JPH11216322A - 空気清浄装置 - Google Patents

空気清浄装置

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JPH11216322A
JPH11216322A JP1865198A JP1865198A JPH11216322A JP H11216322 A JPH11216322 A JP H11216322A JP 1865198 A JP1865198 A JP 1865198A JP 1865198 A JP1865198 A JP 1865198A JP H11216322 A JPH11216322 A JP H11216322A
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JP
Japan
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air
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smoker
airflow
flow
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Withdrawn
Application number
JP1865198A
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English (en)
Inventor
Yoichi Oe
洋一 大江
Yasuhiko Kawaguchi
泰彦 川口
Takeshi Shimizu
健 清水
Yukio Onoda
幸夫 小野田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再循環気流制御技術を用いて高効率な分煙を
実現すると共に狭い設置エリアにも容易に適用できる空
気清浄装置を提供する。 【解決手段】 三方を壁で囲まれた前面開放の装置本体
4と、該装置本体の天井3に横一直線状に設けられ空気
を斜め下前方に吹き出す後方空気吹出口13と、該後方
空気吹出口後方の前記天井に設けられ装置本体内の空気
を吸い込む空気吸込口14とを備え、前記後方空気吹出
口から吹き出す吹出空気流れと空気吸込口14に吸い込
まれる吸込空気流れとの兼ね合いで装置本体内に再循環
気流(再循環渦R)を生起する。また、後方空気吹出口
13の前方に前方空気吹出口12設け、前方空気吹出口
から吹き出す吹出空気流れを後方空気吹出口から吹き出
す再循環気流用吹出空気流れと衝突させる。また、前記
空気吸込口14は複数個設けると共に空気吸込みに対し
て有効な流速が得られるようスリット形状に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、喫煙などによって
室内の空気が汚染されることを防止するための空気清浄
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】タバコの煙が周囲に与える影響に関心が
高まっていることから、航空機客室、駅や病院の待合室
及びオフィスなどでも、喫煙者と非喫煙者との棲み分け
が望まれている。そのための装置として、従来、例えば
特公平8−33227号公報や特公平7−51213号
公報に開示されたものがある。
【0003】前者は、流体吸込口の外周に流体吐出口を
配し、同流体吐出口の下端のみに下方に向かって拡がり
吐出流体を付着噴流として放射状に拡げるコーンを設け
たノズルを有するとともに同ノズルに流体吸込流量より
流体吐出流量を多くした流体処理機を接続してなる流体
処理装置であり、前記構成により流体吐出口から吐出さ
れる流体によって引き起こされる誘因作用と流体吸込口
に発生する負圧との相乗作用によって流体吸込口に向か
う流体の流れが形成され、流体吸込口よりかなり離れた
所の流体を流体吸込口に吸い込むことができるものであ
る。
【0004】後者は、空気清浄機本体の送風機を作動さ
せ、エアー吹出口から空気を下方に吹き出し、風量調整
機により天井高さに応じてエアー吹出口からの空気吹出
量を制御し、エアーカーテンの風速調整を行い、天井高
さの変更に対応して下向きのエアーカーテンを形成し、
このエアーカーテンによって部屋の一部を囲う空間を形
成し、この空間内にあるエアー吸込口から空気を吸い込
み空気清浄機にて清浄化し、この清浄空気のエアー排出
口からの排出量を前記エアーカーテンにより前記空間の
外部から巻き込む空気量よりも大にし、前記空間内を負
圧状態にして、この空間内の汚染物質を外に流出させな
