JPH11213394A - スイングアーム式光ピックアップ - Google Patents

スイングアーム式光ピックアップ

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JPH11213394A
JPH11213394A JP1560298A JP1560298A JPH11213394A JP H11213394 A JPH11213394 A JP H11213394A JP 1560298 A JP1560298 A JP 1560298A JP 1560298 A JP1560298 A JP 1560298A JP H11213394 A JPH11213394 A JP H11213394A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スイングアーム部材が第1の腕に加え第2の腕
を有していて外形状が大きいが、円形状の光学的記録媒
体に隣接して配置された時にこの記録媒体との組み合わ
せの外形状を出来る限り小さく出来、光学的記録媒体へ
のアクセス速度も出来る限り速く出来るスイングアーム
式光ピックアップを提供することである。 【解決手段】円形状光学的記録媒体12の周囲に配置さ
れた基端部14aから上記媒体の半径方向と交差するよ
う延出した延出端部14bを有した第1腕14と上記基
端部から上記延出端部に向かう方向と交差するよう上記
基端部から延出した第2腕16とを含み、上記延出端部
を上記媒体の記録層に沿い上記半径方向に往復動させる
よう揺動するスイングアーム18と;上記アームにおい
て光源22から光ビームを上記延出端部に導いて上記記
録層に照射し反射光を反射光検知手段42に導く光学回
路と;を備え、上記交差の角度が90度以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はスイングアーム式
光ピックアップに関係している。
【0002】
【従来の技術】スイングアーム式光ピックアップは例え
ば特開平5−266494号公報に開示されている。こ
の従来のスイングアーム式光ピックアップは:円形状の
光学的記録媒体の一種である光ディスクの周縁の周囲に
配置された基端部及び基端部から光学的記録媒体の半径
方向と交差する方向に延出した延出端部を有している第
1の腕と、第1の腕の基端部から第1の腕の延出端部に
向かう方向とは正反対の方向に第1の腕の基端部から延
出した第2の腕と、を含んでおり、第1の腕の延出端部
を光ディスクの記録層に沿い光ディスクの半径方向に往
復動させるよう揺動するスイングアーム部材と;スイン
グアーム部材に設けられ光源としてのレーザダイオード
からの光ビームを第1の腕の延出端部まで導き上記延出
端部から光ディスクの記録層に照射するとともに上記記
録層からの反射光を上記延出端部から反射光検知手段と
しての受光器まで導く光学回路と;を備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のスイ
ングアーム式光ピックアップは、スイングアーム部材が
第1の腕の延出端部を光ディスクの周縁の外側の動作休
止位置に移動させる為に第1の腕を光ディスクの周縁に
対して接線状に配置させたときに第2の腕の延出端部が
光ディスクの周縁から突出する距離が大きい。この為
に、スイングアーム式光ピックアップが光ディスクと組
み合わされた組み立て体の外形状の寸法が大きくなる。
また、動作休止位置から光ディスクの記録層へのアクセ
ス時間を短くする為に動作休止位置においてスイングア
ーム部材の第1の腕の延出端部を光ディスクの周縁に最
も接近させると、第2の腕の延出端部が光ディスクの周
縁から突出する距離がさらに大きくなる。
【0004】この発明はこのような事情の下でなされ、
この発明の目的は、円形状の光学的記録媒体に対するア
クセス速度を出来る限り速くすることが出来るとともに
光学的記録媒体との組み合わせの外形状を大きくするこ
とがないスイングアーム式光ピックアップを提供するこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した如きこの発明の
目的を達成する為に、この発明に従った第1のスイング
アーム式光ピックアップは:円形状の光学的記録媒体の
周縁の周囲に配置された基端部及び基端部から光学的記
録媒体の半径方向と交差する方向に延出した延出端部と
を有している第1の腕と、第1の腕の基端部から第1の
腕の延出端部に向かう方向と交差する方向に第1の腕の
基端部から延出した第2の腕と、を含んでおり、第1の
腕の延出端部を光学的記録媒体の記録層に沿い光学的記
録媒体の半径方向に往復動させるよう揺動するスイング
アーム部材と;スイングアーム部材に設けられ光源から
の光ビームを第1の腕の延出端部まで導き上記延出端部
から光学的記録媒体の記録層に照射するとともに上記記
録層からの反射光を上記延出端部から反射光検知手段ま
で導く光学回路と;を備えていて、スイングアーム部材
の第1の腕と第2の腕との交差角度が90度以上であ
る、ことを特徴としている。
【0006】上述した如きこの発明の目的を達成する為
に、この発明に従った第2のスイングアーム式光ピック
アップはまた:円形状の光学的記録媒体の周縁の周囲に
配置された基端部及び基端部から光学的記録媒体の半径
方向と交差する方向に延出した延出端部を有している第
1の腕を含んでおり、第1の腕の延出端部を光学的記録
媒体の記録層に沿い光学的記録媒体の半径方向に往復動
させるよう回転軸の回りに揺動するスイングアーム部材
と;スイングアーム部材に設けられ光源からの光ビーム
を第1の腕の延出端部まで導き上記延出端部から光学的
記録媒体の記録層に照射するとともに上記記録層からの
反射光を上記延出端部から反射光検知手段まで導く光学
回路と;を備えていて、スイングアーム部材の第1の腕
の延出端部に導かれる第1の光ビームが、第1の腕の延
出端部と上記回転軸とを結ぶ線に対して光学的記録媒体
の中心から離れる側に位置している、ことを特徴とする
ことが出来る。
【0007】上述した如きこの発明の目的を達成する為
に、この発明に従った第3のスイングアーム式光ピック
アップはさらに:円形状の光学的記録媒体の周縁の周囲
に配置された基端部及び基端部から光学的記録媒体の半
径方向と交差する方向に延出した延出端部を有している
第1の腕と、第1の腕の延出端部を光学的記録媒体の記
録層に沿い光学的記録媒体の半径方向に往復動させるよ
う回転軸の回りに揺動するスイングアーム部材と;スイ
ングアーム部材に設けられ光源からの光ビームを第1の
腕の延出端部まで導き上記延出端部から光学的記録媒体
の記録層に照射するとともに上記記録層からの反射光を
上記延出端部から反射光検知手段まで導く光学回路と;
を備えていて、スイングアーム部材が光学的記録媒体の
周縁の外側に配置された時に、スイングアーム部材にお
いて上記延出端部が光学的記録媒体の周縁に最も接近し
て配置されている、ことを特徴とすることが出来る。
