JPH08107557A - 映像信号符号化方式 - Google Patents

映像信号符号化方式

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JPH08107557A
JPH08107557A JP24131194A JP24131194A JPH08107557A JP H08107557 A JPH08107557 A JP H08107557A JP 24131194 A JP24131194 A JP 24131194A JP 24131194 A JP24131194 A JP 24131194A JP H08107557 A JPH08107557 A JP H08107557A
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JP
Japan
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field
image
sub
video signal
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JP24131194A
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English (en)
Inventor
Yoshiko Hatano
喜子 幡野
Tadashi Kasezawa
正 加瀬沢
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 動きベクトルの探索に必要な演算量を削減
し、ハードウェアを縮小できる動き補償画像間予測符号
化方式を得ること。 【構成】 入力映像信号と参照画像をそれぞれサブサン
プルし、サブサンプルされた画像を用いて動きベクトル
の探索を行う。このサブサンプルはフィールド単位、フ
レーム単位、または、その両方を用いる。フィールドサ
ブサンプルとフレームサブサンプルの両方を使う場合
は、それらによる動きベクトルの内、よい方を選択す
る。また、フィールドサブサンプルされた2フィールド
を併せて、フレームサブサンプルの画像としてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動き補償画像間予測を
用いて映像信号を符号化する映像信号符号化方式に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図11は、例えば、ISO-IEC/JTC1/SC29/
WG11 MPEG 92/N0245 Test Model 2 に示された従来の映
像信号符号化方式を用いた符号化回路を示すブロック図
である。図において、入力端子1から入力されたディジ
タル映像信号は、メモリ回路3に入力される。メモリ回
路3から出力される映像信号1101は、減算器4の第
1の入力および動き補償予測回路12の第2の入力に与
えられる。減算器4の出力は、DCT回路5を介して、
量子化回路6に入力される。量子化回路6の出力は、可
変長符号化回路7を介して、送信バッファ8の入力に与
えられる。送信バッファ8の出力は、出力端子2から出
力される。一方、量子化回路6の出力は、逆量子化回路
9を介して、IDCT回路10にも入力される。IDC
T回路10の出力は、加算器11の第1の入力に与えら
れる。加算器11の出力1102は、動き補償予測回路
12の第1の入力に与えられる。動き補償予測回路12
の出力1103は、加算器11の第2の入力および減算
器4の第2の入力に与えられる。
【0003】図12は、従来の映像信号符号化方式にお
ける動き補償予測を示す概念図である。
【0004】図13は、従来の映像信号符号化方式にお
けるメモリ回路3の動作を示す概念図である。
【0005】図14は、従来の映像信号符号化方式にお
ける動き補償予測回路12の一例を示すブロック図であ
る。図において、入力端子1401aには加算器11の
出力1102が、入力端子1401bにはメモリ回路3
の出力1101が、それぞれ与えられる。入力端子14
01aから入力される信号1102は、切り替え器14
03を介して、フレームメモリ1404aまたはフレー
ムメモリ1404bに入力される。フレームメモリ14
04aから出力される参照画像は、動きベクトル検出回
路1405aの第1の入力に与えられる。動きベクトル
検出回路1405aの第2の入力には、入力端子140
1bから入力される映像信号1101が与えられる。動
きベクトル検出回路1405aの出力は、予測モード選
択器1406に入力される。
【0006】一方、フレームメモリ1404bから出力
される参照画像は、動きベクトル検出回路1405bの
第1の入力に与えられる。動きベクトル検出回路140
5bの第2の入力には、入力端子1401bから入力さ
れる映像信号1101が与えられる。動きベクトル検出
回路1405bの出力は、予測モード選択器1406の
第2の入力に与えられる。予測モード選択器1406の
第3の入力には、入力端子1401bから入力される映
像信号1101が与えられる。予測モード選択器140
6の第1の出力は、切り替え器1407の第1の入力に
与えられる。切り替え器1407の第2の入力には0信
号が与えられる。切り替え器1407の第3の入力に
は、予測モード選択器1406の第2の出力が与えられ
る。切り替え器1407の出力1103は、出力端子1
402から出力される。
【0007】次に動作について説明する。映像信号を符
号化する場合の高能率符号化方式の一つとして、動き補
償予測を用いた画像間予測符号化と画像内変換符号化を
組み合わせたハイブリッド符号化方式がある。本従来例
は上記ハイブリッド符号化方式を採用している。まず、
画像間予測符号化の部分について概略を説明する。
【0008】図12は、上記画像間予測符号化の概略を
示している。各画像は、画像内符号化画像(以下、「I
ピクチャ」という)、片方向予測符号化画像(以下、
「Pピクチャ」という)、両方向予測符号化画像(以
下、「Bピクチャ」という)の3つのタイプに分けられ
る。例えば、N枚に1枚の画像をIピクチャとし、M枚
に1枚はPピクチャまたはIピクチャとする場合、n、
mを整数、かつ、1≦m≦N/Mとして、(N×n+
M)番目の画像はIピクチャ、(N×n+M×m)番目
の画像(m≠1)はPピクチャ、(N×n+M×m+
1)番目から(N×n+M×m+M−1)番目の画像は
Bピクチャとする。図12は、M=3の場合を示してい
る。
【0009】図において、Iピクチャは画像間予測を行
わず、画像内変換符号化のみを行う。Pピクチャは直前
のIピクチャまたはPピクチャから予測を行う。例え
ば、図中6番の画像はPピクチャであるが、これは3番
のIピクチャから予測を行う。また、図中9番のPピク
チャは6番のPピクチャから予測する。Bピクチャは直
前と直後のIピクチャまたはPピクチャから予測する。
例えば、図中、4番および5番のBピクチャは、3番の
Iピクチャと6番のPピクチャの双方から予測すること
になる。したがって、4番、5番の画像は、6番の画像
の符号化を行った後、符号化する。
【0010】次に、図11に示したハイブリッド符号化
方式を用いた符号化回路の動作を説明する。入力端子1
から入力されたディジタル映像信号は、メモリ回路3に
入力される。メモリ回路3は、画像を符号化順に並べ替
えて、出力する。すなわち、先に述べたように、図12
において、例えば1番のBピクチャは3番のIピクチャ
の後に符号化するので、ここで画像の並べ換えを行うの
である。図13はこの並べ換えの動作を示している。図
13(a)のように入力された画像シーケンスは、図1
3(b)の順で出力される。メモリ回路3から出力され
る映像信号1101は、時間軸方向の冗長度を落とすた
めに、動き補償予測回路12から出力される予測画像1
103との画像間の差分がとられ、DCT回路5で空間
軸方向にDCTが施される。変換された係数は量子化回
路6で量子化され、可変長符号化回路7で可変長符号化
された後に、送信バッファ8を介して出力される。一
方、量子化された変換係数は、逆量子化回路9で逆量子
化され、IDCT回路10でIDCTが施された後、加
算器11で予測画像1103と加算されて、復号画像1
102が求められる。復号画像1102は、次の画像の
符号化のために、動き補償予測回路12に入力される。
【0011】次に、動き補償予測回路12の動作を、図
14にしたがって説明する。動き補償予測回路12は、
フレームメモリ1404aとフレームメモリ1404b
に記憶された2つの参照画像を用いて、メモリ回路3か
ら出力される映像信号1101を動き補償予測し、予測
画像1103を出力する。
【0012】まず、上記のように符号化され復号された
画像1102がIピクチャまたはPピクチャである場
合、次の画像の符号化のために、この画像1102は、
フレームメモリ1404aまたはフレームメモリ140
4bに記憶される。このとき、フレームメモリ1404
aとフレームメモリ1404bのうち、時間的に先に更
新された方を選択するよう、切り替え器1403が切り
換えられる。復号された画像1102がBピクチャであ
る場合は、フレームメモリ1404aおよびフレームメ
モリ1404bへの書き込みは行われない。このような
切り替えにより、例えば、図12の1番、2番のBピク
チャが符号化されるときには、フレームメモリ1404
aとフレームメモリ1404bに、それぞれ0番のPピ
クチャと3番のIピクチャが記憶されており、その後、
6番のPピクチャが符号化され復号されると、フレーム
メモリ1404aは6番のPピクチャの復号画像に書き
換えられる。したがって、次の4番、5番のBピクチャ
が符号化されるときには、上記フレームメモリには、そ
れぞれ、6番のPピクチャと3番のIピクチャが記憶さ
れている。さらに、9番のPピクチャが符号化され復号
されると、フレームメモリ1404bは9番のPピクチ
ャの復号画像に書き換えられる。したがって、7番、8
番のBピクチャが符号化されるときには、上記フレーム
メモリには、それぞれ、6番のPピクチャと9番のPピ
クチャが記憶されている。
【0013】メモリ回路3から出力される映像信号11
01が、動き補償予測回路12に入力されると、2つの
動きベクトル検出回路1405a、1405bが、それ
ぞれ、フレームメモリ1404a、1404bに記憶さ
れている参照画像をもとに動きベクトルを検出し、動き
補償予測画像を出力する。すなわち、入力映像信号11
01をF(i,j)(iは水平方向の画素番号、jは垂直方向
の画素番号)とし、フレームメモリ1404aに記憶さ
れている参照画像をG(i,j)とすると、動きベクトル検
出回路1405aは、まず、映像信号1101を水平1
6画素、垂直16ラインのブロックBn,m(i,j)(nはブ
ロックの水平方向の位置で0,1,2,…、mはブロックの垂
直方向の位置で0,1,2,…、0≦i≦15、0≦j≦15)に分割
する。ブロックBn,m(i,j)は、 Bn,m(i,j)=F( n*16+i, m*16+j ) となる。つぎに、各ブロックBn,m(i,j)について、参照
