JPH11214853A - 配線板の製造方法 - Google Patents

配線板の製造方法

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JPH11214853A
JPH11214853A JP9323469A JP32346997A JPH11214853A JP H11214853 A JPH11214853 A JP H11214853A JP 9323469 A JP9323469 A JP 9323469A JP 32346997 A JP32346997 A JP 32346997A JP H11214853 A JPH11214853 A JP H11214853A
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wiring board
capacitor
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JP9323469A
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English (en)
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Hisayoshi Yamoto
久良 矢元
Toshifumi Nakamura
利文 中村
Katsuhiro Yoneyama
勝廣 米山
Chihiro Makihara
千尋 牧原
Genshitarou Kawamura
原子太郎 川村
Hideo Emura
秀男 江村
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Kyocera Corp
Sony Corp
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Kyocera Corp
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、電気的特性の安定した高容量のコン
デンサを形成することができる配線板の製造方法を実現
しようとするものである。 【解決手段】配線板の製造方法において、絶縁基板の一
面に所定パターンの導体層を積層形成する第1の工程
と、導体層の表面を平坦化する第2の工程と、導体層の
所定電極上に高誘電体材料からなる高誘電体層を積層形
成する第3の工程と、高誘電体層上に電極材料からなる
電極層を積層形成する第4の工程とを設けるようにした
ことにより、絶縁基板の一面に、表面が平坦化された導
体層の電極と、高誘電体層と、電極層とを順次積層して
なる高容量のコンデンサを形成することができ、かくし
て電気的特性の安定した高容量のコンデンサを形成する
ことができる配線板の製造方法を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。
【0002】発明の属する技術分野 従来の技術(図6) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態 (1)本実施の形態による多層セラミツク配線板の構成
(図1及び図2) (2)本実施の形態による多層セラミツク配線板の製造
手順(図3(A)〜図5(C)) (3)本実施例の形態の動作及び効果 (4)他の実施の形態 発明の効果
【0003】
【発明の属する技術分野】本発明は配線板の製造方法に
関し、例えば多層セラミツク配線板に適用して好適なも
のである。
【0004】
【従来の技術】従来、多層セラミツク配線板として図6
のように構成されたものがある。かかる構成の多層セラ
ミツク配線板1においては、ガラスセラミツク基板2A
〜2Fの一面に所望パターンの導体層(配線パターン)
3A〜3Iを形成すると共に、当該ガラスセラミツク基
板2A〜2Fを必要に応じて誘電体からなる誘電体シー
ト4A、4Bを介在させながら複数枚重ね合わせて焼き
固めることにより形成されている。
【0005】この場合所定の導体層3B〜3Hには、所
定の電極間を導通接続するように抵抗材料が印刷される
ことにより抵抗体5A、5Bが形成されると共に、誘電
体シート4A、4Bを挟む導体層3B及び3C、3F及
び3Gにはそれぞれ誘電体シート4A、4Bを介して対
向するように電極3BX及び3CX、3FX及び3GX
が設けられることによりこれら各電極3BX及び3C
X、3FX及び3GXと、誘電体シート4A、4Bとで
なるコンデンサ6A、6Bが形成されている。
【0006】これによりこの種の多層セラミツク配線板
1においては、上述のように抵抗体5A、5B及びコン
デンサ6A、6Bを内蔵する分、表面上に実装する抵抗
