JPH11213134A - 画像処理装置及び方法 - Google Patents

画像処理装置及び方法

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JPH11213134A
JPH11213134A JP10016048A JP1604898A JPH11213134A JP H11213134 A JPH11213134 A JP H11213134A JP 10016048 A JP10016048 A JP 10016048A JP 1604898 A JP1604898 A JP 1604898A JP H11213134 A JPH11213134 A JP H11213134A
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JP10016048A
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Kazuhiro Oyoshi
和博 大吉
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両面原稿の裏写り等があっても、文書方向の
誤判別がない画像処理装置を提供する。 【解決手段】 原稿複写処理時に、ステップS12で原
稿が両面原稿画像であるか否かを調べ、両面原稿である
場合にはステップS13で読み取り画像データの地をと
ばす処理(AE処理)を行ってから、ステップS14の
文書方向判別処理を行い、ステップS15で文書方向に
適したレイアウトで印刷出力する。 【作用】 特定の原稿に対して文書方向判別前に所定の
画像処理を施すことができ,精度の高い文書方向判別が
可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は文書方向自動判別機
能を備えた画像処理装置及び方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像処理装置、例えば複
写機等において、文書方向自動判別機能を備える装置が
あり、両面複写の時などに原稿方向判別に応じた複写を
行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
原稿が両面原稿の場合などにおいては、裏面の画像が表
面に透けて写ってしまうので、文書方向自動判別の判別
を誤ってしまうことがあり、その結果、ミスコピーにな
ることがあった。
【0004】本発明は上記した課題を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、例えば両面原
稿の裏写り等があっても、文書方向の誤判別がない画像
処理装置及び方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
一手段として、本発明に係る一発明の実施の形態例は、
以下の構成を備える。
【0006】即ち、原稿画像データを入力する画像入力
手段と、前記画像入力手段により入力された画像データ
に基づいて文書方向を判別する判別手段と、画像データ
に所定の処理を施す画像処理手段とを備え、前記画像処
理手段は特定の原稿に対して前記判別手段の判別のため
の画像データに対して判別前に所定の画像処理を施すこ
とを特徴とする。
【0007】そして例えば,前記所定の画像処理が画像
データの地をとばす処理であることを特徴とする。ある
いは,前記画像データの地をとばす処理は、一定値以下
の画像データをカットする処理であることを特徴とす
る。
【0008】また例えば,前記画像入力手段は、原稿表
面を光学的に走査して原稿画像を読み取る画像読み取り
手段を含み,前記画像処理手段は、前記画像読み取り手
段での読み取り原稿が両面原稿である場合に前記特定の
画像処理を施すことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る一発明の実施の形態例を説明する。
【0010】図1は本発明に係る一発明の実施の形態例
の画像処理装置の構成を説明する断面図である。
【0011】図1において、101は原稿台ガラスであ
り、原稿自動送り装置142から給送された原稿が順次
所定位置に載置される。102は例えばハロゲンランプ
から構成される原稿照明ランプであり、原稿台ガラス1
01に載置された原稿を露光する。
【0012】103,104,105は走査ミラーであ
り、図示しない光学走査ユニットに収容され、往復動し
ながら、原稿からの反射光をCCDユニット106に導
く。CCDユニット106は、CCD(撮像素子)10
8に原稿からの反射光を結像させる結像レンズ107、
例えばCCDから構成される撮像素子108、撮像素子
