JP2000175194A - 画像復号装置及び画像復号方法 - Google Patents

画像復号装置及び画像復号方法

Info

Publication number
JP2000175194A
JP2000175194A JP34211398A JP34211398A JP2000175194A JP 2000175194 A JP2000175194 A JP 2000175194A JP 34211398 A JP34211398 A JP 34211398A JP 34211398 A JP34211398 A JP 34211398A JP 2000175194 A JP2000175194 A JP 2000175194A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coefficients
orthogonal transform
discrete cosine
mode
block
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34211398A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazufumi Sato
数史 佐藤
Hisafumi Yanagihara
尚史 柳原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP34211398A priority Critical patent/JP2000175194A/ja
Priority to US09/450,614 priority patent/US6532309B1/en
Publication of JP2000175194A publication Critical patent/JP2000175194A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/10Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using adaptive coding
    • H04N19/102Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using adaptive coding characterised by the element, parameter or selection affected or controlled by the adaptive coding
    • H04N19/103Selection of coding mode or of prediction mode
    • H04N19/112Selection of coding mode or of prediction mode according to a given display mode, e.g. for interlaced or progressive display mode
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T3/00Geometric image transformations in the plane of the image
    • G06T3/40Scaling of whole images or parts thereof, e.g. expanding or contracting
    • G06T3/4084Scaling of whole images or parts thereof, e.g. expanding or contracting in the transform domain, e.g. fast Fourier transform [FFT] domain scaling
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/44Decoders specially adapted therefor, e.g. video decoders which are asymmetric with respect to the encoder
    • H04N19/45Decoders specially adapted therefor, e.g. video decoders which are asymmetric with respect to the encoder performing compensation of the inverse transform mismatch, e.g. Inverse Discrete Cosine Transform [IDCT] mismatch
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/60Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using transform coding

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Discrete Mathematics (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 飛び越し走査画像が有するインタレース性を
損なうことなくフィールドDCTモードとフレームDC
Tモードとによる画素の位相ずれをなくし、処理量を削
減する。 【解決手段】 縮小逆離散コサイン変換装置14は、D
CTモードがフィールドモードの場合、4×4の縮小I
DCTを行う。縮小逆離散コサイン変換装置15は、D
CTモードがフレームモードの場合、DCTブロックの
垂直方向の周波数成分の一部の係数を0とし、一部の係
数を0としたDCTブロックの全係数に対してIDCT
をして飛び越し走査に対応した2つの画素ブロックに分
離し、分離した2つの画素ブロックに対してそれぞれD
CTをする。そして、この2つの画素ブロックの低周波
係数に対してIDCTをし、2つの画素ブロックを合成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の画素ブロッ
ク(マクロブロック)単位で動き予測をすることによる
予測符号化、及び、所定の画素ブロック(直交変換ブロ
ック)単位で直交変換することによる圧縮符号化をした
第1の解像度の圧縮画像データを、復号する画像復号装
置及び画像復号方法に関し、特に、第1の解像度の圧縮
画像データを復号して、この第1の解像度よりも低い第
2の解像度の動画像データに縮小する画像復号装置及び
画像復号方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】MPEG2(Moving Picture Experts G
roup phase2)等の画像圧縮方式を用いたデジタルテレ
ビジョン放送の規格化が進められている。デジタルテレ
ビジョン放送の規格には、標準解像度画像(例えば垂直
方向の有効ライン数が576本)に対応した規格、高解
像度画像(例えば垂直方向の有効ライン数が1152
本)に対応した規格等がある。そのため、近年、高解像
度画像の圧縮画像データを復号するとともにこの圧縮画
像データを1/2の解像度に縮小することにより、標準
解像度画像の画像データを生成して、この画像データを
標準解像度に対応したテレビジョンモニタに表示するダ
ウンデコーダが求められている。
【0003】高解像度画像に対して動き予測による予測
符号化及び離散コサイン変換による圧縮符号化をしたM
PEG2等のビットストリームを、復号するとともに標
準解像度画像にダウンサンプリングするダウンデコーダ
が、文献「低域ドリフトのないスケーラブル・デコー
ダ」(岩橋・神林・貴家:信学技報 CS94-186,DSP94-10
8,1995-01)に提案されている(以下、この文献を文献
1と呼ぶ。)。この文献1には、以下の第1から第3の
ダウンデコーダが示されている。
【0004】第1のダウンデコーダは、図38に示すよ
うに、高解像度画像のビットストリームに対して8(水
平方向のDC成分から数えた係数の数)×8(垂直方向
のDC成分から数えた係数の数)の逆離散コサイン変換
をする逆離散コサイン変換装置1001と、離散コサイ
ン変換がされた高解像度画像と動き補償がされた参照画
像とを加算する加算装置1002と、参照画像を一時記
憶するフレームメモリ1003と、フレームメモリ10
03が記憶した参照画像に1/2画素精度で動き補償を
する動き補償装置1004と、フレームメモリ1003
が記憶した参照画像を標準解像度の画像に変換するダウ
ンサンプリング装置1005とを備えている。
【0005】この第1のダウンデコーダでは、逆離散コ
サイン変換を行い高解像度画像として復号した出力画像
を、ダウンサンプリング装置1005で縮小して標準解
像度の画像データを出力する。
【0006】第2のダウンデコーダは、図39に示すよ
うに、高解像度画像のビットストリームのDCT(Disc
rete Cosine Transform)ブロックの高周波成分の係数
を0に置き換えて8×8の逆離散コサイン変換をする逆
離散コサイン変換装置1011と、離散コサイン変換が
された高解像度画像と動き補償がされた参照画像とを加
算する加算装置1012と、参照画像を一時記憶するフ
レームメモリ1013と、フレームメモリ1013が記
憶した参照画像に1/2画素精度で動き補償をする動き
補償装置1014と、フレームメモリ1013が記憶し
た参照画像を標準解像度の画像に変換するダウンサンプ
リング装置1015とを備えている。
【0007】この第2のダウンデコーダでは、DCTブ
ロックの全ての係数のうち高周波成分の係数を0に置き
換えて逆離散コサイン変換を行い高解像度画像として復
号した出力画像を、ダウンサンプリング装置1005で
縮小して標準解像度の画像データを出力する。
【0008】第3のダウンデコーダは、図40に示すよ
うに、高解像度画像のビットストリームのDCTブロッ
クの低周波成分の係数のみを用いて例えば4×4の逆離
散コサイン変換をして標準解像度画像に復号する縮小逆
離散コサイン変換装置1021と、縮小逆離散コサイン
変換がされた標準解像度画像と動き補償がされた参照画
像とを加算する加算装置1022と、参照画像を一時記
憶するフレームメモリ1023と、フレームメモリ10
23が記憶した参照画像に1/4画素精度で動き補償を
する動き補償装置1024とを備えている。
【0009】この第3のダウンデコーダでは、DCTブ
ロックの全ての係数のうち低周波成分の係数のみを用い
て逆離散コサイン変換を行い、高解像度画像から標準解
像度画像として復号する。
【0010】ここで、上記第1のダウンデコーダでは、
DCTブロック内の全ての係数に対して逆離散コサイン
変換を行い高解像度画像を復号しているため、高い演算
処理能力の逆離散コサイン変換装置1001と高容量の
フレームメモリ1003とが必要となる。また、上記第
2のダウンデコーダでは、DCTブロック内の係数のう
ち高周波成分を0として離散コサイン変換を行い高解像
度画像を復号しているため、逆離散コサイン変換装置1
011の演算処理能力は低くて良いが、やはり高容量の
フレームメモリ1013が必要となる。これら第1及び
第2のダウンデコーダに対し、第3のダウンデコーダで
は、DCTブロック内の全ての係数うち低周波成分の係
数のみを用いて逆離散コサイン変換をしているため逆離
散コサイン変換装置1021の演算処理能力が低くてよ
く、さらに、標準解像度画像の参照画像を復号している
のでフレームメモリ1023の容量も少なくすることが
できる。
【0011】ところで、テレビジョン放送等の動画像の
表示方式には、順次走査方式と飛び越し走査方式とがあ
る。順次走査方式は、フレーム内の全ての画素を同じタ
イミングでサンプリングした画像を、順次表示する表示
方式である。飛び越し走査方式は、フレーム内の画素を
水平方向の1ライン毎に異なるタイミングでサンプリン
グした画像を、交互に表示する表示方式である。
【0012】この飛び越し走査方式では、フレーム内の
画素を1ライン毎に異なるタイミングでサンプリングし
た画像のうちの一方を、トップフィールド(第1フィー
ルドともいう。)といい、他方をボトムフィールド(第
2のフィールドともいう。)という。フレームの水平方
向の先頭ラインが含まれる画像がトップフィールドとな
り、フレームの水平方向の2番目のラインが含まれる画
像がボトムフィールドとなる。従って、飛び越し走査方
式では、1つのフレームが2つのフィールドから構成さ
れることとなる。
【0013】MEPG2では、飛び越し走査方式に対応
した動画像信号を効率良く圧縮するため、画面の圧縮単
位であるピクチャにフレームを割り当てて符号化するだ
けでなく、ピクチャにフィールドを割り当てて符号化す
ることもできる。
【0014】MPEG2では、ピクチャにフィールドが
割り当てられた場合には、そのビットストリームの構造
をフィールド構造と呼び、ピクチャにフレームが割り当
てられた場合には、そのビットストリームの構造をフレ
ーム構造と呼ぶ。また、フィールド構造では、フィール
ド内の画素からDCTブロックが形成され、フィールド
