JPH11214907A - 誘電体共振器およびその製造方法ならびに誘電体フィルタ - Google Patents

誘電体共振器およびその製造方法ならびに誘電体フィルタ

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JPH11214907A
JPH11214907A JP1304398A JP1304398A JPH11214907A JP H11214907 A JPH11214907 A JP H11214907A JP 1304398 A JP1304398 A JP 1304398A JP 1304398 A JP1304398 A JP 1304398A JP H11214907 A JPH11214907 A JP H11214907A
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box
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JP1304398A
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Hideyuki Takahashi
秀幸 高橋
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導電性のケース内に誘電体ブロックを収容し
てなる誘電体共振器において、誘電体ブロックの電極面
とケースとの密着状態が不均一であることに起因して電
流の流れが不均一になり、電気抵抗が増大し、特性が不
安定になるのを防止できるようにする。 【解決手段】 導電性のケース4の天板6および底板に
孔9を設け、この孔9の縁部と誘電体ブロックの上端電
極または下端電極の縁部とを接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はセルラ基地局用の送
信信号・受信信号切換器(Duplexer)などの電子機器に
使用して好適な誘電体共振器および誘電体フィルタなら
びにこれらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は本発明者等が先に提案した誘電
体フィルタの一例を示したものである。この誘電体フィ
ルタは、枠体81と、底板82と、蓋部83とからなる
箱形ケース内に、円柱状の誘電体ブロック86が3個収
容されて概略構成されている。
【0003】枠体81は、導電性材料などからなり、四
方を囲む側壁87と、2組の対向する仕切壁88,88
とを有しており、枠体81内部には3つの区画室91,
92,93が形成されている。3つの区画室91,9
2,93には、それぞれ誘電体ブロック86が収容され
ており、また、対向する仕切壁88,88の間には窓部
89が設けられ、これによって3つの誘電体ブロック8
6は電磁気的に結合されている。底板82は、銀メッキ
が被着された平板状のもので、枠体81の下面を塞ぐよ
うに、枠体81にネジ止めされている。誘電体ブロック
86は、誘電体材料からなり、その上面および下面に
は、それぞれ導電性材料からなる上端電極86aおよび
下端電極86bが形成されており、下端電極86bは底
板82に半田付けされている。誘電体ブロック86の高
さは、枠体81の深さよりも若干高く形成されている。
蓋部83は、金属材料からなる蓋体83aと板バネ84
とこれらの間に配される枠状のスペーサ85とからなっ
ており、これらは枠体81の上面を塞ぐように、下から
板バネ84、スペーサ85、蓋体83aの順に積層さ
れ、ネジ止めされている。また蓋体83aには板バネ8
4と誘電体ブロック86の上端電極86aとを確実に当
接させるための押さえネジ90が設けられている。
【0004】また枠体81内部の一端側の区画室91に
は、この誘電体フィルタに信号を入力するための手段と
して入力コネクタ94およびヘリカル共振器95が設け
られており、他端側の区画室93には誘電体フィルタか
らの信号を外部へ出力するための手段として出力コネク
タ96およびヘリカル共振器97が設けられている。さ
らに枠体81の側壁87には枠体81の厚さ方向に延び
る溝99が設けられており、ここに周波数調整板98を
挿入し、周波数調整板98を枠体81内の誘電体ブロッ
ク86の近傍に突出させることによって誘電体ブロック
86の共振周波数を調整できるようになっている。
【0005】このような構成の誘電体フィルタにあって
は、入力コネクタ94から入力された信号がヘリカル共
振器95に入力され、予め選択された所望の周波数で共
振される。この共振により発生する磁気エネルギーはこ
のヘリカル共振器95と隣合う誘電体ブロック86と磁
気結合する。そして3つの誘電体ブロック86は互いに
磁気結合しており、さらに出力側の誘電体ブロック86
とヘリカル共振器97が磁気結合しているので、全体と
して、例えば所望の信号のみを通過させる誘電体フィル
タを構成している。ここで、本明細書では1個の誘電体
ブロック86を導電性の箱形ケースに収容した構成のも
のを誘電体共振器と称する。したがって図14に示した
例の誘電体フィルタは、誘電体共振器を3つ連設してな
る3段の誘電体フィルタである。そして図14の例にお
いて誘電体共振器に流れる電流は、誘電体ブロック8
6、誘電体ブロック86の上端電極86a、蓋部83、
枠体81、底板82、誘電体ブロック86の下端電極8
6bの順序に循環する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の誘電
体フィルタにあっては、枠体81と底板82、枠体81
と蓋部83はそれぞれネジ止めによって接合、固定さ
れ、誘電体ブロック86の下端電極86bと底板82と
は半田付けされている。そして誘電体ブロック86の高
さを枠体81の深さよりも若干高くするとともに、蓋体
83aと板バネ84とこれらの間に枠状のスペーサ85
を配することによって、誘電体ブロック86の上端電極
86aと板バネ84とを圧着し、さらに蓋体83aに板
バネ84と誘電体ブロック86の上端電極86aとの接
触を確実にするための押さえネジ90が設けられてい
る。しかしながら、上記のようにして誘電体ブロック8
6の上端電極86aの表面と板バネ84の下面とを圧着
させる方法では、これらの面どうしが完全に密着してい
ない場合があった。図15は、上端電極86aの表面が
板バネ84の下面と完全に密着していない状態の例を模
式的に示したものであり、図中符号Aは密着している部
分を示し、図中符号Bは密着していない部分を示してい
る。例えば、板バネ84に反りがある場合や、上端電極
86aが傾いている場合などには、この図15のように
上端電極86aの表面に板バネ84(蓋部30)と接触
している部分と接触していない部分とが生じる場合があ
る。このような場合には、上端電極86aから板バネ8
4(蓋部30)を経て流れる電流の流れが不均一とな
り、電気抵抗を増大し、その結果、電流特性が変化して
f値やQ値が変化するなど、誘電体共振器の特性が不安
定になるという問題があった。
【0007】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、このような誘電体ブロックの電極面とケースとの密