画像G(i,j)の中で、最も予測歪の小さくなるようなブ
ロックをブロックマッチングにより選び、そのブロック
の相対的位置を動きベクトルとして出力するとともに、
該ブロックを動き補償予測画像として出力する。
【0014】入力映像信号1101がインターレース信
号で、かつ、1フレームを1ピクチャとして扱う場合に
は、上記ブロックマッチングは、フレーム単位とフィー
ルド単位の両方で行ない、予測歪の小さい方を選択す
る。すなわち、まず、フレーム単位でブロックマッチン
グを行なうときは、ベクトル(Vh,Vv)に対する予測歪E0
(Vh,Vv)を
【0015】
【数1】
【0016】により演算し、動きベクトルの探索範囲を
水平±Mh画素、垂直±Mvラインとすると、-Mh≦Vh≦M
h、-Mv≦Vv≦Mvの中で最小のE0(Vh,Vv)を与えるベクト
ル(Vh,Vv)=(Vh0,Vv0)を求め、そのE0(Vh0,Vv0)をe0と
おく。
【0017】次に、フィールド単位で、ブロックマッチ
ングを行なうときは、ブロックBn,m(i,j)を第1フィー
ルドと第2フィールドに分割する。ブロックBn,m(i,j)
の第1フィールドについて、ベクトル(Vh,Vv)に対する
予測歪E1(Vh,Vv,f)(f=0,1)を
【0018】
【数2】
【0019】により演算する。フィールドの動きベクト
ルの探索範囲を水平±Nh画素、垂直±Nvラインとする
と、-Nh≦Vh≦Nh、-Nv≦Vv≦Nv、0≦f≦1の中で最小の
E1(Vh,Vv,f)を与えるベクトル(Vh,Vv)=(Vh1,Vv1)とf
=f1を求め、そのE1(Vh1,Vv1,f1)をe1とおく。なお、f
は参照画像が第1フィールドか第2フィールドかを示し
ている。
【0020】同様に、ブロックBn,m(i,j)の第2フィー
ルドについて、ベクトル(Vh,Vv)に対する予測歪E2(Vh,
Vv,f)(f=0,1)を
【0021】
【数3】
【0022】により演算し、最小のE2(Vh,Vv,f)を与え
るベクトル(Vh,Vv)=(Vh2,Vv2)とf=f2を求め、そのE2
(Vh2,Vv2,f2)をe2とおく。
【0023】最後に、e0とe1+e2を比較し、e0の方が大
きければ、フィールド単位で求めた2つのベクトル(Vh
1,Vv1)、(Vh2,Vv2)と選択したフィールドを示すf1、f2
と対応する動き補償予測画像B’n,m(i,j)、 B’n,m(i,2*j )=G( n*16+i+Vh1 , m*16+2*j+f1+Vv1 ) B’n,m(i,2*j+1)=G( n*16+i+Vh2 , m*16+2*j+f2+Vv2 ) を出力する。また、e0≦e1+e2であれば、フレーム単位
で求めたベクトル(Vh0,Vv0)と動き補償予測画像B’n,m
(i,j)、 B’n,m(i,j)=G( n*16+i+Vh0 , m*16+j+Vv0 ) を出力する。
【0024】動きベクトル検出回路1405bの動作
は、参照画像がフレームメモリ1404bに記憶されて
いる画像である点だけが、動きベクトル検出回路140
5aと異なる。
【0025】予測モード選択器1406は、動きベクト
ル検出回路1405a、1405bから出力される2つ
の動き補償予測画像および、これらの平均画像のうち、
予測歪が最も小さいものを選択し、予測画像として出力
する。このとき、映像信号1101がBピクチャでなけ
れば、時間的に先に入力された参照画像に相当する動き
補償予測画像を常に選択して、出力する。また、予測モ
ード選択器1406は、予測を行わない画像内符号化
と、選択された予測画像による画像間予測符号化のう
ち、符号化効率がよい方を選択する。このとき、映像信
号1101がIピクチャであれば、常に、画像内符号化
が選択される。画像内符号化が選択された場合は、画像
内符号化モードを示す信号が予測モードとして出力さ
れ、画像間予測符号化が選択された場合は、選択された
予測画像を示す信号が予測モードとして出力される。切
り替え器1407は、予測モード選択器1406から出
力される予測モードが画像内符号化モードであれば、0
信号を出力し、そうでなければ、予測モード選択器14
06から出力される予測画像を出力する。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】従来の映像信号符号化
方式は、以上のように、探索範囲内のすべてのベクトル
に対して(1)〜(5)式のような演算を必要とするの
で、動きの速い画像に対応するため、動きベクトルの探
索範囲を広くすると、演算量が増大し、ハードウェア規
模が大きくなるという問題があった。
【0027】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、ハードウェアを縮小し、かつ、
動きの速い画像も画質を損なうことなく符号化できる映
像信号符号化方式を得ることを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る映
像信号符号化方式は、フィールド単位でサブサンプルを
行い、このフィールドサブサンプルされた画像を用いて
動きベクトルを求めるよう構成したものである。
【0029】請求項2の発明に係る映像信号符号化方式
は、フレーム単位でサブサンプルを行い、このフレーム
サブサンプルされた画像を用いて動きベクトルを求める
よう構成したものである。
【0030】請求項3の発明に係る映像信号符号化方式
は、フィールドサブサンプルされた画像を用いて動きベ
クトルを求める手段と、フレームサブサンプルされた画
像を用いて動きベクトルを求める手段とを備え、フィー
ルドサブサンプルの動きベクトルによる動き補償とフレ
ームサブサンプルの動きベクトルによる動き補償を切り
換えて動き補償を行うものである。
【0031】請求項4の発明に係る映像信号符号化方式
は、フィールド単位でサブサンプルを行い、このフィー
ルドサブサンプルされた画像を用いて動きベクトルを求
める手段と、上記フィールドサブサンプルされた画像を
2フィールド併せてフレームサブサンプルの画像を作成
し、このフレームサブサンプルの画像を用いて動きベク
トルを求める手段とを備え、フィールドサブサンプルの
動きベクトルによる動き補償とフレームサブサンプルの
動きベクトルによる動き補償を切り換えて動き補償を行
うものである。
【0032】請求項5の発明に係る映像信号符号化方式
は、フィールドサブサンプルされた画像を用いて動きベ
クトルを求める手段と、フレームサブサンプルされた画
像を用いて動きベクトルを求める手段とを備え、フィー
ルドサブサンプルの動きベクトルによる動き補償とフレ
ームサブサンプルの動きベクトルによる動き補償を切り
換えて動き補償を行い、かつ、ノンインターレース信号
が入力されるとフレームサブサンプルの動きベクトルに
よる動き補償を選択するよう構成したものである。
【0033】請求項6の発明に係る映像信号符号化方式
は、画像がインターレース構造を保つように、フィール
ド単位でサブサンプルを行い、このフィールドサブサン
プルされた画像を用いて動きベクトルを求めるものであ
る。
【0034】請求項7の発明に係る映像信号符号化方式
は、画像がノンインターレース構造となるように、フィ
ールド単位でサブサンプルを行い、このフィールドサブ
サンプルされた画像を用いて動きベクトルを求めるもの
である。
【0035】請求項8の発明に係る映像信号符号化方式
は、原画像の走査線の位置と一致するように、フィール
ド単位でサブサンプルを行い、このフィールドサブサン
プルされた画像を用いて動きベクトルを求めるものであ
る。
【0036】請求項9の発明に係る映像信号符号化方式
は、サブサンプルされた画像を用いて粗い動きベクトル
を求める第1の動きベクトル検出手段と、この第1の動
きベクトル検出手段により検出された粗い動きベクトル
を中心として、原画像の半画素精度で細かい動きベクト
ルの検出を行う第2の動きベクトル検出手段とを備え、
上記第2の動きベクトル検出手段が、第2の動きベクト
ル検出手段の探索範囲全体に対して画像の補間を行い、
半画素精度で探索範囲全体を探索するよう構成したもの
である。
【0037】請求項10の発明に係る映像信号符号化方
式は、水平1/K、垂直1/Lにサブサンプルされた画
像を用いて粗い動きベクトルを求める第1の動きベクト
ル検出手段と、この第1の動きベクトル検出手段により
検出された粗い動きベクトルを中心として、細かい動き
ベクトルの検出を行う第2の動きベクトル検出手段とを
備え、上記第2の動きベクトル検出手段が、水平±K画
素、垂直±Lライン以上の範囲を探索するよう構成した
ものである。
【0038】
【作用】請求項1の発明における映像信号符号化方式
は、フィールド単位でサブサンプルを行い、このフィー
ルドサブサンプルされた画像を用いて動きベクトルを求
めるので、動きベクトルを探索する際の演算量を削減で
き、ハードウェアを縮小できる。
【0039】請求項2の発明における映像信号符号化方
式は、フレーム単位でサブサンプルを行い、このフレー
ムサブサンプルされた画像を用いて動きベクトルを求め
るので、動きベクトルを探索する際の演算量を削減で
き、ハードウェアを縮小できる。
【0040】請求項3の発明における映像信号符号化方
式は、フィールドサブサンプルされた画像を用いて動き
ベクトルを求め、かつ、フレームサブサンプルされた画
像を用いて動きベクトルを求めるので、動きベクトルを
探索する際の演算量を削減でき、また、フィールドサブ
サンプルの動きベクトルによる動き補償とフレームサブ
サンプルの動きベクトルによる動き補償のうち良い方を
選択することにより、画質を向上させることができる。
【0041】請求項4の発明における映像信号符号化方
式は、フィールドサブサンプルされた画像を用いて動き
ベクトルを求め、かつ、フレームサブサンプルされた画
像を用いて動きベクトルを求めるので、動きベクトルを
探索する際の演算量を削減でき、また、フィールドサブ
サンプルの動きベクトルによる動き補償とフレームサブ
サンプルの動きベクトルによる動き補償のうち良い方を
選択することにより、画質を向上させることができる。
また、フィールドサブサンプルされた画像を2フィール
ド併せてフレームサブサンプルの画像を作成するので、
簡単なハードウェアで、フィールドサブサンプルとフレ
ームサブサンプルの両方を行うことができる。
【0042】請求項5の発明における映像信号符号化方
式は、フィールドサブサンプルされた画像を用いて動き
ベクトルを求め、かつ、フレームサブサンプルされた画
像を用いて動きベクトルを求めるので、動きベクトルを
探索する際の演算量を削減でき、また、フィールドサブ
サンプルの動きベクトルによる動き補償とフレームサブ
サンプルの動きベクトルによる動き補償のうち良い方を
選択することにより、画質を向上させることができる。
また、ノンインターレース信号が入力されると、フレー
ムサブサンプルの動きベクトルによる動き補償を選択す
るよう構成したので、ノンインターレース信号に対して
は、常に精度のよいフレームサブサンプルの動きベクト
ルで符号化することができる。