いようにしたエアーカーテン付空気清浄機である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前者にあっ
ては、前述したように流体吐出口から流出する吐出流体
流れと流体吸込口に吸い込まれる吸込流体流れとによっ
て再循環気流を生起するノズルを、室の天井に下方に向
けて取り付ければ、タバコの煙や臭気等の汚染物質は再
循環気流によって覆われるので室内に拡散することな
く、そして、流体吸込口に吸い込まれる上昇気流に運ば
れて速やかに流体吸込口に吸入されて除去されることに
なるが、流体吸込口は円形であり、また、流体吐出口は
円環状をなしているため、有効な再循環気流を生起する
ためにはある程度広いエリアを確保しなければならず、
航空機客室などのようにエリアが狭く制限されるものに
は到底適用できないという問題点がある。
【0006】また、後者にあっては、エアーカーテンで
画成された空間内の空気の圧力を下げることによって、
タバコの煙や臭気等の汚染物質を拡散させずに清浄化す
る所謂負圧制御方式であるため、流量が大きくて効率が
悪く、既存の換気空調システムに悪影響を与えると共に
騒音も大きいという問題点がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、再循環気流制御
技術を用いて高効率な分煙を実現すると共に狭い設置エ
リアにも容易に適用できる空気清浄装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係る空気清浄装置は、三方を壁で囲まれた前
面開放の装置本体と、該装置本体の天井部に横一直線状
に設けられ所定の吹出角度で空気を斜め下前方に吹き出
す空気吹出口と、該空気吹出口後方の前記天井部に設け
られ装置本体内の空気を吸い込む空気吸込口とを備え、
前記空気吹出口から吹き出す吹出空気流れと空気吸込口
に吸い込まれる吸込空気流れとの兼ね合いで装置本体内
に再循環気流を生起することを特徴とする。
【0009】また、前記空気吹出口は前後方向に複数設
けられその内の最前側の空気吹出口から吹き出す吹出空
気流れを後側の空気吹出口から吹き出す再循環気流用吹
出空気流れと衝突させることを特徴とする。
【0010】また、前記空気吸込口は複数個設けられる
と共に空気吸込みに対して有効な流速が得られるようス
リット形状に形成されることを特徴とする。
【0011】また、前記装置本体内に灰皿が設置され、
該灰皿の側方を下から上へと通過して前記空気吸込口に
向けてジェット流を吹き出すサーキュレーション装置を
設けたことを特徴とする。
【0012】また、前記灰皿及びサーキュレーション装
置の吹出口は前記装置本体の前部に設けられ装置本体内
で喫煙者が装置本体の前方に吐き出す煙を前記ジェット
流で遮断することを特徴とする。
【0013】また、前記装置本体に対する喫煙者の入・
退室を検出する喫煙者検出手段を設け、該喫煙者検出手
段と前記ジェット流のON−OFF制御を連動させ、喫
煙者の入室の際はジェット流がONされる一方、退室の
際はジェット流がOFFされることを特徴とする。
【0014】また、前記装置本体に対する喫煙者の入・
退室を検出する喫煙者検出手段を設け、該喫煙者検出手
段と前記ジェット流のON−OFF制御及び再循環気流
のON−OFF制御を連動させ、喫煙者の入室の際はジ
ェット流と再循環気流とが同時にONされる一方、退室
の際はジェット流がOFFされた後所定時間遅れて再循
環気流がOFFされることを特徴とする。
【0015】また、前記喫煙者検出手段は灰皿に設けら
れた蓋の開閉スイッチであることを特徴とする。
【0016】前記喫煙者検出手段は装置本体内に設けら
れた椅子の着席スイッチであることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る空気清浄装置
を実施例により図面を用いて詳細に説明する。
【0018】[実施例] [構成]図1は航空機客室に適用した空気清浄装置の一
実施例を示す鳥瞰図、図2は同じく側断面図、図3は天
井の正面図、図4は図3のA−A線断面図、図5は電気
回路図、図6は空気流れのスケッチ、図7〜図9は異な
った吹出角度による空気流れのスケッチである。
【0019】図1及び図2に示すように、航空機客室の
所定箇所(最後列中央部等)に左,右両側壁1a,1b
及び後壁1c(これらを三方壁という)と床2と天井3
とで前面開放の装置本体(喫煙ブース)4が形成され
る。図1中5が装置本体4の機体側(シートレール)へ
の取付具を示す。尚、床2と天井3は機体の床Fと天井
