした残基であり、
その際にR5 が水素原子または炭素原子数1〜8の直鎖
状のまたは枝分かれしたアルキル残基、好ましくは炭素
原子数1〜8、特に好ましくは1〜4のアルキル残基で
あり、mは1〜5の整数でありそしてpは2〜10の整
数でありそしてX(-) はフッ化物、塩化物、臭化物、S
4 2- /2または硫酸水素塩である式(3)の化合物中
に含まれる式- (Cm 2mO)p 5 の直鎖状のまたは
枝分かれしたアルコキシポリオキシアルキル残基におい
て、互いに同一または異なるアルコキシ単位が互いに結
合していてもよい。式(3)の化合物に含まれる直鎖状
のまたは枝分かれしたアルコキシポリオキシアルキル残
基の数は好ましくは1または2である。
【0025】本発明の目的にとって、式(3)の特に有
利な化合物はジメチルジ(エトキシポリオキシプロピ
ル)アンモニウム−クロライド、ジメチルジ(エトキシ
ポリオキシプロピルメチルエーテル)アンモニウム−ク
ロライド、ジメチルジ(エトキシポリオキシプロピル)
(エトキシポリオキシプロピルメチルエーテル)アンモ
ニウム−クロライド、ジメチルジ(エトキシポリオキシ
エチル)アンモニウム−クロライド、ジメチルジ(エト
キシポリオキシエチルメチルエーテル)アンモニウム−
クロライド、ジメチル(エトキシポリオキシエチル)
(エトキシポリオキシエチルメチルエーテル)アンモニ
ウム−クロライド───いずれの場合にもp=3の平均
鎖長を有する───、またはトリメチル(エトキシポリ
オキシプロピル)アンモニウム−クロライドおよびトリ
メチル(エトキシポリオキシプロピルメチルエーテル)
アンモニウムクロライド──いずれの場合にもp=8の
平均鎖長を有する───または上記の化合物の混合物で
ある。
【0026】式(3)の上記化合物は、アルケニルオキ
シドと反応しそしてそれに続き同時にエーテル化しなが
らまたはせずに四級化した後、所望の化合物を良好な収
率で生成する相応する、エタノールアミン類から公知の
方法で製造できる(米国特許第3,123,641号明
細書、同第3,141,905号明細書)。成分a)と
成分b)、c)、d)および/またはe)の少なくとも
1種類との混合物中の成分a)は、触媒として使用され
る全混合物の5〜95重量%、好ましくは10〜90重
量%、特に好ましくは20〜80重量%である。触媒
(成分a)または成分a)と他の成分b)〜e)の少な
くとも1種類との混合物と式(2)の化合物とのモル比
は1:5〜1:150、好ましくは1:10〜1:10
0、特に好ましくは1:20〜1:100である。式
(2)の化合物とアルカリ金属フッ化物とのモル比は
1:(0.5〜3)、好ましくは1:(0.8〜2.
5)、特に好ましくは1:(0.9〜1.5)である。
【0027】成分b):A1 、A2 、A3 、A4
5 、A6 、A7 およびA8 が互いに無関係に同一また
は異なり、炭素原子数1〜12、好ましくは1〜8、特
に好ましくは1〜4の直鎖状のまたは枝分かれしたアル
キル−またはアルケニル基、特にアルキル基、炭素原子
数4〜8、好ましくは5〜6のシクロアルキル基である
式(4)の化合物を使用することも可能である。これら
の化合物は、相応するジアルキルアミン類、ジアルケニ
ルアミン類、ジシクロアルキルアミン類、およびアルキ
ル−およびアルケニル基、アルキル−およびシクロアル
キル基またはアルケニル−およびシクロアルキル基を持
つ第二アミン類から出発して比較的容易な方法で製造す
ることができるので、特に興味がもたれる。
【0028】A1 2 =A3 4 またはA1 2 =A3
4 =A5 6 またはA1 2 =A 3 4 =A5 6
7 8 である式(4)の化合物を使用することも可能
である。A1 2 、A3 4 、A5 6 およびA7 8
の二つ以上が互いに同一であるこれらの化合物は比較的
に容易に製造できる。挙げることのできるアルキル基の
例にはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
n−ブチル、イソブチル、n−ペンチル、3−メチルブ
チル、n−ヘキシルおよび2−エチルヘキシル、特にメ
チル、エチル、n−プロピルおよびn−ブチルがあり、
アルケニルの例にはアリル、プロペニル−2およびn−
ブテニル−2があり、そしてシクロアルキルの例にはシ
クロペンチル、シクロヘキシル、4−メチルシクロヘキ
シルおよび4−第三ブチルシクロヘキシルがある。
【0029】A1 =A2 、A3 =A4 、A5 =A6 およ
びA7 =A8 である式(4)の化合物を使用することも
可能である。これらの化合物は比較的に容易に製造でき
るので、有利である。A1 =A2 =A3 =A4 またはA
1 =A2 =A3 =A4 =A5 =A6 またはA 1 =A2
3 =A4 =A5 =A6 =A7 =A8 である式(4)の
化合物を使用することも可能である。
【0030】残基A1 〜A8 の4つ、6つまたは8つが
互いに同一である上記の化合物は、容易に製造できるの
で同様に有利である。A1 2 またはA1 2 とA3
4 またはA1 2 とA3 4 とA5 6 またはA1 2
とA3 4 とA5 6 とA7 8 が互いに直接的にまた
はOまたはN−A9 を介して結合して環員数5または6
の飽和または不飽和の環をもたらす式(4)の化合物を
使用することも可能である。従ってこれらの化合物は上
記の環を1つ、2つ、3つまたは4つ有している。
【0031】A1 2 またはA1 2 とA3 4 または
1 2 とA3 4 とA5 6 またはA1 2 とA3
