JPH11195085A - 画像処理方法及び画像処理装置並びに記憶媒体 - Google Patents

画像処理方法及び画像処理装置並びに記憶媒体

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JPH11195085A
JPH11195085A JP10000395A JP39598A JPH11195085A JP H11195085 A JPH11195085 A JP H11195085A JP 10000395 A JP10000395 A JP 10000395A JP 39598 A JP39598 A JP 39598A JP H11195085 A JPH11195085 A JP H11195085A
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JP
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image
character
image processing
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picture
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JP10000395A
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English (en)
Inventor
Hisatsugu Tawara
久嗣 田原
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 あらゆる画像に対して、そこに含まれた文字
の方向を正確に判別できる画像処理方法及びその方法を
用いた画像処理装置並びにその方法を実現できるプログ
ラムコードを記憶した記憶媒体を提供すること。 【解決手段】 原稿自動送り装置にセットされた原稿の
画像を読み取り(ステップS2)、読み取られた画像デ
ータについて文書方向を判別する(ステップS3)。さ
らに、ステップS4において判別結果がUNKNOWN
(判別不能)かどうかを判定し、判別結果がUNKNO
WN(判別不能)であった場合でも、まだ1回しか文書
方向判別を行っていなければステップS6に進み、再
度、原稿画像を読み取る。読み取られた原稿画像につい
て、今度はセレクタによりエッジ強調回路またはγ変換
回路を選択し、選択された回路により画像処理を行う
(ステップS9)。次にステップS3に戻り、文書方向
を判別し、判別不能でなければステップS9において判
別された文書方向に従って、画像の回転等の処理を行
い、転写紙に出力する(ステップS8)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像中の文字方向を
判別する画像処理方法及びその方法を用いた画像処理装
置並びにその方法を実現する記憶媒体に関し、例えば、
デジタル複写機等の画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種の画像処理方法を用い
た画像処理装置として、画像中の文字方向を判別し、そ
の方向に基づいて文字を認識したり、複数の画像の向き
を一定の方向に揃えて出力したりする装置が存在してい
る。例えば、画像読取部を有し、その画像読取部で読み
取った原稿画像の文書方向を検出し、複数の原稿中の幾
つかの原稿の文書方向が異なっていても画像データを回
転させ、文書方向を一定の方向に揃えて印刷する機能を
有するデジタル複写機が考案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術では原稿の文書方向を検出するための画像データは
読み取りセンサの補正を行っただけのデータであったた
めに、その画像の濃度が薄い場合や、文字が白で書かれ
てバックが黒や灰色の様な画像では正確な文書方向検出
ができないことがあった。
【0004】本発明は上記従来技術の課題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、あらゆ
る画像について、そこに含まれた文字の方向を正確に判
別できる画像処理方法及びその方法を用いた画像処理装
置並びにその方法を実現できるプログラムコードを記憶
した記憶媒体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る画像処理方法にあっては、画像中に文字
が含まれている場合にその文字の方向を判別する文字方
向判別工程と、前記文字方向判別工程において前記画像
中の文字の方向が判別できない場合に、前記画像のデー
タに所定の画像処理を行う画像処理工程と、を有し、前
記画像処理工程で画像処理した画像データについて、再
度、文字方向判別工程を行う事を特徴とする。
【0006】ここで、前記画像処理工程において、前記
画像のデータに対し空間フィルタ処理を行うことは好適
である。
【0007】又、前記画像処理工程において、前記画像
