JP2001169288A - 動きベクトル探索装置および方法 - Google Patents

動きベクトル探索装置および方法

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JP2001169288A JP34815999A JP34815999A JP2001169288A JP 2001169288 A JP2001169288 A JP 2001169288A JP 34815999 A JP34815999 A JP 34815999A JP 34815999 A JP34815999 A JP 34815999A JP 2001169288 A JP2001169288 A JP 2001169288A
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    • H04N19/50Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding
    • H04N19/503Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding involving temporal prediction
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直前までの符号化画像に対して動きが不連続
となる画像においても、精度の良い動きベクトル探索を
行うことができる動きベクトル探索装置および方法を実
現する。 【解決手段】 大域動くベクトル探索部4は、入力画像
と原画像フレームメモリ3に保持される1フレーム前の
入力画像であるNR参照画像との同位置の画素間の差分
を評価することによって、大域動きベクトルを探索す
る。この大域動きベクトル探索結果から、CPU1は、
動きベクトルの探索範囲を決定して動き探索部6に設定
する。動き探索部6は、このCPU1によって設定され
た動きベクトル探索範囲内において、フレームメモリ8
に保持される符号化画像と同じくフレームメモリ8に保
持される過去に符号化した参照画像とから動きベクトル
を探索して求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画像を圧縮して
符号化する動画像符号化装置に係り、特に動きベクトル
探索に用いて好適な動きベクトル探索装置および方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】動画像の情報量を圧縮して符号化する動
画像符号化技術は、TV電話やTV会議など伝送を目的
としたものから、ディジタルビデオなどの記録・蓄積用
のものまで広く実用化されている。先ず、以下の記述に
おいて用いる「画像の動き」と「動きベクトル」とにつ
いて説明する。動画像においては、ある2枚の画像にお
いて、同じ物体を表現する複数の画素の位置が異なった
場合に、その物体の動きがモニタ等の画面上にて認識さ
れる。この場合の物体の動きとは、カメラの被写体であ
る物体が実際に動いた場合と、物体は静止していてもカ
メラ自身が動くことによって、見かけ上その物体が動く
場合とがある。このように、画面上に映し出された複数
の画像において、物体の動きが表現される画素を含む画
像を「動きの有る画像」と定義し、また、複数の画像間
で表現される物体の動きそのものを「画像の動き」と定
義して以下を記述する。そして、物体の動きが大きい場
合には、「動きの大きい画像」、「画像の動きが大き
い」などと記述し、動きが小さい場合には、「動きの小
さい画像」、「画像の動きが小さい」などと記述する。
また、「動きベクトル」は、ある2枚の画像において、
この「画像の動き」の方向と動く量を示すベクトルであ
り、公知のものである。そして、動画像符号化技術にお
いて、動きベクトルを用いた動き補償フレーム間予測も
公知の技術である。
【0003】従来の動きベクトル探索装置として、例え
ば信学技法ICD97−163「MPEG−2符号化L
SIにおける履歴適応型動きベクトル探索とそのハード
ウェア実現」に記載の装置が知られている。図9は、こ
の従来の動きベクトル探索装置を用いた動画像符号化装
置20の構成を示すブロック図である。この図におい
て、動画像符号化装置20は、CPU1、時間軸ノイズ
低減フィルタ(以下、NRフィルタと称する)2、原画
像フレームメモリ3、マクロブロック符号化処理部(以
下、MB符号化処理部と称する)21、およびフレーム
メモリ8から構成され、MB符号化処理部21は、動き
探索部22と符号化・後処理部7とから構成されてい
る。
【0004】従来の動きベクトル探索は、CPU1とM
B符号化処理部21およびフレームメモリ8とによっ
て、下記の処理により行われている。先ず、フレームメ
モリ8に保持されたNRフィルタ2の出力が圧縮して符
号化される符号化画像として動き探索部22へ入力され
る。次に、動き探索時に参照する参照画像がフレームメ
モリ8から動き探索部22へ入力される。この参照画像
は、符号化・後処理部7が動き補償フレーム間予測など
によって画像情報を圧縮し符号化した符号化データを、
後で符号化する画像で参照するために同じく符号化・後
処理部7が復号し伸張した画像である。そして、動き探
索部22とCPU1とは、入力された符号化画像と参照
画像とを符号化されるマクロブロック毎に比較すること
によって、画像の動き(動きベクトル)を探索し各マク
ロブロックの動きベクトルを求める。なお、この動きベ
クトル探索は、広い範囲で探索するほど大きな動きに追
従できるため、符号化する画像の画質を良くすることが
できるが、反面、膨大な演算量を要する。このため従来
より演算量を抑えることができる動きベクトル探索方法
が検討されており、この従来例では、過去の動きベクト
ルの履歴を利用して探索範囲の大きさと位置を適応的に
変えて行われる。なお、上述した図9に示される従来の
動画像符号化装置20では、原画像フレームメモリ3と