単位で離散コサイン変換がされる。このフィールド単位
で離散コサイン変換を行う処理モードのことをフィール
ドDCTモードと呼ぶ。また、フレーム構造では、フレ
ーム内の画素からDCTブロックが形成され、フレーム
単位で離散コサイン変換がされる。このフレーム単位で
離散コサイン変換を行う処理モードのことをフレームD
CTモードと呼ぶ。さらに、フィールド構造では、フィ
ールド内の画素からマクロブロックが形成され、フィー
ルド単位で動き予測がされる。このフィールド単位で動
き予測を行う処理モードのことをフィールド動き予測モ
ードと呼ぶ。また、フレーム構造では、フレーム内の画
素からマクロブロックが形成され、フレーム単位で動き
予測がされる。フレーム単位で動き予測を行う処理モー
ドのことをフレーム動き予測モードと呼ぶ。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記文献1
に示された第3のダウンデコーダを利用して、飛び越し
走査方式に対応した圧縮画像データを復号する画像復号
装置が、例えば文献「ACompensation Method of Drift
Errors in Scalability」(N.OBIKANE,K.TAHARAand J.Y
ONEMITSU,HDTV Work Shop'93)に提案されている(以
下、この文献を文献2と呼ぶ)。
【0016】この文献2に示された従来の画像復号装置
は、図41に示すように、高解像度画像をMPEG2で
圧縮したビットストリームが供給され、このビットスト
リームを解析するビットストリーム解析装置1031
と、データの発生頻度に応じた符号長を割り当てる可変
長符号化がされたビットストリームを復号する可変長符
号復号装置1032と、DCTブロックの各係数に量子
化ステップを掛ける逆量子化装置1033と、DCTブ
ロックの全ての係数のうち低周波成分の係数のみを用い
て例えば4×4の逆離散コサイン変換をして標準解像度
画像を復号する縮小逆離散コサイン変換装置1034
と、縮小逆離散コサイン変換がされた標準解像度画像と
動き補償がされた参照画像とを加算する加算装置103
5と、参照画像を一時記憶するフレームメモリ1036
と、フレームメモリ1036が記憶した参照画像に1/
4画素精度で動き補償をする動き補償装置1037とを
備えている。
【0017】この文献2に示された従来の画像復号装置
の縮小逆離散コサイン変換装置1034は、DCTブロ
ック内の全ての係数のうち低周波成分の係数のみを用い
て逆離散コサイン変換をするが、フレームDCTモード
とフィールドDCTモードとで、逆離散コサイン変換を
行う係数の位置が異なっている。
【0018】具体的には、縮小逆離散コサイン変換装置
1034は、フィールドDCTモードの場合には、図4
2に示すように、DCTブロック内の8×8個のうち、
低域の4×4個の係数のみに逆離散コサイン変換を行
う。それに対し、縮小逆離散コサイン変換装置1034
は、フレームDCTモードの場合には、図43に示すよ
うに、DCTブロック内の8×8個の係数のうち、4×
2個+4×2個の係数のみに逆離散コサイン変換を行
う。
【0019】また、この文献2に示された従来の画像復
号装置の動き補償装置1037は、高解像度画像に対し
て行われた動き予測の情報(動きベクトル)に基づき、
フィールド動き予測モード及びフレーム動き予測モード
のそれぞれに対応した1/4画素精度の動き補償を行
う。すなわち、通常MPEG2では1/2画素精度で動
き補償が行われることが定められているが、高解像度画
像から標準解像度画像を復号する場合には、ピクチャ内
の画素数が1/2に間引かれるため、動き補償装置10
37では動き補償の画素精度を1/4画素精度として動
き補償を行っている。
【0020】従って、動き補償装置1037では、高解
像度画像に対応した動き補償を行うため、標準解像度の
画像としてフレームメモリ1036に格納された参照画
像の画素に対して線形補間して、1/4画素精度の画素
を生成している。
【0021】具体的に、フィールド動き予測モード及び
フレーム動き予測モードの場合の垂直方向の画素の線形
補間処理を、図44及び図45を用いて説明する。な
お、図面中には、縦方向に垂直方向の画素の位相を示
し、表示画像の各画素が位置する位相を整数で示してい
る。
【0022】まず、フィールド動き予測モードで動き予
測がされた画像の補間処理について、図44を用いて説
明する。高解像度画像(上位レイヤー)に対しては、図
44(a)に示すように、各フィールドそれぞれ独立
に、1/2画素精度で動き補償がされる。これに対し、
標準解像度画像(下位レイヤー)に対しては、図44
(b)に示すように、整数精度の画素に基づきフィール
ド内で線形補間をして、垂直方向に1/4画素、1/2
画素、3/4画素分の位相がずれた画素を生成し、動き
補償がされる。すなわち、標準解像度画像(下位レイヤ
ー)では、トップフィールドの整数精度の各画素に基づ
きトップフィールドの1/4画素精度の各画素が線形補
間により生成され、ボトムフィールドの整数精度の各画
素に基づきボトムフィールドの1/4画素精度の各画素
が線形補間により生成される。例えば、垂直方向の位相
が0の位置にあるトップフィールドの画素の値をa、垂
直方向の位相が1の位置にあるトップフィールドの画素
の値をbとする。この場合、垂直方向の位相が1/4の
位置にあるトップフィールドの画素は(3a+b)/4
となり、垂直方向の位相が1/2の位置にあるトップフ
ィールドの画素は(a+b)/2となり、垂直方向の位
相が3/4の位置にあるトップフィールドの画素は(a
+3b)/4となる。
【0023】続いて、フレーム動き予測モードで動き予
測がされた画像の補間処理について、図45を用いて説
明する。高解像度画像(上位レイヤー)に対しては、図
45(a)に示すように、各フィールド間で補間処理が
され、すなわち、ボトムフィールドとトップフィールド
との間で補間処理がされ、1/2画素精度で動き補償が
される。標準解像度画像(下位レイヤー)に対しては、
図45(b)に示すように、トップフィールド及びボト
ムフィールドの2つのフィールドの整数精度の各画素に
基づき、垂直方向に1/4画素、1/2画素、3/4画
素分の位相がずれた画素が線形補間により生成され、動
き補償がされる。例えば、垂直方向の位相が−1の位置
にあるボトムフィールドの画素の値をa、垂直方向の位
相が0の位置にあるトップフィールドの画素の値をb、
垂直方向の位相が1の位置にあるボトムフィールドの画
素の値をc、垂直方向の位相が2の位置にあるトップフ
ィールドの画素の値をd、垂直方向の位相が3の位置に
あるボトムフィールドの画素の値をeとする。この場
合、垂直方向の位相が0〜2の間にある1/4画素精度
の各画素は、以下のように求められる。
【0024】垂直方向の位相が1/4の位置にある画素
は(a+4b+3c)/8となる。垂直方向の位相が1
/2の位置にある画素は(a+3c)/4となる。垂直
方向の位相が3/4の位置にある画素は(a+2b+3
c+2d)/8となる。垂直方向の位相が5/4の位置
にある画素は(2b+3c+2d+e)/8となる。垂
直方向の位相が3/2の位置にある画素は(3c+e)
/4となる。垂直方向の位相が7/4の位置にある画素
は(3c+4d+e)/8となる。
【0025】以上のように上記文献2に示された従来の
画像復号装置は、飛び越し走査方式に対応した高解像度
画像の圧縮画像データを、標準解像度画像データに復号
することができる。
【0026】しかしながら、上記文献2に示された従来
の画像復号装置では、フィールドDCTモードで得られ
る標準解像度画像の各画素と、フレームDCTモードで
得られる標準解像度の各画素との位相がずれる。具体的
には、フィールドDCTモードでは、図46に示すよう
に、下位レイヤーのトップフィールドの各画素の垂直方
向の位相が1/2、5/2・・・となり、下位レイヤー
のボトムフィールドの各画素の垂直方向の位相が1、3
・・・となる。それに対して、フレームDCTモードで
は、図47に示すように、下位レイヤーのトップフィー
ルドの各画素の垂直方向の位相が0、2・・・となり、
下位レイヤーのボトムフィールドの各画素の垂直方向の
位相が1、3・・・となる。そのため、位相が異なる画
像がフレームメモリ1036に混在し、出力する画像の
画質が劣化する。
【0027】また、上記文献2に示された従来の画像復
号装置では、フィールド動き予測モードとフレーム動き
予測モードとで位相ずれの補正がされていない。そのた
め、出力する画像の画質が劣化する。
【0028】本発明は、このような実情を鑑みてなされ
たものであり、飛び越し走査画像が有するインタレース
性を損なうことなくフィールド直交変換モードとフレー
ム直交変換モードとによる画素の位相ずれをなくし、処
理量を削減した高解像度画像の圧縮画像データから標準
解像度の画像データを復号する画像復号装置及び画像復
号方法を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる画像復号
装置は、所定の画素ブロック(マクロブロック)単位で
動き予測をすることによる予測符号化、及び、所定の画
素ブロック(直交変換ブロック)単位で直交変換をする
ことによる圧縮符号化をした第1の解像度の圧縮画像デ
ータから、上記第1の解像度より低い第2の解像度の動
画像データを復号する画像復号装置であって、飛び越し
走査に対応した直交変換方式(フィールド直交変換モー
ド)により直交変換がされた上記圧縮画像データの直交
変換ブロックに対して、逆直交変換をする第1の逆直交
変換手段と、順次走査に対応した直交変換方式(フレー
ム直交変換モード)により直交変換がされた上記圧縮画
像データの直交変換ブロックに対して、逆直交変換をす
る第2の逆直交変換手段とを備え、上記第2の逆直交変
換手段は、上記直交変換ブロックの垂直方向の周波数成
分の一部の係数を0とし、一部の係数を0とした直交変
換ブロックの全周波数成分の係数に対して逆直交変換を
し、逆直交変換をした直交変換ブロックの各画素を飛び
越し走査に対応した2つの画素ブロックに分離し、分離
した2つの画素ブロックに対してそれぞれ直交変換を
し、直交変換をした2つの画素ブロックの各係数のうち
低周波成分の係数に対して逆直交変換をし、逆直交変換
をした2つの画素ブロックを合成して直交変換ブロック
を生成することを特徴とする。
【0030】この画像復号装置では、直交変換ブロック
の垂直方向の周波数成分の一部の係数を0として、縮小
逆離散コサイン変換を行う。
【0031】本発明にかかる画像復号方法は、所定の画
素ブロック(マクロブロック)単位で動き予測をするこ
とによる予測符号化、及び、所定の画素ブロック(直交
変換ブロック)単位で直交変換をすることによる圧縮符
号化をした第1の解像度の圧縮画像データから、上記第
1の解像度より低い第2の解像度の動画像データを復号
する画像復号方法であって、飛び越し走査に対応した直
交変換方式(フィールド直交変換モード)により直交変
換がされた上記圧縮画像データの直交変換ブロックに対
して逆直交変換をし、順次走査に対応した直交変換方式
(フレーム直交変換モード)により直交変換がされた上
記圧縮画像データの直交変換ブロックに対して逆直交変
換をし、フレーム直交変換モードにより直交変換がされ
た上記直交変換ブロックの垂直方向の周波数成分の一部
の係数を0とし、一部の係数を0とした直交変換ブロッ
クの全周波数成分の係数に対して逆直交変換をし、逆直
交変換をした直交変換ブロックの各画素を飛び越し走査
に対応した2つの画素ブロックに分離し、分離した2つ
の画素ブロックに対してそれぞれ直交変換をし、直交変
換をした2つの画素ブロックの各係数のうち低周波成分
の係数に対して逆直交変換をし、逆直交変換をした2つ
の画素ブロックを合成して直交変換ブロックを生成する
ことを特徴とする。
【0032】この画像復号方法では、直交変換ブロック
の垂直方向の周波数成分の一部の係数を0として、縮小
逆離散コサイン変換を行う。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態とし
て、本発明を適用した画像復号装置について、図面を参
照しながら説明する。
【0034】(第1の実施の形態)まず、本発明の第1
の実施の形態の画像復号装置について説明する。
【0035】図1に示すように、本発明の第1の実施の
形態の画像復号装置10は、垂直方向の有効ライン数が
例えば1152本の高解像度画像をMPEG2で画像圧
縮したビットストリームが入力され、この入力されたビ
ットストリームを復号するとともに1/2の解像度に縮
小して、垂直方向の有効ライン数が例えば576本の標
準解像度画像を出力する装置である。
【0036】なお、以下、本発明の実施の形態の説明を
するにあたり、高解像度画像のことを上位レイヤーとも
呼び、標準解像度画像のことを下位レイヤーとも呼ぶも
のとする。また、通常、8×8の離散コサイン係数を有
するDCTブロックを逆離散コサイン変換した場合8×
8の画素から構成される復号データを得ることができる
が、例えば、8×8の離散コサイン係数を復号して4×
4の画素から構成される復号データを得るような、逆離
散コサイン変換をするとともに解像度を縮小する処理
を、縮小逆離散コサイン変換という。
【0037】この画像復号装置10は、圧縮された高解
