JPH11215502A - 動きベクトル検出装置及び方法 - Google Patents

動きベクトル検出装置及び方法

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JPH11215502A
JPH11215502A JP1467598A JP1467598A JPH11215502A JP H11215502 A JPH11215502 A JP H11215502A JP 1467598 A JP1467598 A JP 1467598A JP 1467598 A JP1467598 A JP 1467598A JP H11215502 A JPH11215502 A JP H11215502A
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    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/50Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding
    • H04N19/503Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding involving temporal prediction
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    • H04N19/53Multi-resolution motion estimation; Hierarchical motion estimation

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  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 動画像の動き補償予測符号化において、少な
い演算量で高精度に動きベクトルを検出する。 【解決手段】 インターレース動画像においてフレーム
動きベクトルとフィールド動きベクトルを検出し、両者
を適応的に切り替えて動き補償を行う。動きベクトルを
検出する際に、サブサンプルフィルタ10で原画像を縮
小してベクトル検出器14で動きベクトルを検出する。
その後、その位置を中心としてベクトル検出器30〜3
8で真の動きベクトル(フレーム及びフィールド)を検
出する。原画像内で動きベクトルを検出するに際し、縮
小画像内での探索範囲を含むように探索範囲を拡大して
動きベクトルを検出する。探索範囲を拡大することで検
出精度を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は動きベクトル検出装
置及び方法、特に動画像データを予測符号化する際に用
いられる動きベクトルを検出するための装置及び方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、動画像を圧縮符号化する方法
として動き補償予測符号化がある。この方法は、動きベ
クトル検出器により複数の画素で構成されるブロック単
位(16画素×16画素)で動きベクトルを検出し、画
像間の相関を用いて画像データの符号量を削減する方法
である。
【0003】一般に、動きベクトルとしては時間的に隣
接するフレーム間のフレーム動きベクトルが用いられる
が、一般のビデオ信号のように1つのフレームが2つの
フィールドから構成されるインターレース信号が対象と
なる場合、フレーム動きベクトルの他に、フィールド単
位で動きベクトル(フィールド動きベクトル)を検出
し、フレーム動きベクトルとフィールド動きベクトルの
両者を適応的に切り替えて動き補償を行っている。
【0004】フレーム動きベクトルやフィールド動きベ
クトルを検出する際には、上述したように16画素×1
6画素の合計256画素を1つの単位(マクロブロッ
ク)として動きベクトルを検出するが、画像内の全ての
範囲にわたって動きベクトルを探索するのはハードウェ
ア上の制約からも困難であり、また処理に長時間を要す
ることになる。そこで、従来より、原画像を縮小し、縮
小画像内で動きベクトルを検出するいわゆる階層型動き
ベクトル検出法が提案されている。この階層型動きベク
トル検出方法では、原画像を例えば1/2に縮小して画
像データを少なくし、この縮小画像内で動きベクトルを
検出する。この動きベクトルは、真の動きベクトルを検
出する際の目安となるもので、ここでは仮動きベクトル
と称する。その後、検出した仮動きベクトルをスケーリ
ング(縮小率が1/2の場合には検出された仮動きベク
トルのx座標値及びy座標値を2倍する)、このスケー
リングされた仮動きベクトルで示される位置を中心とし
てその近傍(±1画素程度)を探索し、真の動きベクト
ルを検出するものである。
【0005】なお、このような階層型動きベクトル検出
については、例えば特開平7−107486号公報や特
開平8−98186号公報に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、縮小画
像内で仮動きベクトルを検出し(以下これを便宜上第1
ステップと称する)、検出された仮動きベクトルをスケ
ーリングして原画像内で真の動きベクトルを検出する
(以下これを第2ステップと称する)場合、第2ステッ
プにおける探索範囲の中心位置は第1ステップにて検出
された仮動きベクトルを縮小率だけ拡大した(つまり、
