JPH11212599A - 記録装置、再生装置、記録再生装置 - Google Patents

記録装置、再生装置、記録再生装置

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JPH11212599A
JPH11212599A JP10011116A JP1111698A JPH11212599A JP H11212599 A JPH11212599 A JP H11212599A JP 10011116 A JP10011116 A JP 10011116A JP 1111698 A JP1111698 A JP 1111698A JP H11212599 A JPH11212599 A JP H11212599A
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audio data
source
block
recording medium
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JP10011116A
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English (en)
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Yasushi Katsumata
泰 勝又
Takashi Nakatsuyama
孝 中津山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多様な記録/再生動作形態の提供 【解決手段】 複数系統のオーディオデータが同時に入
力される際に、それぞれを互いに関連しない独立のオー
ディオデータファイルとして管理される状態で記録媒体
に記録する。また記録されたの互いに関連しない独立の
オーディオデータファイルのデータを同時的に出力する
ための読出動作を記録媒体ドライブ手段に実行させ、読
み出された各オーディオデータファイルとしての各オー
ディオデータを複数の出力手段から同時的に出力させ
る。さらに、入力されるオーディオデータを、オーディ
オデータファイルとして管理される状態で記録媒体に記
録するとともに、記録媒体に記録されている或るオーデ
ィオデータファイルの読出動作を実行し、出力させるこ
とで、互いに関連しない複数のオーディオデータファイ
ルの記録と再生が同時的に行われるように制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の記録媒体に
対するオーディオデータ等の記録又は再生を行う記録装
置、再生装置、記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オーディオデータ等を記録/再生する装
置として各種のものが普及している。通常の記録装置で
は、例えば光磁気ディスクや磁気テープを記録媒体とす
るとともにオーディオ入力手段を備え、例えばユーザー
等が任意に音楽等を録音することができる。また再生装
置では、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ等に
記録されているオーディオデータ等を読み出して、出力
手段から出力することでユーザーが再生された音楽等を
聴くことができるようにされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、音楽等のオ
ーディオデータの記録・再生に関し、多様な利用形態を
想定すると、例えば複数系統のオーディオデータを同時
的に記録させたり、再生させたり、さらには或るオーデ
ィオデータを記録しながら他のオーディオデータを再生
させるといったことができるようにすることが望まれ
る。
【0004】なお、例えば複数のチャンネルとして入力
されるオーディオデータを同時に記録したり、さらには
複数のチャンネルとして記録されているオーディオデー
タを同時に再生させたりすることは、いわゆるマルチト
ラックレコーダ/プレーヤなどとして実現されている。
ところが、この場合同時に記録/再生される各チャンネ
ルのオーディオデータは、あくまで互いに関連する1つ
のソースとしてのデータであり、記録媒体の形状又は管
理形態により、1つのデータファイル(もしくは同等の
形態)とされている。つまり、互いに無関係な音楽ソー
ス等としての複数系統のオーディオデータを同時に記録
又は再生させるものは従来提供されていない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような事情
に鑑みて、互いに無関係な独立したオーディオデータと
しての複数系統のオーディオデータを、同時的に記録さ
せたり、再生させたり、さらには或るオーディオデータ
を記録しながら他のオーディオデータを再生させること
ができるようにし、ユーザーに便利かつ多様な利用形態
を提供することを目的とする。
【0006】このため記録装置としては、オーディオデ
ータの入力を行うことのできるN個の入力手段を設ける
とともに、N個の入力手段のうちのM個(ただしN≧
M)の入力手段からM系統のオーディオデータが同時に
入力される際に、その各系統のオーディオデータに関
し、それぞれを互いに関連しない独立のオーディオデー
タファイルとして管理される状態で記録媒体に記録する
ように記録媒体ドライブ手段や管理情報手段の制御を行
う記録制御手段を設けるようにする。
【0007】また再生装置として、記録媒体から読み出
されたオーディオデータの出力を行うことのできるN個
の出力手段を設けるとともに、記録媒体におけるM個
(ただしN≧M)の互いに関連しない独立のオーディオ
データファイルのデータを同時的に出力するための読出
動作を記録媒体ドライブ手段に実行させ、読み出された
M個の各オーディオデータファイルとしての各系統のオ
ーディオデータをM個の出力手段から同時的に出力させ
るように制御を行う再生制御手段を設ける。
【0008】また記録再生装置として、オーディオデー
タの入力を行うことのできる入力手段と、記録媒体から
読み出されたオーディオデータファイルにおけるオーデ
ィオデータの出力を行うことのできる出力手段とを設
け、また入力手段から入力されるオーディオデータを、
オーディオデータファイルとして管理される状態で記録
媒体に記録するように記録媒体ドライブ手段による書込
動作や管理情報手段の更新を実行させるとともに、記録
媒体に記録されている或るオーディオデータファイルの
読出動作を記録媒体ドライブ手段に実行させ、読み出さ
れたオーディオデータファイルにおけるオーディオデー
タを出力手段から出力させることで、互いに関連しない
複数のオーディオデータファイルの記録と再生が同時的
に行われるように制御を行う記録再生制御手段を設ける
ようにする。
【0009】以上の構成の各装置によれば、独立したデ
ータファイルとしての複数のオーディオデータの記録、
再生、記録と同時の再生が可能となり、多様な利用形態
を提供できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の記録装置、再生装
置、記録再生装置の実施の形態として、ハードディスク
を記録媒体として用いるポータブルタイプの記録再生装
置の例をあげ、次の順序で説明していく。なお、1つの
独立したデータファイルとして記録/再生されるオーデ
ィオデータについて、「ソース」という言葉を用いる。 1.記録再生装置の構成 2.データ管理形態 3.1つのソースの記録動作 4.1つのソースの再生動作 5.複数ソースの記録動作 6.複数ソースの再生動作 7.同時的記録再生動作 8.バックグラウンド記録動作 9.受信データの記録動作
【0011】1.記録再生装置の構成 図1は、例えばポータブルな機器として実現される本例
の記録再生装置のブロック図を示したものである。
【0012】CPU1は、装置全体の制御を行うコント
ローラとして機能し、オーディオデータ等の入出力や、
記録媒体としてのハードディスクへの書込/読出のため
の制御、書込時のデータのブロック化などのエンコー
ド、読出時のブロックデータのデジタルオーディオデー
タ形態へのデコード等を行う。ROM2はCPU1が実
行する制御プログラムや各種演算係数などが格納されて
いるメモリである。またRAM3は制御プログラムに基
づくCPU1の演算処理動作のワーキングエリアや、各
種管理情報、制御用の変数レジスタなどの記憶などに用
いられるメモリ領域とされる。さらに本例では後述する
ようにリードポインタ、ライトポインタによって読出又
は書込のためのハードディスクのブロックアドレスを指
定することになるが、リードポインタ、ライトポインタ
はRAM3上で記憶され、後述する処理例で説明するよ
うに読出/書込動作の進行に応じて更新されていく。
【0013】バッファメモリ4は、ソースとしてハード
ディスクに書込又は読出が行われるオーディオデータの
バッファエリアとして用いられる。このバッファメモリ
4はRAM3と一体的なメモリ素子としてエリア分割さ
れて設定されてもよいし、RAM3とは別体のメモリ素
子として例えばD−RAMなどで形成されてもよい。ま
た、CPU1、ROM2、RAM3(さらに、場合によ
ってはバッファメモリ4)は、いわゆるマイクロコンピ
ュータとしてのチップとして一体的に形成されてもよ
い。
【0014】記録媒体として採用されているハードディ
スクはハードディスクドライブ6内に装填されており、
ハードディスクドライブ6において書込/読出動作が行
われる。データは、ブロックとしてのデータ単位で記録
される。ハードディスク上の各ブロックとしてのデータ
単位に対しては、ブロックアドレス(物理ブロックアド
レス及び論理ブロックアドレス)が与えられている。ハ
ードディスクドライブ6とCPU1とのデータ転送はハ
ードディスクインターフェース5を介して行われる。ハ
ードディスクインターフェース5は、CPU1の指示に
基づいて読出/書込のためのアドレスをハードディスク
ドライブ6に転送したり、書込のためのブロックデータ
の転送、もしくは読み出されたブロックデータのCPU
1への転送などを実行する。
【0015】ユーザーポート7は、ユーザーインターフ
ェースのための情報の入出力を行う。即ちユーザーは操
作部9として設けられている操作キー等により各種操作
を行うが、この操作情報はユーザーポート7を介してC
PU1に供給される。操作部9は、例えばリモートコマ
ンダーなどにより構成されてもよい。またユーザーに対
する動作状況などの表示は、CPU1がユーザーポート
7を介して表示部8に表示データを転送することで実現
される。表示部8は例えば液晶ディスプレイなどで小型
の表示画面とされ、供給された表示データに基づいた表
示動作を実行する。
【0016】ソースとしてのオーディオデータの入出力
のために、オーディオポート10a,10b,10cが
設けられる。各オーディオポート10a,10b,10
cは、それぞれ所定の入出力形態で本例の記録再生装置
と外部機器との間でオーディオデータの入出力を行う部
位であり、外部機器と端子Tinが接続されている場合
は、外部機器からのオーディオデータの入力が行われ、
また外部機器と端子Toutが接続されている場合は、
外部機器へのオーディオデータの出力が行なわれる。
【0017】これらの入出力は例えばデジタルオーディ
オデータ形態でもよいしアナログオーディオ信号形態で
もよい。例えばオーディオポート10a,10b,10
cにD/A変換器を搭載していれば、ハードディスクか
ら読み出されたデジタルデータ形態のオーディオデータ
をアナログ音声信号として出力できる。例えばパワーア
ンプ/スピーカとしての機器や、ヘッドホンなどの機器
に出力できる構成とする場合はアナログ音声信号として
出力することが必要になる。また、A/D変換器を備え