【0008】上述した如き本願の発明に従った第1乃至
第3のスイングアーム式光ピックアップの夫々に特徴的
な種々の構成であると、円形状の光学的記録媒体に対す
るアクセス速度を出来る限り速くする為にスイングアー
ム部材の第1の腕の延出端部を光学的記録媒体に出来る
限り接近させた状態においてスイングアーム部材が光学
的記録媒体の周縁から遠ざかる方向に突出する距離を小
さくすることが出来、ひいては円形状の光学的記録媒体
に隣接して配置された時に光学的記録媒体との組み合わ
せの外形状を出来る限り小さくすることが出来る。
【0009】なお、この発明に従った第1のスイングア
ーム式光ピックアップにおいてスイングアーム部材の第
2の腕は、スイングアーム部材の第1の腕の基端部から
光学的記録媒体の周縁から遠ざかる方向に向かい延出し
ている、ことが出来るし、スイングアーム部材の第1の
腕の基端部から光学的記録媒体の周縁に接近する方向に
向かい延出していることも出来るが、前者に比べ後者の
方が円形状の光学的記録媒体に隣接して配置された時の
光ディスクとの組み合わせの外形状がより小さくなる。
【0010】さらにこの発明に従った第1のスイングア
ーム式光ピックアップにおいては、光源を第2の腕に設
置することが出来る。これにより、第1のスイングアー
ム式光ピックアップがスイングアーム部材を第1の腕の
延出端部を光学的記録媒体の記録層に沿い光学的記録媒
体の半径方向に往復動させるよう回転軸の回りに揺動さ
せても第2の腕に設置された光源はスイングアーム部材
とともに回転軸の回りに揺動するので、光源からスイン
グアーム部材の第1の腕の延出端部を介して光学的記録
媒体の記録層に照射されるまでに光ビームが通過する距
離に変動が生ぜず、上記光ビームの光学特性が変化しな
い。この結果として、上記光ビームを使用した光学的記
録媒体の記録層に対する情報の記録及び上記記録層から
の情報の再生に上記光ビームの光学特性の変化による不
良が生じることがない。
【0011】さらにこの発明に従った第1乃至第3のス
イングアーム式光ピックアップの夫々においては、第1
の腕の前記延出端部に対物レンズを配置することが出来
る。これによっても、第1乃至第3のスイングアーム式
光ピックアップの夫々がスイングアーム部材を第1の腕
の延出端部を光学的記録媒体の記録層に沿い光学的記録
媒体の半径方向に往復動させるよう回転軸の回りに揺動
させても第1の腕の前記延出端部に設置された対物レン
ズはスイングアーム部材とともに回転軸の回りに揺動す
るので、光源からの光ビームがスイングアーム部材の第
1の腕の延出端部から対物レンズを介して光学的記録媒
体の記録層に照射されるまでに光ビームが通過する距離
に変動が生ぜず、上記光ビームの光学特性が変化しな
い。この結果として、上記光ビームを使用した光学的記
録媒体の記録層に対する情報の記録及び上記記録層から
の情報の再生に上記光ビームの光学特性の変化による不
良が生じることがない。
【0012】なおこの発明に従ったスイングアーム式光
ピックアップは、光磁気ディスクドライブ,追記型ディ
スクドライブ,そして相変化型ディスクドライブ等に使
用されてCD−ROM,DVD,そして光カード等の光
記録媒体に対し情報を記録する為やこれらの記録層から
情報を再生する為に使用されるものであっても良い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の種々の実施の形
態を添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なおこ
の発明の種々の実施の形態のスイングアーム式光ピック
アップは、レーザ光源からのビーム光を特開平5−18
9796号公報から知られている浮上式の固体液浸レン
ズ(SIL:Solid Immersion Len
s)を介してさらに小さく絞り込んで光ディスクの記録
層に情報を記録したり上記記録層からの反射光を基に情
報を再生する為に使用される。このような浮上式の固体
液浸レンズを使用した光記録・再生技術は、例えば「日
経バイト」の1997年9月号及び「日経エレクトロニ
クス」の1997年9月22日号から知られている。浮
上式の固体液浸レンズは光ディスクの表面に形成されて
いる記録層からハードディスクに対する磁気ヘッドの如
く光ディスクの回転に伴い発生する風により略100n
mと略150nmとの間に浮上し、CDやDVD等の光
ディスクの表面から光ヘッドが1mm以上離間される従
来の光記録方法をファー・フィールド(Far Fie
−ld)記録と呼ぶのに対して、浮上式の固体液浸レン
ズを使用した光記録・再生方法はニアー・フィールド
(Near Field)記録と呼ばれる。ニアー・フ
ィールド記録においては、情報の記録や再生の為に使用
されるビーム光がファー・フィールド記録において情報
の記録や再生の為に使用されるビーム光の太さの略1/
10にすることが可能であって、この為にニアー・フィ
ールド記録における記録密度はファー・フィールド記録
における記録密度の略10倍にすることが可能である。
【0014】ニアー・フィールド記録の為のスイングア
ーム式光ピックアップにおいては、光の通路をより精密
に制御する必要がある為に、スイングアーム部材の第2
の腕のにコンデンサレンズ装置と組み合わされたレーザ
ダイオードや反射光フォトディテクタやプリズム組み立
て体やモニタ用やサーボ用フォトディテクタやリレイレ
ンズ装置が載置され、第1の腕の基端部にガルバノミラ
ー装置が載置され、スイングアーム部材の第1の腕の基
端部と延出端部との間にイメージングレンズが載置さ
れ、第1の腕の延出端部に対物レンズ及び固体液浸レン
ズが載置されている。そして第2の腕の延出端部のレー
ザダイオードから出射されたレーザ光は、コンデンサレ
ンズ装置を通過してプリズム組み立て体によりモニタ用
フォトディテクタ及びリレイレンズ装置に分岐され、リ
レイレンズ装置からはガルバノミラー装置に入射され
る。ガルバノミラー装置はレーザ光をイメージングレン
ズに向かい反射し、イメージングレンズからはさらに反
射鏡を介して光ディスクの記録層への情報の記録の為に
対物レンズ及び固体液浸レンズに入射される。光ディス
クの記録層からの反射光は固体液浸レンズ及び対物レン
ズから反射鏡,イメージングレンズ,ガルバノミラー装
置,リレーレンズ装置を介してプリズム組み立て体に入
射された後に、プリズム組み立て体でサーボ用フォトデ
ィテクタ及び反射光フォトディテクタに入射される。 [第1の実施の形態]図1の(A)は、この発明の第1
の実施の形態に従ったスイングアーム式光ピックアップ
を対応する光ディスクとともに概略的に示す平面図であ
る。このスイングアーム式光ピックアップは、カートリ
ッジに格納された光ディスクが着脱自在に装填されこの
光ディスクから情報の記録及び再生を行う記録・再生装
置において光ディスクから情報の記録及び再生の為に使
用されるかまたは、光ディスクから情報の記録及び再生
を行う記録・再生装置に対して着脱自在に装填される図
