JPH11216342A - 膜の洗浄方法 - Google Patents

膜の洗浄方法

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JPH11216342A
JPH11216342A JP1873798A JP1873798A JPH11216342A JP H11216342 A JPH11216342 A JP H11216342A JP 1873798 A JP1873798 A JP 1873798A JP 1873798 A JP1873798 A JP 1873798A JP H11216342 A JPH11216342 A JP H11216342A
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JP
Japan
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membrane
acid
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cleaning
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JP1873798A
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Yoshikimi Watanabe
義公 渡邊
Genzo Ozawa
源三 小澤
Tatsuhiko Suzuki
辰彦 鈴木
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Maezawa Industries Inc
Original Assignee
Maezawa Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取扱いが容易で、かつ、効率よく膜を洗浄す
ることができる膜の洗浄方法を提供する。 【解決手段】 膜と次亜塩素酸とを接触させて膜表面部
の生物スライムを剥離する工程と、膜と酸とを接触させ
て膜内部の金属析出物を溶解除去する工程と、膜と粉末
活性炭とを接触させて膜内部の有機物を吸着除去する工
程とを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、膜の洗浄方法に関
し、例えば、上水の浄化処理等に用いられる浸漬型膜ろ
過装置のろ過膜を洗浄する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】各種水処理における固液分離手段として
近年急速に実用化が進んでいる浸漬型膜ろ過装置は、タ
ンクあるいは既存の池等に、平膜や中空糸膜からなる膜
モジュールを浸漬することで処理が可能なことから、シ
ンプルでコンパクトな装置構成で確実な固液分離を行え
るという利点を有している。しかし、固液分離の進行に
伴い、膜に有機物や金属、生物スライム等が付着し、こ
れらが、膜表面だけでなく、膜孔内あるいは膜繊維の中
にまで入り込み、これを放置しておくと目詰まりが発生
してろ過機能が失われてしまう。
【0003】したがって、従来から、膜の目詰まりを防
止するため、所定期間毎に薬液によって膜を洗浄するこ
とが行われており、有機物はアルカリ、金属は酸、生物
スライムは酸化剤をそれぞれ使用して除去するようにし
ている。洗浄方法としては、膜モジュールをろ過槽から
別に設けた薬液洗浄槽に移して薬液洗浄を行う方法や、
膜の透過水側から薬液を注入して行う方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記いずれの洗浄方法
においても、膜から有機物を除去する際にアルカリを用
いているため、アルカリ洗浄後の中和あるいは水洗いが
必要になるとともに、アルカリの廃液処理やアルカリ薬
液の保存に手間がかかり、取扱いが面倒であった。さら
に、この場合は、比較的大きな薬液洗浄槽と大量の薬液
とが必要となり、その後の薬液の処理も必要であった。
【0005】また、膜の透過水側から薬液を注入して膜
を洗浄する方法は、各種試みられているが、いずれも洗
浄効果が十分であるとはいえなかった。
【0006】そこで本発明は、取扱いが容易で、かつ、
効率よく膜を洗浄することができる膜の洗浄方法を提供
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の膜の洗浄方法は、膜を次亜塩素酸に接触さ