着不均一に起因して電流の流れが不均一になり、電気抵
抗が増大し、その結果、特性が不安定になるのを防止で
きるようにした誘電体共振器および誘電体フィルタなら
びにこれらの製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の誘電体共振器
は、導電性のケースと、該ケースの内部に収容された誘
電体ブロックとを有し、前記ケースの底板および天板の
少なくともいずれか一方に孔が設けられ、該孔が設けら
れた前記底板または前記天板の前記孔の縁部と前記誘電
体ブロックの上端電極または下端電極の縁部とが接合さ
れたことを特徴とするものである。例えば、誘電体ブロ
ックは円柱状で、底板または天板の孔は、誘電体ブロッ
クの上面および下面の外径よりも若干小さい内径を有す
る円状である。
【0009】本発明によれば、ケースと誘電体ブロック
との接合を、ケース(天板および/または底板)に設け
た孔の縁部と誘電体ブロックの電極面(上端電極および
/または下端電極)の縁部とで行うことによって、比較
的広面積の面どうしを接合させる場合に生じ易い密着不
均一を防止できる。また、ケース(天板および/または
底板)に設けた孔から、ケースと誘電体ブロックとの接
合部分を見て接合状態を確認することができる。したが
って、誘電体ブロックとケースの天板または底板とを確
実に接合させることができ、誘電体共振器における電気
抵抗を低く抑え、電流の流れを均一化し、良好な特性を
安定して得ることができる。また、誘電体ブロックとケ
ースとの接合をケースに設けた孔の縁部にて行うことに
より、温度衝撃に対し、誘電体ブロックを構成する材料
とケースを構成する材料との熱膨張率差を吸収して、誘
電体ブロックとケースとの接合部分に変形や剥離が生じ
て電気的接続が悪くなるのを防止することができる。
【0010】さらに、底板または天板に設けられた孔の
周囲に、誘電体ブロックを位置決めするための凹部また
は凸部を少なくとも3箇所設け、これら凹部または凸部
の内方に誘電体ブロックを固定することによって、ある
いは、底板または天板に設けられた孔の周囲に、誘電体
ブロックを位置決めするための段部を設けることによっ
て、誘電体ブロックをケースの所定位置に容易、かつ正
確に位置決めすることができる。したがって、誘電体共
振器における電気抵抗の低減、電流の流れの均一化、特
性の安定化を好ましく実現することができ、また誘電体
共振器を製造する際の位置合わせ作業を容易かつ正確に
行うことができ、作業効率や歩留まりを向上させること
ができる。例えば、前記凹部をレーザを用いて形成すれ
ば作製も容易であり好ましい。また凸部や段部を設けれ
ば、製造工程における誘電体ブロックの位置ズレが少な
くて済む。
【0011】また本発明は、これらの誘電体共振器を複
数個連設して誘電体フィルタを構成したものである。こ
のような誘電体フィルタは、例えば、台板上に、本発明
の誘電体共振器を複数個互いの側壁どうしが密着するよ
うに連設して製造することができる。このようにして得
られる誘電体フィルタは、電気抵抗が低く、電流の流れ
が均一化された誘電体共振器を用いるので、特性が良好
で安定しており、信頼性が高い誘電体フィルタが得られ
る。また完成された誘電体共振器を用い、これを台板上
に複数個連設して誘電体フィルタを製造すれば、誘電体
フィルタを成す複数の誘電体共振器のうちのいずれかに
作動不良などの問題が生じた場合に、その誘電体共振器
のみを新しいものに交換することが可能である。あるい
は複数の誘電体共振器が一体化された形状のケースを用
いて、例えば底板および天板の少なくともいずれか一方
が、複数個の誘電体共振器の底板または天板を一体化し
た形状に形成されているケースを用いて、誘電体フィル
タを製造することもできる。このようにして得られる誘
電体フィルタは、電気抵抗が低く、電流の流れが均一化
され、特性が安定化された誘電体共振器を用いるので、
良好な特性が安定して得られる誘電体フィルタを実現す
ることができるうえ、ケースの少なくとも一部が一体化
されているので、組立工数を低減することができる。
【0012】本発明の誘電体共振器の製造方法は、導電
性材料からなるケースを成す底板上における誘電体ブロ
ック下面の縁部にあたる位置に半田または導電性ペース
トを塗布し、該半田または導電性ペーストを塗布した底
板上に前記誘電体ブロックを載置し、該誘電体ブロック
上面の縁部に半田または導電性ペーストを塗布し、この
誘電体ブロックを覆うように導電性材料からなるケース
を成す箱体を被せ、前記誘電体ブロックの下面および上
面の半田または導電性ペーストをともに加熱してリフロ
ーさせ、さらに硬化させることにより前記底板と前記誘
電体ブロックと前記箱体とを接合することを特徴とする
ものである。本発明によれば、誘電体ブロックとケース
との接合手段として半田または導電性ペーストを用いる
ことにより、ネジ止めを行わずに誘電体フィルタを製造
することができる。したがって、誘電体ブロックとケー
スとの電気的接続を確実に行うことができ、製造歩留ま
りが良い。また、得られる誘電体共振器は特性が安定
し、信頼性が高く、より小さな形状になる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
図1ないし図3は本発明の誘電体共振器の第1の実施例
を示したもので、図1は誘電体共振器1の斜視図、図2
は図1中の2−2線に沿う断面図、図3はケース2に組
み立てられる前の箱体(図3A)と底板(図3B)であ
る。この誘電体共振器1は、箱体2と底板3とからなる
箱形ケース4内に誘電体ブロック5を固定して概略構成
されている。
【0014】箱体2は、天板6と4つの側壁7とからな
る下面が開口した四角柱状の中空体であり、アルミニウ
ム(Al)板、銅板、もしくは鋼や鉄合金板に銀メッキ
や銅メッキを施した導電性材料からなる金属板8を折り
曲げて形成されている。金属板8は、図3Aに示すよう
に箱体2を側壁7の4つの角の辺で切断して展開した形
状に形成されており、天板6の周囲を形成する4つの辺
6a(図中、破線で示す)を折り曲げ、隣接する面と面
とを半田付けなどの接合手段で接合することによって箱
体2となる。また天板6の中央には、誘電体ブロック5
の外径よりも若干小さい内径を有する孔9が形成されて
いる。また天板6の内面上であって孔9の周囲には、誘
電体ブロック5をこの天板6に対して位置決めするため
の第1の凹部10が4箇所設けられている。第1の凹部
10は、孔9上に誘電体ブロック5が、誘電体ブロック
5の中心線が孔9の中心を通るように配された状態で、
誘電体ブロック5の外周面と接する位置に設けられ、例
えばレーザ加工など適宜の加工手段を用いて形成され
る。さらに側壁7の底板3と接合される端面7aの両端
には、それぞれ突起7bが設けられている。この突起7
bは、ケース4を組み立てた状態で、後述する底板3上
に設けられた第3の凹部13と係合するように形成され
る。
【0015】底板3は、箱体2と同じ導電性材料からな
る矩形の板状のもので、箱体2の天板6よりも若干大き
く形成されている。底板3の中央には誘電体ブロック5
の外径よりも若干小さい内径を有する孔11が形成され
ている。また底板3の内面上であって孔11の周囲に