示しないカートリッジ中に光ディスクとともに格納され
て光ディスクから情報の記録及び再生の為に使用され
る。
【0015】図1の(A)に示す如く、この発明の第1
の実施の形態に従ったスイングアーム式光ピックアップ
10は、円形状の光学的記録媒体の一種である光ディス
ク12の周縁の周囲に配置された基端部14a及び基端
部14aから光ディスク12の半径方向と交差する方向
に延出した延出端部14bとを有している第1の腕14
と、第1の腕14の基端部14aから第1の腕14の延
出端部14bに向かう方向と交差する方向に第1の腕1
4の基端部14aから延出した第2の腕16と、を含ん
でおり、第1の腕14の延出端部14bを光ディスク1
2の上面の図示しない記録層に沿い光ディスク12の半
径方向に往復動させるよう揺動するスイングアーム部材
18を備えている。
【0016】スイングアーム部材18は光ディスク12
の周縁の周囲に配置されたボイス・コイル・モータ20
の出力軸20aに基端部14aが固定されていて、この
ボイス・コイル・モータ20の構造は従来の磁気ハード
ディスクと組み合わされる従来のスイングアーム式磁気
ピックアップの回転駆動源であるボイス・コイル・モー
タの構造と同じである。即ち、ボイス・コイル・モータ
20は、出力軸20aに固定された偏平状のコイル20
b,上記記録・再生装置または上記カートリッジの図示
しない固定部材に固定されたヨーク20c,そして2極
着磁磁石20dにより構成された磁気回路21を備えて
いる。
【0017】図1の(A)においてスイングアーム部材
18は、ボイス・コイル・モータ20により動作休止位
置に配置されていて、動作休止位置のスイングアーム部
材18の第1の腕14は延出端部14bを光ディスク1
2の周縁に最も接近させている。
【0018】スイングアーム部材18は軽量で剛性の高
い材料、例えばマグネシウム合金、により形成されてい
て、この実施の形態では第2の腕16は光ディスク12
の周縁から遠ざかる方向に第1の腕14の基端部14a
から延出している。
【0019】スイングアーム部材18の第2の腕16の
延出端部にはレーザダイオード22及びコンデンサレン
ズ装置24が支持されている。レーザダイオード22は
図示しない高周波シールドケースに格納されている図示
しないレーザ発振回路に操作されて第1の腕14の基端
部14aに向かい楕円状に拡散するレーザ光を出射し、
コンデンサレンズ装置24はレーザダイオード22から
出射された楕円状に拡散するレーザ光を楕円状の平行レ
ーザ光にする。第2の腕16の中間部の底壁の内表面に
はプリズムや複数のビームスプリッタを組み合わせて構
成されたプリズム組み立て体26が設置されている。プ
リズム組み立て体26は、コンデンサレンズ装置24か
らの楕円状の平行レーザ光が入射されたプリズムにおい
て楕円状の平行レーザ光を真円状の平行レーザ光に整形
した後にビームスプリッタにより真円状の平行レーザ光
の一部を第2の腕16の中間部の外側縁の近傍に設置さ
れているモニタ用フォトディテクタ28に導くととも
に、真円状の平行レーザ光の残りを第2の腕16の基端
部に設置されているリレイレンズ装置30に導く。リレ
イレンズ装置30はプリズム組み立て体26の上記ビー
ムスプリッタからの真円状の平行レーザ光の残りを第1
の腕14の基端部14aの底壁の内表面に設置されてい
るガルバノミラー装置32に向かい収束させる。ガルバ
ノミラー装置32は、リレイレンズ装置30からの収束
されたレーザ光をスイングアーム部材18の第1の腕1
4においてガルバノミラー装置32から延出端部14b
に向かう方向に設置されているハーフプリズム34に向
かい反射する。ハーフプリズム34はガルバノミラー装
置32からの収束されたレーザ光の一部をハーフプリズ
ム34の上面に設置されている図示しないモニタ用フォ
トディテクタに導くとともに、上記収束されたレーザ光
の残りを第1の腕14においてハーフプリズム34から
延出端部14bに向かう方向に設置されているイメージ
ングレンズ36に導く。イメージングレンズ36は上記
収束されたレーザ光を真円状のレーザ光に整形した後、
第1の腕14の延出端部14bに設置されている反射鏡
38に向かわせ、反射鏡38によって下方に向けさせ
る。
【0020】反射鏡38の下方には、対物レンズ及び固
体液浸レンズ(SIL:SolidImmersion
Lens)の同軸の組み合わせ100を保持したスラ
イダ102が配置されている。スライダ102は従来の
磁気ハードディスクに対して使用されていた従来の磁気
ヘッドのスライダと同様に板ばね状の弾性支持体104
のより第1の腕14の延出端部14bに支持されてい
る。
【0021】スイングアーム部材18のレーザダイオー
ド22からのレーザ光により光ディスク12の上面の記
録層12aに対して情報の記録を行う時や上記記録層1
2aから情報を再生する時には、光ディスク12が例え
ば矢印Aで示す所定の方向に所定の回転数で回転されて
いる間にスイングアーム部材18がボイス・コイル・モ
ータ20の出力軸20aの回りに所定の範囲で往復動さ
れて第1の腕14の延出端部14bの対物レンズ及び固
体液浸レンズの組み合わせ100を保持したスライダ1
02を光ディスク12の上面の記録層12aの上方で光
ディスク12の半径方向に矢印Bで示す如く移動させ
る。
【0022】なおこの間には、対物レンズ及び固体液浸
レンズの組み合わせ100を保持したスライダ102は
弾性支持体104の弾性により所定の範囲内で自由に上
下方向に移動自在である。この為にスライダ102は上
述した如く回転している光ディスク12の上面に対して
上述した如く回転している光ディスク12が巻き起こす
風によって略100nmと略150nmとの範囲内で浮
上する。
【0023】光ディスク12の上面の記録層12aに対
する情報の記録の為または記録層12aからの情報の再
生の為に対物レンズ及び固体液浸レンズの組み合わせ1
00を介して光ディスク12の上面の記録層12aに対
して照射されたレーザ光は、記録層12aにより反射さ
れて対物レンズ及び固体液浸レンズの組み合わせ10
0,イメージングレンズ36,ハーフプリズム34,ガ
ルバノミラー装置32,そしてリレイレンズ装置30を
介してハーフプリズム組み立て体26に戻され、ハーフ
プリズム組み立て体26のビームスプリッタによりリレ
イレンズ装置30からの反射レーザ光の一部を第2の腕
16の中間部の内側縁の近傍に設置されているサーボ用
フォトディテクタ40に導くとともに、上記反射レーザ
光の残りをハーフプリズム組み立て体26のオラストン
プリズム及び対物レンズを介して第2の腕16の延出端
部に設置されている反射光フォトディテクタ42に導
く。
【0024】スイングアーム部材18のレーザダイオー
ド22からのレーザ光により光ディスク12の上面の記
録層12aに対する情報の記録及び記録層12aからの
情報の再生を行なわない時、または光ディスク12のみ
を格納した図示しないカートリッジを前述した図示しな