せて膜表面部の生物スライムを剥離する第1の工程と、
膜を酸に接触させて膜内部の金属析出物を溶解除去する
第2の工程と、膜を粉末活性炭に接触させて膜内部の有
機物を吸着除去する第3の工程とを順次行うことを特徴
としている。
【0008】また、膜と次亜塩素酸,酸,粉末活性炭と
のそれぞれ接触は、膜(膜モジュール)を次亜塩素酸や
酸あるいは粉末活性炭を含有する薬液洗浄槽に移して行
ってもよいが、膜の透過水側からこれらを注入して行う
こともできる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の洗浄方法の対象と
なる浸漬型膜ろ過装置の一例を示す系統図である。この
浸漬型膜ろ過装置は、浸漬槽1内にろ過膜(膜モジュー
ル)2を設置するとともに、原水が流入する経路3と、
底部に分離した固形物を引き抜く経路4とを設けたもの
で、ろ過膜2には、透過水を処理水槽5に抜き出す経路
6と、処理水槽5内の水を洗浄水として膜の透過水側に
注入する経路7と、同じく膜の透過水側に薬液槽8内の
薬液を注入する経路9とが設けられ、経路6と経路7と
は、バイパス経路10により接続されている。
【0010】通常のろ過運転では、経路3から原水が浸
漬槽1に流入し、ろ過膜2でろ過処理された透過水(処
理水)が、ろ過膜両端の経路2a,2bを経てバイパス
経路10部分で合流した後、経路6を介して処理水槽5
に抜き出される。また、必要に応じてろ過膜2の下方に
設置した散気装置(図示せず)から洗浄用空気を吹き出
し、ろ過膜2の空気洗浄を行う。なお、経路6には、透
過水を吸引するための吸引ポンプを設けることもでき、
サイホン作用によって透過水を抜き出すこともできる。
また、薬液槽8及び経路9は、薬液の種類毎に複数設け
ておくこともでき、一つの槽内の薬液を交換して使用す
ることもできる。
【0011】上述のろ過運転の進行に伴い、ろ過膜2に
は、目詰まり成分として、高分子の有機物、金属の析出
物、生物スライム等が付着する。通常、有機物及び金属
の多くは、ろ過膜2の細孔内や繊維内に入り込んだ状態
となり、生物スライムの多くは、ろ過膜2の表面に付着
した状態となる。
【0012】本発明では、このように目詰まり成分が付
着したろ過膜2を、次亜塩素酸に接触させて膜表面部の
生物スライムを剥離する第1の工程と、酸に接触させて
膜内部の金属析出物を溶解除去する第2の工程と、粉末
活性炭に接触させて膜内部の有機物を吸着除去する第3
の工程とを順次行うことにより洗浄するようにしてい
る。
【0013】上述の各工程は、ろ過膜2を浸漬槽1か
ら、次亜塩素酸,酸、粉末活性炭を含む各薬液を貯留し
た薬液洗浄槽に移し、各薬液内に浸漬させて行うことも
できるが、以下に説明するように、ろ過膜2の透過水側
に薬液を注入して行うこともできる。
【0014】まず、第1の工程では、図2に示すよう
に、ろ過膜2の透過水側から次亜塩素酸を注入して膜表
面部の生物スライム11を剥離する。図1に示す装置で
は、経路6の弁6Vを閉じ、経路7の弁7V及び経路9
の弁9Vを開くとともに、両経路のポンプ7P,9Pを
作動させ、所定量の洗浄水と所定量の次亜塩素酸とを膜
の透過水側に注入する。この工程では、ろ過膜2の表面
に付着した生物スライム11が剥離するとともに、膜表
面に付着していた析出金属12や高分子の有機物13が
生物スライム11と一緒に剥離する。
【0015】次の第2の工程は、図3に示すように、ろ
過膜2の透過水側から酸を注入して膜内部の金属析出物
を溶解除去する工程であり、前記第1の工程と同様にし
て、酸を貯留した薬液槽からろ過膜2の透過水側に酸を
注入する。これにより、細孔内や繊維内に析出している
金属12を酸に溶解させて除去することができる。
【0016】第3の工程は、図4に示すように、ろ過膜
2を粉末活性炭14に接触させて膜内部の有機物13を
吸着除去する工程である。なお、図4は、粉末活性炭含
有水中にろ過膜2を浸漬した状態(膜外部側に粉末活性
炭が存在する状態)を表している。
【0017】透過水側への粉末活性炭含有水の流通は、
例えば、図1において、バイパス経路10の弁10Vを
閉じて経路6,7の各弁6V,7Vを開いた状態で、粉
末活性炭含有水をポンプ7Pで圧送することにより行う
ことができる。すなわち、処理水槽5部分に設けた粉末
活性炭槽内の粉末活性炭含有水をポンプ7Pで経路7に
圧送することにより、粉末活性炭含有水は、経路2aを
経て膜の一端から膜内に流入し、膜の透過水側を通過し