は、誘電体ブロック5をこの底板3に対して位置決めす
るための第2の凹部12が4箇所設けられている。第2
の凹部12は、孔11上に誘電体ブロック5が、誘電体
ブロック5の中心線が孔11の中心を通るように配され
た状態で、誘電体ブロック5の外周面と接する位置に設
けられ、例えばレーザ加工など適宜の加工手段を用いて
形成される。さらに、底板3の内面上であって、ケース
4を組み立てた状態で側壁7の4つの角と当接する位置
には第3の凹部13がそれぞれ設けられている。第3の
凹部13は、ケース4を組み立てた状態で前記側壁端面
7a上に設けられた突起7bと係合するように設けら
れ、例えばレーザ加工など適宜の加工手段を用いて形成
される。
【0016】誘電体ブロック5は、BaO−TiO2
Nd23系(比誘電率:εr=90)などの誘電材料か
らなるセラミック製のもので、円柱状に形成されてい
る。また誘電体ブロック5の上面および下面には、それ
ぞれ導電性ペーストを塗布して焼き付けたり、メッキを
施すなどして上端電極5aおよび下端電極5bが形成さ
れている。そして誘電体ブロック5の上端電極5aの縁
部が、ケース4の天板6の内面であって孔9の縁部に半
田付けされ、これらは電気的に接続されている。また誘
電体ブロック5の下端電極5bの縁部は、ケース4の底
板3の内面であって孔11の縁部に半田付けされ、これ
らは電気的に接続されている。
【0017】次にこの誘電体共振器1の製造方法の実施
例を図4を用いて説明する。まず図4Aに示すように、
底板3の内面上であって、誘電体ブロック5の下面の縁
部にあたる位置、すなわち孔11の周囲であって第2の
凹部12より内方の部分にクリーム半田21を塗布す
る。次いで、図4Bに示すように、底板3に塗布された
クリーム半田21上に下面が接するように誘電体ブロッ
ク5を載置する。このとき、誘電体ブロック5が底板3
に設けられた第2の凹部12の内方に位置するように位
置決めを行う。そして、この誘電体ブロック5の上面の
縁部にクリーム半田22を塗布する。また、底板3の内
面上であって、箱体2の側壁7の端面7aと当接する部
分、すなわち、第3の凹部13どうしを底板3の周辺に
沿って結ぶ線上にクリーム半田23を塗布する。続い
て、図3Aに示す形状の金属板8を用意し、これを天板
6の周囲の4つの辺6aの位置で折り曲げて箱体2の形
状にした後、これを図4Cに示すように、誘電体ブロッ
ク5を覆うように底板3上に被せる。このとき、誘電体
ブロック5が天板6に設けられた第1の凹部10の内方
に位置するとともに、箱体2の側壁端面7a上の突起7
bが底板3の第3の凹部13に係合するように箱体2の
位置決めを行う。そして、底板3に対して箱体2を、例
えば重り等を用いて押し付けた状態で加熱炉に通し、底
板3上に塗布したクリーム半田21,23および誘電体
ブロックの上面に塗布したクリーム半田22をともにリ
フローさせた後、これらの半田を硬化させる。これによ
って、誘電体ブロック5の下端電極5bと底板3、およ
び誘電体ブロック5の上端電極5aと箱体2の天板6と
がそれぞれ半田付け固定されるとともに、箱体2の側壁
7と底板3とが半田付け接合される。この後、箱体2の
隣接する側壁7どうしの接合辺7cを半田付けしてケー
ス4を完成させることによって、誘電体共振器1が得ら
れる。
【0018】図5および図6は本発明の誘電体共振器の
第2の実施例を示したもので、図5は誘電体共振器31
の断面図、図6はケース34に組み立てられる前の箱体
(図6A)と底板(図6B)である。本実施例において
上記第1の実施例と同一の構成要素には同一符号を付し
て、その説明を省略することがある。本実施例の誘電体
共振器31は、箱体32と底板33とからなる箱形のケ
ース34内に誘電体ブロック5を固定して概略構成され
ている。本実施例が上記第1の実施例と大きく異なる点
は、底板33に誘電体ブロック5を位置決めするための
段部42が設けられ、箱体32の天板36に誘電体ブロ
ック5を位置決めするための段部41が設けられている
点である。
【0019】箱体32は、天板36と4つの側壁37と
からなる下面が開口した四角柱状の中空体であり、アル
ミニウム(Al)板、銅板、もしくは鋼や鉄合金板に銀
メッキや銅メッキを施した導電性材料からなる金属板3
8を折り曲げて形成されている。金属板38は、図6A
に示すように箱体32を側壁37の4つの角の辺で切断
して展開した形状に形成されており、天板36の周囲を
形成する4つの辺36a(図中、破線で示す)を折り曲
げ、隣接する面と面とを半田付けなどの接合手段で接合
することによって箱体32となる。また天板36の中央
には、誘電体ブロック5の外径よりも若干小さい内径を
有する孔9が形成されている。また天板36の内面上で
あって孔9の周囲には、誘電体ブロック5をこの天板3
6に対して位置決めするための段部41が設けられてい
る。段部41は、内面側に向かって拡径しており、孔9
上に誘電体ブロック5が、誘電体ブロック5の中心線が
孔9の中心を通るように配された状態で、誘電体ブロッ
ク5と係合するように設けられる。
【0020】底板33は、箱体32と同じ導電性材料か
らなる矩形の板状のもので、箱体32の天板36よりも
若干大きく形成されている。底板33の中央には誘電体
ブロック5の外径よりも若干小さい内径を有する孔11
が形成されている。また底板33の内面上であって孔1
1の周囲には、誘電体ブロック5をこの底板3に対して
位置決めするための段部42が設けられている。段部4
2は、孔11上に誘電体ブロック5が、誘電体ブロック
5の中心線が孔11の中心を通るように配された状態
で、誘電体ブロック5と係合するように設けられる。誘
電体ブロック5の上端電極5aの縁部は、孔9の周囲の
段部41に半田付けされ、これらは電気的に接続されて
いる。また誘電体ブロック5の下端電極5bの縁部は、
孔11の周囲の段部42に半田付けされ、これらは電気
的に接続されている。
【0021】本実施例の誘電体共振器31は、上記第1
の実施例の誘電体共振器1の製造方法において、誘電体
ブロック5を位置合わせするとき、すなわち底板33上
の孔11の周囲に塗布したクリーム半田上に誘電体ブロ
ック5を載置するとき、および金属板38を折り曲げて
箱体32の形状にしたものを誘電体ブロック5を覆うよ
うに底板33上に被せるときに、誘電体ブロック5の上
端電極5aおよび下端電極5bをそれぞれ段部41,4
2内に配する他は同様にして製造することができる。
【0022】上記第1および第2の実施例の誘電体共振
器1(第2の実施例においては符号31、以下同様)に
おいて、誘電体共振器1(31)内の電流が流れる経路
は、誘電体ブロック5、上端電極5a、ケース4(3
4)の天板6(36)、側壁7(37)、底板3(3
3)、下端電極5b、誘電体ブロック5の順序であり、
この順序に電流が循環する。そして、誘電体ブロック5
の上端電極5aおよび下端電極5bにおける電流の流れ
は、ほとんどが表面に沿って流れ、周波数が高くなるほ
ど表面を流れ易くなることが知られている(表皮効
果)。例えば周波数1GHzの場合、電流は表面の厚さ
2μm程度の部分を流れる。したがって本実施例のよう
に、ケース4(34)の天板6(36)および底板3
(33)に孔9,11がそれぞれ設けられ、誘電体ブロ