い記録再生装置に対して着脱する時には、光ディスク1
2の記録層12aやスイングアーム部材18の対物レン
ズ及び固体液浸レンズの組み合わせ100やスライダ1
02や弾性支持体104等を保護する為に、スイングア
ーム部材18がボイス・コイル・モータ20の出力軸2
0aにより第1の腕14の延長端部14b,即ち対物レ
ンズ及び固体液浸レンズの組み合わせ100を保持した
スライダ102、を光ディスク12の上面から光ディス
ク12の半径方向における図1の(A)に実線で示す外
方まで移動させられ、ここにおいて対物レンズ及び固体
液浸レンズの組み合わせ100を保持したスライダ10
2の為の弾性支持体104は図示しない従来の磁気ハー
ドディスク装置において磁気ヘッドを支持したアームの
支持ばねを受ける公知の図示しない支持ばね受けと同様
な構成の図示しない支持ばね受けに受けられて、スライ
ダ102を光ディスク12の上面上において前述した如
く浮上した動作位置から上方に移動した休止位置へと移
動させ保持される。
【0025】なお、光ディスク12のみを格納した図示
しないカートリッジを前述した図示しない記録再生装置
に対して着脱する時には、スイングアーム式光ピックア
ップ10の全体は上記図示しないカートリッジの着脱軌
跡から除外されている。
【0026】図1の(A)から明らかなように、この第
1の実施の形態においては、スイングアーム部材18が
ボイス・コイル・モータ20の出力軸20aにより第1
の腕14の延長端部14b,即ち対物レンズ及び固体液
浸レンズの組み合わせ100を保持したスライダ10
2、を光ディスク12の上面から光ディスク12の半径
方向における図1の(A)に実線で示す外方まで移動さ
せられた時にはスイングアーム部材18の全体が光ディ
スク12の周縁よりも半径方向におけるに外方に配置さ
れていて、しかしながらスイングアーム部材18の第1
の腕14において延出端部14bが光ディスク12の周
縁に最も接近して配置されている。
【0027】この為にこの第1の実施の形態のスイング
アーム式光ピックアップ10は光ディスク12の上面上
の記録層12aに対するアクセス時間が短い。また、ス
イングアーム部材18の全体が光ディスク12の周縁の
外側に配置されるまでに要するスイングアーム部材18
の回動距離が最短になるので、ボイス・コイル・モータ
20の出力軸20aの回りのスイングアーム部材18の
揺動動作に必要な回転角度の範囲が小さくなり、ひいて
はボイス・コイル・モータ20の磁気回路21を構成し
ているコイル20bやヨーク20cや磁石20d等の構
成部材の寸法を小さくすることが出来、最終的にはスイ
ングアーム式光ピックアップ10の外形寸法を小さくす
ることが出来る。
【0028】この第1の実施の形態のスイングアーム式
光ピックアップ10においてはさらに、第1の腕14に
対して第2の腕16が90度以上の交差角度α(この実
施の形態では略100度)で交差している。なおこの実
施の形態では交差角度αは、第2の腕16の延出端部の
レーザダイオード22からリレイレンズ装置30を介し
て第1の腕14の基端部14aのガルバノミラー装置3
2へと入射するレーザ光の光軸106とガルバノミラー
装置32から第1の腕14の延出端部14bの反射鏡3
8へと向かうよう反射されたレーザ光の光軸108との
間の交差角度を採用している。
【0029】そして上述した如き交差角度αのお陰で、
第2の腕16の重心をボイス・コイル・モータ20の出
力軸20aにより接近させることが出来るので、出力軸
20aの回りのスイングアーム式光ピックアップ10の
慣性モーメントを小さくすることが出来る。即ち、光デ
ィスク12の記録層12a中の所望の記録トラックに対
するスイングアーム式光ピックアップ10の応答性が速
くなる。
【0030】従ってこの第1の実施の形態のスイングア
ーム式光ピックアップ10は、上述した如くアクセス時
間が短かくなるよう構成されているばかりでなく、光デ
ィスク12の周縁からのスイングアーム部材18の第2
の腕16の延出端部の突出距離を増大させることがな
い。ひいては、第1の実施の形態のスイングアーム式光
ピックアップ10は、円形状の光学的記録媒体の一種で
ある光ディスク12に隣接して配置された時に光ディス
ク12との組み合わせの外形状の寸法を出来る限り小さ
くすることが出来る。
【0031】なおこの実施の形態では、交差角度αを例
えば110度の如くより大きく設定すれば、上述した応
答性の向上や外形状の寸法の減少がより得られる。ま
た、ガルバノミラー装置32から第1の腕14の延出端
部14bの反射鏡38へと向かうよう反射されたレーザ
光の光軸108が、反射鏡38とボイス・コイル・モー
タ20の中心軸20aとを結ぶ仮想直線110よりも光
ディスク12の周縁から遠くに配置されている。このこ
とによっても、第1の腕14の延出端部14bを光ディ
スク12の周縁に接近させて配置することを可能にして
いる。
【0032】図1の(A)に示されているこの発明の第
1の実施の形態のスイングアーム式光ピックアップ10
におけるこのような利点は、図1の(B)に示されてい
る本願の発明には含まれないスイングアーム式光ピック
アップ50の好ましくない構成及び配置と比較すること
により明らかになる。
【0033】なお図1の(B)に示されている本願の発
明には含まれないスイングアーム式光ピックアップ50
において図1の(A)に示されているこの発明の第1の
実施の形態のスイングアーム式光ピックアップ10の構
成部材と同じ構成部材には第1の実施の形態のスイング
アーム式光ピックアップ10の構成部材を指摘したのと
同じ参照符号を記してこれらの構成部材についての詳細
な説明は省略する。そして本願の発明には含まれないス
イングアーム式光ピックアップ50において第1の実施
の形態のスイングアーム式光ピックアップ10と異なる
構成及び配置についてのみ以下に説明する。
【0034】図1の(B)のスイングアーム式光ピック
アップ50もまた、光ディスク12の周縁の周囲に配置
されたボイス・コイル・モータ20の出力軸20aに基
端部52aが固定されていて基端部52aから光ディス
ク12の半径方向と交差する方向に延出した延出端部5
2bを有している第1の腕52と、第1の腕52の基端
部52aから第1の腕52の延出端部52bに向かう方
向と交差する方向において光ディスク12の周縁から遠
ざかるよう延出した第2の腕54と、を含んでいて、第
1の腕52の延出端部52bを光ディスク12の上面の
記録層12aに沿い光ディスク12の半径方向に往復動
させるよう揺動するスイングアーム部材56を備えてい
る。
【0035】図1の(B)のスイングアーム部材56は
第1の腕52の延出端部52bの中心とボイス・コイル
・モータ20の出力軸20aの中心とを結ぶ仮想線上に
第1の腕52の基端部52aが位置していて第1の腕5
2において延出端部52bが光ディスク12の周縁に最
も接近されておらず、光ディスク12の周縁に最も接近
されているのは第1の腕52において延出端部52bと
