JPH11212821A - トレースデータ採取方式 - Google Patents

トレースデータ採取方式

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JPH11212821A
JPH11212821A JP10025080A JP2508098A JPH11212821A JP H11212821 A JPH11212821 A JP H11212821A JP 10025080 A JP10025080 A JP 10025080A JP 2508098 A JP2508098 A JP 2508098A JP H11212821 A JPH11212821 A JP H11212821A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御装置内のデータ圧縮/伸張手段を利用し
て、限られた容量のトレースバッファ内にトレースデー
タをより多く蓄積できるようにする。 【解決手段】 上位装置12から送られてきたデータを
圧縮/伸張回路3により圧縮して磁気テープ記録・再生
装置13に書き込む制御装置1において、トレースバッ
ファ10をワークエリアおよびパケット蓄積エリアに分
けるとともにデータ管理テーブル11を設け、MPU6
が、F/W用メモリ7のF/Wの制御により、トレース
データ採取イベントの発生が検出されたときにトレース
データをワークエリアに順次格納し、ワークエリアのト
レースデータ量が基準値以上になったときに圧縮/伸張
回路3によりワークエリア内のトレースデータを圧縮し
てパケットを生成し、該パケットをパケット蓄積エリア
にラップアラウンドに蓄積するとともにデータ管理テー
ブル11のパケット蓄積ポインタを更新する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトレースデータ採取
方式に関し、特に上位装置からのコマンドに基づいてデ
ータ記録・再生装置に対してデータの圧縮/伸張を行っ
てデータの書込み/読出しを行う制御装置におけるトレ
ースデータ採取方式に関する。
【0002】従来、上位装置からのコマンドに基づいて
データ記録・再生装置に対してデータの圧縮/伸張を行
ってデータの書込み/読出しを行う制御装置では、トレ
ースデータ採取イベントの発生時に、動作履歴等のトレ
ースデータを制御装置内のトレースバッファに採取して
いる。動作履歴等のトレースデータをトレースバッファ
に採取することは、障害の発生時などにその障害の内容
を解析するのに有効な手段となる。
【0003】図5は、上位装置56からのコマンドに基
づいて磁気テープ記録・再生装置57に対してデータの
圧縮/伸張を行ってデータの書込み/読出しを行う制御
装置51の一例を示すブロック図である。この制御装置
51は、データを圧縮/伸張する圧縮/伸張回路52
と、制御装置51全体の動作を制御する制御部53と、
磁気テープ記録・再生装置57に対して圧縮されたデー
タを書き込んだり読み出したりするデータ処理部54
と、制御部53によりトレースデータが格納されるトレ
ースバッファ55とを含んで構成されている。
【0004】図6を参照すると、制御部53のトレース
データ採取処理は、データ格納アドレス取得ステップ6
1と、トレースデータ格納ステップ62と、データ格納
アドレス更新ステップ63とからなる。
【0005】このような従来の制御装置51では、制御
部53が、ファームウェア(以下、F/Wと略記する)
により障害等のトレースデータ採取イベントの発生を検
出すると、動作履歴等のトレースデータを採取し、トレ
ースバッファ55に順次格納していく。
【0006】詳しくは、制御部53は、まず、トレース
バッファ55のどの位置にトレースデータを格納するか
を示すデータ格納アドレスを取得する(ステップ6
1)。次に、制御部53は、このデータ格納アドレスを
先頭アドレスとしてトレースデータをトレースバッファ
55に書き込む(ステップ62)。続いて、制御部53
は、データ格納アドレスをトレースデータの書込みがあ
った容量だけ更新する(ステップ63)。このとき、デ
ータ格納アドレスがトレースバッファ55の末尾アドレ
ス(最大アドレス)を超えたときには、制御部53は、
データ格納アドレスをトレースバッファ55の先頭アド
レスに戻して、トレースバッファ55の先頭アドレスよ
り再びトレースデータの書込みがラップアラウンドに繰
り返されるようにする。