縮小率が1/2の場合には2倍に拡大)ものであるた
め、たとえ原画像内でその位置を中心として±1画素程
度を探索したとしても、精度よく真の動きベクトルを検
出できない問題があった。すなわち、第1ステップで検
出された仮動きベクトルを例えば2倍した場合には、第
2ステップにおける探索の中心位置を示すベクトルは偶
数ベクトル(偶数を成分とするベクトル)しか存在しな
いこととなり、これは単に原画像内で2画素ずつマクロ
ブロックをずらして動きベクトルを検出する処理に等価
であり、真の動きベクトルを高精度に検出することがで
きない問題があった。
【0007】特に、第1ステップにおいて仮動きベクト
ルを検出する際に、隣接する2つの仮動きベクトルA、
Bの評価値、すなわち予測誤差の差異がわずかである場
合、評価値ではAの方が良い(予測誤差が少ない)ため
仮動きベクトルとして採用しても、真の動きベクトルは
実際にはB近傍に存在する場合も多い。ところが、従来
技術では第2ステップにおいて仮動きベクトルAの近傍
(仮動きベクトルで示される位置を中心とする±1画素
あるいは数画素)しか探索しないため、Bの近傍にある
真の動きベクトルを検出することができない問題があっ
た。
【0008】本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑
みなされたものであり、その目的は、徒に演算量を増大
させることなく、高精度に動きベクトルを検出すること
が可能であり、これにより高精度の動き補償を実行でき
る動きベクトル検出装置及び方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、原画像より少ない画像データを有す
る画像から仮動きベクトルを検出し、検出された仮動き
ベクトルに基づいて原画像から動きベクトルを検出する
動きベクトル検出装置であって、前記仮動きベクトルで
決定される位置を中心とし、前記仮動きベクトルを検出
する際に探索した範囲を含む範囲を前記原画像内で探索
することにより前記動きベクトルを検出する検出手段を
有することを特徴とする。探索範囲を重複(オーバラッ
プ)させることで、確実に動きベクトルを検出すること
ができる。
【0010】また、第2の発明は、第1の発明におい
て、前記原画像より少ない画像データを有する画像は縮
小画像であることを特徴とする。
【0011】また、第3の発明は、第2の発明におい
て、前記縮小の比率を1/Nとした場合、前記原画像内
で探索する範囲は、前記仮動きベクトルで決定される位
置を中心とする少なくとも±N画素であることを特徴と
する。少なくとも±N画素とすることで、重複して探索
することができる。なお、±N画素以上の探索範囲とす
る技術も当然に本発明に含まれる。
【0012】また、第4の発明は、原画像からフレーム
動きベクトル及びフィールド動きベクトルを検出する動
きベクトル検出装置であって、前記原画像から検出した
フレーム動きベクトルを用いて前記フィールド動きベク
トルを算出する演算手段を有することを特徴とする。フ
ィールド動きベクトルを実際に検出するのではなく、検
出したフレーム動きベクトルから演算により算出するこ
とで、実際に検出する場合に比べて演算量を削減するこ
とができる。
【0013】また、第5の発明は、原画像からフレーム
動きベクトル及びフィールド動きベクトルを検出する動
きベクトル検出装置であって、前記原画像から検出した
フィールド動きベクトルを用いて前記フレーム動きベク
トルを算出する演算手段を有することを特徴とする。フ
レーム動きベクトルを実際に検出するのではなく、検出
したフィールド動きベクトルから演算により算出するこ
とで、実際に検出する場合に比べて演算量を削減するこ
とができる。
【0014】また、第6の発明は、第4の発明におい
て、前記演算手段は、前記フィールド動きベクトル内の
偶パリティベクトルを前記フレーム動きベクトルに対し
て平行であるとして算出するとともに、前記フィールド
内動きベクトル内の奇パリティベクトルを前記フレーム
動きベクトル及びフィールド間距離に基づいて算出する
ことを特徴とする。
【0015】また、第7の発明は、原画像より少ない画
像データを有する画像から仮動きベクトルを検出し、検
出された仮動きベクトルに基づいて原画像からフレーム
動きベクトル及びフィールド動きベクトルを検出する動
きベクトル検出装置であって、前記仮動きベクトルとし
てフレーム動きベクトルを検出する第1検出手段と、前
記仮動きベクトルで決定される位置を中心とし、前記仮
動きベクトルを検出する際に探索した範囲を含む範囲を
前記原画像内で探索することにより前記フレーム動きベ
クトルを検出する第2検出手段と、前記仮動きベクトル
を用いて前記フィールド動きベクトルを算出する演算手
段とを有することを特徴とする。探索範囲を重複させる
ことでフレーム動きベクトル及びフィールド動きベクト
ルを確実に検出することができるとともに、フィールド
動きベクトルを仮フレーム動きベクトルから算出するこ
とで演算量の低減を図ることができる。
【0016】また、第8の発明は、第7の発明におい
て、前記原画像より少ない画像データを有する画像は縮
小画像であることを特徴とする。
【0017】また、第9の発明は、前記縮小の比率を1
/Nとした場合、前記原画像内で探索する範囲は、前記
仮動きベクトルで決定される位置を中心とする少なくと
も±N画素であることを特徴とする。
【0018】また、第10の発明は、原画像より少ない
画像データを有する画像から仮動きベクトルを検出する