ることで外部機器からのアナログ音声信号入力に対応で
きる。さらに外部機器からのデジタルオーディオデータ
入力に対応する場合は、いわゆるデジタルインターフェ
ースフォーマット形態で伝送されてくる入力データにつ
いての入力インターフェース処理を行う必要がある。な
お、この例ではオーディオポートを3単位に設けたが、
オーディオポートの設置数は設計上の都合で任意に設定
できるものである。また、入力ポート、出力ポートを個
別に設定してもよい。
【0018】また本例では、後述するバックグラウンド
記録処理に対応するために、マイクロホン11が設けら
れ、周囲の音声が集音されて、その音声信号はマイクア
ンプ12、A/D変換器13を介して入力されるように
構成されている。なお、オーディオポート10a,10
b,10cの1つをマイクロホン入力ポートとして用い
るようにしてもよい。
【0019】また本例では、後述する受信データの記録
処理を行うために、通信インターフェース14が設けら
れ、通信回線としての伝送路90を介して例えばサーバ
91と通信可能とされている。サーバ91は、例えば音
楽等をオーディオデータコンテンツとしてユーザーに配
信するシステムであり、ユーザーはサーバ91に対して
リクエストすることで、所望の楽曲等の配信を受け、そ
のオーディオデータをハードディスクにダウンロードで
きるものである。即ちパッケージメディアとして販売さ
れているCD(コンパクトディスク)などを購入しなく
ても、好きな楽曲等を有料又は無料で入手できるサービ
ス形態を実現するシステムとしている。
【0020】このような記録再生装置の各部の間のオー
ディオデータ、制御データ等の転送は、バス15を通じ
て行われる。
【0021】2.データ管理形態 ハードディスクドライブ6でハードディスクに記録され
る楽曲等のオーディオデータは、ブロック単位で記録さ
れることになるが、1つの楽曲(ソース)としての各ブ
ロックのデータ管理は、図2に示すソース管理表、図3
に示すブロックアドレス表によって行われる。このソー
ス管理表、ブロックアドレス表としてのデータは、ハー
ドディスク上の所定の領域もしくはRAM3に書き込ま
れ、必要に応じて更新されていくことになる。
【0022】まず図3のブロックアドレス表について説
明する。このブロックアドレス表としては、ハードディ
スク上のユーザー領域(オーディオデータ等の書込用に
設定されている領域)の全てのブロックが、ブロックア
ドレスBA0〜BA(n)として物理アドレスもしくは
論理アドレスにより表されており、各ブロックアドレス
に対応してそのブロックの使用状況を示すコードデータ
が記述される。
【0023】使用状況コードとしては、例えばあるブロ
ックにソースとしてのデータが記録されていれば、その
ブロックに続くブロック(ソースとしての連続するオー
ディオデータが記録されているブロック)のブロックア
ドレスが記述される。即ち通常1つのソースの記録には
複数ブロックが用いられるが、使用状況コードに記述さ
れるブロックアドレスにより後続するブロックがリンク
されることで、1つのソースを記録した複数ブロックが
1つのデータ単位として管理上でまとめられていく。そ
して1つのソースの最終ブロックには、終端を示す例え
ば「−1」という値のコードが記述される。
【0024】使用されていないブロックについては、未
使用を示す「0」という値のコードが記述される。さら
にシステム上で何らかの使用に予約されているブロック
については、予約を示す「−2」というコードが記述さ
れる。
【0025】図2のソース管理表は、記録されたソース
(楽曲等)について、個々のソースナンバを割り当てて
管理する。ソースナンバとしては、ソースの記録が実行
される毎に、重複のない番号(S1、S2・・・・)が
割り当てられる。図2では2つのソースが記録されてお
り、それぞれにソースナンバS1、S2が割り当てられ
ている状態を示している。そしてこのソース管理表に
は、各ソースナンバに対応して、各ソースのデータが記
録されている先頭ブロックのブロックアドレスが記述さ
れる。
【0026】ここでは一例としてソースナンバS1、S
2には、それぞれブロックアドレスBA1、BA5が記
述されている状態を示している。これによりソースナン
バS1のデータは、ブロックアドレスBA1のブロック
から記録されていることが示されることになる。そし
て、それに続くブロックは、上述のブロックアドレス表
での使用状況コードによりリンクされる。例えばソース
ナンバS1のソースに関しては、ソース管理表に記述さ
れているブロックアドレスBA1を先頭として、ブロッ
クアドレス表からわかるようにブロックアドレスBA
2、BA3がリンクされており、このブロックアドレス
BA3が終端とされている。従って、ブロックアドレス
BA1,BA2,BA3の3つのブロックにわたってソ
ースナンバS1のソースのオーディオデータが記録され
ていることが管理されていることになる。ソースナンバ
S2のソースについても同様に、この例では、ブロック
アドレスBA5,BA6,BA7の3つのブロックにわ
たって記録されていることが管理されている。
【0027】なおソース管理表において、まだ割り当て
られていないソースナンバについてはブロックアドレス
が「0」とされ、未使用であることが示される。
【0028】ところで、本例では後述するようにバック
グラウンド記録動作としての動作方式も可能とされる。
バックグラウンド記録とは、記録されたデータの保存に
関して優先度の低いデータとして或るソース(本例では
マイクロホン11からの入力音声)が記録されるもので
あり、通常のソース、即ち図2のソース管理表で管理さ
れるソースとは区別されるものとしている。このためソ
ース管理表とは別に図4のようにバックグラウンドソー
ス管理表が設けられる。1つのバックグラウンドソース
には、それぞれ他のバックグラウンドソースと重複しな
いバックグラウンドソースナンバBGS1、BGS2・
・・が割り当てられ、また、各バックグラウンドソース
ナンバに対応して、そのバックグラウンドソースが記録
されている先頭のブロックアドレスが記述される。即ち
図2のソース管理表と同様の形式でバックグラウンドソ
ースの管理を行うことになる。もちろん1つのバックグ
ラウンドソースとしての先頭のブロックにつづく後続の
ブロックについては、ブロックアドレス表での使用状況
コードによるリンクで管理されることになる。
【0029】3.1つのソースの記録動作 本例の記録再生装置の動作として、まず、オーディオポ
ート10a,10b,10cのいづれか1つから、ソー
スとしてのオーディオデータが入力される場合のハード
ディスクへの録音動作について図5で説明する。なお以
下、各種動作例を図5〜図14でそれぞれ説明していく
が、これらの図のフローチャートは、基本的にはCPU
1が実行する制御処理となる。
【0030】図5の録音動作時の処理として、ユーザー
が操作部9から録音準備の操作を行うと、CPU1の処
理はステップF101からF102に進み、まず新たな
ソースを録音するためにその時点で割り当てられていな
いソースナンバを割り当てる。即ち上記したソース管理
表で管理されるソースナンバである。続いてステップF
103で、上記のブロックアドレス表を参照して未使用
のブロックを1つ確保し、ライトポインタWPをそのブ
ロックアドレスにセットするとともに、ソース管理表に
おいて、ステップF102で割り当てたソースナンバに
対応するアドレスとして、その確保したブロックのブロ
ックアドレスを書き込む。
【0031】以上の準備を終えたら、ステップF104
でユーザーの録音開始の操作を待機し、録音開始操作に
応じて処理をステップF105に進める。ステップF1
05では、例えばオーディオポート10aから入力され
るデジタルオーディオデータについて、サンプル周期毎
にバッファメモリ4に取り込んでいく処理を行う。この
ような処理を行いながらステップF106でのユーザ指
示の監視と、ステップF107でのバッファメモリ4で
のオーディオデータの蓄積量の監視を行っている。
【0032】或る時点で、バッファメモリ4でのオーデ
ィオデータの蓄積量が1ブロック分のデータ量に達する
ことになるが、その場合はステップF107からF10
8に進み、その1ブロック分のオーディオデータを読み
出してハードディスクドライブ6に送る。即ち、ライト
ポインタWPとしてセットされていたブロックアドレス
のブロックに対する、1ブロック分のオーディオデータ
の書き込みを実行させる。
【0033】このようにハードディスクに対して1ブロ
ックの書き込みを行ったら、続いてステップF109
で、次のブロックの確保を行う。即ちブロックアドレス
表を参照して未使用のブロックを1つ確保し、ライトポ
インタWPをそのブロックアドレスにセットする。ま
た、そのブロックはステップF108で記録したブロッ
クにリンクされることになるため、ブロックアドレス表
において、ステップF108で記録したブロックのブロ
ックアドレスに対応する使用状況コードとして、新たに
割り当てたブロックのブロックアドレスを記述する。こ
のような処理を行ってステップF105に戻り、サンプ
ル周期毎のオーディオデータのバッファメモリ4への書
き込みを続行する。以降、バッファメモリ4の蓄積量が
1ブロックに達するたびに、同様の処理が行われ、この
ステップF105〜F109の処理で、1ブロック毎の
ハードディスクへのデータ記録、及び次に記録を行うブ
ロックの割当が行われていく。
【0034】ユーザーが記録終了又は中止の指示を行っ
た場合(何らかの方式でオーディオデータ入力の終了が
検出された場合も含む)は、処理はステップF106か
らF110に進む。そしてその時点ではバッファメモリ
4での蓄積量は1ブロック分のデータ量に達していなく
ても、その蓄積されたデータはハードディスクに書き込
むべきデータであるので、バッファメモリ4に蓄積され
ているデータをハードディスクドライブ6に転送し、そ
の時点でのライトポインタWPとして記憶されているア
ドレスのブロックに記録を実行させる。
【0035】そして、そのブロックは1つのソースとし
ての最終ブロックとなるため、ステップF111で、ブ
ロックアドレス表においてそのブロックアドレスに対応
する使用状況コードに終端を示す「−1」のコードを書
き込む。
【0036】以上の処理で一連の録音動作を終え、この
時点で、図2、図3で説明したような管理状況で、1つ
のソースがハードディスクに記録されたことになる。
【0037】4.1つのソースの再生動作 次に、オーディオポート10a,10b,10cのいづ
れか1つを用いて、ハードディスクから読み出される1
つのソースとしてのオーディオデータを再生出力する場
合の動作について図6で説明する。
【0038】図6の再生動作時の処理は、ステップF2
01としてユーザーの操作部9からの再生準備の操作を
受け付けるとともに、ステップF202としてユーザー
の再生させる楽曲(ソースナンバ)の指定操作を受け付
けると、CPU1の処理はステップF103に進み、ま
ずソース管理表を参照して指定されたソースナンバの開
始ブロックを確認し、そのブロックアドレスとしてリー
ドポインタRPをセットする。続いてステップF204
で、ハードディスクドライブ6によりハードディスクか
らのデータ読出及びバッファメモリ4への取込を開始さ
せる。つまりその時点でリードポインタRPとしてセッ
トされているアドレスのブロックのデータの読出を開始
させる。
【0039】ステップF205ではユーザーの操作とし
て再生開始の操作を待機し、操作があったら処理をステ
ップF206に進める。ステップF206では、ハード
ディスクから読み出され、バッファメモリに蓄積されて
いるデジタルオーディオデータを、サンプル周期毎に1
サンプルデータづつ読み出して、再生のために用いる例
えばオーディオポート10aに出力する。これにより例
