JPH11217174A - 乗客コンベア - Google Patents
乗客コンベアInfo
- Publication number
- JPH11217174A JPH11217174A JP2296398A JP2296398A JPH11217174A JP H11217174 A JPH11217174 A JP H11217174A JP 2296398 A JP2296398 A JP 2296398A JP 2296398 A JP2296398 A JP 2296398A JP H11217174 A JPH11217174 A JP H11217174A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tread
- tread plate
- stepped
- floor
- plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Escalators And Moving Walkways (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、踏板上の乗客の立位位置を確実に規
制，誘導し、その実輸送量と安全性の向上を図ることを
目的とする。 【解決手段】踏板４の横幅方向中央付近に、この踏板４
の進行方向に沿って細長く、かつその踏面４Ａよりも一
段高く上向きに突出する段付踏板片７を設ける一方、こ
の段付踏板片７を踏面４Ａとは異色の構成とした。ま
た、前記段付踏板片７が通過する乗降床２，くし板３に
段付部を設けた。
制，誘導し、その実輸送量と安全性の向上を図ることを
目的とする。 【解決手段】踏板４の横幅方向中央付近に、この踏板４
の進行方向に沿って細長く、かつその踏面４Ａよりも一
段高く上向きに突出する段付踏板片７を設ける一方、こ
の段付踏板片７を踏面４Ａとは異色の構成とした。ま
た、前記段付踏板片７が通過する乗降床２，くし板３に
段付部を設けた。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、エスカレーターや
動く歩道等の乗客コンベアに係り、特にその実輸送量と
安全性を向上させる乗客コンベアの構成に関する。
動く歩道等の乗客コンベアに係り、特にその実輸送量と
安全性を向上させる乗客コンベアの構成に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の乗客コンベアの踏板（ステップあ
るいは踏段とも言う）の構成としては、例えば、特開昭
56−23183 号公報に開示されたものなどが知られてい
る。
るいは踏段とも言う）の構成としては、例えば、特開昭
56−23183 号公報に開示されたものなどが知られてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の踏板
は、平坦面に凹溝を形成した表面を有し、この表面の四
周囲に黄色等に着色された注意喚起用クリートを配設し
ただけの構成であり、最も一般的である踏板上に２人横
並びできる横幅を有する踏板であっても実際には１人で
占有する乗り方が多くなっていた。その理由は、踏面上
に２人用であることを示唆する表示がないためであり、
例え塗装により中央分離線を設けたとしてもそれの剥
離，汚損により効果が永続できないという問題があっ
た。
は、平坦面に凹溝を形成した表面を有し、この表面の四
周囲に黄色等に着色された注意喚起用クリートを配設し
ただけの構成であり、最も一般的である踏板上に２人横
並びできる横幅を有する踏板であっても実際には１人で
占有する乗り方が多くなっていた。その理由は、踏面上
に２人用であることを示唆する表示がないためであり、
例え塗装により中央分離線を設けたとしてもそれの剥
離，汚損により効果が永続できないという問題があっ
た。
【０００４】このため、理論輸送能力が１時間当り９,
０００ 人あるタイプでも、その１／２から２／３程度
の実輸送量まで低下し、さらに踏板の中央に１人で立つ
乗客がいた場合、踏板上歩行者との交錯や相互接触によ
り思わぬ人身事故を誘発するという安全上の問題があっ
た。
０００ 人あるタイプでも、その１／２から２／３程度
の実輸送量まで低下し、さらに踏板の中央に１人で立つ
乗客がいた場合、踏板上歩行者との交錯や相互接触によ
り思わぬ人身事故を誘発するという安全上の問題があっ
た。
【０００５】本発明の目的は、踏板上の乗客の正しい立
位位置を確実に規制，誘導し、その実輸送量と安全性の
向上を図り得る乗客コンベアを提供することにある。
位位置を確実に規制，誘導し、その実輸送量と安全性の
向上を図り得る乗客コンベアを提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、一方の乗降床から他方の乗降床にかけて
無端状に連結されて移動する踏板と、この乗降床と踏板
との境界となるくし板を備えたものにおいて、前記踏板
の横幅方向中央付近に、前記踏板の進行方向に沿って細
長く、かつ、その踏面よりも一段高く突出する段付踏板
片を設けたものである。
成するために、一方の乗降床から他方の乗降床にかけて
無端状に連結されて移動する踏板と、この乗降床と踏板
との境界となるくし板を備えたものにおいて、前記踏板