第1ステップと、前記第1ステップで検出された仮動き
ベクトルに基づいて原画像から動きベクトルを検出する
第2ステップを有する動きベクトル検出方法であって、
前記第2ステップでは、前記仮動きベクトルで決定され
る位置を中心とし、前記第1ステップで探索した範囲を
含む範囲を探索範囲として前記動きベクトルを検出する
ことを特徴とする。
【0019】また、第11の発明は、第10の発明にお
いて、前記第1ステップにおける前記原画像より少ない
画像データを有する画像は縮小画像であることを特徴と
する。
【0020】また、第12の発明は、第11の発明にお
いて、前記縮小の比率を1/Nとした場合、前記第2ス
テップでは前記仮動きベクトルで決定される位置を中心
とする少なくとも±N画素の範囲を探索することを特徴
とする。
【0021】また、第13の発明は、原画像からフレー
ム動きベクトル及びフィールド動きベクトルを検出する
動きベクトル検出方法であって、前記原画像から前記フ
レーム動きベクトルを検出する検出ステップと、検出さ
れた前記フレーム動きベクトルを用いて前記フィールド
動きベクトルを算出する算出ステップとを有することを
特徴とする。
【0022】また、第14の発明は、原画像からフレー
ム動きベクトル及びフィールド動きベクトルを検出する
動きベクトル検出方法であって、前記原画像から前記フ
ィールド動きベクトルを検出する検出ステップと、検出
された前記フィールド動きベクトルを用いて前記フレー
ム動きベクトルを算出する算出ステップとを有すること
を特徴とする。
【0023】また、第15の発明は、第13の発明にお
いて、前記算出ステップでは、前記フィールド動きベク
トル内の偶パリティベクトルを前記フレーム動きベクト
ルに対して平行であるとして算出し、前記フィールド動
きベクトル内の奇パリティベクトルを前記フレーム動き
ベクトル及びフィールド間距離に基づいて算出すること
を特徴とする。
【0024】また、第16の発明は、原画像より少ない
画像データを有する画像から仮動きベクトルを検出する
第1ステップと、検出された仮動きベクトルに基づいて
原画像からフレーム動きベクトルとフィールド動きベク
トルを検出する第2ステップを有する動きベクトル検出
方法であって、前記第1ステップでは、前記仮動きベク
トルとしてフレーム動きベクトルを検出し、前記第2ス
テップでは、前記仮動きベクトルで決定される位置を中
心とし、前記第1ステップで探索した範囲を含む範囲を
探索することにより前記フレーム動きベクトルを検出す
るとともに、前記仮動きベクトルを用いて前記フィール
ド動きベクトルを算出することを特徴とする。
【0025】また、第17の発明は、第16の発明にお
いて、前記原画像より少ない画像データを有する画像を
比率1/Nの縮小画像とした場合、前記第2ステップに
おける探索範囲を前記仮動きベクトルで決定される位置
を中心とする少なくとも±N画素とすることを特徴とす
る。
【0026】また、第18の発明は、第16、第17の
発明において、前記第2ステップでは、前記フィールド
動きベクトル内の偶パリティベクトルを前記フレーム動
きベクトルに対して平行であるとして算出し、前記フィ
ールド動きベクトル内の奇パリティベクトルを前記フレ
ーム動きベクトル及びフィールド間距離に基づいて算出
することを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態について説明する。
【0028】図1には、本実施形態の構成ブロック図が
示されている。なお、この構成ブロック図は、従来の階
層型動きベクトル検出に対応するものであり、階層構造
を用いてフレーム動きベクトルとフィールド動きベクト
ルを検出し、両者を適応的に切り替えて動き補償を行う
フレーム/フィールド適応型動き補償検出器である。
【0029】サブサンプルフィルタ10は、入力画像を
1/4の縮小画像に変換するもので、入力画像のx方向
及びy方向それぞれを1/4に縮小する。サブサンプル
フィルタ10で縮小された画像データは、フレームメモ
リ12に供給されるとともに、ベクトル検出器14に供
給される。
【0030】フレームメモリ12は、縮小画像を参照画
像として格納する。格納された縮小画像データは、適宜
なタイミングで順次ベクトル検出器14に供給される。
【0031】ベクトル検出器14は、第1ステップにお
ける仮動きベクトルを検出する回路で、本実施形態では
仮フレーム動きベクトルを検出する。具体的には、参照
マクロブロック読み出し回路14aでフレームメモリ1
2に格納されている参照画像(縮小画像)を4画素×4
画素の縮小マクロブロック単位で読み出し、また処理マ
クロブロック生成回路14dでサブサンプルフィルタ1
0から出力された処理画像から縮小マクロブロックを取
り出し、両マクロブロックをAE計算器14cに供給す
る。なお、仮動きベクトルを検出する際の単位であるマ
クロブロックを16画素×16画素ではなく4画素×4
画素としたのは、原画像を1/4に縮小しているため、
マクロブロックもこれに対応させて1/4に縮小したも
のである。また、参照マクロブロックを読み出す際に
は、ベクトル生成器14bで(0,0)を中心とするサ
ーチ範囲を設定して順次ベクトルを生成し、そのベクト
ルで指定されるマクロブロックを読み出していく。
【0032】AE計算器14cでは、参照マクロブロッ
クと処理マクロブロック(符号化対象マクロブロック)
の誤差を算出する。具体的には、参照マクロブロックの
各画素をAij、処理マクロブロックの各画素をXij