Cを兼用させることも可能である。
【0020】前記左,右両側壁1a,1b及び後壁1c
には乗員等からの視認性を得るための透明窓6がそれぞ
れ設けられると共に、後壁1cには三つのはね上げ式の
椅子7が設けられる。そして、床2の前縁部には上部に
灰皿8を備えたポスト9が二本立設される。
【0021】前記ポスト9の内部には、ファン10を介
装して上下に延びる空気通路(センターサーキュレーシ
ョン装置)11が画成され、通路下部の吸込口11aよ
り吸い込んだ周囲の空気を、灰皿8前方の通路上部に左
右方向へ長く開口した吹出口11bからジェット流とし
て、後述する天井3に設けた再循環気流用空気吸込口に
向けて吹き出すようになっている。
【0022】前記天井3は、図3及び図4にも示すよう
に、天井下面に前方空気吹出口12と該前方空気吹出口
12より前後方向の開口幅が若干大きく設定された(例
えば18mm)後方空気吹出口13とが前後方向に所定間
隔離間してかつ天井3の左右方向長さの略全長に亙って
一直線状にそれぞれ形成されると共に、後方空気吹出口
13の後方に位置した天井下面の左,右両側には前後方
向に所定間隔離間してスリット状の空気吸込口14が2
個宛形成される。尚、図3中15で示した中央開口部は
航空機既存の酸素マスク等PSU(Passenger Service
Unit)の設置等に供される。
【0023】前記前方空気吹出口12及び後方空気吹出
口13は、所定の吹出角度に固定的に設定されている。
図示例では、前方空気吹出口12が水平に対して90
°、後方空気吹出口13が水平に対して60°にそれぞ
れ設定され、後方空気吹出口13から斜め下前方に吹き
出す吹出空気流れと前方空気吹出口12から吹き出す吹
出空気流れとが衝突するようになっている。尚、前方空
気吹出口12及び後方空気吹出口13の吹出角度は、装
置本体4の設置状況等に応じて適宜調整可能に構成して
も良い。
【0024】前記天井3の内部には、前記前方空気吹出
口12及び後方空気吹出口13に通じるダクト16a,
16bが画成され、これらのダクト16a,16bは装
置本体4外の配管17a,17b及びこれら配管17
a,17bを一本化した配管18を介してファン19の
吐出側に連通されている。前記配管18途中からは客室
外に通じる配管20が分岐されている。
【0025】さらに、天井3の内部には、合計4個の空
気吸込口14に通じるダクト21が画成され、このダク
ト21は装置本体4外の配管22を介して前記ファン1
9の吸込側に連通されている。前記配管22途中には静
電フィルタ23が介装されると共に、該静電フィルタ2
3下流の配管22途中には客室内に通じる配管24が合
流されている。また、前記ダクト21には静電フィルタ
25が内装されると共に、センター側空気吸込口26が
形成される。
【0026】また、前方空気吹出口12及び後方空気吹
出口13からの空気吹出量と合計4個の空気吸込口14
(厳密には2個のセンター側空気吸込口26も含む)に
よる空気吸込量は、前記ファン19を駆動するモータ
(図示せず)の駆動力を可変に構成することで調整可能
にしても良いし、各配管18,21に流量制御器を介装
して調整可能にしても良い。同じく、前述した吹出口1
1bからのジェット流も同様の制御が可能である。
【0027】そして、本実施例では、後方空気吹出口1
3の前述した吹出角度や後方空気吹出口13からの空気
吹出量と空気吸込口14(厳密にはセンター側空気吸込
口26も含む)による空気吸込量の流量比(流速比)、
さらには左,右両側壁1a,1b及び後壁1cの高さ等
が予め試験等により調整・確認されて、装置本体4内に
後述するような良好な再循環気流が生起されるようにな
っている。
【0028】また、図5に実線で示すように、前述した
ジェット流のON−OFF制御即ち、ファン10の駆動
・非駆動が、制御装置を介して、前記装置本体4に対す
る喫煙者の入・退室を検出する喫煙者検出手段としての
灰皿の開閉スイッチ(図示せず)と連動し、喫煙者の入
室の際は灰皿8の蓋が開かれて当該灰皿8に対応するジ
ェット流がON(ファン10が駆動)される一方、退室
の際は灰皿8の蓋が閉じられて当該灰皿8に対応するジ
ェット流がOFF(ファン10が非駆動)されるように
なっている。
【0029】一方、再循環気流のON−OFF制御即
ち、ファン19の駆動・非駆動は、前記装置本体4に対
する喫煙者の入・退室を間接的に検出する灰皿の開閉ス
イッチとは連動せず、騒音対策等の見地から客室におけ
る既存の換気空調システムと同期するなどして、航行中
は連続してファン19が駆動されるようになっている。
【0030】しかし、状況によっては、図5に点線で示
