JP2001086508A - 動画像復号方法及び動画像復号装置 - Google Patents

動画像復号方法及び動画像復号装置

Info

Publication number
JP2001086508A
JP2001086508A JP25851899A JP25851899A JP2001086508A JP 2001086508 A JP2001086508 A JP 2001086508A JP 25851899 A JP25851899 A JP 25851899A JP 25851899 A JP25851899 A JP 25851899A JP 2001086508 A JP2001086508 A JP 2001086508A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motion
signal
evaluation value
vector
motion compensation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25851899A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Morita
一彦 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP25851899A priority Critical patent/JP2001086508A/ja
Publication of JP2001086508A publication Critical patent/JP2001086508A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 MPEG2等の符号化ビットストリームを復
号したインターレース画像をプログレッシブ変換してモ
ニタに出力する際の画像フォーマット変換に関する。 【解決手段】 動き補償予測と変換符号化を組合せた動
画像符号化方法によって、インターレース信号を符号化
したビットストリームを復号する画像復号方法おいて、
復号された符号化動きベクトルの内、所定の範囲内の符
号化ピクチャにおける動きベクトルを、1フレーム差の
動き量となるように動きベクトルの換算を行って候補ベ
クトルとして絞り込み、前記候補ベクトルを用いて評価
値判定を行い、評価値が最小となる前記候補ベクトルを
動き補償を用いたIP変換における動き量として選定
し、前記動き量を基に動き補償補間信号を作成した上
で、評価値に基づいてフィールド内補間信号とこの動き
補償補間信号とを加算し、補間前の復号画像と合併出力
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタル放送など、
動画像・音声符号化の国際標準化規格であるMPEG2
等の符号化ビットストリームを復号して生成するインタ
ーレース動画像をプログレッシブ変換して高精細のTV
モニタにプログレッシブ(順次)走査の画像として出力
する際の画像フォーマット変換に関する。
【0002】
【従来の技術】TV信号などの動画像を高能率に符号化
する技術の国際標準としてMPEG1,2がある。特に
MPEG2は近年開始、あるいはこれから計画されてい
る衛星/地上波のデジタル放送において採用され、ある
いは採用が決定している。MPEG1,2では、「動き
補償予測符号化」と「直交変換符号化」の2つの画像符
号化の要素技術がベースになって成立している。
【0003】ところが、現在計画されている衛星/地上
波のデジタル放送の多くは、画素サイズ、フレームレー
ト、走査方法といった映像フォーマットについては単一
なものに統一されずに、複数の映像フォーマットの中か
ら放送事業者が番組内容、放送時間等から適当なフォー
マットを選択して放送することが想定される。一方、受
信側では表示系(TVモニタ等)の制約から1あるいは少
数の映像フォーマットに限定されるため、表示系が受け
入れることの出来る特定の映像フォーマットに変換する
「フォーマット変換」が必要になる。
【0004】ここで、現行の走査方法について分類する
と、1枚のフレーム画像を構成する走査線を上から下へ
順番に走査するプログレッシブ(順次)走査と、フレーム
画像の走査線を1本おきに走査して、2枚のフィールド
画像に分けて走査するインターレース(飛越し)走査とが
ある。現行のTV信号のほとんどはインターレース走査
によるインターレース信号であり、デジタル放送等にお
いてもその多くがインターレース信号として符号化され
ることが想定される。
【0005】インターレース信号はラインフリッカ等の
信号特有のインターレース妨害が発生しやすいために、
特に受信側の表示系でより高画質が要求される場合に
は、インターレース信号をプログレッシブ走査の信号に
変換する、いわゆる「IP変換」が必要となる。「IP
変換」は、図6(a)に示すようなインターレース走査
で間引かれた走査線をその周辺の走査線から補間する変
換操作であるが、その補間方法としては図7(a)に示
すように、最も簡単な方法としては同じフィールドの上
下の走査線から補間する「フィールド内補間」手法があ
る。
【0006】ところが、これでは画質が不十分なため、
図7(b)に示すように前後のフィールドの同位置の走
査線から補間する「フィールド間補間」手法と組合せ
て、画面の動きに応じて切換える「動き適応処理」手法
が考えられた。しかし、この「動き適応処理」手法で
は、動いている部分は「フィールド内補間」となり、あ
る程度の動きがあると余り画質向上が期待出来ないた
め、図7(c)のように、フィールド間の補間に「動き
補償」手法を適用することにより、動いている部分での
一層の画質の向上を図っている。
【0007】なお、走査方法のフォーマット変換のう
ち、プログレッシブ信号をインターレース信号に変換す
る「PI変換」手法では垂直方向に適当なフィルタリン
グを施してから走査線を間引く必要があるが、「IP変
換」手法に比べて処理が簡略で済むのでそれほど問題と
はならない。
【0008】動き補償を用いる従来例のIP変換装置に
ついて図8に示す。図8は特開平8−130716号に
記載された発明の走査線補間装置の一例を示したもので
ある。図8の例では、インターレース走査された画像入
力について、MV検出器63において当該フィールドの
前後のフィールド信号との間で画素単位にMV(動き量)
を求め、そのMVを基に、動き補償によって得られるフ
ィールド間補間信号(加算器67の出力)と当該フィー
ルド内の前後の走査線から得られるフィールド内補間信
号(フィールド内補間器68の出力)とを、非線型変換
器77から得られる画像間のマッチング程度を示す値k
により、両者を混合比(1−k):kに基づく割合で加
算器79で加算して補間信号を生成するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図8の従来例
では各画素毎に一定の探索範囲で評価値(マッチング値)
を求め、その範囲内での最小評価値となる画素のずれ量
を動き補償のMVとして得るため、動き補償の効果を出
すためにはより多くの探索範囲を必要とし、MVを求め
る演算が膨大になってしまう問題があった。
【0010】一方、動き補償の動き量を直接求めない
で、MPEG1,2などで符号化したビットストリーム
を復号する際に得られる動きベクトルを用いる例もあ
る。図9は特開平8−46929号に記載された、MP
EGの動きベクトルを用いる従来例のIP変換回路を含
んだMPEG復号器の構成を示した図である。図10は
図9のIP変換回路の詳細な構成を示した図である。
【0011】図9の従来例では、MPEGストリームを
DEMUX器81でDEMUXした後にVLC復号して
