JPH11215883A - 2慣性共振系トルク制御方法 - Google Patents

2慣性共振系トルク制御方法

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JPH11215883A
JPH11215883A JP10026366A JP2636698A JPH11215883A JP H11215883 A JPH11215883 A JP H11215883A JP 10026366 A JP10026366 A JP 10026366A JP 2636698 A JP2636698 A JP 2636698A JP H11215883 A JPH11215883 A JP H11215883A
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torque
gain
equation
control
shaft
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JP10026366A
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Masaru Go
優 呉
Atsushi Fujikawa
淳 藤川
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Toyo Electric Manufacturing Ltd
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Toyo Electric Manufacturing Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】PID制御とトルクメータにより検出した軸ト
ルクのフィードバック比例補償を用いて、2慣性共振系
のトルク制御の指令追従性の向上を図る。 【解決手段】2慣性共振系のトルク制御において、PI
D制御器を用いて、トルク指令T*に対してトルクメー
タにより検出した軸トルクTcを帰還して偏差△Tを算
出し、PID制御器により偏差△Tを増幅し、また、前
記軸トルクTcをフィードバックゲイン部の比例ゲイン
Kpfにより増幅し、このフィードバックゲイン部の出
力と前記PID制御器の出力との偏差を求め、該偏差を
モータトルク指令Tmとするトルク制御系を構成する。
固有共振角周波数ω0の近辺までの周波数応答ゲイン特
性の低減を補正するようにフィードバック比例ゲインK
pfを2慣性共振系の機械定数の関数として決めること
によって、2慣性共振系のトルク制御を軸トルクによい
指令追従性を持たせるように行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動機と負荷が弾
性軸で結合されている2慣性共振系トルク制御方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】産業プラントや産業用ロボットなどにお
けるモータドライブシステムにおいては、電動機と負荷
が低剛性の弾性軸で結合されていると共振系となり、軸
ねじれ振動が発生し問題となることがある。その概要を
図2〜図4により説明する。図2は2慣性共振系を示
し、1は電動機、2は負荷、3は弾性軸である。このよ
うに弾性軸で結合されている場合、この機械系には、軸
ねじれ振動モードが存在し、2慣性共振系となる。図2
の2慣性共振系をブロック線図で示すと、図3になる。
ただし、Tmはモータトルク指令、Tcは軸トルク、T
Lは負荷側の外乱トルク、ωmは電動機速度、ωLは負
荷速度、θcは軸ねじれ角、Kcは軸のバネ定数、Dc
は軸の粘性係数、Jmは電動機慣性、JLは負荷慣性で
ある。図3において開ループ系のトルク伝達特性とし
て、モータトルク指令Tmから軸トルクTcまでの伝達
関数G(s)は数1に示す(1)式で与えられる。
【0003】
【数1】
【0004】ただし、sはラプラス演算子、ω0とζ0
は2慣性共振系の固有共振角周波数とダンピング係数
で、それぞれ数2に示す(2)式及び(3)式で表され
る。
【0005】
【数2】
【0006】2慣性共振系のトルク制御において、軸ト
ルクTcをトルク指令T*に速やかに且つ振動なく追従
