JPH09181503A - 誘電体フィルタ及びその調整方法 - Google Patents
誘電体フィルタ及びその調整方法Info
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- JPH09181503A JPH09181503A JP35040395A JP35040395A JPH09181503A JP H09181503 A JPH09181503 A JP H09181503A JP 35040395 A JP35040395 A JP 35040395A JP 35040395 A JP35040395 A JP 35040395A JP H09181503 A JPH09181503 A JP H09181503A
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Abstract
少なく、特性調整の自動化が容易な誘電体フィルタ及び
その調整方法を提供する。 【解決手段】 プリント基板7、誘電体ブロック1、金
属ケース2等からなり、金属ケース2は誘電体ブロック
1の開放端面5近傍部分からプリント基板7の回路構成
部8を、テーパー状折り曲げ部21を形成して被ってい
る。誘電体ブロック1には開放端面5近傍部分でテーパ
ー状加工部12が形成されている。
Description
野で利用される誘電体フィルタ及びその特性の調整方法
に関する。
示す。従来の誘電体フィルタは、共振器を形成する誘電
体ブロック1がプリント基板7に接続固定され、共振ユ
ニットを形成している。前記誘電体ブロック1は、共振
器孔4を有し、開放端面5を除く、全面が導体3で被わ
れている。誘電体ブロック1の共振器孔4には、開放端
面5から端子ピン6が挿入固定されている。金属ケース
2は、開放端面5から誘電体ブロック1の上面と回路構
成部8にかけて、誘電体フィルタのほぼ全体を被うよう
に実装されている。
のλ/4共振器が使用されるのが一般的である。λ/4
共振器では、誘電体ブロックの一方の端面が開放端面と
なり、電磁界エネルギーが漏洩する。この開放端面の部
分では、電界エネルギーが最大であるため、漏洩した電
磁波は周囲のデバイスに多大な影響を及ぼす。又、逆に
外部の電磁波の影響も受けやすくなっている。このた
め、誘電体ブロックを金属ケースで被い、電磁波の漏洩
または外部からの電磁界の影響等を防止している。
スの小型化、低背化が要求されており、誘電体フィルタ
は、特に著しい。最近では、この傾向が加速され、高さ
寸法で2.5mm以内という極端に薄い誘電体フィルタ
の要求もある。
に、全体を被う形で金属ケースを被せる場合、金属ケー
スと誘電体ブロックの接合によって、金属ケースの厚み
が誘電体ブロックに加わるために、全体として高さが非
常に嵩んでしまう。誘電体フィルタの中で金属ケースで
被う必要があるのは、導体膜で被われていない開放端面
と回路構成部分である。しかし、誘電体フィルタの高さ
を増さないで、その部分だけ選択的に被うのは困難であ
った。
ケースの実装後、金属ケースに窓を開けるなどの手段に
よって、導体の削除、付加により行なっていたが、その
際、窓に工具を差し込んで手作業により、行わなければ
ならず、特性調整の自動化が困難となっていた。また、
せっかく金属ケースで被っていても窓が開いたままでは
電磁波が漏洩するという問題があった。特に、実装面と
対向する面に窓がある場合の電磁波の漏洩や外乱による
特性変動は大きいという欠点があった。
るフィルタ特性の変動を防止し、低背化をはかり、ケー
スで被った後、特性調整の自動化を容易にし調整工程に
要する費用を大巾に低減できる誘電体フィルタ及びその
特性の調整方法を提供することにある。
装され、前記基板に回路構成部分を有する誘電体フィル
タであって、前記誘電体ブロックの開放端側の前記金属
ケースがテーパー状に折り曲げられ、前記誘電体ブロッ
クのテーパー状加工部と突き合わされ、且つ前記誘電体
ブロックの開放端面近傍部分から前記回路構成部分を被
っていることを特徴とする誘電体フィルタである。
に回路構成部分を有する誘電体フィルタであって、共振
ユニットを構成する誘電体ブロックの開放端面近傍付近
と前記回路構成部分を被う金属ケースを有し、該金属ケ
ースの前記誘電体ブロックの開放端面側の少なくても一
部がテーパー状に折り曲げられていることを特徴とする
誘電体フィルタである。
において、誘電体ブロックのテーパー状加工部を被って
いる導体及び誘電体を削除し、特性を調整することを特
徴とする誘電体フィルタの調整方法である。