108を駆動するCCDドライバ109等から構成され
ている。撮像素子108からの画像信号出力は、例えば
8ビットのデジタルデータに変換された後、コントロー
ラ部139に入力される。
【0013】また、110は感光ドラムであり、112
の前露光ランプによって画像形成に備えて除電される。
113は1次帯電器であり、感光ドラム110を一様に
帯電させる。117は露光手段(レーザユニット)であ
り、例えば半導体レーザ等で構成され、画像処理や装置
全体の制御を行うコントローラ部139で処理された画
像データに基づいて感光ドラム110を露光し、静電潜
像を形成する。
【0014】118は現像器であり、黒色の現像剤(ト
ナー)が収容されている。119は転写前帯電器であ
り、感光ドラム110上に現像されたトナー像を用紙に
転写する前に高圧をかける。120,122,124は
給紙ユニットであり、各給紙ローラ121,123,1
25の駆動により、転写用紙が装置内へ給送され、レジ
ストローラ126の配設位置で一旦停止し、感光ドラム
110に形成された画像との書出しタイミングがとられ
再給送される。
【0015】127は転写帯電器であり、感光ドラム1
10に現像されたトナー像を給送される転写用紙に転写
する。128は分離帯電器であり、転写動作の終了した
転写用紙を感光ドラム110より分離する。転写されず
に感光ドラム110上に残ったトナーはクリーナ111
によって回収される。
【0016】129は搬送ベルトであり、転写プロセス
の終了した転写用紙を定着器130に搬送し、例えば転
写用紙に形成された転写画像を熱により転写用紙上に定
着する。131はフラッパであり、定着プロセスの終了
した転写用紙の搬送パスを、ステイプルソータ132ま
たは中間トレイ137の配置方向のいずれかに制御す
る。
【0017】ステイプルソータ132に排紙された用紙
は各ビンに仕分けされる。そして、必要に応じてコント
ローラ部139からの指示によりステイプル部141に
よるステイプルを行う。133〜136は給送ローラで
あり、一度定着プロセスの終了した転写用紙を中間トレ
イ137に反転(多重)または非反転(両面)して給送
する。138は再給紙ローラであり、中間トレイ137
に載置された転写用紙を、再度レジストローラ126の
配設位置まで搬送する。
【0018】139に示すコントローラ部は、後述する
マイクロコンピュータ、画像処理部等を備えており、操
作パネル140からの指示に従って、前述の画像形成動
作を行う。
【0019】図2は図1に示す本実施の形態例の画像処
理装置におけるコントローラ部139の詳細ブロック図
である。
【0020】図2において、201は画像処理装置全体
の制御を行うCPUであり、装置本体の制御手順(制御
プログラム)を記憶した読み取り専用メモリ203(R
OM)からプログラムを順次読み取り、実行する。CP
U201のアドレスバス及びデータバスは202のバス
ドライバ回路、アドレスデコーダ回路を経て各負荷に接
続されている。
【0021】また、204は入力データの記憶や作業用
記憶領域等として用いる主記憶装置であるところのラン
ダムアクセスメモリ(RAM)である。205はI/O
インタフェースである。I/Oインタフェース205に
は、操作者がキー入力を行い、装置の状態等を内蔵する
不図示の液晶、LED等の表示部を用いて表示する操作
パネル140、給紙系、搬送系、光学系の駆動を行うモ
ータ類207、クラッチ類208、ソレノイド類20
9、また、搬送される用紙を検知するための紙検知セン
サ類210等の装置の各負荷が接続される。
【0022】図1に示す現像器118には、現像器11
8内のトナー量を検知するトナー残検センサ211が配
置されており、その出力信号がI/Oインタフェース2
05に入力されている。また、I/Oインタフェース2
05に接続されている215は高圧ユニットであり、C
PUの指示に従って、前述の1次帯電器113、現像器
118、転写前帯電器119、転写帯電器127、分離
帯電器128へ高圧を出力する。
【0023】206は画像処理部であり、CCDユニッ
ト106から出力された画像信号が入力され、後述する
画像処理を行い、画像データに従って117に示すレー
ザユニットの制御信号を出力する。レーザユニット11
7から出力されるレーザ光は感光ドラム110を照射
し、露光するとともに非画像領域において受光センサで
あるところのビーム検知センサ213によって発光状態
及びビーム検知センサ213位置への到達が検知され、
その出力信号がI/Oインタフェース205に入力され
る。
【0024】以下、図2に示す画像処理部206の詳細
を図3を参照して詳細に説明する。図3は本発明の画像