とすると、評価値(予測誤差)=Σ|Xij−Aij|
で算出される。算出された評価値(予測誤差)は、最小
値比較器14eに供給される。
【0033】最小値比較器14eは、ベクトル生成器1
4bで生成されたベクトル毎に算出された評価値を互い
に比較し、最も小さい評価値を選択する。また、このと
きのベクトルが仮動きベクトル(仮フレーム動きベクト
ルMV)として検出される。検出された仮動きベクトル
は、ベクトル拡大器28に供給される。
【0034】ベクトル拡大器28は、入力された仮動き
ベクトルをスケーリングするもので、具体的にはx成分
及びy成分をともに縮小率だけ拡大する。本実施形態で
は、サブサンプルフィルタ10で原画像を1/4に縮小
しているので、ここでは仮動きベクトルを4倍に拡大す
る。
【0035】一方、フレームメモリ16、フィールドメ
モリ18、フィールドメモリ20が設けられ、それぞれ
入力画像(原画像)をフレーム単位及びフィールド単位
で格納する。なお、フィールドメモリ18には奇数フィ
ールドデータが格納され、フィールドメモリ20には偶
数フィールドデータが格納される。これらのメモリは、
第2ステップにおける真のフレーム動きベクトル及び真
のフィールド動きベクトルを検出するための参照フレー
ム、あるいは参照フィールドとして用いられる。すなわ
ち、フレームメモリ16に格納されたフレーム画像デー
タはベクトル検出器30に供給されて参照フレームとし
て用いられ、フィールドメモリ18に格納された奇数フ
ィールド画像データはベクトル検出器32に供給されて
参照フィールドとして用いられ、フィールドメモリ20
に格納された偶数フィールド画像データはベクトル検出
器34に供給されて参照フィールドとして用いられる。
【0036】ベクトル検出器30は、真のフレーム動き
ベクトルを検出するためのもので、フレームメモリ16
からの参照フレーム、遅延器22で遅延された入力画像
(処理対象原画像)、及びベクトル拡大器28で4倍に
拡大された仮動きベクトル(仮フレーム動きベクトル)
を入力してフレーム動きベクトルを検出する。なお、フ
レーム動きベクトルを検出する際の処理単位は通常のマ
クロブロック単位(16画素×16画素)であり、また
遅延器22で遅延させるのは第1ステップの後に第2ス
テップを実行するため、つまりベクトル検出器14で仮
動きベクトルを検出した後にベクトル検出器30でフレ
ーム動きベクトルを検出するためである。フレーム動き
ベクトルを検出する際の探索範囲については後述する。
【0037】ベクトル検出器32は、真のフィールド動
きベクトル(4個のフィールド動きベクトルの内の偶パ
リティベクトル)を検出するためのもので、フィールド
メモリ18からの参照奇数フィールド、遅延器24で遅
延された入力奇数フィールド(原画像奇数フィール
ド)、及びベクトル拡大器28で拡大された仮動きベク
トルを入力してフィールド動きベクトルを検出する。な
お、処理するブロックは、フィールド単位であるため1
6画素×8画素である。
【0038】ベクトル検出器34は、真のフィールド動
きベクトル(4個のフィールド動きベクトルの内の奇パ
リティベクトル)を検出するためのもので、フィールド
メモリ20からの参照偶数フィールド、遅延器24で遅
延された入力奇数フィールド、及びベクトル拡大器28
で拡大され、かつ1/2倍された仮動きベクトルを入力
してフィールド動きベクトルを検出する。仮動きベクト
ルを1/2倍するのは、参照偶数フィールドと入力(処
理対象)奇数フィールドとのフィールド間距離を考慮し
たものであり、詳細については後述する。
【0039】ベクトル検出器36は、真のフィールド動
きベクトル(4個のフィールド動きベクトルの内の他の
奇パリティベクトル)を検出するためのもので、フィー
ルドメモリ24からの参照奇フィールド、遅延器26で
遅延された入力偶数フィールド、及びベクトル拡大器2
8で拡大され、かつ3/2倍された仮動きベクトルを入
力してフィールド動きベクトルを検出する。仮動きベク
トルを3/2倍するのは、参照奇数フィールドと入力
(処理対象)偶数フィールドとのフィールド間距離を考
慮したものである。
【0040】ベクトル検出器38は、真のフィールド動
きベクトル(4個のフィールド動きベクトルの内の他の
偶パリティベクトル)を検出するためのもので、フィー
ルドメモリ20からの参照偶数フィールド、遅延器26
で遅延された入力偶数フィールド、及びベクトル拡大器
28で拡大された仮動きベクトルを入力してフィールド
動きベクトルを検出する。
【0041】なお、図中符号50で示される回路構成が
第1ステップを実行する回路であり、符号60で示され
る回路構成が第2ステップを実行する回路である。
【0042】本実施形態の動きベクトル検出装置はこの
ような構成を有しており、従来においては原画像を例え
ば1/2に縮小し、この縮小画像内でフレーム動きベク
トル(仮フレーム動きベクトル)とフィールド動きベク
トル(仮フィールド動きベクトル)を検出し、これらの
仮動きベクトルをスケーリングして原画像内で±1画素
程度の範囲を探索範囲として真のフレーム動きベクトル
と真のフィールド動きベクトルを検出していたが、本実
施形態においては、以下の2つの処理を用いて真のフレ
ーム動きベクトルと真のフィールド動きベクトルを検出
している。すなわち、 (1)第1ステップにおいて原画像を従来以上に縮小
(例えば1/4に縮小)し、第2ステップにおいて探索
範囲を従来以上に拡大して±16画素として第1ステッ
プにて既に探索済みの範囲をも含む範囲を探索すること