において、誘電体ブロックのテーパー状加工部を被って
いる導体の一部に予め導体削除領域を設け、金属ケース
と誘電体ブロックとが接触する部分で前記導体削除領域
に導体を付加し、特性を調整することを特徴とする誘電
体フィルタの調整方法である。
に回路構成部分を有し、共振ユニットを構成する誘電体
ブロックの開放端面近傍付近から前記回路構成部分まで
を被っている金属ケースを用いる誘電体フィルタであっ
て、前記誘電体ブロックの開放端面側に、複数のスリッ
トが設けられている前記金属ケースを用いることを特徴
とする誘電体フィルタである。
において、複数のスリットの先端部が角丸めで形成され
ている金属ケースを用いることを特徴とする誘電体フィ
ルタである。
ルタにおいて、誘電体ブロックの開放端面側の金属片の
一部が短くなっている金属ケースを用いることを特徴と
する誘電体フィルタである。
フィルタにおいて、特性を調整するために金属ケースの
誘電体ブロックの開放端面側の金属片を動かし、特性を
調整することを特徴とする誘電体フィルタの調整方法で
ある。
であり、上記〜記載のいずれかの金属ケースを用い
た誘電体フィルタにおいて、誘電体ブロックの金属ケー
スから露呈している開放端面近傍付近の導体及び誘電体
を削除し、特性を調整することを特徴とする誘電体フィ
ルタの調整方法である。
け、誘電体ブロックの開放端面近傍に、テーパー状加工
部を設け、テーパー状折り曲げ部と、テーパー状加工部
を突き合わせて、溝を形成する。前記溝を半田で電気的
に接続して誘電体ブロックの開放端面近傍において金属
ケースで回路構成部分を被う。こうすることにより、誘
電体ブロックより金属ケースの背丈を低くできる。誘電
体フィルタの全体の厚さは、基板と誘電体ブロックの厚
さのみとなるので、全体の厚さは増大しない。また、金
属ケースにのみテーパー状折り曲げ部を設けて、誘電体
ブロックを電気的に接続しても、同様な結果が得られ
る。
部からの電磁波の影響を受けること等を防止する機能も
果す。
誘電体フィルタの特性調整もし易くなるという利点が生
ずる。
部または誘電体ブロックのケースに被われない部分で導
体の削除、付加する場合、ケースが邪魔になることがな
いので、調整工程を自動化するのに適している。また、
工具をケース内に入れる必要がないので、調整時に工具
の影響を受けることがなく、調整を行うことができる。
剥き出しになってしまうものの漏洩等の方向に角度がつ
き、従来のような窓による調整の場合に較べて、その影
響が小さくて済み、より外乱による影響を受け易い回路
構成部は一貫して被われた状態を維持するため特性の変
動を小さく押えることが可能である。
によって、個々の共振ユニットに対応して金属片を動か
すことができるので、特性を調整することが可能とな
る。
調整方法の実施の形態を実施例を用いて説明する。
O2−BaO系の誘電率95のセラミックを用いて、実
装方向に対する高さ寸法は、2.5mm、誘電体ブロッ
クを被う導体として銀ペーストを焼き付ける方法で形成
した。基板の厚さは0.3mmである。金属ケースは、
ニッケルめっきを施したりん青銅の厚さ0.15mmの
板材を用いて形成した。金属ケースと誘電体ブロックの
接合は、半田を用いた。
断面図として図1に示す。共振器を形成する誘電体ブロ
ック1は、プリント基板7上に電気的、機械的に接続固
定されている。誘電体ブロック1は、通常のλ/4TE
M共振器と同様に、共振器孔4を有し、開放端面5を除
く全表面が導体3で扱われて、共振ユニットを構成して
いる。ここで、共振ユニットは、誘電体ブロック1に一
体的に複数が形成されてあっても、独立したブロックに
1つずつ形成され、複数個あっても、どちらでもかまわ
ない。
端面5から端子ピン6が挿入固定されている。誘電体ブ
ロック1には、開放端面5近傍付近にテーパー状加工部
12が施されている。金属ケース2には、テーパー状折
り曲げ部21が施されている。前記誘電体ブロック1の
テーパー状加工部12と金属ケース2のテーパー状折り
曲げ部21とが突き合わされ、突き合せ部分に溝13が
形成されている。金属ケース2は、誘電体ブロック1の
開放端面5から回路構成部8にかけて被うように実装さ
れている。金属ケース2のテーパー状折り曲げ部21と
テーパー状加工部12は、溝13に流し込んだ半田9に
よって電気的、機械的に接続される。
図2に斜視図と断面図で示す。図2に示すように、誘電
体ブロック1には、テーパー状加工部はなく、金属ケー
ス2に、誘電体ブロック1の開放端面5側の、各共振器
と対応した部分のみに、スリット22を入れて、テーパ
