JPH11216561A - 金属板の切断方法 - Google Patents

金属板の切断方法

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JPH11216561A
JPH11216561A JP1595298A JP1595298A JPH11216561A JP H11216561 A JPH11216561 A JP H11216561A JP 1595298 A JP1595298 A JP 1595298A JP 1595298 A JP1595298 A JP 1595298A JP H11216561 A JPH11216561 A JP H11216561A
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JP
Japan
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cutting
coil
plate thickness
cutting start
preheating
Prior art date
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Pending
Application number
JP1595298A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Sakuta
満 佐久田
Rikio Takeshima
力男 竹嶋
Hiroshi Narumi
宏 鳴海
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Publication of JPH11216561A publication Critical patent/JPH11216561A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ガス切断を行う際の切断開始位置の不良発生を
防止することを課題としている。 【解決手段】コイル状の鋼板を巻戻し装置で適宜,巻戻
して当該鋼板をガスバーナ12で切断する際に、切断部
の板厚tに比例した関数と等しい予熱時間だけ切断開始
点xを予熱した後に切断を開始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱延設備等でコイ
ル状となった鋼板等の金属板を巻き戻して所定長さ単位
にガスバーナで切断する金属板の切断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱間圧延設備では、熱間圧延されたコイ
ルの一部をコイル点検設備に搬送し、検査のためにオフ
ラインでコイルを巻き戻して所定長さだけ,その先端部
をガスバーナで切断することにより、形状不良部の除去
や鋼板のサンプリングを行っている。
【0003】上記ガスバーナによる切断の際、熱間圧延
鋼板が厚板であることに鑑み、切断開始点である板幅方
向端部をガスバーナで予熱する。ここで、予熱を行うこ
となくガス切断を行うと、板端(切断開始点)が思った
通りに切断されずに切断不良となるおそれがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
あっては、対象とする鋼板を厚物材と薄物材の2種類に
分類し、その分類単位に一定の予熱時間としている。
【0005】このため、熱間設備で処理する鋼板の板厚
範囲が広くなると、鋼板によって予熱時間不足が発生し
て切断不良の原因になったり、必要以上に加熱すること
になり燃料原単位が悪化するという問題がある。
【0006】本発明は、上記のような問題点に着目した
もので、ガス切断の不良発生を防止することを課題とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の金属板の切断方法は、コイル状の金属板を
巻戻し装置で適宜,巻戻して当該金属板をガスバーナで
切断する際に、所定予熱時間だけ切断開始点を予熱した
後に切断を開始する金属板の切断方法であって、上記予
熱時間を、切断部の板厚に比例した関数と等しい時間に
設定することを特徴とするものである。
【0008】本発明によれば、切断する金属板の板厚に
応じた適正な予熱を確実に行うことができる。ここで、
本発明は、ガス切断における切断開始部での切断不良を
問題としているために板幅には影響しない。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照しつつ説明する。まず本発明の切断方法が使用され
る設備及びその動作から説明すると、平面図である図3
に示すように、熱間圧延ラインLから直交方向にコイル
5を引き出す引出し路1(コイルカー用レール)が設け
られる。その引出し路1に接続してコイル点検エリア2
まで搬送路3(コイルカー用レール)が設けられてい
る。符号4は巻戻し装置を示している。
【0010】上記引出し路1及び搬送路3を通じて熱間
圧延ラインLからコイル点検エリア2まで搬送されたコ
イル5は、図4に示すように、巻戻し装置4のマンドレ
ル6に回転可能に支持される。符号7は、コイル5を搬
送するためのコイルカーのサドルを示す。
【0011】次に、コイル5の外周にある複数のスナバ
ーロールのうちA,D,Fを図5に示すように、コイル
5外周に当接して当該コイル5を支持させ、サドル7を
下降する。さらに、コイル5外周に対して先端検出装置
8が押付けられる。この先端検出装置8は、コイル5に
当接する一対のロール8aと、コイル5外周面に所定距
離を開けて対向する距離計8bからなり、距離計8bの
検出値に基づく急峻な距離変化によってコイル5の先端
5aを検出するものである。
【0012】次に、コイル5を所定量だけ逆転(反時計
回り)させたら、図6に示すように、ロールDを後退さ
せてピーラ9をコイル5に近づけ設置する。このピーラ
9は、後述のサンプリング装置と一体となっている。従
って、不図示のサンプリング装置もコイル5に接近した
状態となる。
【0013】次に、図7に示すように、先端検出板19
を設置し、スナバーロールB,C,Dを、コイル5外周
から所定距離を開けた定位置まで接近させる。次に、図
8に示すように、コイル5を巻き戻す。すると、コイル
5の先端部がピーラ9及び先端検出板19に当接して、
コイル5の第1巻目の先端側だけが剥けたように浮き上
がる。浮上り量は、上記スナバーロールB,C,Dで規
制される。
【0014】次に、図9に示すように、上記ピーラ9
