JPH11212073A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH11212073A
JPH11212073A JP10012604A JP1260498A JPH11212073A JP H11212073 A JPH11212073 A JP H11212073A JP 10012604 A JP10012604 A JP 10012604A JP 1260498 A JP1260498 A JP 1260498A JP H11212073 A JPH11212073 A JP H11212073A
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JP
Japan
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liquid crystal
light
optical film
crystal panel
display device
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JP10012604A
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English (en)
Inventor
Junichi Hirakata
純一 平方
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高輝度かつ正面輝度の良好な低消費電力の液
晶表示装置を提供する。 【解決手段】 対向配置された少なくとも一方の内面に
電極を有する一対の絶縁基板SUB1,SUB2の間に
液晶LCを挟持してなる液晶パネルPNLと、液晶パネ
ルPNLを挟んで積層された一対の偏光板POL1,P
OL2と、前記電極に表示画像信号に応じた電圧を印加
するための制御手段と、液晶パネルPNLを背面から照
明する照明装置とを少なくとも備え、照明装置はランプ
LPと反射器REFとからなり、照明装置と液晶パネル
PNLとの間に照明装置の出射光を液晶パネルPNLの
方向に集光する第1の光学フィルムPRZを配置すると
共に、第1の光学フィルムPNLで集光された当該第1
の光学フィルムの透過光を集光された視角範囲内のみで
散乱させる第2の光学フィルムDIFを配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に係
り、特に表示画像の光輝度かつ輝度均一性に優れた照明
装置を備えた液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ノート型コンピユータやコンピユータモ
ニター用の高精細かつカラー表示が可能な液晶表示装置
が広く普及している。
【0003】この液晶表示装置は、基本的には少なくと
も一方が透明なガラス板等からなる二枚の絶縁基板(以
下、単に基板とも言う)の間に液晶組成物の層(液晶
層)を挟持して所謂液晶パネルを構成し、この液晶パネ
ルの絶縁基板に形成した画素形成用の各種電極に選択的
に電圧を印加して所定画素部分の液晶分子の配向方向を
変化させて画素形成を行う形式(単純マトリクス)、上
記各種電極と画素選択用のアクティブ素子を形成してこ
のアクティブ素子を選択することにより所定画素の液晶
分子の配向方向を変化させて画素形成を行う形式(アク
ティブマトリクス)とに大きく分類される。
【0004】一般に、アクティブマトリクス型液晶表示
装置は、一方の基板に形成した電極と他方の基板に形成
した電極との間に液晶層の配向方向を変えるための電界
を印加する、所謂縦電界方式を採用している。
【0005】一方、液晶層に印加する電界の方向を基板
面とほぼ平行な方向とする、所謂横電界方式(IPS方
式とも言う)の液晶表示装置が実用化されている。この
横電界方式の液晶表示装置を開示したものとしては、二
枚の基板の一方に電界形成用の櫛歯電極を用いて非常に
広い視野角を得るようにしたものが知られている。
【0006】横電界方式の液晶表示装置は、複数の走査
信号線および映像信号線と、前記走査信号線および映像
信号線の交点近傍に形成したスイッチング素子と、前記
スイッチング素子を介して駆動電圧が印加される画素電
極と、前記画素電極と同一平面に形成された対向電極と
を備えてアクティブマトリクス基板と、樹脂組成物で形
成したブラックマトリクスと、前記ブラックマトリクス
の開口領域に形成される各画素に対してそれぞれ配置し
たカラーフィルタ層を形成したカラーフィルタ基板と、
前記アクティブマトリクス基板とカラーフィルタ基板の
間に液晶組成物を挟持して液晶パネルとし、この液晶パ
ネルの背面にバックライトを設置して上下のケースで一
体化して液晶表示装置を構成している。
【0007】そして、前記画素電極と対向電極との間に
前記各基板面と略平行に形成される前記電界成分により
前記液晶組成物の光透過率を変化させて画像表示を行う
ようにしている。
【0008】このような横電界方式の液晶表示装置は、
縦電界方式とは異なり、その表示面に対して大きな角度
視野から観察しても鮮明な映像(画像)を認識でき、所
謂角度視野に優れたものである。
【0009】なお、このような構成の液晶表示装置を開
示したものとしては、例えば特開平6−160878号
公報を挙げることができる。
【0010】上記した横電界方式の液晶表示装置に限ら
ず、一般に液晶表示装置は、その液晶表示装置を構成す
る液晶パネルの背面に照明装置(照明光源)を備え、当
該照明装置から出射した光を液晶パネルの背面に照射
し、液晶パネルを透過した光の輝度が観察側(表面)に
おいて大きく、かつ均一な分布をなすようにする必要が
ある。
【0011】一方、コンピュータの電力の大半はその表
示装置で消費される。液晶表示装置は従来から広く使用
されているCRTに比べて消費電力が大幅に少ない。し
かし、バッテリー駆動も可能なノート型パソコンなどで
はさらに消費電力の低減化が要求される。
【0012】液晶表示装置では、この電力消費の低減対
策として、プリズムシートと呼ばれる集光フィルムを照
明装置と液晶パネルの間に設置して正面の輝度を向上さ
せている。
【0013】図20は従来の液晶表示装置の構成例を説
明する模式断面図である。この液晶表示装置は、一対の
透明基板SUB1,SUB2の間に液晶LCを挟持して
裏面と表面にそれぞれ偏光板POL1,POL2を積層
した液晶パネルPNLと、ランプLPと反射器REFか
らなる照明装置(バックライト)BLとからなり、液晶
パネルPNLとバックライトBLの間に二枚のプリズム
シートPRZ1,PRZ2からなるプリズムシートPR
Zおよび拡散フィルムSCTを介挿して構成されてい
る。なお、液晶パネルPNLを構成する一対の透明基板
SUB1,SUB2の内面には電極、保護膜、配向膜、
その他の各種機能膜が形成されるが、これについては後
述する。
【0014】液晶パネルPNLに形成される画像はバッ
クライトBLの照明光で偏光板POL2側に出射して可
視画像となる。プリズムシートPRZを構成する二枚の
プリズムシートPRZ1,PRZ2の溝方向は互いに交
差し、バックライトBLからの光を液晶パネルPNL側
に集光する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】図21はプリズムシー
トの溝方向の一例を説明する模式図であり、下側のプリ