すように、再循環気流のON−OFF制御もジェット流
のON−OFF制御とともに灰皿の開閉スイッチと連動
させても良い。この場合、喫煙者の入室の際は、少なく
ともいずれか一つの灰皿8の蓋が開かれるのを検出して
当該灰皿8に対応するジェット流と同時に再循環気流が
ONとなるが、喫煙者の退室の際は、二つの灰皿8の蓋
が伴に閉じられるのを検出して二つの灰皿8に対応する
ジェット流が伴にOFFした後所定時間遅れて再循環気
流がOFFするように制御される。
【0031】また、図5に点線で示すように、喫煙者検
出手段として、灰皿の開閉スイッチに代えて又は併用し
て三つのはね上げ式の椅子7にそれぞれ着席スイッチ
(図示せず)を設けても良い。そして、併用した場合、
喫煙者の退室の際は、灰皿の開閉スイッチを優先させ、
三つの椅子7がすべてはね上げられても二つの灰皿8の
蓋が伴に閉じられなければ再循環気流がOFFされない
ように制御される。即ち、灰皿8の蓋の閉じ忘れがあっ
ても分煙機能が有効に維持されるのである。また、喫煙
者検出手段として、灰皿の開閉スイッチや椅子の着席ス
イッチなどのような間接的な検出手段に限らず、赤外線
センサーなどのような直接的な検出手段を用いても良
い。
【0032】[作用・効果]前述した代表的な実施例に
よれば、装置本体4は換気空調システムに同期するなど
してその内部に喫煙者がいなくてもファン19が駆動さ
れ、前方空気吹出口12と後方空気吹出口13とから空
気が略一直線状に吹き出されると共に、空気吸込口14
(厳密にはセンター側空気吸込口26も含む)により装
置本体4内の空気が吸い込まれている。
【0033】この際、後方空気吹出口13の前述した吹
出角度や後方空気吹出口13からの空気吹出量と空気吸
込口14(厳密にはセンター側空気吸込口26も含む)
による空気吸込量の流量比(流速比)、さらには左,右
両側壁1a,1b及び後壁1cの高さ等が予め試験等に
より適正に調整・確認されて、装置本体4内には、図6
に示すように、再循環気流(再循環渦R参照)がある程
度高い位置にコンパクトに良好に生起されて、分煙機能
を十分に発揮し得る状態下にある。
【0034】即ち、装置本体4の開放された前面部が直
線状に生起された再循環気流で遮蔽された状態になり、
これにより装置本体4内で吸われたタバコの煙や臭気等
の汚染物質は、開放された前面部から装置本体4外に拡
散することなく、空気吸込口14等に吸い込まれる上昇
気流に運ばれて速やかに空気吸込口14等に吸入され、
ダクト21及び配管22に収装した静電フィルタ25,
23で脱煙・脱臭されることになる。
【0035】また、本実施例では、前方空気吹出口12
から吹き出す吹出空気流れを後方空気吹出口13から吹
き出す再循環気流用吹出空気流れと衝突させて、再循環
気流用吹出空気流れの拡がりを押さえているので、再循
環気流の下方での汚染物質の装置本体4外の流出が抑制
されて分煙効果がより高められる。
【0036】さらに、空気吸込口14がスリット形状で
かつ前後方向に所定間隔離間して2個宛形成されるの
で、吸込み流速アップで再循環気流のコンパクト化に寄
与すると共に空気吸込口14に流れ込むエリアが拡大さ
れて再循環気流に巻き込まれる煙の量を低減でき分煙効
果がより高められる。この際、前後方向の2個の空気吸
込口14の間隔を変えることにより、本装置の設置エリ
アに応じた有効吸込み領域を形成することができる。
【0037】ところで、前記再循環気流用吹出空気の前
方吹出角度を変えることによって、装置本体4における
空気流れ(再循環気流モード)が種々変化することが、
実験等で確認されている。
【0038】例えば、図7〜図9に示すように、前方吹
出角度が浅いほど(60°→45°→30°)再循環気
流(再循環渦R参照)が装置本体4に対しより前方で生
起されることになり、本装置の設置エリアとの兼ね合い
が重要となる。また、装置本体4外に流出する流れも多
くなる。
【0039】従って、前述した本実施例のように、後方
空気吹出口13における前方吹出角度を60°に設定す
ると共に吹出角度90°の前方空気吹出口12を新設し
かつ空気吸込口14をスリット形状に形成するなどすれ
ば、再循環気流の装置本体4前方への拡がりが防止され
ると共に吸込み流速アップによりコンパクトな再循環気
流が生起されて狭い設置エリアへの適用が可能となると
共に分煙効果も高まる。
【0040】そして、本実施例では、喫煙者が装置本体
4内へ入り所定の椅子7へ着席した後喫煙すべく当該椅
子7に対応する灰皿8の蓋を開けると、ファン10が駆
動され、空気通路11の吹出口11bからジェット流が
