JPH11214108A - スリップリング機構 - Google Patents

スリップリング機構

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JPH11214108A
JPH11214108A JP1116998A JP1116998A JPH11214108A JP H11214108 A JPH11214108 A JP H11214108A JP 1116998 A JP1116998 A JP 1116998A JP 1116998 A JP1116998 A JP 1116998A JP H11214108 A JPH11214108 A JP H11214108A
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JP
Japan
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slip ring
guide groove
stator
rotor
ring mechanism
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JP1116998A
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English (en)
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Akira Sasaki
彰 佐々木
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、高性能な性能を確保したうえで、
長寿命化の促進を図り得るようにすることにある。 【解決手段】固定子13に内壁に案内溝13bが設けら
れたリング状のブラシ接点13aを設けて、この固定子
13のブラシ接点13aに対して周壁に案内溝10bの
形成されたリング状のスリップリング接点10aが設け
られた回転子10を対向配置して、これらスリップリン
グ接点10aの案内溝10bとブラシ接点13aの案内
溝13bとの間にボール16を回転移動自在に介在する
ように構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば宇宙空間
や真空環境等の極限環境で使用するのに好適するスリッ
プリング機構に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、人工衛星等の宇宙航行体におい
ては、アンテナ装置等の各種の搭載機器が搭載されてい
る。このような搭載機器には、その回転駆動部に配置さ
れる駆動部に対して電力を含む信号を送受する手段とし
て、周知のスリップリング機構が組付け配置されてい
る。このスリップリング機構は、図2に示すようにスリ
ップリングと称する回転子1のスリップリング接点1a
を回転側に一体的に複数段取付配置して、この回転子1
のスリップリング接点1aに対して固定側に固定配置さ
れるブラシと称する固定子2のブラシ接点2aをそれぞ
れすべり摺動自在に組付ける。これにより、回転子1が
回転駆動されると、回転子1のスリップリング接点1a
は、固定子2のブラシ接点2aがすべり摺動されて固定
側と回転側との信号の送受が行われる。
【0003】ところで、このようなスリップリング機構
は、超高熱真空環境を有する宇宙空間で使用する場合、
その潤滑方式を、地上で使用する油やグリースを用いる
ことが困難である。そこで、宇宙空間で使用するスリッ
プリング機構には、スリップリング接点1a、ブラシ接
点2aを金、銀等の自己潤滑材料で形成した摺動型を用
いたり、あるいはスリップリング接点とブラシ接点間に
水銀等の導電性流体を介在させて無摺動化を図る無摺動
型が用いられている。
【0004】しかしながら、上記スリップリング機構で
は、前者の摺動型の場合、その構成上、摩耗が発生する
ために、その摩耗に応じて固定子2のブラシ接点2aを
回転子1のスリップリング接点1aに押しつけるブラシ
支持機構3を備えたりしなければならないことにより、
その構成が非常に複雑となると共に、寿命が短命である
という問題を有する。
【0005】また、後者のスリップリング機構では、満
足の行く性能を確保することが可能であるが、導電性流
体の配置構成が非常に複雑となると共に、導電性流体の
漏洩を確実に防止するのが困難であるために、寿命が短
命で、信頼性が劣るという問題を有する。係る問題は、
油やグリースを潤滑剤として使用するのが困難な地上環
境における真空雰囲気中等の極限環境においても同様で
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来のスリップリング機構では、摺動型の場合、その構成
が非常に複雑となるという問題を有し、無摺動型の場合
には、短命で、信頼性が劣るという問題を有する。
【0007】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
ので、構成簡易にして、高性能な性能を確保したうえ
で、長寿命化の促進を図り得るようにしたスリップリン
グ機構を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、内壁に案内