【0043】請求項6の発明における映像信号符号化方
式は、フィールド単位でサブサンプルを行い、このフィ
ールドサブサンプルされた画像を用いて動きベクトルを
求めるので、動きベクトルを探索する際の演算量を削減
でき、ハードウェアを縮小できる。また、画像がインタ
ーレース構造を保つようにサブサンプルを行うので、特
にフィールドの動きベクトルとフレームの動きベクトル
の両者を求める場合に、正確な動きベクトルを求めるこ
とができ、画質を向上させることができる。
【0044】請求項7の発明における映像信号符号化方
式は、フィールド単位でサブサンプルを行い、このフィ
ールドサブサンプルされた画像を用いて動きベクトルを
求めるので、動きベクトルを探索する際の演算量を削減
でき、ハードウェアを縮小できる。また、画像がノンイ
ンターレース構造となるようにサブサンプルを行うの
で、異パリティのフィールド間の動き補償を行う場合
に、正確な動きベクトルを求めることができ、画質を向
上させることができる。
【0045】請求項8の発明における映像信号符号化方
式は、フィールド単位でサブサンプルを行い、このフィ
ールドサブサンプルされた画像を用いて動きベクトルを
求めるので、動きベクトルを探索する際の演算量を削減
でき、ハードウェアを縮小できる。また、原画像の走査
線の位置と一致するように、サブサンプルを行うので、
同パリティのフィールド間の動きベクトルも、異パリテ
ィのフィールド間の動きベクトルも、整数精度となり、
両フィールドから動き補償を行う場合に、対応が容易と
なり、制御が簡単になる。
【0046】請求項9の発明における映像信号符号化方
式は、サブサンプルされた画像を用いて粗い動きベクト
ルを求める第1の動きベクトル検出手段と、この第1の
動きベクトル検出手段により検出された粗い動きベクト
ルを中心として、原画像の半画素精度で細かい動きベク
トルの検出を行う第2の動きベクトル検出手段とを備え
た映像信号符号化方式において、上記第2の動きベクト
ル検出手段が、第2の動きベクトル検出手段の探索範囲
全体に対して画像の補間を行い、半画素精度で探索範囲
全体を探索するよう構成したので、第2の動きベクトル
検出手段における動きベクトルの精度が高くなり、画質
を向上させることができる。
【0047】請求項10の発明における映像信号符号化
方式は、水平1/K、垂直1/Lにサブサンプルされた
画像を用いて粗い動きベクトルを求める第1の動きベク
トル検出手段と、この第1の動きベクトル検出手段によ
り検出された粗い動きベクトルを中心として、細かい動
きベクトルの検出を行う第2の動きベクトル検出手段と
を備えた映像信号符号化方式において、上記第2の動き
ベクトル検出手段が、水平±K画素、垂直±Lライン以
上の範囲を探索するよう構成したので、第1の動きベク
トル検出手段の探索の粗さを第2の動きベクトル検出手
段で補うことができ、正確な動きベクトルを検出するこ
とができて、画質を向上させることができる。
【0048】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の第1の実施例を図について
説明する。図1は、この実施例1による映像信号符号化
方式における動き補償予測回路12のブロック図であ
る。図において、図14と同一符号は、同一部分または
相当部分を示している。入力端子1401aには加算器
11から出力される画像1102が、入力端子1401
bにはメモリ回路3から出力される画像1101が、そ
れぞれ与えられる。入力端子1401aから入力される
画像1102は、切り替え器1403を介して、フレー
ムメモリ1404aまたはフレームメモリ1404bに
入力される。フレームメモリ1404aから出力される
参照画像は、フィールドサブサンプル回路101aを介
して、メモリ102aに与えられる。また、フレームメ
モリ1404bから出力される参照画像は、フィールド
サブサンプル回路101bを介して、メモリ102bに
与えられる。
【0049】また、入力端子1401bから入力される
画像1101は、フィールドサブサンプル回路101c
を介して、メモリ102cに与えられる。メモリ102
aの出力は、第1のフィールド動きベクトル検出回路1
03aの第1の入力に与えられる。第1のフィールド動
きベクトル検出回路103aの第2の入力には、メモリ
102cの出力が与えられる。第1のフィールド動きベ
クトル検出回路103aの出力は、第2のフィールド動
きベクトル検出回路104aの第1の入力に与えられ
る。第2のフィールド動きベクトル検出回路104aの
第2の入力には、フレームメモリ1404aの出力が与
えられ、第2のフィールド動きベクトル検出回路104
aの第3の入力には、入力端子1401bから入力され
る画像1101が与えられる。第2のフィールド動きベ
クトル検出回路104aの出力は、予測モード選択器1
406の第1の入力に与えられる。
【0050】一方、メモリ102bの出力は、第1のフ
ィールド動きベクトル検出回路103bの第1の入力に
与えられる。第1のフィールド動きベクトル検出回路1
03bの第2の入力には、メモリ102cの出力が与え
られる。第1のフィールド動きベクトル検出回路103
bの出力は、第2のフィールド動きベクトル検出回路1
04bの第1の入力に与えられる。第2のフィールド動
きベクトル検出回路104bの第2の入力には、フレー
ムメモリ1404bの出力が与えられ、第2のフィール
ド動きベクトル検出回路104bの第3の入力には、入
力端子1401bから入力される画像1101が与えら
れる。第2のフィールド動きベクトル検出回路104b
の出力は、予測モード選択器1406の第2の入力に与
えられる。
【0051】予測モード選択器1406の第3の入力に
は、入力端子1401bから入力される映像信号110
1が与えられる。予測モード選択器1406の第1の出
力は、切り替え器1407の第1の入力に与えられる。
切り替え器1407の第2の入力には0信号が与えられ
る。切り替え器1407の第3の入力には、予測モード
選択器1406の第2の出力が与えられる。切り替え器
1407の出力1103は、出力端子1402から出力
される。
【0052】次に動作について説明する。この実施例1
は、動き補償予測回路12の構成が従来例と異なる。従
来例で説明したように、動き補償予測回路12は、フレ
ームメモリ1404aとフレームメモリ1404bに記
憶された2つの参照画像を用いて、メモリ回路3から出
力される映像信号1101を動き補償予測し、予測画像
1103を出力するものである。
【0053】実施例1における動き補償予測回路12の
動作を、図1にしたがって説明する。まず、フレームメ
モリ1404aから出力される参照画像は、フィールド
サブサンプル回路101aにおいて、フィールド単位で
サブサンプルされる。例えば、フレームメモリ1404
aに記憶されている参照フレームをG(i,j)(iは水平方
向の画素番号、jは垂直方向の画素番号、0≦i<I、0≦
j<J)とすると、 G’(i,j) ={G(2*i-1,j)+2*G(2*i,j)+G(2*i+1,j)}/4 のようにして、水平方向を1/2にサブサンプルした画
像G’(i,j)を得て、次に、 Gs(i,2*j)={3*G’(i,4*j) +G’(i,4*j+2) }/4 Gs(i,2*j+1)={G’(i,4*j+1) +3*(i,4*j+3)}/4 によって、垂直方向をフィールド単位で1/2にサブサ
ンプルした画像Gs(i,j)(0≦i<I/2、0≦j<J/2)
を得る。上式のように、各フィールドの垂直方向に、そ
れぞれ、[3/4,1/4]、[1/4,3/4]というフィルタ係数の
フィルタをかけてて、サブサンプルを行うと、図2に示
したようにインターレース構造を保ったまま、サブサン
プルを行うことができる。サブサンプルされた画像Gs
(i,j)はメモリ102aに記憶される。
【0054】フレームメモリ1404bから出力される
参照画像と、入力端子1401bから入力される映像信
号1101も、同様にして、サブサンプルされ、それぞ
れ、メモリ102b、メモリ102cに記憶される。
【0055】メモリ102cに記憶されている画像をF
s(i,j)(0≦i<I/2、0≦j<J/2)とすると、第1の
フィールド動きベクトル検出回路103aは、まず、画
像Fs(i,j)を水平8画素、垂直8ラインのブロックCn,
m(i,j)(nはブロックの水平方向の位置で0,1,2,…、mは
ブロックの垂直方向の位置で0,1,2,…、0≦i≦7、0≦j
≦7)に分割する。ブロックCn,m(i,j)は、 Cn,m(i,j)=Fs( n*8+i , m*8+j ) となり、従来例の水平16画素、垂直16ラインのブロ
ックBn,m(i,j)を、サブサンプルした画像に相当する。
【0056】つぎに、各ブロックCn,m(i,j)の各フィー
ルドについて、メモリ102aに記憶されている画像G
s(i,j)の中で、最も予測歪の小さくなるようなブロック
をブロックマッチングにより選び、そのブロックの相対
的位置を動きベクトルとして出力する。すなわち、ま
ず、ブロックCn,m(i,j)の第1フィールドについて、ベ
クトル(Vh,Vv)に対する予測歪Es1(Vh,Vv,f)(f=0,1)
【0057】
【数4】
【0058】により演算する。原画像におけるフィール
ドの動きベクトルの探索範囲を水平±Nh画素、垂直±Nv
ラインとすると、-Nh/2≦Vh≦Nh/2、-Nv/2≦Vv≦Nv/2、
0≦f≦1の中で最小のEs1(Vh,Vv,f)を与えるベクトル(V
h,Vv)=(Wh1,Wv1)とf=f1を求める。なお、fは参照画像
が第1フィールドか第2フィールドかを示している。同
様に、ブロックCn,m(i,j)の第2フィールドについて、
ベクトル(Vh,Vv)に対する予測歪Es2(Vh,Vv,f)(f=0,
1)を
【0059】
【数5】
【0060】により演算し、最小のEs2(Vh,Vv,f)を与
えるベクトル(Vh,Vv)=(Wh2,Wv2)とf=f2を求める。
【0061】第2のフィールド動きベクトル検出回路1
04aは、第1のフィールド動きベクトル検出回路10
3aで求めたベクトルを中心として、入力端子1401
bから入力される映像信号1101を、フレームメモリ
1404aに記憶されている参照画像G(i,j)から動き
補償予測する。すなわち、まず、第1のフィールド動き
ベクトル検出回路103aから出力される2つのベクト
ル(Wh1,Wv1)、(Wh2,Wv2)は、サブサンプルされた画像に
対するベクトルなので、これを2倍する。
【0062】つぎに、入力映像信号1101をF(i,j)
(iは水平方向の画素番号、jは垂直方向の画素番号)と
すると、画像F(i,j)を水平16画素、垂直16ライン
のブロックBn,m(i,j)に分割する。ブロックBn,m(i,j)
は、 Bn,m(i,j)=F( n*16+i , m*16+j ) となる。さらに、ブロックBn,m(i,j)の各フィールドに
ついて、それぞれ、2倍されたベクトル(Wh1*2,Wv1*
2)、(Wh2*2,Wv2*2)を中心に、水平±1画素、垂直±1
ラインの範囲で、動きベクトルを探索する。つまり、ブ
