JPH11214879A - 電気機器の異物侵入防止装置 - Google Patents

電気機器の異物侵入防止装置

Info

Publication number
JPH11214879A
JPH11214879A JP864298A JP864298A JPH11214879A JP H11214879 A JPH11214879 A JP H11214879A JP 864298 A JP864298 A JP 864298A JP 864298 A JP864298 A JP 864298A JP H11214879 A JPH11214879 A JP H11214879A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable plate
opening
electric device
main body
foreign matter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP864298A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Nogami
明宏 野上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Funai Electric Co Ltd
Original Assignee
Funai Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Funai Electric Co Ltd filed Critical Funai Electric Co Ltd
Priority to JP864298A priority Critical patent/JPH11214879A/ja
Publication of JPH11214879A publication Critical patent/JPH11214879A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本体ケース内に塵埃や虫等が侵入するのを防
止し、絶縁不良や短絡等に起因する発火の危険性を回避
し得る電気機器の異物侵入防止装置を提供する。 【解決手段】 本体ケース1に設けられた多数の通気孔
10aに対応して貫通孔12aを多数形成した可動板1
2と、前記通気孔10aに前記貫通孔12aを一致させ
ずに各通気孔10aを前記可動板12で閉塞する閉塞位
置、前記通気孔10aに前記貫通孔12aを一致させて
前記本体ケース1に多数の開口を生じさせる開口位置、
の何れかに前記可動板12を移動させる開閉制御手段2
1と、を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気機器の本体ケ
ース内に塵埃や虫等の異物が侵入するのを防止し得る電
気機器の異物侵入防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気機器は、通常、本体ケース内に電気
部品や電子素子からなる電気回路を露出状態で内蔵して
いる。これら電気部品等は、電気機器がオン動作すると
熱を発し、本体ケース内の温度が上昇して電子素子の誤
動作を招くことがあるため、本体ケースの外周部に多数
の放熱孔を形成し、内部の高熱を外方へ放散させるよう
にしている。このような電気機器の一例として、筐体の
背面側に複数の通風孔を形成したテレビ受像機が知られ
ている(特開平4−43077号公報参照)。このテレ
ビ受像機は、筐体の上面を平坦に形成するとともに、こ
の筐体の背面上方に凹陥部を形成し、この凹陥部の下側
面に通風孔を複数形成したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
一般電気機器は、熱放散のための放熱孔や通風孔、電源
コードを挿入するための挿入孔等、多数の開口が形成さ
れている。これらの開口は、可能な限り小形状としてい
るものの、熱放散の要請上、一定以下にし難いものであ
る。このため、浮遊する塵埃やゴキブリの幼虫等が侵入
して露出した充電部に多く堆積し、これが湿気を含み非
絶縁状態となって発熱したり、成長したゴキブリが卵を
産みつけた場所に電流が通じて漏電が生じたり、さらに
は異極性間の短絡による発火を惹起して電気機器が燃え
る危険性があった。また、前記テレビ受像機は、凹陥部
の下側面に通風孔を複数形成して熱放散の効率化を図っ
ているが、塵埃や幼虫等の異物侵入は免れなかった。特
に、普及型テレビ受像機のようにブラウン管を備えた電
気機器は、高電圧発生部を内蔵していることから、他の
電気機器に比して発火の危険性が高いものであった。
【0004】本発明は、上記課題に鑑みて創案されたも
ので、本体ケース内に塵埃や虫等の異物が侵入するのを
防止し、絶縁不良や短絡等に起因する発火の危険性を回
避し得る電気機器の異物侵入防止装置を提供することを
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のうち請求項1に記載の発明は、本体ケース
に多数の通気孔が設けられた電気機器において、前記各