で動きベクトルを検出する。
【0043】(2)第1ステップにおいて従来のように
縮小画像から仮フレーム動きベクトル及び仮フィールド
動きベクトルを検出するのではなく、第1ステップにお
いては仮フレーム動きベクトルのみを検出し(仮フィー
ルド動きベクトルは検出しない)、第2ステップにおい
て検出した仮フレーム動きベクトルから真のフレーム動
きベクトル及び真のフィールド動きベクトルを検出す
る。
【0044】このように、本実施形態では第2ステップ
の探索範囲を拡大して第1ステップにて仮動きベクトル
を検出した時の範囲をも再度探索する(すなわち、第1
ステップと第2ステップの探索範囲をオーバラップさせ
る)ことで、真の動きベクトル検出精度を向上させるこ
とができる。また、第1ステップにて仮フレーム動きベ
クトルのみを検出し、この仮フレーム動きベクトルから
真のフレーム動きベクトル及び真のフィールド動きベク
トルを検出することで、第1ステップにて仮フレーム動
きベクトルと仮フィールド動きベクトルをともに検出す
る場合に比べ演算量を削減することができ、かつ、単に
フレーム動きベクトルのみから動き補償を行う場合に比
べ高精度の動き補償を行うことが可能となる。
【0045】以下、本実施形態における特徴であるこれ
ら2つの処理について、詳細に説明する。
【0046】図2には、第1ステップにおける動きベク
トル探索範囲と第2ステップにおける動きベクトル探索
範囲の関係が示されている。図において、x印は画素を
示しており、原画像における画素である。また、A、
B、C、・・・、Oは、原画像を1/4に縮小した場合
に第1ステップで探索される画素(つまり、4つおきの
画素)である。1/4の縮小画像で仮動くベクトルを検
出した結果、図中Aが仮動きベクトルの示す位置である
とする。このとき、第2ステップでは、原画像において
A位置を中心として真の動きベクトルを探索するが、従
来技術においては上述したようにAの位置を中心として
±1画素あるいはせいぜい±2、±3画素を探索してい
るに過ぎない。Aの位置を中心として±3画素を探索範
囲とした場合が図中破線で示され、符号100で示され
ている。この探索範囲100は、第1ステップの探索範
囲とオーバラップしない範囲であり、仮にB位置とC位
置の間に真の動きベクトルが存在しても、このような探
索範囲を設定していたのでは真の動きベクトルを検出す
ることは不可能である。
【0047】そこで、本実施形態では、第1ステップで
探索した範囲も含む範囲を第2ステップで探索すべく、
Aの位置を中心として少なくとも±4画素を探索範囲に
設定する。本実施形態における最小の探索範囲が図中一
点鎖線で示され、符号102で示されている。このよう
な探索範囲102を設定することで、第1ステップでは
予測誤差が大きいとして仮動きベクトルから除外された
B点近傍あるいはC点近傍も第2ステップで再度探索す
ることができ、例えば真の動きベクトルがB点とC点の
間に存在する場合でも確実にこれを検出することができ
る。
【0048】なお、第1ステップと第2ステップの探索
範囲を重複(オーバラップ)させるために必要な画素数
は上述したように±4画素であるが(もちろん、縮小率
が1/Nの場合には±N画素が最小の画素数となる)、
これ以上の範囲を探索範囲とすることも可能である。
【0049】例えば、第1ステップで仮動きベクトルを
検出する際に、図中A点とB点における評価値(予測誤
差)に大きな差がなく、わずかにA<Bであった場合に
は第1ステップでは仮動きベクトルとしてAが採用され
ることになるが、評価値の差がこのようにわずかである
場合には、真の動きベクトルはAの位置近傍ではなくB
の位置近傍に存在する場合も十分考えられる。したがっ
て、このような場合には、Bの位置近傍をも再度第2ス
テップで探索すべく、探索範囲をAの位置を中心として
±7画素とするのが好適である。図においては、±7画
素とした場合の探索範囲が実線で示され、符号104で
示されている。このような探索範囲104を設定するこ
とで、例えば真の動きベクトルが図中bで示される位置
にあったとしても、これを確実に検出することが可能と
なる。なお、探索範囲の上限は、ハードウェア構成から
決定されるが、本実施形態では上述したようにAの位置
を中心として±16画素を探索範囲としているため、演
算量を徒に増大させることなく第2ステップにおいてb
の位置も確実に検出できる。
【0050】一方、図3には、第1ステップにて検出さ
れた仮フレーム動きベクトルから真のフィールド動きベ
クトルを検出(算出)する処理が模式的に示されてい
る。図において、参照フレーム及び符号化対象フレーム
とも奇数フィールド(odd)及び偶数フィールド(e
ven)から構成されており、各フィールドの画素は便
宜上白丸で示されている。また、参照フレーム及び符号
化対象フレームともoddとevenとの間に仮想的に
フレームが示されている。この仮想フレーム上の画素
は、oddにおける画素とevenにおける画素を足し
合わせて構成される。
【0051】このようなインターレース構成において、
第1ステップにて仮フレーム動きベクトルを検出した結
果、仮フレーム動きベクトルMVのy成分(図中上下方
向成分)がy=10であったとする。本実施形態におい
ては、この仮フレーム動きベクトルMV(y=10)か
ら第2ステップにおいて真のフレーム動きベクトルMV
及び真のフィールド動きベクトルを検出する。真のフレ
ーム動きベクトルは、既に述べたように第1ステップに