ロックBn,m(i,j)の第1フィールドについて、ベクトル
(Vh,Vv)に対する予測歪E1(Vh,Vv,f1)を
【0063】
【数6】
【0064】により演算し、Wh1*2-1≦Vh≦Wh1*2+1、Wv
1*2-1≦Vv≦Wv1*2+1、かつ、-Nh≦Vh≦Nh、-Nv≦Vv≦Nv
の中で、最小のE1(Vh,Vv,f1)を与えるベクトル(Vh,Vv)
=(Vh1,Vv1)を求める。同様に、ブロックBn,m(i,j)の
第2フィールドについて、ベクトル(Vh,Vv)に対する予
測歪E2(Vh,Vv,f2)を
【0065】
【数7】
【0066】により演算し、最小のE2(Vh,Vv,f2)を与
えるベクトル(Vh,Vv)=(Vh2,Vv2)を求める。最後に、フ
ィールド単位で求めた2つのベクトル(Vh1,Vv1)、(Vh2,
Vv2)と選択したフィールドを示すf1、f2と対応する動き
補償予測画像B’n,m(i,j)、 B’n,m(i,2*j )=G( n*16+i+Vh1 , m*16+2*j+f1+Vv1 ) B’n,m(i,2*j+1)=G( n*16+i+Vh2 , m*16+2*j+f2+Vv2 ) を出力する。
【0067】第2のフィールド動きベクトル検出回路1
04aが、半画素精度で動きベクトルを検出する場合
は、さらに、参照画像G(i,j)をフィールド毎に補間
し、水平±0.5画素、垂直±0.5ラインの範囲で動
きベクトルを探索し、そのベクトルと、選択したフィー
ルドを示すf1、f2と動き補償予測画像を出力する。図3
は、第2のフィールド動きベクトル検出回路104aに
よる細かい動きベクトルの探索を示す概念図である。図
において、点Pを第1のフィールド動きベクトル検出回
路103aにより出力されたベクトルを表す点とする
と、第2のフィールド動きベクトル検出回路104a
は、まず、点Pを中心に3画素×3ラインの範囲で、画
素精度で動きベクトルを探索し直す。この動きベクトル
を点Qとすると、つぎに、点Qを中心に、今度は半画素
精度で、3画素×3ラインの範囲で動きベクトルを探索
し直す。
【0068】第1のフィールド動きベクトル検出回路1
03bの動作は、参照画像がメモリ102bに記憶され
ている画像である点だけが、第1のフィールド動きベク
トル検出回路103aと異なる。また、第2のフィール
ド動きベクトル検出回路104bの動作は、参照画像が
フレームメモリ1404bに記憶されている画像である
点だけが、第2のフィールド動きベクトル検出回路10
4aと異なる。
【0069】予測モード選択器1406は、第2のフィ
ールド動きベクトル検出回路104a、104bから出
力される2つの動き補償予測画像をもとに、予測画像を
選択して出力する。以下の動作は、従来例と同様であ
る。
【0070】従来例ではフィールドの動きベクトルを求
めるのに、-Nh≦Vh≦Nh、-Nv≦Vv≦Nvの範囲で、(2)
〜(5)式の演算を必要としていたのに対し、この実施
例1では、その1/4の範囲で(6)〜(9)式の演算を
行い、3画素×3ラインという狭い範囲で(10)、
(11)式の演算を必要とするだけなので、探索範囲が
非常に広い場合には、演算量はほぼ1/16に削減され
る。
【0071】実施例2.以下、この発明の第2の実施例
について説明する。この実施例2の動き補償予測回路1
2の構成は図1と同じであるが、フィールドサブサンプ
ル回路101a、101b、101cの動作が実施例1
と異なる。図4は、実施例2におけるフィールドサブサ
ンプル回路101aの垂直サブサンプルを示している。
例えば、フレームメモリ1404aに記憶されている参
照フレームG(i,j)(0≦i<I、0≦j<J)に対して、 G’(i,j) ={G(2*i-1,j)+2*G(2*i,j)+G(2*i+1,j)}/4 のようにして、水平方向を1/2にサブサンプルした画
像G’(i,j)を得る。
【0072】次に、第1フィールドに対しては、 Gs(i,2*j)={G’(i,4*j-2) +2*G’(i,4*j) +G’(i,4*j+2) }/4 とし、第2フィールドに対しては、 Gs(i,2*j+1)={G’(i,4*j-1) +G’(i,4*j+1) }/2 とすることによって、垂直方向をフィールド単位で1/
2にサブサンプルした画像Gs(i,j)(0≦i<I/2、0≦
j<J/2)を得る。
【0073】上式のように、各フィールドの垂直方向
に、それぞれ、[1/4,2/4,1/4]、[1/2,1/2]というフィ
ルタ係数のフィルタをかけて、サブサンプルを行うと、
図4に示したように、画像がノンインターレース構造と
なるようにサブサンプルを行うことができる。フィール
ドサブサンプル回路101b、101cの動作も、フィ
ールドサブサンプル回路101aと同様である。このよ
うに、画像がノンインターレース構造となるようにサブ
サンプルを行うと、異パリティのフィールド間の動き補
償を行う場合に、正確な動きベクトルを求めることがで
き、画質を向上させることができる。
【0074】実施例3.以下、この発明の第3の実施例
について説明する。この実施例3の動き補償予測回路1
2の構成は図1と同じであるが、フィールドサブサンプ
ル回路101a、101b、101cの動作が、実施例
1および実施例2と異なる。図5は、実施例3における
フィールドサブサンプル回路101aの垂直サブサンプ
ルを示している。例えば、フレームメモリ1404aに
記憶されている参照フレームG(i,j)(0≦i<I、0≦j
<J)に対して、 G’(i,j) ={G(2*i-1,j)+2*G(2*i,j)+G(2*i+1,j)}/4 のようにして、水平方向を1/2にサブサンプルした画
像G’(i,j)を得て、次に、 Gs(i,2*j)={G’(i,4*j-2)+2*G’(i,4*j)+G’(i,4*j+2) }/4 Gs(i,2*j+1)={G’(i,4*j-1)+2*G’(i,4*j+1)+G’(i,4*j+3) }/4 によって、垂直方向をフィールド単位で1/2にサブサ
ンプルした画像Gs(i,j)(0≦i<I/2、0≦j<J/2)
を得る。
【0075】上式のようにサブサンプルを行うと、図5
に示したように、両フィールドとも原画像の走査線の位
置と一致するように、サブサンプルを行うことができ
る。フィールドサブサンプル回路101b、101cの
動作も、フィールドサブサンプル回路101aと同様で
ある。このように、原画像の走査線の位置と一致するよ
うにサブサンプルを行うと、同パリティのフィールド間
の動きベクトルも、異パリティのフィールド間の動きベ
クトルも、整数精度となり、両フィールドから動き補償
を行う場合に、対応が容易となり、制御が簡単になる。
【0076】実施例4.以下、この発明の第4の実施例
を図について説明する。図6は、この実施例4による映
像信号符号化方式における動き補償予測回路12のブロ
ック図である。図において、図1と同一符号は、同一部
分または相当部分を示している。入力端子1401aに
は加算器11から出力される画像1102が、入力端子
1401bにはメモリ回路3から出力される画像110
1が、それぞれ与えられる。入力端子1401aから入
力される画像1102は、切り替え器1403を介し
て、フレームメモリ1404aまたはフレームメモリ1
404bに入力される。フレームメモリ1404aから
出力される参照画像は、フレームサブサンプル回路60
1aを介して、メモリ602aに与えられる。また、フ
レームメモリ1404bから出力される参照画像は、フ
レームサブサンプル回路601bを介して、メモリ60
2bに与えられる。
【0077】また、入力端子1401bから入力される
画像1101は、フレームサブサンプル回路601cを
介して、メモリ602cに与えられる。メモリ602a
の出力は、第1のフレーム動きベクトル検出回路603
aの第1の入力に与えられる。第1のフレーム動きベク
トル検出回路603aの第2の入力には、メモリ602
cの出力が与えられる。第1のフレーム動きベクトル検
出回路603aの出力は、第2のフレーム動きベクトル
検出回路604aの第1の入力に与えられる。第2のフ
レーム動きベクトル検出回路604aの第2の入力に
は、フレームメモリ1404aの出力が与えられ、第2
のフレーム動きベクトル検出回路604aの第3の入力
には、入力端子1401bから入力される画像1101
が与えられる。第2のフレーム動きベクトル検出回路6
04aの出力は、予測モード選択器1406の第1の入
力に与えられる。
【0078】一方、メモリ602bの出力は、第1のフ
レーム動きベクトル検出回路603bの第1の入力に与
えられる。第1のフレーム動きベクトル検出回路603
bの第2の入力には、メモリ602cの出力が与えられ
る。第1のフレーム動きベクトル検出回路603bの出
力は、第2のフレーム動きベクトル検出回路604bの
第1の入力に与えられる。第2のフレーム動きベクトル
検出回路604bの第2の入力には、フレームメモリ1
404bの出力が与えられ、第2のフレーム動きベクト
ル検出回路604bの第3の入力には、入力端子140
1bから入力される画像1101が与えられる。第2の
フレーム動きベクトル検出回路604bの出力は、予測
モード選択器1406の第2の入力に与えられる。
【0079】予測モード選択器1406の第3の入力に
は、入力端子1401bから入力される映像信号110
1が与えられる。予測モード選択器1406の第1の出
力は、切り替え器1407の第1の入力に与えられる。
切り替え器1407の第2の入力には0信号が与えられ
る。切り替え器1407の第3の入力には、予測モード
選択器1406の第2の出力が与えられる。切り替え器
1407の出力1103は、出力端子1402から出力
される。
【0080】次に動作について説明する。この実施例4
も、動き補償予測回路12の構成が従来例と異なる。従
来例で説明したように、動き補償予測回路12は、フレ
ームメモリ1404aとフレームメモリ1404bに記
憶された2つの参照画像を用いて、メモリ回路3から出
力される映像信号1101を動き補償予測し、予測画像
1103を出力するものである。
【0081】実施例4における動き補償予測回路12の
動作を、図6にしたがって説明する。まず、フレームメ
モリ1404aから出力される参照画像は、フレームサ
ブサンプル回路601aにおいて、フレーム単位でサブ
サンプルされる。例えば、フレームメモリ1404aに
記憶されている参照フレームをG(i,j)(iは水平方向の
画素番号、jは垂直方向の画素番号、0≦i<I、0≦j<
J)とすると、 G’(i,j) ={G(2*i-1,j)+2*G(2*i,j)+G(2*i+1,j)}/4 のようにして、水平方向を1/2にサブサンプルした画
像G’(i,j)を得て、次に、 Gt(i,j)={G’(i,2*j-1) +2*G’(i,2*j) +G’(i,2*j+1) }/4 によって、垂直方向をフレーム単位で1/2にサブサン
プルした画像Gt(i,j)(0≦i<I/2、0≦j<J/2)を
得る。サブサンプルされた画像Gt(i,j)はメモリ602
aに記憶される。