通気孔に対応して貫通孔を多数形成した可動板と、前記
通気孔に前記貫通孔を一致させずに各通気孔を前記可動
板で閉塞する閉塞位置、前記通気孔に前記貫通孔を一致
させて前記本体ケースに多数の開口を生じさせる開口位
置、の何れかに前記可動板を移動させる開閉制御手段
と、を備えたことを特徴とするものである。また、本発
明に係る請求項2に記載の発明は、前記可動板が略円板
状で、前記本体ケースに対し回転自在に支持されること
を特徴とするものである。また、本発明に係る請求項3
に記載の発明は、前記可動板が前記本体ケースの周面に
沿って進退自在に支持されることを特徴とするものであ
る。また、本発明に係る請求項4に記載の発明は、前記
開閉制御手段が、電気機器の動作開始時に前記可動板を
開口位置へ移動させる一方、動作停止時に閉塞位置へ移
動させることを特徴とするものである。また、本発明に
係る請求項5に記載の発明は、前記開閉制御手段が、電
気機器に設けた温度センサの温度検出に基づき、予め設
定した温度以上のときに前記可動板を開口位置へ移動さ
せる一方、設定温度以下のときは前記可動板を閉塞位置
に移動させることを特徴とするものである。また、本発
明に係る請求項6に記載の発明は、前記電気機器が、テ
レビ受像機であることを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図示例を参照しながら説明する。図1は、本発明に
係る電気機器の異物侵入防止装置を設けたキャビネット
本体を示す平面図、図2は、同キャビネット本体を示す
側面図、図3は、同キャビネット本体に設けた回転板を
示す裏面図、図4は、同キャビネット本体に設けた摺動
板を示す正面図である。この異物侵入防止装置は、普及
型のテレビ受像機に適用され、このテレビ受像機の本体
ケースであるキャビネット本体1内に回転板12、摺動
板17、開閉機構21および制御部28等を備えて構成
されている。キャビネット本体1は、フロントキャビネ
ット2とリヤキャビネット3とからなり、合成樹脂材を
成形加工して製作された後、両者2,3が一体的に接合
されるようになっている。
【0007】フロントキャビネット2は、前部開口と後
部開口とを有する略方形状に形成されており、図示省略
しているがブラウン管のバルブ部が装着される。一方、
リヤキャビネット3は、前部開口を設けた略角錐形状
で、内部にブラウン管のネック部、スピーカおよびプリ
ント基板に構成される電気回路部等が収納されるように
なっている。このリヤキャビネット3は、彎曲した天板
4の上面4aにおける略中央にアンテナ取付部4cを形
成する一方、底板5の下面に脚部5aが設けられてい
る。さらに、このリヤキャビネット3は、前部開口の外
周縁に接合部を形成することにより、この接合部をフロ
ントキャビネット2の内周縁に設けた被接合部に接合し
て一体化される。また、このリヤキャビネット3は、ほ
ぼ中央に段差を設けて尾部を後方に突出させ、右側部を
外方に膨出させてある。この膨出部9に生じる空間領域
に電気回路部等が配置される。なお、図示省略している
が、後側板6には、電源コードを挿入するための挿入孔
も開設されている。
【0008】さらに、前記リヤキャビネット3は、キャ
ビネット本体1の本体内部1aの発熱を外部に放散させ
る通気孔10a,11aを回転板保持部10と格子窓1
1とに多数形成してある。通気孔10aを設ける回転板
保持部10は、天板4のほぼ中央で円形状に形成したも
ので、丸孔とした通気孔10aを前記アンテナ取付部4
cを中心に径外方向へ向けて穿設している。なお、天板
4の裏面4bの中央には、回転板12を支持するための
支軸部4dが下向きに突設されている。4fは、裏面4
bに生じた段差に形成した掛止部であり、復帰バネ13
が掛止されるようになっている。この復帰バネ13は、
後述の第1ソレノイド22のオフ動作時に回転板12を
閉塞位置へ復帰させる引張力に設定されている。
【0009】一方、通気孔11aを設ける格子窓11
は、左右両側板7,8のほぼ中央に形成されており(図
3は右側板8を示す)、略矩形状が前部格子窓11A
で、略台形状が後部格子窓11Bとなっていて、それぞ
れに横長の長孔とした通気孔11aを上下方向に穿設し
ている。このように、リヤキャビネット3側の各所に放
熱用の通気孔10a,11aを集中して穿設してある
と、前記フロントキャビネット3側に形成する必要がな
く、効率的な熱放散が可能となるものである。ところ
で、前記左右両側板7,8には、2列の格子窓11A,
11Bに沿って3本のガイドレール14,15,16が
配設されている。これらのガイドレールは、前後部の摺
動板17A,17Bを上下方向に摺動させるもので、長
さ方向にガイド溝をそれぞれ形成してある。なお、中央
ガイドレール15は、左右の側板7,8のほぼ中央に生
じている段差に合わせた形状となっており、前後部の摺
動板17A,17Bを係合して摺動可能なように2本の
ガイド溝が設けられている。
【0010】回転板12は、前記回転板保持部10より
も僅かに小径の円板状で、天板4の曲率に合わせて彎曲
させており、裏面の中心に軸孔およびピニオン部20が