ー状折り曲げ部21を設けている。誘電体ブロック1の
開放端面5の一部は、テーパー状折り曲げ部21によっ
て露出してしまうが、スリット22を入れて必要部分だ
け折り曲げることによって、その露出部分は極力小さく
なる。尚、金属ケース2の側面を延長して誘電体ブロッ
クと結合しているが、特性上必要のない場合は不要であ
る。
図3、図4に平面図で示す。導体の削除10a,10b
や付加11a,11bによって、特性調整を実施した例
を示す。即ち、図3の誘電体フィルタは、誘電体ブロッ
ク1のテーパー状加工部12に導体3の削除10a,1
0bの部分を設けたものである。また、図4の誘電体フ
ィルタは、誘電体ブロック1のテーパー状加工部12に
導体3の削除10の部分を形成し、その削除10の部分
に導体3を付加したものである。
ーパー状折り曲げ部21が施されている。誘電体ブロッ
ク1のテーパー状加工部12と金属ケース2とが接合部
で溝13を作り、その溝13に半田9を流し込み、接合
している。また、図4の誘電体フィルタは、図3と全て
同じ接合部を有している。なお、導体3が盛り上がった
としても、誘電体ブロック1にテーパー状加工部12が
施されているので、その厚みを吸収できる利点等があ
り、特性調整と低背化に役立つ。
用いられる金属ケースを図5に、平面図で示した。図5
(a)の金属ケース2は、誘電体ブロックとの接合部に
スリット22を設けている。そのスリット22の拡大図
が、図5(b)である。図5(c)の金属ケース2は、
スリット22の部分のテーパー状折り曲げ部21を接合
部より短くしたものである。
段部を有する誘電体フィルタに用いた状態を図6に示
す。即ち、図6は、スリット22の入った短かい部分が
テーパー状に折り曲げ部21を形成し、段部14に、押
しつけた状態を示している。
の金属片23を動かして特性を調整する状態を図7に示
す。図7には示していないが、金属ケース2にテーパー
状折り曲げ部が形成されているものの、金属片を動かし
て調整してもよい。
は、レーザートリミング法を用いたが、もちろん、他の
公知の手段として、サンドブラスト法や工具に依っても
良い。また、手作業による調整を行ってもよい。導体を
付加して特性調整を行うのに導体として半田を用いた
が、導電性の接着剤や金属のペーストを用いても良い。
れるが、高さの制約がない場合に本発明による金属ケー
ス及び特性調整方法を従来の誘電体フィルタに適用して
も良い。従って、段部やテーパー状加工部を持たず誘電
体フィルタの高さとして金属ケースの板厚や接合のため
の厚みを含んだ状態で実現することも可能である。
ば、電磁波の漏洩や外乱によるフィルタ特性の変動を防
止しつつ、誘電体フィルタの低背化を達成することがで
きる。また、従来困難であったケースで被った後の特性
調整の自動化を容易にし、調整工程に要するコストを大
幅に低減することが可能である。
断面図。
図。図2(a)は斜視図。図2(b)は断面図。
平面図。
平面図。
られるスリットの入った金属ケースを示す平面図。図5
(a)はスリットの入った金属ケースの平面図。図5
(b)は、金属ケースのスリットの要部拡大図。図5
(c)は、一部が短くなった折り曲げ部を有する金属ケ
ースの平面図。
図。
る金属片を動かすことによる特性を調整する状態を示す
平面図及び要部拡大断面図。図7(a)は平面図。図7
(b)は、図7(a)の誘電体フィルタのAの拡大断面
図。図7(c)は図7(a)の誘電体フィルタBの拡大
断面図。
Claims (9)
- 【請求項1】 基板上に実装され、前記基板に回路構成
部分を有する誘電体フィルタであって、誘電体ブロック
の開放端面側の金属ケースがテーパー状に折り曲げら
れ、前記誘電体ブロックのテーパー状加工部と突き合わ
され、且つ前記誘電体ブロックの開放端面近傍部分から
前記回路構成部分を被っていることを特徴とする誘電体
フィルタ。 - 【請求項2】 基板上に実装され、前記基板に回路構成
部分を有する誘電体フィルタであって、共振ユニットを
構成する誘電体ブロックの開放端面近傍付近と前記回路
構成部分を被う金属ケースを有し、該金属ケースの前記
誘電体ブロックの開放端面側の少なくても一部がテーパ
ー状に折り曲げられていることを特徴とする誘電体フィ
ルタ。 - 【請求項3】 請求項1記載の誘電体フィルタにおい
て、誘電体ブロックのテーパー状加工部を被っている導
体及び誘電体を削除し、特性を調整することを特徴とす
る誘電体フィルタの調整方法。 - 【請求項4】 請求項1記載の誘電体フィルタにおい
て、誘電体ブロックのテーパー状加工部を被っている導