体及びコンデンサ数を低減することができ、その分当該
表面を有効に利用し得るようになされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところでコンデンサの
容量は、電極間距離に反比例し、かつ電極間に配設され
た誘電体の誘電率に正比例する。
【0008】ところがかかる多層セラミツク配線板1で
は、誘電体シート4A、4Bの取り扱い上の関係や、膨
張係数及び収縮率等の問題から誘電体シート4A、4B
としてアルミナを材料とする厚さ12.5〜 100〔μm〕程
度で比誘電率が5〜6程度のものが用いられており、こ
のため内部に高容量のコンデンサを形成できない問題が
あつた。
【0009】実際上、誘電体シート4A、4Bとして厚
さ50〔μm〕、誘電率7のアルミナ薄板を用いた場合、
得られる容量値は単位面積当たり1.24〔pF/mm2〕程度で
あり、小型製品において使用可能な誘電体コンデンサの
1個当たりの実用的面積は常識的に0.1 〜3〔mm〕角程
度であることから、これら誘電体コンデンサの1個当た
りの容量は0.01〜10〔pF〕程度となる。
【0010】そして例えば電話機では、ベースバンド用
の回路ブロツク(BBブロツク)及び高周波用の回路ブ
ロツク(RFブロツク)に用いられる各コンデンサの容
量値は1.0 〜1000000 〔pF〕程度であり、このため上述
のような容量値が0.01〜10〔pF〕程度の誘電体コンデン
サを適用するのは非常に困難であつた。
【0011】このため誘電体シート4A、4Bの板厚を
薄くしたり、又は誘電体シート4A、4Bの誘電率を高
くすることができれば、シート形状の高誘電体コンデン
サでも適用し得ると考えられるが、実際上、従来の作製
工程では薄型化に限界が生じることや、高誘電率の材料
が常に最適な熱膨張係数を有するとは限らないため自由
な材料選定ができず、この結果誘電体シート4A、4B
の薄型化又は誘電率の向上を実現するのは非常に困難で
あつた。
【0012】従つて例えば多層セラミツク配線板におい
て、その内部に電気的特性の安定した高容量のコンデン
サを形成することができれば、その表面上に実装するコ
ンデンサ数を低減し又は0にすることができる分、コン
デンサを実装するために必要な実装面積を省略して多層
セラミツク配線板全体として小型化することができる。
【0013】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、電気的特性の安定した高容量のコンデンサを形成す
ることができる配線板の製造方法を提案しようとするも
のである。
【0014】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、絶縁基板の一面に所定パターンの
導体層を積層形成する第1の工程と、導体層の表面を平
坦化する第2の工程と、導体層の所定電極上に高誘電体
材料からなる高誘電体層を積層形成する第3の工程と、
高誘電体層上に電極材料からなる電極層を積層形成する
第4の工程とを設けるようにする。
【0015】この結果、絶縁基板の一面に、表面が平坦
化された導体層の電極と、高誘電体層と、電極層とを順
次積層してなる高容量のコンデンサを形成することがで
き、当該コンデンサ内の高誘電体層には凹凸による電界
集中が生じることがないため、高誘電体層が電気的絶縁
耐圧性の低下によつて絶縁破壊すると共にリーク電流が
発生するのを回避することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0017】(1)本実施の形態による多層セラミツク
配線板の構成 図1において、10は全体として本実施の形態による多
層セラミツク配線板を示し、ガラスセラミツク基板11
A〜11Dの一面側に所望パターンの導体層12A〜1
2Fを形成すると共に、当該ガラスセラミツク基板11
A〜11Dを必要に応じて誘電体からなる誘電体シート
13を介在させながら複数枚重ね合わせて焼き固めるこ
とにより形成されている。
【0018】また最上層のガラスセラミツク基板11A
の表面上にはポリイミド樹脂材又はエポキシ樹脂材から
なる絶縁体層14が積層形成され、当該絶縁体層14上
には金等の所望の電極材料からなる所望パターンの導体
層17が外部電極として形成されている。
【0019】この場合各ガラスセラミツク基板11A〜
11D及び絶縁体層14の所定位置にはそれぞれ隣接す
る導体層12A〜12F間を導通接続する導通路15A
〜15Gが設けられると共に、一部の導体層12A、1
2Bには所定の電極間に抵抗材料が印刷されることによ
り抵抗体16A〜16Cが設けられている。
【0020】また最下層のガラスセラミツク基板11D