4 とA5 6 とA7 8 が互いに結合して、A1 〜A8
の個々の残基を場合によってはOまたはN−A9 および
CH2 基に結合しているN原子を環員として有した環を
もたらす式(4)の化合物を使用することも可能であ
る。これらの物質群においては、N−原子がそれぞれに
存在するA1 〜A8 残基と一緒に例えばヘキサヒドロピ
リジン環(ピペリジン環)、テトラヒドロピロン環(ピ
ロリジン環)、ヘキサヒドロピラジン(ピペラジン環)
またはモルホリン環を形成している。従ってこれらの化
合物は一つ、二つ、三つまたは四つの上記環を有してい
る。
【0032】式(3)、(4)、(5)および(6)の
化合物において、X- は冒頭に既に記載した通り、一塩
基酸残基または1当量の多塩基酸残基、特に無機系鉱
酸、有機カルボン酸または脂肪族−または芳香族スルホ
ン酸の残基である。X- が一般にF- 、Cl- 、B
- 、I- 、HF2 - 、BF4 - 、C6 5 SO3 -
p- CH3-C6 5 SO3 、SO4 2- /2、HS
4 - 、PF6 - またはCF3 SO3 - 、特にF- 、C
- 、Br- 、I- 、HF2 - またはBF4 -である化
合物を使用する。
【0033】成分b)は、三つの残基(A1 2 )N、
(A3 4 )Nおよび(A5 6 )Nが互いに同一であ
り、そしてその各アルキル基中の炭素原子数が1〜6、
特に1〜4のジアルキルアミノ基であるかまたはピロリ
ジン−、ピペリジン−またはモルホリン環である。式
(4)の1種類以上のアミドホスホニウム塩であり、残
基(R7 8 )Nは上記の残基と異なり、その際にR7
およびR8 が互いに同一または異なり炭素原子数1〜8
のアルキル残基または炭素原子数1〜4のアルケニル残
基であるかまたは四つの残基(A1 2 )N、(A3
4 )N、(A5 6 )Nおよび(R7 8 )N全てが同
一であり、各アルキル基中の炭素原子数1〜4、好まし
くは1〜2のジアルキルアミノ基であるかまたはピロリ
ジン−、ピペラジン−またはモルホリン環である。
【0034】式(4)の化合物の例としては以下の化合
物を挙げることができる:テトラキス(ジメチルアミ
ノ)ホスホニウムクロライド、テトラキス(ジエチルア
ミノ)ホスホニウムクロライド、テトラキス(ジメチル
アミノ)ホスホニウムブロマイド、テトラキス(ジエチ
ルアミノ)ホスホニウムブロマイド、テトラキス(ジプ
ロピルアミノ)ホスホニウムクロライドまたは−ブロマ
イド、トリス(ジエチルアミノ)(ジメチルアミノ)ホ
スホニウムクロライドまたは−ブロマイド、テトラキス
(ジブチルアミノ)ホスホニウムクロライドまたは−ブ
ロマイド、トリス(ジメチルアミノ)(ジエチルアミ
ノ)ホスホニウムクロライドまたは−ブロマイド、トリ
ス(ジメチルアミノ)(シクロペンチルアミノ)ホスホ
ニウムクロライドまたは−ブロマイド、トリス(ジメチ
ルアミノ)(ジプロピルアミノ)ホスホニウムクロライ
ドまたは−ブロマイド、トリス(ジメチルアミノ)(ジ
ブチルアミノ)ホスホニウムクロライドまたは−ブロマ
イド、トリス(ジメチルアミノ)(シクロヘキシルアミ
ノ)ホスホニウムクロライドまたは−ブロマイド、トリ
ス(ジメチルアミノ)(ジアリルアミノ)ホスホニウム
クロライドまたは−ブロマイド、トリス(ジメチルアミ
ノ)(ジヘキシルアミノ)ホスホニウムクロライドまた
は−ブロマイド、トリス(ジエチルアミノ)(ジヘキシ
ルアミノ)ホスホニウムクロライドまたは−ブロマイ
ド、トリス(ジメチルアミノ)(ジヘプチルアミノ)ホ
スホニウムクロライドまたは−ブロマイド、トリス(ジ
エチルアミノ)(ジヘプチルアミノ)ホスホニウムクロ
ライドまたは−ブロマイド、テトラキス(ピロリジノ)
ホスホニウムクロライドまたは−ブロマイド、テトラキ
ス(ピペリジノ)ホスホニウムクロライドまたは−ブロ
マイド、テトラキス(モルホリノ)ホスホニウムクロラ
イドまたは−ブロマイド、トリス(ピロリジノ)(エチ
ルメチルアミノ)ホスホニウムクロライドまたは−ブロ
マイド、トリス(ピロリジノ)(ジエチルアミノ)ホス
ホニウムクロライドまたは−ブロマイド。
【0035】2種類以上の式(4)の化合物の混合物を
使用することも可能である。式(4)の化合物の混合物
を使用する場合が特に容易であることがわかっている。
式(4)の化合物は例えば五塩化燐とジアルキルアミン
との反応によって製造できる。以下の式はジメチルアミ
ンを使用する反応を示している: PCl5 +HN(CH3 3 ──→P[N(C
3 2 4 Cl しかしながら式(4)の非対照に置換された化合物を得
るために、五塩化リンを段階的に種々の第二アミン、例
えばジアルキルアミンと反応させることも可能である。
式(4)の化合物を合成する他の可能な方法がR.Sc
hwesinger等、Angew.Chem.103
(1991)1376およびR.Schwesinge
r等、Chem.Ber.127(1994)2435
〜2454に開示されている。
【0036】成分c)として、R6 、R7 およびR8
互いに同一で、炭素原子数1〜4、特に炭素原子数1〜
2のアルキル基でありそしてR9 が炭素原子数6〜2
4、8〜20、特に10〜18のアルキル残基であるか
またはR6 、R7 、R8 およびR9 が互いに同一であり
そして炭素原子数1〜6、好ましくは1〜4のアルキル
基である式(5)の1種類以上の第四アンモニウム化合
物を使用するのが有利であることがわかっている。
【0037】以下の化合物が成分c)の個々の例として
挙げられる:オクタデシルメチルトリメチルアンモニウ