【0082】フレームメモリ1404bから出力される
参照画像と、入力端子1401bから入力される映像信
号1101も、同様にして、サブサンプルされ、それぞ
れ、メモリ602b、メモリ602cに記憶される。
【0083】メモリ602cに記憶されている画像をF
t(i,j)(0≦i<I/2、0≦j<J/2)とすると、第1の
フレーム動きベクトル検出回路603aは、まず、画像
Ft(i,j)を水平8画素、垂直8ラインのブロックDn,m
(i,j)(nはブロックの水平方向の位置で0,1,2,…、mは
ブロックの垂直方向の位置で0,1,2,…、0≦i≦7、0≦j
≦7)に分割する。ブロックDn,m(i,j)は、 Dn,m(i,j)=Ft( n*8+i , m*8+j ) となり、従来例の水平16画素、垂直16ラインのブロ
ックBn,m(i,j)を、サブサンプルした画像に相当する。
【0084】つぎに、各ブロックDn,m(i,j)について、
メモリ602aに記憶されている画像Gt(i,j)の中で、
最も予測歪の小さくなるようなブロックをフレームのブ
ロックマッチングにより選び、そのブロックの相対的位
置を動きベクトルとして出力する。すなわち、ブロック
Dn,m(i,j)のベクトル(Vh,Vv)に対する予測歪Es0(Vh,V
v)を
【0085】
【数8】
【0086】により演算する。原画像におけるフレーム
の動きベクトルの探索範囲を水平±Mh画素、垂直±Mvラ
インとすると、-Mh/2≦Vh≦Mh/2、-Mv/2≦Vv≦Mv/2の中
で最小のEs0(Vh,Vv)を与えるベクトル(Vh,Vv)=(Wh0,W
v0)を求める。
【0087】第2のフレーム動きベクトル検出回路60
4aは、第1のフレーム動きベクトル検出回路603a
で求めたベクトルを中心として、入力端子1401bか
ら入力される映像信号1101を、フレームメモリ14
04aに記憶されている参照画像G(i,j)から動き補償
予測する。すなわち、まず、第1のフレーム動きベクト
ル検出回路603aから出力されるベクトル(Wh0,Wv0)
は、サブサンプルされた画像に対するベクトルなので、
これを2倍する。
【0088】つぎに、入力映像信号1101をF(i,j)
(iは水平方向の画素番号、jは垂直方向の画素番号)と
すると、画像F(i,j)を水平16画素、垂直16ライン
のブロックBn,m(i,j)に分割する。ブロックBn,m(i,j)
は、 Bn,m(i,j)=F( n*16+i , m*16+j ) となる。さらに、各ブロックBn,m(i,j)について、2倍
されたベクトル(Wh0*2,Wv0*2)を中心に、水平±1画
素、垂直±1ラインの範囲で、動きベクトルを探索す
る。つまり、ブロックBn,m(i,j)のベクトル(Vh,Vv)に
対する予測歪E0(Vh,Vv)を
【0089】
【数9】
【0090】により演算し、Wh0*2-1≦Vh≦Wh0*2+1、Wv
0*2-1≦Vv≦Wv0*2+1、かつ、-Mh≦Vh≦Mh、-Mv≦Vv≦Mv
の中で、最小のE0(Vh,Vv)を与えるベクトル(Vh,Vv)=
(Vh0,Vv0)を求める。
【0091】最後に、フレーム単位で求めたベクトル(V
h0,Vv0)と対応する動き補償予測画像B’n,m(i,j)、 B’n,m(i,j)=G( n*16+i+Vh0 , m*16+j+Vv0 ) を出力する。
【0092】第2のフレーム動きベクトル検出回路60
4aが、半画素精度で動きベクトルを検出する場合は、
さらに、参照画像G(i,j)をフレーム単位で補間し、水
平±0.5画素、垂直±0.5ラインの範囲で動きベク
トルを探索し、そのベクトルと動き補償予測画像を出力
する。
【0093】第1のフレーム動きベクトル検出回路60
3bの動作は、参照画像がメモリ602bに記憶されて
いる画像である点だけが、第1のフレーム動きベクトル
検出回路603aと異なる。また、第2のフレーム動き
ベクトル検出回路604bの動作は、参照画像がフレー
ムメモリ1404bに記憶されている画像である点だけ
が、第2のフレーム動きベクトル検出回路604aと異
なる。
【0094】予測モード選択器1406は、第2のフレ
ーム動きベクトル検出回路604a、604bから出力
される2つの動き補償予測画像をもとに、予測画像を選
択して出力する。以下の動作は、従来例と同様である。
【0095】従来例では、フレームの動きベクトルを求
めるのに、-Mh≦Vh≦Mh、-Mv≦Vv≦Mvの範囲で、(1)
式の演算を必要としていたのに対し、この実施例4で
は、その1/4の範囲で(12)式の演算を行い、3画素
×3ラインという狭い範囲で(13)式の演算を必要と
するだけなので、探索範囲が非常に広い場合には、演算
量はほぼ1/16に削減される。
【0096】実施例5.以下、この発明の第5の実施例
を図について説明する。図7は、この実施例5による映
像信号符号化方式における動き補償予測回路12のブロ
ック図である。図において、図1および図6と同一符号
は、同一部分または相当部分を示している。入力端子1
401aには加算器11から出力される画像1102
が、入力端子1401bにはメモリ回路3から出力され
る画像1101が、それぞれ与えられる。入力端子14
01aから入力される画像1102は、切り替え器14
03を介して、フレームメモリ1404aまたはフレー
ムメモリ1404bに入力される。
【0097】フレームメモリ1404aから出力される
参照画像は、フィールドサブサンプル回路101aを介
して、メモリ102aに与えられる。また、フレームメ
モリ1404bから出力される参照画像は、フィールド
サブサンプル回路101bを介して、メモリ102bに
与えられる。また、入力端子1401bから入力される
画像1101は、フィールドサブサンプル回路101c
を介して、メモリ102cに与えられる。メモリ102
aの出力は、第1のフィールド動きベクトル検出回路1
03aの第1の入力に与えられる。第1のフィールド動
きベクトル検出回路103aの第2の入力には、メモリ
102cの出力が与えられる。第1のフィールド動きベ
クトル検出回路103aの出力は、第2のフィールド動
きベクトル検出回路104aの第1の入力に与えられ
る。第2のフィールド動きベクトル検出回路104aの
第2の入力には、フレームメモリ1404aの出力が与
えられ、第2のフィールド動きベクトル検出回路104
aの第3の入力には、入力端子1401bから入力され
る画像1101が与えられる。第2のフィールド動きベ
クトル検出回路104aの出力は、選択器701aの第
1の入力に与えられる。
【0098】一方、メモリ102bの出力は、第1のフ
ィールド動きベクトル検出回路103bの第1の入力に
与えられる。第1のフィールド動きベクトル検出回路1
03bの第2の入力には、メモリ102cの出力が与え
られる。第1のフィールド動きベクトル検出回路103
bの出力は、第2のフィールド動きベクトル検出回路1
04bの第1の入力に与えられる。第2のフィールド動
きベクトル検出回路104bの第2の入力には、フレー
ムメモリ1404bの出力が与えられ、第2のフィール
ド動きベクトル検出回路104bの第3の入力には、入
力端子1401bから入力される画像1101が与えら
れる。第2のフィールド動きベクトル検出回路104b
の出力は、選択器701bの第1の入力に与えられる。
【0099】また、フレームメモリ1404aから出力
される参照画像は、フレームサブサンプル回路601a
を介して、メモリ602aにも与えられる。また、フレ
ームメモリ1404bから出力される参照画像は、フレ
ームサブサンプル回路601bを介して、メモリ602
bにも与えられる。また、入力端子1401bから入力
される画像1101は、フレームサブサンプル回路60
1cを介して、メモリ602cにも与えられる。メモリ
602aの出力は、第1のフレーム動きベクトル検出回
路603aの第1の入力に与えられる。第1のフレーム
動きベクトル検出回路603aの第2の入力には、メモ
リ602cの出力が与えられる。第1のフレーム動きベ
クトル検出回路603aの出力は、第2のフレーム動き
ベクトル検出回路604aの第1の入力に与えられる。
第2のフレーム動きベクトル検出回路604aの第2の
入力には、フレームメモリ1404aの出力が与えら
れ、第2のフレーム動きベクトル検出回路604aの第
3の入力には、入力端子1401bから入力される画像
1101が与えられる。第2のフレーム動きベクトル検
出回路604aの出力は、選択器701aの第2の入力
に与えられる。
【0100】一方、メモリ602bの出力は、第1のフ
レーム動きベクトル検出回路603bの第1の入力に与
えられる。第1のフレーム動きベクトル検出回路603
bの第2の入力には、メモリ602cの出力が与えられ
る。第1のフレーム動きベクトル検出回路603bの出
力は、第2のフレーム動きベクトル検出回路604bの
第1の入力に与えられる。第2のフレーム動きベクトル
検出回路604bの第2の入力には、フレームメモリ1
404bの出力が与えられ、第2のフレーム動きベクト
ル検出回路604bの第3の入力には、入力端子140
1bから入力される画像1101が与えられる。第2の
フレーム動きベクトル検出回路604bの出力は、選択
器701bの第2の入力に与えられる。
【0101】選択器701aの出力は、予測モード選択
器1406の第1の入力に与えられ、選択器701bの
出力は、予測モード選択器1406の第2の入力に与え
られる。予測モード選択器1406の第3の入力には、
入力端子1401bから入力される映像信号1101が
与えられる。予測モード選択器1406の第1の出力
は、切り替え器1407の第1の入力に与えられる。切
り替え器1407の第2の入力には0信号が与えられ
る。切り替え器1407の第3の入力には、予測モード
選択器1406の第2の出力が与えられる。切り替え器
1407の出力1103は、出力端子1402から出力
される。
【0102】次に動作について説明する。この実施例5
も、動き補償予測回路12の構成が従来例と異なる。実
施例5による動き補償予測回路12は、実施例1と実施
例4を組み合わせた構成となっている。すなわち、第2
のフィールド動きベクトル検出回路104aからは、フ
ィールドサブサンプルを用いて求めたフィールド単位の
2つの動きベクトルと、選択したフィールドを示すf1、
f2と、対応する動き補償予測画像が出力される。また、
第2のフレーム動きベクトル検出回路604aからは、
フレームサブサンプルを用いて求めたフレーム単位の動
きベクトルと、対応する動き補償予測画像が出力され
る。選択器701aは、第2のフィールド動きベクトル
検出回路104aから出力される予測画像と、第2のフ
レーム動きベクトル検出回路604aから出力される予
測画像のうち、予測歪の小さい方を出力する。
【0103】一方、選択器701bも、同様に、第2の
フィールド動きベクトル検出回路104bから出力され
るフィールドサブサンプルを用いたフィールド単位の動
き補償予測画像と、第2のフレーム動きベクトル検出回
路604bから出力されるフレームサブサンプルを用い
た動き補償予測画像のうち、予測歪の小さい方を出力す