【0007】ところで、制御装置51におけるトレース
データの採取では、”データの書込み/読出し等の実制
御とは無関係のため、実制御用に確保されたメモリの残
りのエリアを利用したトレースバッファにトレースデー
タを格納をしなければならない”という条件と、”障害
解析時は動作履歴等のトレースデータが多いほど障害の
早期解決につながる”という条件との相反する条件が発
生する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のトレー
スデータ採取方式では、物理的な制約からトレースバッ
ファの容量が制限されるため、制限された容量のトレー
スバッファ内に障害解析を容易にするのに十分なトレー
スデータを採取することが困難であるという問題点があ
った。
【0009】本発明の目的は、制御装置内にすでに内蔵
されているデータ圧縮/伸張手段を利用して、限られた
容量のトレースバッファ内にトレースデータをより多く
蓄積できるようにしたトレースデータ採取方式を提供す
ることにある。
【0010】なお、先行技術文献としては、特開昭61
−145656号公報,特公昭62−27421号公報
等が存在するが、いずれの先行技術文献に開示されるト
レースデータ採取方式も、本発明のようにトレースデー
タを圧縮した状態で蓄積するものではない。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のトレースデータ
採取方式は、上位装置から送られてきたデータを圧縮す
るデータ圧縮手段と、このデータ圧縮手段により圧縮さ
れた圧縮データをデータ記録装置に書き込むデータ書込
み手段と、トレースデータ採取イベントの発生が検出さ
れたときにトレースデータを採取してトレースバッファ
に蓄積するファームウェアトレース手段とを備える制御
装置において、前記トレースバッファを、ワークエリア
とパケット蓄積エリアとに分け、前記ファームウェアト
レース手段が、トレースデータ採取イベントの発生が検
出されたときにトレースデータを前記ワークエリアに順
次格納し、前記ワークエリアのトレースデータ量が基準
値以上になったときに前記データ圧縮手段により前記ワ
ークエリア内のトレースデータを圧縮してパケットを生
成し、該パケットを前記パケット蓄積エリアにラップア
ラウンドに蓄積することを特徴とする。
【0012】また、本発明のトレースデータ採取方式
は、上位装置から送られてきたデータを圧縮するデータ
圧縮手段と、このデータ圧縮手段により圧縮された圧縮
データをデータ記録装置に書き込むデータ書込み手段
と、トレースデータ採取イベントの発生が検出されたと
きにトレースデータを採取してトレースバッファに蓄積
するファームウェアトレース手段とを備える制御装置に
おいて、前記トレースバッファを、ワークエリアとパケ
ット蓄積エリアとに分けるとともに、前記パケット蓄積
エリアのパケット蓄積ポインタを管理するデータ管理テ
ーブルを設け、前記ファームウェアトレース手段が、ト
レースデータ採取イベントの発生が検出されたときにト
レースデータを前記ワークエリアに順次格納し、前記ワ
ークエリアのトレースデータ量が基準値以上になったと
きに前記データ圧縮手段により前記ワークエリア内のト
レースデータを圧縮してパケットを生成し、該パケット
を前記パケット蓄積エリアにラップアラウンドに蓄積す
るとともに前記データ管理テーブルのパケット蓄積ポイ
ンタを更新することを特徴とする。
【0013】さらに、本発明のトレースデータ採取方式
は、上位装置から送られてきたデータを圧縮したり上位
装置に送り出すデータを伸張したりするデータ圧縮/伸
張手段と、このデータ圧縮/伸張手段により圧縮された
圧縮データをデータ記録・再生装置に書き込んだりデー
タ記録・再生装置から圧縮データを読み出したりするデ
ータ書込み/読出し手段と、トレースデータ採取イベン
トの発生が検出されたときにトレースデータを採取して
トレースバッファに蓄積するファームウェアトレース手
段とを備える制御装置において、前記トレースバッファ
を、ワークエリアとパケット蓄積エリアとに分け、前記
ファームウェアトレース手段が、トレースデータ採取イ
ベントの発生が検出されたときにトレースデータを前記
ワークエリアに順次格納し、前記ワークエリアのトレー
スデータ量が基準値以上になったときに前記データ圧縮
/伸張手段により前記ワークエリア内のトレースデータ
を圧縮してパケットを生成し、該パケットを前記パケッ