させるためには、前記トルク指令T*から前記軸トルク
Tcまでの伝達関数Φ(s)を図4の実線のような周波
数応答ゲイン特性を持たせる必要がある。即ち、0周波
数から共振角周波数ω0の近辺までの周波数帯域で、ゲ
イン特性は常に定数の0dBに近い値を持たなければな
らない。しかしながら、一般に軸の粘性係数Dcは非常
に小さい値であり、(3)式から分かるように、ダンピ
ング係数ζ0が小さいので、開ループ系の周波数応答の
ゲイン特性|G(jω)|は図4の点線のようになり、
共振角周波数ω0の近辺で、ゲイン特性に高いピーク値
が生じ、角周波数ω0の軸ねじれ共振が発生しやすくな
り、同図の実線のような望ましい応答特性を得ることが
できない。このような2慣性共振系のトルク制御には、
従来はPID(比例−積分−微分)制御が用いられてい
たが、近年の現代制御理論の発展に伴い、制御系の周波
数応答の整形に関する理論としてH∞制御やPIDと併
用した制御が広く研究されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】2慣性共振系のトルク
制御にPID制御を適用する場合、軸のねじれ振動を抑
えるために、制御系の応答を遅くするようPID制御器
の各ゲインを設定することが多かった。しかるに、制御
系の応答を遅くすると機械共振を避けて制御されるが、
トルク指令T*から軸トルクTcまでの周波数応答特性
は、2慣性共振系の固有共振角周波数ω0までの近辺で
ゲイン特性と位相特性の両方ともに低減され、角周波数
ω0の近辺での軸トルクの指令追従性が悪くなってい
た。一方、H∞制御理論を用いると、指令追従性やロバ
スト安定性のよい制御器を設計できるが、一般にH∞制
御器の次元が高くなるので、高速、高機能のCPUが必
要となり、コスト、ソフト面から実機への適用は難し
い。本発明は前述のような従来技術の問題点に鑑みてな
されたものであって、軸トルクの指令追従性の改善を目
的として、高速、高機能のCPUを使用した制御器を用
いることなく、固有共振角周波数ω0の近辺でも軸トル
クの指令追従性のよい2慣性共振系のトルク制御を提供
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願の発明は、上記の目
的を達成するために、トルク指令T*とトルクメータに
より検出した軸トルクTcとの偏差ΔTを入力とするP
ID制御器Gpid(s)と、軸トルクのフィードバッ
クゲイン部Kpfを備え、PID制御器の出力とフィー
ドバックゲイン部Kpfの出力との偏差をモータトルク
指令Tmとして2慣性共振系のトルクを制御するもので
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、前述の軸ねじれ振動を
抑制するために、振動の原因である周波数応答のゲイン
特性にあるピーク値を抑える補償器を設けることにより
課題を解決するものである。以下でこれらの手段の詳細
を図によって説明する。本発明は、トルク指令T*から
軸トルクTcまでの閉ループ系伝達関数Φ(s)の周波
数応答のゲイン特性に高いピーク値が出ないようにする
ために、図1に示す如くトルク制御部2として、トルク
指令T*とトルクメータにより検出した軸トルクTcの
偏差ΔTを入力とするPID制御器Gpid(s)を設
け、かつ、軸トルクTcを入力とするフィードバックゲ
イン部3を設け、前記PID制御器の出力と前記フィー
ドバックゲイン部3の出力との偏差を求め、その出力を
モータトルク指令Tmとすることで、2慣性共振系のモ
ータトルク制御系を構成している。PID制御器Gpi
d(s)の伝達関数表現は下記数3に示す(4)式のよ
うに表すことができる。
【0010】
【数3】
【0011】ここに、Kp、Ki及びKdはそれぞれP
ID制御器の比例ゲイン、積分ゲインと微分ゲインであ
り、sはラプラス演算子である。前記のPID制御器の
各ゲインKp、Ki及びKdの決定は、一例として係数
図法に基づく真鍋多項式により行うことができる。係数
図法および真鍋多項式の詳細な解説は、真鍋氏の「古典
制御、最適制御、H∞制御の統一的解釈」平成3年10
月計測と制御学会誌30−10や堀氏の「PID制御の
みによる2慣性系の制御」平成6年12月電気学会産業
応用部門誌115−D−1に掲載されている。以下、こ
の図法に従って係数を決定する方法を説明する。