像度画像のビットストリームが供給され、このビットス
トリームを解析するビットストリーム解析装置11と、
データの発生頻度に応じた符号長を割り当てる可変長符
号化がされた上記ビットストリームを復号する可変長符
号復号装置12と、DCTブロックの各係数に量子化ス
テップを掛ける逆量子化装置13と、フィールドDCT
モードで離散コサイン変換がされたDCTブロックに対
して縮小逆離散コサイン変換をして標準解像度画像を生
成するフィールドモード用縮小逆離散コサイン変換装置
14と、フレームDCTモードで離散コサイン変換がさ
れたDCTブロックに対して縮小逆離散コサイン変換を
して標準解像度画像を生成するフレームモード用縮小逆
離散コサイン変換装置15と、縮小逆離散コサイン変換
がされた標準解像度画像と動き補償がされた参照画像と
を加算する加算装置16と、参照画像を一時記憶するフ
レームメモリ17と、フレームメモリ17が記憶した参
照画像にフィールド動き予測モードに対応した動き補償
をするフィールドモード用動き補償装置18と、フレー
ムメモリ17が記憶した参照画像にフレーム動き予測モ
ードに対応した動き補償をするフレームモード用動き補
償装置19と、フレームメモリ17が記憶した画像に対
してポストフィルタリングをすることにより、画枠変換
をするとともに画素の位相ずれを補正してテレビジョン
モニタ等に表示するための標準解像度の画像データを出
力する画枠変換・位相ずれ補正装置20とを備えてい
る。
【0038】可変長符号復号装置12は、入力されたD
CTブロックのスキャン方式に応じて、DCTブロック
内の各係数を逆スキャンして可変長符号の復号処理を行
う。DCTブロック内のスキャン方式には、例えばジグ
ザグスキャン、オルタネートスキャンがある。このスキ
ャン方式は、前段のビットストリーム解析装置11によ
り解析される。
【0039】なお、この可変長符号復号装置12の処理
については、その詳細を後述する。
【0040】フィールドモード用縮小逆離散コサイン変
換装置14は、入力されたビットストリームのマクロブ
ロックが、フィールドDCTモードで離散コサイン変換
されている場合に用いられる。フィールドモード用縮小
逆離散コサイン変換装置14は、フィールドDCTモー
ドで離散コサイン変換がされたマクロブロック内の8×
8個の係数が示されたDCTブロックに対して、図42
で示したような、低域の4×4の係数のみに逆離散コサ
イン変換を行う。すなわち、水平方向及び垂直方向の低
域の4点の離散コサイン係数に基づき縮小逆離散コサイ
ン変換を行う。このフィールドモード用縮小逆離散コサ
イン変換装置14では、以上のような縮小逆離散コサイ
ン変換を行うことにより、1つのDCTブロックが4×
4の画素から構成される標準解像度画像を復号すること
ができる。この復号された画像データの各画素の位相
は、図2に示すように、トップフィールドの各画素の垂
直方向の位相が1/2、5/2・・・となり、ボトムフ
ィールドの各画素の垂直方向の位相が1、3・・・とな
る。すなわち、復号された下位レイヤーのトップフィー
ルドでは、先頭画素(位相が1/2の画素)の位相が上
位レイヤーのトップフィールドの先頭から1番目と2番
目の画素(位相が0と2の画素)の中間位相となり、先
頭から2番目の画素(位相が5/2の画素)の位相が上
位レイヤーのトップフィールドの先頭から3番目と4番
目の画素(位相が4と6の画素)の中間位相となる。ま
た、復号された下位レイヤーのボトムフィールドでは、
先頭画素(位相が1の画素)の位相が上位レイヤーのボ
トムフィールドの先頭から1番目と2番目の画素(位相
が1と3の画素)の中間位相となり、先頭から2番目の
画素(位相が3の画素)の位相が上位レイヤーのボトム
フィールドの先頭から3番目と4番目の画素(位相が5
と7の画素)の中間位相となる。
【0041】フレームモード用縮小逆離散コサイン変換
装置15は、入力されたビットストリームのマクロブロ
ックが、フレームDCTモードで離散コサイン変換され
ている場合に用いられる。フレームモード用縮小逆離散
コサイン変換装置15は、フレームDCTモードで離散
コサイン変換がされたマクロブロック内の8×8個の係
数が示されたDCTブロックに対して、縮小逆離散コサ
イン変換を行う。そして、フレームモード用縮小逆離散
コサイン変換装置15では、1つのDCTブロックが4
×4の画素から構成される解像度画像を復号するととも
に、フィールドモード用縮小逆離散コサイン変換装置1
4で生成した標準解像度画像の画素の位相と同位相の画
像を生成する。すなわち、フレームモード用縮小逆離散
コサイン変換装置15で復号された画像データの各画素
の位相は、図2に示すように、トップフィールドの各画
素の垂直方向の位相が1/2、5/2・・・となり、ボ
トムフィールドの各画素の垂直方向の位相が1、3・・
・となる。
【0042】なお、このフレームモード用縮小逆離散コ
サイン変換装置15の処理については、その詳細を後述
する。
【0043】加算装置16は、フィールドモード用縮小
逆離散コサイン変換装置14又はフレームモード用縮小
逆離散コサイン変換装置15により縮小逆離散コサイン
変換されたマクロブロックがイントラ画像の場合には、
そのイントラ画像をそのままフレームメモリ17に格納
する。また、加算装置16は、フィールドモード用縮小
逆離散コサイン変換装置14又はフレームモード用縮小
逆離散コサイン変換装置15により縮小逆離散コサイン
変換されたマクロブロックがインター画像である場合に
は、そのインター画像に、フィールドモード用動き補償
装置18或いはフレームモード用動き補償装置19によ
り動き補償がされた参照画像を合成して、フレームメモ
リ17に格納する。
【0044】フィールドモード用動き補償装置18は、
マクロブロックの動き予測モードがフィールド動き予測
モードの場合に用いられる。フィールドモード用動き補
償装置18は、フレームメモリ17に記憶されている標
準解像度画像の参照画像に対して、トップフィールドと
ボトムフィールドとの間の位相ずれ成分を考慮した形で
1/4画素精度で補間処理を行い、フィールド動き予測
モードに対応した動き補償をする。このフィールドモー
ド用動き補償装置18により動き補償がされた参照画像
は、加算装置16に供給され、インター画像に合成され
る。
【0045】フレームモード用動き補償装置19は、マ
クロブロックの動き予測モードがフレーム動き予測モー
ドの場合に用いられる。フレームモード用動き補償装置
19は、フレームメモリ17に記憶されている標準解像
度画像の参照画像に対して、トップフィールドとボトム
フィールドとの間の位相ずれ成分を考慮した形で1/4
画素精度で補間処理を行い、フレーム動き予測モードに
対応した動き補償をする。このフレームモード用動き補
償装置19により動き補償がされた参照画像は、加算装
置16に供給され、インター画像に合成される。
【0046】画枠変換・位相ずれ補正装置20は、フレ
ームメモリ17が記憶した標準解像度の参照画像或いは
加算装置16が合成した画像が供給され、この画像をポ
ストフィルタリングにより、トップフィールドとボトム
フィールドとの間の位相ずれ成分を補正するとともに画
枠を標準解像度のテレビジョンの規格に合致するように
変換する。すなわち、画枠変換・位相ずれ補正装置20
は、トップフィールドの各画素の垂直方向の位相が1/
2、5/2・・・となり、ボトムフィールドの各画素の
垂直方向の位相が1、3・・・となる標準解像度画像
を、例えば、トップフィールドの各画素の垂直方向の位
相が0、2、4・・・となり、ボトムフィールドの各画
素の垂直方向の位相が1、3、5・・・となるように補
正する。また、画枠変換・位相ずれ補正装置20は、高
解像度のテレビジョン規格の画枠を、1/4に縮小して
標準解像度のテレビジョン規格の画枠に変換する。
【0047】本発明の第1の実施の形態の画像復号装置
10では、以上のような構成を有することにより、高解
像度画像をMPEG2で画像圧縮したビットストリーム
を、復号するとともに解像度を1/2に縮小して、標準
解像度画像を出力することができる。
【0048】フレームモード用縮小逆離散コサイン変換
装置15には、図3に示すように、高解像度画像を圧縮
符号化したビットストリームが、1つのDCTブロック
単位で入力される。
【0049】まず、ステップS1において、この1つの
DCTブロックの離散コサイン係数y(DCTブロック
の全ての離散コサイン係数のうち垂直方向の係数をy1
〜y8として図中に示す。)に対して、8×8の逆離散
コサイン変換(IDCT8×8)を行う。逆離散コサイ
ン変換をすることにより、8×8の復号された画素デー
タx(DCTブロックの全ての画素データのうち垂直方
向の画素データをx1〜x8として図中に示す。)を得る
ことができる。
【0050】続いて、ステップS2において、この8×
8の画素データxを、垂直方向に1ライン毎交互に取り
出して、飛び越し走査に対応した4×4のトップフィー
ルドの画素ブロックと、飛び越し走査に対応した4×4
のボトムフィールドの画素ブロックの2つの画素ブロッ
クに分離する。すなわち、垂直方向に1ライン目の画素
データx1と、3ライン目の画素データx3と、5ライン
目の画素データx5と、7ライン目の画素データx7とを
取り出して、トップフィールドに対応した画素ブロック
を生成する。また、垂直方向に2ライン目の画素データ
2と、4ライン目の画素データx4と、6ライン目の画
素データx6と、8ライン目の画素データx8とを取り出
して、ボトムフィールドに対応した画素ブロックを生成
する。なお、DCTブロックの各画素を飛び越し走査に
対応した2つの画素ブロックに分離する処理を、以下フ
ィールド分離という。
【0051】続いて、ステップS3において、フィール
ド分離した2つの画素ブロックそれぞれに対して4×4
の離散コサイン変換(DCT4×4)をする。
【0052】続いて、ステップS4において、4×4の
離散コサイン変換をして得られたトップフィールドに対
応する画素ブロックの離散コサイン係数z(トップフィ
ールドに対応する画素ブロックの全ての係数のうち垂直
方向の離散コサイン係数をz1,z3,z5,z7として図
中に示す。)の高域成分を間引き、2×2の離散コサイ
ン係数から構成される画素ブロックとする。また、4×
4の離散コサイン変換をして得られたボトムフィールド
に対応する画素ブロックの離散コサイン係数z(ボトム
フィールドに対応する画素ブロックの全ての係数のうち
垂直方向の離散コサイン係数をz2,z4,z6,z8とし
て図中に示す。)の高域成分を間引き、2×2の離散コ
サイン係数から構成される画素ブロックとする。
【0053】続いて、ステップS5において、高域成分
の離散コサイン係数を間引いた画素ブロックに対して、
2×2の逆離散コサイン変換(IDCT2×2)を行
う。2×2の逆離散コサイン変換をすることにより、2
×2の復号された画素データx′(トップフィールドの
画素ブロックの全ての画素データのうち垂直方向の画素
データをx′1,x′3として図中に示し、また、ボトム
フィールドに対応する画素ブロックの全ての画素データ
のうち垂直方向の画素データをx′2,x′4として図中
に示す。)を得ることができる。
【0054】続いて、ステップS6において、トップフ
ィールドに対応する画素ブロックの画素データと、ボト
ムフィールドに対応する画素ブロックの画素データと
を、垂直方向に1ラインずつ交互に合成して、4×4の
画素データから構成される縮小逆離散コサイン変換をし
たDCTブロックを生成する。なお、トップフィールド
とボトムフィールドに対応した2つの画素ブロックの各
画素を垂直方向に交互に合成する処理を、以下フレーム
合成という。
【0055】以上のステップS1〜ステップS6で示し
た処理を行うことにより、フレームモード用縮小逆離散
コサイン変換装15では、図2で示したような、フィー
ルドモード用縮小逆離散コサイン変換装置14で生成し
た標準解像度画像の画素の位相と同位相の画素から構成
される4×4のDCTブロックを生成することができ
る。
【0056】このような画像復号装置10では、フィー
ルドモード用縮小逆離散コサイン変換装置14の4×4
の縮小逆離散コサイン変換処理、及び、フレームモード
用縮小逆離散コサイン変換装置15の上記ステップS1
〜ステップS6による処理による縮小逆離散コサイン変
換処理を、高速アルゴリズムを用いて処理してもよい。
【0057】例えば、Wangのアルゴリズム(参考文
献:Zhong DE Wang.,"Fast Algorithms for the Discre
te W Transform and for the Discrete Fourier Transf
orm",IEEE Tr.ASSP-32,NO.4,pp.803-816, Aug.1984)を
用いることにより、処理を高速化することができる。
【0058】フィールドモード用縮小逆離散コサイン変
換装置14が演算をする行列を、Wangのアルゴリズ
ムを用いて分解すると、以下の式(1)に示すように分
解される。
【0059】
【数1】
【0060】また、図4にフィールドモード用縮小逆離
散コサイン変換装置14の処理にWangのアルゴリズ
ムを適用した場合の処理フローを示す。この処理フロー
に示すように、第1から第5の乗算器14a〜14e及