る。予測モード選択器1406は、選択器701a、7
01bから出力される2つの動き補償予測画像をもと
に、予測画像を選択して出力する。以下の動作は、従来
例と同様である。
【0104】従来例では、フレームとフィールドの動き
ベクトルを求めるのに、(1)〜(5)式の演算を必要
としていたのに対し、この実施例5では、その1/4の範
囲で(6)〜(9)式と(12)式の演算を行い、か
つ、3画素×3ラインという狭い範囲で(10)、(1
1)、(13)式の演算を必要とするだけなので、探索
範囲が非常に広い場合には、演算量は1/16近くまで
削減される。
【0105】実施例6.以下、この発明の第6の実施例
を図について説明する。図8は、この実施例6による映
像信号符号化方式における動き補償予測回路12のブロ
ック図である。図において、図1、図6、図7と同一符
号は、同一部分または相当部分を示している。入力端子
1401aには加算器11から出力される画像1102
が、入力端子1401bにはメモリ回路3から出力され
る画像1101が、それぞれ与えられる。入力端子14
01aから入力される画像1102は、切り替え器14
03を介して、フレームメモリ1404aまたはフレー
ムメモリ1404bに入力される。
【0106】フレームメモリ1404aから出力される
参照画像は、フィールドサブサンプル回路101aを介
して、メモリ102aに与えられる。また、フレームメ
モリ1404bから出力される参照画像は、フィールド
サブサンプル回路101bを介して、メモリ102bに
与えられる。また、入力端子1401bから入力される
画像1101は、フィールドサブサンプル回路101c
を介して、メモリ102cに与えられる。メモリ102
aの出力は、第1のフィールド動きベクトル検出回路1
03aの第1の入力に与えられる。第1のフィールド動
きベクトル検出回路103aの第2の入力には、メモリ
102cの出力が与えられる。また、メモリ102aの
出力は、第1のフレーム動きベクトル検出回路603a
の第1の入力にも与えられる。第1のフレーム動きベク
トル検出回路603aの第2の入力には、メモリ102
cの出力が与えられる。これら第1のフィールド動きベ
クトル検出回路103aと第1のフレーム動きベクトル
検出回路603aは、第1の動きベクトル検出回路80
1aを構成する。
【0107】第1のフィールド動きベクトル検出回路1
03aの出力は、第2のフィールド動きベクトル検出回
路104aの第1の入力に与えられる。第2のフィール
ド動きベクトル検出回路104aの第2の入力には、フ
レームメモリ1404aの出力が与えられ、第2のフィ
ールド動きベクトル検出回路104aの第3の入力に
は、入力端子1401bから入力される画像1101が
与えられる。第2のフィールド動きベクトル検出回路1
04aの出力は、選択器701aの第1の入力に与えら
れる。
【0108】一方、第1のフレーム動きベクトル検出回
路603aの出力は、第2のフレーム動きベクトル検出
回路604aの第1の入力に与えられる。第2のフレー
ム動きベクトル検出回路604aの第2の入力には、フ
レームメモリ1404aの出力が与えられ、第2のフレ
ーム動きベクトル検出回路604aの第3の入力には、
入力端子1401bから入力される画像1101が与え
られる。第2のフレーム動きベクトル検出回路604a
の出力は、選択器701aの第2の入力に与えられる。
選択器701aの出力は、予測モード選択器1406の
第1の入力に与えられる。これら第2のフィールド動き
ベクトル検出回路104aと第2のフレーム動きベクト
ル検出回路604aと選択器701aは、第2の動きベ
クトル検出回路802aを構成する。
【0109】一方、メモリ102bの出力は、第1のフ
ィールド動きベクトル検出回路103bの第1の入力に
与えられる。第1のフィールド動きベクトル検出回路1
03bの第2の入力には、メモリ102cの出力が与え
られる。また、メモリ102bの出力は、第1のフレー
ム動きベクトル検出回路603bの第1の入力にも与え
られる。第1のフレーム動きベクトル検出回路603b
の第2の入力には、メモリ102cの出力が与えられ
る。これら第1のフィールド動きベクトル検出回路10
3bと第1のフレーム動きベクトル検出回路603b
は、第1の動きベクトル検出回路801bを構成する。
【0110】第1のフィールド動きベクトル検出回路1
03bの出力は、第2のフィールド動きベクトル検出回
路104bの第1の入力に与えられる。第2のフィール
ド動きベクトル検出回路104bの第2の入力には、フ
レームメモリ1404bの出力が与えられ、第2のフィ
ールド動きベクトル検出回路104bの第3の入力に
は、入力端子1401bから入力される画像1101が
与えられる。第2のフィールド動きベクトル検出回路1
04bの出力は、選択器701bの第1の入力に与えら
れる。
【0111】一方、第1のフレーム動きベクトル検出回
路603bの出力は、第2のフレーム動きベクトル検出
回路604bの第1の入力に与えられる。第2のフレー
ム動きベクトル検出回路604bの第2の入力には、フ
レームメモリ1404bの出力が与えられ、第2のフレ
ーム動きベクトル検出回路604bの第3の入力には、
入力端子1401bから入力される画像1101が与え
られる。第2のフレーム動きベクトル検出回路604b
の出力は、選択器701bの第2の入力に与えられる。
選択器701bの出力は、予測モード選択器1406の
第2の入力に与えられる。これら第2のフィールド動き
ベクトル検出回路104bと第2のフレーム動きベクト
ル検出回路604bと選択器701bは、第2の動きベ
クトル検出回路802bを構成する。
【0112】予測モード選択器1406の第3の入力に
は、入力端子1401bから入力される映像信号110
1が与えられる。予測モード選択器1406の第1の出
力は、切り替え器1407の第1の入力に与えられる。
切り替え器1407の第2の入力には0信号が与えられ
る。切り替え器1407の第3の入力には、予測モード
選択器1406の第2の出力が与えられる。切り替え器
1407の出力1103は、出力端子1402から出力
される。
【0113】次に動作について説明する。この実施例6
も、動き補償予測回路12の構成が従来例と異なる。実
施例6による動き補償予測回路12は、実施例5を簡略
化した構成となっている。すなわち、実施例5において
は、フィールドサブサンプルを用いて求めたフィールド
単位の動き補償予測画像と、フレームサブサンプルを用
いて求めたフレーム単位の動き補償予測画像のうち、予
測歪の小さい方を出力する構成であったが、この実施例
6においては、フィールドサブサンプルされた画像を用
いて、フィールド単位の動き補償予測画像とフレーム単
位の動き補償予測画像の両方を求める構成になってい
る。
【0114】実施例1で説明したように、フレームメモ
リ1404aから出力される参照画像は、フィールドサ
ブサンプル回路101aにおいて、図2のようにインタ
ーレース構造を保ったまま、サブサンプルされ、メモリ
102aに記憶される。また、入力端子1401bから
入力される映像信号も、同様にサブサンプルされて、メ
モリ102cに記憶される。第1の動きベクトル検出回
路801aは、まず、メモリ102cに記憶されている
画像Fs(i,j)を水平8画素、垂直8ラインのブロックC
n,m(i,j)に分割する。ブロックCn,m(i,j)は、 Cn,m(i,j)=Fs( n*8+i , m*8+j ) となり、従来例の水平16画素、垂直16ラインのブロ
ックBn,m(i,j)を、サブサンプルした画像に相当する。
【0115】つぎに、各ブロックCn,m(i,j)について、
メモリ102aに記憶されている画像Gs(i,j)の中で、
最も予測歪の小さくなるようなブロックを、フレーム単
位とフィールド単位の両方のブロックマッチングにより
選び、そのブロックの相対的位置を動きベクトルとして
出力する。すなわち、まず、フレーム単位でブロックマ
ッチングを行なうときは、ベクトル(Vh,Vv)に対する予
測歪Es0(Vh,Vv)を
【0116】
【数10】
【0117】により演算する。原画像におけるフレーム
の動きベクトルの探索範囲を水平±Mh画素、垂直±Mvラ
インとすると、-Mh/2≦Vh≦Mh/2、-Mv/2≦Vv≦Mv/2の中
で最小のEs0(Vh,Vv)を与えるベクトル(Vh,Vv)=(Wh0,W
v0)を求め、そのEs0(Wh0,Wv0)をes0とおく。
【0118】次に、フィールド単位で、ブロックマッチ
ングを行なうときは、ブロックCn,m(i,j)を第1フィー
ルドと第2フィールドに分割する。ブロックCn,m(i,j)
の第1フィールドについて、ベクトル(Vh,Vv)に対する
予測歪Es1(Vh,Vv,f)(f=0,1)を(6)、(7)式に
より演算する。原画像におけるフィールドの動きベクト
ルの探索範囲を水平±Nh画素、垂直±Nvラインとする
と、-Nh/2≦Vh≦Nh/2、-Nv/2≦Vv≦Nv/2、0≦f≦1の中
で最小のEs1(Vh,Vv,f)を与えるベクトル(Vh,Vv)=(Wh
1,Wv1)とf=f1を求め、そのEs1(Wh1,Wv1,f1)をes1とお
く。
【0119】なお、fは参照画像が第1フィールドか第
2フィールドかを示している。同様に、ブロックCn,m
(i,j)の第2フィールドについて、ベクトル(Vh,Vv)に対
する予測歪Es2(Vh,Vv,f)(f=0,1)を(8)、(9)
式により演算し、最小のEs2(Vh,Vv,f)を与えるベクト
ル(Vh,Vv)=(Wh2,Wv2)とf=f2を求め、そのEs2(Wh2,Wv
2,f2)をes2とおく。
【0120】第2の動きベクトル検出回路802aは、
第1の動きベクトル検出回路801aで求めたベクトル
を中心として、入力端子1401bから入力される映像
信号1101を、フレームメモリ1404aに記憶され
ている参照画像G(i,j)から動き補償予測する。すなわ
ち、まず、第1の動きベクトル検出回路801aから出
力されるベクトルは、サブサンプルされた画像に対する
ベクトルなので、これを2倍する。つぎに、入力映像信
号1101をF(i,j)とすると、画像F(i,j)を水平16
画素、垂直16ラインのブロックBn,m(i,j)に分割す
る。ブロックBn,m(i,j)は、 Bn,m(i,j)=F( n*16+i , m*16+j ) となる。
【0121】さらに、各ブロックBn,m(i,j)について、
2倍されたベクトルを中心に、水平±1画素、垂直±1
ラインの範囲で、動きベクトルを探索する。つまり、ま
ず、フレームの動きベクトル(Wh0*2,Wv0*2)を中心に、
ブロックBn,m(i,j)のベクトル(Vh,Vv)に対する予測歪
E0(Vh,Vv)を(13)式により演算し、Wh0*2-1≦Vh≦W
h0*2+1、Wv0*2-1≦Vv≦Wv0*2+1、かつ、-Mh≦Vh≦Mh、-
Mv≦Vv≦Mvの中で、最小のE0(Vh,Vv)を与えるベクトル
(Vh,Vv)=(Vh0,Vv0)を求める。第2の動きベクトル検出
回路802aが、半画素精度で動きベクトルを検出する