得られるMPEG動きベクトルを、動き補償における動
き量として図10に示すIP変換回路89に供給する。
また、IP変換回路89にはその他に、復号画像信号、
MC信号を加算する前の復号(差分)画像信号、及び補間
動きベクトルの生成法を識別するためのPI(画像情報)
が入力される。
【0012】IP変換回路89では、MPEG動きベク
トルの中で動き補償における動き量として適切なものだ
けを選択し、その他の場合は"0"を動き量としてMCI
P回路95に送り、ここで当該フィールドの前後のフィ
ールド信号からフィールド間補間信号が作られる。
【0013】一方、フィールド内補間器96において当
該フィールド内の前後の走査線からフィールド内補間信
号が得られ、MV補間制御回路94から得られる混合比
(1−k):kに基づく割合でフィールド間/フィール
ド内補間信号が加算されて補間信号が生成され、後処理
部101においてこれと元の復号画像信号がマージされ
てIP変換信号が出力される。
【0014】しかし、図9及び図10の従来例の場合は
図示していない符号化側で作成するMPEGの動きベク
トル、及びI,P,Bの組合せといった符号化構造を予
めIP変換に適した動きベクトル、符号化構造に限定し
ておく必要があり、汎用性が低い上に、仮に復号時にI
P変換に適さない動きベクトルが発生した場合は一律に
フィールド内補間になるため、動き補償による効果が発
揮しにくい問題があった。
【0015】なお、I,P,Bの組合せとはMPEG等
の動き補償予測符号化における図11のような符号化ピ
クチャ構造を意味しており、各フレーム画像はIピクチ
ャ(フレーム内符号化)、Pピクチャ(順方向予測符号
化)、Bピクチャ(双方向予測符号化)の3種類に分類さ
れ、各ピクチャタイプの予測画像を図11のように周期
的に組合せて構成するのが一般的である。なお、図11
の例では、P(またはI)ピクチャの間隔を示すMの値が
3、GOPと呼ばれるIピクチャの間隔を示すNの値が
15の場合を示している。
【0016】さらに、各ピクチャを構成するフレーム画
像は符号化の処理単位であるマクロブロック(16×1
6画素)毎に、図12に示すように予測画像(図12の矢
印の元の画像)のトップフィールド/ボトムフィールド
を適応的に切り換える。Bピクチャの場合は予測方向
(図12の矢印の向き)が順方向/逆方向/双方向のいず
れかから適応的に切り換えるため、図12に示した予測
方向の動きベクトルが常に存在するわけではない。
【0017】また、Iピクチャ、及びP,Bピクチャで
もフレーム内符号化を行うイントラマクロブロックで
は、通常(コンシールメントベクトルがない場合)は動き
ベクトルを有していないため、これらのマクロブロック
等ではIP変換にMPEG動きベクトルを使用したくと
も使用出来ない問題があった。
【0018】
【課題を解決するための手段】そこで本発明ではIP変
換における動き補償にMPEG1,2等の動き補償予測
符号化における動きベクトル(以下、MPEG-MVと略
する)を使用することによってIP変換における動き量
検出のための演算量・回路規模の削減を図るようにした
が、MPEGの様々な符号化構造に対応するため、各マ
クロブロックについて、一定の範囲内の符号化ピクチャ
におけるMPEG-MVをスケーリングしてIP変換の
動き補償における候補ベクトルとし、一定の条件の下に
この候補ベクトルを絞り込む。更に絞り込んだ候補ベク
トルの中で評価値判定を行い、評価値の小さい候補ベク
トルをIP変換動き補償における動き量として選定し、
この動き量を基に動き補償補間信号を作成する。動き補
償補間信号は評価値に基づいてフィールド内補間信号と
所定の混合比で加算され、補間前のMPEG復号画像
(インターレース信号)と合併(マージ)されてIP変換
された画像として出力する。
【0019】なお、候補ベクトルがないマクロブロック
の場合は隣接マクロブロックにおける候補ベクトルを用
いる。候補ベクトルの絞り込み、及び補間信号の混合比
を決める評価値は、動き補償補間信号を作成する際に生
じるフレーム間マッチング信号と、動き補償補間信号と
フィールド内補間信号の差分信号に対して、それぞれ絶
対値あるいは2乗誤差を取った上で、所定の混合比によ
って加算した値とする。この手法によって、MPEG動
きベクトルを用いるIP変換において動き補償補間によ
る範囲を大幅に増やし、変換後の復号画像の画質向上を
図った。
【0020】また、本発明はIP変換における動き補償
にMPEG1,2等の動き補償予測符号化における動き
ベクトル(以下、MPEG-MVと呼ぶ)を使用すること
によってIP変換における動き量検出のための演算量・
回路規模の削減を図った。しかし、このままでは必ずし
もIP変換における動き量としては適しないため、MP
EG-MVから得られた候補動きベクトルの近傍で動き
量の再評価値判定を行ってIP変換における動き量を求
めることにより、演算量の削減とIP変換性能の向上の
両立を図るようにした。
【0021】まず、各マクロブロックについて、一定の
範囲内の符号化ピクチャにおけるMPEG-MVをスケ
ーリングした上で、その中から一定の条件のもとで特定
の1つを選び出し、これを動き補償を用いたIP変換に
おける動き量としての候補ベースベクトルとする。
【0022】選択した候補ベースベクトルの近傍にサー
チレンジ(再MEの探索範囲)を設定し、このサーチレン
ジの内部について、順次再MEの候補MV値を発生させ
てIP変換における動き量の評価値検出(再ME)を行
い、評価値が最小となる動き量をIP変換動き補償にお
ける動き量として選定し、この動き量を基に動き補償補
間信号を作成するようにした。
【0023】ここで設定するサーチレンジは候補ベース
ベクトルの極く近くだけでよいため、MPEG-MVを
用いない場合と比較すると、演算量が大幅に削減出来
る。また再MEを行うため、必ずしも全ての場合につい
てMPEG-MVから候補ベクトルを求める必要はな
い。
【0024】動き補償補間信号は評価値に基づいてフィ
ールド内補間信号と所定の混合比で加算され、補間前の
MPEG復号画像(インターレース信号)と合併(マー
ジ)されてIP変換された画像として出力する。候補ベ
ースベクトル周辺の動き量探索、及び補間信号混合比を
決める評価値は、動き補償補間信号を作成する際に生じ
る前後フィールド間差分信号の絶対値(あるいは2乗誤
差)、動き補償補間信号とフィールド内補間信号の差分
信号の絶対値(あるいは2乗誤差)、等によって定める。
【0025】この手法によって、MPEG動きベクトル
を用いるIP変換において変換後復号画像の画質向上を
図りつつ、IP変換動き量探索時における処理負担の大
幅な軽減化が可能になる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の動画像復号方法及びその
装置の第1の実施例について、図と共に以下に説明す
る。図1には本発明の第1の実施例のブロック構成図
を、図3には図1のMCIP回路26及び評価値判定回
路27の詳細なブロック構成図をそれぞれ示した。
【0027】図1に示される本発明の第1の実施例は、
DEMUX器11、VLD器12、逆量子化器13、I
DCT器14、復号側MC回路15、フレームメモリ1
7、加算器18、スイッチ(SW)19及びIP変換回
路16より構成されており、そのIP変換回路16は、
MVスケーリング器21、MVメモリ22、候補ベース
MV選択器23、MCIP回路26、評価値判定回路2
7、フィールドメモリ28,29、フィールド内補間器
30、増幅器31,32、加算器33、及び後処理(フ
ィールドマージ)部34より構成されている。
【0028】図1に示されるように、符号化側(図示せ