ム−クロライド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウム
−クロライド、ベンジルトリメチルアンモニウム−クロ
ライド、テトラメチルアンモニウム−クロライド、テト
ラエチルアンモニウム−クロライド、テトラエチルアン
モニウム−ブロマイド、テトラブチルアンモニウム−ク
ロライドおよびテトラブチルアンモニウム−ブロマイ
ド。上記の化合物の混合物も使用することができる。
【0038】成分d)としてはR6 、R7 およびR8
互いに同一で、炭素原子数1〜4、特に炭素原子数1〜
2のアルキル基でありそしてR9 が炭素原子数6〜2
4、8〜20、特に10〜18のアルキル残基であるか
またはR6 、R7 、R8 およびR9 が互いに同一であり
そしてフェニル基または炭素原子数1〜6、好ましくは
1〜4のアルキル基である式(6)の1種類以上の第四
ホスホニウム化合物を使用するのが有利であることがわ
かっている。
【0039】挙げることのできる適する化合物d)の例
にはヘキサデシルトリブチルホスホニウム−ブロマイ
ド、ステアリルブチルホスホニウム−ブロマイド、テト
ラブチルホスホニウム−クロライド、テオラブチルホス
ホニウム−ブロマイド、テトラオクチルホスホニウム−
ブロマイド、テトラヘニルホスホニウム−クロライドお
よびテトラフェニルホスホニウム−ブロマイドがある。
上記の化合物の混合物も使用できる。
【0040】多くの場合、成分e)としてはR10および
11が互いに同一または異なり、炭素原子数1〜8、好
ましくは1〜6の直鎖状のまたは枝分かれしたアルキル
残基であり、aが2〜3の整数でありそしてbが4〜1
4、好ましくは4〜8の整数である式(7)の1種類以
上のポリエーテルであるかまたはクラウンエーテル、特
にR10およびR11が互いに同一であり、炭素原子数1〜
8、好ましくは1〜6であり、aが2〜3の整数であり
そしてbが4〜14、好ましくは6〜10の整数である
式(7)のポリエーテルを使用するのが有利である。
【0041】成分a)、b)、c)、d)およびe)の
興味ある混合物は、a):b)が10:1〜1:10、
特に5:1〜1:5でありそして成分c)、d)および
e)が混合物を基準として0〜25重量%、特に5〜2
0重量%の量で存在するものである。多くの場合には、
成分a):b):d)の重量比が(10〜1):(5〜
0.1):(5〜0.1)、好ましくは(8〜2):
(3〜0.5):(3〜0.5)である、成分a)、
b)およびd)の混合物が有利であることがわかってい
る。
【0042】成分a):b)の重量比が10:1〜1:
10、特に5:1〜1:5である成分a):b)の混合
物も有利に使用できる。式(2)の化合物は既に上述の
通り、50〜250℃、好ましくは70〜220℃、特
に好ましくは100〜200℃で反応させる。本発明の
方法を溶剤の不存在下に、特に双極性非プロトン性溶剤
の不存在下で実施することができる。双極性非プロトン
性溶剤の例にはジメチルスルホキシド、ジメチルホルム
アミド、ジエチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド、ジエチルアセトアミド、ヘキサメチル燐酸トリアミ
ド、テトラメチル尿素、スルホラン(テトラメチレンス
ルホン)およびN−メチルピロリドンがある。本発明の
方法は、出発物質を基準として一般に大量に使用される
溶剤を使用して分散する方法も開示している。結果とし
て反応に使用できる反応器容積は非常に効率良く使用で
きる。
【0043】反応条件は生じる式(1)の弗素化された
化合物が沸騰しそして留去でき、他方、反応の間に添加
される式(2)の原料化合物は沸騰せず反応混合物中に
残留するように選択する。多くの場合には0.001〜
1bar,好ましくは0.005〜0.8bar、特に
好ましくは0.01〜0.7barの圧力下で反応を実
施するのが有利である。
【0044】生じる式(1)の化合物は反応混合物から
不連続的にまたは連続的に留去することができる。反応
混合物から生じる式(1)の化合物を連続的に留去する
のが有利である。原料、即ち式(2)の化合物を反応混
合物に不連続的に、即ち二回以上に同量づつまたは異な
る量に分けて添加するかまたは式(2)の化合物を連続
的に添加してもよい。式(2)の化合物を連続的に添加
するのが有利である。式(2)の化合物、即ち原料を反
応混合物に式(1)の化合物を除く速度に相応する速度
で供給するということは、反応混合物の容量が実質的に
一定しており比較的に大きな変動がないことを意味して
いる。反応の間の反応容積の偏差は反応混合物を基準と
して一般に±20容量%、好ましくは±10容量%であ
る。
【0045】以下の実施例で本発明を更に詳細に説明す
るが、本発明これらに限定されるものではない。
【0046】
【実施例】実験例: 実施例1: 2−クロロ−4,5−ジフルオロニトロベ
ンゼンの製造: 蒸留用ブリッジおよび錨型攪拌機を配備した2.5Lの
平らな舟形フラスコ中で、836.6g(14.4モ
ル)のフッ化カリウムを1680g(8.0モル)の
2、4−ジクロロ−5−フルオロニトロベンゼンおよび
202g(0.3モル)のメチルトリス−(メチルテト
ラエトキシ)アンモニウム−クロライドの溶融物中に8
7℃で導入する。次いで300g(2.8モル)のキシ
レンを添加し、反応懸濁物を20mbarの減圧および
100℃への温度上昇によって共沸蒸留して乾燥する。
【0047】減圧を50mbarに低減し、反応温度を
128〜130℃に高め、反応懸濁物をこの条件のもと
で11.5時間維持する。この時間の間に留出物を連続