形成装置における図2に示すコントローラ部139内の
画像処理部206の詳細ブロック構成図である。
【0025】図3において、CCDユニット104内の
撮像素子108により電気信号に変換された画像信号
は、先ずシェーディング部301によって画素間のばら
つきの補正を行った後、変倍部302に送られる。そし
て変倍部302において、縮小コピー時はデータの間引
き処理を行い、拡大コピー時はデータの補間処理を行
う。変倍を行わない場合にはそのまま入力信号を出力す
る。
【0026】次に、エッジ強調部303において、例え
ば5×5のウインドウを用いて2次微分処理を行い、画
像のエッジを強調する。エッジ強調された画像データは
ガンマ変換部304に送られる。
【0027】この画像データは輝度データであるので、
プリンタ等で印刷出力するためには濃度データに変換す
る必要がある。このためガンマ変換回路304では、ガ
ンマ変換テーブルを内蔵し、公知のテーブルサーチ等に
よる輝度画像データ/濃度画像データ変換処理(ガンマ
変換処理)を行い、入力される輝度画像データを対応す
る濃度画像データに変換する。
【0028】濃度データに変換された画像データは、3
05に示す2値化処理部へ入力される。ここでは例えば
公知のED法により多値データを2値データに変換す
る。2値に変換された画像データは合成部307に入力
される。合成部307では、入力された画像データと、
例えばDRAMにより構成される画像用メモリ310内
の画像データを選択的に出力/または論理和出力する。
【0029】この画像用メモリ310に対する読み出し
/書き込み制御はメモリ制御部309で行綯う。また、
メモり制御部309は、画像を回転させる場合はメモリ
310内の画像データの読み出しアドレスを制御して画
像が読み出された時に回転して読み出されるように制御
する。
【0030】これらの画像データは濃度信号の濃度値に
対応したレーザの発光強度とするためにPWM回路30
8へ入力され、画像の濃度に従ったパルス幅のレーザ駆
動信号としてレーザユニット117に出力される。ま
た、ガンマ変換部304からの画像出力は文書方向判別
部306へも出力され、文書方向判別部306によって
詳細を後述する文書方向判別処理を行う。
【0031】次に図4〜図12を参照して本実施の形態
例における図3に示す文書方向判別部306による文書
方向判別について詳細に説明する。まず、図4を参照し
て本実施の形態例における文書方向判別部306の詳細
構成を説明する。図4は文書方向判別部306の詳細ブ
ロック構成図である。
【0032】本実施の形態例においては、図3に示すガ
ンマ変換部304によりガンマ変換された濃度データ
は、CPU/メモリ部401に入力され、画像データを
一時的に保存すると共に、各種制御が行なわれる。コン
トローラ部139内のCPU201とは、例えば、不図
示のデュアルポートRAM等によりバス接続されてお
り、データを送受信可能に構成されているものとする。
もちろんシリアル通信でデータを送受信するものであっ
てもよい。
【0033】文字認識/方向判別部402は、文字認識
により原稿方向を判別する回路であり、本実施の形態例
では文書の方向を一番正確に表しているのは文字である
ことに着目し、文書中の数種類の文字領域を0°、90
°、180°、270°の各方向で予め登録されている
文字とのマッチング処理をとることによって文字認識を
行い、それら各方向における文字認識の精度(文字認識
の自信度:文字の特徴分布に対する距離)の中で一番精
度の高い方向を文書方向とする。
【0034】領域分離部403は、文字認識/方向判別
部402による文字認識・方向判別処理を行うための前
処理として、処理画像データを、文字部、図形部、自然
画部、表部などの矩形の領域に分離して、各領域の属性
(文字部など)を付加する処理を行う。
【0035】記憶装置404は、例えば、ハードディス
クや光磁気ディスクなどにより構成され、各種処理結果
(画像データ、領域分離結果、文字認識結果など)を保
存するために利用される。I/F部405は、SCSI
規格やRS232C規格に合致したインタフェースを備
える装置(例えばコンピュータ406)等とのデータの
授受を可能とするものであり、外部でデータを伝送可能
とするために設けられている。コンピュータ406は、
I/F部405を介して情報を得たり、光磁気ディスク
等の移動可能の記憶装置よりデータを得て利用する。
【0036】次に、本実施の形態例における文書方向自
動判別・補正、及び文字認識処理の概要を図5のフロー
チャートに従って説明する。図5は本実施の形態例にお
ける文書方向自動判別・補正、及び文字認識処理の概要
を示すフローチャートである。
【0037】文書方向判別部306のCPU/メモリ部