ず)から送られてきたMPEGビットストリーム信号
(MPEGストリーム)は、DEMUX器11でDEM
UXされ、符号化画像信号とそれ以外の信号(補間動き
ベクトルの生成法を識別するためのPI(画像情報))と
に分離される。
【0029】分離された符号化画像信号はVLD器12
に送られ、ここでVLC復号されて、DCT係数部分は
逆量子化器13、IDCT器14によって復号差分信号
が生成される。一方、MPEG動きベクトルはVLD部
12でDCT係数部分と分離・復号されて、復号側MC
回路15に送られると共に、IP変換回路16内のMV
スケーリング器21に送られる。
【0030】復号側MC回路15では復号MPEG動き
ベクトルとフレームメモリ17に貯えられた予測参照画
像から予測画像が作成され、スイッチ(SW)19によ
ってイントラ(面内符号化)以外の場合のみ、加算器18
においてこの予測画像に復号差分信号が加算されてMP
EG復号画像が生成され、スイッチ(SW)19を介し
てIP変換回路16に送られる。
【0031】一方、VLD部12よりIP変換回路16
に送られたMPEG動きベクトルは、MVスケーリング
器21に供給されて、IP変換に適したMV(IP変換
用動きベクトル)に変換される。MVスケーリング器2
1における、IP変換用候補(ベース)MVのMPEG動
きベクトルからの変換方法を図4に示す。
【0032】また、図4の具体的なスケーリングの例と
して、第1フレームの画像から第4フレームの画像を予
測する場合の、垂直方向の動きベクトルのスケーリング
の一実施例を示す。図13及び図14において、縦軸は
各ピクチャをある水平位置で切り出した場合の垂直方向
の画素の一部を示し、横方向は各ピクチャをフィールド
単位で見た場合の同一位置画素の時間変化を示してい
る。図13及び図14の実施例は、図11のM=3にお
ける、P(またはI)ピクチャからつぎのPピクチャを予
測する場合のMPEG動きベクトルに対するスケーリン
グに相当している。
【0033】まず、フレーム予測の場合は第4フレーム
のトップフィールド、ボトムフィールドのMPEG動き
ベクトルは図13の細線ベクトルA,Bで示すような場
合には、フレーム予測であるので同一の値を取る。これ
らの動きベクトルは3フレーム離れた第1フレームの画
像から予測しているので、被符号化画像と参照画像の間
隔は3フレームということになる。
【0034】ところでフレーム予測における垂直方向の
動きベクトルの大きさを第1フレームのトップ(フィー
ルド)を示す画素の左側に0,1,2,3,…,13の
算用数字で示したが、このベクトルの大きさの値はトッ
プフィールドとボトムフィールドとを併せた値になって
おり、従ってIP変換用MVの2倍の大きさを示してい
る。そのため、予めフレーム予測の垂直方向の動きベク
トルの大きさを1/2倍にする必要がある。
【0035】そこでIP変換用MVの大きさは、垂直方
向のみ1/2倍した細線ベクトルの大きさをフレーム間
隔、この例では、すなわち3で割った値になる。なお、
図上の太線ベクトルで示される1フレーム差にスケーリ
ングされた動きベクトルの大きさが、IP変換用MVの
大きさとして適切な2n(nは整数)の値を満たさない場
合には、その2n(nは整数)の値になるよう適切な丸め
処理を行う必要がある。
【0036】一方、フィールド予測の場合には、第4フ
レームのトップフィールド、ボトムフィールドのMPE
G動きベクトルは図14の細線ベクトルC,Dで示すよ
うに、各々別々にIP変換用MVの候補になり得る。
【0037】また、フィールド予測の場合は、フレーム
予測と異なり、被符号化画像と参照画像のフィールド関
係が異なる場合もあるので、このような場合は被符号化
画像と参照画像の間隔はフレーム当りの値に対し、±
0.5フレームの増減が生じる。例えばベクトルCの場
合はフレーム間隔は2.5フレームとなる。フィールド
予測の場合は、垂直方向も細線ベクトルそのものの値に
対し、大きさをフレーム間隔で割り、2nで丸めを行っ
てIP変換用MVの値とする。
【0038】さらにデュアルプライム予測の場合は、M
PEG2の規格からMPEG動きベクトル(主ベクトル)
がフレーム間隔1の場合の値となっているので、主ベク
トルの値をそのまま使用し、適切な丸めを行う。水平方
向については、図示していないが、垂直方向のようにト
ップフィールドとボトムフィールドで画素位置がずれる
こともなく、フレーム予測のみベクトルの大きさを予め
1/2にする必要もないが、それ以外は垂直方向と同様
であり、フレーム予測、フィールド予測、デュアルプラ
イム予測各々の場合について、MPEG動きベクトルの
大きさをフレーム間隔で割り、2nで丸めを行ってIP
変換用MVの値とする。
【0039】なお、実際にIP変換時に動き補償補間信
号を作成する場合に使用する動きベクトルは、垂直水平
の場合とも、1フレーム間の中間のフィールドにおける
動きベクトルなので、2nで丸めを行ったIP変換用M
Vに対し、大きさを1/2倍した後に、それと向きが反
対のベクトルとの組を作り、このMVの組を使用する。
【0040】上記の例のように、元となる復号されたM
PEG動きベクトルの被符号化画像と参照画像の間隔
が、IP変換の動き量のフレーム差である1フレーム差
でない場合には、これを1フレーム差の動き量となるよ
うにMPEG動きベクトルの換算を行っている。これま
での従来例では、例えば、図10におけるMV補間制御
回路94のように、MPEG動きベクトルがIP変換に
適さない動きベクトルの場合には、これを使用せずに、
単にMV=0と仮定して処理していた。
【0041】MVスケーリング器21によってスケーリ
ング処理されて、1フレーム差の動き量に換算されたM
PEG動きベクトル、すなわちIP変換用候補MVは、
MVメモリ22に一時貯えられる。MVメモリ22に貯
えられたIP変換用候補MVは、PI(画像情報)に従っ
て候補MV選択器23に送られ、下記の表1に示した選
択方法に従って候補MVが絞り込まれる。
【0042】
【表1】
【0043】この表1において、左側の欄のピクチャの
I,P,Bはピクチャタイプ別を示し、その右隣の欄の
Mの値はPピクチャの間隔を示す。従って、M=1と
は、図15(1)のように、符号化ピクチャ構造がIとP
ピクチャのみで構成される場合を、M>1とは、図15
(2)(本図はM=3の場合)のように、IまたはPピクチ
ャの間にBピクチャを(M−1)枚、挟む場合をそれぞ
れ示す。
【0044】実際に評価値を算出するMVへの選択方法
としては、表1の「選択する候補(ベース)MV」で示さ
れる、当該復号画像、または当該画像が参照画像として
用いられる予測のMPEG動きベクトルから変換される
候補(ベース)MVを基本的に選択するが、そうしたMV
が存在しない場合は、表1の「条件によっては選択する
候補MV」や、「その他の条件」の(1)で示される候補
MVを選択することもある。また、候補MVが複数存在
する場合は、「その他の条件」の(2)及び(3)に示された
条件によって候補MVの絞り込みを行う。
【0045】なお、表1で「直前に復号したPピクチャ
の動きベクトル」とは図15の(a)のような場合、「次に
復号するPピクチャの動きベクトル」とは図15の(b)の
ような場合、「次に復号するBピクチャの逆方向動きベク
トル」とは図15の(c)のような場合を示す。
【0046】そして図3に示すように、絞られた候補M
V各々についてMCIP回路26の動き補償器41,4
2で1フレーム間の補間信号が作られ、その差信号の絶
対値または2乗誤差が評価値判定回路27の空間LPF
47で空間LPFされて評価値を得て、つぎの最小評価
値判定器48で、評価値と候補MVが対応付けられ、こ
の評価値が最小となる候補MVがIP変換用MVとして