溝が設けられたリング状のブラシ接点を有する固定子
と、この固定子のブラシ接点と所定の間隔を有して対向
配置される周壁に案内溝が設けられたリング状のスリッ
プリング接点を有した回転自在な回転子と、前記固定子
のブラシ接点の案内溝と前記回転子のスリップリング接
点の案内溝との間に回転移動自在に介在され、相互間を
電気的に接続する複数の回転体とを備えてスリップリン
グ機構を構成した。
【0009】上記構成によれば、固定子のブラシ接点と
回転子のスリップリング接点は、回転子が回転駆動され
ると、回転子が案内溝に案内されて、転がり摺動される
ことにより、相互間が回転子を介して電気的に接続され
る。これにより、ブラシ接点及びスリップリング接点の
摩耗の軽減が図れ、長期間に亘る信頼性の高い動作が可
能となる。
【0010】また、この発明は、固定子のブラシ接点及
び回転子のスリップリング接点を回転体を介在して回転
自在に組付けてユニット化し、このユニットを不導体を
介して複数段積重配置して構成した。
【0011】上記構成によれば、固定子と固定子を、そ
のブラシ接点とスリップリング接点毎に回転体を介して
回転自在に組付けてユニット化して、このユニットを不
導体を介して交換可能に複数段積重配置している。これ
により、その補修・交換をユニット毎に行うことが可能
となり、簡便にして、容易な交換作業で、長期間に亘る
使用が実現されて、長寿命化の促進が図れる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照して詳細に説明する。第1図はこの発
明の一実施の形態に係るスリップリング機構を示すもの
で、スリップリングと称する回転子10は、複数のスリ
ップリング接点10aが電気的絶縁材料で形成される不
導体11を介して複数段が分離可能に積重されて設けら
れる。そして、この回転子10は、回転軸12を介して
図示しない回転部に結合され、その複数のスリップリン
グ接点10aが上記回転部(図示せず)に設けられる電
子機器に電気的に接続される。この複数のスリップリン
グ接点10aには、その各周壁に案内溝10bがリング
状に形成される。
【0013】また、上記回転子10の周囲には、筒状の
ブラシと称する固定子13が装着される。この固定子1
3は、複数のブラシ接点13aが電気的絶縁材料で形成
されるに不導体14を介して複数段が分離可能に積重さ
れて設けられる。このブラシ接点13aは、それぞれケ
ーブル15を介して図示しない内部機器に電気的に接続
され、その各内壁にリング状の案内溝13bがそれぞれ
上記スリップリング接点10aの案内溝10bに対応し
て設けられる。
【0014】上記回転子10及び固定子13は、そのス
リップリング接点10a及びブラシ接点13a毎に、そ
の案内溝10b,13b間に複数の回転体、例えばボー
ル16が回転移動自在に介在されて組付けられてユニッ
ト化される。このユニット化されたスリップリング接点
10aブラシ接点13a、及びボール16は、上述した
ように不導体11,14を介して離脱自在に複数段積重
されて配置される。
【0015】ここで、上記スリップリング接点10aの
案内溝10b及びブラシ接点13aの案内溝13bに
は、それぞれ金、金合金、銀、銀合金、鉛、鉛合金等の
導電性皮膜が被着される。
【0016】また、上記ボール16は、例えばポリ四フ
ッ化エチレン(PTFE)、ポリイミド樹脂(PI)、
ポリアミド樹脂(PA)、ポリアミドイミド樹脂(PA
I)、ポリフロロアルキル樹脂(PFA)の樹脂材料で
形成され、その周壁に金、金合金、銀、銀合金、鉛、鉛
合金のいずれかの皮膜が形成される。これにより、上記
スリップリング接点10a及びブラシ接点13aは、そ
の案内溝10b,13bの導電性皮膜、ボールの導電性
皮膜を介して電気的に導通され、回転子10と固定子1
3の導通を実現する。
【0017】上記構成により、上記回転部(図示せず)
が回転駆動されると、これに連動して回転子10が回転
駆動される。すると、回転子10のスリップリング接点
10aが回転されて、ボール16が固定子13のブラシ
接点13aとの間を転がり摺動される。これにより、ス
リップリング接点10aは、ボール16を介してブラシ
接点13aと電気的に導通され、ここに、回転部(図示
せず)側の電子機器とブラシ接点13aに接続される内
部機器(図示せず)との間の電力の送受を含む信号の送
受が行われる。
【0018】このように、上記スリップリング機構は、
固定子13に内壁に案内溝13bが設けられたリング状
のブラシ接点13aを設けて、この固定子13のブラシ
接点13aに対して周壁に案内溝10bの形成されたリ
ング状のスリップリング接点10aが設けられた回転子
10を対向配置して、これらスリップリング接点10a
の案内溝10bとブラシ接点13aの案内溝13bとの
間にボール16を回転移動自在に介在するように構成し
た。
【0019】これによれば、回転子10のスリップリン
グ接点10aと固定子13のブラシ接点13aは、回転
駆動されると、ボール16が案内溝10b,13bに案
内されて、転がり摺動され、相互間がボール16を介し
て電気的に導通されることにより、スリップリング接点
10a及びブラシ接点13aの直接的な接触がなくなる
ために、その摩耗の軽減が図れ、長期間に亘る信頼性の
高い動作が実現される。