401は、ステップS1でガンマ変換部304によりガ
ンマ変換された濃度データを入力する。そしてステップ
S2において、入力された画像データ(多値画像)は、
領域分離部403により文字部、図形部、自然画部、表
部などの矩形の領域に分離され、各領域の属性が付加さ
れる。ここでは、実際には、矩形で囲まれた領域情報を
作成する。
【0038】次に、ステップS3において、各属性より
文字領域の矩形情報を抽出する。ここで、文字領域と
は、文章部、タイトル部、表中の文字、図のキャプショ
ン部などである。例えば、図6に示す(a),(c)の
文書の場合は、それぞれ図6の(b),(d)に示した
ような文字領域の矩形情報が抽出される。
【0039】続いてステップS4において、これらの中
の数ブロックを用いて、文書方向判別を行う。文書方向
判別を行うのは、入力画像が中途半端に傾いていた場合
等文字領域の矩形情報が正確に抽出されなかった場合に
は適切な文字部検出ができないためである。ステップS
4での文書方向判別の結果、文字領域の矩形情報が正確
に抽出された場合など(正方向)であれば、ステップS
7に進み、画像中の文字領域ブロックに対する文字認識
処理を行なう。この結果、ステップS8に示すように領
域分離情報と文字認識情報が得られる。
【0040】この処理結果は、I/F部405を介して
外部機器、例えばコンピュータ406等に伝送され、例
えばコンピュータ406上のファイリングのアプリケー
ション処理等で利用される。また、コントローラ部13
9内のCPU201へ各画像毎に送信される。
【0041】一方、ステップS4で文字領域の矩形情報
が正確に抽出されないような文書方向が不正方向であっ
た場合にはステップS5に進み、画像データが正しい方
向になるように画像回転処理が行なわれる。そして、続
くステップS6において回転処理された画像に対してス
テップS2及びステップS3と同様の領域分離装置及び
文字部検出処理を行う。そしてステップS7に進む。
【0042】このステップS4〜ステップS6の処理
は、画像回転に伴う領域分離情報の相違を補正するもの
で、一つの方法としては、全回転画像データに対して再
び領域分離処理を行う方法。もう一つは、アドレス変換
を領域分離結果にかける方法がある。
【0043】領域分離処理は、一般に画像が正方向であ
ることを想定しているため、初期の段階で行った領域分
離処理と回転画像データに対して行った領域分離処理は
結果的に異なることが多い。それゆえ、前者の方法がと
られるのが望ましい。
【0044】次に、上述したステップS4における本実
施の形態例における文字認識処理を用いた文書方向判別
処理の詳細を説明する。
【0045】[領域分離処理]本実施の形態例において
は、文書画像データの黒画素を検出してゆき、輪郭線追
跡、またはラベリング方式により、黒画素ブロックの矩
形枠を作成する。次に、その矩形の中の黒画素密度、隣
接矩形ブロックの有無、矩形の縦横比率などを判断基準
にして、文字領域(タイトル、本文、キャプションな
ど)、図形領域、自然画領域、表領域などを判別する。
この処理結果により、文字領域の矩形領域が判別され
る。
【0046】[文字認識処理]本実施の形態例において
は、文字認識処理の一つの方法として、特徴ベクトル抽
出、比較方式により文字認識を行う。例えば、図7に示
す様な「本」という文字を含む文字領域が判別されたと
する。
【0047】第一段階として、この文字領域を抽出して
図8に示すように文字領域について文字切り出し処理を
行う(図8の例ではかな漢字のみ抽出しているが、数字
や記号も抽出するように構成しても良いことは勿論であ
る)。これは、一つの文字の矩形を切り出す処理で、黒
画素連続性の状態を検出していれば求められる。
【0048】第二段階として、図9の(a)に示すよう
に一文字をm×n(例えば64×64)の画素ブロック
に切り出す。そして、その中から例えば図9の(b)に
示すように3×3画素のウインドウを用いて、黒画素の
分布方向を抽出する(方向ベクトル情報:図9(b)参
照)。
【0049】なお、図9に示す(b)は、方向ベクトル
情報の一部を例示したものであり、上記3×3画素のウ
インドウを(a)に示す一文字の画素ブロックに対して
順次ずらしてゆき、方向ベクトル情報を数十個得る。こ
のベクトル情報が文字の特徴となる。
【0050】この特徴ベクトルと予め記憶されている文
字認識辞書の内容と比較して、特徴ベクトルに特徴が一
番近い文字から順番に文字を抽出する。この場合、特徴
ベクトルに特徴が近い順番に第1候補、第2候補、…と
なる。この特徴ベクトルに対する特徴の近さが、その文
字に対する距離の近さ、すなわち文字認識の自信度(精
度)という数値になる。