び第1から第9の加算器14f〜14nを用いて、高速
化を実現することができる。
【0061】フレームモード用縮小逆離散コサイン変換
装置15が演算をする行列[FS′]を、Wangのア
ルゴリズムを用いて分解すると、以下の式(2)に示す
ように分解される。
【0062】
【数2】
【0063】但し、この式(2)において、A〜Jは、
以下の通りである。
【0064】
【数3】
【0065】また、図5にフレームモード用縮小逆離散
コサイン変換装置15の処理にWangのアルゴリズム
を適用した場合の処理フローを示す。この処理フローに
示すように、第1から第10の乗算器15a〜15j及
び第1から第13の加算器15k〜15wを用いて、高
速化を実現することができる。
【0066】以上のように本発明の第1の実施の形態の
画像復号装置10では、フィールドDCTモードでは、
トップフィールドとボトムフィールドとのそれぞれに4
×4の縮小逆離散コサイン変換を行い標準解像度画像を
復号し、フレームDCTモードでは、フレーム分離をし
て縮小逆離散コサイン変換を行い標準解像度画像を復号
する。この画像復号装置10では、このようにフィール
ドDCTモードとフレームDCTモードとで異なる処理
を行うため、飛び越し走査画像が有するインタレース性
を損なうことなく、かつ、フィールドDCTモードとフ
レームDCTモードとで復号した画像の位相を同一とす
ることができ、出力する画像の画質を劣化させない。
【0067】つぎに、上記可変長符号復号装置12の処
理内容について、さらに詳細に説明する。
【0068】MPEG2では、DCTブロック内の2次
元配列された離散コサイン係数をビットストリームに格
納するために、このDCTブロックをスキャンして1次
元情報に変換し、そして、可変長符号化処理がされる。
例えば、MEPE2では、図6に示すように8×8のD
CT係数をスキャンするジグザグスキャン、及び、図7
に示すように8×8のDCT係数をスキャンするオルタ
ネートスキャンが規定されている。可変長符号復号装置
12は、このようなDCTブロックのスキャン方式に応
じて、DCTブロック内の各係数を逆スキャンして可変
長符号の復号処理を行う。
【0069】ところで、画像復号装置10におけるフィ
ールドモード用縮小離散コサイン変換装置14では、逆
離散コサイン変換をするにあたり、上述したように8×
8のDCT係数のうち、低域の4×4の係数のみしか用
いていない。すなわち、入力されたDCTブロックがフ
ィールドDCTモードで離散コサイン変換されている場
合には、4×4個のDCT係数しか用いていない。ま
た、画像復号装置10におけるフレームモード用縮小離
散コサイン変換装置15では、逆離散コサイン変換をす
るにあたり、上述したように8×8のDCT係数のう
ち、低域の4×8の係数のみしか用いていない。すなわ
ち、入力されたDCTブロックがフレームDCTモード
で離散コサイン変換されている場合には、4×8個のD
CT係数しか用いていない。
【0070】そのため、可変長符号復号装置12では、
入力されたDCTブロックがフィールドDCTモードで
離散コサイン変換されている場合には、4×4のDCT
係数のみの逆スキャンを行って4×4の最高周波数成分
の係数まで可変長復号し、それ以後の高周波係数につい
ては可変長復号しないようにしている。また、可変長符
号復号装置12では、入力されたDCTブロックがフレ
ームDCTモードで離散コサイン変換されている場合に
は、4×8のDCT係数のみの逆スキャンを行って4×
8の最高周波数成分の係数まで可変長復号し、それ以後
の高周波係数については可変長復号しないようにしてい
る。
【0071】具体的に、可変長符号復号装置12では、
入力されたDCTブロックがフィールドDCTモードで
離散コサイン変換されており、スキャン方式がジグザグ
スキャンである場合には、図8に示すように、スキャン
番号で0番目から24番目までのDCT係数については
逆スキャンをして可変長復号をし、25番目以降のDC
T係数についてはEOB(End Of Block)信号が検出さ
れるまで処理を行わない。(なお、図8には、DCTブ
ロック内の各係数のスキャン番号を示している。図9〜
図15についても同様である。)また、可変長符号復号
装置12では、入力されたDCTブロックがフレームD
CTモードで離散コサイン変換されており、スキャン方
式がオルタネートスキャンである場合には、図9に示す
ように、スキャン番号で0番目から25番目までのDC
T係数については逆スキャンをして可変長復号をし、2
6番目以降のDCT係数についてはEOB信号が検出さ
れるまで処理を行わない。また、可変長符号復号装置1
2では、入力されたDCTブロックがフレームDCTモ
ードで離散コサイン変換されており、スキャン方式がジ
グザグスキャンである場合には、図10に示すように、
スキャン番号で0番目から49番目までのDCT係数に
ついては逆スキャンをして可変長復号をし、50番目以
降のDCT係数についてはEOB信号が検出されるまで
処理を行わない。また、可変長符号復号装置12では、
入力されたDCTブロックがフレームDCTモードで離
散コサイン変換されており、スキャン方式がオルタネー
トスキャンである場合には、図11に示すように、スキ
ャン番号で0番目から33番目までのDCT係数につい
ては逆スキャンをして可変長復号をし、34番目以降の
DCT係数についてはEOB信号が検出されるまで処理
を行わない。
【0072】可変長符号復号装置12では、以上のよう
に後段の処理で用いられない冗長な高周波係数の処理を
削除することにより、画質の劣化なく処理量を削減する
ことができる。
【0073】また、可変長符号復号装置12では、画像
復号装置10の処理能力に応じて、以下のようにさらに
処理量の削減をすることができる。
【0074】例えば、可変長符号復号装置12では、入
力されたDCTブロックがフィールドDCTモードで離
散コサイン変換されており、スキャン方式がジグザグス
キャンである場合には、図8で示した逆スキャン処理に
代えて、図12に示すように、スキャン番号で0番目か
ら13番目までのDCT係数については逆スキャンをし
て可変長復号をし、14番目以降のDCT係数について
はEOB(End Of Block)信号が検出されるまで処理を
行わない。このとき、逆スキャンを行わなかったDCT
係数のうち可変長符号復号装置12の出力となる4×4
係数内に含まれるDCT係数(この場合、17番目、1
8番目、24番目のDCT係数)に関してはその値を0
に置き換える。
【0075】このように処理することにより、図8で示
した逆スキャン処理でのスキャン数(25個)に対し
て、図12で示した逆スキャン処理でのスキャン数(1
4個)は、非常に少なくなっている。それにも拘わら
ず、4×4のDCT係数のうち逆スキャンをしなかった
DCT係数(17番目、18番目、24番目)の数は3
個である。すなわち、4×4のDCT係数のうち逆スキ
ャンをしなかったDCT係数の数に対してその処理量が
大幅に処理が減少する。従って、可変長符号復号装置1
2では、画質の劣化を最小限に抑えながら、処理量を大
幅に減少させることができる。
【0076】同様に、入力されたDCTブロックがフィ
ールドDCTモードで離散コサイン変換されており、ス
キャン方式がオルタネートスキャンである場合には、可
変長符号復号装置12では、図9で示した逆スキャン処
理に代えて、図13に示すように、スキャン番号で0番
目から20番目までのDCT係数については逆スキャン
をして可変長復号をし、21番目以降のDCT係数につ
いてはEOB信号が検出されるまで処理を行わない。こ
のとき、逆スキャンを行わなかったDCT係数のうち可
変長符号復号装置12の出力となる4×4係数内に含ま
れるDCT係数(この場合、21番目、24番目、25
番目のDCT係数)に関してはその値を0に置き換え
る。
【0077】また、入力されたDCTブロックがフレー
ムDCTモードで離散コサイン変換されており、スキャ
ン方式がジグザグスキャンである場合には、可変長符号
復号装置12では、図10で示した逆スキャン処理に代
えて、図14に示すように、スキャン番号で0番目から
24番目までのDCT係数については逆スキャンをして
可変長復号をし、25番目以降のDCT係数については
EOB信号が検出されるまで処理を行わない。このと
き、逆スキャンを行わなかったDCT係数のうち可変長
符号復号装置12の出力となる4×8係数内に含まれる
DCT係数(この場合、21番目、32番目、33番
目、34番目、35番目、36番目、37番目、38番
目、47番目、48番目、49番目のDCT係数)に関
してはその値を0に置き換える。
【0078】また、入力されたDCTブロックがフレー
ムDCTモードで離散コサイン変換されており、スキャ
ン方式がオルタネートスキャンである場合には、図11
に示した逆スキャン処理に代えて、可変長符号復号装置
12では、図15に示すように、スキャン番号で0番目
から25番目までのDCT係数については逆スキャンを
して可変長復号をし、30番目以降のDCT係数につい
てはEOB信号が検出されるまで処理を行わない。この
とき、逆スキャンを行わなかったDCT係数のうち可変
長符号復号装置12の出力となる4×8係数内に含まれ
るDCT係数(この場合、30番目、31番目、32番
目、33番目のDCT係数)に関してはその値を0に置
き換える。
【0079】なお、スキャン番号でどこまでのDCT係
数を逆スキャンするかは、画像復号装置10の処理能力
と画質の劣化量とに応じて定めれば良く、上述の例に限
られない。
【0080】また、可変長符号復号装置12では、例え
ば当該DCTブロックがイントラ画像に属するものであ
るかインター画像に属するものか、或いは、イントラマ
クロブロックに属するものであるかインターマクロブロ
ックに属するものであるかを検出し、その検出した情報
に基づき、スキャン番号でどこまでのDCT係数を逆ス
キャンするかを可変して制御しても良い。これらのビッ
トストリームの情報はビットストリーム解析装置11に
より解析されて供給される。
【0081】例えば、可変長符号復号装置12は、復号
するDCTブロックがイントラ画像或いはイントラマク
ロブロックに属するものである場合には、そのDCTブ
ロックの高周波成分まで復号できるように、図8に示す
ように4×4係数内に含まれるDCT係数を全て可変長
復号する。そして、可変長符号復号装置12は、復号す
るDCTブロックがインター画像或いはインターマクロ
ブロックに属するものである場合には、そのDCTブロ
ックの全ての周波数成分を復号せずに、図12に示すよ
うに4×4係数内に含まれるDCT係数のうち一部の高
周波成分を除き可変長復号する。
【0082】このように画像復号装置10では、可変長
符号復号装置12がスキャン番号でどこまでのDCT係
数を逆スキャンするかを可変することにより、画質の劣
化を最小限に抑えながら処理量を減少させることができ
る。
【0083】なお、処理量の削減のための切換のパラメ
ータとしては、例えば、処理されるデータが輝度信号に
属するものか或いは色差信号に属するものかという情報
に基づいて切り換えても良いし、処理されるデータがI
ピクチャに属するものかPピクチャに属するものか或い
はBピクチャに属するものかという情報に基づいて切り
換えても良い。
【0084】つぎに、上記フレームモード用縮小逆離散
コサイン変換装置15の処理についてさらに説明する。
【0085】フィールドモード用縮小逆離散コサイン変
換装置14では4×4係数の縮小逆離散コサイン変換を
行うのに対して、フレームモード用縮小逆離散コサイン
変換装置15では4×8係数の縮小逆離散コサイン変換
を行う。そのため、画像復号装置10では、入力された
ビットストリームにフレームDCTモードのDCTブロ
ックを多く含んでいると演算量が増大する。このことか
ら、この画像復号装置10では、フレームモード用縮小
逆離散コサイン変換装置15を、その処理能力に応じて
以下のように処理させて演算量を削減してもよい。
【0086】フレームモード用縮小逆離散コサイン変換
装置15では、例えば、図16に示すように、4×8の
DCT係数のうち、垂直方向の高周波成分の4×2係数
(例えば図16中白丸で示した位置の係数)を0に置き
換えた後、図3に示したステップS1からステップS6
までの処理を行う。処理する係数の一部を0と置き換え
ることにより演算量が削減できる。なお、係数の一部を
0と置き換えても置き換えなくても処理工程は同じであ
るので、出力画素の位相は変わらず位相の違いに基づく
誤差要因とはならない。
【0087】また、フレームモード用縮小逆離散コサイ
ン変換装置15では、図16に示したような係数の置き
換えではなく、例えば、図17に示すように垂直方向の
中間周波数成分の4×2係数(例えば図17中白丸で示
した位置の係数)を0と置き換えても良いし、図18に
示すように垂直方向の中間周波数成分の4×4係数(例
えば図18中白丸で示した位置の係数)を0と置き換え
ても良い。これは、入力された上位レイヤーの画像が飛
び越し走査画像である場合、離散コサイン係数の高周波
成分にフィールド間の差分情報が含まれていることがあ
るからである。例えば、被写体を横方向にパンニングし
た場合など、フィールド間の差分情報が高周波成分に含
まれる。そのため、飛び越し走査画像である場合には、