フレームメモリ8とを各々別に設ける構成としたが、こ
れら原画像フレームメモリ3とフレームメモリ8とを一
つのフレームメモリで構成することは、従来技術として
通常行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の動きベクトル探索装置において、動きベクトル
探索範囲は、過去の動きベクトルの履歴を利用して適応
的に変更されている。この過去の動きベクトルの履歴と
は、直前の符号化画像に対して求められた各マクロブロ
ックの動きベクトルの平均や最多頻度の動きベクトルの
ことである。そのために、画面上にて全体が一方向に動
き始める瞬間の画像や、それまでの動きが停止した瞬間
の画像など、直前までの符号化画像に対して動きが不連
続となる画像においては、過去の動きベクトルの履歴を
もとに求められた動きベクトル探索範囲が実際の符号化
画像の動きとは異なり、常に精度の良い動きベクトル探
索ができないという問題点がある。その結果、画質が劣
化し、これを参照画像として用いる後続の画像の画質も
劣化してしまう。本発明は、このような事情を考慮して
なされたもので、その目的は直前までの符号化画像に対
して動きが不連続となる画像においても、実際の符号化
画像の動きに合った動きベクトル探索範囲を求めて常に
精度の良い動きベクトル探索を行うことができる動きベ
クトル探索装置および方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、入力画像の第一の動き
ベクトルを求める動きベクトル探索装置において、前記
第一の動きベクトルを求める位置(MB符号化処理部
5)よりも上流の位置に、前記入力画像に対して1フレ
ーム前の前入力画像に含まれる画素と、該入力画像に含
まれる画素との差分を評価することによって、第二の動
きベクトルを探索する第二の動きベクトル探索手段と、
該第二の動きベクトル探索結果に基づいて前記第一の動
きベクトルの探索範囲を決定する動きベクトル探索範囲
決定手段とを具備してなるものである。なお、第一の動
きベクトルとは、符号化・後処理部7がマクロブロック
単位に画像を圧縮して符号化するために使用する動きベ
クトルのことである。また、第二の動きベクトルとは、
後述する大域動きベクトルのことである。請求項2に記
載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第二
の動きベクトル探索手段は、前記入力画像に対して1フ
レーム前の前入力画像に含まれる画素の一部と、該入力
画像に含まれる画素の一部との差分を評価することによ
って、前記第二の動きベクトルを探索することを特徴と
する。請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項
2に記載の発明において、前記動きベクトル探索範囲決
定手段は、前記第二の動きベクトル探索結果に基づい
て、前記第一の動きベクトルの探索範囲の中心または形
状の少なくともいずれかを定めることを特徴とする。
【0007】請求項4に記載の発明は、入力画像の第一
の動きベクトルを求める動きベクトル探索装置におい
て、前記第一の動きベクトルを求める位置(MB符号化
処理部5)よりも上流の位置に、前記入力画像に対して
1フレーム前の前入力画像に含まれる画素と、該入力画
像に含まれる画素との差分を評価することによって、第
二の動きベクトルを探索する第二の動きベクトル探索手
段と、前記符号化された画像と前記入力画像との間に挟
まれる中間入力画像が存在する場合には、該中間入力画
像に対する前記第二の動きベクトル探索結果と、該入力
画像に対する前記第二の動きベクトル探索結果とに基づ
いて、前記第一の動きベクトルの探索範囲を決定する動
きベクトル探索範囲決定手段とを具備してなるものであ
る。なお、第一の動きベクトルとは、符号化・後処理部
7がマクロブロック単位に画像を圧縮して符号化するた
めに使用する動きベクトルのことである。また、第二の
動きベクトルとは、後述する大域動きベクトルのことで
ある。請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明
において、前記第二の動きベクトル探索手段は、前記入
力画像に対して1フレーム前の前入力画像に含まれる画
素の一部と、該入力画像に含まれる画素の一部との差分
を評価することによって、前記第二の動きベクトルを探
索することを特徴とする。請求項6に記載の発明は、請
求項4または請求項5に記載の発明において、前記動き
ベクトル探索範囲決定手段は、該中間入力画像に対する
前記第二の動きベクトル探索結果と、該入力画像に対す
る前記第二の動きベクトル探索結果とに基づいて、前記
第一の動きベクトルの探索範囲の中心または形状の少な
くともいずれかを定めることを特徴とする。
【0008】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請
求項6のいずれかの項に記載の発明において、前記前入
力画像とは、前記第一の動きベクトルを求める位置より
も上流の位置に具備される時間軸ノイズ低減フィルタが
参照する画像(NR参照画像)であることを特徴とす
る。
【0009】請求項8に記載の発明は、入力画像の第一
の動きベクトルを求める動きベクトル探索方法におい
て、前記第一の動きベクトルを求める位置よりも上流の
位置にて、前記入力画像に対して1フレーム前の前入力
画像に含まれる画素と、該入力画像に含まれる画素との
差分を評価することによって、第二の動きベクトルを探
索し、前記第二の動きベクトル探索結果に基づいて前記
第一の動きベクトルの探索範囲を決定することを特徴と
する。
【0010】請求項9に記載の発明は、入力画像の第一
の動きベクトルを求める動きベクトル探索方法におい
て、前記第一の動きベクトルを求める位置よりも上流の
位置にて、前記入力画像に対して1フレーム前の前入力
画像に含まれる画素と、該入力画像に含まれる画素との
差分を評価することによって、第二の動きベクトルを探
索し、前記符号化された画像と該入力画像との間に挟ま