【0051】[文字方向判別処理]このようにして文字
認識の自信度が求められるが、その自信度に基づいた文
字方向判別処理を、図8に示した「本発明の名称」とい
う文例を用いて説明する。
【0052】図10の(a)は正方向の文、図10の
(b)は正方向の文を270°回転した文の例である。
図10に示す文例中の「本」の字に注目して以下に説明
する。本実施の形態例においては,文字方向を判別する
場合は、図11示すように、1つの文字「本」について
0°、90°、180°、270°の4方向から文字認
識を行う。各回転角度は、文字矩形の領域の読み出し方
を変更すればよく、特に原稿を回転させてその都度読み
込ませる必要はない。
【0053】各回転角度における文字認識結果は、図1
1に示すように、互いに異なっている。なお、図11に
は説明用の仮の文字認識結果および自信度が示されてお
り、現実にこの通りになるとは限らない。
【0054】図11において、正方向(0°)から文字
認識を行った場合は、「本」の字が認識候補として抽出
され、自信度(マッチング度)も0.90と高い値とな
る。90°回転した方向から文字認識を行った場合は、
例えば「町」の字が認識候補として抽出され,自信度も
0.40と低下する。このように認識候補文字が異な
り,自信度も異なるのは、回転した方向から見た場合の
特徴ベクトルに基づいて文字認識を行ったからである。
【0055】180°の場合には「克」という文字が認
識候補として抽出され,自信度が0.3、270°の場
合には「式」という文字が認識候補として抽出され,自
信度が0.5となる。なお、文字認識の方向別の自信度
は、複雑な文字であればあるほど、その差が顕著に現れ
てくる。
【0056】図11に示す例での各方向における認識の
結果は、正方向(0°)の場合に自信度が最も高いた
め、文書は正方向(0°)に向いている可能性が高いと
判断される。
【0057】文字方向判別の精度を向上させるため、同
一ブロック内の複数の文字について、同様に4方向から
文字認識を行ってみる。さらに、1つのブロックだけで
文字方向を判別した場合、特殊な文字列について文字方
向を誤って判別する恐れがあるので、複数のブロックに
ついて同様の文字認識を行ってみる。そして、各ブロッ
クについて、当該ブロック内の各認識対象文字の4方向
別の自信度の平均値を求め、さらに、各ブロックでの4
方向別の自信度の平均値に対する平均値を求め、この平
均値が最も高い方向を文字方向(文書方向)として認定
する。
【0058】このように、1文字だけの自信度で文字方
向を認定することなく、同一ブロック内の複数文字、更
には同一ブロック内の複数文字の自信度で文字方向を認
定することにより、文字(文書)方向を高精度に判別す
ることが可能となる。
【0059】但し、1文字だけの自信度で文字方向を判
別したり、あるいは同一ブロック内の複数文字の自信度
で文字方向を判別しても、高精度に文字方向を判別でき
ることは言うまでもない。
【0060】次に、文字方向(文書方向)の判別結果が
正方向以外の方向である場合は、文字方向が正方向にな
るように原画像を回転する。この回転は、図4に示すC
PU/メモリ401を用いて公知の技術により簡単に行
うことが可能であり、詳細説明は省略する。
【0061】以上のような処理により、図12の(A)
に示す原画像データ、図12の(B)に示す領域分離デ
ータ、図12の(C)に示す文字認識情報を得ることが
できる。これらの情報は前述のようにコントローラ部1
39のCPU201へ送られ、各種画像処理、各種制御
に使用される。
【0062】領域分離データの形式は、図12の(B)
に示したように、領域分離データである旨を示す「he
ader」と、分離した領域の識別子「rect1」〜
「rect4」により構成される。
【0063】この識別子で区別された各領域(ブロッ
ク)の情報は、ブロックの番号「order」、ブロッ
クの属性(文字部、図形など)「art」、ブロックの
左上の座標値「x1」および「y1」、ブロックの幅
「w」、ブロックの高さ「h」、縦書き、または横書き
を示す「direction」、該当ブロックのIDで
ある「upperID」、親ブロックの属性「uppe
rAtt」、予備領域「reserve」により構成さ
れている。
【0064】また、文字認識情報は、図12の(C)に
示したように、文字認識情報である旨を示す「head
er」を有し、例えば「本」等の単一の文字に関する文
字認識情報「OCR1」等と、当該文字が含まれている
ブロックを示す上記「rect1」等に相当する「bl
k header」との組み合わせ情報により構成され
ている。
【0065】そして、「OCR1」等の各文字認識情報
は、文字であるかあるいは空白であるかを示す「typ