基端部52aとの間の中間部である。従って、図1の
(B)のスイングアーム式光ピックアップ50は、図1
の(A)の本願の発明の第1の実施の形態のスイングア
ーム式光ピックアップ10に比べると、光ディスク12
の上面の記録層12aに対するアクセス時間が長い。
【0036】また、スイングアーム部材56がボイス・
コイル・モータ20の出力軸20aにより第1の腕52
の延長端部52b,即ち対物レンズ及び固体液浸レンズ
の組み合わせ100を保持したスライダ102、を光デ
ィスク12の上面から光ディスク12の半径方向におけ
る図1の(B)に実線で示す外方まで移動させられ、さ
らにスイングアーム部材56の全体が光ディスク12の
周縁よりも半径方向におけるに外方に配置されるのに要
するボイス・コイル・モータ20の出力軸20aの回り
のスイングアーム部材56の回転角度範囲が、図1の
(A)の本願の発明の第1の実施の形態のスイングアー
ム式光ピックアップ10に比べると、大きく、ボイス・
コイル・モータ20の出力軸20aの回りのスイングア
ーム部材156の揺動動作に必要な回転角度の範囲が大
きくなり、ひいてはボイス・コイル・モータ20の磁気
回路21(図1の(A)参照)を構成しているコイル2
0b(図1の(A)参照)やヨーク20c(図1の
(A)参照)や磁石20d(図1の(A)参照)等の構
成部材の寸法が大きくなり、最終的にはスイングアーム
式光ピックアップ56の外形寸法が大きくなる。
【0037】また、図1の(B)のスイングアーム部材
56においては、第1の腕52に対する第2の腕54の
交差角度が実質的に90度に設定されている。ここにお
いても交差角度αは、第2の腕54の延出端部のレーザ
ダイオード22からリレイレンズ装置30を介して第1
の腕52の基端部52aのガルバノミラー装置32へと
入射するレーザ光の光軸106とガルバノミラー装置3
2から第1の腕52の延出端部52bの反射鏡38へと
向かうよう反射されたレーザ光の光軸108との間の交
差角度を採用している。
【0038】さらに、ガルバノミラー装置32から第1
の腕52の延出端部52bの反射鏡38へと向かうよう
反射されたレーザ光の光軸108が、反射鏡38とボイ
ス・コイル・モータ20の中心軸20aとを結ぶ仮想直
線と一致して配置されている。
【0039】従って、図1の(B)のスイングアーム部
材56において第1の腕52の延出端部52bの反射鏡
38とボイス・コイル・モータ20の出力軸20aの中
心とを結ぶ仮想線よりもガルバノミラー装置32から第
1の腕52の延出端部52bの反射鏡38へと向かうよ
う反射されたレーザ光の光軸108が光ディスク12の
周縁から遠ざかるように光軸108を移動させることに
より第1の腕52において延出端部52bが光ディスク
12の周縁に最も接近するよう配置した場合に、光ディ
スク12の周縁からのスイングアーム部材56の第2の
腕54の延出端部の突出距離が増大してしまう。ひいて
は、図1の(B)のスイングアーム式光ピックアップ5
0は、第1の実施の形態のスイングアーム式光ピックア
ップ10に比べると、円形状の光学的記録媒体の一種で
ある光ディスク12に隣接して配置された時に光ディス
ク12との組み合わせの外形状が大きくなる。
【0040】[第2の実施の形態]図2の(A)には、
この発明の第2の実施の形態のスイングアーム式光ピッ
クアップ70が対応する光ディスク12とともに概略的
に示されている。
【0041】なお、このスイングアーム式光ピックアッ
プ70において図1の(A)に示されているこの発明の
第1の実施の形態のスイングアーム式光ピックアップ1
0の構成部材と同じ構成部材には第1の実施の形態のス
イングアーム式光ピックアップ10の構成部材を指摘し
たのと同じ参照符号を記してこれらの構成部材について
の詳細な説明は省略する。そして第2の実施の形態のス
イングアーム式光ピックアップ70において第1の実施
の形態のスイングアーム式光ピックアップ10と異なる
構成及び配置についてのみ以下に説明する。
【0042】この実施の形態のスイングアーム式光ピッ
クアップ70は、図1の(B)に示された本願の発明に
は含まれないスイングアーム式光ピックアップ50を紙
面に平行な軸、例えば第1の腕52aの基端部52aの
ガルバノミラー装置32から延出端部52bの反射鏡3
8に向かうレーザ光の光軸108、の回りに180度回
転させたような構成をしている。
【0043】図2の(A)のスイングアーム式光ピック
アップ70もまた、光ディスク12の周縁の周囲に配置
された基端部72a及び基端部72aから光ディスク1
2の半径方向と交差する方向に延出した延出端部72b
を有している第1の腕72と、第1の腕72の基端部7
2aから第1の腕72の延出端部72bに向かう方向と
交差する方向において光ディスク12の周縁に接近する
よう延出した第2の腕74と、を含んでいて、軽量で剛
性の高い材料、例えばマグネシウム合金、により形成さ
れているスイングアーム部材76を備えている。スイン
グアーム部材76は、第1の腕72の延出端部72bを
光ディスク12の上面の記録層12aに沿い光ディスク
12の半径方向に往復動させるよう揺動する為に、光デ
ィスク12の周縁の周囲に配置されたボイス・コイル・
モータ20の出力軸20aに第2の腕74の延出端部が
固定されている。
【0044】図2の(A)においてスイングアーム部材
76は、ボイス・コイル・モータ20により動作休止位
置に配置されている。ここにおいては、第1の腕72の
基端部72aでレーザダイオード22からのレーザ光を
第1の腕72の延出端部72bの反射鏡38に向かい反
射するガルバノミラー装置32が、第2の腕74の延出
端部のレーザダイオード22よりも光ディスク12の周
縁から遠くに配置されている。従って、ガルバノミラー
装置32から反射鏡38に向かわせられたレーザ光の光
軸108が反射鏡38とボイス・コイル・モータ20の
出力軸20aとを結ぶ仮想線110よりも光ディスク1
2の周縁から遠くに配置されているので、図2の(A)
に示す如く動作休止位置のスイングアーム部材76の第
1の腕72は延出端部72bを光ディスク12の周縁に
最も接近させている。
【0045】従ってこの実施の形態のスイングアーム部
材76は、図1の(A)を参照しながら前述した第1の
実施の形態のスイングアーム部材10と同様に、光ディ
スク12の上面上の記録層12aに対するアクセス時間
が短い。また、光ディスク12の上面上から動作休止位
置に移動するまでに要する回転角度範囲が小さく、図1
の(A)を参照しながら前述した第1の実施の形態のス
イングアーム部材10と同様に、ボイス・コイル・モー
タ20の磁気回路21(図1の(A)参照)の構成が小
形になり、ひいてはこの実施の形態のスイングアーム式
光ピックアップ70の全体の外形寸法が小形になる。
【0046】[第3の実施の形態]図2の(B)は、こ
の発明の第3の実施の形態に従ったスイングアーム式光
ピックアップを対応する光ディスクとともに概略的に示