決定される(この時の評価値を第1の評価値とする)。
【0047】また空間LPF47の出力は非線型変換器
49に供給されて、非線型変換器49によってMCIP
回路26による動き補償補間信号とフィールド内補間器
30によるフィールド内補間信号の加算割合を示すkの
値(0≦k≦1)が決定される。
【0048】このkの値に従ってMCIP回路26の出
力の動き補償補間信号とフィールド内補間器30の出力
のフィールド内補間信号が適応的に、加算器33で加算
される。
【0049】この加算は、画像間の動き等のマッチング
程度により適応的に加算されるが、動き等がある場合は
kの値はより1に近付き、フィールド内補間信号がより
多く出力され、反対に動き等がより少ないとkは0に近
付き、動き補償補間信号がより多く出力される。後処理
部34で加算器33の出力信号は補間前のMPEG復号
画像であるフィールドメモリ28の出力信号と合併され
てIP変換された信号として出力される。
【0050】本発明のMCIP回路、評価値判定回路の
一実施例の詳細なブロック構成図を図5に示す。本実施
例は多少回路規模が増加してもより高画質なIP変換を
実現したい場合に最適なものである。なお、本実施例に
おいては評価値判定回路以外の画像復号回路及びIP変
換回路は図1と、IP変換用MVのMPEG動きベクト
ルからの変換方法は図4と、実際に評価値を算出するM
Vへの選択方法は表1と同一なのでその説明は省略し
た。
【0051】候補MV選択器23において絞られた候補
MV各々についてMCIP回路26で1フレーム間の補
間信号が作られ、その差信号の絶対値または2乗誤差が
空間LPFされて評価値を得て、この評価値が最小とな
る候補MVがIP変換用MVとして決定される部分まで
は第1の実施例と同じであるが、動き補償補間信号とフ
ィールド内補間信号の加算割合を示すkの値を決定する
部分が異なる。
【0052】すなわち、評価値判定回路27Aには1フ
レーム間の補間信号の差信号の他に、フレーム間補間信
号、フィールド内補間信号が入力され、この2補間信号
間の差分信号に垂直LPF52で垂直LPFがかけら
れ、その絶対値または2乗誤差に1フレーム間の補間信
号の差信号の絶対値または2乗誤差が加算器53で加算
される。その後、空間LPF47Bによる空間LPFの
後に非線型変換器49Aにより非線型変換されて、kの
値(0≦k≦1)が決定される(この時のkを第2の評価値
とする)。
【0053】このkの値に従って動き補償補間信号とフ
ィールド内補間信号が適応加算され、後処理部34で補
間前のMPEG復号画像と合併されてIP変換された信
号として出力される部分も第1の実施例と同一である。
【0054】本発明の動画像復号方法及びその装置の第
2の実施例について、図と共に以下に説明する。図2に
は本発明の第2の実施例のブロック構成図を、図3に
は、図2のMCIP回路26、評価値判定回路27の詳
細なブロック構成図をそれぞれ示した。
【0055】図2に示される本発明の第2の実施例は、
DEMUX器11、VLD器12、逆量子化器13、I
DCT器14、復号側MC回路15、フレームメモリ1
7、加算器18、スイッチ(SW)19、及びIP変換
回路16より構成され、そのIP変換回路16は、MV
スケーリング器21、MVメモリ22、候補ベースMV
選択器23A、再ME候補MV発生器24、サーチレン
ジ設定器25、再ME/MCIP回路26、評価値判定
回路27、フィールドメモリ28,29、フィールド内
補間器30、増幅器31,32、加算器33、及び後処
理(フィールドマージ)部34より構成されており、第
1の実施例に、再ME候補MV発生器24、及びサーチ
レンジ設定器25が追加されて構成されている。
【0056】動きベクトルがMVメモリ22に貯えられ
るところまでは前記第1の実施例と同じであり、その説
明は省略する。MVメモリ22に貯えられたIP変換用
候補MVは、PI(画像情報)に従って候補ベースMV選
択器23Aに送られ、ここで最適な候補MVが選択さ
れ、IP変換ベースMVとして、つぎの再ME候補MV
発生器24に送られる。
【0057】前記候補ベースMVの選択方法の一実施例
について前記の表1の「IP変換用候補ベースMVの中
から実際に評価値を算出するMVへの選択方法」に示す
が、処理量的に余裕がある場合は1つに絞らず、複数の
IP変換ベースMVを設定するようにしてもよい。
【0058】また、再ME(動き量評価値検出)を行う
ため、逆に表1における「条件によっては選択する候補
MV」で示された、時間的に後に復号されるピクチャの
動きベクトルしか候補MVが存在しない場合は、無理に
MPEG-MVから候補ベースベクトルを求める必要は
なく、この場合は候補ベースMVとして"0"の動き量を
再ME候補MV発生器24に送るようにすればよい。
【0059】再ME候補MV発生器24では、候補ベー
スMVの周辺にサーチレンジ設定器25の出力よりサー
チレンジ(再MEの探索範囲)を設定し、サーチレンジ内
部で一定間隔おきに再MEの候補MVを順次発生し、再
ME/MCIP回路26に送る。
【0060】ここで再MEのサーチレンジは、候補ベー
スMVが存在する場合は大局的な動きが既に求まってい
るので、図8の従来例のMV検出器63におけるサーチ
レンジに比べて極めて狭い範囲で十分であり、演算量が
大幅に削減される。なお、候補ベースMVが存在しない
場合はサーチレンジを若干拡大すれば、この場合に限り
演算量の削減は小さくなるが、動き補償によるIP変換
の効果は図8、図9の従来例の場合よりも高くなる。
【0061】再ME/MCIP回路26は図3に示され
るように、スイッチ(SW)40、動き補償器41,4
2、加算器43及び減算器44より構成されており、再
MEの候補MVの他に被変換画像に対して1フィールド
前・後の復号画像信号が供給される。
【0062】この再ME候補MV各々について、被変換
画像に対して1フィールド前・後の画像から動き補償器
41,42で1フレーム間の補間信号が減算器44で作
られる。
【0063】その減算器44の出力信号は絶対値器46
で絶対値(または2乗誤差)され、空間LPF47で空間
LPFされて評価値を得て、つぎの最小評価値判定器4
8で、評価値と再ME候補MVとが入力されて両者の対
応付けられる。さらに最小評価値判定器48でこの評価
値が最小となる再ME候補MVがIP変換用MVとして
決定される(この時の評価値を第1の評価値とする)。
【0064】また、空間LPF47の出力は非線型変換
器49に供給されて、この非線型変換器49によって再
ME/MCIP回路26による動き補償補間信号とフィ
ールド内補間器30によるフィールド内補間信号の加算
器31,32の加算割合を示すk(0≦k≦1)の値が決定
される。このkの値に従って動き補償補間信号とフィー
ルド内補間信号が適応加算され、後処理部34で補間前
のMPEG復号画像とマージされてIP変換されたIP
変換信号として出力される。
【0065】図5に本発明の動画像復号装置の第3の実
施例の再ME/MCIP回路26A、評価値判定回路2
7Aの詳細を示す。図5は図3の再ME/MCIP回路
26、評価値判定回路27のうち、最小評価値判定器4
8の部分を変更したもので、再ME候補MVの中からI
P変換用MVが選択されるまでの部分は第1の実施例と
同一である。
【0066】評価値判定回路27Aには再ME/MCI
P回路26Aより1フレーム間の補間信号の差信号が入
力されると共に、フレーム間補間信号が入力され、更に
フィールド内補間器30よりフィールド内補間信号が減
算器51に入力される。このフレーム間・フィールド内
補間信号間の差分信号である減算器51の出力に垂直L
PF52で垂直LPFがかけられ、その絶対値または2