えばオーディオポート10aからのオーディオデータの
再生出力が開始される。
【0040】ステップF206、F207、F208の
ループでは、このような再生出力のための処理を行いな
がらステップF207でのユーザ指示の監視と、ステッ
プF208でのバッファメモリ4からのオーディオデー
タの読出として1ブロック分のデータ読出が完了したか
否かの監視を行っている。
【0041】或る時点で、バッファメモリ4から読み出
してオーディオポート10aへ出力するオーディオデー
タの量が1ブロック分のデータ量に達することになる
が、その時点(もしくはそれより少し前の時点でもよ
い)で、ステップF209で、それまでハードディスク
から読み出してバッファメモリ4にデータ格納していた
ブロックが、再生しているソースとしての最終ブロック
であったか否かを確認する。最終ブロックでなければス
テップF210に進み、ブロックアドレス表を参照し
て、リンクされている次のブロックを確認し、そのブロ
ックアドレスとしてリードポインタRPをセットする。
そしてステップF211で、リードポインタRPで示さ
れるブロックアドレスのブロックのデータについてハー
ドディスクからの読出を開始させ、読み出されたデータ
をバッファメモリ4に格納していく。そしてステップF
206に戻る。つまり、それまでハードディスクから読
み出してバッファメモリ4を介してオーディオポート1
0aに出力していたデータの続きのデータについて、同
様にハードディスクから読み出してバッファメモリ4を
介してオーディオポート10aに出力していく動作を開
始する。
【0042】以降、このステップF206〜F211の
処理が繰り返されて、1つのソースとしてのオーディオ
データがオーディオポート10aから出力されていく動
作が行われていく。
【0043】ユーザーが再生中止の指示を行ったことが
ステップF207で検出された場合、もしくはステップ
F209で、バッファメモリ4からの読出を完了したデ
ータが再生しているソースの最終ブロックのデータであ
ったことが確認された場合は、その時点でソースの再生
出力は終了されることになり、CPU1は一連の再生処
理を終える。
【0044】5.複数ソースの記録動作 次に、入力される複数のソースとしての互いに独立した
オーディオデータを同時にハードディスクに記録してい
く動作を説明する。なお、同時に記録されるソースの数
としては並行してオーディオデータ入力が行える数を限
度として可能であり、例えば本例でオーディオポート1
0a、10b、10cを用いて3つのソースを同時入力
すれば、3つのソースをそれぞれ独立したデータファイ
ルとして同時にハードディスクに記録することができ
る。ただし説明の簡略化のため、ここでは2つのソース
を同時に記録する場合を例にあげて説明する。
【0045】また複数のソースの同時記録が発生する場
合として、その各ソースの録音の開始及び終了に関して
は、次の(W1)〜(W3)のような各場合がある。 (W1)複数ソースを同時に録音開始させ、個別に終了
させる場合。 (W2)複数ソースを同時に録音開始させ、同時に終了
させる場合。 (W3)或るソースの録音実行中に、他のソースの録音
を開始させる場合 これらのいづれも本例として実行可能とすることができ
るが、以降の説明では(W1)を実現する処理例を詳し
く述べ、(W2)(W3)についてはその処理の変形と
して説明する。
【0046】図7、図8は、上記(W1)に相当する、
2つのソースを同時に録音開始させ、個別に終了させる
場合のCPU1の処理例を示している。図7、図8の録
音動作時の処理として、ユーザーが操作部9から2つの
ソースの録音準備の操作を行うと、CPU1の処理はス
テップF301からF302に進み、まず新たなソース
を録音するためにその時点で割り当てられていないソー
スナンバを割り当てる。即ち上記したソース管理表で管
理されるソースナンバであるが、ここでは2つのソース
の録音が指示されたことに応じて、新たなソースナンバ
として第1のソースナンバと第2のソースナンバを設定
することになる。また、それぞれのソースに対応するバ
ッファエリアとして、バッファメモリ4内の領域をエリ
アAR1、AR2に分割設定する。
【0047】続いてステップF303で、上記のブロッ
クアドレス表を参照して未使用のブロックを1つ確保
し、第1のソースナンバに対応するライトポインタWP
1をそのブロックアドレスにセットするとともに、ソー
ス管理表において、第1のソースナンバに対応するアド
レスとして、その確保したブロックのブロックアドレス
を書き込む。さらにステップF304でも、ブロックア
ドレス表を参照して未使用のブロックを1つ確保し、第
2のソースナンバに対応するライトポインタWP2をそ
のブロックアドレスにセットするとともに、ソース管理
表において、第2のソースナンバに対応するアドレスと
して、その確保したブロックのブロックアドレスを書き
込む。
【0048】以上が準備処理となるが、もちろん3つの
ソースを同時記録する場合は、各ソースに対して第1か
ら第3のソースナンバが割り当てられ、バッファメモリ
4がエリアAR1〜AR3に分割設定され、さらに3つ
のライトポインタWP1〜WP3が設定されることにな
ることはいうまでもない。
【0049】ステップF304までの準備を終えたら、
ステップF305でユーザーの録音開始の操作を待機
し、録音開始操作に応じて処理を図8に示すステップF
306に進める。
【0050】2つのソースの入力として例えばオーディ
オポート10a、10bが用いられるとすると、ステッ
プF306では、オーディオポート10aから入力され
るデジタルオーディオデータについて、サンプル周期毎
にバッファメモリ4のエリアAR1に取り込んでいく処
理を行う。さらにステップF307では、オーディオポ
ート10bから入力されるデジタルオーディオデータに
ついて、サンプル周期毎にバッファメモリ4のエリアA
R2に取り込んでいく処理を行う。
【0051】このような処理を行いながらステップF3
08、F309、F310でのユーザ指示等の監視を行
う。まずステップF308では、ユーザーが2つのソー
スの録音について同時に中止させる操作を行ったか、も
しくは何らかの方式で2つのオーディオデータ入力の同
時の終了が検出されたかを監視している。なお、例えば
第1のソースの録音が終了された後で第2のソースの中
止又は終了があった場合、もしくは逆に第2のソースの
録音が終了された後で第1のソースの中止又は終了があ
った場合は、その時点で、このステップF308で肯定
結果が得られるものとする。
【0052】ステップF309では、両ソースの録音中
に、ユーザーが第1のソースナンバとされたソースの録
音を中止させる操作を行ったか、もしくは何らかの方式
でそのオーディオデータ入力の終了が検出されたかを監
視している。またステップF310では、両ソースの録
音中に、ユーザーが第2のソースナンバとされたソース
の録音を中止させる操作を行ったか、もしくは何らかの
方式でそのオーディオデータ入力の終了が検出されたか
を監視している。
【0053】録音開始直後は、通常はステップF308
〜F310で全て否定結果が得られるため、ステップF
311に進む。そしてステップF311でのバッファメ
モリ4のエリアAR1、AR2の両方についてオーディ
オデータの蓄積量の監視を行う。
【0054】或る時点で、バッファメモリ4のエリアA
R1、AR2での各オーディオデータの蓄積量がそれぞ
れ1ブロック分のデータ量に達することになるが、その
場合はステップF311からF312に進み、まずエリ
アAR1における1ブロック分のオーディオデータを読
み出してハードディスクドライブ6に送る。即ち、ライ
トポインタWP1としてセットされていたブロックアド
レスのブロックに対する、1ブロック分のオーディオデ
ータの書き込みを実行させる。このようにハードディス
クに対して1ブロックの書き込みを行ったら、続いてス
テップF313で、次のブロックの確保を行う。即ちブ
ロックアドレス表を参照して未使用のブロックを1つ確
保し、ライトポインタWP1をそのブロックアドレスに
セットする。また、そのブロックはステップF312で
記録したブロックにリンクされることになるため、ブロ
ックアドレス表において、ステップF312で記録した
ブロックのブロックアドレスに対応する使用状況コード
として、新たに割り当てたブロックのブロックアドレス
を記述する。以上で第1のソースについての1ブロック
分の記録が行われたことになるが、続いて第2のソース
についての記録処理に移る。
【0055】即ち、ステップF314に進み、エリアA
R2における1ブロック分のオーディオデータを読み出
してハードディスクドライブ6に送る。即ち、ライトポ
インタWP2としてセットされていたブロックアドレス
のブロックに対する、1ブロック分のオーディオデータ
の書き込みを実行させる。このようにハードディスクに
対して1ブロックの書き込みを行ったら、続いてステッ
プF315で、第2のソースの記録のための次のブロッ
クの確保を行う。即ちブロックアドレス表を参照して未
使用のブロックを1つ確保し、ライトポインタWP2を
そのブロックアドレスにセットする。また、そのブロッ
クはステップF314で記録したブロックにリンクされ
ることになるため、ブロックアドレス表において、ステ
ップF314で記録したブロックのブロックアドレスに
対応する使用状況コードとして、新たに割り当てたブロ
ックのブロックアドレスを記述する。以上で第2のソー
スについての1ブロック分の記録も行われたことにな
る。
【0056】このような処理を行ってステップF306
に戻り、サンプル周期毎のオーディオデータのバッファ
メモリ4への書き込みを続行する。以降、バッファメモ
リ4の蓄積量が1ブロックに達するたびに、同様の処理
が行われ、このステップF312〜F315の処理で、
2つのソースについての1ブロック毎のハードディスク
へのデータ記録、及び次に記録を行うブロックの割当が
行われていく。
【0057】或る時点で、一方のソースの録音終了又は
中止指示があった場合は、それ以降の時点ではステップ
F309もしくはF310で肯定結果が得られる。第1
のソースについての録音終了又は中止となり、第2のソ
ースの録音が継続される場合は、以降の処理は常にステ
ップF319に進むこととなり、バッファメモリのエリ
アAR2についての蓄積量の監視のみが行われる。な
お、これ以降は、図面上ではステップF306、F30
7の処理とステップF319のループ処理に移るように
示しているが、ステップF306のエリアAR1への書
き込みは行われず、エリアAR1では第1のソースにつ
いての録音又は中止があった時点の蓄積データが保存さ
れることになる。
【0058】或る時点でステップF319で、バッファ
メモリ4のエリアAR2でのオーディオデータの蓄積量
が1ブロック分のデータ量に達したことが検出された
ら、その場合はステップF320、F321に進み、そ
のエリアAR2における1ブロック分のオーディオデー
タのハードディスクドライブへの書き込み、新たなブロ
ックの確保、ライトポインタWP2の更新が行われる。
即ち第2のソースについての録音が続行されていく。
【0059】一方、2つのソースの録音が実行されてい
る時点で、第2のソースについての録音終了又は中止と
なり、第1のソースの録音が継続される場合は、以降の
処理は常にステップF316に進むこととなり、バッフ
ァメモリのエリアAR1についての蓄積量の監視のみが
行われる。なお、これ以降は、図面上ではステップF3
06、F307の処理とステップF319のループ処理
に移るように示しているが、ステップF307のエリア
AR2への書き込みは行われず、エリアAR2では第2
のソースについての録音又は中止があった時点の蓄積デ
ータが保存されることになる。
【0060】或る時点でステップF316で、バッファ