【0012】軸の粘性係数Dcの値は非常に小さいの
で、無視してDc=0(ζ0=0)とすると、図1に示
すトルク制御系に対して、トルク指令T*から軸トルク
Tcまでの閉ループ系の伝達関数Φ(s)は、数4に示
す(5)式で与えられる。
【0013】
【数4】
【0014】ここで、閉ループ系の特性方程式Δ(s)
は数5に示す(6)式となる。
【0015】
【数5】
【0016】まず、PID制御のみによる2慣性共振系
モータトルク制御系を設計する。即ち、Kpf=0とし
ておく。このとき、真鍋多項式になる条件は数6に示す
(7)式となる。
【0017】
【数6】
【0018】ただし、τは等価時定数であり、γ1、γ
2は安定度指標である。(7)式の解として、PID制
御器の各ゲインKp、Ki及びKdは、2慣性共振系の
機械定数と等価時定数τとの関数として数7に示す
(8)式で決められる。
【0019】
【数7】
【0020】通常、比例ゲインKp≧0のため、(8)
式により等価時定数τに対して、下記数8に示す(9)
式の制限がある。
【0021】
【数8】
【0022】(8)式から分かるように等価時定数τを
あまり小さくすると、PID制御器の各ゲインKp、K
i及びKdは大きくなる。従って、ゲインの大きいPI
D制御器にならないように、等価時定数τを5/((2
の1/2乗)×ω0)に近い値とすればよい。上記で設
計したPID制御器のみによる2慣性共振系のトルク制
御では、軸のねじれ振動のない時間応答が得られるが、
トルク指令T*から軸トルクTcまでの周波数応答特性
は、図5の破線で示すように、共振角周波数ω0までの
近辺でゲイン特性と位相特性の両方とも低減され、前記
図4の実線のような望ましい周波数応答特性を得ること
ができないため、軸トルクの指令追従性がよくない。こ
こに、図5の点線は開ループ系の周波数応答特性G(j
ω)である。共振角周波数ω0までの近辺のゲイン低減
の原因は、(5)式で表す閉ループ系の伝達関数Φ
(s)から解明できる。(5)式の分子、分母多項式の
周波数応答は、それぞれ数9に示す(10)式と(1
1)式で表される。
【0023】
【数9】
【0024】ここに、ωは角周波数、M(ω)とN
(ω)はそれぞれ閉ループ系の伝達関数の分子、分母多
項式の周波数応答であり、Rm(ω)とIm(ω)はそ
れぞれ分子多項式の実数部と虚数部、Rn(ω)とIn
(ω)とそれぞれ分母多項式の実数部と虚数部である。
(10)式と(11)式から分かるように、分子、分母
は同じ実数部Rm(ω)=Rn(ω)を持つが、PID
制御のみによるトルク制御系ではKpf=0のため、分
母の虚数部In(ω)は分子の虚数部Im(ω)より、
下記数10に示す(12)式で表すような付加項ΔI
(ω)を持つ。
【0025】
【数10】
【0026】以上のことを図で表すと、図6のように直
角三角形の関係で表現することができる。ここで、斜辺
の長さ|M(ω)|と|N(ω)|はそれぞれ分子と分
母多項式の周波数応答の絶対値となり、その比例の|M
(ω)|/|N(ω)|は閉ループ系の周波数応答のゲ
イン特性|Φ(jω)|となる。0≦ω≦ω0の角周波
数帯域では、(12)式から前記付加項ΔI(ω)は、
ΔI(ω)≧0となるので、図6から分かるように |Φ(jω)|=|M(ω)|/|N(ω)|≦1(0
dB) となる。
【0027】特に、角周波数ω=ω0/(3の1/2
乗)のとき、付加項ΔI(ω)は最大値のΔI(ω0/
(3の1/2乗))=2Jm×(ω0の3乗)/(3×
(3の1/2乗))となり、|N(ω)|は|M(ω)
|よりもっと大きくなり、周波数応答のゲイン特性|Φ
(jω)|は0dBよりもっとも低減されている。付加
項ΔI(ω)の閉ループ系周波数応答特性に対する影響
を小さくするために、PID制御器の出力に、ゲインの
Kpfにより増幅した軸トルクをフィードバックする。
即ち、Kpf≠0として比例ゲイン補正を加える。これ
には、前記分母虚数部の付加項ΔI(ω)を(12)式
から、下記数11に示す(13)式のように変えればよ
い。
【0028】
【数11】
【0029】0≦ω≦ω0の角周波数帯域でのすべての
角周波数ωに対して、前記付加項のΔI(ω)を0にす
る比例ゲインKpfは存在しないが、この付加項の最大
値ΔI(ω0/(3の1/2乗))を0にするKpfが
存在する。具体的に計算すれば、このKpfの値は下記