ック5の上端電極5aおよび下端電極5bの縁部のみが
ケース4(34)と接合される構成としても、電流の流
れに悪影響はない。
【0023】上記実施例1,2の誘電体共振器1(3
1)にあっては、ケース4(34)と誘電体ブロック5
とは、ケース4(34)の天板6(36)および底板3
(33)に設けた孔9,11の縁部と、誘電体ブロック
5の上端電極5aおよび下端電極5bの縁部とで、それ
ぞれ接合されているので、比較的広面積の面どうしを接
合させる場合に生じ易い密着不均一が防止され、誘電体
ブロック5の上端電極5aおよび下端電極5bの縁部に
おいて、ケース4(34)と接合されていない部分が無
いように確実に接合を行うことができる。よって、誘電
体共振器1(31)における電気抵抗を低く抑え、電流
の流れを均一化し、良好な特性を安定して得ることがで
きる。また、ケース4(34)の天板6(36)および
底板3(33)の中央に孔9,11がそれぞれ設けられ
ているので、誘電体共振器1(31)の製造時には、こ
の孔9,11から、ケース4(34)と誘電体ブロック
5との接合部分を見て接合状態を確認することができる
ので、より確実に接合を行うことができる。さらに、誘
電体ブロック5とケース4(34)との接合をケース4
(34)に設けられた孔9,11の縁部にて行うことに
より、温度衝撃に対し、誘電体ブロック5を構成する材
料とケース4(34)を構成する材料との熱膨張率差を
吸収して、誘電体ブロック5とケース4(34)との接
合部分に変形や剥離が生じて電気的接続が悪くなるのを
防止することができる。さらにまた、天板6(36)お
よび底板3(33)に孔9,11が設けられているの
で、誘電体ブロック5とケース4(34)の天板6(3
6)および底板3(33)とをそれぞれ半田付けする場
合に、接合部分のガスが抜けて、均一な厚さに半田付け
することができ、誘電体共振器1(31)の特性上好ま
しい。
【0024】上記第1の実施例においては、天板6およ
び底板3の孔9,11の周囲には、誘電体ブロック5を
位置決めするための第1の凹部10および第2の凹部1
2がそれぞれ設けられているので、製造時にはこれら第
1の凹部10および第2の凹部12の内方に誘電体ブロ
ック5を固定すればよく、誘電体ブロック5をケース4
の所定位置に容易、かつ正確に位置決めすることができ
る。また上記第2の実施例においては、天板36および
底板33の孔9,11の周囲には、誘電体ブロック5を
位置決めするための段部41,42がそれぞれ設けられ
ているので、製造時にはこれら段部41,42の内方に
誘電体ブロック5を固定すればよく、誘電体ブロック5
をケース34の所定位置に容易、かつ正確に位置決めす
ることができる。したがって、誘電体共振器1(31)
における電気抵抗の低減、電流の流れの均一化、特性の
安定化を好ましく実現することができ、また誘電体共振
器1(31)を製造する際の位置合わせ作業を容易かつ
正確に行うことができ、作業効率や歩留まりを向上させ
ることができる。
【0025】また、上記実施例においては、底板3(3
3)に箱体2(32)を位置決めするための第3の凹部
13を設けるとともに、箱体2(32)の側壁端面7a
上に、この第3の凹部13と係合する突起7bを設けた
ので、底板3(33)に対する箱体2(32)の位置決
めを容易かつ正確に行うことができる。したがって、誘
電体共振器1(31)における電気抵抗の低減、電流の
流れの均一化、特性の安定化を好ましく実現することが
でき、また誘電体共振器1(31)を製造する際の位置
合わせ作業を容易かつ正確に行うことができ、作業効率
や歩留まりを向上させることができる。
【0026】上記実施例の誘電体共振器1(31)にあ
っては、箱体2(32)が金属板8(38)を折り曲げ
て形成されているので、天板6(36)と側壁7(3
7)との境目に金属板8(38)どうしの接合辺が無い
構造となっている。ここで、誘電体ブロック5を導電性
のケース4(34)内に収容してなる誘電体共振器1
(31)にあってはケース4(34)上を電流が流れる
が、この電流の経路にケース4(34)を構成する部材
と部材との接合辺が直交すると電気抵抗が増大する。し
たがって、上記実施例の誘電体共振器1(31)にあっ
ては天板6(36)と側壁7(37)との境目における
金属板8(38)どうしの接合をなくすことによって、
電流の経路に直交する接合辺の数を少なくできるので、
電気抵抗の増大を抑え、特性の悪化を防止することがで
きる。
【0027】また上記実施例の誘電体共振器の製造方法
にあっては、誘電体ブロック5とケース4(34)との
接合手段として半田を用いるので、ネジ止めを行わずに
誘電体共振器1(31)を製造することができる。した
がって、誘電体ブロック5とケース4(37)との電気
的接続を確実に行うことができるので、製造歩留まりが
良いうえ、誘電体共振器1(31)の特性が安定し、高
い信頼性が得られる。また上記実施例の製造方法によれ
ば、誘電体ブロック5とケース4(34)との接合、す
なわち誘電体ブロック5の上端電極5aと箱体2(3
2)の天板6(36)、および下端電極5bと底板3
(33)の接合をそれぞれ行った後に、箱体2(32)
の隣接する側壁7(37)どうしの接合辺7cを半田付
けするので、誘電体ブロック5とケース4(34)を接
合させる際には、側壁7(37)の4つの角の辺、すな
わち接合辺7cは未接合の状態となっている。したがっ
て、底板3(33)上に誘電体ブロック5を載置し、こ
れに箱体2(32)を被せた状態で、誘電体ブロック5
の上端電極5aおよび下端電極5bの半田をリフローさ
せる際には、箱体2(32)の天板6(36)を底板3
(33)に向かって押せば、箱体2(32)の側壁7
(37)の4つの角の辺が未接合であるので側壁7(3
7)が撓み易く、容易に天板6(36)を誘電体ブロッ
ク5の上端電極5aに押し付けた状態とすることができ
る。そして、この状態で加熱炉に通すことによって、誘
電体ブロック5の下端電極5bと底板3(33)、およ
び誘電体ブロック5の上端電極5aと箱体2(32)の
天板6(36)とをそれぞれ確実に半田付け固定するこ
とができる。
【0028】なお、上記第1,第2の実施例においては
ケース4(34)の天板6(36)および底板3(3
3)の両方に孔9,11をそれぞれ設けたが、いずれか
一方にのみ孔を設ける構成でもよい。また上記第1,2
の実施例において誘電体ブロック5の形状は円柱状とし
たが、これに限定されることなく、例えば底面形状が四
角形や多角形でもよく、柱状であればよい。また誘電体
ブロック5の上端電極5aと天板6(36)、および下
端電極5bと底板3(33)は半田付けによって固定し
たが、これに限定されることなく、それぞれ電気的に接
続されていればよく、例えば導電性ペーストを用いるこ
ともできる。
【0029】また上記実施例では、底板3(33)に対
して箱体2(32)を位置決めするために、箱体2(3
2)の側壁7(37)に突起7bを設け、かつ底板3
(33)に、この突起7bに係合する第3の凹部13を
設けたが、底板3(33)と箱体2(32)との位置が
正確に決まればよく、これらを設けない構成とすること
もできる。また底板3(33)に第3の凹部13を設け
るだけで箱体2(32)に突起7bを設けない構成でも