メモリ4のエリアAR1でのオーディオデータの蓄積量
が1ブロック分のデータ量に達したら、その場合はステ
ップF317、F318に進み、そのエリアAR1にお
ける1ブロック分のオーディオデータのハードディスク
ドライブへの書き込み、新たなブロックの確保、ライト
ポインタWP1の更新が行われる。即ち第1のソースに
ついての録音が続行されていく。
【0061】ステップF308で肯定結果が得られる場
合、即ち2つのソースについて同時に録音終了又は中止
となった場合か、一方のソースの録音が終了又は中止と
なった後に他方のソースの録音が続行されていて、その
他方のソースについても録音終了又は中止とされた場合
は、処理はステップF322に進む。
【0062】そしてその時点ではバッファメモリ4での
エリアAR1、AR2の両方には、それぞれ第1、第2
のソースとして記録すべきデータが残されているので、
バッファメモリ4のエリアAR1、AR2に蓄積されて
いる各データをハードディスクドライブ6に転送し、そ
の時点でのライトポインタWP1、WP2として記憶さ
れているアドレスの各ブロックに記録を実行させる。そ
して、それらのブロックは第1のソース及び第2のソー
スとしての各最終ブロックとなるため、ステップF32
3で、ブロックアドレス表においてそれらのブロックア
ドレスに対応する使用状況コードに終端を示す「−1」
のコードを書き込む。
【0063】以上の処理で一連の録音動作を終え、この
時点で、図2、図3で説明したような管理状況で、一部
又は全部が同時に入力された2つのソースが、ハードデ
ィスクに記録されたことになる。
【0064】なお、この例では録音終了又は中止の時点
でバッファメモリ4に残されているデータについては、
第1、第2のソースの両方についてステップF322で
まとめてハードディスクに記録するようにしたが、各ソ
ースの録音の中止又は終了が個別に行われた場合は、そ
れぞれの時点で終了されるソースについてバッファメモ
リ4に残されているデータのハードディスクへの記録を
行うようにしてもよい。例えば第1のソースの録音終了
又は中止としてステップF309で肯定結果が最初に得
られた時点で、エリアAR1に残されているデータのハ
ードディスクへの書き込みや、第1のソースに関するブ
ロックアドレス表での終端コードの書き込みを行うよう
にしてもよい。
【0065】この図7、図8の処理例は、上記(W1)
として同時に複数ソースの記録が開始され、個別に終了
させることができる処理例としたが、上記(W2)のよ
うに録音終了も同時に行わせることとする場合は、ステ
ップF309,F310、及びステップF316〜F3
21が不要となる。
【0066】また上記(W3)のように録音開始時点が
異なる場合、つまり或るソースの録音中に他のソースの
録音が開始される場合は、他のソースの録音が開始され
る時点で、新たなソースナンバ、ライトポインタ、バッ
ファエリア等が割り当てられればよい。つまり、或るソ
ースの録音が行われている時点では図5に示したような
処理が行われているわけであるが、他のソースの録音が
開始される時点で、新たなソースナンバが設定されると
ともに、そのソースに関するライトポインタWP2やバ
ッファエリアAR2が割り当てられて、図8のような処
理に移行するようにすればよい。
【0067】6.複数ソースの再生動作 次に、互いに独立したオーディオデータファイルとして
ハードディスクに記録されている複数のソースを同時に
再生していく動作を説明する。なお、同時に再生される
ソースの数としては並行してオーディオデータ出力が行
える数を限度として可能であり、例えば本例でオーディ
オポート10a、10b、10cを用いれば3つの独立
したソースをそれぞれ同時に再生出力できる。ただし説
明の簡略化のため、ここでは2つのソースを同時に再生
する場合を例にあげて説明する。
【0068】また複数のソースの同時再生を行う場合と
して、その各ソースの再生の開始及び終了に関しては、
次の(R1)〜(R3)のような各場合がある。 (R1)複数ソースを同時に再生開始させ、個別に終了
させる場合。 (R2)複数ソースを同時に再生開始させ、同時に終了
させる場合。 (R3)或るソースの再生実行中に、他のソースの再生
を開始させる場合 これらのいづれも本例として実行可能とすることができ
るが、以降の説明では(R2)を実現する処理例を詳し
く述べ、(R1)(R3)についてはその処理の変形と
して説明する。但し、(R2)として、ユーザーによる
再生開始及び終了の操作は、各ソースに対して共通に行
われるわけであるが、或る1つのソースについての全デ
ータの再生が完了してしまった場合(例えば曲の長さの
差により、一方の曲の再生が先に終了した場合)は、そ
のソースの再生は自動的に終了されることになり、他方
のソースの再生のみが継続されることとなる。
【0069】図9、図10は、上記(R2)に相当す
る、2つのソースを同時に再生開始させ、ユーザー操作
としては同時に終了させる場合のCPU1の処理例を示
している。図9、図10の再生動作時の処理は、まずス
テップF401としてユーザーの操作部9からの再生準
備の操作を受け付けるとともに、ステップF402とし
てユーザーの再生させる楽曲(ソースナンバ)の指定操
作を受け付ける。このときユーザーは2つの楽曲(第
1、第2のソース)を指定することになる。すると、C
PU1の処理はステップF403に進み、まずソース管
理表を参照して指定された第1のソースナンバの開始ブ
ロックを確認し、そのブロックアドレスとして第1のソ
ースに対応するリードポインタRP1をセットする。な
お、2つのソースの再生が指示されたことに応じてバッ
ファメモリ4の領域をエリアAR1、AR2に分割設定
する。
【0070】続いてステップF404で、ハードディス
クドライブ6によりハードディスクからのデータ読出及
びバッファメモリ4への取込を開始させる。つまりその
時点でリードポインタRP1としてセットされているア
ドレスのブロックから第1のソースのデータの読出を開
始させ、バッファメモリ4のエリアAR1に書き込んで
いく。
【0071】また、CPU1の処理は続いてステップF
405に進み、ソース管理表を参照して指定された第2
のソースナンバの開始ブロックを確認し、そのブロック
アドレスとして第2のソースに対応するリードポインタ
RP2をセットする。そしてステップF406で、ハー
ドディスクドライブ6によりハードディスクからのデー
タ読出及びバッファメモリ4への取込を開始させる。つ
まりその時点でリードポインタRP2としてセットされ
ているアドレスのブロックから第2のソースのデータの
読出を開始させ、バッファメモリ4のエリアAR2に書
き込んでいく。
【0072】以上の処理を終えたらステップF407で
はユーザーの操作として再生開始の操作を待機し、操作
があったら処理を図10のステップF408に進める。
ステップF408では、ハードディスクから読み出さ
れ、バッファメモリ4のエリアAR1に蓄積されている
第1のソースのデジタルオーディオデータを、サンプル
周期毎に1サンプルデータづつ読み出して、再生のため
に用いる第1のオーディオポート(例えばオーディオポ
ート10a)に出力する。これにより例えばオーディオ
ポート10aからの第1のソースのオーディオデータの
再生出力が開始される。またステップF409では、ハ
ードディスクから読み出され、バッファメモリ4のエリ
アAR2に蓄積されている第2のソースのデジタルオー
ディオデータを、サンプル周期毎に1サンプルデータづ
つ読み出して、再生のために用いる第2のオーディオポ
ート(例えばオーディオポート10b)に出力する。こ
れにより例えばオーディオポート10bからの第2のソ
ースのオーディオデータの再生出力が開始される。
【0073】ステップF408、F409、F410、
F411のループでは、このような再生出力のための処
理を行いながらステップF410でのユーザ指示の監視
と、ステップF411でのバッファメモリ4のエリアA
R1、AR2からのオーディオデータの読出として1ブ
ロック分のデータ読出が完了したか否かの監視を行って
いる。
【0074】或る時点で、バッファメモリ4から読み出
してオーディオポート10aへ出力するオーディオデー
タの量が1ブロック分のデータ量に達することになる
が、その時点(もしくはそれより少し前の時点でもよ
い)で、ステップF412、F413、F414で、そ
れまでハードディスクから読み出してバッファメモリ4
のエリアAR1、AR2にそれぞれデータを格納してい
た各ブロック(第1、第2のソースとしての各ブロッ
ク)が、それぞれ再生しているソースとしての終端ブロ
ックであったか否かを確認する。両ソースが終端ブロッ
クに達していなければ、ステップF415に進む。第1
のソースのみが終端ブロックに達していたときは、それ
以降の処理はステップF413からF421に進むこと
になる。第2のソースのみが終端ブロックに達していた
ときは、それ以降の処理はステップF414からF41
9に進むことになる。
【0075】ステップF415に進む場合とは、両ソー
スについて再生が継続されている場合であって、まずス
テップF415では、ブロックアドレス表を参照して、
第1のソースのブロックとして現在のリードポインタR
P1で示されるブロックからリンクされている次のブロ
ックを確認し、リードポインタRP1の値をそのブロッ
クアドレスに更新する。そしてステップF416で、リ
ードポインタRP1で示されるブロックアドレスのブロ
ックのデータについて、ハードディスクからの読出を開
始させ、読み出されたデータをバッファメモリ4のエリ
アAR1に格納していく。
【0076】またステップF417では、ブロックアド
レス表を参照して、第2のソースのブロックとして現在
のリードポインタRP2で示されるブロックからリンク
されている次のブロックを確認し、リードポインタRP
2の値をそのブロックアドレスに更新する。そしてステ
ップF418で、リードポインタRP2で示されるブロ
ックアドレスのブロックのデータについて、ハードディ
スクからの読出を開始させ、読み出されたデータをバッ
ファメモリ4のエリアAR2に格納していく。以上の処
理を行ってステップF408に戻る。
【0077】つまり、それまでハードディスクから読み
出してバッファメモリ4のエリアAR1を介してオーデ
ィオポート10aに出力していた第1のソースとしての
続きのデータについて、同様にハードディスクから読み
出してバッファメモリ4を介してオーディオポート10
aに出力していく動作を行うとともに、同じくバッファ
メモリ4のエリアAR2を介してオーディオポート10
bに出力していた第2のソースとしての続きのデータに
ついて、同様にハードディスクから読み出してバッファ
メモリ4を介してオーディオポート10bに出力してい
く動作を行う。即ち各ソースの再生出力が継続される。
【0078】或る時点で、第1のソースについての再生
が終端ブロックまで完了されたと判断されると、それ以
降の処理はステップF413からF421に進むことに
なる。この場合、第2のソースについてのみの再生動作
が継続される。即ちステップF421、F422で、第
2のソースのブロックとして現在のリードポインタRP
2で示されるブロックからリンクされている次のブロッ
クを確認し、リードポインタRP2の値をそのブロック
アドレスに更新するとともに、更新されたリードポイン
タRP2で示されるブロックアドレスのブロックのデー
タについて、ハードディスクからの読出を開始させ、読
み出されたデータをバッファメモリ4のエリアAR2に
格納していく動作を行い、ステップF408に戻る。な
お、この場合は実際にはステップF408の動作は(既
に全データの再生が完了されているため)行われない。
【0079】一方、両ソースの同時再生が継続されてい
る際に、或る時点で第2のソースについての再生が終端