ト蓄積エリアにラップアラウンドに蓄積することを特徴
とする。
【0014】さらにまた、本発明のトレースデータ採取
方式は、上位装置から送られてきたデータを圧縮したり
上位装置に送り出すデータを伸張したりするデータ圧縮
/伸張手段と、このデータ圧縮/伸張手段により圧縮さ
れた圧縮データをデータ記録・再生装置に書き込んだり
データ記録・再生装置から圧縮データを読み出したりす
るデータ書込み/読出し手段と、トレースデータ採取イ
ベントの発生が検出されたときにトレースデータを採取
してトレースバッファに蓄積するファームウェアトレー
ス手段とを備える制御装置において、前記トレースバッ
ファを、ワークエリアとパケット蓄積エリアとに分ける
とともに、前記パケット蓄積エリアのパケット蓄積ポイ
ンタを管理するデータ管理テーブルを設け、前記ファー
ムウェアトレース手段が、トレースデータ採取イベント
の発生が検出されたときにトレースデータを前記ワーク
エリアに順次格納し、前記ワークエリアのトレースデー
タ量が基準値以上になったときに前記データ圧縮/伸張
手段により前記ワークエリア内のトレースデータを圧縮
してパケットを生成し、該パケットを前記パケット蓄積
エリアにラップアラウンドに蓄積するとともに前記デー
タ管理テーブルのパケット蓄積ポインタを更新すること
を特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施の形態に係るトレ
ースデータ採取方式が適用された制御装置1の構成を示
すブロック図である。この制御装置1は、上位装置12
に接続されたインタフェース回路2と、データを圧縮し
たり伸張したりする圧縮/伸張回路3と、上位装置12
用のデータと磁気テープ記録・再生装置13用のデータ
とのフォーマット変換を行うデータフォーマット部4
と、磁気テープ記録・再生装置13に接続されたインタ
フェース回路5(磁気テープ記録・再生装置13は制御
装置1内に組み込まれていることもある)と、制御装置
1を制御するMPU(Micro Processor
Unit)6と、MPU6の動作を制御するF/Wが
格納されたF/W用メモリ7と、MPU6が使用する制
御用メモリ8と、制御装置1内の各回路,メモリ等を接
続するMPUバス9とから、その主要部が構成されてい
る。
【0017】圧縮/伸張回路3は、ランレングス符号
化,ハフマン符号化,算術符号化,Lempel−Zi
v方式等のロスレス型データ圧縮/伸張を行う。
【0018】制御用メモリ8には、動作履歴等のトレー
スデータを格納するためのトレースバッファ10と、ト
レースバッファ10を管理するポインタを格納するデー
タ管理テーブル11とが確保されている。
【0019】図2を参照すると、トレースバッファ10
は、ワークエリア10aと、パケット蓄積エリア10b
とから構成されている。ここでは、先頭アドレス000
0H(末尾の”H”は16進数であることを示す。以下
同様)から03FFHまでがワークエリア10aとして
確保され、0400Hから27FFHまでがパケット蓄
積エリア10bとして確保されている。パケット蓄積エ
リア10bには、ワークエリア10aのデータを圧縮/
伸張回路3により圧縮した圧縮データ(以下、パケット
という)がラップアラウンドに蓄積されるようになって
いる。
【0020】図3を参照すると、データ管理テーブル1
1には、パケット番号と、パケット蓄積ポインタとの組
が、先頭側からラップアラウンドに蓄積されるようにな
っている。
【0021】図4を参照すると、本実施の形態に係るト
レースデータ採取方式の処理は、データ格納アドレス取
得ステップ21と、トレースデータ格納ステップ22
と、データ格納アドレス更新ステップ23と、ワークエ
リア内トレースデータ量/基準値比較ステップ24と、
圧縮用LSI(Large Scale Integr
ation)動作中判定ステップ25と、ワークエリア
データ圧縮ステップ26と、パケット蓄積ポインタ取得
ステップ27と、パケット蓄積ステップ28と、パケッ
ト蓄積ポインタ更新ステップ29と、データ管理テーブ
ル更新ステップ210と、データ格納アドレス初期化ス
テップ211と、パケット上書き判定ステップ212
と、データ管理テーブル更新ステップ213とからな
る。
【0022】次に、このように構成された本実施の形態
に係るトレースデータ採取方式の動作について説明す
る。
【0023】制御装置1において、トレースデータの採
取は、上位装置12から制御装置1を通して磁気テープ