す平面図である。
【0047】図2の(B)に示す如く、この発明の第3
の実施の形態に従ったスイングアーム式光ピックアップ
60は、光ディスク12の周縁の周囲に配置された基端
部64a及び基端部64aから光ディスク12の半径方
向と交差する方向に延出した延出端部64bを有してい
る第1の腕64と、第1の腕64の基端部64aから第
1の腕64の延出端部64bに向かう方向と交差する方
向において光ディスク12の周縁に接近するよう延出し
た第2の腕66と、を含んでいて、軽量で剛性の高い材
料、例えばマグネシウム合金、により形成されているス
イングアーム部材68を備えている。スイングアーム部
材68は、第1の腕64の延出端部64bを光ディスク
12の上面の記録層12aに沿い光ディスク12の半径
方向に往復動させるよう揺動する為に、光ディスク12
の周縁の周囲に配置されたボイス・コイル・モータ20
の出力軸20aに第2の腕66の延出端部が固定されて
いる。
【0048】図2の(B)においてスイングアーム部材
68は、ボイス・コイル・モータ20により動作休止位
置に配置されていて、動作休止位置のスイングアーム部
材68の第1の腕64は延出端部64bを光ディスク1
2の周縁に最も接近させている。
【0049】スイングアーム部材68の第2の腕66の
延出端部にはレーザダイオード22及びコンデンサレン
ズ装置24が支持されている。レーザダイオード22は
図示しない高周波シールドケースに格納されている図示
しないレーザ発振回路に操作されて第1の腕64の基端
部64aに向かい楕円状に拡散するレーザ光を出射し、
コンデンサレンズ装置24はレーザダイオード22から
出射された楕円状に拡散するレーザ光を楕円状の平行レ
ーザ光にする。第2の腕66の中間部の底壁の内表面に
はプリズムや複数のビームスプリッタを組み合わされて
構成されたプリズム組み立て体26が設置されている。
プリズム組み立て体26に入射されたコンデンサレンズ
装置24からの楕円状の平行レーザ光はプリズム組み立
て体26のプリズムにより真円状の平行レーザ光にされ
た後に、プリズム組み立て体26のビームスプリッタに
よりその一部が第2の腕66の中間部の外側縁の近傍に
設置されているモニタ用フォトディテクタ28に導かれ
るとともに、真円状の平行レーザ光の残りが第2の腕6
6の基端部に設置されているリレイレンズ装置30に導
かれる。リレイレンズ装置30はプリズム組み立て体2
6からの真円状の平行レーザ光を第1の腕64の基端部
64aの底壁の内表面に設置されているガルバノミラー
装置32に向かい収束させる。ガルバノミラー装置32
は、リレイレンズ装置30からの収束されたレーザ光を
スイングアーム部材68の第1の腕64においてガルバ
ノミラー装置32から延出端部64bに向かう方向に設
置されているハーフプリズム34に向かい反射する。ハ
ーフプリズム34はガルバノミラー装置32からの収束
されたレーザ光の一部をハーフプリズム34の上面に設
置されている図示しないモニタ用フォトディテクタに導
くとともに、収束されたレーザ光の残りを第1の腕64
においてハーフプリズム34から延出端部64bに向か
う方向に設置されているイメージングレンズ36に導
く。イメージングレンズ36は収束されたレーザ光を真
円状のレーザ光に戻した後に第1の腕64の延出端部6
4bに設置されている反射鏡38に導き、反射鏡38に
よって下方に向ける。
【0050】反射鏡38の下方には、対物レンズと固体
液浸レンズ(SIL:SolidImmersion
Lens)との組み合わせ100を保持したスライダ1
02が配置されていて、スライダ102は板ばね状の弾
性支持体104を介して第1の腕64の末端部64bに
支持されている。
【0051】スイングアーム部材68のレーザダイオー
ド22からのレーザ光により光ディスク12の上面の記
録層12aに対して情報の記録を行う時や上記記録層1
2aから情報を再生する時には、光ディスク12が例え
ば矢印Aで示す所定の方向に所定の回転数で回転されて
いる間にスイングアーム部材68がボイス・コイル・モ
ータ20の出力軸20aの回りに所定の範囲で往復動さ
れて第1の腕64の延出端部64bの対物レンズと固体
液浸レンズとの組み合わせ100を保持したスライダ1
02を光ディスク12の上面の記録層12aの上方で光
ディスク12の半径方向に矢印Cで示す如く移動させ
る。
【0052】なおこの間には、対物レンズと固体液浸レ
ンズとの組み合わせ100を保持したスライダ102は
弾性支持体104の弾性により所定の範囲内で自由に上
下方向に移動自在であり、この為にスライダ102は上
述した如く回転している光ディスク12の上面に対して
上述した如く回転している光ディスク12が巻き起こす
風によって略100nmと略150nmとの範囲内で浮
上する。
【0053】光ディスク12の上面の記録層12aに対
する情報の記録の為または記録層12aからの情報の再
生の為にスライダ102上の対物レンズと固体液浸レン
ズとの組み合わせ100を介して光ディスク12の上面
の記録層12aに対して照射されたレーザ光は、記録層
12aにより反射されてスライダ102上の対物レンズ
と固体液浸レンズとの組み合わせ100,イメージング
レンズ36,ハーフプリズム34,ガルバノミラー装置
32,そしてリレイレンズ装置30を介してプリズム組
み立て体26に戻され、プリズム組み立て体26のビー
ムスプリッタにより一部が第2の腕66の中間部の内側
縁の近傍に設置されているサーボ用フォトディテクタ4
0に導かれるとともに、反射レーザ光の残りがプリズム
組み立て体26のオラストンプリズム及び対物レンズを
介して第2の腕66の延出端部に設置されている反射光
検知手段としてモニタ用フォトディテクタ42に導かれ
る。
【0054】スイングアーム部材68のレーザダイオー
ド22からのレーザ光により光ディスク12の上面の記
録層12aに対する情報の記録及び記録層12aからの
情報の再生を行なわない時、または光ディスク12のみ
を格納した図示しないカートリッジを前述した図示しな
い記録再生装置に対して着脱する時には、光ディスク1
2の記録層12aやスイングアーム部材68の対物レン
ズと固体液浸レンズとの組み合わせ100やスライダ1
02や弾性支持体104等を保護する為に、スイングア
ーム部材68がボイス・コイル・モータ20の出力軸2
0aにより第1の腕64の延長端部64b、即ち対物レ
ンズと固体液浸レンズとの組み合わせ100を保持した
スライダ102、を光ディスク12の上面から光ディス
ク12の半径方向における図2の(B)に実線で示す外
方まで移動させられ、ここにおいて対物レンズと固体液
浸レンズとの組み合わせ100を保持したスライダ10
2為の弾性支持体104は図示しない従来の磁気ハード
ディスク装置において磁気ヘッドを支持したアームの支
持ばねを受ける公知の図示しない支持ばね受けと同様な
構成の図示しない支持ばね受けに受けられて、スライダ
102を光ディスク12の上面上において前述した如く