的に除き(115〜118℃の頂部温度)そして同時に
相応する量の2,4−ジクロロ−5−フルオロニトロベ
ンゼン(総量:1750g(8.3モル))を十分な混
合下に計量供給する。
【0048】反応の完了後に、反応懸濁液を25℃に冷
却しそして速やかに吸引濾過する(25℃)。分離され
た塩を次いで全部で450gのキシレンで3度洗浄し、
そして一緒にした有機相を分別蒸留する。 収量:920g(4.75モル)の2−クロロ−4,5
−ジフルオロニトロベンゼン並びに1550g(7.5
3モル)の未反応2,4−ジクロロ−5−フルオロニト
ロベンゼン。これは使用した2,4−ジクロロ−5−フ
ルオロニトロベンゼンを基準として29.1%、反応し
た2,4−ジクロロ−5−フルオロニトロベンゼンを基
準として54.2%の収率に相当する。
【0049】空間収量:368g/L 空時収量:32.0g/L・時間(g/L・時)比較例1: 2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゼン
の製造 蒸留用ブリッジおよび錨型攪拌機を配備した2.5Lの
平らな舟形フラスコ中で、557.7g(9.6モル)
のフッ化カリウムを1680g(8.0モル)の2、4
−ジクロロ−5−フルオロニトロベンゼンおよび202
g(0.3モル)のメチルトリス−(メチルテトラエト
キシ)アンモニウム−クロライドの溶融物中に87℃で
導入する。次いで300g(2.8モル)のキシレンを
添加し、反応懸濁物を10mbarの減圧および120
℃への温度上昇によって共沸蒸留して乾燥する。120
℃に達しそしてキシレンが最早蒸留されなくなった場合
には、蒸留ブリッジを還流冷却器に交換しそして反応懸
濁物を十分な攪拌下に11.5時間この温度を維持す
る。反応懸濁液を25℃に冷却しそして速やかに吸引濾
過する(25℃)。分離された塩を次いで全部で450
gのキシレンで3度洗浄し、そして一緒にした有機相を
分別蒸留する。
【0050】転化率:69GC面積% 収量:420g(2.17モル)の2−クロロ−4,5
−ジフルオロニトロベンゼン並びに490g(2.36
モル)の未反応2,4−ジクロロ−5−フルオロニトロ
ベンゼン。これは使用した2,4−ジクロロ−5−フル
オロニトロベンゼンを基準として27.1%、反応した
2,4−ジクロロ−5−フルオロニトロベンゼンを基準
として38.3%の収率に相当する。
【0051】空間収量:168g/L 空時収量:14.6g/L・時間(g/L・時)実施例2: 2−フルオロニトロベンゼンの製造: 蒸留用ブリッジおよび錨型攪拌機を配備した2.5Lの
平らな舟形フラスコ中で、61.0g(0.18モル)
のテトラブチルホスホニウム−ブロマイドおよび100
7.5g(17.3モル)のフッ化カリウムを1575
g(10.0モル)の2−クロロニトロベンゼンおよび
315g(0.5モル)のメチルトリス−(メチルテト
ラエトキシ)アンモニウム−クロライドの溶融物中に8
7℃で導入する。次いで260g(2.8モル)のキシ
レンを添加し、反応懸濁物を20mbarの減圧および
100℃への温度上昇によって共沸蒸留して乾燥する。
【0052】減圧を約90〜100mbarに低減し、
反応温度を158〜164℃に高め、反応懸濁物をこの
条件のもとで10時間維持する。この時間の間に留出物
を連続的に除き(80〜145℃の頂部温度)そして同
時に相応する量の2−クロロニトロベンゼン(総量:1
947g(12.4モル))を十分な混合下に計量供給
する。
【0053】反応の終了後に、反応懸濁液を25℃に冷
却しそして速やかに吸引濾過する(25℃)。分離され
た塩を次いで全部で450gのキシレンで3度洗浄し、
そして869.4g(15.0モル)の新鮮なフッ化カ
リウムを、更に精製せずに得られる母液に添加する。次
いで反応を上記の通り継続する。共沸蒸留(100℃、
20mbar)し、次いで157〜160℃、90mb
arで半連続法で5.5時間共沸蒸留を実施する。
【0054】得られる母液を上記の方法で濾過し、キシ
レンで洗浄しそして次に一緒にした留出液と一緒に分別
蒸留する。 収量:1772g(12.6モル)の2−フルオロニト
ロベンゼン並びに2481g(15.8モル)の未反応
2−クロロニトロベンゼン。これは使用した2−クロロ
ニトロベンゼンを基準として42.9 %、反応した2
−クロロニトロベンゼンを基準として93.0%の収率
に相当する。
【0055】空間収量1):490g/L 空時収量:50.1g/L・時間(g/L・時) 1):初留混合物に1227g(8.7モル)比較例2: 2−フルオロニトロベンゼンの製造 蒸留用ブリッジおよび羽根型攪拌機を配備した2.5L
の平らな舟形フラスコ中で、56.7 g(0.17モ
ル)のテトラブチルホスホニウム−ブロマイドおよび6
97.2g(12.0モル)のフッ化カリウムを189
0g(12.0モル)の2−クロロニトロベンゼンおよ
び113.4g(0.1モル)のメチルトリス−(メチ
ルテトラエトキシ)アンモニウム−クロライドの溶融物
中に65℃で導入する。次いでこの反応混合物を150
g(1.41モル)のキシレンと一緒に120℃まで減
圧下に共沸蒸留し、この反応懸濁物を170℃に加熱し
そしてこの温度を21時間、十分な攪拌下に維持する。
【0056】転化率:79GC面積% 収量:1085g(7.7モル)の2−フルオロニトロ
ベンゼン並びに315g(2.0モル)の未反応2−ク
ロロニトロベンゼン。これは使用した2−クロロニトロ
ベンゼンを基準として64.2 %、反応した2−クロ