のデータに対しネガポジ変換処理を行うことも好適であ
る。
【0008】一方、本発明に係る画像処理装置にあって
は、画像中に文字が含まれている場合にその文字の方向
を判別する文字方向判別手段と、前記文字方向判別手段
によって前記画像中の文字の方向が判別できない場合
に、その画像のデータに対し所定の画像処理を行う画像
処理手段と、を有し、前記画像処理手段による画像処理
後の画像データについて再度、文字方向判別手段でその
文字の方向の判別を行う事を特徴とする。
【0009】ここで、前記画像処理手段は、前記画像の
データに対し空間フィルタ処理を行う画像処理手段であ
ることは好適である。
【0010】又、前記画像処理手段は、前記画像のデー
タに対しネガポジ変換処理を行う画像処理手段であるこ
とも好適である。
【0011】又、原稿画像を読取る画像読取手段を備
え、該画像読取手段によって読取った画像を前記文字方
向判別手段に出力することも好適である。
【0012】又、前記文字方向判別手段により、判別さ
れた方向に基づいて、画像中の文字を認識する文字認識
手段を備えたことも好適である。
【0013】又、前記文字方向判別手段により判別され
た文字方向を揃えた状態で、画像を転写材上に転写する
画像形成手段を備えたことも好適である。
【0014】更に、本発明にあっては、画像データ中の
文字方向を判別するプログラムコードが格納された記憶
媒体であって、画像中に文字が含まれている場合にその
文字の方向を判別する文字方向判別工程のプログラムコ
ードと、前記文字方向判別工程において前記画像中の文
字の方向が判別できない場合に、前記画像のデータに所
定の画像処理を行う画像処理工程のプログラムコード
と、前記画像処理工程で画像処理した画像データについ
て再度、文字方向判別工程を行わせる工程のプログラム
コードと、を記憶することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照してこの発明の
好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、こ
の実施の形態に記載されている構成の寸法、材質、形
状、その相対配置、処理の順序、メモリマップ等は、特
に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をこれら
のみに限定する趣旨のものではない。
【0016】本発明に係る画像処理装置の実施の形態と
して、デジタル複写機について図1乃至10を用いて説
明する。
【0017】図1は本実施の形態としてのデジタル複写
機の構成を説明する断面図である。101は原稿台ガラ
スであり、原稿自動送り装置142から給送された原稿
が順次、所定位置に載置される。102は例えばハロゲ
ンランプから構成される原稿照明ランプで、原稿台ガラ
ス101に載置された原稿を露光する。103,10
4,105は走査ミラーであり、図示しない光学走査ユ
ニットに収容され、往復動しながら、原稿からの反射光
をCCDユニット106に導く。CCDユニット106
はCCDに原稿からの反射光を結像させる結像レンズ1
07、例えばCCDから構成される撮像素子108、撮
像素子108を駆動するCCDドライバ109等から構
成されている。撮像素子108からの画像信号出力は例
えば8ビットのデジタルデータに変換された後、コント
ローラ部139に入力される。
【0018】また、110は感光ドラムであり、112
の前露光ランプによって画像形成に備えて除電される。
113は1次帯電器であり、感光ドラム110を一様に
帯電させる。117は露光手段であり、例えば半導体レ
ーザー等で構成され、画像処理や装置全体の制御を行う
コントローラ部139で処理された画像データに基づい
て感光ドラム110を露光し、静電潜像を形成する。1
18は現像器であり、黒色の現像剤(トナー)が収容さ
れている。119は転写前帯電器であり、感光ドラム1
10上に現像されたトナー像を用紙に転写する前に高圧
をかける。120,122,124は給紙ユニットであ
り、各給紙ローラ121,123,125の駆動によ
り、転写用紙が装置内へ給送され、レジストローラ12
6の配設位置で一旦停止し、感光ドラム110に形成さ
れた画像との書き出しタイミングがとられ再給送され
る。127は転写帯電器であり、感光ドラム110に現
像されたトナー像を給送される転写用紙に転写する。1
28は分離帯電器であり、転写動作の終了した転写用紙
を感光ドラム110より分離する。転写されずに感光ド
ラム110上に残ったトナーはクリーナ111によって
回収される。129は搬送ベルトで、転写プロセスの終
了した転写用紙を定着器130に搬送し、例えば熱によ
り定着される。131はフラッパであり、定着プロセス
の終了した転写用紙の搬送パスを、ステイプルソータ1
32または中間トレイ137の配置方向のいずれかに制
御する。ステイプルソータ132に排紙された用紙は各
ビンに仕分けされ、コントローラ部139からの指示に
よりステイプル部141がステイプルを行う。また、ス
テイプルソータ132の代りに製本装置(グルーバイン