乗誤差に1フレーム間の補間信号の差信号の絶対値また
は2乗誤差が加算器53に供給される。
【0067】加算された信号は空間LPF47Bで空間
LPFされた後に非線型変換器49Aで非線型変換され
て、kの値(0≦k≦1)が決定される(この時のkを第2
の評価値とする)。
【0068】このkの値に従って、第1の実施例と同様
に動き補償補間信号とフィールド内補間信号が適応加算
され、後処理部34で補間前のMPEG復号画像と合併
(マージ)されてIP変換されたIP変換信号として出
力される。
【0069】以上の説明のように本発明は、IP変換に
おける動き補償にMPEG1,2等の動き補償予測符号
化における動きベクトル(MPEG-MV)を用いること
によってIP変換における動き量検出のための演算量・
回路規模の削減を図るが、MPEGの様々な符号化構造
に対応するため、各マクロブロックについて、一定の範
囲内の符号化ピクチャにおけるMPEG-MVをスケー
リングしてIP変換の動き補償における候補ベクトルと
し、一定の条件の下にこの候補ベクトルを絞り込む。
【0070】更に、絞り込んだ候補ベクトルの中で評価
値判定を行い、評価値の小さい候補ベクトルをIP変換
動き補償における動き量として選定し、この動き量を基
に動き補償補間信号を作成する。動き補償補間信号は評
価値に基づいてフィールド内補間信号と所定の混合比で
加算され、補間前のMPEG復号画像(インターレース
信号)と合併されてIP変換された画像として出力され
る。
【0071】
【発明の効果】MPEGに代表される動き補償予測と変
換符号化を組合せた動画像の符号化において、インター
レース信号を符号化したビットストリームを復号して画
像信号を再生する際に、復号された符号化動きベクトル
の内、所定の範囲内の符号化ピクチャにおける動きベク
トルをスケーリングして候補ベクトルとし、所定の条件
の下にこの候補ベクトルを絞り込み、更にこの候補ベク
トルを用いて評価値判定を行い、評価値が最小となる候
補ベクトルを動き補償を用いたIP変換における動き量
として選定し、この動き量を基に動き補償補間信号を作
成した上で、評価値に基づいてフィールド内補間信号と
この動き補償補間信号を所定の混合比で加算し、補間前
の復号画像と合併(マージ)してIP変換された順次
(プログレッシブ)走査の画像として出力することによ
り、IP変換における動き補償補間の適用範囲を大幅に
増やし、その一方で符号化復号動きベクトルを用いない
方法に比べてIP変換における動き量の検出処理を大幅
に軽減することを可能にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動画像復号装置の第1の実施例のブロ
ック構成を示した図である。
【図2】本発明の動画像復号装置の第2の実施例のブロ
ック構成を示した図である。
【図3】図1及び図2の再ME/MCIP回路、評価値
判定回路の詳細なブロック構成を示した図である。
【図4】本発明のMVの変換方法の一実施例に示した図
である。
【図5】本発明の動画像復号装置の第3の実施例におけ
る再ME/MCIP回路、評価値判定回路の詳細なブロ
ック構成を示した図である。
【図6】インターレース走査で間引かれた走査線をその
周辺の走査線から補間する補間方法の一例を示した図で
ある。
【図7】インターレース走査で間引かれた走査線をその
周辺の走査線から補間する補間方法の一例をを示した図
である。
【図8】従来の動き補償を用いるIP変換装置のブロッ
ク構成の一例を示した図である。
【図9】従来のIP変換回路を含んだMPEG復号装置
のブロック構成の一例を示した図である。
【図10】図9のIP変換回路の詳細なブロック構成を
示した図である。
【図11】符号化ピクチャ構造の一例を示した図であ
る。
【図12】Pピクチャ、Bピクチャの予測画像を周期的
に組合せて構成した一例を示した図である。
【図13】第1フレームの画像から第4フレームの画像
をフレーム予測する場合の、垂直方向の動きベクトルの
スケーリングの一実施例を説明した図を示す。
【図14】第1フレームの画像から第4フレームの画像
をフィールド予測する場合の、垂直方向の動きベクトル
のスケーリングの一実施例を説明した図を示す。
【図15】表1の候補MVの選択方法におけるPピクチ
ャの間隔Mの相違を説明した図を示す。
【符号の説明】
11 DEMUX器 12 VLD器(可変長復号器) 13 逆量子化器 14 IDCT器 15 復号側MC回路 16 IP変換回路 17 フレームメモリ 18,33,43,53 加算器 19,40 スイッチ(SW) 21 MVスケーリング器 22 MVメモリ 23 候補MV選択器 23A 候補ベースMV選択器 24 再ME候補MV発生器 25 サーチレンジ設定器 26,26A 再ME/MCIP回路 27,27A 評価値判定回路 28,29 フィールドメモリ 30 フィールド内補間器 31,32 増幅器 34 後処理部 41,42 動き補償器 44,51 減算器 46,46A,46B 絶対値器 47 空間LPF 47A 空間LPF(第1の低域フィルタ手段) 47B 空間LPF(第2の低域フィルタ手段) 48,48A 最小評価値判定器 49,49A 非線型変換器 52 垂直LPF B 双方向予測を行うピクチャ I フレーム内符号化ピクチャ M P(またはI)ピクチャの間隔 MV 動きベクトル N GOPと呼ばれるIピクチャの間隔 P 順方向予測を行うピクチャ k 動き補償補間信号とフィールド内補間信号の加算割
合を示す値(第2の評価値、但し 0≦k≦1)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動き補償予測と変換符号化を組合せた動画
    像符号化方法によってインターレース信号を符号化した
    ビットストリームを復号して動画像信号を得る動画像復
    号方法において、 復号された符号化動きベクトルの内、所定の範囲内の符
    号化ピクチャにおける動きベクトルを、1フレーム差の
    動き量となるように動きベクトルの換算を行って候補ベ
    クトルとし、所定の条件の下に前記候補ベクトルを絞り
    込み、 更に前記候補ベクトルを用いて評価値判定を行い、 前記評価値が最小となる前記候補ベクトルを、動き補償
    を用いたIP変換(インターレース走査の画像信号のプ
    ログレッシブ走査への変換)における動き量として選定
    し、 前記動き量を基に動き補償補間信号を作成し、 前記評価値に基づいてフィールド内補間信号と前記動き
    補償補間信号とを所定の混合比で加算し、 補間前の復号画像と合併(マージ)してIP変換された
    プログレッシブ走査画像として出力するようにしたこと
    を特徴とする動画像復号方法。
  2. 【請求項2】動き補償予測と変換符号化を組合せた動画
    像符号化方法によってインターレース信号を符号化した
    ビットストリームを復号して動画像信号を得る動画像復
    号方法において、 復号された符号化動きベクトルの内、所定の範囲内の符
    号化ピクチャにおける動きベクトルを、1フレーム差の
    動き量となるように動きベクトルの換算を行って候補ベ
    クトルとし、所定の条件の下に前記候補ベクトルを絞り
    込んで、これを候補ベースベクトルとし、 選択した前記候補ベースベクトルの近傍に探索範囲を設
    定し、前記探索範囲の中で再ME(動き量評価値検出)
    を行って評価値判定を行い、 前記評価値が最小となる前記候補ベクトルを、動き補償
    を用いたIP変換(インターレース走査の画像信号のプ
    ログレッシブ走査への変換)における動き量として選定
    し、 前記動き量を基に動き補償補間信号を作成し、 前記評価値に基づいてフィールド内補間信号と前記動き