ズムシートPRZ1は画面の横方向に延在してバックラ
イトBLからの光を上下方向(画面を立てて見たときの
方向)に集光し、上側のプリズムシートPRZ2は画面
の上下方向に延在してバックライトBLからの光を左右
方向(画面を立てて見たときの方向)に集光し、全体と
して液晶パネルPNLの背面に鋭角で入射するように集
光する。拡散板SCTは輝度分布を均一化するための光
学フィルムである。
【0016】図22は画面の上下視角に対する正面輝度
の大きさの説明図であって、プリズムシートを一枚設け
た場合、2枚設けた場合、および拡散板のみ(プリズム
シートを設けない)の場合のそれぞれの正面輝度を示
す。
【0017】図22に示したように、プリズムシートP
RZを二枚設けることで正面輝度は向上するが、プリズ
ムの溝の周期と液晶パネルPNLの画素ピッチや拡散フ
ィルムの表面形状とが干渉してモアレと称する縞状、あ
るいは等高線状の干渉パターンが発生し、画像の視認性
を劣化させる。
【0018】図23はプリズムシートを設置したことに
よるモアレパターンと拡散フィルムを介在させた場合の
輝度分布の説明図である。この図に示したように、プリ
ズムシートPRZの上方に積層した拡散フィルムSCT
は上記の干渉パターンを解消する機能を有するが、この
拡散シートSCTは正面輝度を低下させてしまうという
問題がある。
【0019】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解消して、高輝度かつ正面輝度の良好な低消費電力の液
晶表示装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、下記(1)〜(5)に記載の構成とした
ことに特徴を有する。
【0021】(1)対向配置された少なくとも一方の内
面に電極を有する一対の絶縁基板の間に液晶層を挟持し
てなる液晶パネルと、前記液晶パネルを挟んで積層され
た一対の偏光板と、前記電極に表示画像信号に応じた電
圧を印加するための制御手段と、前記液晶パネルを背面
から照明する照明装置とを少なくとも備えた液晶表示装
置において、前記照明装置はランプと反射器とからな
り、前記照明装置と前記液晶パネルとの間に前記照明装
置の出射光を前記液晶パネルの方向に集光する第1の光
学フィルムを配置すると共に、前記第1の光学フィルム
で集光された当該第1の光学フィルムの透過光を集光さ
れた視角範囲内のみで散乱させる第2の光学フィルムを
配置した。
【0022】この構成により、第2の光学フィルムは第
1の光学フィルムで集光された照明光の視角範囲での干
渉を低減するため、モアレを無くし、かつ視角範囲での
正面輝度の低下を抑制するため、画面の視認性低下が防
止されて高品質の表示画像を提供できる。
【0023】(2)対向配置された少なくとも一方の内
面に電極を有する一対の絶縁基板の間に液晶層を挟持し
てなる液晶パネルと、前記液晶パネルを挟んで積層され
た一対の偏光板と、前記電極に表示画像信号に応じた電
圧を印加するための制御手段と、前記液晶パネルを背面
から照明する照明装置とを少なくとも備えた液晶表示装
置において、前記照明装置はランプと反射器とからな
り、前記照明装置と前記液晶パネルとの間に前記照明装
置の出射光を前記液晶パネルの方向に集光する第1の光
学フィルムを配置すると共に、前記第1の光学フィルム
で集光された当該第1の光学フィルムの透過光を集光さ
れた視角範囲内のみで散乱させる第2の光学フィルムを
配置し、さらに前記第1の光学フィルムの背面に当該第
1の光学フィルム側からの反射光を反射する第3の光学
素子を配置した。
【0024】この構成により、前記(1)の構成で得ら
れる効果に加えて、液晶パネルの照明光入射側に設置し
た偏光板や前記第1の光学フィルムで反射される光を再
度利用でき、さらに高輝度の画像表示が得られる。
【0025】(3)(1)または(2)における第1の
光学フィルムをプリズムシートで構成し、第2の光学フ
ィルムを回折格子で構成した。
【0026】プリズムシートは照明装置からの光を液晶
パネル方向に集光し、回折格子は集光された当該プリズ
ムシートの透過光を集光された視角範囲内のみで散乱さ
せる。これにより、集光された照明光の視角範囲での干
渉を低減するため、モアレを無くし、かつ視角範囲での
正面輝度の低下を抑制するため、画面の視認性低下が防
止されて高品質の表示画像が得られる。
【0027】(4)(1)または(2)において、液晶
パネルの正面輝度を100%としたとき、前記第1の光
学フィルムの集光範囲の50%以上の輝度範囲が50度
以上ある如く設定する。
【0028】この構成により、画面全体の輝度むらが防
止され、視認性が向上する。
【0029】(5)(2)における一対の偏光板の前記
照明装置側の偏光板は所定の偏光のみを透過させると共
に他の偏光を反射する反射偏光板であり、第3の光学フ
ィルムが、前記反射偏光板で反射された光の偏光を解消
する拡散フィルムで構成した。
【0030】この構成により、拡散フィルムは液晶パネ
ルの照明光入射側に設置した反射偏光板で反射される光
の偏光を解消し、当該偏光板で反射される光を再度利用
して、さらに高輝度の画像表示が得られる。
【0031】光は電界と磁界からなる横波であり、それ
ぞれ振動しながら進行する。バックライトの出射光の振
動方向はランダムであり、あらゆる方向の振動成分を有
する。一方、偏光板は特定の一方向の振動成分の光のみ
を透過させる性質をもち、その他の方向の振動成分の光
を吸収する。そのため、バックライトからの出射光が偏
光板を通過すると、通過光は単一の方向の振動成分のみ
となり、透過率は最大でも50%である。すなわち、バ
ックライトから偏光板への入射光の半分は捨てられるこ
とになる。
【0032】そこで、従来偏光板で捨てられていた光を
再利用するために、バックライトに偏光特性を持たせた
照明方式が提案されている。
【0033】図4は偏光特性をもつバックライトの原理
を説明する概念図である。なお、この図では説明のため
に偏光板の透過光と反射光の光路を分離してある。
【0034】光源装置BLから出射した光はランダムな
振動成分を有する。ここでは、入射面(入射光線との境
界面に立てた法線がなす平面)に垂直な偏光成分をもつ
光をS偏光、入射面と平行な偏光成分の光をP偏光と称
する。
【0035】光源装置BLからの出射光(P偏光+S偏
光)は偏光分離素子SPOLでP偏光とS偏光に分離さ
れ、P偏光のみが透過して液晶パネルを照明する透過光
となる。S偏光は偏光分離素子SPOLで反射されて光
源装置BL側に戻る。偏光分離素子SPOLと光源装置
の間には偏光解消素子DPOLが介在しており、反射光
であるS偏光はこの偏光解消素子DPOLでランダムな
振動成分をもつ光(P偏光+S偏光)に戻される。
【0036】ランダムな振動成分をもつ光(P偏光+S
偏光)に戻された偏光分離素子SPOLの反射光成分
(S偏光)は光源装置BLで再び反射されて照明光とし
て偏光分離素子SPOLに指向される。以下、この過程
を繰り返すことで光源装置BLから出射した光の殆どが
偏光分離素子SPOLを透過するP偏光となる。
【0037】上記の偏光分離素子SPOLの具体的な構
成としては、米国特許明細書第5486949号や「S
ID’92」ダイジェスト pp.735に開示された
誘電体多層膜を用いたSP分離方式がある。なお偏光分
離方式には、この他に、特開平7−36032号公報や
「アジアディスプレイ ’95」ダイジェスト pp.