の横幅方向中央付近に、前記踏板の進行方向に沿って細
長く、かつ、その踏面よりも一段高く突出する段付踏板
片を設けたものである。
【０００７】この構成によれば、踏板の中央部分が段付
踏板片により物理的に区分でき、乗客の足元の感触に訴
えて、直接的に踏板左右側に誘導できるうえに、視覚的
にも区分表示することができる。また、段付踏板片を踏
面全体の色と異色（例えば黄色の注意色）とすれば、こ
れにより乗客を左右側に分ける表示効果を高めることも
できる。
踏板片により物理的に区分でき、乗客の足元の感触に訴
えて、直接的に踏板左右側に誘導できるうえに、視覚的
にも区分表示することができる。また、段付踏板片を踏
面全体の色と異色（例えば黄色の注意色）とすれば、こ
れにより乗客を左右側に分ける表示効果を高めることも
できる。
【０００８】さらに、乗降床とくし板には、上記段付踏
板片が通過できる段付部を備えているために、踏板の運
転に支障がない構成とすることができる。加えて、段付
踏板片を境にして左右の踏面色を変えることにより、片
側立ちの乗客と片側歩行の乗客を色彩的に誘導，案内す
る構成とすることができる。
板片が通過できる段付部を備えているために、踏板の運
転に支障がない構成とすることができる。加えて、段付
踏板片を境にして左右の踏面色を変えることにより、片
側立ちの乗客と片側歩行の乗客を色彩的に誘導，案内す
る構成とすることができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態をエ
スカレーター式乗客コンベア１を例に、図１〜図３を用
いて説明する。乗客コンベア１の乗り降り口付近の全体
を傾斜的に示した図１において、建屋床に連なる一方の
乗降床２（他方の乗降床は図示省略）とこれの先端で境
界部材となるくし板３の間を無端状に連結されて移動す
る多数の踏板４で乗客移動路を形成し、この踏板４の両
側のハンドレール５，欄干６等で側壁を構成している。
スカレーター式乗客コンベア１を例に、図１〜図３を用
いて説明する。乗客コンベア１の乗り降り口付近の全体
を傾斜的に示した図１において、建屋床に連なる一方の
乗降床２（他方の乗降床は図示省略）とこれの先端で境
界部材となるくし板３の間を無端状に連結されて移動す
る多数の踏板４で乗客移動路を形成し、この踏板４の両
側のハンドレール５，欄干６等で側壁を構成している。
【００１０】そして、踏板４の踏面４Ａの全体平面より
も一段高く、上向きに突出する段付踏板片７を設けてい
る。さらに、この段付踏板片７が通過する乗降床２とく
し板３の裏側には段付踏板片７用の開口部を形成し、こ
れが各々の表面側に突出する段付部８（くし板３）と段
付部９（乗降床２）を設けて踏板４の運転に支障がない
構成としている。
も一段高く、上向きに突出する段付踏板片７を設けてい
る。さらに、この段付踏板片７が通過する乗降床２とく
し板３の裏側には段付踏板片７用の開口部を形成し、こ
れが各々の表面側に突出する段付部８（くし板３）と段
付部９（乗降床２）を設けて踏板４の運転に支障がない
構成としている。
【００１１】この図１の構成を真上から見て平面図とし
た図２を用いて説明すれば、上記の段付踏板片７，段付
部８及び９は乗降床２から踏板４まで連続しており、こ
れが乗客コンベア１の全長あるいはほぼ全長（図２の符
号Ｌだけ一部削除する場合もある）にわたって設けられ
ている。
た図２を用いて説明すれば、上記の段付踏板片７，段付
部８及び９は乗降床２から踏板４まで連続しており、こ
れが乗客コンベア１の全長あるいはほぼ全長（図２の符
号Ｌだけ一部削除する場合もある）にわたって設けられ
ている。
【００１２】ここで、本発明の主対象となる踏板４の段
付踏板片７は、図３に示したように凹凸溝４Ｂに挿入さ
れるくし歯７Ａで踏面４Ａに係合し、踏面上から高さｈ
だけ一段高く突出して物理的な段差を形成し、さらに、
踏面４とは異色の、例えば注意喚起色である黄色に着色
された合成樹脂材で成形されたものが用いられる。
付踏板片７は、図３に示したように凹凸溝４Ｂに挿入さ
れるくし歯７Ａで踏面４Ａに係合し、踏面上から高さｈ
だけ一段高く突出して物理的な段差を形成し、さらに、
踏面４とは異色の、例えば注意喚起色である黄色に着色
された合成樹脂材で成形されたものが用いられる。
【００１３】さらに、踏面４Ａの、段付踏板片７を境と
した左右側（図２の４ａ，４ｂ）が各々異なる色調に着
色され、例えば赤色にした４ａ側は静止する乗客、青色
にした４ｂ側は歩行する乗客というように色彩的な誘
導，案内に活用できるようになっている。
した左右側（図２の４ａ，４ｂ）が各々異なる色調に着
色され、例えば赤色にした４ａ側は静止する乗客、青色
にした４ｂ側は歩行する乗客というように色彩的な誘
導，案内に活用できるようになっている。
【００１４】なお、上記の段付踏板片７は、例示した図
示では複数の、段々状の形状とし、設置済みの古い乗客
コンベアにも容易に追加できるようにしたが、本発明は
必ずしもこれに限定されるものではなく、踏板４自身の
中央部だけが突出する形状のものでも踏板４の凹凸溝４
Ｂをその中央部だけ除いて、別体を追加する構成でもよ
い。
示では複数の、段々状の形状とし、設置済みの古い乗客
コンベアにも容易に追加できるようにしたが、本発明は
必ずしもこれに限定されるものではなく、踏板４自身の