設けられている。そして、回転板保持部10に形成され
た通気孔10aに対応する位置に、この通気孔10aと
同径の丸孔からなる多数の貫通孔12aが穿設されてい
る。これら貫通孔12aは、軸孔を中心にして径外方向
へ放射状に配されている。この回転板12は、前記天板
4の支軸部4dに軸孔を緩挿して回転自在に保持される
が、支軸部4dの先端を円盤状の鍔部4eとすることに
より保持される。なお、支軸部4dにネジ孔を形成し、
このネジ孔にネジ部を有する保持具を螺入することによ
り、回転板12を回転可能に保持してもよい。何れの場
合も、前記ピニオン部20のギャに開閉機構21を構成
するラック部24のギャを噛合させておく。
【0011】また、前記摺動板17のうち、前部摺動板
17Aは、前部格子窓11Aを覆う大きさの矩形状に形
成され、この格子窓11Aの通気孔11aに対応して多
数の貫通孔17aが開設されている。また、後部摺動板
17Bも、後部格子窓11Bを覆う大きさの矩形状で、
この格子窓11Bの通気孔11aに対応して多数の貫通
孔17aを開設してある。この前後部の摺動板17A,
17Bは、各両側縁に係合突部が突設されており、前記
ガイドレール14〜16のガイド溝に係合保持される。
また、この前後部の摺動板17A,17Bは、各上部側
が連結部材17bにて連結されている。この連結部材1
7bには、連結ロッド23bを介して第2ソレノイド2
3のシャフト23aが固着されており、この第2ソレノ
イド23の動作時に両摺動板17A,17Bが一体的に
上下方向へ進退動可能となっている。17c,17c
は、各摺動板17A,17Bの下端縁に設けた掛止具で
あり、この掛止具17cと内側面の段差に形成した掛止
部4g,4gとの間に復帰バネ18,19が掛止され
る。これらの復帰バネ18,19は、第2ソレノイド2
3のオフ動作時に両摺動板17A,17Bを下部側の閉
塞位置へ復帰させる引張力に設定されている。
【0012】開閉機構23は、前記回転板12および前
後部の摺動板17A,17Bを移動させるもので、第
1、第2のソレノイド22,23やラック部24を備え
ており、制御部28からの制御信号によってオン・オフ
動作する構成となっている。第1および第2ソレノイド
22,23は、本体部に取付片を複数設けており、長さ
方向にシャフト22a,23aを突出させている。この
シャフト22a,23aは、供給電圧を受けてオン動作
したとき本体部側に後退し、電圧の遮断によりオフ動作
すると所定の長さだけ本体部から突出する構成になって
いる。第1ソレノイド22は、そのシャフト22aを前
記回転板12のピニオン部20側に向けて、天板4の裏
面4bに固着されている。この第1ソレノイド22のシ
ャフト22aには、連結ロッド22bを介してラック部
24の一端24aが連結されている。
【0013】このラック部24は、他端24bに復帰バ
ネ13が掛止されるが、そのギャをピニオン部20のギ
ャに歯合させて張設状態とすることにより、第1ソレノ
イド22のオン・オフ動作に応じて進退動する。このラ
ック部24の進退動により、回転板12が予め設定した
移動範囲内、すなわち、前記通気孔10aに前記貫通孔
12aを一致させずに各通気孔10aを回転板12の内
面側で閉塞する閉塞位置、また、通気孔10aに貫通孔
12aを一致させてキャビネット本体1に多数の開口1
bを生じさせる開口位置、の何れかに回動する。
【0014】第2ソレノイド23は、そのシャフト23
aを下方に向けて、左右の側板7,8の上部側にそれぞ
れ固着されている。各第2ソレノイド23のシャフト2
3aには、前述の如く連結部材17bの中央が連結され
ている。この連結により、前後部の摺動板17A,17
Bがシャフト23aで吊り下げられ、第2ソレノイド2
3のオン・オフ動作に応じて上下に進退動する。このシ
ャフト23aの進退動により、摺動板17A,17Bが
予め設定した範囲内、つまり、前記回転板12と同様、
通気孔11aに貫通孔17aを一致させずに各通気孔1
1aを摺動板17の内面側で閉塞する閉塞位置、また、
通気孔11aに貫通孔17aを一致させてキャビネット
本体1に多数の開口1bを生じさせる開口位置、の何れ
かに移動する。
【0015】制御部28は、受像機全体の動作制御を行
うマイクロコンピュータであって、電源回路26からの
出力信号、パワーキー27等を備えたキー操作部からの
出力信号、その他の信号が導かれており、パワーキー2
7のオン・オフ操作時に送出されてくる操作信号に基づ
いてスイッチ25の可動接点を開閉し、開閉機構21を
動作制御する構成になっている。この開閉機構21は、
前記第1および第2ソレノイド22,23がスイッチ2
5を介して電源回路26に接続されている。この電源回
路26には、商用電源が導入されており、他の回路部に
所定の電圧を供給するとともに、スイッチ25の固定接
点に電圧を与えている。このスイッチ25の可動接点に
は、前記第1および第2ソレノイド22,23が接続さ
れており、制御部28からの切換信号に従って閉成した
とき、両ソレノイド22,23に電圧が供給されてオン
動作させる一方、開成したときは両ソレノイド22,2
3をオフにする。