e」、前述の文字認識の自信度に従った第1〜第5候補
文字「文字1」〜「文字5」、当該文字の切り出し位置
「x1」および「y1」、当該文字の幅「w」、当該文
字の高さ「h」、予備領域「reserve」により構
成されている。
【0066】次に、本実施の形態例の画像処理装置の概
略動作を図13のフローチャートを参照して説明する。
【0067】まずステップS11で操作者(ユーザ)は
原稿を原稿台ガラス101にセットし、コピースタート
キーを入力する。するとステップS12の処理に移行
し,例えば、操作パネル140等から読み取り原稿の指
定が両面原稿に設定されているか否かを調べる。両面原
稿に設定されていない場合にはステップS14に進む。
【0068】一方,ステップS12で読み取り原稿の指
定が両面原稿に設定されている場合にはステップS12
に進み,両面原稿の裏写りの影響を無くすために、AE
処理等の画像処理を施す。そしてステップS13に進
む。この画像処理は,例えば,ガンマ変換部304によ
り読み込んだ画像データの地をとばす処理等を施す。
【0069】ステップS13では、両面原稿でない場合
にはそのままの画像データに対して、両面原稿の場合に
は地とばしした画像データに対して、文書方向判別部3
06による前述した文書方向判別処理が行なわれる。続
いてステップS15において,判別結果に応じて回転処
理等の画像処理を施し、画像形成を行う。
【0070】ステップS13の処理を行うのは,例え
ば、図14の(a)に示すような両面原稿の複写指示で
ある場合、表面の文書方向は用紙縦方向に対して縦書き
上向きであるが、図14の(b)に示すように、表面を
読込んだ時の裏面の画像が裏写りしてしまうと、文書方
向を誤って判定してしまう虞があるためである。そこ
で、本実施の形態例の画像処理装置では、図14の
(c)に示すように、ステップS12のAE処理(ガン
マ変換処理において地をとばす処理)を行うことによ
り、裏写りの影響をなくし、的確に文書方向を判別させ
ることが可能となる。
【0071】この地のとばしは,一定濃度以下の(一定
輝度以下の)データをカットすることにより行うことが
できる。
【0072】以上説明したように本実施の形態例によれ
ば,両面原稿の場合、文書方向自動判別の判別のための
画像データにAE処理等の画像処理を施すことにより、
表面の原稿画像データに対して的確に文書方向を判別す
ることができるので、両面原稿の裏写りによる文書方向
自動判別の誤判別を防止することができ、ミスコピーが
減少する。
【0073】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えば
ホストコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
【0074】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0075】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0076】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0077】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0078】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0079】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応す
るプログラムコードを格納することになる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、的
確に原稿画像の文書方向を判別することができ、例え
ば、裏写りがある両面原稿であっても、裏写りによる文
書方向自動判別の誤判別等を防止することができ、ミス
コピーが減少する。
【0081】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一発明の実施の形態例の画像処理
装置の構成を説明する断面図である。
【図2】図1に示す本実施の形態例の画像処理装置にお
けるコントローラ部の詳細ブロック構成図である。
【図3】図1に示す本実施の形態例の画像処理装置にお
けるコントローラ部の画像処理部の詳細ブロック構成図
である。
【図4】図3に示す文書方向判別部の詳細ブロック構成
図である。
【図5】本実施の形態例における文書方向自動判別・補
正、及び文字認識処理の概要を示すフローチャートであ
る。
【図6】本実施の形態例における像域分離処理を説明す
るための図である。
【図7】、