735に開示されたコレステリックフィルムと1/4波
長板を組合せた円偏光分離方式も知られている。
【0038】SP分離方式では、上記した構成の照明装
置上に、その出射光の主な偏光軸に液晶パネル入射側の
偏光板の偏光軸を合わせることで低消費電力で明るい液
晶表示装置を得ることができる。
【0039】一般に、屈折率N0 の透明媒体と屈折率N
1 の透明媒体の界面において、屈折率N0 の透明媒体か
ら屈折率N1 の透明媒体に光が入射するとき、入射光の
入射角をθとすると、入射角θの正接がN1 /N0 に等
しい(tanθ=N1 /N0)のとき、P偏光の反射成
分がなく、全ての反射光はS偏光となり、透過光は残り
のS偏光とP偏光であることが知られている。このとき
の入射角をブリュースタ角という。このブリュースタ角
を利用して図5に示したような屈折率の異なる媒体を積
層し、その積層膜厚を波長オーダーで制御することで各
偏光の位相を制御し、P偏光のみを透過し、S偏光を反
射する反射偏光板を作製することができる。また、図6
に示したような直角ブリズムPRZを組み合わせること
で反射偏光板を作製することもできる。
【0040】SP分離方式の作用は、P偏光成分のみを
透過し、これと直交するS偏光成分を反射する。反射さ
れたS偏光成分は、散乱反射、あるいは位相差板を用い
ることによる楕円偏光(直線偏光、円偏光を含む)にな
り、再び反射偏光に入射してP偏光線分のみのみを透過
させる。これを繰り返すことで、殆ど全ての光がP偏光
に変換されて照明光として利用できる。
【0041】したがって、反射されたS偏光が全てP偏
光に変換されるよう、往復透過後1/2波長板になるよ
うに1/4波長板として作用する位相差板を設用いるこ
とが好ましい。これにより、光利用効率の高い偏光照明
装置を得ることができる。
【0042】一方、円偏光分離方式の作用は、右回り
(又は左回り)の円偏光のみを透過し、左回り(又は右
回り)の円偏光を反射し、透過した円偏光は1/4波長
板で1方向の直線偏光となる。反射された左回り(又は
右回り)の円偏光は鏡面反射板で反射されて右回り(又
は左回り)の円偏光となり、反射偏光板を透過し、1/
4波長板で1方向の直線偏光となり、全ての光が直線偏
光に変換される。反射板が鏡面反射板でない場合でも、
反射光は楕円偏光(直線偏光、円偏光を含む)になり、
再び反射偏光に入射して右回り(又は左回り)の円偏光
のみが透過し、左回り(又は右回り)の円偏光は反射さ
れて光源側に戻る。これを繰り返すことにより、殆ど全
ての光が右回り(又は左回り)の円偏光のみに変換さ
れ、その後1/4波長板で1方向の直線偏光となって出
射する。従って、反射板には少なからず光の吸収が存在
するため、反射された左回り(又は右回り)の円偏光が
全て右回り(又は左回り)の円偏光に変換されるよう
に、完全な鏡面反射板であることが望ましい。これによ
り、光利用効率の高い偏光照明装置が得られる。
【0043】なお、第1の光学フィルムは、バックライ
トからの光を集光する機能を有するものであればプリズ
ムシートに限るものではなく、また第2の光学フィルム
も回折格子と同様の機能を持つものであればこれに限ら
ない。さらに、第3の光学フィルムも偏光を無偏光に変
換する機能を有するものであれば他の既知の光学部材で
もよい。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、実施例の図面を参照して詳細に説明する。 「第1実施例」図1は本発明による液晶表示装置の第1
実施例を説明する断面模式図であって、SUB1は下側
基板、SUB2は上側基板、LCは液晶層、POL1は
下側偏光板、POL2は上側偏光板、PRZ(PRZ
1,PRZ2)は第1の光学フィルムを構成するプリズ
ムシート、DIFは第2の光学フィルムを構成する回折
格子、LPはランプ、REFは反射板である。なお、下
側基板SUB1、上側基板SUB2、液晶層LC、下側
偏光板POL1、上側偏光板POL2で液晶パネルPN
Lを構成し、ランプLP、反射板REFで照明装置(バ
ックライト)を構成する。
【0045】この実施例では、バックライトBLとして
直下型を例として示したが、導光板を用いた所謂サイド
エッジ型でも本実施例の効果は同様である。
【0046】なお、一般に、液晶表示装置では、印加電
圧の変化により白表示から黒表示へと変化するが、本実
施例の液晶表示装置は、ねじれ角が90°前後のツイス
テッドネマチック(TN)タイプ、垂直配向タイプのT
FT駆動、ねじれ角が200°から260°のスーパー
ツイステッドネマチック(STN)タイプの時分割駆
動、あるいは基板と平行な方向に電界で応答する所謂横
電界タイプの何れの形式でもよい。
【0047】TNタイプと横電界タイプの場合、液晶層
LCの屈折率異方性Δnとセルギャップdの積Δndは
0.2から0.6μmの範囲がコントラスト比と明るさ
を両立させるために望ましく、STNタイプは0.5か
ら1.2μmの範囲が、また横電界タイプは0.2から
0.5μの範囲が望ましい。
【0048】基板(SUB1,SUB2)としては、厚
みが0.7mmで表面を研磨し、ITO(インジウム
チン オキサイド)の透明電極をスパッタ法で形成した
ガラス板を2枚用いる。これらの基板の間に誘電率異方
性Δnεが正で、その値が4.5、複屈折率Δnが0.