上に設けられた導体層12Fには、バリアメタル層(図
示せず)を介して金等の所望の電極材料からなる導体層
18が外部電極として積層形成されている。
【0021】さらに最上層のガラスセラミツク基板11
A上に設けられた導体層12Aには、薄膜形成プロセス
を用いてコンデンサ19が設けられ、絶縁体層14上に
形成された導体層17と導通路15Hを介して導通接続
されている。
【0022】実際上このコンデンサ19においては、図
2に示すように、最上層のガラスセラミツク基板11A
上に設けられた導体層12A上に銅及び酸素の拡散防止
のためのバリアメタル層20が形成されると共に、当該
バリアメタル層20上に高誘電体材料からなる高誘電体
層21が積層形成され、当該高誘電体層21上に金等の
電極材料からなる上部電極層22が積層形成されること
により構成されている。
【0023】この場合高誘電体層21は、タンタルオキ
サイド(比誘電率20〜25)や、バリウムチタンオキサイ
ド(BaTiO3、比誘電率2000)又はストロンチウムチタン
オキサイド(SrTiO3、比誘電率150 〜200 )等の高誘電
体材料を、印刷、スピンコート、スパツタ又はCVD
(Chemical Vapor Deposition )等の手法を用いてバリ
アメタル層20上に例えば 100〜5000〔Å〕程度の膜厚
で供給することにより形成されている。
【0024】これによりこの多層セラミツク配線板10
においては、高誘電体層21を形成する高誘電体材料
や、当該高誘電体層21の膜厚などを選択することによ
つて、高容量のかつ所望容量のコンデンサを内部に設け
ることができるようになされている。
【0025】かかる構成に加え、この多層セラミツク配
線板10の場合、絶縁体層14及び最下層のガラスセラ
ミツク基板11Dにはそれぞれレジスト25及び26が
塗布されている。
【0026】(2)本実施の形態による多層セラミツク
配線板の製造手順 ここでこのような多層セラミツク配線板10は、図3
(A)〜図5(C)に示す以下の手順により製造するこ
とができる。
【0027】すなわち、まずアルミナ、ホウケイ酸化物
及びシリコン酸化物等のセラミツク材料粉末(粉体の平
均粒径は約5〔μm〕)を混合し、水又はアルコール等
の溶剤、及びメタクリル酸ブチル等の有機バインダを加
えて練り合わせた後、かくして得られた混練体を延ばし
て薄板(例えば厚さ12〜 200〔μm〕、縦横5〜 200
〔cm〕)を形成する。
【0028】次いでこの薄板を数十〜数百度(50〜 400
〔℃〕程度)に加熱して溶媒の大半を蒸発させることに
よりある程度の強度を有する図3(A)に示すようなガ
ラスセラミツク基板11A〜11Dを形成した後、図3
(B)に示すように、このガラスセラミツク基板11A
〜11Dの一面又は両面に金、銅、白金若しくはタング
ステンの単体又は化合物でなる導電材料を含む溶液を用
いて所望パターンの導体層12A〜12Fをそれぞれ形
成する。
【0029】この場合各導体層12A〜12Fは、印刷
又はスピンコート等の手法を用いて線幅10〜1000〔μ
m〕程度、厚さ0.1 〜50〔μm〕程度の配線パターンを
形成した後、数十〜数百度(50〜 400〔℃〕程度)に加
熱して溶媒の大半を蒸発させることにより形成すること
ができる。
【0030】ところで通常、約数十〔μm〕の厚みを有
する導体層12A〜12Fの表面上には、約数〔μm〕
の大きさからなる複数の凸凹(図示せず)が全体に亘つ
て形成されている。そこで図4(A)に示すように、導
体層12A〜12Fのうち最上層となる導体層12A
を、他の導体層12B〜12Fよりも、その表面12A
X上に形成された凸凹12AT分の高さに応じて数〔μ
m〕程度厚めに形成しておくようにする。
【0031】そしてこのような手順により所望のパター
ンの導体層12Aが形成されてなるガラスセラミツク基
板11Aを作製すると共に、所望のパターンの導体層1
2B〜12Fが形成されてなるガラスセラミツク基板1
1B〜11Dを所望する層数枚分だけ作製することがで
きる。
【0032】続いて図3(C)に示すように、上述のよ
うにして作製したこれら各セラミツク基板11A〜11
Dの所定位置にパンチ等で穴を穿設し、この後この穴を
導電性材料で埋めることにより所定の導体層12A〜1
2F間を導通接続する導通路15A〜15Gを形成す
る。
【0033】さらにこの後これら各セラミツク基板11
A〜11Dを位置決めした状態で重ね合わせた後、これ
らセラミツク基板11A〜11Dを位置がずれないよう
に押さえながら数百度(400 〜1300〔℃〕)に加熱して
溶媒を蒸発させ、さらにセラミツク材料の硬化、導電性
材料の抵抗値低下、抵抗体薄膜の抵抗値の安定化を行う