れる中間入力画像が存在する場合には、該中間入力画像
に対する前記第二の動きベクトル探索結果と、該入力画
像に対する前記第二の動きベクトル探索結果とに基づい
て、前記第一の動きベクトルの探索範囲を決定すること
を特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の一
実施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態
による動画像符号化装置10の構成を示すブロック図で
ある。この図において、1は動画像符号化装置10の全
体の制御や画像圧縮等の演算を行うCPU(中央処理装
置)、2は入力画像に含まれる時間方向のノイズを減衰
させる時間軸ノイズ低減フィルタ(以下、NRフィルタ
と称する)、3はNRフィルタ2が参照する1フレーム
前の入力画像(以下、NR参照画像と称する)を一時的
に保持する原画像フレームメモリである。そして、NR
フィルタ2の出力は圧縮符号化される対象の画像(以
下、符号化画像と称する)としてフレームメモリ8に保
持される。4は画面全体或いは複数のマクロブロックに
対する動きベクトルである大域動きベクトルを、入力画
像と原画像フレームメモリ3に保持されるNR参照画像
とから探索する大域動きベクトル探索部である。そし
て、CPU1は、この大域動きベクトル探索結果に合わ
せて動きベクトル探索範囲を決定する。
【0012】そして、5はマクロブロック(以下、MB
と称することがある)単位に画像を圧縮して符号化する
MB符号化処理部であり、動き探索部6と符号化・後処
理部7とから構成される。動き探索部6は、CPU1に
よって設定される動きベクトル探索範囲内において、フ
レームメモリ8に保持される符号化画像と同じくフレー
ムメモリ8に保持される過去に符号化した画像(以下、
参照画像と称する)とからマクロブロックの動きベクト
ルを探索して求める。そして、符号化・後処理部7は、
動き探索部6によって求められる動きベクトルを用いた
動き補償フレーム間予測などによってMB画像データを
圧縮し、動きベクトル等のMB情報信号と共に圧縮され
たMB画像データを符号化する。また、符号化・後処理
部7は、その符号化データを復号し伸張して参照画像を
生成し、フレームメモリ8に保持する。このフレームメ
モリ8に保持された参照画像は、以降の符号化画像の各
種画像圧縮処理に用いられる。なお、図1において、C
PU1に接続される信号は動きベクトル探索に関する信
号のみを示している。
【0013】図2は図1に示される大域動きベクトル探
索部4の構成を示すブロック図である。大域動きベクト
ル探索部4は大域動きベクトルの探索を、例えば水平・
垂直方向とも±16画素範囲、8画素精度の粗い大域動
き探索精度にて行う。そのために、間引き部31−1は
入力画像から大域動き探索に使用しない画素を間引き
し、この間引きされた画像を大域動きベクトル探索用の
探索画像S1としてメモリ32−1に保持させる。な
お、必要で有れば間引きにより生じる折返し雑音を防ぐ
ために、この折返し雑音の原因となる高周波成分を減衰
させる低域通過フィルタを間引き部31−1の上流に設
けても良い。同様に、間引き部31−2は1フレーム前
の入力画像であるNR参照画像から動き探索に使用しな
い画素を間引きし、大域動きベクトル探索にて参照する
探索参照画像S2としてメモリ32−2に保持させる。
なお、同様に、必要で有れば間引きにより生じる折返し
雑音を防ぐために、この折返し雑音の原因となる高周波
成分を減衰させる低域通過フィルタを間引き部31−2
の上流に設けても良い。また、大域動きベクトル発生部
35はその探索精度に応じて、大域動き探索範囲内の全
ての大域動きベクトルを発生してその位置に対応した探
索参照画像をメモリ32−2から読み出す。そして、評
価値算出部33は各大域動きベクトルに対して、メモリ
32−2から読み出された探索参照画像とメモリ32−
1に保持される探索画像S1の同位置の画素との差分を
全画素分求め、これら差分の絶対値の総和をその大域動
きベクトルの評価値として評価値メモリ34に保持させ
る。この評価値が小さいほど良い評価となり、大域動き
ベクトルと画像全体の動きが一致していることを示す。
なお、この大域動きベクトルの評価値には、上述した差
分絶対値和ではなく、差分2乗和を用いても良い。そし
て、CPU1は、最も良い評価の大域動きベクトルを中
心に、評価値が良い他の大域動きベクトルを含む範囲で
あって、動きベクトル探索範囲全体に比して狭い範囲
を、符号化画像のマクロブロックの動きベクトル探索範
囲に決定して動き探索部6へ設定する。この設定された
動きベクトル探索範囲にて、例えば、1画素あるいは半
画素精度の細かい動きベクトル探索が行われる。
【0014】なお、上述したように、評価値算出部33
が画面内全画素の差分の総和から大域動きベクトルの評
価値を求めるのではなく、入力画像およびNR参照画像
を複数の部分領域に分割して、各部分領域毎に大域動き
ベクトルの評価値を算出しても良い。さらに、分割され
た部分領域の内、例えば中央付近の領域をサンプルとし
て抽出し、その抽出された領域を部分領域の代表として
扱って大域動きベクトルの評価値を算出しても良い。こ
れらの場合、CPU1は、各領域の大域動きベクトルの
評価値に基づいて、その領域に対する符号化画像のマク
ロブロックの動きベクトル探索範囲を決定する。その決
定方法としては、例えば各領域の大域動きベクトルの評
価値の内で最も評価の良い大域動きベクトルを中心に、
評価値が良い他の大域動きベクトルを含むようにする。
なお、部分領域毎に大域動きベクトルを評価する場合、
大域動きベクトル探索部4は、画面内の画像の動きが一
方向ではない場合には、画面全体の画像の動きよりもさ
らに細かい局所的な動きを探索する。そして、各マクロ
ブロックの動きベクトル探索範囲は、この部分領域毎に
求められた大域動きベクトルに合わせて、部分領域別に
細かく設定される。
【0015】次に、図3〜図8を参照して、上述した実