ブロックまで完了されたと判断されると、それ以降の処
理はステップF414からF419に進むことになる。
この場合、第1のソースについてのみの再生動作が継続
される。即ちステップF419、F420で、第1のソ
ースのブロックとして現在のリードポインタRP1で示
されるブロックからリンクされている次のブロックを確
認し、リードポインタRP1の値をそのブロックアドレ
スに更新するとともに、更新されたリードポインタRP
1で示されるブロックアドレスのブロックのデータにつ
いて、ハードディスクからの読出を開始させ、読み出さ
れたデータをバッファメモリ4のエリアAR1に格納し
ていく動作を行い、ステップF408に戻る。なお、こ
の場合は実際にはステップF409の動作は(既に全デ
ータの再生が完了されているため)行われない。
【0080】ユーザーが再生中止の指示を行ったことが
ステップF410で検出された場合、もしくはステップ
F412で、全ソースについて、バッファメモリ4から
の読出を完了した(再生が終端ブロックまで完了した)
ことが確認された場合は、その時点で全ての再生動作が
終了されることになり、CPU1は一連の再生処理を終
える。
【0081】この図9、図10の処理例は、上記(R
2)として同時に複数ソースの記録が開始され、操作と
しては同時に終了させることができる処理例としたが、
上記(R1)のように再生終了操作に関してもソース毎
に個別に行うことができるようにしてもよい。例えば第
1のソースの再生中止をユーザーが指示して第2のソー
スのみを再生継続させる場合は、以降はステップF42
1、F422を経てステップF409が実行されるよう
にし、また第2のソースの再生中止をユーザーが指示し
て第1のソースのみを再生継続させる場合は、以降はス
テップF419、F420を経てステップF408が実
行されるようにすればよい。
【0082】また上記(R3)のように再生開始時点が
異なる場合、つまり或るソースの再生中に他のソースの
再生が開始される場合は、他のソースの再生が開始され
る時点で、新たなリードポインタ、バッファエリア等が
割り当てられればよい。つまり、或るソースの再生が行
われている時点では図6に示したような処理が行われて
いるわけであるが、他のソースの再生が開始される時点
で、新たなリードポインタが設定されるとともに、その
ソースに関するバッファエリアAR2が割り当てられた
うえで、図10のような処理に移行するようにすればよ
い。
【0083】7.同時的記録再生動作 本例ではさらに、入力される或るソースの記録と、ハー
ドディスクに記録されている或るソースの再生を同時に
実行することもできる。このような同時的記録再生動作
としては、次の(WR1)〜(WR4)ような各種の動
作が考えられる。 (WR1)1つのソースの再生と、1つのソースを録音
を同時に実行する。 (WR2)1つのソースの再生と、複数ソースを録音を
同時に実行する。 (WR3)複数ソースの再生と、1つのソースを録音を
同時に実行する。 (WR4)複数ソースの再生と、複数ソースを録音を同
時に実行する。
【0084】さらに、この(WR1)〜(WR4)の各
動作例について、それぞれ動作開始タイミングとして、 1)或るソースの記録開始と他のソースの再生開始を同
時とする 2)或るソースの記録動作中に他のソースの再生を開始
する 3)或るソースの再生動作中に他のソースの記録を開始
する などの例が考えられる。もちろんさらに、再生動作とと
もに複数ソースの記録が行われる場合として、記録され
る各ソースの記録開始タイミングについても同一タイミ
ングとする場合や異なるタイミングとする場合が考えら
れ、同様に、記録動作とともに複数ソースの再生が再生
される場合として、各ソースの再生開始タイミングにつ
いても同一タイミングとする場合や異なるタイミングと
する場合が考えられる。
【0085】いづれにしても、上述してきた図5、図
6、図7と図8、図9と図10の処理が組み合わされる
ことで、これらの各種の動作が可能となる。例えば1つ
のソースを再生させながら、入力される1つのソースを
録音していく上記(WR1)の動作は、図5の処理と図
6の処理がマルチタスク形態で、同時に並行して実行さ
れればよい。また上記(WR2)の動作の際には、図6
の処理と、図7及び図8の処理が同時に実行されればよ
く、上記(WR3)の動作の際には、図5の処理と、図
9及び図10の処理が同時に実行されればよい。さら
に、上記(WR4)の動作の際には、図7及び図8の処
理と、図9及び図10の処理が同時に実行されればよ
い。また上記1)〜3)として示したような動作開始タ
イミングについては、マルチタスクとしての各処理が開
始されるタイミングによって生ずるものとなる。
【0086】なお以上のような同時的記録再生動作が行
われる場合、バッファメモリ4に関しては、記録又は再
生される全ソース数に応じてバッファ領域としてのエリ
ア分割設定が必要になることはいうまでもない。
【0087】8.バックグラウンド記録動作 上述した複数ソースの記録動作では、記録される複数の
ソースがそれぞれ独立したデータファイルとして位置づ
けられるとともに、特にプライオリティの優劣はなく、
同等のデータファイルとして扱われるものとしたが、本
例では、バックグラウンド記録動作として、データ保存
に関しての優先度の低いデータファイル(バックグラウ
ンドソース)として或るソースの記録を行うことができ
る。もちろんその場合に、上述した複数ソースの記録動
作のように、他のソースの同時記録を行うことができる
が、それらを上述してきた通常のデータファイル(つま
りこの場合はバックグラウンドソースよりも優先度が高
いことになるデータファイル)として記録を行うことが
できる。ここでは、バックグラウンドソースとしてでは
ない、通常の録音動作をフォアグラウンド録音といい、
そのソースをフォアグラウンドソースとも呼ぶこととす
る。即ちフォアグラウンドソースとは、図2に示したソ
ース管理表に登録されるソースのことである。(上述し
てきた各種動作でのソースは全て、ここでいうフォアグ
ラウンドソースに該当する。)
【0088】本例では、優先度の低いバックグラウンド
ソースとされるのは、マイクロホン11から入力される
オーディオデータであるとする。即ちユーザーの操作等
に応じてマイクロホン11による入力音声が1つのソー
スとしてハードディスクに記録される動作が行われる場
合、そのソースはバックグラウンドソースとして管理さ
れる。そして、そのバックグラウンドソースの記録動作
中において、オーディオポート10a等から入力される
オーディオデータについては、バックグラウンド記録動
作を中断することなく、フォアグラウンドソースとして
記録を実行できるものである。図11はバックグラウン
ドソースの録音処理としてのCPU1の処理を示し、ま
た図12は、バックグラウンドソースの録音を行ってい
る期間であっても、また録音を行っている期間でなくて
も実行できるフォアグラウンドソースの録音処理を示し
ている。そして、バックグラウンドソース録音中にフォ
アグラウンドソースが録音される場合は、この図11の
処理と図12の処理がマルチタスク形態で実行されるこ
とになる。
【0089】まずバックグラウンド録音処理として図1
1の処理を説明する。このバックグラウンド録音は、マ
イクロホン11から入力される音声として記録再生装置
の周囲の音を録音していくものであり、例えばユーザー
がメモ録音などに用いることが好適である。そして、こ
のようなメモ録音を実行しながら、フォアグラウンドソ
ースとして任意に通常の録音又は再生が行えるものであ
る。
【0090】図11の処理として、ユーザーが操作部9
からバックグラウンド録音準備の操作を行うと、CPU
1の処理はステップF501からF502に進み、まず
新たなソースを録音するためにその時点で割り当てられ
ていないソースナンバを割り当てる。但しここで割り当
てるソースナンバとは、上記したソース管理表で管理さ
れるソースナンバとは区別されるバックグラウンドソー
スナンバとしてであり、その時点で過去に設定されたバ
ックグラウンドソースナンバに対して重複しないナンバ
となる。即ち図4で説明したように、バックグラウンド
ソースの管理に用いるためにバックグラウンドソース管
理表が設けられるが、ステップF502で割り当てるバ
ックグラウンドソースナンバは、その時点でバックグラ
ウンドソース管理表において未使用とされているナンバ
となる。また、バックグラウンドソース録音処理のため
に用いるバッファエリアとして、バッファメモリ4上に
エリアARbを設定する。
【0091】続いてステップF503では、ハードディ
スク上のユーザーエリアのブロックとして、或る程度十
分な余裕(つまり未使用ブロック)があるか否かを判断
する。ここでの余裕とは、少なくとも未使用ブロックが
1ブロックあるという判断としてもよいし、最低限必要
な複数ブロックが存在するか否かを判断するものとして
もよい。そしてブロック余裕があればステップF504
に進み、図3のブロックアドレス表を参照して未使用の
ブロックを1つ確保し、バックグラウンドソース録音の
ために用いるライトポインタWPbを、そのブロックア
ドレスにセットするとともに、図4のバックグラウンド
ソース管理表において、ステップF502で割り当てた
バックグラウンドソースナンバに対応するアドレスとし
て、その確保したブロックのブロックアドレスを書き込
む。
【0092】ステップF503でブロック余裕がないと
判断された場合は、ステップF505に進む。このとき
は、まずバックグラウンドソース管理表を参照し、例え
ば最も古いバックグラウンドソースの記録に使用されて
いるブロックを確保することになる。つまり、記録容量
余裕がないときは、過去のバックグラウンドソースの記
録領域を転用する(過去のバックグラウンドソース部分
を上書きして消去していく状態とする)こととなる。な
お、図4に示してはいないが、各バックグラウンドソー
スナンバに対応して記録日時が登録されているようにす
れば、消去される最も古いバックグラウンドソースを選
択できる。また、バックグラウンドソースナンバの割当
があくまでも所定の順序で行われるようにすれば、記録
日時の登録がなくとも、そのバックグラウンドソースナ
ンバから最も過去のバックグラウンドソースを選択でき
る。もちろん、必ずしも最も古いバックグラウンドソー
スを選択しなければならないということはない。
【0093】過去のバックグラウンドソースに用いられ
ていたブロックを1つ確保したら、今回のバックグラウ
ンドソース録音のために用いるライトポインタWPb
を、そのブロックアドレスにセットするとともに、図4
のバックグラウンドソース管理表において、ステップF
502で割り当てたバックグラウンドソースナンバに対
応するアドレスとして、その確保したブロックのブロッ
クアドレスを書き込む。また過去のバックグラウンドソ
ースの消去に応じてブロックアドレス表及びバックグラ
ウンドソース管理表での必要な更新処理を行う。例えば
この時点で、消去されるバックグラウンドソースナンバ
を未使用の状態とするバックグラウンドソース管理表の
更新を行うとともに、消去される過去のバックグラウン
ドソースの記録に用いられていた全ブロック(使用状況
コードでリンクされているブロック)が全て未使用ブロ
ックとされるようにブロックアドレス表を更新してもよ
い。
【0094】ステップF504又はF505までの準備
処理を終えたら、ステップF506でユーザーのバック
グラウンド録音開始の操作を待機し、録音開始操作に応
じて処理をステップF507に進める。ステップF50
7では、A/D変換器13から入力されるデジタルオー
ディオデータについて、サンプル周期毎にバッファメモ
リ4のエリアARbに取り込んでいく処理を行う。この
ような処理を行いながらステップF508でのユーザ指
示の監視と、ステップF509でのバッファメモリ4の