図16に示したように垂直方向の高周波成分の4×2係
数を0に置き換えるよりも、この図17及び図18に示
したように垂直方向の中間周波数成分の係数を0と置き
換えた方が、画質の劣化が少なくなる。
【0088】また、フレームモード用縮小逆離散コサイ
ン変換装置15では、ビットストリーム解析装置11に
より、例えば処理するDCTブロックがIピクチャ又は
Pピクチャに属するものであるか、或いは、Bピクチャ
に属するものであるかを検出し、その検出した情報に基
づき、4×8の全ての係数を縮小逆離散コサイン変換を
するか或いは一部の係数を0と置き換えて縮小逆離散コ
サイン変換をするかを切り換えても良い。
【0089】例えば、フレームモード用縮小逆離散コサ
イン変換装置15では、Iピクチャ及びPピクチャは画
質の劣化が他の画像に伝搬することから、Iピクチャ及
びPピクチャに対しては4×8係数内の全ての係数を縮
小逆離散コサイン変換を行い、Bピクチャは画質の劣化
が他の画像に伝搬しないことから、Bピクチャに対して
は一部の係数を0と置き換えて縮小離散コサイン変換を
するようにして演算量を削減する。また、演算量の削減
のための切換のパラメータとしては、例えば、処理され
るデータが輝度信号に属するものか或いは色差信号に属
するものかという情報に基づいて切り換えても良いし、
処理されるデータがイントラマクロブロックに属するも
のか或いはインターマクロブロックに属するものかとい
う情報に基づいて切り換えても良い。
【0090】このように画像復号装置10では、フレー
ムモード用縮小逆離散コサイン変換装置15が逆離散コ
サイン変換をする一部の係数を0と置き換えることによ
り、画質の劣化を最小限に抑え、演算量を削減すること
ができる。
【0091】また、この画像復号装置10では、フレー
ムモード用縮小逆離散コサイン変換装置15が高速アル
ゴリズムを用いて処理を行った場合、その回路規模を簡
素化することができる。例えば、図18に示したような
垂直方向の中間周波数成分の4×4の係数を0と置き換
えた場合には、図5に示した処理フローが、図19に示
すような第1から第6の乗算器15′a〜15′f及び
第1から第9の加算器15′g〜15′oからなる処理
フローに簡素化することができる。この図19に示す処
理フローは、図4で示したフィールドモード用縮小逆離
散コサイン変換装置14の高速アルゴリズムの処理フロ
ーと相似性が高いので共通の回路を用いることができ、
さらに回路規模を削減することができる。
【0092】また、この画像復号装置10では、上記可
変長符号復号装置12で行われる処理量の削減動作と上
記フレームモード用縮小逆離散コサイン変換装置15の
演算量の削減動作とを組み合わせて用いることにより、
効率的に全体の処理量を削減することができる。例え
ば、可変長符号復号装置12は、フレームモード用縮小
逆離散コサイン変換装置15が0と置く係数に併せて各
DCT係数を逆スキャンを行い、また、フレームモード
用縮小逆離散コサイン変換装置15が0と置く係数に併
せて逆スキャンする係数の数を可変することにより、効
率的に処理を行うことができる。
【0093】例えば、可変長符号復号装置12は、フレ
ームモード用縮小逆離散コサイン変換装置15が図16
に示したような垂直方向の高周波成分の2×2係数を0
と置いた縮小逆離散コサイン変換をする場合には、図2
0に示すように、スキャン番号で0番目から38番目ま
でのDCT係数については逆スキャンをし可変長復号を
して、39番目以降のDCT係数についてはEOB信号
が検出されるまで処理を行わないようにする。また、例
えば、可変長符号復号装置12は、図21に示すよう
に、スキャン番号で0番目から24番目までのDCT係
数については逆スキャンをして可変長復号し、25番目
以降のDCT係数についてはEOB信号が検出されるま
で処理を行わないようにしてもよい。なお、図20及び
図21にはジグザグスキャンの場合を示したが、オルタ
ネートスキャンに適用しても良い。
【0094】(第2の実施の形態)つぎに、本発明の第
2の実施の形態の画像復号装置について説明する。な
お、この第2の実施の形態の画像復号装置の説明にあた
り、上記第1の画像復号装置10と同一の構成要素につ
いては図面中に同一の符号を付け、その詳細な説明を省
略する。
【0095】図22に示すように、本発明の第2の実施
の形態の画像復号装置30は、垂直方向の有効ライン数
が例えば1152本の高解像度画像をMPEG2で画像
圧縮したビットストリームが入力され、この入力された
ビットストリームを復号するとともに1/2の解像度に
縮小して、垂直方向の有効ライン数が例えば576本の
標準解像度画像を出力する装置である。
【0096】この画像復号装置30は、圧縮された高解
像度画像のビットストリームが供給され、このビットス
トリームを解析するビットストリーム解析装置11と、
データの発生頻度に応じた符号長を割り当てる可変長符
号化がされた上記ビットストリームを復号する可変長符
号復号装置12と、DCTブロックの各係数に量子化ス
テップを掛ける逆量子化装置13と、フィールドDCT
モードで離散コサイン変換がされたDCTブロックに対
して縮小逆離散コサイン変換をして標準解像度画像を生
成するフィールドモード用位相補正縮小逆離散コサイン
変換装置31と、フレームDCTモードで離散コサイン
変換がされたDCTブロックに対して縮小逆離散コサイ
ン変換をして標準解像度画像を生成するフレームモード
用位相補正縮小逆離散コサイン変換装置32と、縮小逆
離散コサイン変換がされた標準解像度画像と動き補償が
された参照画像とを加算する加算装置16と、参照画像
を一時記憶するフレームメモリ17と、フレームメモリ
17が記憶した参照画像にフィールド動き予測モードに
対応した動き補償をするフィールドモード用動き補償装
置18と、フレームメモリ17が記憶した参照画像にフ
レーム動き予測モードに対応した動き補償をするフレー
ムモード用動き補償装置19と、フレームメモリ17に
記憶した画像に対して、画枠変換をしてモニタ等に表示
するための標準解像度の画像データを出力する画枠変換
装置33とを備えている。
【0097】可変長符号復号装置12は、入力されたD
CTブロックのスキャン方式に応じて、DCTブロック
内の各係数を逆スキャンして可変長符号の復号処理を行
う。DCTブロック内のスキャン方式には、例えばジグ
ザグスキャン、オルタネートスキャンがある。このスキ
ャン方式は、前段のビットストリーム解析装置11によ
り解析される。
【0098】フィールドモード用位相補正縮小逆離散コ
サイン変換装置31は、入力されたビットストリームの
マクロブロックが、フィールドDCTモードで離散コサ
イン変換されている場合に用いられる。フィールドモー
ド用位相補正縮小逆離散コサイン変換装置31は、フィ
ールドDCTモードで離散コサイン変換がされたマクロ
ブロック内の8×8個の係数が示されたDCTブロック
の全ての係数のうち4×8の係数のみに対して、トップ
フィールドとボトムフィールドの垂直方向の画素の位相
ずれを補正した逆離散コサイン変換を行う。すなわち、
水平方向に対して低域の4点の離散コサイン係数に基づ
き逆離散コサイン変換を行い、垂直方向に対して8点の
離散コサイン係数に基づき位相ずれを補正した逆離散コ
サイン変換を行う。具体的には、トップフィールドの垂
直方向の各画素に対しては、1/4画素分の位相補正を
行い、ボトムフィールドの垂直方向の各画素に対して
は、3/4画素分の位相補正を行う。そして、以上のよ
うな縮小逆離散コサイン変換を行うことにより、図23
に示すような、トップフィールドの各画素の垂直方向の
位相が1/4、9/4・・・となり、ボトムフィールド
の各画素の垂直方向の位相が5/4、13/4・・・と
なる標準解像度画像(下位レイヤー)を生成する。
【0099】フレームモード用位相補正縮小逆離散コサ
イン変換装置32は、入力されたビットストリームのマ
クロブロックが、フレームDCTモードで離散コサイン
変換されている場合に用いられる。フレームモード用位
相補正縮小逆離散コサイン変換装置32は、フレームD
CTモードで離散コサイン変換がされたマクロブロック
内の8×8個の係数が示されたDCTブロックに対し
て、詳細を後述する処理により、トップフィールドとボ
トムフィールドの垂直方向の画素の位相ずれを補正した
縮小逆離散コサイン変換を行う。そして、フィールドモ
ード用位相補正縮小逆離散コサイン変換装置31で生成
した標準解像度画像の画素の位相と同位相の画像を生成
する。すなわち、縮小逆離散コサイン変換を行うことに
より、図23に示すような、トップフィールドの各画素
の垂直方向の位相が1/4、9/4・・・となり、ボト
ムフィールドの各画素の垂直方向の位相が5/4、13
/4・・・となる標準解像度画像(下位レイヤー)を生
成する。
【0100】フィールドモード用動き補償装置18は、
マクロブロックの動き予測モードがフィールド動き予測
モードの場合に用いられる。フィールドモード用動き補
償装置18は、フレームメモリ17に記憶されている標
準解像度画像の参照画像に対して、1/4画素精度で補
間処理を行い、フィールド動き予測モードに対応した動
き補償をする。このフィールドモード用動き補償装置1
8により動き補償がされた参照画像は、加算装置16に
供給され、インター画像に合成される。
【0101】フレームモード用動き補償装置19は、マ
クロブロックの動き予測モードがフレーム動き予測モー
ドの場合に用いられる。フレームモード用動き補償装置
19は、フレームメモリ17に記憶されている標準解像
度画像の参照画像に対して、1/4画素精度で補間処理
を行い、フレーム動き予測モードに対応した動き補償を
する。このフレームモード用動き補償装置19により動
き補償がされた参照画像は、加算装置16に供給され、
インター画像に合成される。
【0102】画枠変換装置33は、フレームメモリ17
が記憶した標準解像度の参照画像が供給され、この参照
画像をポストフィルタリングにより、画枠を標準解像度
のテレビジョンの規格に合致するように変換する。すな
わち、画枠変換装置33は、高解像度のテレビジョン規
格の画枠を、1/4に縮小した標準解像度のテレビジョ
ン規格の画枠に変換する。なお、この画枠変換装置33
は、フレームメモリ17に格納されている画像がトップ
フィールドとボトムフィールドとの間に位相ずれが生じ
ていないので、上述した第1の実施の形態の画枠変換・
位相ずれ補正装置20と異なり、画素の位相ずれの補正
は行わなくて良い。
【0103】本発明の第2の実施の形態の画像復号装置
30では、以上のような構成を有することにより、高解
像度画像をMPEG2で画像圧縮したビットストリーム
を、復号するとともに1/2の解像度に縮小して、標準
解像度画像を出力することができる。
【0104】つぎに、上記フィールドモード用位相補正
縮小逆離散コサイン変換装置31の処理内容について、
さらに詳細に説明する。
【0105】フィールドモード用位相補正縮小逆離散コ
サイン変換装置31には、図24に示すように、高解像
度画像を圧縮符号化したビットストリームが、1つのD
CTブロック単位で入力される。
【0106】まず、ステップS21において、この1つ
のDCTブロックの離散コサイン係数y(DCTブロッ
クの全ての離散コサイン係数のうち垂直方向の係数をy
1〜y8として図中に示す。)に対して、8×8の逆離散
コサイン変換(IDCT8×8)を行う。逆離散コサイ
ン変換をすることにより、8×8の復号された画素デー
タx(DCTブロックの全ての画素データのうち垂直方
向の画素データをx1〜x8として図中に示す。)を得る
ことができる。
【0107】続いて、ステップS22において、この8
×8の画素データを、4×8の位相補正フィルタ行列に
よりDCTブロック内で閉じた変換を行い、位相補正し
た画素データx′(全ての画素データのうち垂直方向の
画素データをx′1,x′2,x′3,x′4として図中に
示す。)を得る。
【0108】以上のステップS21〜ステップS22の
処理を行うことにより、フィールドモード用位相補正縮
小逆離散コサイン変換装置31では、トップフィールド
とボトムフィールドとの間で、画素の位相ずれがない画
像を生成することができる。
【0109】また、フィールドモード用位相補正縮小逆
離散コサイン変換装置31では、図25に示すように、
以上の処理を1つの行列(4×8位相補正IDCT行
列)を用いて演算してもよい。
【0110】つぎに、上記フィールドモード用位相補正
縮小逆離散コサイン変換装置31により演算が行われる
4×8位相補正IDCT行列の設計手順を図26に示
し、この4×8位相補正IDCT行列について説明す
る。この4×8位相補正IDCT行列は、プロトタイプ
フィルタをポリフェーズ分解して作成される。
【0111】ここで、画像復号装置30では、図27
(a)に示すような周波数特性の高解像度画像を、図2
7(b)に示すような信号帯域がローパスフィルタによ
り半分とされた周波数特性の1/2の解像度の標準解像
度画像に、ダウンデコードする。そのため、プロトタイ
プフィルタに求められる周波数特性は、標準解像度画像
の1/4位相の画素値を得ることができるように、図2
7(c)に示すような4倍のオーバーサンプリングを行
った周波数特性となる。
【0112】まず、ステップS31において、ナイキス