ダ)145が装着されている場合はコントローラ部13
9からの指示により143のバインダ部で予め糊のつい
た背表紙と紙束を糊づけし、スタッカ144に製本後の
紙束を貯える。また、133〜136は給送ローラであ
り、一度定着プロセスの終了した転写用紙を中間トレイ
137に反転(多重)または非反転(両面)して給送す
る。138は再給送ローラであり、中間トレイ137に
載置された転写用紙を再度、レジストローラ126の配
設位置まで搬送する。
【0019】コントローラ部139には後述するマイク
ロコンピュータ、画像処理部等を備えており、操作パネ
ル140からの指示に従って、前述の画像形成動作を行
う。
【0020】図2は図1のコントローラ部139の内部
構成を示すブロック図である。
【0021】201は画像処理装置全体の制御を行うC
PUであり、装置本体の制御手順(制御プログラム)を
記憶した読み取り専用メモリ203(ROM)からプロ
グラムを順次読み取り、実行する。CPU201のアド
レスバスおよびデータバスは202のバスドライバー回
路、アドレスデコーダ回路をへて各負荷に接続されてい
る。また、204は入力データの記憶や作業用記憶領域
等として用いる主記憶装置であるところのランダムアク
セスメモリ(RAM)である。205はI/Oインター
フェースであり、操作者がキー入力を行い、装置の状態
等を液晶、LEDを用いて表示する操作パネル140や
給紙系、搬送系、光学系の駆動を行うモーター類20
7、クラッチ類208、ソレノイド類209、また、搬
送される用紙を検知するための紙検知センサ類210等
の装置の各負荷に接続される。現像器118には現像器
内のトナー量を検知する211のトナー残検センサが配
置されており、その出力信号がI/Oポート205に入
力される。215は高圧ユニットであり、CPUの指示
に従って、前述の1次帯電器113、現像器118、転
写前帯電器119、転写帯電器127、分離帯電器12
8へ高圧を出力する。
【0022】206は画像処理部であり、CCDユニッ
ト106から出力された画像信号が入力され、後述する
画像処理を行い、画橡データに従って117のレーザー
ユニットの制御信号を出力する。レーザーユニット11
7から出力されるレーザー光は感光ドラム110を照射
し、露光するとともに非画像領域において受光センサで
あるところの213のビーム検知センサによって発光状
態が検知され、その出力信号がI/Oポート205に入
力される。
【0023】図3は図2における画像処理部206の内
部の処理を示すブロック図である。
【0024】CCD108により電気信号に変換された
画像信号は、まずシェーディング回路301によって画
素間のばらつきの補正を行った後、302の変倍回路に
おいて、縮小コピー時はデータの間引き処理を行い、拡
大コピー時はデータの補間を行う。次に、303のエッ
ジ強調回路において、例えば5×5のウインドウで2次
微分を行い、画像のエッジを強調する。この画像データ
は輝度データであるのでプリンターに出力するための濃
度データに変換するため304のγ変換回路でテーブル
サーチによりデータ変換を行う。濃度データに変換され
た画像データは305の2値化処理部へ入力される。こ
こでは例えばED法により多値データを2値データに変
換する。2値に変換された画像データは307の合成回
路に入力される。合成回路307では、入力された画像
データと例えばDRAMにより構成される画像用メモリ
310内の画像データを選択的に出力する、またはOR
をとって出力する。この画像用メモリ310に対するリ
ードライト制御はメモリ制御部309で行う。これらの
画像データはレーザーの発光強度の信号に変換するため
PWM回路308へ入力され、画像の濃度に従ったパル
ス幅をレーザーユニットに対して出力する。また、シェ
ーディング回路301またはエッジ強調回路311また
はγ変換回路312からの画像出力はセレクタ313に
より選択的に文書方向判別部306へ入力され、後述す
る文書方向判別処理を行う。
【0025】次に図4〜図9を用いて本発明の特徴的部
分である文書方向判別動作について説明する。図4は文
書方向判別部306内の構成を示すブロック図である。
【0026】変倍部302から出力された画像データ
は、CPU/メモリ部401に入力され、画像データを
一時的に保存すると共に、各種制御を行う。コントロー
ラ部139内のCPU201とは例えば、図示しないデ
ュアルポートRAMによりバス接続されており、データ
を送受信する。もちろんシリアル通信でもよい。
【0027】文字認識/方向判別部402は、文書の方
向を一番正確に表しているのは文字であることに着目
し、文書中の数種類の文字領域を0°,90°,180
°,270°の方向から文字認識し、それら各方向にお
ける文字認識の精度(文字認識の自信度:文字の特徴分
布に対する距離)を調べ、一番精度の高い方向を文書方
向とする。
【0028】領域分離部403は文字認識/方向判別部
402による文字認識・方向判別処理を行うための前処
理として、文書画像データより、文字部、図形部、自然
画部、表部などを矩形の領域に分離して、各領域の属性