【0020】また、上記スリップリング機構は、回転子
10のスリップリング接点10a及び固定子13のブラ
シ接点13aをボール16を介在して回転自在に組付け
てユニット化し、このユニット化したスリップリング接
点10a及びブラシ接点13aを、不導体11,14を
介して複数段積重配置するように構成した。
【0021】これによれば、その補修・交換をユニット
毎に行うことが可能となるために、簡便にして、容易な
交換作業が可能となることにより、長期間に亘る使用が
実現されて、長寿命化の促進が図れる。
【0022】なお、上記実施の形態では、ボール16を
樹脂材料で形成して、表面に導電性皮膜を形成するよう
に構成した場合で説明したが、これに限ることなく、例
えばボールを金属材料で形成するように構成することも
可能である。
【0023】また、上記実施の形態では、対を構成する
スリップリング接点10a及びブラシ接点13aを軸方
向に複数段積重配置するように構成した場合で説明した
が、これに限ることなく、軸方向に一対のスリップリン
グ接点10a及びブラシ接点13aを配設するように構
成してもよい。よって、この発明は上記実施の形態に限
ることなく、その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々の変形を実施し得ることは勿論のことである。
【0024】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、構成簡易にして、高性能な性能を確保したうえで、
長寿命化の促進を図り得るようにしたスリップリング機
構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係るスリップリング
機構の要部を断面して示した図。
【図2】従来のスリップリング機構の問題点を説明する
ために示した図。
【符号の説明】
10…回転子。 10a…スリップリング接点。 10b…案内溝。 11、14…不導体。 12…回転軸。 13…固定子。 13a…ブラシ接点。 13b…案内溝。 15…ケーブル。 16…ボール。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内壁に案内溝が設けられたリング状のブ
    ラシ接点を有する固定子と、 この固定子のブラシ接点と所定の間隔を有して対向配置
    される周壁に案内溝が設けられたリング状のスリップリ
    ング接点を有した回転自在な回転子と、 前記固定子のブラシ接点の案内溝と前記回転子のスリッ
    プリング接点の案内溝との間に回転移動自在に介在さ
    れ、相互間を電気的に接続する複数の回転体とを具備し
    たスリップリング機構。
  2. 【請求項2】 前記固定子のブラシ接点及び前記回転子
    のスリップリング接点を前記回転体を介在して回転自在
    に組付けてユニット化し、このユニットを不導体を介し
    て複数段積重配置して構成したことを特徴とするスリッ
    プリング機構。
  3. 【請求項3】 前記固定子の案内溝、前記回転子の案内
    溝及び前記複数の回転体の各表面に金またはその合金の
    導電性皮膜を形成したことを特徴とする請求項1又は2
    記載のスリップリング機構。
  4. 【請求項4】 前記固定子の案内溝、前記回転子の案内
    溝及び前記複数の回転体の各表面に銀またはその合金の
    導電性皮膜を形成したことを特徴とする請求項1又は2
    記載のスリップリング機構。
  5. 【請求項5】 前記固定子の案内溝、前記回転子の案内
    溝及び前記複数の回転体の各表面に鉛またはその合金の
    導電性皮膜を形成したことを特徴とする請求項1又は2
    記載のスリップリング機構。
  6. 【請求項6】 前記回転体は、樹脂材料で形成されるこ
    とを特徴とする請求項3,4,5のいずれか記載のスリ
    ップリング機構。
  7. 【請求項7】 前記回転体は、ポリ四フッ化エチレン樹
    脂で形成されることを特徴とする請求項6記載のスリッ
    プリング機構。
  8. 【請求項8】 前記回転体は、ポリイミド樹脂で形成さ
    れることを特徴とする請求項6記載のスリップリング機
    構。
  9. 【請求項9】 前記回転体は、ポリアミド樹脂で形成さ
    れることを特徴とする請求項6記載のスリップリング機
    構。
  10. 【請求項10】 前記回転体は、ポリアミドイミド樹脂
    で形成されることを特徴とする請求項6記載のスリップ
    リング機構。
  11. 【請求項11】 前記回転体は、ポリフロロアルキル樹
    脂で形成されることを特徴とする請求項6記載のスリッ
    プリング機構。
JP1116998A 1998-01-23 1998-01-23 スリップリング機構 Pending JPH11214108A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016170989A1 (ja) * 2015-04-20 2016-10-27 東京エレクトロン株式会社 スリップリング、支持機構及びプラズマ処理装置
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