    補償補間信号とを所定の混合比で加算し、 補間前の復号画像と合併(マージ)してIP変換された
    プログレッシブ走査画像として出力するようにしたこと
    を特徴とする動画像復号方法。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載された動画
    像復号方法において、 動き補償を用いたIP変換における動き量を選定する場
    合の評価値、及びフィールド内補間信号と動き補償補間
    信号を加算する混合比を決定する評価値は、 動き補償された時間的に前後の2信号の差分の低域成分
    より得るようにしたことを特徴とする動画像復号方法。
  4. 【請求項4】請求項1または請求項2に記載された動画
    像復号方法において、 動き補償を用いたIP変換における動き量を選定する場
    合の第1の評価値は、 動き補償された時間的に前後の2信号の差分の低域成分
    より得るようにし、 フィールド内補間信号と動き補償補間信号を加算する混
    合比を決定する第2の評価値は、 前記動き補償された時間的に前後の2信号の差分信号
    に、フィールド内補間信号と動き補償補間信号の差分信
    号の垂直方向に低い成分を加算した信号を得、前記加算
    した信号の低域成分より得るようにしたことを特徴とす
    る動画像復号方法。
  5. 【請求項5】動き補償予測と変換符号化を組合せた動画
    像符号化方法によって、インターレース信号を符号化し
    たビットストリームを復号して動画像信号を得る動画像
    復号装置において、 復号された符号化動きベクトルの内、所定の範囲内の符
    号化ピクチャにおける動きベクトルを、1フレーム差の
    動き量となるように動きベクトルの換算を行って候補ベ
    クトルとし、所定の条件の下に前記候補ベクトルを絞り
    込む候補ベクトル選択手段と、 前記候補動きベクトルを用いて評価値判定を行う評価値
    判定手段と、 前記評価値が最小となる前記候補ベクトルを、動き補償
    を用いたIP変換(インターレース走査の画像信号のプ
    ログレッシブ走査への変換)における動き量として選定
    し、前記動き量を基に動き補償補間信号を作成する動き
    補償補間信号作成手段と、 前記評価値に基づいてフィールド内補間信号と前記動き
    補償補間信号とを所定の混合比で加算する加算手段と、 前記加算手段の出力と補間前の復号画像と合併(マー
    ジ)してIP変換されたプログレッシブ走査画像として
    出力する後処理手段とで構成したことを特徴とする動画
    像復号装置。
  6. 【請求項6】動き補償予測と変換符号化を組合せた動画
    像符号化方法によって、インターレース信号を符号化し
    たビットストリームを復号して動画像信号を得る動画像
    復号装置において、 復号された符号化動きベクトルの内、所定の範囲内の符
    号化ピクチャにおける動きベクトルを、1フレーム差の
    動き量となるように動きベクトルの換算を行って候補ベ
    クトルとし、所定の条件の下に前記候補ベクトルを絞り
    込む候補ベースベクトル選択手段と、 選択した前記候補ベースベクトルの近傍に探索範囲を設
    定し、再ME(動き量の評価値評価)候補動きベクトル
    を順次発生する再ME候補動きベクトル発生手段と、 前記再ME候補動きベクトルを用いて評価値判定を行う
    評価値判定手段と、 前記評価値が最小となる前記再ME候補ベクトルを、動
    き補償を用いたIP変換(インターレース走査の画像信
    号のプログレッシブ走査への変換)における動き量とし
    て選定し、前記動き量を基に動き補償補間信号を作成す
    る動き補償補間信号作成手段と、 前記評価値に基づいてフィールド内補間信号と前記動き
    補償補間信号作成手段の出力信号を所定の混合比で加算
    する加算手段と、 前記加算手段の出力と補間前の復号画像と合併(マー
    ジ)してIP変換されたプログレッシブ走査画像として
    出力する後処理手段とで構成したことを特徴とする動画
    像復号装置。
  7. 【請求項7】請求項5または請求項6に記載された動画
    像復号装置において、 動き補償を用いたIP変換における動き量を選定する場
    合の評価値及びフィールド内補間信号と動き補償補間信
    号を加算する混合比を決定する評価値を判定する評価値
    判定手段は、 動き補償された時間的に前後の2信号の差分が供給され
    て、評価値に対応する信号を出力する空間低域フィルタ
    手段を有して構成したことを特徴とする動画像復号装
    置。
  8. 【請求項8】請求項5または請求項6に記載された動画
    像復号装置において、 前記評価値判定手段は、 動き補償された時間的に前後の2信号の差分が供給され
    て、動き補償を用いたIP変換における動き量を選定す
    る場合の第1の評価値に対応する信号を出力する第1の
    低域フィルタ手段と、 前記動き補償された時間的に前後の2信号の差分信号
    に、フィールド内補間信号と動き補償補間信号の差分信
    号の垂直方向に低い成分を加算した信号が供給されて、
    前記フィールド内補間信号と動き補償補間信号とを加算
    する混合比を決定する第2の評価値に対応する信号を出
    力する第2の低域フィルタ手段とを有して構成したこと
    を特徴とする動画像復号装置。
JP25851899A 1999-09-13 1999-09-13 動画像復号方法及び動画像復号装置 Pending JP2001086508A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25851899A JP2001086508A (ja) 1999-09-13 1999-09-13 動画像復号方法及び動画像復号装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25851899A JP2001086508A (ja) 1999-09-13 1999-09-13 動画像復号方法及び動画像復号装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001086508A true JP2001086508A (ja) 2001-03-30

Family

ID=17321334

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25851899A Pending JP2001086508A (ja) 1999-09-13 1999-09-13 動画像復号方法及び動画像復号装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001086508A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003090475A1 (fr) * 2002-04-19 2003-10-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Procede pour calculer un vecteur de mouvement
WO2004006585A1 (ja) * 2002-07-02 2004-01-15 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 動きベクトル導出方法、動画像符号化方法、および動画像復号化方法