(文字部など)を付加する処理を行うブロックである。
【0029】記憶装置404は、例えば、ハードディス
クや光磁気ディスクなどにより構成され、各種処理結果
(画像データ、領域分離結果、文字認識結果など)を保
存するために利用される。I/F部405は、SCSI
やRS232Cなどにより構成され、外部ヘデータを伝
送するために設けられている。コンピュータ406は、
I/F部405を介して情報を得たり、光磁気ディスク
等の移動可能の記憶装置よりデータを得て利用する。
【0030】次に、本実施の形態における文書方向自動
判別・補正、および文字認識処理の概要を図5のフロー
チャートに従って説明する。
【0031】入力された画像データ(多値画像)は、ま
ず領域分離部403により、文字部、図形部、自然画
部、表部などの属性別に矩形の領域に分離される(ステ
ップS1,S2)。ここでは、実際には、矩形で囲まれ
た領域情報を作成する。
【0032】次に、各属性より文字領域の矩形情報を抽
出する(ステップS3)。ここで、文字領域とは、文章
部、タイトル部、表中の文字、図のキャプション部など
である。例えば、図6(a),(c)の文書の場合は、
それぞれ図6(b),(d)に示したような文字領域の
矩形情報が抽出される。そして、これらの中の数ブロッ
クを用いて、文書方向判別を行う(ステップS4)。そ
の結果、文書方向が正方向であれば、引き続き画像中の
文字ブロックに対して文字認識処理を行う(ステップS
7)。一方、文書方向が不正方向であれば、画像データ
を正しい方向に回転させる(ステップS5)。そして、
回転画像に対して領域分離を行い、領域分離情報の補正
処理を行う(ステップS6)。これは、画像回転に伴う
領域分離情報の相違を補正するもので、一つの方法とし
ては、全回転画像データに対して再び領域分離処理を行
う方法。もう一つは、アドレス変換を領域分離結果にか
ける方法がある。領域分離処理は、一般に画像が正方向
を想定しているため、初期の段階で行った領域分離処理
と回転画像データに対して行った領域分離処理は結果が
異なることが多い。それゆえ、前者の方法がとられるの
が望ましい。
【0033】次に、ステップS7に進んで、回転画像デ
ータ中の文字領域ブロックは、文字認識処理系で文字認
識される。この結果、最終的に、回転なし/回転ありの
両方の場合とも、領域分離情報と文字認識情報が得られ
る(ステップS8)。
【0034】この処理結果は、I/F部405を介して
コンピュータ406に伝送され、コンピュータ406上
のファイリングのアプリケーションソフト等で利用され
る。また、コントローラ部139内のCPU201へ各
画像毎に送信される。
【0035】次に、文字認識処理を用いた文書方向判別
の手法について説明する。
【0036】[領域分離処理]文書画像データの黒画素
を検出してゆき、輪郭線追跡、またはラベリング方式に
より、黒画素ブロックの矩形枠を作成する。次に、その
矩形の中の黒画素密度、隣接矩形ブロックの有無、矩形
の縦横比率などを判断基準にして、文字領域(タイト
ル、本文、キャプションなど)、図形領域、自然画領
域、表領域などを判別する。この処理結果により、文字
領域の矩形領域が判別される。
【0037】[文字認識処理]文字認識処理の一つの方
法として、特徴ベクトル抽出、比較方式がある。例えば
図7(a)に示したように、「本」という文字を含む文
字領域が判別されたとする。第一段階として、この文字
領域について文字切り出し処理を行う(図7(b)参
照)。これは、一つの文字の矩形を切り出す処理で、黒
画素連続性の状態を検出していけば求められる。
【0038】第二段階として、一文字をm×n(例えば
64×64)の画素ブロックに切り出す(図7(c)参
照)。そして、その中から3×3画素のウインドウを用
いて、黒画素の分布方向を抽出する(方向ベクトル情
報:図7(d)参照)。
【0039】なお、図7(d)は、方向ベクトル情報の
一部を例示したものであり、上記3×3画素のウインド
ウをずらしてゆき、方向ベクトル情報を数十個得る。こ
のベクトル情報が文字の特徴となる。この特徴ベクトル
と予め記憶されている文字認識辞書の内容と比較して、
特徴ベクトルに特徴が一番近い文字から順番に文字を抽
出する。この場合、特徴ベクトルに特徴が近い順番に第
1候補、第2候補・・・となる。この特徴ベクトルに対
する特徴の近さが、その文字に対する距離の近さ、すな
わち文字認識の自信度(精度)という数値になる。
【0040】[文字方向判別処理]このようにして文字
認識の自信度が求められるが、その自信度に基づいた文
字方向判別処理を、図8に示した「本発明の名称」とい
う文例を用いて説明する。
【0041】図8(a)は正方向の文、図8(b)は2
70°回転した文である。ここで「本」に注目すると、
文字方向を判別する場合は、図8(c)に示したよう
に、1つの文字「本」について0°,90°,180
°,270°の4方向から文字認識を行ってみる。各回
転角度は、文字矩形の領域の読み出し方を変更すればよ
く、特に原稿を回転する必要はない。
【0042】各回転角度における文字認識結果は、図8