て検出された仮フレーム動きベクトルMV(y=10)
をスケーリングし、もとの画像内で±16画素を探索範
囲として探索することで検出することができる。
【0052】一方、真のフィールド動きベクトルは、次
のようにしてフレーム動きベクトルから作成する。すな
わち、真のフィールド動きベクトルには、参照フレーム
のodd(奇数フィールド)と符号化対象フレームのo
ddから検出されるフィールド動きベクトルMVoo
(偶パリティベクトル)、参照フレームのevenと符
号化対象フレームのoddから検出されるフィールド動
きベクトルMVoe(奇パリティベクトル)、参照フレ
ームのoddと符号化対象フレームのevenから検出
されるフィールド動きベクトルMVeo(奇パリティベ
クトル)、参照フレームのevenと符号化対象フレー
ムのevenから検出されるフィールド動きベクトルM
Vee(偶パリティベクトル)の4個が存在するが、そ
れぞれ次のようにして仮フレーム動きベクトルMVから
作成される。
【0053】<偶パリティベクトルのフィールド動きベ
クトルMVoo>図3に示すように、仮フレーム動きベ
クトルMVを平行移動して作成することができる。
【0054】
【数1】フィールド動きベクトル(MVoo)y=仮フ
レーム動きベクトル(MV)y/2 なお、1/2は、フィールド動きベクトルのy方向への
1画素分のずらしは、フレーム動きベクトルのy方向へ
の2画素分のずらしに相当することを考慮したものであ
る。また、フィールド動きベクトルMVooのx成分
(MVoo)xは(MV)xに等しい。
【0055】<偶パリティベクトルのフィールド動きベ
クトルMVee>フィールド動きベクトルMVooと同
様に仮フレーム動きベクトルMVを平行移動することで
作成することができる。
【0056】
【数2】フィールド動きベクトル(MVee)y=仮フ
レーム動きベクトル(MV)y/2=フィールド動きベ
クトル(MVoo)y なお、フィールド動きベクトルMVeeのx成分(MV
ee)xは(MV)xに等しい。
【0057】<奇パリティベクトルのフィールド動きベ
クトルMVoe>仮フレーム動きベクトルMVをフィー
ルド間距離に従って伸縮することで算出することができ
る。具体的には、図3に示すように、真のフィールド動
きベクトルMVooと参照フレームのevenとの交点
を終端とする動きベクトルとして作成することができ
る。
【0058】
【数3】フィールド動きベクトル(MVoe)y=1/
2(MVoo)y+フィールドパリティオフセット=1
/2(MVoo)y−0.5 なお、フィールド動きベクトルMVoeのx成分(MV
oe)xは、1/2(MV)xに等しい。また、フィー
ルドパリティオフセットはMPEG2特有の量であり、
(MVoo)y=0に平行な奇パリティフィールド動き
ベクトル(MVoe)yが−0.5(図中下向きが正)
になることを考慮したものである。
【0059】<奇パリティベクトルのフィールド動きベ
クトルMVeo>仮フレーム動きベクトルMVをフィー
ルド間距離に従って伸縮することで算出することができ
る。具体的には、図3に示すように、フィールド動きベ
クトルMVeeを延長して参照フレームのoddとの交
点を終端とするベクトルとして作成することができる。
【0060】
【数4】フィールド動きベクトル(MVeo)y=3/
2(MVoo)y+フィールドパリティオフセット=3
/2(MVoo)y+0.5 なお、フィールド動きベクトルMVeoのx成分(MV
eo)xは3/2(MV)xに等しい。また、フィール
ドパリティオフセットは、(MVoo)y=0に平行な
奇パリティフィールド動きベクトル(MVeo)yが
0.5になることを考慮したものである。
【0061】このように、仮フレーム動きベクトルから
4つのフィールド動きベクトルを作成することで、従来
のように実際に所定の探索範囲を探索してフレーム動き
ベクトルとフィールド動きベクトルを検出する場合に比
べ、演算量を削減することが可能となる。
【0062】以上、本発明の実施形態について、フレー
ム動きベクトルとフィールド動きベクトルをともに用い
て両者を適応的に切り替えて動き補償を行うフレーム/
フィールド適応型動き補償の場合について説明したが、
本発明はフィールド動きベクトルを検出することなく単
にフレーム動きベクトルのみを検出して動き補償を行う
場合にも適用することができる。具体的には、第1ステ
ップにて仮フレーム動きベクトルのみを検出し、第2ス
テップで検出した仮フレーム動きベクトルに基づいて真
のフレーム動きベクトルのみを検出し、このフレーム動
きベクトルに基づいて動き補償を行い符号化することも
できる。但し、フレーム動きベクトルのみに基づいて符
号化した場合には、フレーム動きベクトルとフィールド
動きベクトルを共に用いて符号化した場合に比べて、予
測精度が低下することに注意すべきである。
【0063】一般に、階層構造を用いて動きベクトルを
検出して動画像を符号化する場合、その精度の高低は、
フレーム動きベクトル単独<フレーム動きベクトル+フ
レーム動きベクトルから算出したフィールド動きベクト
ル(本実施形態の場合)<フレーム動きベクトル+フィ
ールド動きベクトル(実際に探索して検出)となり、
(フレーム動きベクトル+フレーム動きベクトルから算
出したフィールド動きベクトル(本実施形態の場合))
と(フレーム動きベクトル+フィールド動きベクトル
(実際に探索して検出))ではその精度にほとんど差は
なく、演算量が少ない分、本実施形態の予測符号化が優
れている。