エリアARbでのオーディオデータの蓄積量の監視を行
っている。
【0095】或る時点で、エリアARbでのオーディオ
データの蓄積量が1ブロック分のデータ量に達すること
になるが、その場合はステップF509からF510に
進み、その1ブロック分のオーディオデータを読み出し
てハードディスクドライブ6に送る。即ち、ライトポイ
ンタWPbとしてセットされていたブロックアドレスの
ブロックに対する、1ブロック分のオーディオデータの
書き込みを実行させる。
【0096】このようにハードディスクに対して1ブロ
ックの書き込みを行ったら次のブロックの確保を行う。
まずステップF511で、ステップF503と同様にブ
ロック余裕があるか否かの判断を行う。そしてブロック
余裕があれば、ステップF512で、ブロックアドレス
表を参照して未使用のブロックを1つ確保し、ライトポ
インタWPbをそのブロックアドレスにセットする。ま
た、そのブロックはステップF510で記録したブロッ
クにリンクされることになるため、ブロックアドレス表
において、ステップF510で記録したブロックのブロ
ックアドレスに対応する使用状況コードとして、新たに
割り当てたブロックのブロックアドレスを記述する。こ
のような処理を行ってステップF507に戻り、サンプ
ル周期毎のオーディオデータのバッファメモリ4のエリ
アARbへの書き込みを続行する。
【0097】ステップF511でブロック余裕がないと
判断された場合は、ステップF513に進み、このとき
はステップF505の場合と同様に、その時点で最も古
いバックグラウンドソースが記録されているブロックを
転用することになる。そして過去のバックグラウンドソ
ース記録ブロックを転用して今回の記録ブロックとして
確保したら、ライトポインタWPbをそのブロックアド
レスにセットし、また、そのブロックはステップF51
0で記録したブロックにリンクされることになるため、
ブロックアドレス表において、ステップF510で記録
したブロックのブロックアドレスに対応する使用状況コ
ードとして、新たに割り当てたブロックのブロックアド
レスを記述する。また、ステップF505の場合と同様
に、過去のバックグラウンドソースの消去に応じてブロ
ックアドレス表、バックグラウンドソース管理表での必
要な更新処理を行う。このような処理を行ってステップ
F507に戻り、サンプル周期毎のオーディオデータの
バッファメモリ4のエリアARbへの書き込みを続行す
る。
【0098】以降、バッファメモリ4の蓄積量が1ブロ
ックに達するたびに、同様の処理が行われ、このステッ
プF507〜F513の処理で、1ブロック毎のハード
ディスクへのデータ記録、及び次に記録を行うブロック
の割当が行われていく。
【0099】ユーザーが記録終了又は中止の指示を行っ
た場合は、処理はステップF508からF514に進
む。そしてその時点ではバッファメモリ4のエリアAR
bに残されているデータをハードディスクドライブ6に
転送し、その時点でのライトポインタWPbとして記憶
されているアドレスのブロックに記録を実行させる。そ
して、そのブロックは1つのバックグラウンドソースと
しての最終ブロックとなるため、ステップF515で、
ブロックアドレス表においてそのブロックアドレスに対
応する使用状況コードに終端を示す「−1」のコードを
書き込む。以上の処理で一連のバックグラウンド録音動
作を終え、この時点で、図4、図3で説明したような管
理状況で、1つのバックグラウンドソースがハードディ
スクに記録されたことになる。
【0100】フォアグラウンドソースの記録は、基本的
には図5の処理と同様となるが、図11のようなバック
グラウンドソースとして1つ以上のソースの録音が行わ
れた以降は、図12のような処理を行うことができる。
【0101】即ち図12の処理として、ユーザーが操作
部9から通常の録音準備(フォアグラウンド録音準備)
の操作を行うと、CPU1の処理はステップF601か
らF602に進み、新たなソースを録音するためにその
時点で割り当てられていないソースナンバ(図2のソー
ス管理表で管理されるソースナンバ)を割り当てる。ま
た、バックグラウンドソース録音処理のために用いるバ
ッファエリアと区別されるバッファエリアとして、バッ
ファメモリ4上にエリアARfを設定する。
【0102】続いてステップF603では、ハードディ
スク上のユーザーエリアのブロックとして、或る程度十
分な余裕(つまり未使用ブロック)があるか否かを判断
する。つまり図11のステップF503と同様の処理で
ある。そしてブロック余裕があればステップF604に
進み、図3のブロックアドレス表を参照して未使用のブ
ロックを1つ確保し、フォアグラウンドソース録音のた
めに用いるライトポインタWPfを、そのブロックアド
レスにセットするとともに、図2のソース管理表におい
て、ステップF602で割り当てたソースナンバに対応
するアドレスとして、その確保したブロックのブロック
アドレスを書き込む。
【0103】ステップF603でブロック余裕がないと
判断された場合は、ステップF605に進む。このとき
は、まずバックグラウンドソース管理表を参照し、図1
1のステップF505と同様に、例えば最も古いバック
グラウンドソースの記録に使用されているブロックを確
保する。つまり、記録容量余裕がないときは、過去のバ
ックグラウンドソースの記録領域を今回のフォアグラウ
ンドソースの録音のために転用する。
【0104】過去のバックグラウンドソースに用いられ
ていたブロックを1つ確保したら、今回のフォアグラウ
ンドソース録音のために用いるライトポインタWPf
を、そのブロックアドレスにセットするとともに、図2
のソース管理表において、ステップF502で割り当て
たバックグラウンドソースナンバに対応するアドレスと
して、その確保したブロックのブロックアドレスを書き
込む。また過去のバックグラウンドソースの消去に応じ
て、図4のバックグラウンドソース管理表、及び図3の
ブロックアドレス表での必要な更新処理を行う。例えば
バックグラウンドソース管理表において、消去されるこ
とになるバックグラウンドソースナンバを未使用の状態
に更新するとともに、ブロックアドレス表において、消
去される過去のバックグラウンドソースの記録に用いら
れていた全ブロック(使用状況コードでリンクされてい
るブロック)が全て未使用ブロックとされるように更新
する。
【0105】ステップF604又はF605までの準備
処理を終えたら、ステップF606でユーザーの録音開
始の操作を待機し、録音開始操作に応じて処理をステッ
プF607に進める。ステップF607では、例えばオ
ーディオポート10a等から入力されるオーディオデー
タについて、サンプル周期毎にバッファメモリ4のエリ
アARfに取り込んでいく処理を行う。このような処理
を行いながらステップF608でのユーザ指示の監視
と、ステップF609でのバッファメモリ4のエリアA
Rfでのオーディオデータの蓄積量の監視を行ってい
る。
【0106】或る時点で、エリアARfでのオーディオ
データの蓄積量が1ブロック分のデータ量に達すること
になるが、その場合はステップF609からF610に
進み、その1ブロック分のオーディオデータを読み出し
てハードディスクドライブ6に送る。即ち、ライトポイ
ンタWPfとしてセットされていたブロックアドレスの
ブロックに対する、1ブロック分のオーディオデータの
書き込みを実行させる。
【0107】このようにハードディスクに対して1ブロ
ックの書き込みを行ったら次のブロックの確保を行う。
まずステップF611で、ステップF603と同様にブ
ロック余裕があるか否かの判断を行う。そしてブロック
余裕があれば、ステップF612で、ブロックアドレス
表を参照して未使用のブロックを1つ確保し、ライトポ
インタWPfをそのブロックアドレスにセットする。ま
た、そのブロックがステップF610で記録したブロッ
クにリンクされるように、ブロックアドレス表におい
て、ステップF610で記録したブロックのブロックア
ドレスに対応する使用状況コードとして、新たに割り当
てたブロックのブロックアドレスを記述する。このよう
な処理を行ってステップF607に戻り、サンプル周期
毎のオーディオデータのエリアARfへの書き込みを続
行する。
【0108】ステップF611でブロック余裕がないと
判断された場合は、ステップF613に進み、このとき
はステップF605の場合と同様に、その時点で最も古
いバックグラウンドソースが記録されているブロックを
転用することになる。そして過去のバックグラウンドソ
ース記録ブロックを転用して今回のフォアグラウンドソ
ースの記録ブロックとして確保したら、ライトポインタ
WPfをそのブロックアドレスにセットし、また、その
ブロックがステップF610で記録したブロックにリン
クされるように、ブロックアドレス表において、ステッ
プF610で記録したブロックアドレスに対応する使用
状況コードとして、新たに割り当てたブロックのブロッ
クアドレスを記述する。また、ステップF605の場合
と同様に、過去のバックグラウンドソースの消去に応じ
てバックグラウンドソース管理表及びブロックアドレス
表での必要な更新処理を行う。このような処理を行って
ステップF607に戻り、サンプル周期毎のオーディオ
データについてのエリアARfへの書き込みを続行す
る。
【0109】以降、バッファメモリ4の蓄積量が1ブロ
ックに達するたびに、同様の処理が行われ、このステッ
プF607〜F613の処理で、1ブロック毎のハード
ディスクへのデータ記録、及び次に記録を行うブロック
の割当が行われていく。
【0110】ユーザーが記録終了又は中止の指示を行っ
た場合(何らかの方法で入力オーディオデータの終了が
検出された場合も含む)は、処理はステップF608か
らF614に進む。そしてその時点ではバッファメモリ
4のエリアARfに残されているデータをハードディス
クドライブ6に転送し、その時点でのライトポインタW
Pfとして記憶されているアドレスのブロックに記録を
実行させる。そして、そのブロックは1つのフォアグラ
ウンドソースとしての最終ブロックとなるため、ステッ
プF615で、ブロックアドレス表においてそのブロッ
クアドレスに対応する使用状況コードに終端を示す「−
1」のコードを書き込む。以上の処理で一連のフォアグ
ラウンド録音動作を終え、この時点で、図2、図3で説
明したような管理状況で、1つのフォアグラウンドソー
スがハードディスクに記録されたことになる。
【0111】即ち、以上のようなバックグラウンドソー
ス、フォアグラウンドソースとして区別される録音が行
われることで、あくまで保存されるべきデータとしては
フォアグラウンドソースが優先されるとともに、メモ録
音的なバックグラウンドソースに関しては、必要に応じ
て削除されていくため、ユーザーはハードディスク上の
記録容量的な心配をせずにバックグラウンド録音を行う
ことができる。従って例えばバックグラウンド録音につ
いては、常時録音実行状態にしておいて、ユーザーが思
いついたアイデア等を即座に録音しておくような使用も
可能となる。
【0112】この図11、図12の処理は、同時に実行
されることで、バックグラウンドソースとフォアグラウ
ンドソースの同時録音が可能となる。また図11の処理
と、図7及び図8の処理(但し、ブロック余裕がない場
合に過去のバックグラウンド記録ブロックを転用する処
理を加えた処理)を同時に実行することで、1つのバッ
クグラウンドソースと複数のフォアグラウンドソースの
同時録音ができる。もちろん複数のバックグラウンドソ
ースを同時録音することも考えられる。さらに図11の
処理と図6の処理を同時に実行することで、バックグラ
ウンドソース録音とフォアグラウンドソース再生の同時
実行が可能となる。また図11の処理と図9及び図10
の処理を同時に実行することで、バックグラウンドソー
ス録音と複数のフォアグラウンドソース再生の同時実行