19(589nm、20°C)のネマチック液晶組成物
でなる液晶層LCを挟み、セルギャップは6μmとし
て、Δndを0.855μmとした。
【0049】下側基板SUB1と上側基板SUB2の対
向面の液晶層と接する面にポリイミド系配向制御膜をス
ピン塗布し、250°Cで30分間焼成してラビング処
理を施し、3.5°のプレチルト角を得た(回転結品法
で測定)。
【0050】下側基板SUB1と上側基板SUB2のそ
れぞれに形成した配向膜のラビング方向は、時分割駆動
を行うため液晶分子のねじれ角(ツイスト角)が240
°となるように設定した。ここで、ツイスト角はラビン
グ方向およびネマチック液晶に添加される旋光性物質の
種類とその量によって規定される。このねじれ角は閾値
近傍の点灯状態が光を散乱する配向となることから最大
値が制限され、260°が上限であり、また下限はコン
トラストによって制限され、200°が限界である。
【0051】本実施例では、走査線数が200本以上で
もコントラストが十分に満足されるような白黒表示可能
な液晶表示装置を目的とし、ねじれ角は240°とし
た。また、下側基板SUB1と上側基板SUB2のそれ
ぞれの偏光板POL1,POL2の間にはポリカーボネ
ートからなるΔnd=0.4μmの位相差フィルムを各
1枚宛配置した。
【0052】図1中、偏光解消素子でる回折格子DIF
は、黒の回折条件に従ったスリットのピッチを有する透
明な回折格子(例えば、住友化学製「ルミスティ」(商
品名))である。
【0053】バックライトBLのランプLPから出射し
た光は、反射板REFでその大部分がプリズムシートP
RZ方向に指向する。プリズムシートPRZは互いに直
交する溝を有する2枚のプリズムシートPRZ1、PR
Z2の積層からなり、入射した光を回折格子DIF方向
に集光する。
【0054】プリズムシートPRZで集光された光は、
回折格子DIFを通過することでプリズムシートPRZ
の溝の周期と液晶パネルPNLの画素ピッチや拡散フィ
ルムの表面形状との干渉で生じるモアレを抑制する。こ
れにより、液晶パネルPNLの正面輝度が向上し、モア
レのない高画質の画像表示が得られる。
【0055】図2は本実施例の液晶表示装置の効果を従
来の液晶表示装置の効果と比較して示す視角に対する輝
度の説明図である。
【0056】図中、特性曲線aはプリズムシートと液晶
パネルの間に回折格子を介挿した本実施例の液晶表示装
置の輝度特性を示し、特性曲線bはプリズムシートと液
晶パネルの間に拡散フィルムを介挿した前記図20で説
明した従来の液晶表示装置の輝度特性を示す。
【0057】これらの特性曲線a、bを比較して明らか
なように、本実施例による液晶表示装置では輝度を低下
させることなく干渉パターンが除去されているのが分か
る。このように、本実施例によれば、正面輝度を向上さ
せるためにプリズムシートを設置したことに伴う干渉パ
ターンの発生を抑制でき、高品質の画像表示を得ること
ができる。
【0058】「第2実施例」図3は本発明による液晶表
示装置の第2実施例を説明する断面模式図であって、S
CTは第3の光学フィルムである拡散板、図1と同一符
号は同一機能部分に対応する。
【0059】本実施例では、液晶パネルPNLのバック
ライトBL側に設置した下側偏光板POL1を反射偏光
板として、透過する所定の偏光以外の偏光を反射させ
る。そして、バックライトBLとプリズムシートPRZ
の間に拡散板SCTを配置したものであり、反射偏光板
POL1で反射された偏光をランダムな偏光成分を有す
る光に変換して再度照明光として利用するように構成し
た。
【0060】バックライトBLから出射した光はランダ
ムな偏光成分を有し、例えば前記したP偏光とS偏光と
が混在した状態でプリズムシートPRZで集光される。
集光された光は回折格子DIFを通過することで干渉パ
ターンが解消されて下側偏光板POL1に至る。
【0061】下側偏光板POL1は入射した光の内P偏
光のみを透過し、S偏光は反射する。反射したS偏光回
折格子DIF、プリズムシートPRZを通って拡散板S
CTで拡散される。拡散板で拡散された光はランダムな
偏光となり、再びプリズムシートPRZで集光されて液
晶パネルPNL側に指向する。これを繰り返えすことで
バックライトBLの出射光は効率よく液晶パネルPNL
の照明光として利用される。
【0062】本実施例により、正面輝度を向上させるた
めにプリズムシートを設置したことに伴う干渉パターン
の発生を抑制できると共に、照明装置の出射光の利用効
率を上げることができ、高品質の明るい画像表示を得る
ことができる。
【0063】「第3実施例」なお、本発明の他の実施例
として、上記図3におけるプリズムシートの溝の角度を
90°として、このプリズムシートで前記図6で説明し
たような偏光分離を行い、プリズムシートで反射された
偏光を拡散板SCTでランダム偏光とし、再度プリズム
シートPRZに入射することを繰り返して光の利用効率
を上げるようにしてもよい。なお、この実施例では、下
側偏光板POL1は反射偏光板でなくてもよい。
【0064】本実施例により、正面輝度を向上させるた
めにプリズムシートを設置したことに伴う干渉パターン
の発生を抑制できると共に、照明装置の出射光の利用効
率を上げることができ、高品質の明るい画像表示を得る
ことができる。
【0065】以上説明した実施例は、そのバックライト
構造がサイドエッジ方式である液晶表示装置にも同様に
適用できることは言うまでもない。
【0066】「液晶表示装置の全体説明」次に、本発明
が適用する液晶表示装置の一例について、その詳細構成
を説明する。
【0067】図7は本発明を適用した横電界方式のアク
ティブ・マトリクス型カラー液晶表示装置の一画素とブ
ラックマトリクスBMの遮光領域およびその周辺を示す
平面図である。
【0068】図7に示すように、各画素は走査信号配線
(ゲート信号線又は水平信号線)GLと、対向電圧信号
線(対向電極配線)CLと、隣接する2本の映像信号配
線(ドレイン信号線又は垂直信号線)DLとの交差領域
内(4本の信号線で囲まれた領域内)に配置されてい
る。
【0069】各画素は薄膜トランジスタTFT、蓄積容
量Cstg、画素電極PX及び対向電極CTを含む。走
査信号線GL、対向電圧信号線CLは、同図では左右方
向に延在し、上下方向に複数本配置されている。映像信
号線DLは上下方向に延在し、左右方向に複数本配置さ
れている。画素電極PXは薄膜トランジスタTFTと接
続され、対向電極CTは対向電圧信号線CLと一体にな
っている。
【0070】画素電極PXと対向電極CTは互いに対向
し、各画素電極PXと対向電極CTとの間の電界により
液晶LCの配向状態を制御し、透過光を変調して表示を
制御する。画素電極PXと対向電極CTは櫛歯状に構成