ことにより、図3(D)に示すような多層セラミツク配
線板30を形成する。なお加熱処理は、水素を含む還元
性雰囲気又は窒素等の不活性雰囲気のもとに行うように
する。
【0034】続いて図4(B)に示すように、導体層1
2Aの表面12AXを例えばグラインダ等の研磨手段2
8を用いて研磨する。これにより導体層12Aの表面1
2AX上に形成された凸凹12ATが除去されると共
に、当該表面12Aが平坦化される。このとき導体層1
2Aの厚みは研磨量に応じて薄くなるが、予め凸凹12
AT分だけ厚く形成しておいたことにより、研磨後であ
つても所望の厚みを有する導体層12Aを得ることがで
きる。
【0035】この後、この多層セラミツク配線板30の
最上層の導体層12Aの表面の特性を改善するため、必
要に応じてこれら導体層12A上に金、パラジウム又は
白金等からなる金属層を形成する。
【0036】続いて図5(A)に示すように、この多層
セラミツク配線板30の最上層の導体層12A上に印
刷、スパツタ又はCVD等の手法を用いてタングステ
ン、ルテニウム又はルテニウムオキサイド等を被着し、
バリアメタル層20を0.005 〜1.0 〔μm〕程度の厚み
で形成する。
【0037】次いでこの多層セラミツク配線板30の最
上層の導体層12Aのうちの所定電極上に積層されたバ
リアメタル層20上に印刷、スピンコート、スパツタ又
はCVD等の手法によりタンタルオキサイド又はバリウ
ムチタンオキサイド等の高誘電体材料からなる高誘電体
層21を形成する。このとき高誘電体層21の厚さ、誘
電率、tan σ及び耐圧等は、要求に応じて最適な値を選
定するようにする。
【0038】続いてこのように高誘電体層21を成膜形
成した多層セラミツク配線板30を300 〜800 〔℃〕の
酸素雰囲気等の所定雰囲気中で0.1 〜180 分程度加熱処
理することにより高誘電体層21の電気的特性を向上さ
せた後、この高誘電体層21上に金等の所望の電極材料
を用いて上部電極層22を形成する。これによりコンデ
ンサ19を得ることができる。
【0039】またこのとき必要に応じて多層セラミツク
配線板30の最上層に設けられた導体層12Aの所定の
電極間にルテニウムオキサイド等を供給するようにして
抵抗体16Aを形成する。
【0040】さらにこの後コンデンサ19の高誘電体層
21の電気特性を向上させるため、200 〜 500〔℃〕で
0.1 〜180 分程度加熱処理すると共に、この後必要に応
じてコンデンサ19の容量や抵抗体16Aの抵抗値のト
リミングを実施する。
【0041】続いて図5(B)に示すように、この多層
セラミツク配線板30の表面(ガラスセラミツク基板1
1Aの表面)上に、コンデンサ19の上部電極層22が
露出しない厚みで印刷、スピンコート又は貼り合わせ等
の手法によりポリイミド又はエポキシ樹脂等の絶縁性樹
脂材からなる絶縁体層14を形成し、この後絶縁体層1
4の所定位置に従来の手法を用いてスルーホールを形成
する。
【0042】なおこのとき例えば絶縁体層14の材料と
して感光性ポリイミドやエポキシ樹脂を採用したときに
は、スピンコートや印刷により塗布し、数百度で加熱硬
化した後対応する位置に紫外線等を照射し、現像した
後、スルーホールを形成することができる。
【0043】そしてこの後このようにして絶縁体層14
が積層形成された多層セラミツク配線板30の表面(す
なわち絶縁体層14の表面)上に、スパツタやめつきな
どの手法を用いて所望パターンの導体層17を形成する
と共に、これと同時にスルーホールを導電材で埋めるこ
とにより導通路15Hを形成する。この後、多層セラミ
ツク配線板30の最上層及び最下層にそれぞれ導体層1
7及び18が露出するようにレジスト25及び26を塗
布する。これにより図5(C)に示すような多層セラミ
ツク配線板10を得ることができる。
【0044】(3)本実施例の形態の動作及び効果 以上の構成において、この実施の形態による多層セラミ
ツク配線板10では、最上層のセラミツク基板11A上
に積層形成された導体層12Aの所定電極上にバリアメ
タル層20と、高誘電体材料からなる高誘電体層21
と、上部電極層22とが順次積層されるようにしてコン
デンサ19が形成される。
【0045】従つてこの多層セラミツク配線板10で
は、コンデンサ19の高誘電体層21が多層セラミツク
配線板の1つの層を形成していない分、当該高誘電体層
21の材料として熱膨張率や収縮率を考慮することなく
所望のかつ高い誘電率を有する材料を用いることがで
き、また薄膜形成プロセスを用いて高誘電体層21を形
成する分、薄い膜厚の高誘電体層21を形成することが
できるため、高容量でかつ所望容量のコンデンサ19を
形成することができる。
【0046】またこの多層セラミツク配線板10では、