ト周波数以下を等間隔に{(N−1)/2}分割し、そ
の周波数サンプルからゲインリストを作成する。例え
ば、図28に示すように、ナイキスト周波数以下の周波
数を等間隔に(57−1)/2=28分割して、29個
のゲインリストを作成する。
【0113】続いて、ステップS32において、周波数
サンプリング法により、57個のインパルス応答を作成
する。すなわち、29個のゲインリストを逆離散フーリ
エ変換して、57個のFIRフィルタのインパルス応答
を作成する。この57個のインパルス応答を図29に示
す。
【0114】続いて、ステップS33において、このイ
ンパルス応答に窓関数をかけて、57タップのフィルタ
係数c1〜c57を作成する。
【0115】このステップS33で作成されたフィルタ
がプロトタイプフィルタとなる。
【0116】続いて、ステップS34において、57個
のフィルタ係数c1〜c57を有するプロトタイプフィ
ルタをポリフェーズ分解して、1/4位相補正特性を有
する14個のフィルタ係数c′1〜c′14のみを取り
出し、ポリフェーズフィルタを作成する。
【0117】ここで、ポリフェーズフィルタとは、図3
0に示すように、入力信号をN倍にオーバーサンプリン
グし、オーバーサンプリングして得られた信号からN画
素間隔で画素を抜き出すポリフェーズ分解を行い、入力
信号と1/N位相のずれをもった信号を出力するフィル
タである。例えば、入力信号に対して1/4位相ずれた
信号を得るためには、図31に示すように、入力信号を
4倍にオーバサンプリングして、この信号から1/4位
相ずれた信号を取り出せばよい。
【0118】具体的に、57個の係数を有するプロトタ
イプフィルタc1〜c57から作成された14個のフィ
ルタ係数c′1〜c′14は、例えば、以下の式(3)
で示すような係数となる。
【0119】
【数4】
【0120】このようにポリフェーズフィルタを作成し
た後、トップフィールド用の4×8位相補正IDCT行
列と、ボトムフィールド用の4×8位相補正IDCT行
列とで、設計処理が分割する。
【0121】まず、トップフィールド用の4×8位相補
正IDCT行列を作成する場合には、ステップS35に
おいて、フィルタ係数が1/4位相補正特性となるよう
に、ポリフェーズ分解された14個のフィルタ係数c′
1〜c′14から、群遅延が1/4、9/4、17/
4、25/4位相となる8個の係数を取り出し、4×8
位相補正フィルタ行列を作成する。このように作成され
た4×8位相補正フィルタを、図32に示す。
【0122】例えば、上記式(3)の14個のフィルタ
係数c′1〜c′14から、以下の式(4)で示すよう
な係数が取り出される。
【0123】
【数5】
【0124】式(4)の係数から4×8位相補正フィル
タ行列を求めると、以下の式(5)で示すような行列と
なる。
【0125】
【数6】
【0126】この式(5)で示した4×8位相補正フィ
ルタ行列を正規化すると、以下の式(6)に示すような
行列となる。
【0127】
【数7】
【0128】そして、ステップS36において、8×8
のIDCT行列と、この4×8位相補正フィルタ行列と
を掛け合わせ、トップフィールド用の4×8位相補正I
DCT行列を作成する。
【0129】8×8のIDCT行列と上記式(6)で示
す4×8の位相補正フィルタとを掛け合わせた4×8位
相補正IDCT行列は、以下の式(7)に示すような行
列となる。
【0130】
【数8】
【0131】一方、ボトムフィールド用の4×8位相補
正IDCT行列を作成する場合には、ステップS37に
おいて、フィルタ係数が3/4位相補正特性となるよう
に、ポリフェイズ分解された14個のフィルタ係数c′
1〜c′14を、左右反転させる。
【0132】続いて、ステップS38において、左右反
転させた14個のフィルタ係数c′1〜c′14から、
群遅延が3/4、11/4、19/4、27/4位相と
なる8個の係数を取り出し、4×8位相補正フィルタ行
列を作成する。
【0133】そして、ステップS39において、8×8
のIDCT行列と、この4×8位相補正フィルタ行列と
を掛け合わせ、ボトムフィールド用の4×8位相補正I
DCT行列を作成する。
【0134】このようにステップS31〜ステップS3
9の各処理を行うことによって、フィールドモード用位
相補正縮小逆離散コサイン変換装置31が演算を行う4
×8位相補正IDCT行列を作成することができる。
【0135】以上のように、フィールドモード用位相補
正縮小逆離散コサイン変換装置31では、この4×8位
相補正IDCT行列と、入力されたフィールドDCTモ
ードで離散コサイン変換がされたDCTブロックの係数
とを行列演算することにより、トップフィールドとボト
ムフィールドとの間の位相ずれがない、標準解像度の画
像を復号することができる。すなわち、このフィールド
モード用位相補正縮小逆離散コサイン変換装置31で
は、図23に示すような、トップフィールドの各画素の
垂直方向の位相が1/4、9/4・・・となり、ボトム
フィールドの各画素の垂直方向の位相が5/4、13/
4・・・となる標準解像度画像(下位レイヤー)を生成
することができる。
【0136】つぎに、上記フレームモード用位相補正縮
小逆離散コサイン変換装置32の処理内容について、さ
らに詳細に説明する。
【0137】フレームモード用位相補正縮小逆離散コサ
イン変換装置32には、図33に示すように、高解像度
画像を圧縮符号化したビットストリームが、1つのDC
Tブロック単位で入力される。
【0138】まず、ステップS41において、この1つ
のDCTブロックの離散コサイン係数yに対して、8×
8の逆離散コサイン変換を行う。続いて、ステップS4
2において、この8×8の画素データをフィールド分離
する。続いて、ステップS43において、フィールド分
離した2つの画素ブロックそれぞれに対して4×4の離
散コサイン変換をする。続いて、ステップS44におい
て、各画素ブロックの離散コサイン係数zの高域成分を
間引き、2×2の離散コサイン係数から構成される画素
ブロックとする。以上のステップS41からステップS
44までの処理は、図3に示す処理におけるステップS
1からステップS4までの処理と同一である。
【0139】続いて、ステップS45において、トップ
フィールドに対応する画素ブロックに対しては、1/4
画素分の位相補正をする2×4位相補正IDCT行列を
用いて、垂直方向の画素の位相ずれを補正した逆離散コ
サイン変換を行う。また、ボトムフィールドに対応する
画素ブロックに対しては、3/4画素分の位相補正をす
る2×4位相補正IDCT行列を用いて、垂直方向の画
素の位相ずれを補正した逆離散コサイン変換を行う。以
上のような縮小逆離散コサイン変換を行うことにより、
2×2の画素データx′(トップフィールドに対応する
画素ブロックの全ての画素データのうち垂直方向の画素
データをx′1,x′3として図中に示し、また、ボトム
フィールドに対応する画素ブロックの全ての画素データ
のうち垂直方向の画素データをx′2,x′4として図中
に示す。)を得ることができる。この画素データx′
は、トップフィールドの各画素の垂直方向の位相が1/
4、9/4となり、ボトムフィールドの各画素の垂直方
向の位相が5/4、13/4となる標準解像度画像(下
位レイヤー)を生成する。なお、この2×4位相補正I
DCT行列の設計方法については詳細を後述する。
【0140】続いて、ステップS46において、トップ
フィールドに対応する画素ブロックの画素データとボト
ムフィールドの画像ブロックの画素データとをフレーム
合成する。このステップS46の処理は、図3に示す処
理におけるステップS6の処理と同一である。
【0141】以上のステップS41〜ステップS46の
処理を行うことにより、フレームモード用位相補正縮小
逆離散コサイン変換装置32では、画素間の位相ずれが
ない画像を生成することができる。また、上記フィール
ドモード用位相補正縮小逆離散コサイン変換装置31で
復号した画像と位相ずれが生じない画像を生成すること
ができる。
【0142】また、フレームモード用位相補正縮小逆離
散コサイン変換装置32では、以上のステップS41か
らステップS46までの処理を1つの行列を用いて演算
してもよい。
【0143】つぎに、フレームモード用位相補正縮小逆
離散コサイン変換装置32のステップS45で演算が行
われる2×4位相補正IDCT行列の設計手順を図34
に示し、この2×8位相補正IDCT行列について説明
する。
【0144】まず、ステップS51において、ナイキス
ト周波数以下を等間隔に{(N−1)/2}分割し、そ
の周波数サンプルからゲインリストを作成する。例え
ば、図35に示すように、ナイキスト周波数以下の周波
数を等間隔に(25−1)/2=12分割して、13個
のゲインリストを作成する。
【0145】続いて、ステップS52において、周波数
サンプリング法により、25個のインパルス応答を作成
する。すなわち、13個のゲインリストを逆離散フーリ
エ変換して、25個のFIRフィルタのインパルス応答
を作成する。この25個のインパルス応答を図36に示
す。
【0146】続いて、ステップS53において、このイ
ンパルス応答に窓関数をかけて、25タップのフィルタ
係数c1〜c25を作成する。
【0147】このステップS53で作成されたフィルタ
がプロトタイプフィルタとなる。
【0148】続いて、ステップS54において、25個
のフィルタ係数c1〜c25を有するプロトタイプフィ
ルタをポリフェーズ分解して、1/4位相補正特性を有
する6個のフィルタ係数c′1〜c′6のみを取り出
し、ポリフェーズフィルタを作成する。
【0149】具体的に、57個の係数を有するプロトタ
イプフィルタc1〜c25から作成された14個のフィ
ルタ係数c′1〜c′6は、例えば、以下の式(8)で
示すような係数となる。
【0150】
【数9】
【0151】このようにポリフェーズフィルタを作成し
た後、トップフィールド用の2×4位相補正IDCT行
列と、ボトムフィールド用の2×4位相補正IDCT行
列とで、設計処理が分割する。
【0152】まず、トップフィールド用の2×4位相補
正IDCT行列を作成する場合には、ステップS55に
おいて、ポリフェーズ分解された6個のフィルタ係数
c′1〜c′6から、群遅延が1/4、9/4位相とな
るように、それぞれ2個の係数を取り出し、2×4位相
補正フィルタ行列を作成する。このように作成された2
×4位相補正フィルタを、図37に示す。
【0153】例えば、上記式(8)の6個のフィルタ係
数c′1〜c′6から、以下の式(9)で示すような係
数が取り出される。
【0154】
【数10】
【0155】式(9)の係数から2×4位相補正フィル
タ行列を求めると、以下の式(10)で示すような行列
となる。
【0156】
【数11】
【0157】この式(10)で示した2×4位相補正フ
ィルタ行列を正規化すると、以下の式(11)に示すよ
うな行列となる。
【0158】
【数12】
【0159】そして、ステップS56において、4×4
のIDCT行列と、この2×4位相補正フィルタ行列と
を掛け合わせ、トップフィールド用の2×4位相補正I
DCT行列を作成する。
【0160】2×4のIDCT行列と上記式(11)で
示す2×4の位相補正フィルタとを掛け合わせた2×4
位相補正IDCT行列は、以下の式(12)に示すよう
な行列となる。
【0161】
【数13】
【0162】一方、ボトムフィールド用の2×4位相補
正IDCT行列を作成する場合には、ステップS57に
おいて、フィルタ係数が3/4位相補正特性となるよう
に、ポリフェイズ分解された6個のフィルタ係数c′1
〜c′6を、左右反転させる。
【0163】続いて、ステップS58において、左右反
転させた6個のフィルタ係数c′1〜c′6から、群遅
延が3/4、11/4位相となるように、それぞれ2個
の係数を取り出し、2×4位相補正フィルタ行列を作成
する。
【0164】そして、ステップS59において、4×4
のIDCT行列と、この2×4位相補正フィルタ行列と
を掛け合わせ、ボトムフィールド用の2×4位相補正I
DCT行列を作成する。
【0165】以上のようにステップS51〜ステップS
59の各処理を行うことによって、フレームモード用位
相補正縮小逆離散コサイン変換装置32が上記ステップ
S45で演算を行う2×4位相補正IDCT行列を作成
することができる。
【0166】以上のように本発明の第2の実施の形態の
画像復号装置30では、フィールドDCTモードでは、
トップフィールドとボトムフィールドとのそれぞれに4
×4の縮小逆離散コサイン変換を行うとともに位相補正
をして標準解像度画像を復号し、フレームDCTモード
では、フレーム分離をして縮小逆離散コサイン変換を行
うとともに位相補正をして標準解像度画像を復号する。
この画像復号装置30では、このようにフィールドDC
TモードとフレームDCTモードとでそれぞれで処理を
行うため飛び越し走査画像が有するインタレース性を損
なうことなく、かつ、縮小逆離散コサイン変換を行うと
きに生じるトップフィールドとボトムフィールドとの間
の位相ずれをなくし、出力する画像の画質を劣化させな
い。即ち、この画像復号装置30では、フレームメモリ
17に格納された復号画像を出力する際に、位相補正を
する必要が無く、処理が簡易化するとともに画質の劣化
を生じさせない。
【0167】つぎに、上記フレームモード用位相補正縮