され、それぞれ同図の上下方向に長細い電極となってい
る。
【0071】1画素内の対向電極CTの本数O(櫛歯の
本数)は、画素電極PXの本数P(櫛歯の本数)とO=
P+1の関係を必ず持つように構成する(本実施例で
は、O=2、P=1)。これは、対向電極CTと画素電
極PXを交互に配置し、かつ、対向電極CTを映像信号
線DLに必ず隣接させるためである。
【0072】これにより、対向電極CTと画素電極PX
の間の電界が、映像信号線DLから発生する電界から影
響を受けないように、対向電極CTで映像信号線DLか
らの電気力線をシールドすることができる。
【0073】対向電極CTは、対向電圧信号線CLによ
り常に外部から電位を供給されているため、電位は安定
している。そのため、映像信号線DLに隣接しても、電
位の変動が殆どない。又、これにより、画素電極PXの
映像信号線DLからの幾何学的な位置が遠くなるので、
画素電極PXと映像信号線DLの間の寄生容量が大幅に
減少し、画素電極電位Vsの映像信号電圧による変動も
制御できる。
【0074】これらにより、上下方向に発生するクロス
トーク(縦スミアと呼ばれる画質不良)を抑制すること
ができる。
【0075】画素電極PXと対向電極CTの電極幅W
p,Wcはそれぞれ6μmとし、後述の液晶層の最大設
定厚みを超える4.5μmよりも十分大きく設定する。
製造上の加工ばらつきを考慮すると20%以上のマージ
ンを持った方が好ましいので、望ましくは5.4μmよ
りも十分大きくしたほうが良い。
【0076】これにより、液晶層に印加される基板面に
平行な電界成分が基板面に垂直な方向の電界成分よりも
大きくなり、液晶を駆動する電圧の上昇を抑制すること
ができる。又、各電極の電極幅Wp,Wcの最大値は、
画素電極PXと対向電極CTの間の間隔Lよりも小さい
事が好ましい。
【0077】これは、電極の間隔が小さすぎると電気力
線の湾曲が激しくなり、基板面に平行な電界成分よりも
基板面に垂直な電界成分の方が大きい領域が増大するた
め、基板面に平行な電界成分を効率良く液晶層に印加で
きないからである。従って、画素電極PXと対向電極C
Tの間の間隔Lはマージンを20%とると7.2μmよ
り大きいことが必要である。本実施例では、対角約1
4.5cm(5.7インチ)で640×480ドットの
解像度で構成したので、画素ピッチは約60μmであ
り、画素を2分割することにより、間隔L>7.2μm
を実現した。
【0078】又、映像信号線DLの電極幅は断線を防止
するために、画素電極PXと対向電極CTに比較して若
干広い8μmとし、映像信号線DLと対向電極CTとの
間隔は短絡を防止するために約1μmの間隔を開けると
共に、ゲート絶縁膜の上側に映像信号線DLを下側に対向
電極CTを形成して、異層になるように配置している。
【0079】一方、画素電極PXと対向電極CTの間の
電極間隔は、用いる液晶材料によって変える。これは、
液晶材料によって最大透過率を達成する電界強度が異な
るため、電極間隔を液晶材料に応じて設定し、用いる映
像信号駆動回路(信号側ドライバ)の耐圧で設定される
信号電圧の最大振幅の範囲で、最大透過率が得られるよ
うにするためである。後述の液晶材料を用いると電極間
隔は、約15μmとなる。
【0080】本構成例では、平面的に、ブラックマトリ
クスBMがゲート配線GL上、対向電圧信号線CL、薄
膜トランジスタTFT上、ドレイン配線DL上、ドレイ
ン配線DLと対向電極CT間に形成している。
【0081】《マトリクス部(画素部)の断面構造》図
8は図7のFーF切断線における薄膜トランジスタTF
Tの断面図、図9は図7のGーG切断線における蓄積容
量Cstgの断面図、図10は横電界方式の液晶表示基
板の画像表示領域における1画素の電極近傍の断面図と
基板周辺部の断面図である。
【0082】図10に示すように、液晶層LCを基準に
して下部透明ガラス基板SUB1側には薄膜トランジス
タTFT、蓄積容量Cstg(図示せず)及び電極群C
T、PXが形成され、上部透明ガラス基板SUB2側に
はカラーフィルタFIL、遮光用ブラックマトリクスB
Mのパターンが形成されている。尚、公知ではないが、
同一出願人による、特願平7ー198349号に提案さ
れたように、遮光用ブラックマトリクスBMのパターン
を下部透明ガラス基板SUB1側に形成することも可能
である。
【0083】又、透明ガラス基板SUB1、SUB2の
それぞれの内側(液晶LC側)の表面には、液晶の初期
配向を制御する配向膜ORI11、ORI12が設けら
れており、透明ガラス基板SUB1、SUB2のそれぞ
れの外側の表面には、偏光軸が直交して配置(クロスニ
コル配置)された偏光板POL1、POL2が設けられ
ている。
【0084】次に、下側透明ガラス基板SUB1側(T
FT基板)の構成を詳しく説明する。
【0085】TFT基板 《薄膜トランジスタ》薄膜トランジスタTFTは、ゲー
ト電極GTに正のバイアスを印加すると、ソース−ドレ
イン間のチャネル抵抗が小さくなり、バイアスを零にす
ると、チャネル抵抗は大きくなるように動作する。
【0086】薄膜トランジスタTFTは、図13に示す
ように、ゲート電極GT、ゲート絶縁膜GI、i型(真
性:intrinsic、導電型決定不純物がドープさ
れていない)非晶質シリコン(Si)からなるi型半導
体層AS、一対のソース電極SD1、ドレイン電極SD
2を有する。
【0087】尚、ソース、ドレインは本来その間のバイ
アス極性によって決まるもので、この液晶表示装置の回
路ではその極性は動作中反転するので、ソース、ドレイ
ンは動作中入れ替わると理解されたい。しかし、以下の
説明では、便宜上一方をソース、他方をドレインと固定
して表現する。
【0088】《ゲート電極GT》ゲート電極GTは走査
信号線GLと連続して形成されており、走査信号線GLの
一部の領域がゲート電極GTとなるように構成されてい
る。このゲート電極GTは薄膜トランジスタTFTの能
動領域を超える部分であり、i型半導体層ASを完全に
覆うよう(下方から見て)それより大きめに形成されて
いる。
【0089】これにより、ゲート電極GTはそれ自身の
役割の他に、i型半導体層ASに外光やバックライト光
が当たらないように工夫されている。本例では、ゲート
電極GTは単層の導電膜g1で形成されている。この導
電膜g1としては、例えばスパッタで形成されたアルミ
ニウム(Al)膜が用いられ、その上にはAlの陽極酸
化膜AOFが設けられている。
【0090】《走査信号線GL》走査信号線GLは導電
膜g1で構成されている。この走査信号線GLの導電膜
g1はゲート電極GTの導電膜g1と同一製造工程で形
成され、かつ、一体に構成されている。この走査信号線
GLにより、外部回路からゲート電圧Vgをゲート電極
GTに供給する。