最上層のセラミツク基板11A上に所望パターンの導体
層12Aを形成する際に、当該導体層12Aの厚みをそ
の表面12AX上に形成される凸凹12AT分の高さに
応じて厚めに設定しておく。続いて導体層12Aの表面
12AXを凸凹12ATを除去するように研磨すること
により、当該導体層12Aを所望の厚みでかつ表面12
AXを平坦化することができる。
【0047】これにより平坦化された導体層12Aを下
部電極としてコンデンサ19を形成した場合、当該コン
デンサ19内の薄い膜厚の高誘電体層21には電界集中
が生じることがないため、高誘電体層21が電気的絶縁
耐圧性の低下によつて絶縁破壊すると共にリーク電流が
発生するのを回避することができ、かくしてコンデンサ
19の電気的特性を安定化させることができる。
【0048】以上の構成によれば、最上層のセラミツク
基板11A上に形成された導体層12Aを平坦化した
後、当該導体層12Aの所定の電極上に、薄膜形成プロ
セスを用いてバリアメタル層20と、高誘電体材料から
なる高誘電体層21と、上部電極層22とを順次積層形
成するようにしてコンデンサ19を形成するようにした
ことにより、電気的特性の安定した高容量のコンデンサ
19を多層セラミツク配線板10の内部に設けることが
できる。
【0049】(4)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、コンデンサ19のバ
リアメタル層20の材料としてタングステン、ルテニウ
ム又はルテニウムオキサイドRuOx(X=0.05〜2.0 )等
を適用するようにした場合について述べたが、本発明は
これに限らず、要は、銅及び酸素の拡散を防止できる材
料であるのならば、バリアメタル層20の材料として
は、この他Ir-Hf-Ox、PdRhO 、PdRuO 、Ti/Ir-Hf-Ox/I
r、Ti/Ir-Hf-Ox/Pt、Ti/Ir-Hf-Ox/Ti/Pt 、Ti/Ir-Hf-Ox
/Ti/Ir 等の種々の材料を適用できる。またこれらの材
料からなる薄膜を組み合わせてバリアメタル層20を多
層薄膜構造とするようにしても良い。
【0050】また上述の実施の形態においては、コンデ
ンサ19の高誘電体層21の材料としてタンタルオキサ
イド、BaTiO3又はSrTiO3(STO )等を適用するようにし
た場合について述べたが、本発明はこれに限らず、高誘
電体層21の材料としては、この他BaSrTiO3(BST 、比
誘電率500 〜860 )、PbLaZrTiO3(PLZT、比誘電率750
〜4000)、PbTiO3(比誘電率100 〜200 )等の種々の高
誘電体材料を適用できる。またコンデンサ19の高誘電
体層21の材料としては、高誘電体材料に類似した、例
えばPbZrTiO3(PZT 、比誘電率350 〜1000)等のペロブ
スカイト構造誘電体材料を用いるようにしても良い。な
おこのときtanσも必要に応じて最適な材料及び組成
を選ぶことができ、複数組成や、厚さ及び面積も作成や
選択が可能である。
【0051】さらに上述の実施の形態においては、本発
明によるコンデンサ19を多層セラミツク配線板30の
表面上に形成するようにした場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、多層セラミツク配線板30の内部
に形成するようにしても良い。
【0052】さらに上述の実施の形態においては、本発
明を多層セラミツク配線板10に適用するようにした場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種
々の多層配線板に適用することができる。
【0053】さらに上述の実施の形態においては、本発
明を多層セラミツク配線板10に適用するようにした場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、単層から
なる種々の配線板に適用することができる。
【0054】さらに上述の実施の形態においては、最上
層のガラスセラミツク基板11A上に形成する導体層1
2Aを研磨した後、当該導体層12Aを下部電極として
コンデンサ19を形成するようにした場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、研磨後の導体層12Aの
表面12AX上に金、銅、白金若しくはタングステンの
単体又は化合物でなる導電材料を蒸着法又はめつき法を
用いて数〔μm〕程度の薄い金属層を積層形成するよう
にしても良い。
【0055】さらに上述の実施の形態においては、研磨
手段28としてグラインダを適用した場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、要は導体層12Aの表面