記録・再生装置13に至るまでのデータの書込み/読出
し処理に対してバックグランド的に処理されるものであ
る。よって、ここでは、書込み/読出し処理におけるデ
ータの流れについての動作は、従来通りであるので、詳
しい説明を割愛する。
【0024】MPU6は、F/W用メモリ7上のF/W
に基づいて動作しており、障害等のトレースデータ採取
イベントが発生したことを検出すると、トレースバッフ
ァ10内のワークエリア10aの次にトレースデータを
格納すべきアドレスを指すデータ格納アドレスを取得し
(ステップ21)、このデータ格納アドレスが指すワー
クエリア10aのアドレスを先頭アドレスとしてトレー
スデータを格納し(ステップ22)、格納したトレース
データの容量分だけデータ格納アドレスを更新する(ス
テップ23)。
【0025】MPU6は、トレースデータ採取イベント
が発生するたびに、ステップ21〜23の処理を、ワー
クエリア10aに格納されたトレースデータ量が基準値
以上になるまで繰り返す(基準値は任意であり、トレー
スデータの採取方法などによって異なる)。
【0026】ワークエリア10aに格納されたトレース
データ量が基準値以上になると(ステップ24でイエ
ス)、MPU6は、圧縮/伸張回路3内の圧縮用LSI
が動作中であるかどうかを判定し(ステップ25)、圧
縮用LSIが動作中であればステップ24に制御を戻し
て、圧縮用LSIの動作が終了するのを待つ。圧縮用L
SIが動作中でなくなれば、MPU6は、圧縮用LSI
によりワークエリア10aの先頭からデータ格納アドレ
スより1バイト減らしたアドレスまでのデータ(先頭か
らデータ格納アドレスの大きさのデータ量)の圧縮を行
い、パケットを生成する(ステップ26)。
【0027】次に、MPU6は、パケット蓄積エリア1
0bの次にパケットを蓄積すべきアドレスを指すパケッ
ト蓄積ポインタを取得し(ステップ27)、このパケッ
ト蓄積ポインタが指すアドレスを先頭アドレスとしてパ
ケット蓄積エリア10bにパケットを蓄積する(ステッ
プ28)。このパケットのパケット蓄積エリア10bへ
の蓄積中にパケット蓄積エリア10bの上限に達したと
きには、パケット蓄積エリア10bの先頭アドレスに戻
り、パケットの残りのデータを蓄積する。
【0028】続いて、MPU6は、パケット蓄積ポイン
タを蓄積したパケットの容量分だけ更新する(ステッデ
29)。
【0029】次に、MPU6は、データ管理テーブル1
1にパケット番号およびパケット蓄積ポインタの組を1
つ追加することにより、データ管理テーブル11の更新
を行う(ステップ210)。
【0030】パケット蓄積エリア10bへのパケットの
蓄積が終了すると、MPU6は、データ格納アドレスの
初期化を行う(ステップ211)。
【0031】続いて、MPU6は、パケット蓄積エリア
10bに新しいパケットを書き込むことによって古いパ
ケットに上書きされてしまったかどうかを判定し(ステ
ップ212)、そのときには、古いパケットのパケット
番号およびパケット蓄積ポインタをデータ管理テーブル
11から消去する(ステップ213)。
【0032】以後、MPU6は、トレースデータ採取イ
ベントが発生するたびに、ステップ21〜212の処理
を繰り返す。これにより、トレースバッファ10内のパ
ケット蓄積エリア10bに、圧縮されたトレースデータ
を含むパケットが蓄積されていく。
【0033】このように、本実施の形態に係るトレース
データ採取方式では、トレースデータをトレースバッフ
ァ10に直接書き込むのではなく、制御装置1に予め備
えられている圧縮/伸張回路3を通して圧縮を行った後
にトレースバッファ10に蓄積する。より具体的には、
トレースバッファ10の一部をワークエリア10aとし
て確保し、ワークエリア10aにトレースデータをその
まま一時的に格納し、ワークエリア10aに基準値以上
のトレースデータが溜まったときに、圧縮/伸張回路3
を用いてワークエリア10aのトレースデータを圧縮し
てパケットとしてトレースバッファ10の残部であるパ
ケット蓄積エリア10bに蓄積するものである。これに
よって、限られた容量のトレースバッファ10であって
も、圧縮処理を行わないときに比べてより多くのトレー
スデータを蓄積できるため、磁気テープ記録・再生装置
13の動作状況を解析する際により細部の情報までを残
すことができ、より正確な動作状況の解析が行えること
になる。
【0034】次に、本実施の形態に係るトレースデータ