が可能となる。これら以外にも各種の同時実行動作が考
えられる。
【0113】9.受信データの記録動作 次に、ソース(フォアグラウンドソース)の録音処理の
1つの形態として、通信インターフェース14を介して
配信されるオーディオデータ(オーディオコンテンツ)
を記録する場合について説明する。ハードディスクへの
記録動作に関しては、基本的にはオーディオポート10
a等から入力されるオーディオデータの記録と同様であ
るが、配信システムの利用のための所定の処理が必要と
なる。このための処理を含めて、図13、図14で、サ
ーバ91から配信されるオーディオコンテンツを受信/
記録していく処理を説明する。
【0114】この場合、ユーザーはサーバ91に対して
ダウンロードしたいオーディオコンテンツを要求する。
まず図13のステップF701として、CPU1は、ユ
ーザーの操作に応じてサーバ91に対して曲目リストの
リクエストを行う。即ち曲目リストのリクエストとして
のコマンドを通信インターフェース14を介してサーバ
91に送信する。これに応じてサーバ91からは用意さ
れているオーディオコンテンツとしての曲目リストが送
信されてくるが、CPU1はステップF702として、
曲目リストが受信されたら、その曲目リストの内容を表
示部8に表示させ、ユーザーに確認させる。
【0115】ユーザーは曲目リストの表示を見て欲しい
楽曲を1又は複数曲選択する操作を行うことになり、C
PU1はステップF703でその選択操作情報を取り込
む。そして選択された曲数に応じてステップF704
で、RAM3上で配信予約リストを作成し、各曲につい
てソースナンバを割り当てる。このソースナンバは、選
択された各曲について重複しないナンバであるととも
に、その時点で図2のソース管理表で管理されている有
効なソースナンバとも重複しないナンバとされる。
【0116】ステップF705以降は、選択された各曲
についての受信及び録音動作処理となる。まずステップ
F705では、配信予約リスト上での最初のソースナン
バを、ハードディスクに記録するソースのソースナンバ
としてセットし、ステップF706ではセットされたソ
ースナンバのソースを記録する領域としてハードディス
ク上の1ブロックを確保する。即ちブロックアドレス表
で未使用とされているブロックを確保する。そしてライ
トポインタWPをそのブロックアドレスにセットすると
ともに、図2のソース管理表において、ステップF70
5でセットしたソースナンバに対応するアドレスとし
て、その確保したブロックのブロックアドレスを書き込
む。
【0117】続いてステップF707では、そのセット
されたソースナンバに該当するオーディオコンテンツの
配信要求をサーバ91に対して行うとともに、それに応
じてサーバ91から送信されてくるオーディオコンテン
ツとしてのオーディオデータのダウンロード記録を開始
する。そしてステップF708として受信されたオーデ
ィオデータのハードディスクへの記録を実行する。
【0118】ステップF708の記録処理は図14に詳
しく示される。図14のステップF781では、通信イ
ンターフェース14から入力されるデジタルオーディオ
データについて、サンプル周期毎にバッファメモリ4に
取り込んでいく処理を行う。このような処理を行いなが
らステップF782で、そのオーディオコンテンツに関
するダウンロードが完了したか否かを監視するととも
に、ステップF783でバッファメモリ4でのオーディ
オデータの蓄積量の監視を行う。
【0119】或る時点で、バッファメモリ4でのオーデ
ィオデータの蓄積量が1ブロック分のデータ量に達した
ら、その場合はステップF783からF784に進み、
その1ブロック分のオーディオデータを読み出してハー
ドディスクドライブ6に送る。即ち、ライトポインタW
Pとしてセットされていたブロックアドレスのブロック
に対する、1ブロック分のオーディオデータの書き込み
を実行させる。
【0120】このようにハードディスクに対して1ブロ
ックの書き込みを行ったら、続いてステップF785
で、次のブロックの確保を行う。即ちブロックアドレス
表を参照して未使用のブロックを1つ確保し、ライトポ
インタWPをそのブロックアドレスにセットする。ま
た、そのブロックはステップF784で記録したブロッ
クにリンクされることになるため、ブロックアドレス表
において、ステップF784で記録したブロックのブロ
ックアドレスに対応する使用状況コードとして、新たに
割り当てたブロックのブロックアドレスを記述する。
【0121】このような処理を行ってステップF781
に戻り、サンプル周期毎のオーディオデータのバッファ
メモリ4への書き込みを続行する。以降、バッファメモ
リ4の蓄積量が1ブロックに達するたびに、同様の処理
が行われ、このステップF781〜F785の処理で、
送信されてくるオーディオコンテンツが1ブロック毎の
単位でハードディスクへ記録されていく。
【0122】ステップF782でダウンロードされるオ
ーディオコンテンツの受信入力が完了したことが確認さ
れたら、処理はステップF786に進み、その時点では
バッファメモリ4に残されているデータをハードディス
クドライブ6に転送し、その時点でのライトポインタW
Pとして記憶されているアドレスのブロックに記録を実
行させる。そして、そのブロックは1つのソースとして
の最終ブロックとなるため、ステップF787で、ブロ
ックアドレス表においてそのブロックアドレスに対応す
る使用状況コードに終端を示す「−1」のコードを書き
込む。以上の処理でユーザーが選択した1つのオーディ
オコンテンツを1つのソースとして記録する動作が終了
される。つまり図13のステップF708としての処理
を終え、続いてステップF709として、その記録を終
了したオーディオコンテンツのソースナンバを配信予約
リストから削除する。
【0123】ステップF710では、配信予約リスト上
にまだダウンロードすべきオーディオコンテンツが残さ
れているか否かを確認し、残されていれば、ステップF
705に戻る。そして、その時点で配信予約リスト上で
の最初のソースナンバを、ハードディスクに記録するソ
ースのソースナンバとしてセットし、ステップF706
ではセットされたソースナンバのソースを記録する領域
としてハードディスク上の1ブロックを確保する。そし
てステップF707,F708の処理に移る。つまり選
択された次のオーディオコンテンツに対するダウンロー
ド記録が実行される。
【0124】選択された全てのオーディオコンテンツに
ついてダウンロード記録が終了されると、ステップF7
10で配信予約リストに残りがないとされ、これによっ
て1又は複数のオーディオコンテンツの配信を受けて、
1又は複数のソースとしてハードディスクに記録する一
連の処理を終える。
【0125】以上のように配信されるオーディオコンテ
ンツを記録していくことができるが、このようなオーデ
ィオコンテンツの記録実行中に、同時にオーディオポー
ト10a等から入力されるオーディオデータについても
記録を行うことができ、また逆に、オーディオポート1
0a等から入力されるオーディオデータについて或るソ
ースとして録音している最中に、図13、図14の処理
によるオーディオコンテンツの記録を開始させることも
できる。即ち図13、図14の処理と、図5の処理が並
行して行われればよい。また図7及び図8の処理が同時
実行されることで、オーディオポート10a、10b等
から入力される複数のオーディオデータについての録音
と、オーディオコンテンツの録音を同時実行することも
できる。
【0126】但し、これらの同時処理を行う場合、割り
当てられるソースナンバについては、オーディオポート
10a等から入力されるオーディオデータに関する録音
中のソースナンバと、配信予約リスト上で設定されるソ
ースナンバについても重複されることがないようにす
る。もちろんバッファエリアに関しては同時実行するソ
ースの数だけエリア分割が必要である。
【0127】またさらにオーディオコンテンツの録音を
上述したフォアグラウンドソースとして扱って、同時に
バックグラウンドソースの録音を行うことも可能であ
る。
【0128】また、オーディオコンテンツの記録と同時
に、1または複数のソースを再生させることも可能であ
る。図13、図14の処理と、図5の処理(又は図9及
び図10の処理)が並行して行われればよい。
【0129】このように配信されるオーディオコンテン
ツの録音とともに、ユーザーが任意に他のオーディオデ
ータの録音又は再生を行うことができるようにすること
で、例えば或る程度長時間を要することが余儀なくされ
るオーディオコンテンツのダウンロード中に、ユーザー
は任意に記録再生を行うことができ非常に便利なものと
なる。
【0130】以上本発明の実施の形態について説明して
きたが、本発明としてはさらに多様な変形例が考えられ
る。
【0131】例えば上記例ではハードディスクを記録媒
体とする例をあげたが、他のディスクメディア、例えば
光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクなどを用い
る装置としてもよいし、フラッシュメモリその他の固体
メモリデバイスを用いてもよい。
【0132】但し、複数ソースの同時記録、同時再生、
同時記録再生を行うためには、書込/読出速度が、オー
ディオデータのサンプル周期や1ブロックのデータ量か
ら必要とされるだけ或る程度以上高速化できるものでな
ければならない。例えば上述のハードディスクで一般に
普及しているものとして、3.5インチで容量4Gバイ
トのものを想定すると、アクセス時間(シーク時間と回
転待ち時間)は約25msecであり、内部データ転送
速度は10Mbit/secである。ハードディスクの
1ブロックのデータ量を64Kbitに設定したとする
と、書込或いは読出の速度は、 64Kbit/{25msec+(64Kbit/10
Mbit)sec}=2Mbit/sec となる。これに対してオーディオデータのサンプルレー
トはCD方式(ステレオ)の場合で176.4Kbit
/secであり、10倍以上の差があるため、1回のオ
ーディオサンプル周期内に複数回のブロックの読出/書
込が可能である。つまり上述してきた複数ソースの同時
記録、同時再生、同時記録再生を行うための能力を有し
ていることが理解される。例えば、このような充分なア
クセス速度条件を満たす記録媒体が採用できる。
【0133】また上記例では、ポータブルタイプの記録
再生装置として構成されると述べたが、例えば据置型の
記録再生装置として実現できることはいうまでもない。
さらにオーディオデータに関する記録再生装置として説
明してきたが、動画映像データ、静止画像データ、コン
ピュータグラフィックデータなど、オーディオデータ以
外の各種のデータをソースとして記録再生する装置とし
ても実現できる。
【0134】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、互いに
無関係な独立したオーディオデータとしての複数系統の
オーディオデータを、同時的に記録させたり、再生させ
たり、さらには或るオーディオデータを記録しながら他
のオーディオデータを再生させることができ、ユーザー
に便利かつ多様な利用形態を提供できる。例えば、1つ
の装置を複数のユーザーで使用する場合に、各人が任意
に音楽等の記録又は再生を楽しむことができる。また一
人のユーザーが使用する場合でも、1つのソースをBG
Mとして再生させながら他のソースの内容を聞くといっ
たこともできる。例えば英会話音声のソースを再生させ
て聴いている間に、BGMとして他のソースとしての音
楽を再生させて聴くといったような場合である。また、
ラジオ等の放送のエアチェック録音など、時間的に録音
動作期間が規定されてしまう場合にも、その録音を行っ
ている間に任意の他のソースを再生させて、再生音声を
楽しむといったことも可能である。もちろん、例えば複