【0091】又、走査信号線GL上にもAlの陽極酸化
膜AOFが設けられている。尚、映像信号線DLと交差
する部分は映像信号線DLとの短絡の確率を小さくする
ため細くし、又、短絡してもレーザトリミングで切り離
すことができるように二股にしている。
【0092】《対向電極CT》対向電極CTはゲート電
極GT及び走査信号線GLと同層の導電膜g1で構成さ
れている。又、対向電極CT上にもAlの陽極酸化膜A
OFが設けられている。対向電極CTは、陽極酸化膜A
OFで完全に覆われていることから、映像信号線と限り
なく近づけても、それらが短絡してしまうことがなくな
る。
【0093】又、それらを交差させて構成させることも
できる。対向電極CTには対向電圧Vcomが印加され
るように構成されている。本実施例では、対向電圧Vc
omは映像信号線DLに印加される最小レベルの駆動電
圧Vdminと最大レベルの駆動電圧Vdmaxとの中
間直流電位から、薄膜トランジスタ素子TFTをオフ状
態にするときに発生するフィードスルー電圧ΔVs分だ
け低い電位に設定されるが、映像信号駆動回路で使用さ
れる集積回路の電源電圧を約半分に低減したい場合は、
交流電圧を印加すれば良い。
【0094】《対向電圧信号線CL》対向電圧信号線C
Lは導電膜g1で構成されている。この対向電圧信号線
CLの導電膜g1はゲート電極GT、走査信号線GL及
び対向電極CTの導電膜g1と同一製造工程で形成さ
れ、かつ、対向電極CTと一体に構成されている。
【0095】この対向電圧信号線CLにより、外部回路
から対向電圧Vcomを対向電極CTに供給する。又、
対向電圧信号線CL上にもAlの陽極酸化膜AOFが設
けられている。尚、映像信号線DLと交差する部分は、
走査信号線GLと同様に映像信号線DLとの短絡の確率
を小さくするため細くし、又、短絡しても、レーザトリ
ミングで切り離すことができるように二股にすることも
できる。
【0096】《絶縁膜GI》絶縁膜GIは、薄膜トラン
ジスタTFTにおいて、ゲート電極GTと共に半導体層
ASに電界を与えるためのゲート絶縁膜として使用され
る。絶縁膜GIはゲート電極GT及び走査信号線GLの
上層に形成されている。
【0097】絶縁膜GIとしては例えばプラズマCVD
で形成された窒化シリコン膜が選ばれ、120〜270
nmの厚さに(本実施例では、240nm)形成され
る。
【0098】このゲート絶縁膜GIは、マトリクス部A
Rの全体を囲むように形成され、周辺部は外部接続端子
DTM、GTMを露出するよう除去されている。また、
絶縁膜GIは走査信号線GL及び対向電圧信号線CLと
映像信号線DLの電気的絶縁にも寄与している。
【0099】《i型半導体層AS》i型半導体層AS
は、非晶質シリコンで、20〜220nmの厚さ(本実
施例では、200nm程度の膜厚)で形成される。層d
0はオーミックコンタクト用のリン(P)をドープした
N(+)型非晶質シリコン半導体層であり、下側にi型
半導体層ASが存在し、上側に導電膜d1(d2)が存
在するところのみに残されている。
【0100】i型半導体層ASは走査信号線GL及び対
向信号線CLと映像信号線DLとの交差部の両者間にも
設けられている。この交差部のi型半導体層ASは交差
部における走査信号線GL及び対向信号線CLと映像信
号線DLとの短絡を低減する。
【0101】《ソース電極SDI、ドレイン電極SD
2》ソース電極SDI、ドレイン電極SD2のそれぞれ
は、N(+)型半導体層d0に接触する導電膜d1とそ
の上に形成された導電膜d2とから構成されている。
【0102】導電膜d1はスパッタで形成したクロム
(Cr)膜を用い、50〜100nmの厚さに(本実施
例では、60nm程度)で形成される。Cr膜は膜厚を
厚く形成するとストレスが大きくなるので、200nm
程度の膜厚を越えない範囲で形成する。Cr膜はN
(+)型半導体層d0との接着性を良好にし、導電膜d
2のAlがN(+)型半導体層d0に拡散することを防
止する、所謂バリア層の目的で使用される。
【0103】導電膜d1として、Cr膜の他に高融点金
属(Mo、Ti、Ta、W)膜、高融点金属シリサイド
(MoSi2 、TiSi2 、TaSi2 、WSi2 )膜
を用いても良い。
【0104】導電膜d2はAlのスパッタリングで30
0〜500nmの厚さに(本実施例では、400nm程
度)形成される。Al膜はCr膜に比べてストレスが小
さく、厚い膜厚に形成することが可能で、ソース電極S
D1、ドレイン電極SD2および映像信号線DLの抵抗
値を低減したり、ゲート電極GTやi型半導体層ASに
起因する段差乗り越えを確実にする(ステップカバレー
ジを良くする)働きがある。
【0105】導電膜d1、導電膜d2を同じマスクパタ
ーンでパターニングした後、同じマスクを用いて、或い
は導電膜d1、導電膜d2をマスクとして、N(+)型
半導体層d0が除去される。つまり、i型半導体層AS
上に残っているN(+)型半導体層d0は導電膜d1、
導電膜d2以外の部分がセルフアラインで除去される。
このとき、N(+)型半導体層d0はその厚さ分は全て
除去されるようエッチングされるので、i型半導体層A
Sも若干その表面部分がエッチングされるが、その程度
はエッチング時間で制御すればよい。
【0106】《映像信号線DL》映像信号線DLはソー
ス電極SD1、ドレイン電極SD2と同層の第2導電膜
d2、第3導電膜d3で構成されている。又、映像信号
線DLはドレイン電極SD2と一体に形成されている。
【0107】《画素電極PX》画素電極PXはソース電
極SD1、ドレイン電極SD2と同層の第2導電膜d
2、第3導電膜d3で構成されている。又、画素電極P
Xはソース電極SD1と一体に形成されている。
【0108】《蓄積容量Cstg》画素電極PXは、薄
膜トランジスタTFTと接続される端部と反対側の端部
において、対向電圧信号線CLと重なるように形成され
ている。この重ね合せは、図9からも明らかなように、
画素電極PXを一方の電極PL2とし、対向電圧信号線
CLを他方の電極PL1とする蓄積容量(静電容量素
子)Cstgを構成する。この蓄積容量Cstgの誘電
体膜は、薄膜トランジスタTFTのゲート絶縁膜として
使用される絶縁膜GI及び陽極酸化膜AOFで構成され
ている。
【0109】図7に示したように、平面的には蓄積容量
Cstgは対向電圧信号線CLの導電膜g1の部分に形
成されている。
【0110】この場合、この蓄積容量Cstgは、その
絶縁膜GIに対して下側に位置づけられる電極の材料が
Alで形成され、かつ、その表面が陽極化成されたもの
であることから、ALの所謂ヒロック等が原因する点欠
陥(上側に位置づけられる電極との短絡)による弊害を
発生し難くくする蓄積容量を得ることができる。
【0111】《保護膜PSV1》薄膜トランジスタTF