数12に示す(14)式のように2慣性共振系の機械定
数として決められる。
【0030】
【数12】
【0031】図7に、値の異なるKpfに対して、(1
3)式の付加項ΔI(ω)の絶対値|ΔI(ω)|と角
周波数ωとの関係曲線を示す。この図解により、Kpf
をKpf=Kpf0/1.5に設定すると、共振角周波
数ω0までの低周波数帯域でΔI(ω)が小さくなり、
閉ループ系周波数応答特性の低減が補正できる。また、
真鍋多項式による設計した閉ループ系の極の位置を変え
ないためには、フィードバックゲインのKpfを加える
前後の閉ループ系特性方程式Δ(s)の各係数を変えな
ければよい。このことから、Kpfを加える前後のPI
D制御器の比例ゲインKpをそれぞれKp1とKp2と
定義すると、(6)式によりKp1とKp2は下記数1
3に示す(15)式を満たせばよい。
【0032】
【数13】
【0033】以上のように比例ゲインKpfなるフィー
ドバック手段を設けることで、共振角周波数ω0までの
近辺にPID制御のみによる閉ループ系周波数応答特性
低減の問題を解決することが可能である。本発明のトル
ク制御方法によれば、閉ループ系のトルク指令T*から
軸トルクTcまでの周波数応答特性は図5に示す実線の
ようになり、望ましい周波数応答特性に近いので、軸ト
ルクの指令追従性が非常によくなる。
【0034】以上のまとめとして、本発明の2慣性共振
系モータトルク制御方法は、図1に示すように、まず、
係数図法に基づく真鍋多項式により(8)式でPID制
御器の各ゲインを求め、共振角周波数ω0までの近辺の
このPID制御のみによる閉ループ系周波数応答特性の
低減を補正するために、(14)式で決まる比例ゲイン
Kpfにより増幅した軸トルクTcをPID制御器の出
力にフィードバックする手段をとる。そして、PID制
御器の比例ゲインKpを(15)式により修正すること
である。
【0035】以下、数値例を挙げて、本発明の実施の具
体的形態をさらに説明する。数値例とした2慣性共振系
の機械定数は、電動機慣性、負荷慣性、軸バネ定数を下
記数14に示す(16)式の値としたときのPID制御
器の各ゲインKp、Ki、Kdおよび軸トルクのフィー
ドバックゲインKpfの決定例について説明する。
【0036】
【数14】
【0037】前記機械定数を持つ2慣性共振系は、
(2)式と(3)式より、ω0=77.3[rad/s
ec]の共振角周波数とζ0=0.038(軸の粘性係
数Dc=0.3[Nmsec/rad]としたとき)の
ダンピング係数を持つ。ダンピング係数ζ0が小さいの
で、その開ループ系の周波数応答特性(TmからTcま
でのトルク伝達特性)は、図8に示す点線のように、ゲ
イン特性が共振角周波数ω0のところにピークが生じ
る。また、軸トルクTcのステップ状なモータトルク指
令Tm(モータ定格トルクの20%)に対する時間応答
は図9の如く軸のねじれ振動が発生する。
【0038】上記の2慣性共振系のトルク制御にPID
制御器を適用し、等価時定数τとして前記(9)式を満
たすようにτ=0.04[sec]とすると、PID制
御器の各ゲインは、前記(8)式よりKp1=0.46
8、Ki=49.681、Kd=0.0318となる。
このPID制御器のみを2慣性共振系のトルク制御に適
用すると、トルク指令T*から軸トルクTcまでの閉ル
ープ系周波数応答特性は、図8に示す破線のようにな
る。ゲイン特性にはピークが生じないが、共振角周波数
ω0の近辺で、ゲイン特性と位相特性の両方とも低減さ
れ、軸トルクの指令追従性がよくない。また、軸トルク
Tcのステップ状のトルク指令T*に対する時間応答は
図10の如く軸のねじれ振動が発生しないが、立ち上が
りの応答がやや遅い。
【0039】上記のPID制御のみによる閉ループ系周
波数応答特性における共振角周波数ω0近辺でのゲイン
特性、位相特性の低減を補正するために、トルクメータ
により検出した軸トルクTcをゲインKpfにより増幅
し、このフィードバックゲイン部Kpfの出力とPID
制御器の出力との偏差を2慣性共振系のモータトルク指
令Tmとする。前記(14)式により計算すれば、ゲイ
ンKpfの値はKpf=−1.013となる。また、P
ID制御器の比例ゲインKpを前記(15)式によりK
p2=Kp1−Kpf=1.481に修正する。この修