ロニトロベンゼンを基準として77.0%の収率に相当
する。
【0057】空間収量:434g/L 空時収量:20.7g/L・時間(g/L・時)実施例3: 2−クロロ−6−フルオロベンジルアルデ
ヒドの製造: 蒸留用ブリッジおよび羽根型攪拌機を配備した2.5L
の平らな舟形フラスコ中で、290g(5.0モル)の
フッ化カリウムを875g(5.0モル)の2、6−ジ
クロロベンズアルデヒドおよび87g(0.13モル)
のメチルトリス−(メチルテトラエトキシ)アンモニウ
ム−クロライドの溶融物中に80℃で導入する。次いで
22g(0.055モル)のテトラキス(ジエチルアミ
ノ)ホスホニウム−ブロマイドを導入し、66g(06
モル)のクロロベンゼンを添加し、反応懸濁物を20m
barの減圧および127℃の内部温度に温度を高めた
後に共沸蒸留する。
【0058】この共沸蒸留の後に、減圧を55mbar
に低減し、反応温度を168〜170℃の内部温度に高
め、反応懸濁物をこの条件のもとで20時間維持する。
この時間の間に留出物を連続的に除き(120〜130
℃の頂部温度)そして同時に更に263g(1.5モ
ル)の2,6−ジクロロベンズアルデヒドを反応の過程
に渡って計量供給する。560gの留出物が20時間に
渡って生じる。
【0059】反応の終了後に、500mLのクロロベン
ゼンを攪拌下に100℃で残りの反応懸濁物に添加し、
そしてこの混合物を25℃で速やかに吸引濾過する。除
かれる塩を、全部で500gのクロロベンゼンで3度洗
浄し、そして有機相の全部を分別蒸留により精製する。 収量:443g(2.79モル)の2−クロロ−6−フ
ルオロベンズアルデヒド並びに446g(2.55モ
ル)の未反応2,6−ジクロロベンズアルデヒド。これ
は使用した2,6−ジクロロベンズアルデヒドを基準と
して42.9%、反応した2,6−ジクロロベンズアル
デヒドを基準として70.6%の収率に相当する。
【0060】更に29g(0.20モル)の2,6−ジ
フルオロベンズアルデヒドを分別後に分離する(3.1
モル%) 空間収量:177g/L 空時収量:8.9g/L・時間(g/L・時)比較例3: 2−クロロ−6−フルオロベンズアルデヒ
ドの製造 蒸留用ブリッジおよび羽根型攪拌機を配備した2.5L
の平らな舟形フラスコ中で、290g(5モル)のフッ
化カリウムを875g(5.0モル)の2、6−ジクロ
ロベンズアルデヒドおよび87g(0.13モル)のメ
チルトリス−(メチルテトラエトキシ)アンモニウム−
クロライドの溶融物中に約80〜85℃で導入する。次
いで22g(0.055モル)のテトラキス(ジエチル
アミノ)ホスホニウム−ブロマイドを導入し、66g
(06モル)のクロロベンゼンを添加し、反応懸濁物を
20mbarの減圧および127℃の内部温度に温度を
高めた後に共沸蒸留する。内部温度が127℃を越えそ
して最早クロロベンゼンが留去されなくなるや否や、減
圧を止め、蒸留ブリッジを還流冷却器に交換する。
【0061】この混合物を保護ガス雰囲気で170℃で
21時間攪拌する。反応懸濁物を次いで60℃に冷却
し、速やかに吸引濾過する。除かれる塩を全部で500
mLのクロロベンゼンで5℃洗浄し、一緒にした有機相
を分別する。 転化率:71.5GC面積% 収量:314g(1.98モル)の2−クロロ−6−フ
ルオロベンズアルデヒド並びに225g(1.29モ
ル)の未反応2,6−ジクロロベンズアルデヒド。これ
は使用した2,6−ジクロロベンズアルデヒドを基準と
して39.6%、反応した2,6−ジクロロベンズアル
デヒドを基準として53.4%の収率に相当する。
【0062】更に194g(0.73モル)の2,6−
ジフルオロベンズアルデヒドを分別後に分離する(1
4.6モル%) 空間収量:126g/L 空時収量:6.0g/L・時間(g/L・時)比較例3a: 2−クロロ−6−フルオロベンズアルデ
ヒドの製造 比較例3と同様に実施するが、875g(5.0モル)
の2,6−ジクロロベンズアルデヒドを232g(4モ
ル)のフッ化カリウム(80モル%に相当する)と反応
させる。転化率はGCでチェックし、更に転化が生じな
くなるので、反応を丁度18時間後に中止する。生成物
を分別蒸留する。
【0063】転化率:60.5GC面積% 収量:282g(1.77モル)の2−クロロ−6−フ
ルオロベンズアルデヒド並びに346g(1.98モ
ル)の未反応2,6−ジクロロベンズアルデヒド。これ
は使用した2,6−ジクロロベンズアルデヒドを基準と
して35.4%、反応した2,6−ジクロロベンズアル
デヒドを基準として58.6%の収率に相当する。
【0064】更に54.3g(0.38モル)の2,6
−ジフルオロベンズアルデヒドを分別後に分離する
(7.6モル%) 空間収量:113g/L 空時収量:6.03/L・時間(g/L・時)実施例4: 4−クロロ−2,3−ジフルオロニトロベ
ンゼンの製造: 蒸留用ブリッジおよび錨型攪拌機を配備した2.5Lの
平らな舟形フラスコ中で、1047.4g(18.03
モル)のフッ化カリウムを1679.2g(8.0モ
ル)の2,4−ジクロロ−3−フルオロニトロベンゼン
および335.8g(0.53モル)のメチルトリス−
(メチルテトラエトキシ)アンモニウム−クロライドの
溶融物中に68℃で導入する。次いで205g(1.9
3モル)のキシレンを添加し、反応懸濁物を20mba
rの減圧および130℃への温度上昇によって共沸蒸留
して乾燥する。
【0065】減圧を30mbarに低減し、反応温度を
137〜145℃に高め、反応懸濁物をこの条件のもと
で4.5時間維持する。この時間の間に留出物を連続的