中央部だけが突出する形状のものでも踏板４の凹凸溝４
Ｂをその中央部だけ除いて、別体を追加する構成でもよ
い。
【００１５】このようにしたことにより、踏板４の乗客
は、段付踏板片７により、物理的かつ視覚的に左右に整
然と規制，誘導され、乗客２人立ちとなって輸送量の向
上と交錯防止に効果を発揮する。
は、段付踏板片７により、物理的かつ視覚的に左右に整
然と規制，誘導され、乗客２人立ちとなって輸送量の向
上と交錯防止に効果を発揮する。
【００１６】１０はくし板３および８を固定する止めね
じである。
じである。
【００１７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
踏板上の乗客の正しい立位位置を確実に規制，誘導で
き、その実輸送量と安全性の向上を図り得る乗客コンベ
アを提供することができる。
踏板上の乗客の正しい立位位置を確実に規制，誘導で
き、その実輸送量と安全性の向上を図り得る乗客コンベ
アを提供することができる。
【図１】本発明の一実施例の乗客コンベアの乗り降り口
付近の全体斜視図。
付近の全体斜視図。
【図２】図１の乗り降り口床付近を水平投影視した平面
図。
図。
【図３】図１のＩ−Ｉ線に沿う断面図。
１…乗客コンベア、２…乗降床、３…くし板、４…踏
板、４Ａ…踏面、４Ｂ…凹凸溝、５…ハンドレール、６
…欄干、７…段付踏板片、８，９…段付部。
板、４Ａ…踏面、４Ｂ…凹凸溝、５…ハンドレール、６
…欄干、７…段付踏板片、８，９…段付部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 伸夫 茨城県ひたちなか市堀口832番地の２ 日 立エレベータエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 安 英明 茨城県ひたちなか市堀口832番地の２ 日 立エレベータエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 斉藤 忠一 東京都千代田区神田駿河台四丁目６番地 株式会社日立製作所昇降機事業部内
Claims (4)
- 【請求項１】一方の乗降床から他方の乗降床にかけて無
端状に連結されて移動する踏板と、この乗降床と踏板と
の境界となるくし板を備えたものにおいて、前記踏板の
横幅方向中央付近に、前記踏板の進行方向に沿って細長
く、かつ、その踏面によりも一段高く突出する段付踏板
片を設けたことを特徴とする乗客コンベア。 - 【請求項２】前記段付踏板片は、前記踏板の踏面色とは
異色に構成されていることを特徴とする請求項１記載の
乗客コンベア。 - 【請求項３】前記乗降床と前記くし板に、前記段付踏板
片が通過するための段付部を備えていることを特徴とす
る請求項１記載の乗客コンベア。 - 【請求項４】前記踏板の段付踏板片を境にした左右の踏
面は各々色調が異なるように構成されていることを特徴
とする請求項１記載の乗客コンベア。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2296398A JPH11217174A (ja) | 1998-02-04 | 1998-02-04 | 乗客コンベア |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2296398A JPH11217174A (ja) | 1998-02-04 | 1998-02-04 | 乗客コンベア |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11217174A true JPH11217174A (ja) | 1999-08-10 |
Family
ID=12097251
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2296398A Pending JPH11217174A (ja) | 1998-02-04 | 1998-02-04 | 乗客コンベア |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11217174A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2022263170A1 (de) * | 2021-06-16 | 2022-12-22 | Inventio Ag | Personentransportanlage mit einer führungsvorrichtung in den zutrittsbereichen |
-
1998
- 1998-02-04 JP JP2296398A patent/JPH11217174A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2022263170A1 (de) * | 2021-06-16 | 2022-12-22 | Inventio Ag | Personentransportanlage mit einer führungsvorrichtung in den zutrittsbereichen |
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