WO2009073421A2 (en) * 2007-11-30 2009-06-11 Yiufai Wong System and methods for improved video decoding
US7729563B2 (en) 2002-08-28 2010-06-01 Fujifilm Corporation Method and device for video image processing, calculating the similarity between video frames, and acquiring a synthesized frame by synthesizing a plurality of contiguous sampled frames
US8102914B2 (en) 2007-06-26 2012-01-24 Hitachi, Ltd. Image decoder
CN105376575A (zh) * 2011-08-29 2016-03-02 苗太平洋控股有限公司 用于解码合并模式下的运动信息的装置

Cited By (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003090475A1 (fr) * 2002-04-19 2003-10-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Procede pour calculer un vecteur de mouvement
US10194165B2 (en) 2002-07-02 2019-01-29 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Motion vector derivation method, moving picture coding method and moving picture decoding method
US10986362B2 (en) 2002-07-02 2021-04-20 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Motion vector derivation method, moving picture coding method and moving picture decoding method
US10659807B2 (en) 2002-07-02 2020-05-19 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Motion vector derivation method, moving picture coding method and moving picture decoding method
US10659808B2 (en) 2002-07-02 2020-05-19 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Motion vector derivation method, moving picture coding method and moving picture decoding method
US10264278B2 (en) 2002-07-02 2019-04-16 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Motion vector derivation method, moving picture coding method and moving picture decoding method
US7649944B2 (en) 2002-07-02 2010-01-19 Panasonic Corporation Motion vector derivation method, moving picture coding method and moving picture decoding method
US7649945B2 (en) 2002-07-02 2010-01-19 Panasonic Corporation Motion vector derivation method, moving picture coding method and moving picture decoding method
KR100956910B1 (ko) * 2002-07-02 2010-05-11 파나소닉 주식회사 움직임 벡터 도출 방법, 동화상 부호화 방법, 및 동화상복호화 방법
US10250903B2 (en) 2002-07-02 2019-04-02 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Motion vector derivation method, moving picture coding method and moving picture decoding method
US8948265B2 (en) 2002-07-02 2015-02-03 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Motion vector derivation method, moving picture coding method and moving picture decoding method
WO2004006585A1 (ja) * 2002-07-02 2004-01-15 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 動きベクトル導出方法、動画像符号化方法、および動画像復号化方法
US8139644B2 (en) 2002-07-02 2012-03-20 Panasonic Corporation Motion vector derivation method, moving picture coding method and moving picture decoding method
CN100367802C (zh) * 2002-07-02 2008-02-06 松下电器产业株式会社 运动矢量导出方法和装置
US7327788B2 (en) 2002-07-02 2008-02-05 Matsushita Electric Industrial.Co., Ltd. Motion vector derivation method, dynamic image encoding method, and dynamic image decoding method
US10194166B2 (en) 2002-07-02 2019-01-29 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Motion vector derivation method, moving picture coding method and moving picture decoding method
US9264733B2 (en) 2002-07-02 2016-02-16 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Motion vector derivation method, moving picture coding method and moving picture decoding method