【0064】また、本実施形態においては階層型動きベ
クトル検出について説明したが、本実施形態におけるフ
レーム動きベクトルからフィールド動きベクトルを作成
する処理は非階層型動きベクトル検出にも応用すること
が可能である。すなわち、原画像を縮小することなく所
定の探索範囲を探索してフレーム動きベクトルのみを検
出し、このフレーム動きベクトルからフィールド動きベ
クトルを作成してフレーム/フィールド適応型動き補償
を行うことも可能である。
【0065】さらに、本実施形態においては第1ステッ
プにて仮フレーム動きベクトルを検出し、この仮フレー
ム動きベクトルに基づいて第2ステップにて真のフレー
ム動きベクトル及び真のフィールド動きベクトルを検出
したが、第1ステップにて仮フィールド動きベクトルを
検出し、この仮フィールド動きベクトルに基づいて第2
ステップにて真のフレーム動きベクトル及び真のフィー
ルド動きベクトルを検出することも可能である。例え
ば、第1ステップにて4個のフィールド動きベクトルの
内、仮フィールド動きベクトルMVooのみを検出し、
この仮フィールド動きベクトルMVooをスケーリング
して第2ステップで原画像からフレーム動きベクトルを
作成するとともに、仮フィールド動きベクトルMVoo
から4つの真のフィールド動きベクトルMVoo、MV
oe、MVeo、MVeeを作成することも可能であ
る。4つのフィールドベクトルは、
【数5】フィールド動きベクトル(MVoo)y=仮フ
ィールド動きベクトル(MVoo)y
【数6】フィールド動きベクトル(MVeo)y=3/
2仮フィールド動きベクトル(MVoo)y+0.5
【数7】フィールド動きベクトル(MVoe)y=1/
2仮フィールド動きベクトル(MVoo)y−0.5
【数8】フィールド動きベクトル(MVee)y=仮フ
ィールド動きベクトル(MVee)y とすればよい。但し、フィールド動きベクトルは画像内
の動きの方向に大きく依存するため(特に上下方向に移
動した場合)、仮フィールド動きベクトルからフレーム
動きベクトルを作成した場合にはその精度が低下するお
それがある。したがって、一般的には第1ステップにて
仮フレーム動きベクトルを検出し、その後フィールド動
きベクトルをこの仮フレーム動きベクトルから算出する
のが望ましい。
【0066】なお、本実施形態では、原画像より画像デ
ータの少ない画像として原画像を1/4に縮小した画像
について説明したが、原画像から数画素毎に単に間引く
ことで画像データの少ない画像を得ることも可能であ
る。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば少
ない演算量で高精度に動きベクトルを検出することがで
き、これにより効率的に動画像を予測符号化することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の回路の構成図である。
【図2】 本発明の実施系における第1ステップと第2
ステップの探索範囲を示す説明図である。
【図3】 本発明の実施形態におけるフレーム動きベク
トルからフィールド動きベクトルを作成する処理を示す
説明図である。
【符号の説明】
10 サブサンプルフィルタ、12 フレームメモリ、
14 ベクトル検出器、16 フレームメモリ、18
フィールドメモリ(奇数)、20 フィールドメモリ
(偶数)、28 ベクトル拡大器、30 ベクトル検出
器(フレーム)、32、34、36、38 ベクトル検
出器(フィールド)。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原画像より少ない画像データを有する画
    像から仮動きベクトルを検出し、検出された仮動きベク
    トルに基づいて原画像から動きベクトルを検出する動き
    ベクトル検出装置であって、 前記仮動きベクトルで決定される位置を中心とし、前記
    仮動きベクトルを検出する際に探索した範囲を含む範囲
    を前記原画像内で探索することにより前記動きベクトル
    を検出する検出手段を有することを特徴とする動きベク
    トル検出装置。
  2. 【請求項2】 前記原画像より少ない画像データを有す
    る画像は縮小画像であることを特徴とする請求項1記載
    の動きベクトル検出装置。
  3. 【請求項3】 前記縮小の比率を1/Nとした場合、前
    記原画像内で探索する範囲は、前記仮動きベクトルで決
    定される位置を中心とする少なくとも±N画素であるこ
    とを特徴とする請求項2記載の動きベクトル検出装置。
  4. 【請求項4】 原画像からフレーム動きベクトル及びフ
    ィールド動きベクトルを検出する動きベクトル検出装置
    であって、 前記原画像から検出したフレーム動きベクトルを用いて
    前記フィールド動きベクトルを算出する演算手段を有す
    ることを特徴とする動きベクトル検出装置。
  5. 【請求項5】 原画像からフレーム動きベクトル及びフ
    ィールド動きベクトルを検出する動きベクトル検出装置
    であって、 前記原画像から検出したフィールド動きベクトルを用い
    て前記フレーム動きベクトルを算出する演算手段を有す
    ることを特徴とする動きベクトル検出装置。
  6. 【請求項6】 前記演算手段は、前記フィールド動きベ
    クトル内の偶パリティベクトルを前記フレーム動きベク
    トルに対して平行であるとして算出するとともに、前記
    フィールド内動きベクトル内の奇パリティベクトルを前