浮上した動作位置から上方に移動した休止位置へと移動
させ保持される。
【0055】なお、光ディスク12のみを格納した図示
しないカートリッジを前述した図示しない記録再生装置
に対して着脱する時には、スイングアーム式光ピックア
ップ60の全体は上記図示しないカートリッジの着脱軌
跡から除外される。
【0056】図2の(B)から明らかなように、この第
3の実施の形態においては、スイングアーム部材68が
ボイス・コイル・モータ20の出力軸20aにより第1
の腕64の延長端部64b、即ち対物レンズと固体液浸
レンズとの組み合わせ100を保持したスライダ10
2、を光ディスク12の上面から光ディスク12の半径
方向における図2の(B)に実線で示す外方まで移動さ
せられた時にはスイングアーム部材68の全体が光ディ
スク12の周縁よりも外方に配置されていて、ここにお
いては、第1の腕62の基端部62aでレーザダイオー
ド22からのレーザ光を第1の腕62の延出端部62b
の反射鏡38に向かい反射するガルバノミラー装置32
が、第2の腕64の延出端部のレーザダイオード22よ
りも光ディスク12の周縁から遠くに配置されている。
従って、ガルバノミラー装置32から反射鏡38に向か
わせられたレーザ光の光軸108が反射鏡38とボイス
・コイル・モータ20の出力軸20aとを結ぶ仮想線1
10よりも光ディスク12の周縁から遠くに配置されて
いるので、図2の(B)に示す如く動作休止位置のスイ
ングアーム部材66の第1の腕62は延出端部62bを
光ディスク12の周縁に最も接近させている。
【0057】この為にこの第3の実施の形態のスイング
アーム式光ピックアップ60は光ディスク12の上面上
の記録層12aに対するアクセス時間が短い。またスイ
ングアーム部材68の全体が光ディスク12の周縁より
も外方に配置されまでに要するスイングアーム部材68
の回動距離が最短になるので、ボイス・コイル・モータ
20の出力軸20aの回りのスイングアーム部材68の
揺動動作に必要な回転角度範囲が狭くなり、ひいてはボ
イス・コイル・モータ20の磁気回路21(図1の
(A)参照)を構成しているコイル20bやヨーク20
cや磁石20d等の構成部材の寸法を小さくすることが
出来、最終的にはスイングアーム式光ピックアップ60
の外形寸法を小さくすることが出来る。
【0058】この第3の実施の形態のスイングアーム式
光ピックアップ60においてはさらに、第1の腕64に
対して第2の腕66が90度以上の交差角度α(この実
施の形態では略110度)で交差している。なおこの実
施の形態でも交差角度αは、第2の腕66の延出端部の
レーザダイオード22からリレイレンズ装置30を介し
て第1の腕64の基端部64aのガルバノミラー装置3
2へと入射するレーザ光の光軸106とガルバノミラー
装置32から第1の腕64の延出端部64bの反射鏡3
8へと向かうよう反射されたレーザ光の光軸108との
間の交差角度を採用している。
【0059】従ってこの第3の実施の形態のスイングア
ーム式光ピックアップ60は、上述した如くアクセス時
間が短かくなるよう配置されているにもかかわらず、光
ディスク12の周縁からのスイングアーム部材68の第
1の腕64の基端部64aの突出距離を増大させること
がない。ひいては、第3の実施の形態のスイングアーム
式光ピックアップ60は、円形状の光学的記録媒体の一
種である光ディスク12に隣接して配置された時に光デ
ィスク12との組み合わせの外形状を出来る限り小さく
することが出来る。
【0060】また、上述した如き交差角度αを採用して
いるので、図2の(B)に示されている本願の発明の第
3の実施の形態に従ったスイングアーム式光ピックアッ
プ60のスイングアーム部材68の第1の腕64の基端
部64aが光ディスク12の周縁から突出する距離は、
図2の(A)に示されている本願の発明の第2の実施の
形態に従ったスイングアーム部材76の第1の腕72の
基端部72aが光ディスク12の周縁から突出する距離
に比べると遥かに小さい。さらに、図2の(B)の第3
の実施の形態のスイングアーム式光ピックアップ60
は、図2の(A)の第2の実施の形態のスイングアーム
式光ピックアップ70に比べると、円形状の光学的記録
媒体の一種である光ディスク12に隣接して配置された
時に光ディスク12との組み合わせの外形状が小さくな
る。
【0061】なお上述した種々の実施の形態のスイング
アーム式光ピックアップ10,70,60は対物レンズ
と固体液浸レンズとの組み合わせ100を保持したスラ
イダ102を使用した前述のニアー・フィールド記録の
為の記録再生装置に使用されていたが、固体液浸レンズ
を使用せずに従来のCDやDVD等に適用される前述の
ファー・フィールド記録の為の記録再生装置にも本願の
発明のスイングアーム式光ピックアップは適用すること
が出来る。
【0062】また、本願の発明のスイングアーム式光ピ
ックアップにおける光学系の構成は、上述した種々の実
施の形態における光学系の構成に限られず、例えばホロ
グラム等を使用した種々の構成であることが出来る。
【0063】なお上述したこの発明の種々の実施の形態
から明らかなようにこの発明に従ったスイングアーム式
光ピックアップは以下のようにも表現することが出来
る。 1.円形状の光学的記録媒体の周縁の周囲に配置された
基端部及び基端部から光学的記録媒体の半径方向と交差
する方向に延出した延出端部を有している第1の腕と、
第1の腕の基端部から第1の腕の延出端部に向かう方向
と交差する方向に第1の腕の基端部から延出した第2の
腕と、を含んでおり、第1の腕の延出端部を光学的記録
媒体の記録層に沿い光学的記録媒体の半径方向に往復動
させるよう揺動するスイングアーム部材と;スイングア
ーム部材に設けられ光源からの光ビームを第1の腕の延
出端部まで導き上記延出端部から光学的記録媒体の記録
層に照射するとともに上記記録層からの反射光を上記延
出端部から反射光検知手段まで導く光学回路と;を備え
ていて、スイングアーム部材の第1の腕と第2の腕との
交差角度が90度以上である、ことを特徴とするスイン
グアーム式光ピックアップ。
【0064】2.円形状の光学的記録媒体の周縁の周囲
に配置された基端部及び基端部から光学的記録媒体の半
径方向と交差する方向に延出した延出端部を有している
第1の腕を含んでおり、第1の腕の延出端部を光学的記
録媒体の記録層に沿い光学的記録媒体の半径方向に往復
動させるよう回転軸の回りに揺動するスイングアーム部
材と;スイングアーム部材に設けられ光源からの光ビー
ムを第1の腕の延出端部まで導き上記延出端部から光学
的記録媒体の記録層に照射するとともに上記記録層から
の反射光を上記延出端部から反射光検知手段まで導く光
学回路と;を備えていて、スイングアーム部材の第1の
腕の延出端部に導かれる第1の光ビームが、第1の腕の
延出端部と上記回転軸とを結ぶ線に対して光学的記録媒
体の中心から離れる側に位置している、ことを特徴とす
るスイングアーム式光ピックアップ。
【0065】3.円形状の光学的記録媒体の周縁の周囲