再循環気流と上昇気流との境界線上を通って空気吸込口
14に向けて吹き上げられる。
【0041】これにより、サクションによる灰皿上のタ
バコの煙の巻込みが可能となりかつ再循環気流用吹出空
気流れの拡がりを押さえられると共に、喫煙者が装置本
体4の前方に吐き出す煙を前記ジェット流で遮断するこ
とができ、分煙効果がより高められる。
【0042】このようにして、本実施例では、三方壁を
備えた装置本体4を用いて直線状の再循環気流を生起す
ることで分煙を図るようにしたので、小流量で高効率な
分煙を既存の換気空調システムに悪影響を与えずに実現
できる共に狭いエリアにも容易に適用できる。
【0043】また、装置本体4に照明機能を付加すると
共に、椅子7の着席スイッチに連動させるなどして装置
本体4外への表示機能(装置本体4内が満席であるか否
か)を付加すると好適でる。
【0044】尚、本発明は上記実施例に限定されず、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能であるこ
とは言うまでもない。また、本発明の空気清浄装置は、
航空機客室以外に駅や病院の待合室及びオフィスなどの
喫煙ブースに適用可能である。この場合、装置本体にキ
ャスターなどを取り付けて移動可能にすると好適であ
る。
【0045】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、三方を壁で囲
まれた前面開放の装置本体と、該装置本体の天井部に横
一直線状に設けられ所定の吹出角度で空気を斜め下前方
に吹き出す空気吹出口と、該空気吹出口後方の前記天井
部に設けられ装置本体内の空気を吸い込む空気吸込口と
を備え、前記空気吹出口から吹き出す吹出空気流れと空
気吸込口に吸い込まれる吸込空気流れとの兼ね合いで装
置本体内に再循環気流を生起することを特徴とするの
で、小流量で高効率な分煙を既存の換気空調システムに
悪影響を与えずに実現すると共に狭い設置エリアにも容
易に適用できる。
【0046】請求項2の発明によれば、前記空気吹出口
は前後方向に複数設けられその内の最前側の空気吹出口
から吹き出す吹出空気流れを後側の空気吹出口から吹き
出す再循環気流用吹出空気流れと衝突させることを特徴
とするので、再循環気流用吹出空気流れの拡がりを押さ
え、再循環気流の下方での汚染物質の装置本体外の流出
が抑制される。
【0047】請求項3の発明によれば、前記空気吸込口
は複数個設けられると共に空気吸込みに対して有効な流
速が得られるようスリット形状に形成されることを特徴
とするので、空気吸込口での空気吸込み有効流速の設定
が容易となる。
【0048】請求項4の発明によれば、前記装置本体内
に灰皿が設置され、該灰皿の側方を下から上へと通過し
て前記空気吸込口に向けてジェット流を吹き出すサーキ
ュレーション装置を設けたことを特徴とするので、サク
ションによる灰皿上のタバコの煙の巻込みが可能となる
と共に再循環気流用吹出空気流れの拡がりを押さえら
れ、分煙効果がより高まる。
【0049】請求項5の発明によれば、前記灰皿及びサ
ーキュレーション装置の吹出口は前記装置本体の前部に
設けられ装置本体内で喫煙者が装置本体の前方に吐き出
す煙を前記ジェット流で遮断することを特徴とするの
で、分煙効果がより高まる。
【0050】請求項6の発明によれば、前記装置本体に
対する喫煙者の入・退室を検出する喫煙者検出手段を設
け、該喫煙者検出手段と前記ジェット流のON−OFF
制御を連動させ、喫煙者の入室の際はジェット流がON
される一方、退室の際はジェット流がOFFされること
を特徴とするので、省電力が図れる。
【0051】請求項7の発明によれば、前記装置本体に
対する喫煙者の入・退室を検出する喫煙者検出手段を設
け、該喫煙者検出手段と前記ジェット流のON−OFF
制御及び再循環気流のON−OFF制御を連動させ、喫
煙者の入室の際はジェット流と再循環気流とが同時にO
Nされる一方、退室の際はジェット流がOFFされた後
所定時間遅れて再循環気流がOFFされることを特徴と
するので、より高い分煙効果が得られると共に省電力が
図れる。
【0052】請求項8の発明によれば、前記喫煙者検出
手段は灰皿に設けられた蓋の開閉スイッチであることを
特徴とするので、検出手段が安価で設置も簡単である。
【0053】請求項9の発明によれば、前記喫煙者検出
手段は装置本体内に設けられた椅子の着席スイッチであ
ることを特徴とするので、検出手段が安価で設置も簡単
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】航空機客室に適用した空気清浄装置の一実施例