施形態による符号化画像のマクロブロックの動きベクト
ル探索範囲を決定する動作について詳細に説明する。図
3はNR参照画像の参照関係を示す図3(a)と符号化
画像の動き探索時の参照関係を示す図3(b)、(c)
である。図4〜図8は動きベクトル探索範囲を決定する
動作について説明するための図である。
【0016】ここで、図3(a)〜(c)にて示される
記号について説明する。これらの図の横軸は時間経過を
示し右方向に進む程に時間が経過している。また、1T
〜7Tは1〜7番目の入力フレームの各奇数フィールド
の入力画像を示し、1B〜7Bは1〜7番目の入力フレ
ームの各偶数フィールドの入力画像を示す。そして、図
3(b)、(c)にて示される記号M,I,P,Bは圧
縮符号化に関係するものである。符号化にはフレーム構
造とフィールド構造の場合があるが、ここではフレーム
構造の場合を例にして説明する。MB符号化処理部5に
よって行われる圧縮符号化は、符号化画像をフレーム単
位に3種類に分けて圧縮符号化を行う。その3種類の内
一つが、Iピクチャと呼ばれるものであって、他の画像
を参照せずに静止画として圧縮符号化される符号化画像
であり、記号Iにて示される。もう一つが、Pピクチャ
と呼ばれるものであって、過去のIピクチャまたはPピ
クチャにて直近のものを参照して圧縮符号化される符号
化画像であり、記号Pにて示される。残りもう一つが、
Bピクチャと呼ばれるものであって、Iピクチャまたは
Pピクチャにて直近のものを過去・未来の双方向に参照
して圧縮符号化される符号化画像であり、記号Bにて示
される。図3(b)の場合、1番目のフレーム(1Tと
1B)がIピクチャであり、2〜7番目のフレームがP
ピクチャである。また、図3(c)の場合、1番目のフ
レーム(1Tと1B)がIピクチャであり、4番目と7
番目のフレームがPピクチャ、そして2、3、5、6番
目のフレームがBピクチャである。
【0017】そして、BピクチャがIピクチャとPピク
チャ間、或いは二つのPピクチャ間に挟まれる数を(M
−1)として示す。したがって、M=1である図3
(b)におけるBピクチャの数は0であり、M=3であ
る図3(c)におけるIピクチャとPピクチャ間、或い
は二つのPピクチャ間に挟まれるBピクチャの数は2で
ある。以下、M=1の場合の圧縮符号化をM=1符号化
と称し、M=3の場合の圧縮符号化をM=3符号化と称
する。また、矢印は各画像の参照関係を示しており、矢
印の始点の画像が終点の画像の参照画像である。図3
(a)では参照関係は1対1であるが、図3(b)、
(c)においては1つの画像が複数の画像を参照してい
ることが示されている。なお、Mの値は圧縮符号化の目
的によって予め設定される。例えば、M=1は動画像通
信など即時性が要求される場合に用いられる。また、M
=3はDVD(Digital Video Disk)などへ画像を記録
する場合に用いられる。
【0018】先ず、図3(a)を参照して、NRフィル
タ2における入力画像とNR参照画像の参照関係につい
て説明する。NRフィルタ2は入力画像と1フレーム前
の入力画像との間で同位置の画素の輝度・色信号のそれ
ぞれの差分を求め、この差分が小さい時には静止してい
るとみなして、入力画像の画素の輝度・色信号をNR参
照画像の画素の輝度・色信号に近づけるように処理す
る。一方、その差分が大きいときには動いているとみな
して、入力画像の画素の輝度・色信号をそのまま出力す
る。そのために、入力画像である奇数または偶数フィー
ルドに対し、原画像フレームメモリ3に保持されている
1フレーム前の同じ奇数または偶数フィールドを参照す
る。例えば、図3(a)において、2番目の入力フレー
ムの奇数フィールド2Tに対するNR参照画像は、1番
目の入力フレームの奇数フィールド1Tである。そし
て、2番目の入力フレームの偶数フィールド2Bに対す
るNR参照画像は、1番目の入力フレームの偶数フィー
ルド1Bである。この各入力画像に対するNR参照画像
の関係を以下に示す。入力画像(n+1)Tに対するN
R参照画像はnT、入力画像(n+1)Bに対するNR
参照画像はnB、である。ただし、nは整数。なお、通
常はNRフィルタ2の出力画像を次の入力画像のNR参
照画像に使用する。
【0019】さて、大域動きベクトル探索部4は、上述
したように、NRフィルタが参照するNR参照画像から
大域動きベクトル探索にて参照する探索参照画像S2を
生成する。したがって、入力画像から生成される大域動
きベクトル探索用の探索画像S1と大域動きベクトル探
索にて参照する探索参照画像S2との参照関係は、図3
(a)に示される入力画像とNR参照画像との参照関係
に等しい。すなわち、入力画像が(n+1)Tの場合に
は、nTを参照して大域動きベクトル探索を行い、一
方、入力画像が(n+1)Bの場合には、nBを参照し
て大域動きベクトル探索を行う。
【0020】次に、動き探索部6が符号化画像のマクロ
ブロックの動きベクトルを探索する時に用いる参照画像
の関係を説明する。図3(b)は、Bピクチャを使用せ
ず、符号化時の参照画像が1フレーム前のIピクチャま
たはPピクチャであるM=1符号化の場合の参照関係を
示している。この図に示されるように、Pピクチャの符
号化画像に対し1フレーム前の奇数および偶数フィール
ドが参照画像である。例えば、2番目の入力フレームの
奇数フィールド2Tまたは偶数フィールド2Bに対する
参照画像は、共に1番目の入力フレームの奇数フィール
ド1Tおよび偶数フィールド1Bである。この各Pピク
チャの符号化画像に対する参照画像の関係を以下に示
す。符号化画像(n+1)Tまたは(n+1)Bに対す
る参照画像は、nTおよびnB、である。ただし、nは
整数。
【0021】さて、上述したように、大域動きベクトル
探索における参照関係は、入力画像が(n+1)Tの場
合にはnTであり、入力画像が(n+1)Bの場合には
nBである。したがって、M=1符号化の場合には、符
号化画像に対する参照画像のフレームと大域動きベクト
ル探索におけるNR参照画像のフレームとは共に同じ1