て膜と粉末活性炭とが接触した後、膜の他端から経路2
bに流出し、経路6を通って粉末活性炭槽に循環する。
【0018】このように、ろ過膜2を粉末活性炭に接触
させることにより、ろ過膜2の細孔内や繊維内に入り込
んだ有機物13を粉末活性炭に吸着させて膜から除去す
ることができる。
【0019】なお、ろ過膜2を薬液洗浄槽に貯留した薬
液に浸漬して膜と薬液とを接触させる場合も、目詰まり
成分の除去原理は上記同様であり、薬液に浸漬したろ過
膜2に適宜な振動を与えたり、薬液を流動させることに
より、洗浄効果を向上させることができる。
【0020】また、前記各薬液(粉末活性炭を含む)の
濃度や使用量(注入量,循環量,処理時間)は、原水の
状態や洗浄間隔等の条件によって適当に設定することが
でき、特に限定されるものではないが、例えば、次亜塩
素酸の濃度は、500〜3000mgCl/l程度の
水溶液が適当であり、酸は、しゅう酸あるいはクエン酸
の0.5〜2%程度の水溶液が適当であり、粉末活性炭
含有水は、水中に5〜10g/lの量の粉末活性炭を分
散させたものが適当である。これらの薬液は、連続的に
注入してもよく、間欠的に注入するようにしてもよい。
また、粉末活性炭は、その吸着能力が一定量以上であれ
ば繰り返して使用することができ、金属の析出がほとん
ど無い場合は、第2の工程の酸との接触を毎回行う必要
はない。さらに、各工程の切換え時や洗浄終了後には、
必要に応じて従来と同様の中和処理や水洗を行うことが
できる。また、浸漬槽における処理は、単なるろ過処理
だけでなく、活性汚泥法による好気処理や嫌気好気処理
等、各種処理を行うことができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の膜の洗浄
方法によれば、効果的に生物スライムや金属を除去する
ことができるとともに、有機物を粉末活性炭に吸着させ
て除去するようにしたので、取扱いが容易で、かつ、効
率よく膜を洗浄することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 浸漬型膜ろ過装置の一例を示す系統図であ
る。
【図2】 第1の工程での詰まり成分の剥離状態を示す
模式図である。
【図3】 第2の工程での詰まり成分の剥離状態を示す
模式図である。
【図4】 第3の工程での詰まり成分の剥離状態を示す
模式図である。
【符号の説明】
1…浸漬槽、2…ろ過膜、5…処理水槽、8…薬液槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 辰彦 東京都中央区京橋1丁目3番3号 前澤工 業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膜を次亜塩素酸に接触させて膜表面部の
    生物スライムを剥離する第1の工程と、膜を酸に接触さ
    せて膜内部の金属析出物を溶解除去する第2の工程と、
    膜を粉末活性炭に接触させて膜内部の有機物を吸着除去
    する第3の工程とを順次行うことを特徴とする膜の洗浄
    方法。
  2. 【請求項2】 膜の透過水側から次亜塩素酸を注入して
    膜表面部の生物スライムを剥離する第1の工程と、膜の
    透過水側から酸を注入して膜内部の金属析出物を溶解除
    去する第2の工程と、膜を粉末活性炭に接触させて膜内
    部の有機物を吸着除去する第3の工程とを順次行うこと
    を特徴とする膜の洗浄方法。
JP1873798A 1998-01-30 1998-01-30 膜の洗浄方法 Pending JPH11216342A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004243319A (ja) * 2004-03-16 2004-09-02 Sanyo Electric Co Ltd 濾過システム
JP2005211847A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Tsukishima Kikai Co Ltd 濾過装置
US7063094B2 (en) * 2001-08-20 2006-06-20 Tokyo Electron Limited Substrate processing apparatus

Cited By (4)

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