を、一旦上昇させてから図10に示すように下降させる
ことで、図11に示すように、鋼板をサンプリング装置
10の鋼板誘導路11内に導く。
【0015】ここで、上記サンプリング装置10は、上
下方向に延びる鋼板誘導路11を備え、その上部にガス
バーナ12が配置されると共に鋼板誘導路11の下部に
は昇降可能なフォーク13が配置されて構成される。上
記鋼板誘導路11の下側には、コイル5側にクロップバ
ケット14が、そのクロップバケット14と並んでコイ
ル5から離れた側にサンプルバケット15が設置されて
いる。
【0016】上記鋼板誘導路11内に入ったコイルの先
端部分は、図12に示すように、ガスバーナ12で切断
開始点(板幅方向端部)が予熱された後,板幅方向に切
断される。切断については後述する。切断された先端部
の鋼片16は図13に示すよう降下してフォーク13の
受け板13aに載り、続いて受け板13aが下降し下側
に旋回することによって、上記鋼片16はクロップバケ
ット14内にスクラップとして落と込まれる。
【0017】続いて、図14に示すように、さらにコイ
ル5が巻き戻されて、コイル5の先端側が所定長さだけ
鋼板誘導路11内に入り込んだら、上記と同様に、ガス
バーナ12で切断開始点を予熱後,切断する。切断され
た鋼片17は受け板13a上に載る。
【0018】続いて、図15に示すように、サンプリン
グ装置10を後退させた後に、受け板13aを降下させ
下側に旋回させることで、鋼片17(サンプリング)を
サンプルバケット15内に落とし込む。
【0019】以上の動作により、コイル5の先端部切断
及びサンプルの採取が終了する。なお、点検動作が終了
したコイル5は、全スナバーロールを後退させて、再び
コイルカーに載せて次工程に搬送される。
【0020】上記ガスバーナ12は、図1に示すよう
に、キャリッジ20に固定されている。キャリッジ20
は、鋼板16,17の板幅方向に自走可能に配設され
る。そのキャリッジ20の移動は、コントローラ21か
らの指令によって操作される。ここで、符号22はガス
バーナ12にLPガスを供給するガス供給路を示してい
る。また、符号xは、切断開始点である板幅方向端部を
指す。
【0021】コントローラ21には、鋼種情報、板厚情
報、板幅情報、及び切断開始信号等が入力される。即
ち、上記先端検出装置8の距離計8bなどの板厚測定器
23から、現在のコイル5の板厚情報tを入力し、下記
のような関数に基づいて予熱時間Tを求める。
【0022】 T(秒)=K(秒/mm)・t(mm) + α(秒) 上記αは係数であって、バーナ12による単位熱量(ガ
ス流量やガス圧等から求める)や予熱の際のバーナ12
と切断開始点との距離等に基づき決定される。従って、
ガス流量やガス圧等が一定であればαは定数となる。
【0023】同じく、上記Kも係数であり、鋼種等で変
化し、一般鋼であれば1とすればよい。そして、コント
ローラ21は、コイル5が所定量だけ巻き戻されて停止
し巻戻し装置の制御部から切断開始信号を入力すると、
上記求めた予熱時間Tだけ、切断開始点である板幅方向
端部の予熱を行い、その後に板幅情報に応じた量の移動
指令を上記キャリッジ20に移動指令を供給する。これ
によって、キャリッジ20が板幅方向に移動して切断が
実施される。
【0024】板幅情報に応じた量だけガスバーナ12が
移動して切断が終了したら、キャリッジ20に復帰指令
を供給してガスバーナ12を初期位置に待機させる。上
記のようなガス切断では、板厚tに応じて適正な予熱時
間Tが確実に設定されて、切断開始時の切断不良を抑え
ることができる。
【0025】また、必要以上に予熱を行わないので、処
理時間の短縮やLPガスの使用量の減少に繋がる。
【0026】
【実施例】実際に、ガスバーナ12の火源としてLPガ
スを使用し、そのガス流量を2Nm3 /Hv、圧力を4
kg/ cm2 とし、上記αを定数値「3」、Kを「1」とし
て鋼板の板厚を種々変更して切断作業を実施して、鋼板
端部(切断開始点)の切断不良の発生率を求めてみた。
【0027】図2がその結果である。図2中、○印が上
記本願発明に基づくものである。また、△印は従来の薄
物と厚物の2種類の予熱時間で予熱して切断した場合を
比較例として求めたものである。
【0028】この図2から分かるように、本願発明に基
づく切断方法を採用すると、大幅に切断不良率を抑えら
れることが分かる。
【0029】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明を採用
すると、ガス切断開始位置での切断不良の発生を大幅に
抑えることができるようになり、コイル点検設備のダウ
ンタイムが大幅に減少して設備稼働率の向上を図ること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るガス切断の構成を示
す図である。
【図2】板厚と切断不良発生率との関係を示す図であ
る。
【図3】コイルの搬送路を示す図である。
【図4】巻戻し装置の動作を説明する図である。
【図5】巻戻し装置の動作を説明する図である。
【図6】巻戻し装置の動作を説明する図である。
【図7】巻戻し装置の動作を説明する図である。
【図8】巻戻し装置の動作を説明する図である。
【図9】巻戻し装置の動作を説明する図である。
【図10】巻戻し装置の動作を説明する図である。
【図11】巻戻し装置の動作を説明する図である。
【図12】巻戻し装置の動作を説明する図である。
【図13】巻戻し装置の動作を説明する図である。
【図14】巻戻し装置の動作を説明する図である。
【図15】巻戻し装置の動作を説明する図である。
【符号の説明】
4 巻戻し装置 5 コイル 12 ガスバーナ 20 キャリッジ 21 コントローラ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル状の金属板を巻戻し装置で適宜,
    巻戻して当該金属板をガスバーナで切断する際に、所定
    予熱時間だけ切断開始点を予熱した後に切断を開始する
    金属板の切断方法であって、上記予熱時間を、切断部の
    板厚に比例した関数と等しい時間に設定することを特徴
    とする金属板の切断方法。
JP1595298A 1998-01-28 1998-01-28 金属板の切断方法 Pending JPH11216561A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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