小逆離散コサイン変換装置32の処理についてさらに説
明する。
【0168】フィールドモード用位相補正縮小逆離散コ
サイン変換装置31では4×4係数の縮小逆離散コサイ
ン変換を行うのに対して、32では4×8係数の縮小逆
離散コサイン変換を行う。そのため、画像復号装置30
では、入力されたビットストリームにフレームDCTモ
ードのDCTブロックを多く含んでいると処理量が増大
する。このことから、この画像復号装置30では、フレ
ームモード用位相補正縮小逆離散コサイン変換装置32
を、上述した第1の実施の形態の画像復号装置10のフ
レームモード用縮小逆離散コサイン変換装置15と同様
に、その処理能力に応じて、その処理量を削減してもよ
い。
【0169】フレームモード用位相補正縮小逆離散コサ
イン変換装置32では、例えば、図16に示すように、
4×8のDCT係数のうち、垂直方向の高周波成分の4
×2係数を0に置き換えた後、図33に示したステップ
S41からステップS46までの処理を行う。処理する
係数の一部を0と置き換えることにより処理量が削減で
きる。なお、係数の一部を0と置き換えても置き換えな
くても処理工程は同じであるので、出力画素の位相は変
わらず位相の違いに基づく誤差要因とはならない。
【0170】また、フレームモード用位相補正縮小逆離
散コサイン変換装置32では、図16に示したような係
数の置き換えではなく、例えば、図17に示すように垂
直方向の中間周波数成分の4×2係数を0と置き換えて
も良いし、図18に示すように垂直方向の中間周波数成
分の4×4係数を0と置き換えても良い。
【0171】また、フレームモード用位相補正縮小逆離
散コサイン変換装置32では、ビットストリーム解析装
置11により、例えば処理するDCTブロックがIピク
チャ又はPピクチャに属するものであるか、或いは、B
ピクチャに属するものであるかを検出し、その検出した
情報に基づき、4×8の全ての係数を縮小逆離散コサイ
ン変換をするか或いは一部の係数を0と置き換えて縮小
逆離散コサイン変換をするかを切り換えても良い。
【0172】例えば、フレームモード用位相補正縮小逆
離散コサイン変換装置32では、Iピクチャ及びPピク
チャは画質の劣化が他の画像に伝搬することから、Iピ
クチャ及びPピクチャに対しては4×8係数内の全ての
係数を縮小逆離散コサイン変換を行い、Bピクチャは画
質の劣化が他の画像に伝搬しないことから、Bピクチャ
に対しては一部の係数を0と置き換えて縮小離散コサイ
ン変換をするようにして処理量を削減する。また、処理
量の削減のための切換のパラメータとしては、例えば、
処理されるデータが輝度信号に属するものか或いは色差
信号に属するものかという情報に基づいて切り換えても
良いし、処理されるデータがイントラマクロブロックに
属するものか或いはインターマクロブロックに属するも
のかという情報に基づいて切り換えても良い。
【0173】このように画像復号装置30では、フレー
ムモード用位相補正縮小逆離散コサイン変換装置32が
逆離散コサイン変換をする一部の係数を0と置き換える
ことにより、画質の劣化を最小限に抑え、処理量を削減
することができる。
【0174】また、この画像復号装置30では、上記第
1の実施の形態と同様に、上記可変長符号復号装置12
で行われる処理量の削減動作と上記フレームモード用位
相補正縮小逆離散コサイン変換装置32の処理量の削減
動作とを組み合わせて用いることにより、効率的に全体
の処理量を削減することができる。例えば、可変長符号
復号装置12は、フレームモード用位相補正縮小逆離散
コサイン変換装置32が0と置く係数に併せて各DCT
係数を逆スキャンを行い、また、フレームモード用縮小
逆離散コサイン変換装置15が0と置く係数に併せて逆
スキャンする係数の数を可変することにより、効率的に
処理を行うことができる。
【0175】以上本発明の第1〜第2の実施の形態の画
像復号装置について説明したが、本発明で処理されるデ
ータは、MPEG2方式の画像データに限られない。す
なわち、所定の画素ブロック単位で動き予測をすること
による予測符号化、及び、所定の画素ブロック単位で直
交変換することによる圧縮符号化をした第1の解像度の
圧縮画像データであればどのようなデータであってもよ
い。例えば、ウェーブレット方式等を用いた圧縮画像デ
ータであってもよい。
【0176】
【発明の効果】本発明にかかる画像復号装置及び画像復
号方法では、直交変換ブロックの垂直方向の周波数成分
の一部の係数を0として、縮小逆離散コサイン変換を行
う。このことにより、画質の劣化を最小限に抑えなが
ら、演算の量の削減をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の画像復号装置のブ
ロック図である。
【図2】上記第1の実施の形態の画像復号装置のフレー
ムメモリに格納される参照画像の垂直方向の画素の位相
を説明するための図である。
【図3】上記第1の実施の形態の画像復号装置のフレー
ムモード用縮小逆離散コサイン変換装置の処理の内容を
説明するための図である。
【図4】Wangのアルゴリズムを上記第1の実施の形
態の画像復号装置のフィールドモード用縮小逆離散コサ
イン変換装置の処理に適用した場合の演算フローを示す
図である。
【図5】Wangのアルゴリズムを上記第1の実施の形
態の画像復号装置のフレームモード用縮小逆離散コサイ
ン変換装置の処理に適用した場合の演算フローを示す図
である。
【図6】ジグザグスキャンを説明するための図である。
【図7】オルタネートスキャンを説明するための図であ
る。
【図8】DCTブロックがフィールドDCTモードで離
散コサイン変換されており、スキャン方式がジグザグス
キャンである場合に、可変長符号復号装置がスキャンす
る係数の一例を示す図である。
【図9】DCTブロックがフィールドDCTモードで離
散コサイン変換されており、スキャン方式がオルタネー
トスキャンである場合に、可変長符号復号装置がスキャ
ンする係数の一例を示す図である。
【図10】DCTブロックがフレームDCTモードで離
散コサイン変換されており、スキャン方式がジグザグス
キャンである場合に、可変長符号復号装置がスキャンす
る係数の一例を示す図である。
【図11】DCTブロックがフレームDCTモードで離
散コサイン変換されており、スキャン方式がオルタネー
トスキャンである場合に、可変長符号復号装置がスキャ
ンする係数の一例を示す図である。
【図12】DCTブロックがフィールドDCTモードで
離散コサイン変換されており、スキャン方式がジグザグ
スキャンである場合に、可変長符号復号装置がスキャン
する係数の他の一例を示す図である。
【図13】DCTブロックがフィールドDCTモードで
離散コサイン変換されており、スキャン方式がオルタネ
ートスキャンである場合に、可変長符号復号装置がスキ
ャンする係数の他の一例を示す図である。
【図14】DCTブロックがフレームDCTモードで離
散コサイン変換されており、スキャン方式がジグザグス
キャンである場合に、可変長符号復号装置がスキャンす
る係数の他の一例を示す図である。
【図15】DCTブロックがフレームDCTモードで離
散コサイン変換されており、スキャン方式がオルタネー
トスキャンである場合に、可変長符号復号装置がスキャ
ンする係数の他の一例を示す図である。
【図16】フレームモード用縮小逆離散コサイン変換装
置が逆縮小離散コサイン変換を行う4×8のDCT係数
のうち、垂直方向の高周波成分の4×2係数を0に置き
換えた例を示す図である。
【図17】フレームモード用縮小逆離散コサイン変換装
置が逆縮小離散コサイン変換を行う4×8のDCT係数
のうち、垂直方向の中域周波数成分の4×2係数を0に
置き換えた例を示す図である。
【図18】フレームモード用縮小逆離散コサイン変換装
置が逆縮小離散コサイン変換を行う4×8のDCT係数
のうち、垂直方向の中域周波数成分の4×4係数を0に
置き換えた例を示す図である。
【図19】上記図16で示した係数により逆縮小離散コ
サイン変換を行う場合において、Wangのアルゴリズ
ムをフィールドモード用縮小逆離散コサイン変換装置の
処理に適用した場合の演算フローを示す図である。
【図20】上記フレームモード用縮小逆離散コサイン変
換装置に対応させて処理する際の、可変長符号復号装置
がスキャンする係数の一例を示す図である。
【図21】フレームモード用縮小逆離散コサイン変換装
置に対応させて処理する際の、可変長符号復号装置がス
キャンする係数の一例を示す図である。
【図22】本発明の第2の実施の形態の画像復号装置の
ブロック図である。
【図23】上記第2の実施の形態の画像復号装置のフレ
ームメモリに格納される参照画像の垂直方向の画素の位
相を説明するための図である。
【図24】上記第2の実施の形態の画像復号装置のフィ
ールドモード用位相補正縮小逆離散コサイン変換装置の
処理内容を説明するための図である。
【図25】1つの行列により処理を行う場合の上記フィ
ールドモード用位相補正縮小逆離散コサイン変換装置の
処理内容を説明するための図である。
【図26】上記フィールドモード用位相補正縮小逆離散
コサイン変換装置により演算が行われる4×8位相補正
IDCT行列の設計手順を説明するためのフローチャー
トである。
【図27】上記4×8位相補正IDCT行列の設計に必
要となるプロトタイプフィルタの周波数特性を説明する
ための図である。
【図28】ナイキスト周波数以下を等間隔に{(N−
1)/2}分割し、その周波数サンプルから作成された
ゲインのリストを説明するための図である。
【図29】上記ゲインリストを逆離散フーリエ変換して
作成されたインパルス応答を説明するための図である。
【図30】ポリフェイズフィルタを説明するための図で
ある。
【図31】入力信号に対して1/4位相ずれた信号を出
力するポリフェイズフィルタを説明するための図であ
る。
【図32】上記フィールドモード用位相補正縮小逆離散
コサイン変換装置により演算が行われる4×8位相補正
IDCT行列を説明するための図である。
【図33】上記第2の実施の形態の画像復号装置のフレ
ームモード用位相補正縮小逆離散コサイン変換装置の処
理の内容を説明するための図である。
【図34】フレームモード用位相補正縮小逆離散コサイ
ン変換装置により演算が行われる2×4位相補正IDC
T行列の設計手順を説明するためのフローチャートであ
る。
【図35】ナイキスト周波数以下を等間隔に{(N−
1)/2}分割し、その周波数サンプルから作成された
ゲインのリストを説明するための図である。
【図36】上記ゲインリストを逆離散フーリエ変換して
作成されたインパルス応答を説明するための図である。
【図37】上記フレームモード用位相補正縮小逆離散コ
サイン変換装置により演算が行われる2×4位相補正I
DCT行列を説明するための図である。
【図38】従来の第1のダウンデコーダを示すブロック
図である。
【図39】従来の第2のダウンデコーダを示すブロック
図である。
【図40】従来の第3のダウンデコーダを示すブロック
図である。
【図41】従来の画像復号装置のブロック図である。
【図42】上記従来の画像復号装置のフィールドDCT
モードにおける縮小逆離散コサイン変換処理を説明する
ための図である。
【図43】上記従来の画像復号装置のフィールドDCT
モードにおける縮小逆離散コサイン変換処理を説明する
ための図である。
【図44】上記従来の画像復号装置のフィールド動き予
測モードにおける線形補間処理を説明するための図であ
る。
【図45】上記従来の画像復号装置のフレーム動き予測
モードにおける線形補間処理を説明するための図であ
る。
【図46】上記従来の画像復号装置のフィールドDCT
モードの結果得られる画素の位相を説明するための図で
ある。
【図47】上記従来の画像復号装置のフレームDCTモ
ードの結果得られる画素の位相を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
10,30 画像復号装置、12 可変長符号復号装
置、14 フィールドモード用縮小逆離散コサイン変換
装置、15 フレームモード用縮小逆離散コサイン変換
装置、16 加算装置、17 フレームメモリ、18
フィールドモード用動き補償装置、19 フレームモー
ド用動き補償装置、20 画枠変換・位相ずれ補正装
置、31 フィールドモード用位相補正縮小逆離散コサ
イン変換装置、32 フレームモード用位相補正縮小逆
離散コサイン変換装置、33 画枠変換装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK07 KK15 LA05 MA00 MA02 MA05 MA23 MA32 MC11 MC38 ME01 NN02 NN29 TA41 TA42 TB07 TC04 TD02 UA05 UA33

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の画素ブロック(マクロブロック)
    単位で動き予測をすることによる予測符号化、及び、所
    定の画素ブロック(直交変換ブロック)単位で直交変換
    をすることによる圧縮符号化をした第1の解像度の圧縮
    画像データから、上記第1の解像度より低い第2の解像
    度の動画像データを復号する画像復号装置において、 飛び越し走査に対応した直交変換方式(フィールド直交