に配置された基端部及び基端部から光学的記録媒体の半
径方向と交差する方向に延出した延出端部を有している
第1の腕と、第1の腕の延出端部を光学的記録媒体の記
録層に沿い光学的記録媒体の半径方向に往復動させるよ
う回転軸の回りに揺動するスイングアーム部材と;スイ
ングアーム部材に設けられ光源からの光ビームを第1の
腕の延出端部まで導き上記延出端部から光学的記録媒体
の記録層に照射するとともに上記記録層からの反射光を
上記延出端部から反射光検知手段まで導く光学回路と;
を備えていて、スイングアーム部材が光学的記録媒体の
周縁の外側に配置された時に、スイングアーム部材にお
いて上記延出端部が光学的記録媒体の周縁に最も接近し
て配置されている、ことを特徴とするスイングアーム式
光ピックアップ。
【0066】4.スイングアーム部材の第2の腕が、ス
イングアーム部材の第1の腕の基端部から光学的記録媒
体の周縁から遠ざかる方向に向かい延出している、こと
を特徴とする上記1項に記載のスイングアーム式光ピッ
クアップ。
【0067】5.スイングアーム部材の第2の腕が、ス
イングアーム部材の第1の腕の基端部から光学的記録媒
体の周縁に接近する方向に向かい延出している、ことを
特徴とする上記1項に記載のスイングアーム式光ピック
アップ。
【0068】6.前記光源が第2の腕に設置されてい
る、ことを特徴とする上記1項,4項,そして5項のい
ずれか1項に記載のスイングアーム式光ピックアップ。 7.第1の腕の前記延出端部には対物レンズが配置され
ている、ことを特徴とする上記1項1乃至6項のいずれ
か1項に記載のスイングアーム式光ピックアップ。
【0069】
【発明の効果】以上詳述した如く、この発明に従ったス
イングアーム式光ピックアップによれば、円形状の光学
的記録媒体に対するアクセス速度を出来る限り速くする
ことが出来るとともに光学的記録媒体との組み合わせの
外形状を出来る限り小さくすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、この発明の第1の実施の形態に従っ
たスイングアーム式光ピックアップを対応する光ディス
クとともに概略的に示す平面図であり;そして、(B)
は、この発明には含まれないスイングアーム式光ピック
アップを、(A)に示されたこの発明の第1の実施の形
態に従ったスイングアーム式光ピックアップとの比較の
為に、光ディスクとともに概略的に示す平面図である。
【図2】(A)は、この発明の第2の実施の形態に従っ
たスイングアーム式光ピックアップを対応する光ディス
クとともに概略的に示す平面図であり;そして、(B)
は、この発明の第3の実施の形態に従ったスイングアー
ム式光ピックアップを光ディスクとともに概略的に示す
平面図である。
【符号の説明】
10 スイングアーム式光ピックアップ 12 光ディスク(光学的記録媒体) 14 第1の腕 14a 基端部 14b 延出端部 16 第2の腕 18 スイングアーム部材 22 レーザダイオード(光源) 24 コンデンサレンズ装置(光学回路) 26 ハーフプリズム組み立て体(光学回路) 28 モニタ用フォトディテクタ(光学回路) 30 リレイレンズ装置(光学回路) 32 ガルバミラー装置(光学回路) 34 ハーフプリズム(光学回路) 36 イメージレンズ装置(光学回路) 38 反射鏡(光学回路) 40 サーボ用フォトディテクタ(光学回路) 42 モニタ用フォトディテクタ(反射光検知手段) 60 スイングアーム式光ピックアップ 64 第1の腕 64a 基端部 64b 延出端部 66 第2の腕 68 スイングアーム部材 70 スイングアーム式光ピックアップ 74 第1の腕 74a 基端部 74b 延出端部 76 第2の腕 78 スイングアーム部材 α 交差角度 108 光軸 110 仮想線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形状の光学的記録媒体の周縁の周囲に
    配置された基端部及び基端部から光学的記録媒体の半径
    方向と交差する方向に延出した延出端部を有している第
    1の腕と、第1の腕の基端部から第1の腕の延出端部に
    向かう方向と交差する方向に第1の腕の基端部から延出
    した第2の腕と、を含んでおり、第1の腕の延出端部を
    光学的記録媒体の記録層に沿い光学的記録媒体の半径方
    向に往復動させるよう揺動するスイングアーム部材と;
    スイングアーム部材に設けられ光源からの光ビームを第
    1の腕の延出端部まで導き上記延出端部から光学的記録
    媒体の記録層に照射するとともに上記記録層からの反射
    光を上記延出端部から反射光検知手段まで導く光学回路
    と;を備えていて、 スイングアーム部材の第1の腕と第2の腕との交差角度
    が90度以上である、 ことを特徴とするスイングアーム式光ピックアップ。
  2. 【請求項2】 円形状の光学的記録媒体の周縁の周囲に
    配置された基端部及び基端部から光学的記録媒体の半径
    方向と交差する方向に延出した延出端部を有している第
    1の腕を含んでおり、第1の腕の延出端部を光学的記録
    媒体の記録層に沿い光学的記録媒体の半径方向に往復動
    させるよう回転軸の回りに揺動するスイングアーム部材
    と;スイングアーム部材に設けられ光源からの光ビーム
    を第1の腕の延出端部まで導き上記延出端部から光学的
    記録媒体の記録層に照射するとともに上記記録層からの
    反射光を上記延出端部から反射光検知手段まで導く光学
    回路と;を備えていて、 スイングアーム部材の第1の腕の延出端部に導かれる第
    1の光ビームが、第1の腕の延出端部と上記回転軸とを
    結ぶ線に対して光学的記録媒体の中心から離れる側に位
    置している、 ことを特徴とするスイングアーム式光ピックアップ。
  3. 【請求項3】 円形状の光学的記録媒体の周縁の周囲に
    配置された基端部及び基端部から光学的記録媒体の半径
    方向と交差する方向に延出した延出端部を有している第
    1の腕と、第1の腕の延出端部を光学的記録媒体の記録
    層に沿い光学的記録媒体の半径方向に往復動させるよう
    回転軸の回りに揺動するスイングアーム部材と;スイン
    グアーム部材に設けられ光源からの光ビームを第1の腕
    の延出端部まで導き上記延出端部から光学的記録媒体の
    記録層に照射するとともに上記記録層からの反射光を上
    記延出端部から反射光検知手段まで導く光学回路と;を
    備えていて、 スイングアーム部材が光学的記録媒体の周縁の外側に配
    置された時に、スイングアーム部材において上記延出端
    部が光学的記録媒体の周縁に最も接近して配置されてい
    る、 ことを特徴とするスイングアーム式光ピックアップ。
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