採取方式によるトレースデータの採取例について具体的
に説明する。
【0035】ここでは、トレースバッファ10の容量を
10KB(0000H〜27FFH)、ワークエリア1
0aの容量を1KB(0000H〜03FFH)、デー
タの平均圧縮率を3倍、基準値を0.5KB、ワークエ
リア10aに1度に書き込まれるトレースデータの容量
を0.2KB、データ管理テーブル11のエントリ数を
100個として考える。
【0036】MPU6は、F/Wメモリ7からトレース
データ格納要求のマイクロプログラムを検出すると、ワ
ークエリア10aのデータ格納アドレス000H(初期
値)を取得し(ステップ21)、アドレス0000Hか
ら0.2KBのトレースデータをワークエリア10aに
格納する(ステップ22)。このとき、ワークエリア1
0aには、0.2KBのトレースデータが0000H〜
00CBHまで格納される。よって、MPU6は、ワー
クエリア10aのデータ格納アドレスを0000Hから
00CCHに更新する(ステップ23)。
【0037】このような処理を3回繰り返すと、ワーク
エリア10aに格納されたトレースデータの容量は0.
6KBとなり、基準値0.5KBを超えるので(ステッ
プ24でイエス)、MPU6は、圧縮/伸張回路3の圧
縮用LSIが動作中であるかどうかを判断する(ステッ
プ25)。圧縮用LSIが動作中であれば、MPU6
は、ステップ24に制御を戻して、圧縮用LSIの動作
が終了するのを待つ。
【0038】圧縮用LSIが動作していなければ(ステ
ップ25でノー)、MPU6は、圧縮用LSIを使用し
てワークエリア10aの先頭よりデータ格納アドレスの
大きさ分(0264H)のデータを圧縮してパケットを
生成する(ステップ26)。
【0039】次に、MPU6は、パケット蓄積ポインタ
を取得し(ステップ27)、取得したパケット蓄積ポイ
ンタが指すアドレスにパケットを蓄積する(ステップ2
8)。ここでは、0400Hからパケットを蓄積するこ
とになる。圧縮率が3倍であることから、0.6KBの
パケットが0.2KB(CCH)に圧縮され、0400
H〜04CBHに1つ目のパケットが蓄積される。
【0040】パケットの蓄積が終了すると、MPU6
は、パケット蓄積ポインタを0400Hから04CCH
に更新し(ステップ29)、データ管理テーブル11に
パケット番号およびパケット蓄積ポインタ(0400
H)をセットし、データ管理テーブル11の更新を行う
(ステップ210)。
【0041】1回目のトレースデータの圧縮であったこ
とから、仮にパケット番号を001とし、対応するデー
タ管理テーブル11も第1エントリとするならば、対応
するパケット蓄積ポインタとしてパケット001の先頭
アドレス0400Hが格納されることになる。また、こ
のとき、パケットは、0400H〜04CBHに格納さ
れているため、データ管理テーブル11に管理されてい
る他のパケットに対して上書きをしていないことになる
(ステップ212でノー)。
【0042】パケット001の格納後、トレースデータ
採取イベントの発生が繰り返され、ワークエリア10a
のトレースデータが規定値0.5KB以上になると、M
PU6は、同様にワークエリア10a全体のデータを圧
縮し、生成されたパケット002をパケット蓄積エリア
10bの04CCH〜0597Hに蓄積し(ステップ2
8)、パケット蓄積ポインタを04CCHから0598
Hに更新する(ステップ29)。また、MPU6は、デ
ータ管理テーブル11にパケット番号002およびパケ
ット蓄積ポインタ04CCHの組を追加して(ステップ
210)、データ管理テーブル11を更新する。
【0043】このような処理が繰り返されると、パケッ
ト046は、トレースバッファ10のアドレス27DC
H〜04A7Hに格納されることになる。よって、MP
U6は、パケット046をパケット001のデータエリ
アに対して上書きをしてしまったため(ステップ212
でイエス)、データ管理テーブル11からパケット番号
001およびパケット蓄積ポインタ0400Hの組を消
去する(ステップ213)。ここでは、パケット番号0
01およびパケット蓄積ポインタ0400Hが、FFF
FHにセットされる。
【0044】これにより、46回目のトレースデータの
圧縮を行ったときでも、パケット蓄積エリア10b内に
は45個のパケットが存在することになる。
【0045】そして、MPU6は、パケット101をパ
ケット蓄積エリア10bに蓄積すると(ステップ2