    変換モード)により直交変換がされた上記圧縮画像デー
    タの直交変換ブロックに対して、逆直交変換をする第1
    の逆直交変換手段と、 順次走査に対応した直交変換方式(フレーム直交変換モ
    ード)により直交変換がされた上記圧縮画像データの直
    交変換ブロックに対して、逆直交変換をする第2の逆直
    交変換手段とを備え、 上記第2の逆直交変換手段は、上記直交変換ブロックの
    垂直方向の周波数成分の一部の係数を0とし、一部の係
    数を0とした直交変換ブロックの全周波数成分の係数に
    対して逆直交変換をし、逆直交変換をした直交変換ブロ
    ックの各画素を飛び越し走査に対応した2つの画素ブロ
    ックに分離し、分離した2つの画素ブロックに対してそ
    れぞれ直交変換をし、直交変換をした2つの画素ブロッ
    クの各係数のうち低周波成分の係数に対して逆直交変換
    をし、逆直交変換をした2つの画素ブロックを合成して
    直交変換ブロックを生成することを特徴とする画像復号
    装置。
  2. 【請求項2】 上記第2の逆直交変換手段は、水平方向
    及び垂直方向の画素が8×8画素ブロックからなる直交
    変換ブロックの各係数うち、垂直方向で高域2画素分、
    垂直方向で中域2画素分、又は、垂直方向で中域4画素
    分の係数を0とすることを特徴とする請求項1に記載の
    画像復号装置。
  3. 【請求項3】 上記第2の逆直交変換手段は、復号する
    直交変換ブロックの内容に応じて、垂直方向の周波数成
    分の一部の係数を0とすることを特徴とする請求項1に
    記載の画像復号装置。
  4. 【請求項4】 上記直交変換ブロック内の各係数を所定
    のスキャン方式により逆スキャンして、可変長符号化さ
    れた上記第1の解像度の圧縮画像データを可変長復号す
    る可変長復号手段を備え、 上記可変長復号手段は、逆直交変換がされる低周波成分
    の係数のうちの最高周波数成分の係数まで可変長復号
    し、それ以上の周波数成分の係数を可変長復号しないこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像復号装置。
  5. 【請求項5】 所定の画素ブロック(マクロブロック)
    単位で動き予測をすることによる予測符号化、及び、所
    定の画素ブロック(直交変換ブロック)単位で直交変換
    をすることによる圧縮符号化をした第1の解像度の圧縮
    画像データから、上記第1の解像度より低い第2の解像
    度の動画像データを復号する画像復号方法において、 飛び越し走査に対応した直交変換方式(フィールド直交
    変換モード)により直交変換がされた上記圧縮画像デー
    タの直交変換ブロックに対して逆直交変換をし、 順次走査に対応した直交変換方式(フレーム直交変換モ
    ード)により直交変換がされた上記圧縮画像データの直
    交変換ブロックに対して逆直交変換をし、 フレーム直交変換モードにより直交変換がされた上記直
    交変換ブロックの垂直方向の周波数成分の一部の係数を
    0とし、一部の係数を0とした直交変換ブロックの全周
    波数成分の係数に対して逆直交変換をし、逆直交変換を
    した直交変換ブロックの各画素を飛び越し走査に対応し
    た2つの画素ブロックに分離し、分離した2つの画素ブ
    ロックに対してそれぞれ直交変換をし、直交変換をした
    2つの画素ブロックの各係数のうち低周波成分の係数に
    対して逆直交変換をし、逆直交変換をした2つの画素ブ
    ロックを合成して直交変換ブロックを生成することを特
    徴とする画像復号方法。
  6. 【請求項6】 フレーム直交変換モードにより直交変換
    がされた水平方向及び垂直方向の画素が8×8画素ブロ
    ックからなる直交変換ブロックの各係数うち、垂直方向
    で高域2画素分、垂直方向で中域2画素分、又は、垂直
    方向で中域4画素分の係数を0とすることを特徴とする
    請求項5に記載の画像復号方法。
  7. 【請求項7】 復号する直交変換ブロックの内容に応じ
    て、垂直方向の周波数成分の一部の係数を0とすること
    を特徴とする請求項5に記載の画像復号方法。
  8. 【請求項8】 上記直交変換ブロック内の各係数を所定
    のスキャン方式により逆スキャンして、可変長符号化さ
    れた上記第1の解像度の圧縮画像データを可変長復号
    し、 逆直交変換がされる低周波成分の係数のうちの最高周波
    数成分の係数まで可変長復号し、それ以上の周波数成分
    の係数を可変長復号しないことを特徴とする請求項5に
    記載の画像復号方法。
JP34211398A 1998-12-01 1998-12-01 画像復号装置及び画像復号方法 Pending JP2000175194A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34211398A JP2000175194A (ja) 1998-12-01 1998-12-01 画像復号装置及び画像復号方法
US09/450,614 US6532309B1 (en) 1998-12-01 1999-11-30 Picture decoding method and apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34211398A JP2000175194A (ja) 1998-12-01 1998-12-01 画像復号装置及び画像復号方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000175194A true JP2000175194A (ja) 2000-06-23

Family

ID=18351256

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34211398A Pending JP2000175194A (ja) 1998-12-01 1998-12-01 画像復号装置及び画像復号方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6532309B1 (ja)
JP (1) JP2000175194A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015137786A1 (ko) * 2014-03-14 2015-09-17 삼성전자 주식회사 스케일러블 비디오 부호화/복호화 방법 및 장치

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001204026A (ja) * 2000-01-21 2001-07-27 Sony Corp 画像情報変換装置及び方法
US7471834B2 (en) * 2000-07-24 2008-12-30 Vmark, Inc. Rapid production of reduced-size images from compressed video streams
US7379608B2 (en) * 2003-12-04 2008-05-27 Fraunhofer-Gesellschaft Zur Foerderung Der Angewandten Forschung, E.V. Arithmetic coding for transforming video and picture data units
US7599435B2 (en) * 2004-01-30 2009-10-06 Fraunhofer-Gesellschaft Zur Foerderung Der Angewandten Forschung E.V. Video frame encoding and decoding
US7586924B2 (en) 2004-02-27 2009-09-08 Fraunhofer-Gesellschaft Zur Foerderung Der Angewandten Forschung E.V. Apparatus and method for coding an information signal into a data stream, converting the data stream and decoding the data stream
JP5746811B2 (ja) * 2006-12-21 2015-07-08 味の素株式会社 大腸癌の評価方法、ならびに大腸癌評価装置、大腸癌評価方法、大腸癌評価システム、大腸癌評価プログラムおよび記録媒体

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5614952A (en) * 1994-10-11 1997-03-25 Hitachi America, Ltd. Digital video decoder for decoding digital high definition and/or digital standard definition television signals
GB2305052B (en) * 1995-09-08 2000-04-05 Quantel Ltd An image processing system
KR100222682B1 (ko) * 1996-05-31 1999-10-01 윤종용 영상 재생 장치의 수직 압축 회로
US6111989A (en) * 1997-11-14 2000-08-29 Sony Corporation 1/4 size real time decoding of digital video

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015137786A1 (ko) * 2014-03-14 2015-09-17 삼성전자 주식회사 스케일러블 비디오 부호화/복호화 방법 및 장치

Also Published As

Publication number Publication date
US6532309B1 (en) 2003-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4026238B2 (ja) 画像復号装置及び画像復号方法
JP3975629B2 (ja) 画像復号装置及び画像復号方法
JP2000059793A (ja) 画像復号装置及び画像復号方法
JP3338639B2 (ja) ディジタル・ビデオ・デコーダおよびディジタル・ビデオ信号をデコードする方法
US6584154B1 (en) Moving-picture coding and decoding method and apparatus with reduced computational cost
KR100192270B1 (ko) 에이치디티브이 비데오 디코더 회로
US6628714B1 (en) Down converting MPEG encoded high definition sequences to lower resolution with reduced memory in decoder loop
US5485215A (en) HDTV raster converter and interpolation filter with section overlap
JP2001285863A (ja) 画像情報変換装置及び方法
JP3937599B2 (ja) 画像復号装置及び画像復号方法
JP2000175194A (ja) 画像復号装置及び画像復号方法
JP4051772B2 (ja) 画像復号装置及び画像復号方法
JP2000041248A (ja) 画像復号装置及び画像復号方法
US6510178B1 (en) Compensating for drift in the down conversion of high definition sequences to lower resolution sequences
JP4016166B2 (ja) 画像復号装置及び画像復号方法
JP4051799B2 (ja) 画像復号装置及び画像復号方法
JP2000032463A (ja) 映像情報をサイズ変更する方法及び装置
JP3937632B2 (ja) 画像復号装置及び画像復号方法
JP2000041253A (ja) 画像復号装置及び画像復号方法
JP2001086508A (ja) 動画像復号方法及び動画像復号装置
JP2000059777A (ja) 画像復号装置及び画像復号方法
JP2000041254A (ja) 画像復号装置及び画像復号方法
JP4556286B2 (ja) 動きベクトル変換装置及び方法
JP2001285875A (ja) 画像情報変換装置及び方法
JP2002034041A (ja) 画像情報変換装置及び方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070306

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070626