正したPID制御器および軸トルクのフィードバック部
Kpfを前記の2慣性共振系に適用すると、トルク指令
T*から軸トルクTcまでの閉ループ系周波数応答特性
は、図8に示す実線のようになり、共振角周波数ω0ま
での近辺でのゲインと位相特性の低減問題がほぼ解決さ
れ、PID制御のみによるトルク制御より軸トルクの指
令追従性がよいことが分かる。また、軸トルクTcのス
テップ状なトルク指令T*に対する時間応答は図11の
如く軸のねじれ振動のないかつ収束の速い応答となり、
軸トルクの指令追従性のよい2慣性共振系のモータトル
ク制御ができることが分かる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本願の発明によれ
ば、2慣性共振系のトルク制御系に、従来のPID制御
器の出力に軸トルクのフィードバックゲイン部を追加す
るだけで、軸トルクの指令追従性のよい2慣性共振系の
モータトルク制御を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するためのブロック線図である。
【図2】2慣性共振系を示す図である。
【図3】2慣性共振系のブロック線図である。
【図4】望ましい周波数応答のゲイン特性を示す図であ
る。
【図5】PID制御および本発明の制御方式による2慣
性共振系のトルク制御の周波数応答特性を示す図であ
る。
【図6】閉ループ系周波数応答の分子、分母多項式の大
きさ関係を示す図である。
【図7】f(ω)の絶対値|f(ω)|と角周波数ωとの
関係曲線である。
【図8】数値例を挙げて、本発明の効果を説明するため
の周波数応答特性を示す図である。
【図9】2慣性共振系の開ループ時間応答を示す図であ
る。
【図10】PID制御器のみによる制御された2慣性共
振系の時間応答を示す図である。
【図11】本発明のトルク制御方式による制御された2
慣性共振系の時間応答を示す図である。
【符号の説明】
1 弾性軸を有する2慣性共振系 2 PID制御器を適用したトルク制御器 3 軸トルクのフィードバックゲイン部 Jm 電動機慣性 JL 負荷慣性 Kc 軸のバネ定数 Dc 軸の粘性係数 T* トルク指令 Tm モータトルク指令 Tc 軸トルク TL 負荷側の外乱トルク ΔT トルク指令と軸トルクとの偏差値 ωm 電動機速度 ωL 負荷速度 θc 軸ねじれ角 Gpid(s) PID制御器 Kp PID制御器の比例ゲイン Ki PID制御器の積分ゲイン Kd PID制御器の微分ゲイン Kpf 軸トルクのフィードバックゲイン ω0 2慣性共振系の固有共振角周波数 ζ0 2慣性共振系のダンピング係数 τ 等価時定数 γ1、γ2 安定度指標

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性軸を介して、電動機から負荷へ駆動
    トルクを伝達する2慣性共振系のトルク制御において、
    トルク指令T*とトルクメータにより検出した軸トルク
    Tcとの偏差ΔTを入力とするPID制御器を設け、か
    つ、前記軸トルクTcを入力とするフィードバックゲイ
    ン部を設け、前記PID制御器の出力と前記フィードバ
    ックゲイン部の出力の偏差を求め、該偏差を前記2慣性
    共振系モータトルク指令Tmとすることを特徴とする2
    慣性共振系トルク制御方法。
JP10026366A 1998-01-26 1998-01-26 2慣性共振系トルク制御方法 Pending JPH11215883A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010054508A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Honeywell Internatl Inc 閉ループ加速度計システムにおける振動整流誤差の削減システム及びその方法
CN102736514A (zh) * 2012-07-15 2012-10-17 杜飞明 一种具有可选控制模板的pidt控制技术及其方法
CN106877769A (zh) * 2017-04-11 2017-06-20 东南大学 一种伺服电机速度控制器增益参数自整定的方法

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