【図8】,
【図9】、
【図10】、
【図11】、
【図12】本実施の形態例における文字認識処理を説明
するための図である。
【図13】本実施の形態例における画像処理装置の動作
を示すフローチャートである。
【図14】両面原稿の裏写りの例を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
101 原稿台ガラス 102 原稿照明ランプ 103,104,105 走査ミラー 106 CCDユニット 107 結像レンズ 108 撮像素子 109 CCDドライバ 110 感光ドラム 111 クリーナ 112 前露光ランプ 113 1次帯電器 117 露光手段(レーザユニット) 118 現像器 119 転写前帯電器 120,122,124 給紙ユニット 121,123,125 給紙ローラ 126 レジストローラ 127 転写帯電器 128 分離帯電器 129 搬送ベルト 130 定着器 131 フラッパ 132 排紙トレイ 133〜136 給送ローラ 137 中間トレイ 138 再給送ローラ 139 コントローラ部 140 操作パネル 201 CPU 202 バスドライバ回路、アドレスデコーダ回路 203 ROM 204 ランダムアクセスメモリ(RAM) 205 I/Oインタフェース 206 画像処理部 207 モータ類 208 クラッチ類 209 ソレノイド類 215 高圧ユニット 210 紙検知センサー類 211 トナー残検センサ 213 ビーム検知センサ 301 シェ−ディング部 302 変倍部 303 エッジ強調部 304 ガンマ変換部 305 2値化処理部 306 文書方法判別部 307 合成部 308 PWM回路 309 メモり制御部 310 メモリ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像データを入力する画像入力手段
    と、 前記画像入力手段により入力された画像データに基づい
    て文書方向を判別する判別手段と、 画像データに所定の処理を施す画像処理手段とを備え、 前記画像処理手段は特定の原稿に対して前記判別手段の
    判別のための画像データに対して判別前に所定の画像処
    理を施すことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記所定の画像処理が画像データの地を
    とばす処理であることを特徴とする請求項1記載の画像
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記画像データの地をとばす処理は、一
    定値以下の画像データをカットする処理であることを特
    徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記画像入力手段は、原稿表面を光学的
    に走査して原稿画像を読み取る画像読み取り手段を含
    み,前記画像処理手段は、前記画像読み取り手段での読
    み取り原稿が両面原稿である場合に前記特定の画像処理
    を施すことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
    かに記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 原稿画像データを入力し、入力した画像
    データに基づいて文書方向を判別するとともに、 特定の原稿に対しては前記判別のための画像データに対
    して判別前に所定の画像処理を施すことを特徴とする画
    像処理方法。
  6. 【請求項6】 前記所定の画像処理が画像データの地を
    とばす処理であることを特徴とする請求項5記載の画像
    処理方法。
  7. 【請求項7】 前記画像データの地をとばす処理は、一
    定値以下の画像データをカットする処理であることを特
    徴とする請求項6記載の画像処理方法。
  8. 【請求項8】 前記入力原稿画像データは、原稿表面を
    光学的に走査して読み取られた原稿画像データであり,
    前記特定の画像処理は前記原稿画像データが両面原稿で
    ある場合に施すことを特徴とする請求項5乃至請求項7
    のいずれかに記載の画像処理方法。
  9. 【請求項9】 前記請求項1乃至請求項8のいずれかに
    記載の機能を実現するコンピュータプログラム列。
  10. 【請求項10】 前記請求項1乃至請求項8のいずれか
    に記載の機能を実現するコンピュータ制御手順を記憶し
    たコンピュータ可読記憶媒体。
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