に除き(122〜132℃の頂部温度)そして同時に相
応する量の2,4−ジクロロ−3−フルオロニトロベン
ゼン(総量:1050g(5.0モル))を十分な混合
下に計量供給する。
【0066】反応の完了後に、反応懸濁液を25℃に冷
却しそして速やかに吸引濾過する(25℃)。分離され
た塩を次いで全部で450gのキシレンで3度洗浄し、
そして一緒にした有機相を分別蒸留する。 収量:655g(3.38モル)の4−クロロ−2,3
−ジフルオロニトロベンゼン並びに1463g(6.9
7モル)の未反応2,4−ジクロロ−3−フルオロニト
ロベンゼン。これは使用した2,4−ジクロロ−3−フ
ルオロニトロベンゼンを基準として26.0%、反応し
た2,4−ジクロロ−3−フルオロニトロベンゼンを基
準として56.1%の収率に相当する。
【0067】空間収量:262g/L 空時収量:58.2g/L・時間(g/L・時)実施例5: 2−クロロ−4,5−ジフルオロニトロベ
ンゼンの製造: 蒸留用ブリッジおよび錨型攪拌機を配備した2.5Lの
平らな舟形フラスコ中で、836.6g(14.4モ
ル)のフッ化カリウムを1680g(8.0モル)の
2、4−ジクロロ−5−フルオロニトロベンゼンおよび
336.0g(0.53モル)のメチルトリス−(メチ
ルテトラエトキシ)アンモニウム−クロライドの溶融物
中に87℃で導入する。次いで150g(2.8モル)
のキシレンを添加し、反応懸濁物を20mbarの減圧
および100℃への温度上昇によって共沸蒸留して乾燥
する。
【0068】減圧を30mbarに低減し、反応温度を
128〜130℃に高め、反応懸濁物をこの条件のもと
で6.5時間維持する。この時間の間に留出物を連続的
に除き(110〜115℃の頂部温度)そして同時に相
応する量の2,4−ジクロロ−5−フルオロニトロベン
ゼン(総量:1200g(5.7モル))を十分な混合
下に計量供給する。
【0069】反応の終了した後に、反応懸濁液を25℃
に冷却しそして速やかに吸引濾過する(25℃)。分離
された塩を次いで全部で450gのキシレンで3度洗浄
し、そして836.6g(14.4モル)の新鮮なフッ
化カリウムを、得られる母液に精製せずに添加する。こ
の反応を上記の通り継続する。共沸蒸留(100℃、2
0mbar)し、次いで128〜130℃、30mba
rで半連続法で5.5時間共沸蒸留を実施する。
【0070】得られる母液を上記の方法で濾過し、キシ
レンで洗浄しそして次に一緒にした留出液と一緒に分別
蒸留する。 収量:1112g(5.8モル)の2−クロロ−4,5
−ジフルオロニトロベンゼン並びに1150g(5.5
モル)の未反応2,4−ジクロロ−5−フルオロニトロ
ベンゼン。これは使用した2,4−ジクロロ−5−フル
オロニトロベンゼンを基準として31.4%、反応した
2,4−ジクロロ−5−フルオロニトロベンゼンを基準
として44.6%の収率に相当する。
【0071】空間収量:444.8g/L 空時収量:38.7g/L・時間(g/L・時)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 201/12 C07C 201/12 201/16 201/16 205/12 205/12 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 トマース・ヴエッセル ドイツ連邦共和国、60386 フランクフル ト、ウエッヒテルスバッヒエル・ストラー セ、11 (72)発明者 マレン・グーテルムート ドイツ連邦共和国、64625 ベンスハイム、 ダルムシユテッター・ストラーセ、243

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) Azx ArFw Cl(y-w) z (1) [式中、Azは互いに無関係に同一でも異なっていても
    よく、残基- F、- Cl、- Br、- NO2 、- CN、
    - CF3 、- CCl3 、- CHO、- CO(C
    n 2n+1)、- COXまたは- SO2 Xであり、ただし
    nは1〜10の整数でそしてXはF、ClまたはBrで
    あり、 xは1〜3の整数であり、 Arはフェニル残基、ピリジル残基またはナフチル残基
    であり、 wは1〜yの整数でありそしてyは1〜5の整数であ
    り、 Rは互いに無関係に同一でも異なっていてもよく、H、
    炭素原子数1〜10の直鎖状のまたは枝分かれしたアル
    キル残基または炭素原子数1〜10の直鎖状のまたは枝
    分かれしたアルコキシ残基であり、 zは1〜5の整数であり、その際に(x+y+z)が残
    基Arの置換可能な全価数である。]で表される弗素化
    化合物を製造する方法において、式(2) Azx ArCly z (2) [式中、Az、x、Ar、y、R、zおよび(x+y+
    z)は式(1)について規定した通りである。]で表さ
    れる化合物をアルカリ金属フッ化物またはアルカリ金属
    フッ化物の混合物と、成分a)または成分a)と成分
    b)、c)、d)およびe)の少なくとも1種類との混
    合物の存在下に反応させ、成分a)が式(3) 【化1】 [式中、R1 、R2 およびR3 は互いに同一でも異なっ
    ていてもよく、そして式 - (Cm 2mO)p 5 (式中、R5 は水素原子または炭素原子数1〜16の直
    鎖状のまたは枝分かれしたアルキル残基であり、mは1
    〜10の整数でありそしてpは1〜15の整数であ