12AXを平坦化することができれば、レーザ光線を照
射するなど種々の方法を適用しても良い。
【0056】さらに上述の実施の形態においては、多層
セラミツク配線板30の最表層のガラスセラミツク基板
11Aの表面上に樹脂材からなる絶縁体層14を形成す
るようにした場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、絶縁体層14の材料としては、この他種々の材料
を適用できる。なおこの場合本実施の形態によるコンデ
ンサ19を多層セラミツク配線板30の内部に形成する
場合には、上層のガラスセラミツク基板11A〜11D
が絶縁体層となる。
【0057】さらに上述の実施の形態においては、多層
セラミツク配線板30の表面の導体層12A上にバリア
メタル層20を形成した後、コンデンサ19の高誘電体
層21を形成するようにした場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、導体層12Aを酸化し難い導電材
料を用いて形成した場合には、バリアメタル層20を省
略するようにしても良い。
【0058】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、配線板の
製造方法において、絶縁基板の一面に所定パターンの導
体層を積層形成する第1の工程と、導体層の表面を平坦
化する第2の工程と、導体層の所定電極上に高誘電体材
料からなる高誘電体層を積層形成する第3の工程と、高
誘電体層上に電極材料からなる電極層を積層形成する第
4の工程とを設けるようにしたことにより、絶縁基板の
一面に、表面が平坦化された導体層の電極と、高誘電体
層と、電極層とを順次積層してなる高容量のコンデンサ
を形成することができる。かくするにつきこのコンデン
サ内の高誘電体層には電界集中が生じることがないた
め、高誘電体層が電気的絶縁耐圧性の低下によつて絶縁
破壊すると共にリーク電流が発生するのを回避すること
ができ、かくして電気的特性の安定した高容量のコンデ
ンサを形成することができる配線板の製造方法を実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態による多層セラミツク配線板の構
成を示す断面図である。
【図2】本実施の形態によるコンデンサの構成を示す断
面図である。
【図3】本実施の形態による多層セラミツク配線板の製
造手順の説明に供する断面図である。
【図4】本実施の形態による平坦化処理の説明に供する
断面図である。
【図5】本実施の形態による多層セラミツク配線板の製
造手順の説明に供する断面図である。
【図6】従来の多層セラミツク配線板の一構成例を示す
断面図である。
【符号の説明】
10、(30)……多層セラミツク配線板、11A〜1
1D……ガラスセラミツク基板、12A〜12F、1
7、18……導体層、14……絶縁体層、15A〜15
H……導通路、16A〜16C……抵抗体、19……コ
ンデンサ、20……バリアメタル層、21……高誘電体
層、22……上部電極層、31……スピンオンガラス
層、28……研磨手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米山 勝廣 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 (72)発明者 牧原 千尋 京都府京都市山科区東野北井ノ上町5番地 の22京セラ株式会社内 (72)発明者 川村 原子太郎 京都府京都市山科区東野北井ノ上町5番地 の22京セラ株式会社内 (72)発明者 江村 秀男 京都府京都市山科区東野北井ノ上町5番地 の22京セラ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁基板の一面に所定パターンの導体層を
    積層形成する第1の工程と、 上記導体層の表面を平坦化する第2の工程と、 上記導体層の所定電極上に高誘電体材料からなる高誘電
    体層を積層形成する第3の工程と、 上記高誘電体層上に電極材料からなる電極層を積層形成
    する第4の工程とを具えることを特徴とする配線板の製
    造方法。
  2. 【請求項2】上記第2の工程では、 上記導体層の上記表面上に酸化防止用の所定材料からな
    るバリアメタル層を積層形成し、 上記第3の工程では、 上記高誘電体層を、上記バリアメタル層を介して上記導
    体層の上記所定電極上に積層形成することを特徴とする
    請求項1に記載の配線板の製造方法。
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