8)、パケット蓄積ポインタを0BB0Hから0C7C
Hに更新し(ステップ29)、データ管理テーブル11
のエントリが全て使用されたために、データ管理テーブ
ル11のエントリを先頭に戻し、先頭エントリにパケッ
ト番号101およびパケット蓄積ポインタ0BB0Hの
組を蓄積する。
【0046】上記の処理を繰り返すことにより、制御装
置1内のトレースバッファ10に圧縮したトレースデー
タを蓄積することができる。
【0047】なお、本実施の形態では、制御装置1が接
続されるデータ記録・再生装置を磁気テープ記録・再生
装置13とした場合を例にとって説明したが、これは磁
気ディスク記録・再生装置,光磁気ディスク記録・再生
装置,光ディスク記録・再生装置等の他のデータ記録・
再生装置であってもよい。また、トレースデータの採取
に際しては、データ圧縮機能しか使用しないので、制御
装置1に接続されるデータ記録・再生装置は、単に磁気
ディスク記録装置,光磁気ディスク記録装置,光ディス
ク記録装置等のデータ記録装置であってもよい。この場
合、制御装置1の圧縮/伸張回路3が、単なる圧縮回路
でよくなることはいうまでもない。
【0048】さらに、本実施の形態では、圧縮/伸張回
路3によるデータの圧縮率を固定として説明したが、実
際の制御装置1においては、圧縮率はデータに応じて可
変となるため、圧縮後のパケットの大きさも可変とな
り、パケット蓄積エリア10bに蓄積されるパケットの
数も可変となる。
【0049】
【発明の効果】第1の効果は、トレースバッファに格納
できるトレースデータ量が格段に増えることである。そ
の理由は、トレースデータを圧縮して蓄積するようにし
たからである。例えば、平均の圧縮率が3倍であるとす
れば、同一の容量のトレースバッファに従来より約2.
7倍のトレースデータを蓄積できることになる。
【0050】第2の効果は、トレースデータの採取量が
増えたわりに制御装置のトタール性能が落ちることがな
いことである。その理由は、トレースデータの圧縮を制
御装置に予め備えられている専用ハードウェアが空いて
いるときに実施するためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るトレースデータ採
取方式が適用された制御装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】図1中のトレースバッファのエリア構成を説明
する図である。
【図3】図1中のデータ管理テーブルの内容を説明する
図である。
【図4】本実施の形態に係るトレースデータ採取方式の
処理を示すフローチャートである。
【図5】従来のトレースデータ採取方式が適用された制
御装置の構成を示すブロック図である。
【図6】従来のトレースデータ採取方式の処理を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 制御装置 2 インタフェース回路 3 圧縮/伸張回路 4 データフォーマット部 5 インタフェース回路 6 MPU 7 F/W用メモリ 8 制御用メモリ 9 MPUバス 10 トレースバッファ 10a ワークエリア 10b パケット蓄積エリア 11 データ管理テーブル 12 上位装置 13 磁気テープ記録・再生装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上位装置から送られてきたデータを圧縮
    するデータ圧縮手段と、このデータ圧縮手段により圧縮
    された圧縮データをデータ記録装置に書き込むデータ書
    込み手段と、トレースデータ採取イベントの発生が検出
    されたときにトレースデータを採取してトレースバッフ
    ァに蓄積するファームウェアトレース手段とを備える制
    御装置において、 前記トレースバッファを、ワークエリアとパケット蓄積
    エリアとに分け、 前記ファームウェアトレース手段が、トレースデータ採
    取イベントの発生が検出されたときにトレースデータを
    前記ワークエリアに順次格納し、前記ワークエリアのト
    レースデータ量が基準値以上になったときに前記データ
    圧縮手段により前記ワークエリア内のトレースデータを
    圧縮してパケットを生成し、該パケットを前記パケット
    蓄積エリアにラップアラウンドに蓄積することを特徴と
    するトレースデータ採取方式。
  2. 【請求項2】 上位装置から送られてきたデータを圧縮