T上には保護膜PSV1が設けられている。保護膜PS
V1は主に薄膜トランジスタTFTを湿気等から保護す
るために形成されており、透明性が高くしかも耐湿性の
良いものを使用する。この保護膜PSV1は例えばプラ
ズマCVD装置で形成した酸化シリコン膜や窒化シリコ
ン膜で形成されており、500nm程度の膜厚で形成す
る。
【0112】保護膜PSV1は、マトリクス部ARの全
体を囲むように形成され、周辺部は外部接続端子DT
M、GTMを露出するよう除去されている。この保護膜
PSV1とゲート絶縁膜GIの厚さ関係に関しては、前
者は保護効果を考え厚くされ、後者はトランジスタの相
互コンダクタンスgmを考慮して薄くされる。
【0113】カラーフィルタ基板 次に、図7、図10に戻り、上側透明ガラス基板SUB
2側(カラーフィルタ基板)の構成を詳しく説明する。
【0114】《遮光膜BM》上部透明ガラス基板SUB
2側には、不要な間隙部(画素電極PXと対向電極CT
の間以外の隙間)からの透過光が表示面側に出射して、
コントラスト比等を低下させないように遮光膜BM(所
謂、ブラックマトリクス)を形成している。遮光膜BM
は、外部光又はバックライト光がi型半導体層ASに入
射しないようにする役割も果たしている。即ち、薄膜ト
ランジスタTFTのi型半導体層ASは上下にある遮光
膜BM及び大きめのゲート電極GTによってサンドイッ
チにされ、外部の自然光やバックライト光が当たらなく
なる。
【0115】図7に示す遮光膜BMの閉じた多角形の輪
郭線は、その内側が遮光膜BMが形成されない開口を示
している。この輪郭線のパターンは1例である。
【0116】横電界方式の液晶表示装置では、可能な限
り高抵抗なブラックマトリクスが適していることから、
一般に樹脂組成物を用いる。この抵抗規格については、
公知ではないが、同一出願人による特願平7−1919
94号に記載がある。即ち、液晶組成物LCの比抵抗値
が10のN乗を10N と記述すると10N Ω・cm以上、か
つ、ブラックマトリクスBMの比抵抗値が10のM乗を
10M と記述すると10MΩ・cm以上とし、かつ、N≧
9、M≧6を満足する関係とする。或いは、N≧13、
M≧7を満足する関係とすることが望ましい。
【0117】又、液晶表示装置の表面反射を低減する目
的からも、ブラックマトリクスの形成材料に樹脂組成物
を用いることが望ましい。
【0118】さらに、Cr等の金属膜をブラックマトリ
クスに用いる場合と比較して、金属膜のエッチング工程
が不要なため、カラーフィルタ基板の製造工程を簡略化
できる。金属膜を使用する場合の製造工程は、1)金属
膜成膜、2)レジスト塗布、3)露光、4)現像、5)
金属膜エッチング、6)レジスト剥離、である。
【0119】一方、樹脂を使用する場合の製造工程は、
1)樹脂塗布、2)露光、3)現像、であり、著しく工
程を短縮できる。
【0120】しかし、樹脂組成物は金属膜と比較して遮
光性が低い。樹脂の膜厚を厚くすると遮光性は向上する
が、ブラックマトリクスの膜厚ばらつきは増加する。こ
れは、例えば±10%の膜厚ばらつきがある場合、ブラ
ックマトリクスの膜厚が1.0μm時は±0.1μm、
2μm時は±0.2μmになるためである。
【0121】又、ブラックマトリクスの膜厚を厚くする
と、カラーフィルタ基板の膜厚ばらつきが増加し、液晶
表示基板のギャップ精度を向上することが困難になる。
以上の理由により、樹脂の膜厚は、2μm以下にするこ
とが望ましい。
【0122】膜厚1μmでOD値を約4.0以上にする
ためには、例えばカーボンの含有量を増加して黒色化す
る場合、ブラックマトリクスBMの比抵抗値は約106
Ω・cm以下となり、現状では使用できない。尚、OD
値は、吸光係数に膜厚を掛けた値と定義できる。
【0123】このため、本実施例では、この遮光膜BM
の材料として、黒色の無機顔料をレジスト材に混入した
樹脂組成物を用い、1.3±0.1μm程度の厚さで形
成している。無機顔料の例としては、パラジウムや無電
解メッキしたNiなどがある。更に、ブラックマトリク
スBMの比抵抗値は約109 Ω・cmとし、OD値約
2.0とした。
【0124】この樹脂組成物ブラックマトリクスBMを
使用した場合の光透過量の計算結果を下記に示す。
【0125】OD値=log(100/Y) Y=∫A(λ)・B(λ)・C(λ)dλ/∫A(λ)
・C(λ)dλ ここで、Aは視感度、Bは透過率、Cは光源スペクト
ル、λは入射光の波長を示す。
【0126】OD値2.0の膜で遮光した場合は、上記
数1から、Y=1%を得て、入射光強度4000cd/
2 を仮定すると、約40cd/m2 の光が透過してく
ることになる。この光強度は、十分に人間が視認できる
明るさである。
【0127】遮光膜BMは周辺部にも額縁状に形成さ
れ、そのパターンはドット状に複数の開口を設けた図7
に示すマトリクス部のパターンと連続して形成されてい
る。
【0128】《カラーフィルタFIL》カラーフィルタ
FILは画素に対向する位置に赤、緑、青の繰り返しで
ストライプ状に形成される。カラーフィルタFILは遮
光膜BMのエッジ部分と重なるように形成されている。
【0129】本発明では、この重なる部分の平面レイア
ウトを規定するものである。詳細は後述する。
【0130】カラーフィルタFILは例えば次のように
形成することができる。まず、上部透明ガラス基板SU
B2の表面にアクリル系樹脂等の染色基材を形成し、フ
ォトリソグラフィ技術で赤色フィルタ形成領域以外の染
色基材を除去する。この後、染色基材を赤色染料で染
め、固着処理を施して赤色フィルタRを形成する。次
に、同様な工程を施すことによって、緑色フィルタG、
青色フィルタBを順次形成する。
【0131】《オーバーコート膜OC》オーバーコート
膜OCはカラーフィルタFILの染料の液晶LCへの漏
洩を防止、及びカラーフィルタFIL、遮光膜BMによ
る段差の平坦化のために設けられている。オーバーコー
ト膜OCは例えばアクリル樹脂、エポキシ樹脂等の透明
樹脂材料で形成される。
【0132】液晶層及び偏光板 次に、液晶層、配向膜、偏光板等について説明する。
【0133】《液晶層》液晶材料LCとしては、誘電率
異方性△εが正でその値が13.2、屈折率異方性△n
が0.081(589nm、20°C)のネマチック液
晶と、誘電率異方性△εが負でその値が−7.3、屈折
率異方性△nが0.053(589nm、20°C)の
ネマチック液晶を用いた。
【0134】液晶層の厚み(ギャップ)は、誘電率異方
性△εが正の場合2.8μm超4.5μm未満とした。
これは、リターデションΔn・dは0.25μm超0.
32μm未満の時、可視光の範囲内で波長依存性が殆ど
ない誘電率特性が得られ、誘電率異方性△εが正を有す
る液晶の大部分が複屈折率異方性△nが0.07超0.