フレーム前のフレームである。これは、入力画像に対し
てNR参照画像を参照して求めた大域動きベクトルが、
まさしく符号化画像の動きベクトルの粗い方向を示すと
いうことであり、この大域動きベクトルに合わせてその
まま符号化画像のマクロブロックの動きベクトル探索範
囲を設定すれば良い。なお、正確には、符号化画像が参
照する奇数・偶数2枚の参照画像の片方の参照画像に対
して、大域動きベクトルが求められているだけである。
ただし、もう一方の参照フィールド、すなわち符号化画
像の奇数フィールドが参照する偶数フィールドの参照画
像と、符号化画像の偶数フィールドが参照する奇数フィ
ールドの参照画像とに対する各大域動きベクトルは求め
られていないが、動画像の連続性から同じ大域動きベク
トルを使用しても、通常問題は無い。
【0022】そこで、図4〜8を参照して、M=1符号
化の場合に、符号化画像のマクロブロックの動きベクト
ル探索範囲を決定する動作の一例について説明する。図
4は、図3(a)を参照して上述したように、2番目の
入力フレームの奇数フィールド2Tに対するNR参照画
像が1番目の入力フレームの奇数フィールド1Tであ
り、2番目の入力フレームの偶数フィールド2Bに対す
るNR参照画像が1番目の入力フレームの偶数フィール
ド1Bであることを示している。先ず、動画像符号化装
置10へ奇数フィールド2Tが入力された場合について
説明する。この場合には、入力画像として奇数フィール
ド2Tが、そして、NR参照画像として原画像フレーム
メモリ3に保持されている奇数フィールド1Tが、それ
ぞれ大域動きベクトル探索部4へ入力される。そして、
入力された奇数フィールド2Tは、間引き部31−1に
よって、画素が間引きされ探索画像S1としてメモリ3
2−1に保持される。また、入力された奇数フィールド
1Tは、間引き部31−2によって、画素が間引きされ
探索参照画像S2としてメモリ32−2に保持される。
【0023】さらに、メモリ32−2には、大域動きベ
クトル発生部35によって、大域動き探索範囲内の大域
動きベクトルに対応するアドレスが入力される。この例
においては、大域動き探索精度が水平・垂直方向とも±
16画素範囲、8画素精度であり、大域動きベクトルは
以下に示す座標の25個である。大域動きベクトル座標
は、(8x,8y)。ただし、xは−2〜+2のいずれ
かの整数、yは−2〜+2のいずれかの整数。また、x
は中心から右方向へ向かって「+」となり、中心から左
方向へ向かって「−」となる。また、yは中心から下方
向へ向かって「+」となり、中心から上方向へ向かって
「−」となる。
【0024】次いで、評価値算出部33は、これら25
個の大域動きベクトル毎に評価値を算出して評価値メモ
リ34へ保持する。図5は、大域動きベクトルの評価値
を算出する動作を説明するための図である。図5(a)
は座標(−8,+8)の大域動きベクトル評価値を算出
する場合について示している。この図において、破線に
よって示されるS2はメモリ32−2に保持される探索
参照画像の中で、メモり32−1に保持される間引きさ
れた入力画像と同じ位置の領域である。評価値算出部3
3は、この探索参照画像を大域動きベクトル座標(−
8,+8)だけ、すなわち左へ8画素分および下へ8画
素分をシフトした画像S2aの各画素と、メモリ32−
1に保持される探索画像S1の同位置の画素との差分を
各々求める。そして、求められた各画素の差分の絶対値
を総和して、座標(−8,+8)の大域動きベクトル評
価値とする。図5(b)は座標(+16,+16)の大
域動きベクトル評価値算出についての図であり、同様
に、探索参照画像S2を大域動きベクトル座標(+1
6,+16)だけ、すなわち右へ16画素分および下へ
16画素分をシフトした画像S2bと探索画像S1間に
おいて、各画素の差分が求められ、これら差分の絶対値
の総和が評価値となる。したがって、この差分の絶対値
の総和が小さいほど、その評価値は良い値となる。ま
た、参照画像は水平・垂直方向に最大±16画素シフト
するため、入力画像は上下左右端ともに、少なくとも1
6画素小さい領域をとることになる。
【0025】そして、図6は、このようにして求められ
た各大域動きベクトル評価値を示す2次元の図である。
図6において、x−y座標上の黒丸の位置が各大域動き
ベクトル座標を示し、黒丸の面積がその大域動きベクト
ルの評価値を示す。この黒丸の面積が小さい程、評価値
が良いことを示す。図6(a)は入力フレームの奇数フ
ィールド2TとNR参照画像である奇数フィールド1T
との間において、探索し求められた各大域動きベクトル
の評価値を示す。また、図6(b)は入力フレームの偶
数フィールド2TとNR参照画像である奇数フィールド
1Tとの間において、探索し求められた各大域動きベク
トルの評価値を示す。図6(a)においては、座標(−
16,0)、(−8,0)、(0,0)、(−8,+
8)、(0,+8)、(0,+16)、(+8,+1
6)の黒丸の面積が小さく、これらの大域動きベクトル
の評価値が良いことを示す。また、図6(b)において
は、座標(−8,−8)、(−16,0)、(−8,
0)、(0,0)、(−8,+8)、(0,+8)、
(0,+16)の黒丸の面積が小さく、これらの大域動
きベクトルの評価値が良いことを示す。そして、座標
(−8,+8)の大域動きベクトルの評価値が、共に最
も良い値であった。
【0026】次いで図7は、CPU1が評価値メモリ3
4に保持される各大域動きベクトルの評価値から、符号
化画像のマクロブロックの動きベクトル探索範囲を決定
して動き探索部6へ設定する動作を説明するための図で
ある。また、図8は、この動きベクトル探索範囲の形状
として予め用意される形状の一例を示す図であって、破
線によって囲まれた範囲は動きベクトル探索範囲全体を
示し、実線によって囲まれた範囲が予め用意される形状
の範囲を示す。先ず、CPU1は、図7(a)に示され
るように、上述した図6(a)、(b)の評価値に合わ
せて、動きベクトル探索範囲を破線によって囲まれた範