    記フレーム動きベクトル及びフィールド間距離に基づい
    て算出することを特徴とする請求項4記載の動きベクト
    ル検出装置。
  7. 【請求項7】 原画像より少ない画像データを有する画
    像から仮動きベクトルを検出し、検出された仮動きベク
    トルに基づいて原画像からフレーム動きベクトル及びフ
    ィールド動きベクトルを検出する動きベクトル検出装置
    であって、 前記仮動きベクトルとしてフレーム動きベクトルを検出
    する第1検出手段と、 前記仮動きベクトルで決定される位置を中心とし、前記
    仮動きベクトルを検出する際に探索した範囲を含む範囲
    を前記原画像内で探索することにより前記フレーム動き
    ベクトルを検出する第2検出手段と、 前記仮動きベクトルを用いて前記フィールド動きベクト
    ルを算出する演算手段と、 を有することを特徴とする動きベクトル検出装置。
  8. 【請求項8】 前記原画像より少ない画像データを有す
    る画像は縮小画像であることを特徴とする請求項7記載
    の動きベクトル検出装置。
  9. 【請求項9】 前記縮小の比率を1/Nとした場合、前
    記原画像内で探索する範囲は、前記仮動きベクトルで決
    定される位置を中心とする少なくとも±N画素であるこ
    とを特徴とする請求項8記載の動きベクトル検出装置。
  10. 【請求項10】 原画像より少ない画像データを有する
    画像から仮動きベクトルを検出する第1ステップと、前
    記第1ステップで検出された仮動きベクトルに基づいて
    原画像から動きベクトルを検出する第2ステップを有す
    る動きベクトル検出方法であって、 前記第2ステップでは、前記仮動きベクトルで決定され
    る位置を中心とし、前記第1ステップで探索した範囲を
    含む範囲を探索範囲として前記動きベクトルを検出する
    ことを特徴とする動きベクトル検出方法。
  11. 【請求項11】 前記第1ステップにおける前記原画像
    より少ない画像データを有する画像は縮小画像であるこ
    とを特徴とする請求項10記載の動きベクトル検出方
    法。
  12. 【請求項12】 前記縮小の比率を1/Nとした場合、
    前記第2ステップでは前記仮動きベクトルで決定される
    位置を中心とする少なくとも±N画素の範囲を探索する
    ことを特徴とする請求項11記載の動きベクトル検出方
    法。
  13. 【請求項13】 原画像からフレーム動きベクトル及び
    フィールド動きベクトルを検出する動きベクトル検出方
    法であって、 前記原画像から前記フレーム動きベクトルを検出する検
    出ステップと、 検出された前記フレーム動きベクトルを用いて前記フィ
    ールド動きベクトルを算出する算出ステップと、 を有することを特徴とする動きベクトル検出方法。
  14. 【請求項14】 原画像からフレーム動きベクトル及び
    フィールド動きベクトルを検出する動きベクトル検出方
    法であって、 前記原画像から前記フィールド動きベクトルを検出する
    検出ステップと、 検出された前記フィールド動きベクトルを用いて前記フ
    レーム動きベクトルを算出する算出ステップと、 を有することを特徴とする動きベクトル検出方法。
  15. 【請求項15】 前記算出ステップでは、前記フィール
    ド動きベクトル内の偶パリティベクトルを前記フレーム
    動きベクトルに対して平行であるとして算出し、前記フ
    ィールド動きベクトル内の奇パリティベクトルを前記フ
    レーム動きベクトル及びフィールド間距離に基づいて算
    出することを特徴とする請求項13記載の動きベクトル
    検出方法。
  16. 【請求項16】 原画像より少ない画像データを有する
    画像から仮動きベクトルを検出する第1ステップと、検
    出された仮動きベクトルに基づいて原画像からフレーム
    動きベクトルとフィールド動きベクトルを検出する第2
    ステップを有する動きベクトル検出方法であって、 前記第1ステップでは、前記仮動きベクトルとしてフレ
    ーム動きベクトルを検出し、 前記第2ステップでは、前記仮動きベクトルで決定され
    る位置を中心とし、前記第1ステップで探索した範囲を
    含む範囲を探索することにより前記フレーム動きベクト
    ルを検出するとともに、前記仮動きベクトルを用いて前
    記フィールド動きベクトルを算出することを特徴とする
    動きベクトル検出方法。
  17. 【請求項17】 前記原画像より少ない画像データを有
    する画像を比率1/Nの縮小画像とした場合、前記第2
    ステップにおける探索範囲を前記仮動きベクトルで決定
    される位置を中心とする少なくとも±N画素とすること
    を特徴とする請求項16記載の動きベクトル検出方法。
  18. 【請求項18】 前記第2ステップでは、前記フィール
    ド動きベクトル内の偶パリティベクトルを前記フレーム
    動きベクトルに対して平行であるとして算出し、前記フ
    ィールド動きベクトル内の奇パリティベクトルを前記フ
    レーム動きベクトル及びフィールド間距離に基づいて算
    出することを特徴とする請求項16、17のいずれかに
    記載の動きベクトル検出方法。
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