    る。)で表される直鎖状のまたは枝分かれした残基;ま
    たは炭素原子数1〜30の直鎖状または枝分かれしたア
    ルキル残基;または非置換のフェニル−またはナフチル
    残基;または置換されたフェニル−またはナフチル残基
    であり、その際に置換基はハロゲン原子、炭素原子数1
    〜4のアルキル基、炭素原子数1〜4のアルコキシ基、
    ニトロ基またはシアノ基であり、 R4 は式- (Cm 2mO)p 5 で表される直鎖状のま
    たは枝分かれした残基でありそしてX(-) は一塩基酸残
    基または多塩基酸残基の一当量である。]で表される1
    種類以上の第四アンモニウム化合物であり、成分b)が
    式(4) 【化2】 [式中、A1 、A2 、A3 、A4 、A5 、A6 、A7
    8 は互いに無関係に同一でも異なっていてもよく、炭
    素原子数1〜12の直鎖状のまたは枝分かれしたアルキ
    ル−またはアルケニル基、炭素原子数4〜8のシクロア
    ルキル基、炭素原子数6〜12のアリール基、炭素原子
    数7〜12のアルアルキル基であるかまたはA1 2
    3 4 、A5 6 またはA7 8 は互いに無関係に同
    一でも異なっていてもよく、互いに直接的にまたはOま
    たはN−A9 を介して結合して環員数3〜7の環とな
    り、その際にA9 は炭素原子数1〜4のアルキル基であ
    り、 そしてX- は一塩基酸残基または多塩基酸残基の一当量
    である。]で表される1種類以上のアミドホスホニウム
    塩であり、成分c)が式(5) 【化3】 [式中、R6 、R7 、R8 およびR9 は互いに同一でも
    異なっていてもよく、炭素原子数1〜22の直鎖状のま
    たは枝分かれしたアルキル残基であるか;または非置換
    のまたは置換されたアリール残基またはアルキル基中炭
    素原子数1〜4のアルキルアリールー残基であり、その
    際にアリールはフェニルまたはナフチルでありそして置
    換基はハロゲン原子、炭素原子数1〜4のアルキル基、
    炭素原子数1〜4のアルコキシ基、ニトロ基またはシア
    ノ基であり、 そしてX(-) は一塩基酸残基または多塩基酸残基の一当
    量である。]で表される1種類以上の第四アンモニウム
    化合物であり、成分d)が式(6) 【化4】 [式中、R6 、R7 、R8 およびR9 は互いに同一でも
    異なっていてもよく、炭素原子数1〜22の直鎖状のま
    たは枝分かれしたアルキル残基であるか;または非置換
    のまたは置換されたアリール残基またはアルキル基中炭
    素原子数1〜4のアルキルアリール残基であり、その際
    にアリールはフェニルまたはナフチルでありそして置換
    基はハロゲン原子、炭素原子数1〜4のアルキル基、炭
    素原子数1〜4のアルコキシ基、ニトロ基またはシアノ
    基であり、 そしてX(-) は一塩基酸残基または多塩基酸残基の一当
    量である。]で表される1種類以上の第四ホスホニウム
    化合物であり、成分e)が式(7) R10- (O- Ca 2ab - OR11 (7) [式中、R10およびR11は互いに同一でも異なっていて
    もよく、炭素原子数1〜16の直鎖状のまたは枝分かれ
    したアルキル残基であり、 aは2〜6の整数でありそしてbは0〜20の整数であ
    る。]で表される1種類以上のポリエーテルまたはクラ
    ウンエーテルであり、そして上記反応を50〜250℃
    で実施し、反応の間に生じる式(1)の化合物を蒸留に
    よって除きそして式(2)の化合物を、式(1)の化合
    物が除かれる速度に相応する速度で反応混合物に供給す
    ることを特徴とする、上記方法。
  2. 【請求項2】 Azが互いに無関係に同一でも異なって
    いてもよく、残基-F、- Cl、- NO2 、- CN、-
    CF3 、- CCl3 、- CHOまたは- CO(Cn
    2n+1)でありそしてその際にnが1〜6の整数である式
    (2)の化合物を使用する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 Azがフェニル残基またはピリジル残基
    である式(2)の化合物を使用する請求項1または2に
    記載の方法。
  4. 【請求項4】 yが1〜3の整数である式(2)の化合
    物を使用する請求項1〜3のいずれか一つに記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 RがH、炭素原子数1〜4の直鎖状のま
    たは枝分かれしたアルキル残基または炭素原子数1〜4
    の直鎖状のまたは枝分かれしたアルコキシ残基である式
    (2)の化合物を使用する請求項1〜4のいずれか一つ
    に記載の方法。
  6. 【請求項6】 使用されるアルカリ金属フッ化物がNa
    F、KF、RbF、CsFまたはそれらの混合物である
    請求項1〜5のいずれか一つに記載の方法。
  7. 【請求項7】 成分a)または成分a)と成分b)、
    c)、d)および/またはe)の少なくとも1種類との
    混合物を、式(2)の化合物を基準として1〜40重量
    %、好ましくは2〜30重量%、特に好ましくは5〜2
    0重量%の量で使用する請求項1〜6のいずれか一つに
    記載の方法。
  8. 【請求項8】 反応を成分a)または成分a)と成分