数のCDプレーヤ等で再生される複数の楽曲等を同時に
ダビング記録していくというような使用もできる。これ
ら以外にも、非常に多様な使用形態が考えられ、ユーザ
ーの事情や好みにに応じてフレキシブルに対応できる便
利な装置を実現できる。
【0135】また本発明では、マイクロホン入力手段を
備えるとともに、マイクロホン入力手段から入力される
オーディオデータを、他の入力手段から入力されるオー
ディオデータよりも記録内容保持の優先度の低いオーデ
ィオデータファイルとして管理される状態で記録媒体に
記録できる。例えば或るソースの録音中や再生中に、マ
イクロホン入力としてのオーディオデータを録音してい
くことで、ユーザーのメモ録音としてなどの機能が実現
できる。例えばユーザーが考えているアイデア等を、そ
のときの或るソースの再生や録音を中断させずにメモ録
音として録音できる。さらに、他の入力手段から入力さ
れたオーディオデータを記録媒体に記録させる際におい
て、記録媒体における記録可能容量が不足している場合
は、その記録媒体上で優先度の低いオーディオデータフ
ァイルが記録されている領域を用いて記録を実行させる
ようにすることで、上記のメモ録音などに用いることで
消費される記録領域を有効利用できる。
【0136】また入力手段の1つとして、データ通信網
によって送信されてきたオーディオデータを受信して入
力する受信入力手段を備えているようにしており、つま
り外部サーバ等から配信される音楽等も、そのとき実行
している或るソースの記録又は再生の状況に関わらず、
記録していくことができる。例えば音楽等の配信には、
比較的長い時間がかかり、従来では、その配信データの
記録中は、ユーザーは他のソースの記録/再生を行わず
に待機しなければならなかったが、このような制限をユ
ーザーに課すことはなくなるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の記録再生装置のブロック
図である。
【図2】実施の形態のソース管理表の説明図である。
【図3】実施の形態のブロックアドレス管理表の説明図
である。
【図4】実施の形態のバックグラウンドソース管理表の
説明図である。
【図5】実施の形態の1つのソースの録音時の処理のフ
ローチャートである。
【図6】実施の形態の1つのソースの再生時の処理のフ
ローチャートである。
【図7】実施の形態の複数ソースの録音時の処理のフロ
ーチャートである。
【図8】実施の形態の複数ソースの録音時の処理のフロ
ーチャートである。
【図9】実施の形態の複数ソースの再生時の処理のフロ
ーチャートである。
【図10】実施の形態の複数ソースの再生時の処理のフ
ローチャートである。
【図11】実施の形態のバックグラウンド録音の処理の
フローチャートである。
【図12】実施の形態のフォアグラウンド録音の処理の
フローチャートである。
【図13】実施の形態のオーディオコンテンツを受信/
記録する処理のフローチャートである。
【図14】実施の形態のオーディオコンテンツの記録処
理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU、2 ROM、3 RAM、4 バッファメ
モリ、5 ハードディスクインターフェース、6 ハー
ドディスクドライブ、7 ユーザーポート、8表示部、
9 操作部、10a,10b,10c オーディオポー
ト、11 マイクロホン、14 通信インターフェー
ス、91 サーバ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたデータを所定の記録媒体に書
    き込むことのできる記録媒体ドライブ手段と、 オーディオデータの入力を行うことのできるN個の入力
    手段と、 前記記録媒体に記録されるオーディオデータをオーディ
    オデータファイル単位で管理する管理情報手段と、 前記N個の入力手段のうちのM個(ただしN≧M)の入
    力手段からM系統のオーディオデータが同時に入力され
    ている際に、その各系統のオーディオデータに関し、そ
    れぞれを互いに関連しない独立のオーディオデータファ
    イルとして管理される状態で前記記録媒体に記録される
    ように前記記録媒体ドライブ手段及び前記管理情報手段
    の制御を行う記録制御手段と、 を備えたことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録制御手段は、前記入力手段の1
    つとしての或る入力手段から入力されるオーディオデー
    タを、他の入力手段から入力されるオーディオデータよ
    りも記録内容保持の優先度の低いオーディオデータファ
    イルとして管理される状態で前記記録媒体に記録される
    ようにすることを特徴とする請求項1に記載の記録装
    置。
  3. 【請求項3】 前記或る入力手段は、マイクロホンで集
    音された音声としてのオーディオデータを入力するマイ
    クロホン入力手段であることを特徴とする請求項2に記
    載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録制御手段は、前記他の入力手段
    から入力されたオーディオデータを前記記録媒体に記録
    させる際において、前記記録媒体における記録可能容量
    が不足している場合は、その記録媒体上で前記優先度の
    低いオーディオデータファイルが記録されている領域を
    用いて記録を実行させることを特徴とする請求項2に記
    載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記入力手段の1つとして、データ通信
    網によって送信されてきたオーディオデータを受信して
    入力する受信入力手段を備えていることを特徴とする請
    求項1に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 所定の記録媒体からオーディオデータフ
    ァイルの読出を行うことのできる記録媒体ドライブ手段
    と、 前記記録媒体から読み出されたオーディオデータの出力
    を行うことのできるN個の出力手段と、 前記記録媒体に記録されたM個(ただしN≧M)の互い
    に関連しない独立のオーディオデータファイルのデータ
    を同時的に出力するための読出動作を前記記録媒体ドラ
    イブ手段に実行させるとともに、前記N個の出力手段の
    うちのM個の出力手段から、前記記録媒体ドライブ手段
    によって読み出されたM個の各オーディオデータファイ
    ルとしての各系統のオーディオデータの出力を同時的に
    実行させるように制御を行うことのできる再生制御手段
    と、 を備えたことを特徴とする再生装置。
  7. 【請求項7】 所定の記録媒体に対して、オーディオデ
    ータファイルの書込を行うことができるとともに、記録
    されているオーディオデータファイルの読出を行うこと
    のできる記録媒体ドライブ手段と、 オーディオデータの入力を行うことのできる入力手段
    と、 前記記録媒体から読み出されたオーディオデータファイ
    ルにおけるオーディオデータの出力を行うことのできる
    出力手段と、 前記記録媒体に記録されるオーディオデータをオーディ
    オデータファイル単位で管理する管理情報手段と、 前記入力手段から入力されるオーディオデータを、独立
    したオーディオデータファイルとして管理される状態で
    前記記録媒体に記録されるように前記記録媒体ドライブ
    手段の書込動作及び前記管理情報手段の更新動作を制御
    するとともに、前記記録媒体に記録されている或るオー
    ディオデータファイルの読出動作を前記記録媒体ドライ
    ブ手段に実行させ、読み出されたオーディオデータファ
    イルにおけるオーディオデータを前記出力手段から出力
    させることで、互いに関連しない複数のオーディオデー
    タファイルの記録と再生が同時的に行われるように制御
    を行う記録再生制御手段と、 を備えたことを特徴とする記録再生装置。
  8. 【請求項8】 前記入力手段が複数個設けられて、複数
    系統のオーディオデータの入力が同時的に実行可能とさ
    れ、 前記記録再生制御手段は、複数のオーディオデータファ
    イルの記録と再生が同時的に行われる際の記録動作制御
    として、複数個の前記入力手段から入力される各系統の
    オーディオデータを、それぞれを互いに関連しない独立
    のオーディオデータファイルとして管理される状態で前
    記記録媒体に記録するように前記記録媒体ドライブ手段
    の書込動作及び前記管理情報手段の更新動作の制御を行
    うことができることを特徴とする請求項7に記載の記録
    再生装置。
  9. 【請求項9】 前記出力手段が複数個設けられて、複数
    系統のオーディオデータの出力が同時的に実行可能とさ
    れ、 前記記録再生制御手段は、複数のオーディオデータファ
    イルの記録と再生が同時的に行われる際の再生動作制御
    として、前記記録媒体に記録された互いに関連しない複
    数のオーディオデータファイルのデータを同時的に出力
    するための読出動作を前記記録媒体ドライブ手段に実行
    させるとともに、複数の前記出力手段から、前記記録媒
    体ドライブ手段によって読み出された複数個の各オーデ
    ィオデータファイルとしての各系統のオーディオデータ
    の出力を同時的に実行させることができることを特徴と
    する請求項7に記載の記録再生装置。
  10. 【請求項10】 前記記録再生制御手段は、前記入力手
    段の1つとしての或る入力手段から入力されるオーディ
    オデータを、他の入力手段から入力されるオーディオデ
    ータよりも記録内容保持の優先度の低いオーディオデー
    タファイルとして管理される状態で前記記録媒体に記録
    されるようにすることを特徴とする請求項8に記載の記
    録再生装置。
  11. 【請求項11】 前記或る入力手段は、マイクロホンで
    集音された音声としてのオーディオデータを入力するマ
    イクロホン入力手段であることを特徴とする請求項10
    に記載の記録再生装置。
  12. 【請求項12】 前記記録再生制御手段は、前記他の入
    力手段から入力されたオーディオデータを前記記録媒体
    に記録させる際において、前記記録媒体における記録可
    能容量が不足している場合は、その記録媒体上で前記優
    先度の低いオーディオデータファイルが記録されている
    領域を用いて記録を実行させることを特徴とする請求項
    10に記載の記録再生装置。
  13. 【請求項13】 前記入力手段として、データ通信網に
    よって送信されてきたオーディオデータを受信して入力
    する受信入力手段を備えていることを特徴とする請求項
    7に記載の記録再生装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1103973A2 (en) * 1999-11-18 2001-05-30 Pioneer Corporation Apparatus for and method of recording and reproducing information
JP2009031604A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 音声区間検出装置、方法、プログラムおよびこれを記録した記録媒体

Cited By (3)

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