場合は、さらに、参照画像G(i,j)をフレーム単位で補
間し、水平±0.5画素、垂直±0.5ラインの範囲で
動きベクトルを探索する。
【0122】次に、ブロックBn,m(i,j)の第1フィール
ドについて、フィールドの動きベクトル(Wh1*2,Wv1*2)
を中心に、ベクトル(Vh,Vv)に対する予測歪E1(Vh,Vv,f
1)を(10)式により演算し、Wh1*2-1≦Vh≦Wh1*2+1、
Wv1*2-1≦Vv≦Wv1*2+1、かつ、-Nh≦Vh≦Nh、-Nv≦Vv≦
Nvの中で、最小のE1(Vh,Vv,f1)を与えるベクトル(Vh,V
v)=(Vh1,Vv1)を求める。同様に、ブロックBn,m(i,j)
の第2フィールドについて、フィールドの動きベクトル
(Wh2*2,Wv2*2)を中心に、ベクトル(Vh,Vv)に対する予測
歪E2(Vh,Vv,f2)を(11)式により演算し、最小のE2
(Vh,Vv,f2)を与えるベクトル(Vh,Vv)=(Vh2,Vv2)を求め
る。
【0123】第2の動きベクトル検出回路802aが、
半画素精度で動きベクトルを検出する場合は、さらに、
参照画像G(i,j)をフィールド単位で補間し、それぞ
れ、水平±0.5画素、垂直±0.5ラインの範囲で動
きベクトルを探索する。
【0124】最後に、フレームの動きベクトルによる動
き補償と、フィールドの動きベクトルによる動き補償の
うち、予測歪の小さい方を選択し、そのベクトルと予測
画像を出力する。
【0125】第1の動きベクトル検出回路801bの動
作は、参照画像がメモリ102bに記憶されている画像
である点だけが、第1の動きベクトル検出回路801a
と異なる。また、第2の動きベクトル検出回路802b
の動作は、参照画像がフレームメモリ1404bに記憶
されている画像である点だけが、第2の動きベクトル検
出回路802aと異なる。
【0126】予測モード選択器1406は、第2の動き
ベクトル検出回路802a、802bから出力される2
つの動き補償予測画像をもとに、予測画像を選択して出
力する。以下の動作は、従来例と同様である。
【0127】この実施例6は、実施例5と同様に、フレ
ームとフィールドの動きベクトルを求めるのに必要な演
算量を、従来例の1/16近くまで削減することができ
る。さらに、実施例6は、フィールドサブサンプルされ
た画像を2フィールド併せてフレームサブサンプルの画
像を作成するので、簡単なハードウェアで、フィールド
サブサンプルとフレームサブサンプルの両方を行うこと
ができる。
【0128】実施例7.また、上記実施例5、実施例6
では、第2の動きベクトル検出回路が、フレームサブサ
ンプルの動き補償とフィールドサブサンプルの動き補償
のうち、予測歪の小さい方を選択するとしたが、ノンイ
ンターレース信号が入力されたときは、常に、フレーム
サブサンプルの動きベクトルによる動き補償を選択する
よう構成してもよい。ノンインターレース信号に対して
は、フィールドサブサンプルより、フレームサブサンプ
ルの方が、解像度が高い分、精度のよい動きベクトルを
検出することができ、画質を向上させることができる。
【0129】実施例8.以下、この発明の第8の実施例
について説明する。この実施例8の動き補償予測回路1
2の構成は図1と同じであるが、第2のフィールド動き
ベクトル検出回路104a、104bの動作が、実施例
1と異なる。実施例1においては、第2のフィールド動
きベクトル検出回路104aが、半画素精度で動きベク
トルを求めるときには、図3のように、まず、第1のフ
ィールド動きベクトル検出回路103aから出力される
ベクトル(点P)を中心に3画素×3ラインの範囲で、
画素精度で動きベクトルを探索し、この動きベクトル
(点Q)を中心に、今度は半画素精度で、3画素×3ラ
インの範囲で動きベクトルを探索し直すよう構成されて
いた。図9は、実施例8における動きベクトル検出回路
104aの動作を示す概念図である。実施例8において
は、第2のフィールド動きベクトル検出回路104a
は、第1のフィールド動きベクトル検出回路103aか
ら出力されるベクトル(点P)を中心に、参照画像を補
間し、初めから、半画素精度で5画素×5ラインの範囲
で動きベクトルを探索する。第2のフィールド動きベク
トル検出回路104bの動作も、この第2のフィールド
動きベクトル検出回路104aと同様である。
【0130】実施例8においては、第2の動きベクトル
検出回路が、半画素精度で探索範囲全体を探索するよう
構成したので、動きベクトルの精度が高くなり、画質を
向上させることができる。
【0131】なお、上記実施例8においては、実施例1
の第2のフィールド動きベクトル検出回路104a、1
04bが図9のようにベクトルを探索するよう構成する
としたが、実施例4、実施例5、実施例6において、第
2の動きベクトル検出回路が図9のようにベクトルを探
索するよう構成しても、同様の効果を奏する。
【0132】実施例9.以下、この発明の第9の実施例
について説明する。この実施例9の動き補償予測回路1
2の構成は図1と同じであるが、第2のフィールド動き
ベクトル検出回路104a、104bの動作が、実施例
1と異なる。実施例1においては、第2のフィールド動
きベクトル検出回路104aが、第1のフィールド動き
ベクトル検出回路103aから出力されるベクトルを中
心に、水平±1画素、垂直±1ラインの範囲で動きベク
トルを探索した。これは、フィールドサブサンプル回路
101aの間引き率が、水平、垂直とも、1/2であっ
たためであり、一般に、間引き率が水平1/K、垂直1
/L(K、L:自然数)のとき、探索範囲内のすべての
ベクトルを探索するためには、動きベクトル検出回路1
04aは、水平±(K−1)画素、垂直±(L−1)ラ
インの範囲で動きベクトルを探索する必要がある。しか
し、第1のフィールド動きベクトル検出回路103a
は、サブサンプルされた画像を用いて粗く動きベクトル
を求めているため、その精度は低い。そこで、この実施
例9では、第2のフィールド動きベクトル検出回路10
4aが、水平±(K−1)画素、垂直±(L−1)ライ
ンよりも広い範囲で、動きベクトルを探索するよう構成
する。
【0133】たとえば、実施例1と同様に、フィールド
サブサンプル回路101aの間引き率が水平、垂直と
も、1/2であるとき、第2のフィールド動きベクトル
検出回路104aは、水平±4画素、垂直±4ラインの
範囲で、動きベクトルを探索する。すなわち、第2のフ
ィールド動きベクトル検出回路104aは、図10に示
したように、第1のフィールド動きベクトル検出回路1
03aから出力されるベクトルを点Pで表すと、点Pを
中心に9画素×9ラインの範囲で、画素精度で、動きベ
クトルを探索し直し、そのベクトルを点Rで表すと、次
は、この点Rを中心に、今度は半画素精度で、3画素×
3ラインの探索を行う。第2のフィールド動きベクトル
検出回路104bの動作も、この第2のフィールド動き
ベクトル検出回路104aと同様である。
【0134】実施例9においては、サブサンプル回路の
間引き率を水平1/K、垂直1/Lとしたとき、第2の
動きベクトル検出回路が、水平±K画素、垂直±Lライ
ン以上の範囲を探索するよう構成したので、第1の動き
ベクトル検出回路の探索の粗さを補うことができ、正確
な動きベクトルを検出することができて、画質を向上さ
せることができる。
【0135】なお、上記実施例9においては、実施例1
の第2のフィールド動きベクトル検出回路104a、1
04bが図10のようにベクトルを探索するよう構成す
るとしたが、実施例4、実施例5、実施例6において、
第2の動きベクトル検出回路が図10のようにベクトル
を探索するよう構成しても、同様の効果を奏する。
【0136】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、フィールド単位でサブサンプルを行い、このフィー
ルドサブサンプルされた画像を用いて動きベクトルを求
めるので、動きベクトルを探索する際の演算量を削減で
き、ハードウェアを縮小できるという効果がある。
【0137】また、請求項2の発明によれば、フレーム
単位でサブサンプルを行い、このフレームサブサンプル
された画像を用いて動きベクトルを求めるので、動きベ
クトルを探索する際の演算量を削減でき、ハードウェア
を縮小できるという効果がある。
【0138】また、請求項3の発明によれば、フィール
ドサブサンプルされた画像を用いて動きベクトルを求
め、かつ、フレームサブサンプルされた画像を用いて動
きベクトルを求めて、フィールドサブサンプルの動きベ
クトルによる動き補償とフレームサブサンプルの動きベ
クトルによる動き補償のうち良い方を選択するので、画
質を向上させることができるという効果がある。
【0139】また、請求項4の発明によれば、フィール
ドサブサンプルされた画像を用いて動きベクトルを求
め、かつ、フィールドサブサンプルされた画像を2フィ
ールド併せてフレームサブサンプルの画像を作成し、フ
レームサブサンプルの画像を用いて動きベクトルを求め
て、フィールドサブサンプルの動きベクトルによる動き
補償とフレームサブサンプルの動きベクトルによる動き
補償のうち良い方を選択するので、簡単なハードウェア
で、フィールドサブサンプルとフレームサブサンプルの
両方を行うことができ、かつ、画質を向上させることが
できるという効果がある。
【0140】また、請求項5の発明によれば、フィール
ドサブサンプルされた画像を用いて動きベクトルを求
め、かつ、フレームサブサンプルされた画像を用いて動
きベクトルを求めて、フィールドサブサンプルの動きベ
クトルによる動き補償とフレームサブサンプルの動きベ
クトルによる動き補償のうち良い方を選択する映像信号
符号化方式において、ノンインターレース信号が入力さ
れると、フレームサブサンプルの動きベクトルによる動
き補償を選択するよう構成したので、ノンインターレー
ス信号に対しては、常に精度のよいフレームサブサンプ
ルの動きベクトルで符号化することができ、画質を向上
させることができるという効果がある。
【0141】また、請求項6の発明によれば、フィール
ド単位でサブサンプルを行い、このフィールドサブサン
プルされた画像を用いて動きベクトルを求める映像信号
符号化方式において、画像がインターレース構造を保つ
ようにサブサンプルを行うので、特にフィールドの動き
ベクトルとフレームの動きベクトルの両者を求める場合
に、正確な動きベクトルを求めることができ、画質を向
上させることができるという効果がある。
【0142】また、請求項7の発明によれば、フィール
ド単位でサブサンプルを行い、このフィールドサブサン
プルされた画像を用いて動きベクトルを求める映像信号
符号化方式において、画像がノンインターレース構造と
なるようにサブサンプルを行うので、異パリティのフィ
ールド間の動き補償を行う場合に、正確な動きベクトル
を求めることができ、画質を向上させることができると
いう効果がある。
【0143】また、請求項8の発明によれば、フィール
ド単位でサブサンプルを行い、このフィールドサブサン
プルされた画像を用いて動きベクトルを求める映像信号
符号化方式において、原画像の走査線の位置と一致する