    するデータ圧縮手段と、このデータ圧縮手段により圧縮
    された圧縮データをデータ記録装置に書き込むデータ書
    込み手段と、トレースデータ採取イベントの発生が検出
    されたときにトレースデータを採取してトレースバッフ
    ァに蓄積するファームウェアトレース手段とを備える制
    御装置において、 前記トレースバッファを、ワークエリアとパケット蓄積
    エリアとに分けるとともに、前記パケット蓄積エリアの
    パケット蓄積ポインタを管理するデータ管理テーブルを
    設け、 前記ファームウェアトレース手段が、トレースデータ採
    取イベントの発生が検出されたときにトレースデータを
    前記ワークエリアに順次格納し、前記ワークエリアのト
    レースデータ量が基準値以上になったときに前記データ
    圧縮手段により前記ワークエリア内のトレースデータを
    圧縮してパケットを生成し、該パケットを前記パケット
    蓄積エリアにラップアラウンドに蓄積するとともに前記
    データ管理テーブルのパケット蓄積ポインタを更新する
    ことを特徴とするトレースデータ採取方式。
  3. 【請求項3】 前記データ圧縮手段が、ランレングス符
    号化,ハフマン符号化,算術符号化,Lempel−Z
    iv方式等のロスレス型データ圧縮を行う請求項1また
    は2記載のトレースデータ採取方式。
  4. 【請求項4】 上位装置から送られてきたデータを圧縮
    したり上位装置に送り出すデータを伸張したりするデー
    タ圧縮/伸張手段と、このデータ圧縮/伸張手段により
    圧縮された圧縮データをデータ記録・再生装置に書き込
    んだりデータ記録・再生装置から圧縮データを読み出し
    たりするデータ書込み/読出し手段と、トレースデータ
    採取イベントの発生が検出されたときにトレースデータ
    を採取してトレースバッファに蓄積するファームウェア
    トレース手段とを備える制御装置において、 前記トレースバッファを、ワークエリアとパケット蓄積
    エリアとに分け、 前記ファームウェアトレース手段が、トレースデータ採
    取イベントの発生が検出されたときにトレースデータを
    前記ワークエリアに順次格納し、前記ワークエリアのト
    レースデータ量が基準値以上になったときに前記データ
    圧縮/伸張手段により前記ワークエリア内のトレースデ
    ータを圧縮してパケットを生成し、該パケットを前記パ
    ケット蓄積エリアにラップアラウンドに蓄積することを
    特徴とするトレースデータ採取方式。
  5. 【請求項5】 上位装置から送られてきたデータを圧縮
    したり上位装置に送り出すデータを伸張したりするデー
    タ圧縮/伸張手段と、このデータ圧縮/伸張手段により
    圧縮された圧縮データをデータ記録・再生装置に書き込
    んだりデータ記録・再生装置から圧縮データを読み出し
    たりするデータ書込み/読出し手段と、トレースデータ
    採取イベントの発生が検出されたときにトレースデータ
    を採取してトレースバッファに蓄積するファームウェア
    トレース手段とを備える制御装置において、 前記トレースバッファを、ワークエリアとパケット蓄積
    エリアとに分けるとともに、前記パケット蓄積エリアの
    パケット蓄積ポインタを管理するデータ管理テーブルを
    設け、 前記ファームウェアトレース手段が、トレースデータ採
    取イベントの発生が検出されたときにトレースデータを
    前記ワークエリアに順次格納し、前記ワークエリアのト
    レースデータ量が基準値以上になったときに前記データ
    圧縮/伸張手段により前記ワークエリア内のトレースデ
    ータを圧縮してパケットを生成し、該パケットを前記パ
    ケット蓄積エリアにラップアラウンドに蓄積するととも
    に前記データ管理テーブルのパケット蓄積ポインタを更
    新することを特徴とするトレースデータ採取方式。
  6. 【請求項6】 前記データ圧縮/伸張手段が、ランレン
    グス符号化,ハフマン符号化,算術符号化,Lempe
    l−Ziv方式等のロスレス型データ圧縮/伸張を行う
    請求項4または5記載のトレースデータ採取方式。
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