囲から実線によって囲まれた範囲へ(矢印が示す方向
へ)シフトする。この動きベクトル探索範囲をシフトす
る方向と量は、図6(a)、(b)の評価値の中で最も
評価の良い座標(−8,+8)の大域動きベクトルが動
きベクトル探索範囲の中心となるように選択される。さ
らに、CPU1は、図7(b)に示されるように、図6
(a)、(b)の評価値に合わせて、動きベクトル探索
範囲の形状を破線によって囲まれた範囲から実線によっ
て囲まれた範囲へとより狭い範囲に変更しても良い。そ
して、図7(b)においては、動きベクトル探索範囲と
して図8(c)に示される形状が選択される。この形状
の選択は、図8(a)〜(d)の4種類の形状の内、そ
の形状に含まれる大域動きベクトル評価値の総和が最も
少なくなるように選択される。このように、動きベクト
ル探索範囲の形状を、大域動きベクトル評価値に合わせ
たより狭い範囲へ変更することは、動きベクトル探索に
要する演算量を少なくするために有効である。以上が、
M=1符号化の場合に、符号化画像のマクロブロックの
動きベクトル探索範囲を決定する動作についての説明で
ある。なお、この説明した例では、奇数フィールドの大
域動きベクトルと偶数フィールドの大域動きベクトルと
を別々に求めて動きベクトル探索範囲を設定したが、奇
数・偶数両フィールドの大域動きベクトル探索結果を合
成し、この合成された大域動きベクトル探索結果から動
きベクトル探索範囲を設定するようにしても良い。例え
ば、同じ大域動きベクトルに関し奇数フィールドの評価
値と偶数フィールドの評価値とを平均して、奇数・偶数
両フィールドの大域動きベクトルを求め、この求められ
た奇数・偶数両フィールドの大域動きベクトルから動き
ベクトル探索範囲を設定するようにしても良い。あるい
は、演算量の削減のために、奇数・偶数いずれか片方の
フィールドの大域動きベクトルに適応して、動きベクト
ル探索範囲を設定するようにしても良い。
【0027】次に、M=3符号化などMが2以上の符号
化の場合に、符号化画像のマクロブロックの動きベクト
ル探索範囲を決定する動作についての説明する。先ず、
図3(c)を参照して、Bピクチャを使用したM=3符
号化の場合の参照関係を説明する。この図に示されるよ
うに、Pピクチャでは、符号化画像に対し3フレーム前
のIピクチャまたはPピクチャの奇数および偶数フィー
ルドが参照画像である。例えば、4番目の入力フレーム
の奇数フィールド4Tまたは偶数フィールド4Bに対す
る参照画像は、共に1番目の入力フレームの奇数フィー
ルド1Tおよび偶数フィールド1Bである。また、Bピ
クチャでは、符号化画像を挟んでいる両側のIピクチャ
またはPピクチャの奇数および偶数フィールドが参照画
像である。例えば、2番目の入力フレームの奇数フィー
ルド2Tまたは偶数フィールド2Bに対する参照画像
は、共に、1番目の入力フレームの奇数フィールド1T
および偶数フィールド1Bと、4番目の入力フレームの
奇数フィールド4Tおよび偶数フィールド4Bである。
この各符号化画像に対する参照画像の関係を以下に示
す。Pピクチャの符号化画像(n+3)Tまたは(n+
3)Bに対する参照画像は、nTおよびnB、である。
Bピクチャの符号化画像(n+1)Tまたは(n+1)
B、あるいは、(n+2)Tまたは(n+2)Bに対す
る参照画像は、nT、nB、(n+3)Tおよび(n+
3)B、である。ただし、nは整数。
【0028】さて、上記のように、M=3符号化の場合
には、Bピクチャにおいて隣接フレームを参照する以外
は、符号化画像に対する参照画像が1フレーム前の入力
画像とは異なる。したがって、大域動きベクトル探索に
おけるNR参照画像のフレームと、符号化画像に対する
参照画像のフレームとは同じ1フレーム前のフレームで
はない。このように、Bピクチャを使用するMが2以上
の符号化においては、大域動きベクトル探索におけるN
R参照画像のフレームと、符号化画像に対する参照画像
のフレームとは異なる。
【0029】そこで、Mが2以上の符号化において、動
きベクトル探索範囲を決定する動作の一例について説明
する。符号化画像に対する参照画像が1フレーム前の入
力画像とは異なる場合には、符号化するマクロブロック
の動きベクトル探索時に参照する参照画像も1フレーム
前の入力画像とは異なる。したがって、動きベクトル探
索範囲を決定する際には、符号化画像に対する参照画像
と同じ入力フレームに対する大域動きベクトルの探索結
果が必要である。しかしながら、上述したように、大域
動きベクトル探索において参照するNR参照画像は入力
画像に対して1フレーム前の画像である。そのため、こ
のような場合にCPU1は、動きベクトル探索時に参照
する参照画像のフレームと、符号化画像のフレームとの
間にあるフレームの各入力フィールドに対して得られた
最も評価値が良い大域動きベクトルを奇数フィールドと
偶数フィールド別に全て合成することによって、複数フ
レーム間大域動きベクトルを生成する。そして、上述し
たM=1符号化の場合と同様に、この複数フレーム間大
域動きベクトルが動きベクトル探索範囲の中心となるよ
うに動きベクトル探索範囲をシフトする。ところで、フ
レーム間隔が長くなる場合には動きの方向や大きさが変
わることもあるので、動きベクトル探索範囲の形状を変
えて動きベクトルの探索範囲を狭くすると、参照画像と
符号化画像の間の動きに追従することができない可能性
もある。しかし、動きベクトル探索に要する演算量を削
減するために、CPU1は、動きベクトル探索範囲の形
状を変えても良い。その場合には、例えば、CPU1
は、符号化画像のフレームに最も近い参照画像のフレー
ムにおいて求められた大域動きベクトル評価値の中で、
良い評価の大域動きベクトルを含むように、動きベクト
ル探索範囲の形状をより狭い範囲へ変更する。このより
狭い範囲への変更は、上述したM=1符号化の場合と同
様に、例えば図8(a)〜(d)の4種類の形状から選
択して行われる。なお、Bピクチャでは、時間的に後の
参照画像からも動きベクトルの探索を行うが、この場合
には大域動きベクトルの正負の符号を逆にして処理す