ようにサブサンプルを行うので、同パリティのフィール
ド間の動きベクトルも、異パリティのフィールド間の動
きベクトルも、整数精度となり、両フィールドから動き
補償を行う場合に、対応が容易となり、制御が簡単にな
るという効果がある。
【0144】また、請求項9の発明によれば、サブサン
プルされた画像を用いて粗い動きベクトルを求める第1
の動きベクトル検出手段と、この第1の動きベクトル検
出手段により検出された粗い動きベクトルを中心とし
て、原画像の半画素精度で細かい動きベクトルの検出を
行う第2の動きベクトル検出手段とを備えた映像信号符
号化方式において、上記第2の動きベクトル検出手段
が、第2の動きベクトル検出手段の探索範囲全体に対し
て画像の補間を行い、半画素精度で探索範囲全体を探索
するよう構成したので、第2の動きベクトル検出手段に
おける動きベクトルの精度が高くなり、画質を向上させ
ることができるという効果がある。
【0145】また、請求項10の発明によれば、水平1
/K、垂直1/Lにサブサンプルされた画像を用いて粗
い動きベクトルを求める第1の動きベクトル検出手段
と、この第1の動きベクトル検出手段により検出された
粗い動きベクトルを中心として、細かい動きベクトルの
検出を行う第2の動きベクトル検出手段とを備えた映像
信号符号化方式において、上記第2の動きベクトル検出
手段が、水平±K画素、垂直±Lライン以上の範囲を探
索するよう構成したので、第1の動きベクトル検出手段
の探索の粗さを第2の動きベクトル検出手段で補うこと
ができ、正確な動きベクトルを検出することができて、
画質を向上させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1〜3,8,9による映像
信号符号化方式における動き補償予測回路の一構成例を
示すブロック図である。
【図2】 実施例1による映像信号符号化方式における
サブサンプル回路の動作を説明するための概念図であ
る。
【図3】 実施例1による映像信号符号化方式における
第2の動きベクトル検出回路の動作を説明するための概
念図である。
【図4】 実施例2による映像信号符号化方式における
サブサンプル回路の動作を説明するための概念図であ
る。
【図5】 実施例3による映像信号符号化方式における
サブサンプル回路の動作を説明するための概念図であ
る。
【図6】 この発明の実施例4による映像信号符号化方
式における動き補償予測回路の一構成例を示すブロック
図である。
【図7】 この発明の実施例5による映像信号符号化方
式における動き補償予測回路の一構成例を示すブロック
図である。
【図8】 この発明の実施例6による映像信号符号化方
式における動き補償予測回路の一構成例を示すブロック
図である。
【図9】 この発明の実施例8による映像信号符号化方
式における第2の動きベクトル検出回路の動作を説明す
るための概念図である。
【図10】 この発明の実施例9による映像信号符号化
方式における第2の動きベクトル検出回路の動作を説明
するための概念図である。
【図11】 従来の映像信号符号化方式を用いた符号化
回路を示すブロック図である。
【図12】 従来の映像信号符号化方式における予測符
号化を説明するための概念図である。
【図13】 従来の映像信号符号化方式におけるメモリ
回路の動作を説明するための概念図である。
【図14】 従来の映像信号符号化方式における動き補
償予測回路の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
12 動き補償予測回路、101a,101b,101
c フィールドサブサンプル回路、102a,102
b,102c メモリ、103a,103b,第1のフ
ィールド動きベクトル検出回路、104a,104b
第2のフィールド動きベクトル検出回路、601a,6
01b,601c フレームサブサンプル回路、602
a,602b,602c メモリ、603a,603b
第1のフレーム動きベクトル検出回路、604a,6
04b 第2のフレーム動きベクトル検出回路、701
a,701b 選択器、801a,801b 第1の動
きベクトル検出回路、802a,802b 第2の動き
ベクトル検出回路。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動き補償画像間予測符号化を行う映像信
    号符号化方式であって、フィールド単位でサブサンプル
    を行い、このフィールドサブサンプルされた画像を用い
    て動きベクトルを求めるよう構成したことを特徴とする
    映像信号符号化方式。
  2. 【請求項2】 動き補償画像間予測符号化を行う映像信
    号符号化方式であって、フレーム単位でサブサンプルを
    行い、このフレームサブサンプルされた画像を用いて動
    きベクトルを求めるよう構成したことを特徴とする映像
    信号符号化方式。
  3. 【請求項3】 動き補償画像間予測符号化を行う映像信
    号符号化方式であって、フィールドサブサンプルされた
    画像を用いて動きベクトルを求める手段と、フレームサ
    ブサンプルされた画像を用いて動きベクトルを求める手
    段とを備え、フィールドサブサンプルの動きベクトルに
    よる動き補償とフレームサブサンプルの動きベクトルに
    よる動き補償を切り換えて動き補償を行うことを特徴と
    する映像信号符号化方式。
  4. 【請求項4】 動き補償画像間予測符号化を行う映像信
    号符号化方式であって、フィールド単位でサブサンプル
    を行い、このフィールドサブサンプルされた画像を用い
    て動きベクトルを求める手段と、上記フィールドサブサ
    ンプルされた画像を2フィールド併せてフレームサブサ
    ンプルの画像を作成し、このフレームサブサンプルの画
    像を用いて動きベクトルを求める手段とを備え、フィー
    ルドサブサンプルの動きベクトルによる動き補償とフレ
    ームサブサンプルの動きベクトルによる動き補償を切り
    換えて動き補償を行うことを特徴とする映像信号符号化
    方式。
  5. 【請求項5】 動き補償画像間予測符号化を行う映像信
    号符号化方式であって、フィールドサブサンプルされた
    画像を用いて動きベクトルを求める手段と、フレームサ
    ブサンプルされた画像を用いて動きベクトルを求める手
    段とを備え、フィールドサブサンプルの動きベクトルに
    よる動き補償とフレームサブサンプルの動きベクトルに
    よる動き補償を切り換えて動き補償を行う映像信号符号
    化方式であって、ノンインターレース信号が入力される
    とフレームサブサンプルの動きベクトルによる動き補償
    を選択するよう構成したことを特徴とする映像信号符号
    化方式。
  6. 【請求項6】 動き補償画像間予測符号化を行う映像信
    号符号化方式であって、フィールド単位でサブサンプル
    を行い、このフィールドサブサンプルされた画像を用い
    て動きベクトルを求める映像信号符号化方式であって、
    上記フィールドサブサンプルは画像がインターレース構
    造を保つように行うことを特徴とする映像信号符号化方
    式。
  7. 【請求項7】 動き補償画像間予測符号化を行う映像信
    号符号化方式であって、フィールド単位でサブサンプル
    を行い、このフィールドサブサンプルされた画像を用い
    て動きベクトルを求める映像信号符号化方式であって、
    上記フィールドサブサンプルは画像がノンインターレー
    ス構造となるように行うことを特徴とする映像信号符号
    化方式。
  8. 【請求項8】 動き補償画像間予測符号化を行う映像信
    号符号化方式であって、フィールド単位でサブサンプル
    を行い、このフィールドサブサンプルされた画像を用い
    て動きベクトルを求める映像信号符号化方式であって、
    上記フィールドサブサンプルは原画像の走査線の位置と
    一致するように行うことを特徴とする映像信号符号化方
    式。
  9. 【請求項9】 動き補償画像間予測符号化を行う映像信
    号符号化方式であって、サブサンプルされた画像を用い
    て粗い動きベクトルを求める第1の動きベクトル検出手
    段と、この第1の動きベクトル検出手段により検出され
    た粗い動きベクトルを中心として、原画像の半画素精度
    で細かい動きベクトルの検出を行う第2の動きベクトル
    検出手段とを備えた映像信号符号化方式であって、上記
    第2の動きベクトル検出手段が、第2の動きベクトル検
    出手段の探索範囲全体に対して画像の補間を行い、半画
    素精度で探索範囲全体を探索するよう構成したことを特
    徴とする映像信号符号化方式。
  10. 【請求項10】 動き補償画像間予測符号化を行う映像
    信号符号化方式であって、水平1/K、垂直1/L
    (K、L:自然数)にサブサンプルされた画像を用いて
    粗い動きベクトルを求める第1の動きベクトル検出手段
    と、この第1の動きベクトル検出手段により検出された
    粗い動きベクトルを中心として、細かい動きベクトルの
    検出を行う第2の動きベクトル検出手段とを備えた映像
    信号符号化方式であって、上記第2の動きベクトル検出
    手段が、水平±K画素、垂直±Lライン以上の範囲を探
    索するよう構成したことを特徴とする映像信号符号化方
    式。
JP24131194A 1994-03-31 1994-10-05 映像信号符号化方式 Pending JPH08107557A (ja)

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JP24131194A JPH08107557A (ja) 1994-10-05 1994-10-05 映像信号符号化方式
US08/948,589 US6091460A (en) 1994-03-31 1997-10-10 Video signal encoding method and system
US09/449,494 US6480670B1 (en) 1994-03-31 1999-11-29 Video signal encoding method and system

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999038331A1 (en) * 1998-01-27 1999-07-29 Sanyo Electric Co., Ltd. Device and method for detecting moving vector
US6317136B1 (en) 1997-12-31 2001-11-13 Samsung Electronics Co., Ltd. Motion vector detecting device

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