体の一部に予め導体削除領域を設け、金属ケースと誘電
体ブロックとが接触する部分で前記導体削除領域に導体
を付加し、特性を調整することを特徴とする誘電体フィ
ルタの調整方法。 - 【請求項5】 基板上に実装され、前記基板に回路構成
部分を有し、共振ユニットを構成する誘電体ブロックの
開放端面近傍付近から前記回路構成部分までを被ってい
る金属ケースを用いる誘電体フィルタであって、前記誘
電体ブロックの開放端面側に、複数のスリットが設けら
れている前記金属ケースを用いることを特徴とする誘電
体フィルタ。 - 【請求項6】 請求項5記載の誘電体フィルタにおい
て、複数のスリットの先端部が角丸めで形成されている
金属ケースを用いることを特徴とする誘電体フィルタ。 - 【請求項7】 請求項4又は5記載の誘電体フィルタに
おいて、誘電体ブロックの開放端面側の金属片の一部が
短くなっている金属ケースを用いることを特徴とする誘
電体フィルタ。 - 【請求項8】 請求項5又は6記載の誘電体フィルタに
おいて、特性を調整するために金属ケースの誘電体ブロ
ックの開放端面側の金属片を動かし、特性を調整するこ
とを特徴とする誘電体フィルタの調整方法。 - 【請求項9】 請求項2記載の誘電体フィルタであり、
請求項5乃至7記載のいずれかの金属ケースを用いた誘
電体フィルタにおいて、誘電体ブロックの金属ケースか
ら露呈している開放端面近傍付近の導体及び誘電体を削
除し、特性を調整することを特徴とする誘電体フィルタ
の調整方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35040395A JP3582922B2 (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 誘電体フィルタ及びその調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35040395A JP3582922B2 (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 誘電体フィルタ及びその調整方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09181503A true JPH09181503A (ja) | 1997-07-11 |
JP3582922B2 JP3582922B2 (ja) | 2004-10-27 |
Family
ID=18410264
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35040395A Expired - Fee Related JP3582922B2 (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 誘電体フィルタ及びその調整方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3582922B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6734764B2 (en) * | 2001-03-29 | 2004-05-11 | Tdk Corporation | Shield for dielectric filter and dielectric filter equipped with the same |
-
1995
- 1995-12-22 JP JP35040395A patent/JP3582922B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6734764B2 (en) * | 2001-03-29 | 2004-05-11 | Tdk Corporation | Shield for dielectric filter and dielectric filter equipped with the same |
KR100656563B1 (ko) * | 2001-03-29 | 2006-12-11 | 티디케이가부시기가이샤 | 쉴드 및 이것이 장착된 유전체필터 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3582922B2 (ja) | 2004-10-27 |
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