よい。さらに上記実施例では底板3(33)を天板6
(36)よりも大きく形成したが、底板3(33)と天
板6(36)とが同じ大きさでもよく、この場合には第
3の凹部13および突起7bを設けなくても、底板3
(33)と箱体2(32)との位置決めを行うことがで
きる。さらに上記実施例では、誘電体共振器1(31)
を製造する際に、誘電体ブロック5とケース4(3
4)、すなわち上端電極5aと箱体2(32)の天板6
(36)および下端電極5bと底板3(33)をそれぞ
れ接合させると同時に、箱体2(32)と底板3(3
3)を接合させたが、底板3上に箱体2を被せる前に底
板3(33)と箱体2(32)との接合部分に半田23
を塗布せず、誘電体ブロック5とケース4(34)とを
接合した後に、箱体2(32)と底板3(33)との接
合部を半田付けしてもよい。
【0030】また上記第1の実施例においては、誘電体
ブロック5を位置決めするために孔9,11の周囲の4
箇所に凹部、すなわち第1の凹部10および第2の凹部
12をそれぞれ設けたが、この凹部は3箇所以上であれ
ばよく、数は任意とすることができる。凹部の形状は、
誘電体ブロック5をその内方に正確に位置決めできるも
のであれば特に限定されず、また凹部でなくても凸部で
もよい。
【0031】次に、本発明にかかる誘電体フィルタの実
施形態について説明する。図7および図8は誘電体フィ
ルタの第1の実施例を示すもので、図7は誘電体フィル
タの斜視図、図8は図7中8−8線に沿う断面図であ
る。本実施例において上記第1の実施例の誘電体共振器
1と同じ構成要素には同一の符号を付してその説明を省
略することがある。本実施例の誘電体フィルタ51は台
板55上に、4個の誘電体共振器50を、互いの側壁7
どうしが密着するように連設してなる4段の誘電体フィ
ルタである。
【0032】本実施例で用いられる誘電体共振器50
は、上記第1の実施例の誘電体共振器1において、底板
3と天板6とを同じ大きさとした点と、側壁7に窓部を
設けた点の他は概略同様に構成されている。すなわち誘
電体共振器50は、箱体2と底板53とからなる箱形ケ
ース54内に誘電体ブロック5が固定されてなってい
る。そして箱体2の天板6および底板53の中央にはそ
れぞれ孔9,11が設けられており、これらの孔9,1
1の周囲には誘電体ブロック5を位置決めするための第
1の凹部10(図示略)、第2の凹部12(図示略)が
それぞれ設けられている。本実施例においては底板53
が箱体2の天板6と同じ形状、同じ大きさに形成されて
おり、したがって底板53に対して箱体2を位置決めす
るための第3の凹部13および突起7bは設けられてい
ない。窓部56は、隣合う誘電体共振器50,50の互
いに密着する側壁7にそれぞれ設けられ、これによって
隣合う誘電体共振器50,50内部が連通し、両者の誘
電体ブロック5,5が電磁気的に結合する。台板55は
鋼板や樹脂板などからなる板状のもので、誘電体共振器
50の底板53を4つ一列に並べた形状よりも、幅、長
さとも若干大きく形成されている。
【0033】また一端に配された誘電体共振器50に
は、入力端子101および結合ループ102を備えた入
力手段が設けられ、他端に配された誘電体共振器50に
は、出力端子103および結合ループ104を備えた出
力手段が設けられている。結合ループ102,104の
一端は入力端子101および出力端子103の中心導体
(図示略)にそれぞれ半田付け接合されており、他端は
箱体2の内壁に半田付け接合されている。また、必要に
応じて、ヘリカル共振器や、誘電体共振器50の共振周
波数を調整するための周波数調整手段、例えば誘電体ブ
ロック5近傍に突出する周波数調整板などを適宜設けて
もよい。
【0034】本実施例の誘電体フィルタ51は、例えば
次のようにして製造することができる。まず、上記第1
の実施例の誘電体共振器1と同様の手順で誘電体共振器
50を複数個作製する。次に、誘電体共振器50の、連
設したときに密着しあう側壁7を切断して窓部56を形
成する。また、両端に配される誘電体共振器50には、
入力端子101、結合ループ102、出力端子103、
および結合ループ104などを必要に応じて設ける。次
いで、台板55上に4個の誘電体共振器50を窓部56
が連通するように密着させて一列に並べ、台板55と誘
電体共振器50の底板53とを半田付け固定する。さら
に、隣合う誘電体共振器50どうしを半田付け固定して
誘電体フィルタ51が得られる。
【0035】本実施例の誘電体フィルタ51にあって
は、上記第1の実施例の誘電体共振器1と同様に、電気
抵抗が低く、電流の流れが均一化され特性が安定化され
た誘電体共振器50を用いるので、良好な特性が安定し
て得られる。また、本実施例の誘電体フィルタ51によ
れば、複数の誘電体共振器を連設するに当たり、完成さ
れた誘電体共振器50を用い、これを台板55上に並べ
て固定したので、複数個の誘電体共振器50のうちのい
ずれかに作動不良などの問題が生じても、問題が生じた
誘電体共振器50のみを新しい誘電体共振器50に交換
したり、各誘電体共振器50毎に調整を行うことも可能
である。したがって、製造歩留まりを向上させ、コスト
を削減することができる。また上記の誘電体共振器50
に代えて、天板6および底板53の孔9,11の周囲に
誘電体ブロック5を位置決めするための凸部や段部4
1,42が設けられた誘電体共振器を用いても、同様に
して多段の誘電体フィルタを構成することができる。
【0036】図9ないし図11は誘電体フィルタの第2
の実施例を示すもので、図9は誘電体フィルタの断面図
であり、図10A、図10B、図10Cはケースに組み
立てられる前の箱体であり、図11は底板である。本実
施例の誘電体フィルタ61が上記第1の例の誘電体フィ
ルタ51と大きく異なる点は、連設される複数の誘電体
共振器の底板が一体に形成されており、台板55を用い
ていない点である。本実施例において、上記第1の実施
例の誘電体共振器1と同じ構成要素には同一の符号を付
してその説明を省略することがある。
【0037】本実施例の誘電体フィルタ61は、底板6
3上に4つの箱体62a,62b,62c,62dを互
いに密着するように一列に並べて接合してなるケース6
4と、各箱体62a,62b,62c,62d内にそれ
ぞれ収容された誘電体ブロック5とからなっている。誘
電体フィルタ61の両端に位置する箱体62a,62d
は、それぞれ図10Aおよび図10Cに示す導電性の金
属板68a,68dからなっている。この金属板68
a,68dは、天板66と4つの側壁67とからなる四
角柱状の箱体を、4つの角の辺で切断して展開し、1つ
の側壁67に窓部60を設けた形状に形成されている。
そしてこの金属板68a,68dそれぞれを折り曲げて
隣接する面と面とを接合することによって箱体62a,
62dとなる。また、これら両端の箱体62a,62d
の間に位置する箱体62b,62cは、図10Bに示す
導電性の金属板68b,68cからなっている。この金
属板68b,68cは、天板66と4つの側壁67とか
らなる四角柱状の箱体を、4つの角の辺で切断して展開
し、対向する1組の側壁67にそれぞれ窓部60を設け
た形状に形成されている。そしてこれを折り曲げ、隣接
する面と面とを接合することによって箱体62b,62