(c)に示したように、互いに異なっている。なお、図
8(c)には説明用の仮の文字認識結果および自信度が
示されており、現実にこの通りになるとは限らない。
【0043】図8(c)において、正方向(0°)から
文字認識を行った場合は、「本」と正しく認識され、自
信度も0.90と高い値となる。90°回転した方向か
ら文字認識を行った場合は、「町」と誤認識され、自信
度も0.40と低下する。このように誤認識が発生し、
自信度も低下するのは、回転した方向から見た場合の特
徴ベクトルに基づいて文字認識を行ったからである。同
様に180°,270°回転した方向から文字認識を行
った場合も、誤認識が発生し、自信度も低下する。な
お、文字認識の方向別の自信度は、複雑な文字であれば
あるほど、その差が顕著に現れてくる。
【0044】図8(c)の結果は、正方向の場合に自信
度が1番高いため、文書は正方向に向いている可能性が
高いと判断される。文字方向判別の精度を向上させるた
め、同一ブロック内の複数の文字について、同様に4方
向から文字認識を行ってみる。さらに、1つのブロック
だけで文字方向を判別した場合、特殊な文字列について
文字方向を誤って判別するおそれがあるので、複数のブ
ロックについて同様の文字認識を行ってみる。そして、
各ブロックについて、当該ブロック内の各認識対象文字
の4方向別の自信度の平均値を求め、さらに、各ブロッ
クでの4方向別の自信度の平均値に対する平均値を求
め、この平均値が最も高い方向を文字方向(文書方向)
として認定する。
【0045】このように、1文字だけの自信度で文字方
向を認定することなく、同一ブロック内の複数文字、さ
らには同一ブロック内の複数文字の自信度で文字方向を
認定することにより、文字(文書)方向を高精度に判別
することが可能となる。ただし、1文字だけの自信度で
文字方向を判別したり、あるいは同一ブロック内の複数
文字の自信度で文字方向を判別しても、従来よりも高精
度に文字方向を判別できることは言うまでもない。
【0046】次に、文字方向(文書方向)の判別結果が
正方向以外の方向であるときは、文字方向が正方向にな
るように原画像を回転する。この回転は、図4のCPU
/メモリ401を用いて公知の技術により簡単に行うこ
とが可能であり、その説明は省略する。
【0047】以上のような処理により、図9(a)に示
した原画像データ、図9(b)に示した領域分離デー
タ、図9(c)に示した文字認識情報を得ることができ
る。これらの情報は前述のようにコントローラ部139
のCPU201へ送られ、各種画像処理、各種制御に使
用する。
【0048】領域分離データの形式は図9(b)に示し
たように、領域分離データである旨を示す「heade
r」と、分離した領域の識別子「rect1」〜「re
ct4」により構成され、この識別子で区別された各領
域(ブロック)の情報は、ブロックの番号「orde
r」、ブロックの属性(文字部、図形部など)「ar
t」、ブロックの左上の座標値「x1」および「y
1」、ブロックの幅「w」、ブロックの高さ「h」、縦
書き、または横書きを示す「direction」、当
該ブロックのIDである「selfID」、当該ブロッ
クを包含する親ブロックのIDである「upperI
D」、親ブロックの属性「upperAtt」、予備領
域「reserve」により構成されている。
【0049】また、文字認識情報は、図9(c)に示し
たように、文字認識情報である旨を示す「heade
r」を有し、例えば「本」等の単一の文字に関する文字
認識情報「OCR1」等と、当該文字が含まれているブ
ロックを示す上記「rect1」等に相当する「blk
header」との組み合わせ情報により構成されてい
る。
【0050】そして、「OCR1」等の各文字認識情報
は、文字であるか或いは空白であるかを示す「typ
e」、前述の文字認識の自信度に従った第1〜第5侯補
文字「文字1」〜「文字5」、当該文字の切り出し位置
「x1」および「y1」、当該文字の幅「w」、当該文
字の高さ「h」、予備領域「reserve」により構
成されている。文字認識ができない場合、例えば画像デ
ータすべてに文字が含まれない等の時は予備領域「re
serve」に「unknown(検知不能)」を表す
データを返す。
【0051】次に、図10のフローチャートを用いて本
実施の形態の画像処理装置の詳細な動作について説明す
る。
【0052】まず、ステップS1で操作パネル140上
のコピーキーがONしたかどうかを判断する。ONされ
ればステップS2で原稿自動送り装置142にセットさ
れた原稿の画像を読み取る。次にステップS3におい
て、読み取られた画像データについて前述した文書方向
判別方法によって文書方向を判別する。さらに、ステッ
プS4において判別結果がUNKNOWN(判別不能)
かどうかを判定し、判別不能でなければステップS9に
おいて判別された文書方向に従って、画像の回転等の処
理を行い、転写紙に出力する(ステップS8)。一方、
ステップS4の判別結果がUNKNOWN(判別不能)
であった場合はステップS5で判別を終了するかどうか
を判断する。ここでは例えば文書方向判別を2回行って