    b)およびd)の少なくとも1種類との混合物の存在下
    で実施する請求項1〜7のいずれか一つに記載の方法。
  9. 【請求項9】 成分a)が式(3)で表される1種類以
    上の第四アンモニウム化合物であり、そして該式中
    1 、R2 およびR3 は互いに同一でも異なっていても
    よく、そして式 - (Cm 2mO)p 5 (式中、R5 は水素原子または炭素原子数1〜8の直鎖
    状のまたは枝分かれしたアルキル残基であり、mは1〜
    5の整数でありそしてpは2〜10の整数である。)で
    表される直鎖状のまたは枝分かれした残基;または炭素
    原子数1〜18の直鎖状のまたは枝分かれしたアルキル
    残基;または非置換のまたは置換されたフェニル−また
    はナフチル残基であり、その際に置換基はハロゲン原
    子、炭素原子数1〜4のアルキル基、炭素原子数1〜4
    のアルコキシ基、ニトロ基またはシアノ基であり、R4
    は式- (Cm 2mO)p 5 で表される直鎖状のまたは
    枝分かれしたアルコキシポリオキシアルキル残基であ
    り、その際にR5 が水素原子または炭素原子数1〜8の
    直鎖状のまたは枝分かれしたアルキル残基であり、mは
    1〜5の整数でありそしてpは2〜10の整数でありそ
    してX(-) はフッ化物、塩化物、臭化物、SO4 2- /2
    または硫酸水素塩である請求項1〜8のいずれか一つに
    記載の方法。
  10. 【請求項10】 ジメチルジ(エトキシポリオキシプロ
    ピル)アンモニウム−クロライド、ジメチルジ(エトキ
    シポリオキシプロピルメチルエーテル)アンモニウム−
    クロライド、ジメチルジ(エトキシポリオキシプロピ
    ル)(エトキシポリオキシプロピルメチルエーテル)ア
    ンモニウム−クロライド、ジメチルジ(エトキシポリオ
    キシエチル)アンモニウム−クロライド、ジメチルジ
    (エトキシポリオキシエチルメチルエーテル)アンモニ
    ウムクロライド、ジメチル(エトキシポリオキシエチ
    ル)(エトキシポリオキシエチルメチルエーテル)アン
    モニウム−クロライド───いずれの場合にもp=3の
    平均鎖長を有する───、またはトリメチル(エトキシ
    ポリオキシプロピル)アンモニウム−クロライドまたは
    トリメチル(エトキシポリオキシプロピルメチルエーテ
    ル)アンモニウム−クロライド──いずれの場合にもp
    =8の平均鎖長を有する───、または上記の化合物の
    混合物を成分a)として使用する請求項1〜9のいずれ
    か一つに記載の方法。
  11. 【請求項11】 成分b)が式(4) 【化5】 [式中、三つの残基(A1 2 )N、(A3 4 )Nお
    よび(A5 6 )Nが互いに同一であり、各アルキル中
    炭素原子数1〜6、好ましくは1〜4のジアルキルアミ
    ノ残基であるかまたはピロリジン−、ピペリジン−また
    はモルホリン環であり、残基(A7 8 )Nは上記の各
    残基と異なり、その際にA7 およびA8 は同一でも異な
    っていてもよく、炭素原子数1〜8のアルキル残基また
    は炭素原子数1〜4のアルケニル基であり、または四つ
    の残基(A1 2 )N、(A3 4 )N、(A5 6
    Nおよび(A7 8 )Nが同一であり、アルキル基中炭
    素原子数1〜6、好ましくは1〜4のジアルキルアミノ
    残基であるかまたはピロリジン環、ピペリジン環または
    モルホリン環である。]で表される1種類以上のアミド
    ホスホニウム塩である請求項1〜10のいずれか一つに
    記載の方法。
  12. 【請求項12】 成分c)が式(5)で表される1種類
    以上の第四アンモニウム化合物であり、ただし該式中、
    6 、R7 およびR8 は互いに同一であり、炭素原子数
    1〜4、好ましくは1〜2のアルキル残基でありそして
    9 が炭素原子数6〜24、好ましくは8〜20、特に
    好ましくは10〜18のアルキル残基であるかまたはR
    6 、R7 、R8 およびR9 は互いに同一であり、炭素原
    子数1〜6、好ましくは1〜4のアルキル残基である請
    求項1〜11のいずれか一つに記載の方法。
  13. 【請求項13】 成分d)が式(6)で表される1種類
    以上の第四ホスホニウム化合物であり、ただし該式中R
    6 、R7 およびR8 は互いに同一であり、炭素原子数1
    〜4、好ましくは1〜2のアルキル残基でありそしてR
    9 が炭素原子数6〜24、好ましくは8〜20、特に好
    ましくは10〜18のアルキル残基であるかまたは
    6 、R7 、R8 およびR9 は互いに同一であり、炭素
    原子数1〜6、好ましくは1〜4のアルキル残基である
    請求項1〜12のいずれか一つに記載の方法。
  14. 【請求項14】 成分e)が式(7)で表される1種類
    以上のポリエーテルまたはクラウンエーテルであり、た
    だし該式中、R10およびR11は互いに同一であるか異な
    っており、炭素原子数1〜8の直鎖状のまたは枝分かれ
    したアルキル残基であり、aは2〜3の整数でありそし
    てbは4〜14の整数である、請求項1〜13のいずれ
    か一つに記載の方法。
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