【0016】次に、上記テレビ受像機の異物侵入防止装
置の動作について説明する。このテレビ受像機は、番組
を視聴しない動作停止のときは、回転板12および摺動
板17が閉塞位置にあり、図6に示すように、天板4の
各通気孔10aと回転板12の各貫通孔12aとが一致
しない状態にある。また、図8に示す如く左右両側板
7,8の各通気孔11aに、左右両摺動板17A,17
Bの各貫通孔17aが一致せず、キャビネット本体1が
ほぼ密閉されている。まず、ユーザーがテレビを聴視す
るためにパワーキー27をオン操作すると、制御部28
はオン指令に基づいてスイッチ25を閉成させる。これ
に伴って、電源回路26から第1および第2ソレノイド
22,23に電圧が供給されることによりオン動作し、
各ソレノイドのシャフト22a,23aが後退する。第
1ソレノイド22がオン動作すると、ラック部24が後
退動して図3に示す回転板12を開口位置まで右回転さ
せる。すると、図7に示すように、天板4の各通気孔1
0aに回転板12の各貫通孔12aが一致して、キャビ
ネット本体1の天板4に多数の開口1bが生じる。
【0017】一方、第2ソレノイド23がオン動作する
と、連結ロッド23bが後退動して図4に示す前後部の
摺動板17A,17Bを開口位置まで上動させる。する
と、図9に示す如く格子窓11A,11Bの通気孔11
aに左右両摺動板17A,17Bの貫通孔17aが一致
して、キャビネット本体1の左右両側板7,8に多数の
開口1bが生じる。このように、パワーキー27をオン
にしたときにキャビネット本体1の上部と左右の側壁に
多数の開口1bが開けられると、電気部品や電子素子等
が熱を発しても、通気孔10a,11aおよび貫通孔1
2a,17aを介して外方に熱が放散される。よって、
電子素子等が高熱で誤動作する問題が回避され、テレビ
の番組を聴視するうえで支障が生じることはない。この
後、ユーザーがパワーキー27をオフにすると、制御部
28がスイッチ25を開成するので、第1および第2ソ
レノイド22,23がオフ動作し、各復帰バネ13,1
8,19により各シャフト22a,23aが引っ張られ
て一定長さ突出する。
【0018】第1ソレノイド22側のシャフト22aが
突出すると、ラック部24が前進動して前記回転板12
を閉塞位置まで左回転させる。すると、各通気孔10a
と各貫通孔12aとが一致しなくなり、回転板12の内
面側で各通気孔10aを閉塞して、多数の開口1bが閉
じられる(図6に示す状態)。また、第2ソレノイド2
3側のシャフト23aが突出すると、連結ロッド23b
が前進動して前後部の摺動板17A,17Bを閉塞位置
まで下動させる。すると、各通気孔11aと各貫通孔1
7aとが一致しなくなり、摺動板17A,17Bの内面
側で各通気孔11aを閉塞して、多数の開口1bが閉じ
られる(図8に示す状態)。
【0019】このように、パワーキー27をオフにする
と、キャビネット本体1がほぼ密閉されるので、浮遊す
る塵埃やゴキブリの幼虫等が侵入して露出した充電部に
多く堆積することがなくなる。よって、これが湿気を含
み非絶縁状態となって発熱したり、成長したゴキブリが
卵を産みつけた場所に電流が通じて異極性間に短絡が生
じ発火を惹起してテレビ受像機が燃えるといった危険性
も軽減される。特に、普及型テレビ受像機のようにブラ
ウン管を備えた電気機器は、高電圧発生部を内蔵してお
り、他の電気機器に比して発火の危険性が高いものであ
るが、短絡や漏電が発生しなくなるので安全性が確保さ
れる。
【0020】なお、上記実施の形態では、パワーキー2
7のオン・オフ操作に応じて制御部28が第1および第
2ソレノイド22,23を動作制御し、回転板12を回
動させたり前後部の摺動板17A,17Bを上下動させ
る場合について説明したが、このパワーキー操作による
制御の他に温度センサをキャビネット本体1内に取り付
け、ディジタル変換される温度検出信号により自動的に
動作させるようにしてもよい。この場合は、オン・オフ
動作の温度を予め設定しておき、この設定温度以上のと
きにスイッチ25を閉成して回転板12を前述の開口位
置へ回動させるとともに、前後部の摺動板17A,17
Bを開口位置へ移動させる。一方、設定温度以下になっ
たときは回転板12を閉塞位置に回動させるとともに、
前後部の摺動板17A,17Bを閉塞位置まで戻させ
る。これにより、パワーキー27をオン・オフ操作した
ときと同じ動作制御がなされるので、前記実施の形態に
等しい作用効果を奏する。なお、上記説明においては、
テレビ受像機やビデオ一体型テレビ等に適用する場合に
ついて説明したが、これらのAV機器に限らず、塵埃等
の異物によって発火や短絡等を惹起し易い各種電気機器
に広く採用し得るものである。
【0021】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成したことか
ら、以下の効果を奏する。開閉制御手段が、本体ケース
に開口を生じさせない閉塞位置と、多数の開口を生じさ
せる開口位置との何れかに可動板を移動させるようにし
たので、本体ケースに内蔵の電気部品や電子素子等が熱
を発するときに開口位置にすれば、この発熱が外方に放