cとなる。それぞれの箱体62a,62b,62c,6
2dの天板66には、上記第1の実施例の誘電体共振器
1と同様に、孔9がそれぞれ形成され、この孔9の周囲
には、誘電体ブロック5を位置決めするための第1の凹
部10がそれぞれ4箇所設けられている。また側壁67
の、底板63と接合される端面の両端には、それぞれ突
起7bが設けられている。
【0038】底板63は、箱体62と同じ導電性材料か
らなる矩形の板状のもので、4つの箱体62a,62
b,62c,62dの天板66を一列に並べた大きさよ
り、長さ、幅とも若干大きく形成されている。また底板
63の内面上であって、ケース64を組み立てた状態で
天板66の孔9と対向する位置に孔11が設けられ、孔
11の周囲には、誘電体ブロック5を位置決めするため
の第2の凹部12がそれぞれ4箇所設けられている。ま
た箱体62a,62b,62c,62dの4つの角と当
接する位置には前記突起7bと係合する第3の凹部13
がそれぞれ設けられている。また一端に配された箱体6
2aには、入力端子101および結合ループ102を備
えた入力手段が設けられ、他端に配された箱体62dに
は、出力端子103および結合ループ104を備えた出
力手段が設けられている。結合ループ102,104の
一端は入力端子101および出力端子103の中心導体
(図示略)にそれぞれ半田付け接合されており、他端は
箱体62a,62dの内壁にそれぞれ半田付け接合され
ている。また、必要に応じて、ヘリカル共振器や、誘電
体共振器の共振周波数を調整するための周波数調整手
段、例えば誘電体ブロック5近傍に突出する周波数調整
板などを適宜設けてもよい。
【0039】このような誘電体フィルタ61は、上記第
1の実施例の誘電体共振器1と同様の手順で製造するこ
とができる。すなわち、まず、底板63の4つの孔11
の周囲であって第2の凹部12より内方の部分にそれぞ
れクリーム半田を塗布し、この上に下面が接するように
誘電体ブロック5をそれぞれ載置する。次に誘電体ブロ
ック5の上面の縁部にクリーム半田をそれぞれ塗布する
とともに、底板63の内面上であって、箱体62a,6
2b,62c,62dの側壁67の端面と当接する部分
にクリーム半田を塗布する。続いて、図10A,図10
B,図10Cに示す形状の金属板68a,68b,68
c,68dを折り曲げてそれぞれ箱体62a,62b,
62c,62dの形状に形成した後、これらを誘電体ブ
ロック5を覆うように、それぞれ底板63上に被せる。
このとき、誘電体ブロック5が天板66に設けられた第
1の凹部10の内方に位置するとともに、突起7bが底
板63の第3の凹部13にそれぞれ係合するように、箱
体62a,62b,62c,62dの位置決めを行う。
また、両端に配される箱体62a,62dには、位置決
めを行う前に、必要に応じて入力端子101、結合ルー
プ102、出力端子103、および結合ループ104な
どを設けておく。そして、底板63に対して箱体62
a,62b,62c,62dを押し付けた状態で加熱炉
に通し、底板63上に塗布したクリーム半田および誘電
体ブロック5の上面に塗布したクリーム半田をともにリ
フローさせた後、この半田を硬化させる。これによっ
て、誘電体ブロック5の下端電極5bと底板63、およ
び誘電体ブロック5の上端電極5aと天板66とがそれ
ぞれ半田付け固定されるとともに、箱体62a,62
b,62c,62dの側壁67と底板63とがそれぞれ
半田付け接合される。この後、各箱体62a,62b,
62c,62dの隣接する側壁67どうしの接合辺を半
田付けしてケース64を完成させることによって、誘電
体フィルタ61が得られる。
【0040】このように本実施例の誘電体フィルタ61
は、誘電体共振器を4つ連設した構成となっており、こ
れを構成する各誘電体体共振器は上記第1の実施例の誘
電体共振器1と、底板63が一体化されている点、およ
び側壁67に窓部60が設けられている点の他は同様の
構成となっている。したがって、前述した誘電体共振器
1と同様の作用効果が得られ、そのように電気抵抗が低
く、電流の流れが均一化され特性が安定化された誘電体
共振器を4つ連設して誘電体フィルタ61を構成したも
のであるので、良好な特性が安定して得られる誘電体フ
ィルタが実現できる。また本実施例の誘電体フィルタ6
1によれば、複数の誘電体共振器を連設するに当たり、
底板63が一体化された形状のケース64を用いるの
で、台板5を用いる必要がなく、製造工程が少なくて済
む。
【0041】図12および図13は誘電体フィルタの第
3の実施例を示すもので、図12は誘電体フィルタの断
面図、図13Aはケースに組み立てられる前の箱体であ
り、図13Bは底板である。本実施例の誘電体フィルタ
71が上記第1の例の誘電体フィルタ51と大きく異な
る点は、連設される複数の誘電体共振器の箱体および底
板がそれぞれ一体に形成されており、台板55を用いて
いない点である。本実施例において、上記第1の実施例
の誘電体共振器1と同じ構成要素には同一の符号を付し
てその説明を省略することがある。
【0042】本実施例の誘電体フィルタ71は、箱体7
2と底板73とからなるケース74と、このケース74
内に収容された4つの誘電体ブロック5とからなってい
る。箱体72は、図13Aに示す導電性の金属板78か
らなっている。金属板78は、上記第1の実施例の誘電
体共振器1の箱体2をなす金属板8を4つ、天板6が連
続するように一列に並べて、隣接する天板6の間の側壁
7を取り除いた形状に形成されている。すなわち金属板
78は、誘電体共振器1の天板6を4つ一列に並べて一
体化した形状の天板76を有し、この天板76の短辺の
外側には側壁77aが一体的に設けられており、また天
板76の長辺の外側には4つの側壁77bが一列に並べ
られ、それぞれが天板76と一体化されている。また互
いに隣合う側壁77bどうしは一体化されていない。こ
の金属板78を折り曲げ、4つの角にて隣接する面と面
とを接合することによって箱体72となる。そして、天
板76には、孔9が4つ形成され、この孔9の周囲に
は、誘電体ブロック5を位置決めするための第1の凹部
10がそれぞれ4箇所設けられている。また側壁77a
および77bの底板73と接合される端面の両端には、
それぞれ突起7bが設けられている。
【0043】底板73は、箱体72と同じ導電性材料か
らなる矩形の板状のもので、箱体72の天板76より、
長さ、幅とも若干大きく形成されている。底板73の内
面上であって、ケース74を組み立てた状態で天板76
の孔9と対向する位置に孔11が設けられ、孔11の周
囲には、誘電体ブロック5を位置決めするための第2の
凹部12がそれぞれ4箇所設けられ、また箱体72の4
つの角と当接する位置には前記突起7bと係合する第3
の凹部13がそれぞれ設けられている。さらに、図示し
ていないが、誘電体フィルタ71においては天板76の
長辺側に設けられている側壁77bどうしの隙間79か
ら適宜の形状の仕切板が箱体72の内方に向かって挿入
され、これによって隣合う誘電体ブロック5どうしの電
磁気的結合の状態が調整されている。
【0044】また天板76の短辺の外側に設けられた一
端側の側壁77aには、入力端子101および結合ルー
プ102を備えた入力手段が設けられ、他端側の側壁7