る。以上が、Mが2以上の符号化の場合に、符号化画像
のマクロブロックの動きベクトル探索範囲を決定する動
作についての説明である。なお、上記M=1符号化の場
合と同様に、このMが2以上の符号化の場合について説
明した例では、奇数フィールドの大域動きベクトルと偶
数フィールドの大域動きベクトルとを別々に求めて動き
ベクトル探索範囲を設定したが、奇数・偶数両フィール
ドの大域動きベクトル探索結果を合成し、この合成され
た大域動きベクトル探索結果から動きベクトル探索範囲
を設定するようにしても良い。例えば、同じ大域動きベ
クトルに関し奇数フィールドの評価値と偶数フィールド
の評価値とを平均して、奇数・偶数両フィールドの大域
動きベクトルを求め、この求められた奇数・偶数両フィ
ールドの大域動きベクトルから動きベクトル探索範囲を
設定するようにしても良い。あるいは、演算量の削減の
ために、奇数・偶数いずれか片方のフィールドの大域動
きベクトルに適応して、動きベクトル探索範囲を設定す
るようにしても良い。
【0030】このように、上述した実施形態において、
大域動きベクトルは、MB符号化処理部5の上流に具備
される大域動きベクトル探索部4によって、原画像デー
タのみに基づいて探索される。そして、CPU1がその
大域動きベクトル探索結果に合わせた動き探索範囲を決
定して動き探索部6へ設定する。故に、たとえ符号化画
像において直前の符号化画像に対して不連続な動きが有
った場合でも、求められた大域動きベクトル探索結果
は、原画像データに基づいた有意な動きベクトル探索範
囲を示すので、従来のように、求められた動きベクトル
探索範囲が実際の符号化画像の動きとは異なるというこ
とが無く、常に精度の良い動きベクトルを探索すること
ができる。したがって、直前の符号化画像に対して、現
符号化画像に不連続な動きが有った場合でも、画質を劣
化させることなく符号化することができる。
【0031】また、動きの大きい画像においては、動く
方向が一方向に偏っていることが多い。このような場合
には、上述した実施形態において、画像全体の粗い動き
を探索した大域動きベクトル探索結果によって、動きベ
クトル探索範囲を狭い範囲に限定することが特に有効と
なる。その結果、符号化される動画像の画質の水準を落
とすことなく動きベクトル探索にかかる演算量を減らし
て、消費電力の増大を抑えることができる。
【0032】なお、上述した実施形態において、NRフ
ィルタ2は、動画像を圧縮符号化する位置よりも上流に
位置し、時間軸方向のノイズを減衰させることによって
符号化効率を上げるために、従来より一般的に用いられ
ている。したがって、大域動きベクトル探索において参
照する1フレーム前の入力画像として、NR参照画像を
使用可能なので、新たに、1フレーム前の入力画像を保
持するフレームメモリを具備する必要が無いという効果
もある。なお、上述した実施形態において、図1に示さ
れるように、原画像フレームメモリ3とフレームメモリ
8とを各々別に設ける構成としたが、従来から行われて
いるように、これら原画像フレームメモリ3とフレーム
メモリ8とを一つのフレームメモリで構成するようにし
ても良い。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、入力画
像の動きベクトルを求める動きベクトル探索装置におい
て、この入力画像の動きベクトルを求める位置よりも上
流の位置にて、入力画像に対して1フレーム前の前入力
画像に含まれる画素と、この入力画像に含まれる画素と
の差分を評価することによって、大域動きベクトルを探
索する。そのため、この大域動きベクトル探索結果は原
画像データに基づいたものとなる。そして、その原画像
データに基づいた大域動きベクトル探索結果から動きベ
クトルの探索範囲を決定するようにしたので、直前まで
の符号化画像に対して動きが不連続となる画像において
も、実際の符号化画像の動きに合った動きベクトル探索
範囲が求められ常に精度の良い動きベクトル探索を行う
ことができる。
【0034】さらに、入力画像に対して1フレーム前の
前入力画像に含まれる画素の一部と、その入力画像に含
まれる画素の一部との差分を評価することによって、大
域動きベクトルを探索するようにしてあり、また必要に
応じて、大域動きベクトルの精度を粗くしたり入力画像
とNR参照画像とを間引きするなどして、大域動きベク
トルを探索するための演算量を減らすことができる。さ
らに、大域動きベクトル探索結果に基づいて、動きベク
トルの探索範囲の中心または形状の少なくともいずれか
を定めるようにしたので、一定時間内で効率的に動きベ
クトルを探索することが可能となる。さらに、大域動き
ベクトル探索において参照する1フレーム前の入力画像
として、時間軸ノイズ低減フィルタが参照する画像を使
用するようにしたので、新たに、1フレーム前の入力画
像を保持するフレームメモリを具備する必要が無いとい
う効果もある。
【0035】また、入力画像の動きベクトルを求める動
きベクトル探索装置において、この入力画像の動きベク
トルを求める位置よりも上流の位置にて、入力画像に対
して1フレーム前の前入力画像に含まれる画素と、この
入力画像に含まれる画素との差分を評価することによっ
て大域動きベクトルを探索する。そして、符号化された
画像とこの入力画像との間に挟まれる中間入力画像が存
在する場合には、その原画像データに基づいた中間入力
画像に対する大域動きベクトル探索結果と、この入力画
像に対する原画像データに基づいた大域動きベクトル探
索結果とから動きベクトルの探索範囲を決定する。した
がって、直前までの符号化画像に対して動きが不連続と
なる画像においても、実際の符号化画像の動きに合った
動きベクトル探索範囲が求められ、常に精度の良い動き
ベクトル探索を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による動画像符号化装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1における大域動きベクトル探索部4の構