散されるため、電気機器の使用時に誤動作等の支障が生
じることはない。また、発熱が止まると閉塞位置にして
本体ケースを密閉できるから、浮遊塵埃や幼虫等の異物
が侵入して露出した充電部に多く堆積する不具合がなく
なり、これが湿気を含み非絶縁状態となって発熱した
り、成長した虫が卵を産みつけた場所に電流が通じて異
極性間に短絡が生じ発火を惹起して電気機器が燃えると
いった危険性が大幅に軽減される。また、前記可動板が
略円板状で、本体ケースに対し回転自在に支持されるた
め、構造が簡単であり容易に製作することができる。ま
た、前記可動板が本体ケースの周面に沿って進退自在に
支持されるので、確実に本体ケースを密閉状態とするこ
とができる。また、前記開閉制御手段が、電気機器の動
作開始時に可動板を開口位置へ移動させる一方、動作停
止時に閉塞位置へ移動させるので、電気機器の動作に応
じて自動的に異物の侵入を確実に防止することができ
る。また、前記開閉制御手段が、電気機器に設けた温度
センサの温度検出に基づいて開閉動作させるため、内蔵
の電気部品や電子素子等の発熱温度に応じて自動的に放
熱がなされる一方、温度低下時には開口が自動閉塞され
ることから、異物の侵入を能率的に防止することができ
る。また、前記電気機器が、テレビ受像機であることか
ら、高電圧発生部を内蔵しており、他の電気機器に比し
て発火の危険性が高いものであるが、異物の侵入を防止
することによって漏電や短絡等による発火の生じなくな
り安全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電気機器の異物侵入
防止装置を設けたキャビネット本体を示す平面図であ
る。
【図2】同キャビネット本体を示す側面図である。
【図3】同キャビネット本体に設けた回転板を示す裏面
図である。
【図4】同キャビネット本体に設けた摺動板を示す正面
図である。
【図5】電気機器の異物侵入防止装置を示す電気的ブロ
ック線図である。
【図6】回転板による閉塞状態を示す説明図である。
【図7】回転板による開口状態を示す説明図である。
【図8】摺動板による閉塞状態を示す説明図である。
【図9】摺動板による開口状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 本体ケース 10a 通気孔 12 可動板 12a 貫通孔 21 開閉制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H05K 5/02 H05K 5/02 L

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケースに多数の通気孔が設けられた
    電気機器において、前記各通気孔に対応して貫通孔を多
    数形成した可動板と、前記通気孔に前記貫通孔を一致さ
    せずに各通気孔を前記可動板で閉塞する閉塞位置、前記
    通気孔に前記貫通孔を一致させて前記本体ケースに多数
    の開口を生じさせる開口位置、の何れかに前記可動板を
    移動させる開閉制御手段と、を備えた電気機器の異物侵
    入防止装置。
  2. 【請求項2】 前記可動板が略円板状で、前記本体ケー
    スに対し回転自在に支持されることを特徴とする請求項
    1に記載の電気機器の異物侵入防止装置。
  3. 【請求項3】 前記可動板が前記本体ケースの周面に沿
    って進退自在に支持されることを特徴とする請求項1に
    記載の電気機器の異物侵入防止装置。
  4. 【請求項4】 前記開閉制御手段が、電気機器の動作開
    始時に前記可動板を開口位置へ移動させる一方、動作停
    止時に閉塞位置へ移動させることを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれかに記載の電気機器の異物侵入防止装
    置。
  5. 【請求項5】 前記開閉制御手段が、電気機器に設けた
    温度センサの温度検出に基づき、予め設定した温度以上
    のときに前記可動板を開口位置へ移動させる一方、設定
    温度以下のときは前記可動板を閉塞位置に移動させるこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電
    気機器の異物侵入防止装置。
  6. 【請求項6】 前記電気機器が、テレビ受像機であるこ
    とを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の電
    気機器の異物侵入防止装置。
JP864298A 1998-01-20 1998-01-20 電気機器の異物侵入防止装置 Pending JPH11214879A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP864298A JPH11214879A (ja) 1998-01-20 1998-01-20 電気機器の異物侵入防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP864298A JPH11214879A (ja) 1998-01-20 1998-01-20 電気機器の異物侵入防止装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11214879A true JPH11214879A (ja) 1999-08-06