7aには、出力端子103および結合ループ104を備
えた出力手段が設けられている。結合ループ102,1
04の一端は入力端子101および出力端子103の中
心導体(図示略)にそれぞれ半田付け接合されており、
他端は側壁77aに半田付け接合されている。また、必
要に応じて、ヘリカル共振器や、誘電体共振器の共振周
波数を調整するための周波数調整手段、例えば誘電体ブ
ロック5近傍に突出する周波数調整板などを適宜設けて
もよい。
【0045】このような誘電体フィルタ71は、上記第
1の実施例の誘電体共振器1と同様の手順で製造するこ
とができる。すなわち、まず、底板73の4つの孔11
の周囲であって第2の凹部12より内方の部分にそれぞ
れクリーム半田を塗布し、この上に下面が接するように
誘電体ブロック5をそれぞれ載置する。次に誘電体ブロ
ック5の上面の縁部にクリーム半田をそれぞれ塗布する
とともに、底板73の内面上であって、箱体72の側壁
77a,77bの端面と当接する部分にクリーム半田を
塗布する。続いて、図13Aに示す形状の金属板78を
折り曲げて箱体72の形状に形成した後、これを底板7
3上に被せる。このとき、各誘電体ブロック5が天板7
6に設けられた第1の凹部10の内方にそれぞれ位置す
るとともに、突起7bが底板73の第3の凹部13にそ
れぞれ係合するように、箱体72の位置決めを行う。ま
た両端の側壁77a,77aには、位置決めを行う前
に、必要に応じて入力端子101、結合ループ102、
出力端子103、および結合ループ104などを設けて
おく。そして、底板73に対して箱体72を押し付けた
状態で加熱炉に通し、底板73上に塗布したクリーム半
田および誘電体ブロック5の上面に塗布したクリーム半
田をともにリフローさせた後、この半田を硬化させる。
これによって、誘電体ブロック5の下端電極5bと底板
73、および誘電体ブロック5の上端電極5aと天板7
6とがそれぞれ半田付け固定されるとともに、箱体72
の側壁77a,77bと底板73とがそれぞれ半田付け
接合される。この後、天板76の長辺側に設けられてい
る側壁77bどうしの隙間79に仕切板(図示せず)を
挿入し、これを固定することによって誘電体フィルタ7
1が得られる。
【0046】このように本実施例の誘電体フィルタ71
は、誘電体共振器を4つ連設した構成となっており、こ
れを構成する各誘電体体共振器は上記第1の実施例の誘
電体共振器1と、箱体72および底板73がそれぞれ一
体化されている点、および仕切板が用いられている点の
他は同様の構成となっている。したがって、前述した誘
電体共振器1と同様の作用効果が得られ、そのように電
気抵抗が低く、電流の流れが均一化され特性が安定化さ
れた誘電体共振器を4つ連設して誘電体フィルタ71を
構成したものであるので、良好な特性が安定して得られ
る誘電体フィルタが実現できる。また本実施例の誘電体
フィルタ71によれば、複数の誘電体共振器を連設する
に当たり、天板および底板が一体化された形状のケース
74を用いるので、台板55を用いる必要がなく、製造
工程が少なくて済む。
【0047】なお、上記誘電体フィルタの第1〜第3の
実施例においてはケース54(第2の実施例においては
符号64、第3の実施例においては符号74、以下同
様)の天板6(66,76)および底板53(63,7
3)の両方に孔9,11をそれぞれ設けたが、いずれか
一方にのみ孔を設ける構成でもよい。また誘電体ブロッ
ク5の上端電極5aと天板6(66,76)、および下
端電極5bと底板53(63,73)は半田付けによっ
て固定したが、これに限定されることなく、それぞれ電
気的に接続されていればよく、例えば導電性ペーストを
用いることもできる。
【0048】また上記誘電体フィルタの第2および第3
の実施例では、誘電体フィルタ61(第3の実施例にお
いては符号71、以下同様)を製造する際に、誘電体ブ
ロック5とケース64(74)を接合させると同時に、
箱体62a,62b,62c,62d(72)と底板6
3(73)を接合させたが、底板63(73)上に箱体
62a,62b,62c,62d(72)を被せる前に
底板63(73)と箱体62a,62b,62c,62
d(72)との接合部分に半田を塗布せず、誘電体ブロ
ック5とケース64(74)とを接合した後に、箱体6
2a,62b,62c,62d(72)と底板63(7
3)との接合部を半田付けしてもよい。
【0049】また上記誘電体フィルタの第2および第3
の実施例においては、誘電体ブロック5を位置決めする
ために孔9,11の周囲の4箇所に凹部、すなわち第1
の凹部10および第2の凹部12をそれぞれ設けたが、
この凹部は3箇所以上であればよく、数は任意とするこ
とができる。凹部の形状は、誘電体ブロック5をその内
方に正確に位置決めできるものであれば特に限定され
ず、また凹部でなくても凸部でもよい。あるいは、前記
第2の実施例の誘電体共振器31のように、孔9,11
の周囲に段部41,42を設けた構成としてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明の誘電体共振
器は、導電性のケースの底板および天板の少なくともい
ずれか一方に孔を設け、この孔の縁部と誘電体ブロック
の上端電極または下端電極の縁部とを接合したものであ
る。したがって、比較的広面積の面どうしを接合させる
場合に生じ易い密着不均一を防止することができ、ま
た、ケースに設けた孔から、ケースと誘電体ブロックと
の接合部分を見て接合状態を確認することができるの
で、誘電体ブロックとケースの天板または底板とを確実
に接合させることができる。よって、誘電体共振器にお
ける電流の流れを均一化し、電気抵抗を低減させ、良好
な特性を安定して得ることができる。また、誘電体ブロ
ックとケースとの接合をケースに設けた孔の縁部にて行
うことにより、温度衝撃に対し、誘電体ブロックを構成
する材料とケースを構成する材料との熱膨張率差を吸収
して、誘電体ブロックとケースとの接合部分に変形や剥
離が生じて電気的接続が悪くなるのを防止することがで
きる。
【0051】また、底板または天板に設けられた孔の周
囲に、誘電体ブロックを位置決めするための凹部または
凸部を少なくとも3箇所設け、これら凹部または凸部の
内方に誘電体ブロックを固定することによって、あるい
は、底板または天板に設けられた孔の周囲に、誘電体ブ
ロックを位置決めするための段部を設けることによっ
て、誘電体ブロックをケースの所定位置に容易、かつ正
確に位置決めすることができる。したがって、誘電体共
振器における電気抵抗の低減、電流の流れの均一化、特
性の安定化を好ましく実現することができる。また誘電
体共振器を製造する際の位置合わせ作業を容易かつ正確
に行うことができ、作業効率や歩留まりを向上させるこ
とができる。
【0052】また本発明は、これらの誘電体共振器を複
数個連設して誘電体フィルタを構成したものである。本
発明によれば、電気抵抗を低く抑え電流の流れが均一化
され特性が安定化された誘電体共振器を用いるので、良
好な特性が安定して得られる誘電体フィルタが実現でき
る。また完成された誘電体共振器を用い、これを台板上
に複数個連設して誘電体フィルタを構成すれば、誘電体
フィルタを成す複数の誘電体共振器のうちいずれかに作