を示す鳥瞰図である。
【図2】同じく側断面図である。
【図3】同じく天井の正面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】同じく電気回路図である。
【図6】同じく空気流れのスケッチである。
【図7】吹出角度30°による空気流れのスケッチであ
る。
【図8】吹出角度45°による空気流れのスケッチであ
る。
【図9】吹出角度60°による空気流れのスケッチであ
る。
【符号の説明】
1a,1b 側壁 1c 後壁 2 床 3 天井 4 装置本体 6 透明窓 7 椅子 8 灰皿 10 ファン 11 空気通路(センターサーキュレーション装置) 12 前方空気吹出口 13 後方空気吹出口 14 空気吸込口 17 ハウジングライナ 19 ファン 23 静電フィルタ 25 静電フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 健 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋研究所内 (72)発明者 小野田 幸夫 愛知県名古屋市中村区岩塚町字九反所60番 地の1 中菱エンジニアリング株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三方を壁で囲まれた前面開放の装置本体
    と、該装置本体の天井部に横一直線状に設けられ所定の
    吹出角度で空気を斜め下前方に吹き出す空気吹出口と、
    該空気吹出口後方の前記天井部に設けられ装置本体内の
    空気を吸い込む空気吸込口とを備え、前記空気吹出口か
    ら吹き出す吹出空気流れと空気吸込口に吸い込まれる吸
    込空気流れとの兼ね合いで装置本体内に再循環気流を生
    起することを特徴とする空気清浄装置。
  2. 【請求項2】 前記空気吹出口は前後方向に複数設けら
    れその内の最前側の空気吹出口から吹き出す吹出空気流
    れを後側の空気吹出口から吹き出す再循環気流用吹出空
    気流れと衝突させることを特徴とする請求項1記載の空
    気清浄装置。
  3. 【請求項3】 前記空気吸込口は複数個設けられると共
    に空気吸込みに対して有効な流速が得られるようスリッ
    ト形状に形成されることを特徴とする請求項1又は2記
    載の空気清浄装置。
  4. 【請求項4】 前記装置本体内に灰皿が設置され、該灰
    皿の側方を下から上へと通過して前記空気吸込口に向け
    てジェット流を吹き出すサーキュレーション装置を設け
    たことを特徴とする請求項1,2又は3記載の空気清浄
    装置。
  5. 【請求項5】 前記灰皿及びサーキュレーション装置の
    吹出口は前記装置本体の前部に設けられ装置本体内で喫
    煙者が装置本体の前方に吐き出す煙を前記ジェット流で
    遮断することを特徴とする請求項4記載の空気清浄装
    置。
  6. 【請求項6】 前記装置本体に対する喫煙者の入・退室
    を検出する喫煙者検出手段を設け、該喫煙者検出手段と
    前記ジェット流のON−OFF制御を連動させ、喫煙者
    の入室の際はジェット流がONされる一方、退室の際は
    ジェット流がOFFされることを特徴とする請求項4又
    は5記載の空気清浄装置。
  7. 【請求項7】 前記装置本体に対する喫煙者の入・退室
    を検出する喫煙者検出手段を設け、該喫煙者検出手段と
    前記ジェット流のON−OFF制御及び再循環気流のO
    N−OFF制御を連動させ、喫煙者の入室の際はジェッ
    ト流と再循環気流とが同時にONされる一方、退室の際
    はジェット流がOFFされた後所定時間遅れて再循環気
    流がOFFされることを特徴とする請求項4又は5記載
    の空気清浄装置。
  8. 【請求項8】 前記喫煙者検出手段は灰皿に設けられた
    蓋の開閉スイッチであることを特徴とする請求項6又は
    7記載の空気清浄装置。
  9. 【請求項9】 前記喫煙者検出手段は装置本体内に設け
    られた椅子の着席スイッチであることを特徴とする請求
    項6又は7記載の空気清浄装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009195890A (ja) * 2008-02-23 2009-09-03 Tornex Inc エアーカーテン付天井空気清浄機

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