Family

ID=11698614

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP864298A Pending JPH11214879A (ja) 1998-01-20 1998-01-20 電気機器の異物侵入防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11214879A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007293188A (ja) * 2006-04-27 2007-11-08 Mitsubishi Electric Corp 表示装置及びその筐体
CN100413389C (zh) * 2004-06-07 2008-08-20 奇鋐科技股份有限公司 一种机壳面板结构
JP2010108783A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Yazaki Corp ヒュージブルリンクユニット
US10149404B2 (en) 2013-04-04 2018-12-04 Denso Corporation Opening and closing control system and opening and closing control apparatus
CN113064474A (zh) * 2021-04-28 2021-07-02 山东致群信息技术股份有限公司 一种审讯主机用机箱

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100413389C (zh) * 2004-06-07 2008-08-20 奇鋐科技股份有限公司 一种机壳面板结构
JP2007293188A (ja) * 2006-04-27 2007-11-08 Mitsubishi Electric Corp 表示装置及びその筐体
JP2010108783A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Yazaki Corp ヒュージブルリンクユニット
US10149404B2 (en) 2013-04-04 2018-12-04 Denso Corporation Opening and closing control system and opening and closing control apparatus
CN113064474A (zh) * 2021-04-28 2021-07-02 山东致群信息技术股份有限公司 一种审讯主机用机箱

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3115257B2 (ja) 電子レンジ
US10587785B2 (en) Monitoring camera and condensation suppressing method
CA2351204A1 (en) Electromagnetic shield plate, electromagnetic shield structure, and entertainment device
JPH11214879A (ja) 電気機器の異物侵入防止装置
JPH0357266Y2 (ja)
US5134547A (en) Electric apparatus housing an electromagnetic wave noise generating source
JP2009093156A (ja) 回路基板、基板本体の支持構造、液晶表示装置及び薄型表示装置
CN115003079B (zh) 智能壳体、控制方法及智能电器
JP2012191562A (ja) 回路湿度調整装置および液晶テレビ
EP1281302B1 (en) Electronic device
CN207820396U (zh) 一种防虫电控盒
JP2661069B2 (ja) 高周波加熱装置
CN219612317U (zh) 具有防水功能的智能电源
JPH09327435A (ja) 内視鏡用光源装置
JPH05332555A (ja) 電子レンジ
CN210511797U (zh) 控制器及电器
CN210273201U (zh) 一种安全可靠的配电箱
CN107911982A (zh) 一种防虫电控盒
CN218890089U (zh) 一种用于电器柜内放置热熔胶灭火器的固定装置
US3167689A (en) Electrical assembly
JPH0215187Y2 (ja)
JPS6370086A (ja) インバ−タ冷蔵庫等の電気部品取付構造
JPH0348499A (ja) 電気装置
JPS5813944A (ja) 調理器
JP2577087Y2 (ja) テープ電線の接続構造