成を示すブロック図である。
【図3】 図1の動画像符号化装置による動きベクトル
探索動作を説明するための図である。
【図4】 図3(b)のM=1符号化の場合に、動きベ
クトル探索範囲を決定する動作を説明するための第1の
図である。
【図5】 図3(b)のM=1符号化の場合に、動きベ
クトル探索範囲を決定する動作を説明するための第2の
図である。
【図6】 図3(b)のM=1符号化の場合に、動きベ
クトル探索範囲を決定する動作を説明するための第3の
図である。
【図7】 図3(b)のM=1符号化の場合に、動きベ
クトル探索範囲を決定する動作を説明するための第4の
図である。
【図8】 図3(b)のM=1符号化の場合に、動きベ
クトル探索範囲を決定する動作を説明するための第5の
図である。
【図9】 従来の動画像符号化装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 NRフィルタ 3 原画像フレームメモリ 4 大域動きベクトル探索部 5 MB符号化処理部 6 動き探索部 7 符号化・後処理部 8 フレームメモリ 10 動画像符号化装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像の第一の動きベクトルを求める
    動きベクトル探索装置において、 前記第一の動きベクトルを求める位置よりも上流の位置
    に、 前記入力画像に対して1フレーム前の前入力画像に含ま
    れる画素と、該入力画像に含まれる画素との差分を評価
    することによって、第二の動きベクトルを探索する第二
    の動きベクトル探索手段と、 該第二の動きベクトル探索結果に基づいて前記第一の動
    きベクトルの探索範囲を決定する動きベクトル探索範囲
    決定手段と、 を具備してなる動きベクトル探索装置。
  2. 【請求項2】 前記第二の動きベクトル探索手段は、前
    記入力画像に対して1フレーム前の前入力画像に含まれ
    る画素の一部と、該入力画像に含まれる画素の一部との
    差分を評価することによって、前記第二の動きベクトル
    を探索することを特徴とする請求項1に記載の動きベク
    トル探索装置。
  3. 【請求項3】 前記動きベクトル探索範囲決定手段は、
    前記第二の動きベクトル探索結果に基づいて、前記第一
    の動きベクトルの探索範囲の中心または形状の少なくと
    もいずれかを定めることを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の動きベクトル探索装置。
  4. 【請求項4】 入力画像の第一の動きベクトルを求める
    動きベクトル探索装置において、 前記第一の動きベクトルを求める位置よりも上流の位置
    に、 前記入力画像に対して1フレーム前の前入力画像に含ま
    れる画素と、該入力画像に含まれる画素との差分を評価
    することによって、第二の動きベクトルを探索する第二
    の動きベクトル探索手段と、 前記符号化された画像と前記入力画像との間に挟まれる
    中間入力画像が存在する場合には、該中間入力画像に対
    する前記第二の動きベクトル探索結果と、該入力画像に
    対する前記第二の動きベクトル探索結果とに基づいて、
    前記第一の動きベクトルの探索範囲を決定する動きベク
    トル探索範囲決定手段と、 を具備してなる動きベクトル探索装置。
  5. 【請求項5】 前記第二の動きベクトル探索手段は、前
    記入力画像に対して1フレーム前の前入力画像に含まれ
    る画素の一部と、該入力画像に含まれる画素の一部との
    差分を評価することによって、前記第二の動きベクトル
    を探索することを特徴とする請求項4に記載の動きベク
    トル探索装置。
  6. 【請求項6】 前記動きベクトル探索範囲決定手段は、
    該中間入力画像に対する前記第二の動きベクトル探索結
    果と、該入力画像に対する前記第二の動きベクトル探索
    結果とに基づいて、前記第一の動きベクトルの探索範囲
    の中心または形状の少なくともいずれかを定めることを
    特徴とする請求項4または請求項5に記載の動きベクト
    ル探索装置。
  7. 【請求項7】 前記前入力画像とは、前記第一の動きベ
    クトルを求める位置よりも上流の位置に具備される時間
    軸ノイズ低減フィルタが参照する画像であることを特徴
    とする請求項1乃至請求項6のいずれかの項に記載の動
    きベクトル探索装置。
  8. 【請求項8】 入力画像の第一の動きベクトルを求める
    動きベクトル探索方法において、 前記第一の動きベクトルを求める位置よりも上流の位置
    にて、 前記入力画像に対して1フレーム前の前入力画像に含ま
    れる画素と、該入力画像に含まれる画素との差分を評価
    することによって、第二の動きベクトルを探索し、 前記第二の動きベクトル探索結果に基づいて前記第一の
    動きベクトルの探索範囲を決定することを特徴とする動
    きベクトル探索方法。
  9. 【請求項9】 入力画像の第一の動きベクトルを求める
    動きベクトル探索方法において、 前記第一の動きベクトルを求める位置よりも上流の位置
    にて、 前記入力画像に対して1フレーム前の前入力画像に含ま
    れる画素と、該入力画像に含まれる画素との差分を評価
    することによって、第二の動きベクトルを探索し、 前記符号化された画像と該入力画像との間に挟まれる中
    間入力画像が存在する場合には、該中間入力画像に対す
    る前記第二の動きベクトル探索結果と、該入力画像に対
    する前記第二の動きベクトル探索結果とに基づいて、前
    記第一の動きベクトルの探索範囲を決定することを特徴
    とする動きベクトル探索方法。
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