いれば終了とする。まだ1回しか文書方向判別を行って
いなければステップS6に進み、再度、原稿画像を読み
取る。読み取られた原稿画像について、今度はセレクタ
313によりエッジ強調回路311またはγ変換回路3
12が選択され、選択された回路により画像処理が行わ
れる(ステップS9)。次にステップS3に戻り、文書
方向を判別し、ステップS4で判別結果がUNKNOW
N(判別不能)かどうかを判定し、判別不能でなければ
ステップS9において判別された文書方向に従って、画
像の回転等の処理を行い、転写紙に出力する(ステップ
S8)。一方、ステップS4の判別結果がUNKNOW
N(判別不能)であった場合はステップS5で判別を終
了するかどうかを判断する。この判断では2回目の文書
方向判別が行われたので、画像の回転等の処理は行わず
に転写紙に出力して終了する(ステップS8)。ここで
は、文書方向判別が2回のみ行われる場合について説明
したが、2種以上の画像処理を行って、3回以上繰返し
文字方向判別を行ってもよい。
【0053】以上に説明したように、本実施の形態では
文書方向判別を行おうとして、判別不能であった場合、
その画像データにエッジ強調処理を行ったデータやγ変
換処理を行ったデータ使用して再度文書方向判別を行う
ことができる。これにより、文字の濃度が薄い場合や文
字が白で書かれてバックが果や灰色の様な画像でも正確
な文書方向検出ができる。
【0054】(他の実施形態)なお、本発明は、複数の
機器(例えばホストコンピュータ,インタフェイス機
器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに
適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写
機,ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0055】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0056】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0057】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0058】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0059】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0060】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、図10のフローチャートに対応するプ
ログラムコードを格納することになるが、簡単に説明す
ると、図11のメモリマップ例に示す各モジュールを記
憶媒体に格納することになる。
【0061】すなわち、少なくとも、画像中に文字が含
まれている場合にその文字の方向を判別する「文字方向
判別モジュール」と、画像中の文字の方向が判別できな
い場合に、画像データに所定の画像処理を行う「画像処
理モジュール」、及び、画像処理後の画像データについ
て再度、文字方向の判別を行わせる「再判別モジュー
ル」の各モジュールのプログラムコードを記憶媒体に格
納すればよい。
【0062】
【発明の効果】本発明は、あらゆる画像に対して、そこ
に含まれた文字の方向を正確に判別できる画像処理方法
及びその方法を用いた画像処理装置並びにその方法を実
現できるプログラムコードを記憶した記憶媒体を提供す
ることができる。
【0063】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像処理装置の実施の形態として
のデジタル複写機の構成を説明する断面図である。
【図2】図1のコントローラ部139の内部構成を示す
ブロック図である。
【図3】図2の画像処理部206の内部処理を示すブロ
ック図である。
【図4】図3の文書方向判別部306内の構成を示すブ
ロック図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る文書方向自動判別、
文字認識処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態にかかる文書方向自動判別
における領域分離状態を示した図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る文字認識処理の処理
過程を説明するための説明図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る文書(文字)方向自
動判別処理を説明するための説明図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る領域分離および文字
認識情報のデータ形式を示した図である。
【図10】本発明に係る画像処理装置の実施の形態とし
てのデジタル複写機の詳細な動作を示すフローチャート
である。