動不良などの問題が生じた場合に、その誘電体共振器の
みを新しいものに交換することが可能である。あるい
は、複数個の誘電体共振器を連設するに当たり、底板お
よび天板の少なくともいずれか一方が、複数個の誘電体
共振器の底板または天板を一体化した形状に形成されて
いるケースを使用すれば、組立工数を低減することがで
きる。
【0053】本発明の誘電体共振器の製造方法は、導電
性材料からなるケースを成す底板上における誘電体ブロ
ック下面の縁部にあたる位置に半田または導電性ペース
トを塗布し、該半田または導電性ペーストを塗布した底
板上に前記誘電体ブロックを載置し、該誘電体ブロック
上面の縁部に半田または導電性ペーストを塗布し、この
誘電体ブロックを覆うように導電性材料からなるケース
を成す箱体を被せ、前記誘電体ブロックの下面および上
面の半田または導電性ペーストをともに加熱してリフロ
ーさせ、さらに硬化させることにより前記底板と前記誘
電体ブロックと前記箱体とを接合することを特徴とする
ものである。本発明によれば、誘電体ブロックとケース
との接合手段として半田または導電性ペーストを用いる
ことにより、ネジ止めを行わずに誘電体フィルタを製造
することができる。したがって、誘電体ブロックとケー
スとの電気的接続を確実に行うことができ、製造歩留ま
りが良い。また、得られる誘電体共振器は特性が安定
し、信頼性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の誘電体共振器の第1の実施例を示し
た斜視図である。
【図2】 本発明の誘電体共振器の第1の実施例を示し
た断面図である。
【図3】 本発明の誘電体共振器の第1の実施例を示し
たもので、図3Aは箱体をなす金属板、図3Bは底板で
ある。
【図4】 本発明の誘電体共振器の製造方法の実施例を
工程順に示した説明図である。
【図5】 本発明の誘電体共振器の第2の実施例を示し
た断面図である。
【図6】 本発明の誘電体共振器の第2の実施例を示し
たもので、図6Aは箱体をなす金属板、図6Bは底板で
ある。
【図7】 本発明の誘電体フィルタの第1の実施例を示
した斜視図である。
【図8】 本発明の誘電体フィルタの第1の実施例を示
した断面図である。
【図9】 本発明の誘電体フィルタの第2の実施例を示
した断面図である。
【図10】 本発明の誘電体フィルタの第2の実施例を
示したもので、図10A、図10B、図10Cは箱体を
なす金属板である。
【図11】 本発明の誘電体フィルタの第2の実施例を
示したもので、底板の平面図である。
【図12】 本発明の誘電体フィルタの第3の実施例を
示した断面図である。
【図13】 本発明の誘電体フィルタの第3の実施例を
示したもので、図13Aは箱体をなす金属板、図13B
は底板である。
【図14】 先に提案した誘電体フィルタの例を示す分
解斜視図である。
【図15】 誘電体ブロックの電極面とケースとの密着
不均一の状態を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
1,31,50…誘電体共振器、2,32,62a,6
2b,62c,62d,72…箱体、3,33,53,
63,73…底板、4,34,54,64,74…ケー
ス、5…誘電体ブロック、5a…上端電極、5b…下端
電極、6,36,66,76…天板、9…孔、10…第
1の凹部(凹部)、11…孔、12…第2の凹部(凹
部)、21,22,23…クリーム半田、41,42…
段部、51,61,71…誘電体フィルタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性のケースと、該ケースの内部に収
    容された誘電体ブロックとを有し、前記ケースの底板お
    よび天板の少なくともいずれか一方に孔が設けられ、該
    孔が設けられた前記底板または前記天板の前記孔の縁部
    と前記誘電体ブロックの上端電極または下端電極の縁部
    とが接合されたことを特徴とする誘電体共振器。
  2. 【請求項2】 前記孔の周囲に、前記底板または前記天
    板に対して前記誘電体ブロックを位置決めするための凹
    部または凸部が少なくとも3箇所設けられ、これら凹部
    または凸部の内方に前記誘電体ブロックが固定されたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の誘電体共振器。
  3. 【請求項3】 前記孔の周囲に、前記底板または前記天
    板に対して前記誘電体ブロックを位置決めするための段
    部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の誘電
    体共振器。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の誘電体共振器が複数個
    連設されてなることを特徴とする誘電体フィルタ。
  5. 【請求項5】 導電性材料からなるケースを成す底板上
    における誘電体ブロック下面の縁部にあたる位置に半田
    または導電性ペーストを塗布し、該半田または導電性ペ
    ーストを塗布した底板上に前記誘電体ブロックを載置
    し、該誘電体ブロック上面の縁部に半田または導電性ペ
    ーストを塗布し、この誘電体ブロックを覆うように導電
    性材料からなるケースを成す箱体を被せ、前記誘電体ブ
    ロックの下面および上面の半田または導電性ペーストを
    ともに加熱してリフローさせ、さらに硬化させることに
    より前記底板と前記誘電体ブロックと前記箱体とを接合
    することを特徴とする誘電体共振器の製造方法。
JP1304398A 1998-01-26 1998-01-26 誘電体共振器およびその製造方法ならびに誘電体フィルタ Withdrawn JPH11214907A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003087032A (ja) * 2001-09-10 2003-03-20 Mitsumi Electric Co Ltd 筒状アンテナ仮止め構造
WO2004013929A1 (en) * 2002-07-31 2004-02-12 U.S. Monolithics, L.L.C. Automated dielectric resonator placement and attachment method
US7138891B2 (en) 2003-03-12 2006-11-21 Murata Manufacturing Co., Ltd. Dielectric resonator device, dielectric filter, composite dielectric filter, and communication apparatus
JP2010199790A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Nec Wireless Networks Ltd 誘電体共振器の実装構造、その製造方法、及びフィルタ装置

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