US9277236B2 (en) 2002-07-02 2016-03-01 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Motion vector derivation method, moving picture coding method and moving picture decoding method
US9538196B2 (en) 2002-07-02 2017-01-03 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Motion vector derivation method, moving picture coding method and moving picture decoding method
US8078010B2 (en) 2002-08-28 2011-12-13 Fujifilm Corporation Method and device for video image processing, calculating the similarity between video frames, and acquiring a synthesized frame by synthesizing a plurality of contiguous sampled frames
US7729563B2 (en) 2002-08-28 2010-06-01 Fujifilm Corporation Method and device for video image processing, calculating the similarity between video frames, and acquiring a synthesized frame by synthesizing a plurality of contiguous sampled frames
US8275219B2 (en) 2002-08-28 2012-09-25 Fujifilm Corporation Method and device for video image processing, calculating the similarity between video frames, and acquiring a synthesized frame by synthesizing a plurality of contiguous sampled frames
US8805121B2 (en) 2002-08-28 2014-08-12 Fujifilm Corporation Method and device for video image processing, calculating the similarity between video frames, and acquiring a synthesized frame by synthesizing a plurality of contiguous sampled frames
US8102914B2 (en) 2007-06-26 2012-01-24 Hitachi, Ltd. Image decoder
WO2009073421A3 (en) * 2007-11-30 2009-08-13 Yiufai Wong System and methods for improved video decoding
WO2009073421A2 (en) * 2007-11-30 2009-06-11 Yiufai Wong System and methods for improved video decoding
CN105376575A (zh) * 2011-08-29 2016-03-02 苗太平洋控股有限公司 用于解码合并模式下的运动信息的装置
CN105376575B (zh) * 2011-08-29 2018-04-03 苗太平洋控股有限公司 用于解码合并模式下的运动信息的装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5689305A (en) System for deinterlacing digitally compressed video and method
RU2251820C2 (ru) Экстраполяция вектора движения для перекодировки видеопоследовательности
US6104753A (en) Device and method for decoding HDTV video
US7426308B2 (en) Intraframe and interframe interlace coding and decoding
US20030086622A1 (en) Efficient spatial scalable compression schemes
JPH11112973A (ja) 映像信号変換装置及び映像信号変換方法
JP3813320B2 (ja) 動きベクトル検出方法および装置
JP3649370B2 (ja) 動き補償符号化装置及び動き補償符号化方法
JPH07212761A (ja) 階層符号化装置及び階層復号化装置
WO1999067952A1 (en) Method and device for converting number of frames of image signals
EP1386486B1 (en) Detection and proper interpolation of interlaced moving areas for mpeg decoding with embedded resizing
JP2755851B2 (ja) 動画像符号化装置及び動画像符号化方法
JP2002118851A (ja) 動きベクトル変換方法及び変換装置
JP2003333540A (ja) フレームレート変換装置及びそれを用いた映像表示装置、テレビジョン放送受信装置
JP2001086508A (ja) 動画像復号方法及び動画像復号装置
JP2000036963A (ja) 画像符号化装置、画像符号化方法および画像復号化装置
US6490321B1 (en) Apparatus and method of encoding/decoding moving picture using second encoder/decoder to transform predictive error signal for each field
JP2883592B2 (ja) 動画像復号化装置及び動画像復号化方法
US6904093B1 (en) Horizontal/vertical scanning frequency converting apparatus in MPEG decoding block
JP2002010267A (ja) 動きベクトル変換装置及び方法
JP2883585B2 (ja) 動画像符号化装置及び動画像符号化方法
JP2002044669A (ja) 画像情報変換装置及び方法
JPH10126749A (ja) 順次走査変換装置
JP2758378B2 (ja) 動画像復号化装置及び動画像復号化方法
JPH0622291A (ja) 解像度変換可能な復号方法と装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040928

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050930

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051128

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060613