【図11】本発明に係る記憶媒体の実施の形態としての
メモリマップを示す図である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像中に文字が含まれている場合にその文
    字の方向を判別する文字方向判別工程と、 前記文字方向判別工程において前記画像中の文字の方向
    が判別できない場合に、前記画像のデータに所定の画像
    処理を行う画像処理工程と、 を有し、 前記画像処理工程で画像処理した画像データについて、
    再度、文字方向判別工程を行う事を特徴とする画像処理
    方法。
  2. 【請求項2】前記画像処理工程において、前記画像のデ
    ータに対し空間フィルタ処理を行うことを特徴とする請
    求項1に記載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】前記画像処理工程において、前記画像のデ
    ータに対しネガポジ変換処理を行うことを特徴とする請
    求項1又は2に記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】画像中に文字が含まれている場合にその文
    字の方向を判別する文字方向判別手段と、 前記文字方向判別手段によって前記画像中の文字の方向
    が判別できない場合に、その画像のデータに対し所定の
    画像処理を行う画像処理手段と、 を有し、 前記画像処理手段による画像処理後の画像データについ
    て再度、文字方向判別手段でその文字の方向の判別を行
    うことを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】前記画像処理手段は、前記画像のデータに
    対し空間フィルタ処理を行う画像処理手段であることを
    特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】前記画像処理手段は、前記画像のデータに
    対しネガポジ変換処理を行う画像処理手段であることを
    特徴とする請求項4又は5に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】原稿画像を読取る画像読取手段を備え、 該画像読取手段によって読取った画像を前記文字方向判
    別手段に出力することを特徴とする請求項4、5又は6
    に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】前記文字方向判別手段により、判別された
    方向に基づいて、画像中の文字を認識する文字認識手段
    を備えたことを特徴とする請求項4乃至7の何れか一つ
    に記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】前記文字方向判別手段により判別された文
    字方向を揃えた状態で、画像を転写材上に転写する画像
    形成手段を備えたことを特徴とする請求項4乃至8の何
    れか一つに記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】画像データ中の文字方向を判別するプロ
    グラムコードが格納された記憶媒体であって、 画像中に文字が含まれている場合にその文字の方向を判
    別する文字方向判別工程のプログラムコードと、 前記文字方向判別工程において前記画像中の文字の方向
    が判別できない場合に、前記画像のデータに所定の画像
    処理を行う画像処理工程のプログラムコードと、 前記画像処理工程で画像処理した画像データについて再
    度、文字方向判別工程を行わせる工程のプログラムコー
    ドと、 を記憶することを特徴とする記憶媒体。
JP10000395A 1998-01-05 1998-01-05 画像処理方法及び画像処理装置並びに記憶媒体 Withdrawn JPH11195085A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10477052B2 (en) 2016-02-22 2019-11-12 Fuji Xerox Co., Ltd. Image processing device, image reading apparatus and non-transitory computer readable medium storing program

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10477052B2 (en) 2016-02-22 2019-11-12 Fuji Xerox Co., Ltd. Image processing device, image reading apparatus and non-transitory computer readable medium storing program

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