09未満であるためである。
【0135】一方、誘電率異方性△εが負の場合は、液
晶層の厚み(ギャップ)は、4.2μm超8.0μm未
満とした。これは誘電率異方性△εが正の液晶と同様
に、リターデションΔn・dを0.25μm超0.32
μm未満に抑えるためで、誘電率異方性△εが負を有す
る液晶の大部分が複屈折異方性△nが0.04超0.0
6未満であるためである。
【0136】又、後述の配向膜と偏光板の組み合わせに
より、液晶分子がラビング方向から電界方向に45°回
転したとき最大透過率を得ることができる。尚、液晶層
の厚み(ギャップ)はポリマビーズで制御している。
【0137】又、液晶材料LCは、ネマチック液晶であ
れば、特に限定したものではない。誘電率異方性△ε
は、その値が大きいほうが、駆動電圧が低減でき、屈折
率異方性△nは小さいほうが液晶層の厚み(ギャップ)
を厚くでき、液晶の封入時間が短縮され、かつギャップ
ばらつきを少なくすることができる。
【0138】《配向膜》配向膜ORIとしてはポリイミ
ドを用いる。ラビング方向RDRは上下基板で互いに平
行にし、かつ、印加電界方向EDRとのなす角度φLC
は75°とする。図11にその関係を示す。
【0139】尚、ラビング方向RDRと印加電界方向E
DRとのなす角度は、液晶材料の誘電率異方性△εが正
であれば、45°以上90°未満、誘電率異方性△εが
負であれば、0°を超え45°以下であれば良い。
【0140】《偏光板》偏光板POLとしては、日東電
工社製G1220DU(商品名)を用い、図11に示し
たように、下側の偏光板POL1の偏光透過軸MAX1
をラビング方向RDRと一致させ、上側の偏光板POL
2の偏光透過軸MAX2をそれに直交させる。
【0141】これにより、本発明の画素に印加される電
圧(画素電極PXと対向電極CTの間の電圧)を増加さ
せるに伴い、透過率が上昇するノーマリークローズ特性
を得ることができる。
【0142】更に、本発明で開示される横電界方式と称
される液晶表示装置では、上側の基板SUB2側の表面
の外部から静電気等の高い電位が加わった場合に、表示
の異常が発生する。このため、上側の偏光板POL2の
更に上側或いは表面にシート抵抗が1×108 Ω/□以
下の透明導電膜の層を形成すること、或いは偏光板と前
記透明基板の間にシート抵抗1×108 Ω/□以下のI
TO等の透明導電膜の層を形成すること、或いは偏光板
の粘着層にITO、SnO2 、In2 3 等の導電性粒
子を混ぜ、シート抵抗を1×108 Ω/□以下とするこ
とが必要になる。この対策については、公知ではないが
同一出願人による特願平7−264443号において、
シールド機能向上につき詳しい記載がある。
【0143】《マトリクス周辺の構成》図12は上下の
ガラス基板SUB1、SUB2を含む表示パネルPNL
のマトリクス(AR)周辺の要部平面図である。又、図
13は左側に走査回路が接続された外部接続端子GTM
付近の断面図である。
【0144】このパネルの製造では、小さいサイズであ
ればスループット向上のため1枚のガラス基板では複数
個分のデバイスを同時に加工してから分割し、大きいサ
イズであれば製造設備の共用のため、どの品種でも標準
化された大きさのガラス基板を加工してから各品種に合
ったサイズに小さくし、いずれの場合も一通りの工程を
経てからガラスを切断する。
【0145】図12、図13は後者の例を示すもので、
図12、図13の両図とも上下基板SUB1、SUB2
の切断後を表わしており、LNは両基板の切断前の縁を
示す。いずれの場合も、完成状態では外部接続端子群T
g、Td及び端子CTMが存在する(図で上辺と左辺
の)部分はそれらを露出するように上側基板SUB2の
大きさが下側基板SUB1よりも内側に制限されてい
る。
【0146】端子群Tg、Tdは、それぞれ後述する走
査回路接続用端子GTM、映像信号回路接続用端子DT
Mとそれらの引出し配線部を集積回路チップCHIが搭
載されたテープキャリアパッケージTCP(図13、図
14参照)の単位に複数本まとめて名付けたものであ
る。
【0147】各群のマトリクス部から外部接続端子部に
至るまでの引出し配線は、両端に近づくにつれ傾斜して
いる。これは、パッケージTCPの配列ピッチ及び各パ
ッケージTCPにおける接続端子ピッチに表示パネルP
NLの端子DTM、GTMに合わせるためである。
【0148】又、対向電極端子CTMは、対向電極CT
に対向電圧を外部から与えるための端子である。マトリ
クス部の対向電極信号線CLは、走査回路用端子GTM
の反対側(図では右側)に引出し、各対向電圧信号線を
共通バスラインCBで一纏めにして、対向電極端子CT
Mに接続している。
【0149】透明ガラス基板SUB1、SUB2の間に
は、その縁に沿って、液晶封入口INJを除き、液晶L
Cを封止するようにシールパターンSLが形成される。
シール材は例えばエポキシ樹脂から成る。
【0150】配向膜ORI1、ORI2の層は、シール
パターンSLの内側に形成される。偏光板POL1、P
OL2はそれぞれ下部透明ガラス基板SUB1、上部透
明ガラス基板SUB2の外側の表面に構成されている。
【0151】エッチングLCは液晶分子の向きを設定す
る下部配向膜ORI1と上部配向膜ORI2との間でシ
ールパターンSLで仕切られた領域に封入されている。
下部配向膜ORI1は下部透明ガラス基板SUB1側の
保護膜PSV1の上部に形成される。
【0152】この液晶表示装置は、下部透明ガラス基板
SUB1側、上部透明ガラス基板SUB2側で別個に種
々の層を積み重ね、シールパターンSLを基板SUB2
側に形成し、下部透明ガラス基板SUB1と上部透明ガ
ラス基板SUB2とを重ね合わせ、シールパターンSL
の開口部INJから液晶LCを注入し、注入口INJを
エポキシ樹脂などで封止し、上下基板を切断することに
よって組み立てられる。
【0153】《表示装置全体等価回路》図15は本発明
による液晶表示装置の周辺回路の概要説明図であって、
同図に示すように、液晶表示基板は画像表示部がマトリ
クス状に配置された複数の画素の集合により構成され、
各画素は前記液晶表示基板の背部に配置されたバックラ
イトからの透過光を独自に変調制御できるように構成さ
れている。
【0154】液晶表示基板の構成要素の1つであるアク
ティブ・マトリクス基板SUB1上には、有効画素領域
ARにx方向(行方向)に延在し、y方向(列方向)に並
設されたゲート信号線GLと対向電圧信号線CLとそれ
ぞれ絶縁されてy方向に延在し、x方向に並設されたド
レイン信号線DLが形成されている。
【0155】ここで、ゲート信号線GL、対向電圧信号
線CL、ドレイン信号線DLのそれぞれによって囲まれ
る矩形状の領域に単位画素が形成される。
【0156】液晶表示基板には、その外部回路として垂
直走査回路V及び映像信号駆動回路Hが備えられ、前記
垂直走査回路Vによって前記ゲート信号線GLのそれぞ
れに順次走査信号(電圧)が供給され、そのタイミング
に合わせて映像信号駆動回路Hからドレイン信号線DL
に映像信号(電圧)を供給するようになっている。
【0157】尚、垂直走査回路V及び映像信号駆動回路
Hは、液晶駆動電源回路3から電源が供給されるととも
に、CPU1からの画像情報がコントローラ2によって
それぞれ表示データ及び制御信号に分けられて入力され
るようになっている。
【0158】《駆動方法》図16は本発明の液晶表示装
置の駆動波形図である。対向電圧をVCHとVCLの2
値の交流矩形波にし、それに同期させて走査信号VG
(i−1)、VG(i)の非選択電圧を1走査期間毎
に、VCHとVCLの2値で変化させる。対向電圧の振
幅幅と非選択電圧の振幅値は同一にする。
【0159】映像信号電圧は、液晶層に印加したい電圧
から、対向電圧の振幅の1/2を差し引いた電圧であ
る。
【0160】対向電圧は直流でも良いが、交流化するこ
とで映像信号電圧の最大振幅を低減でき、映像信号駆動
回路(信号側ドライバ)に耐圧の低いものを用いること
が可能になる。
【0161】《蓄積容量Cstgの働き》蓄積容量Cs
tgは、画素に書き込まれた(薄膜トランジスタTFT
がオフした後の)映像情報を長く蓄積するために設けら
れる。
【0162】本発明で用いている電界を基板面と平行に
印加する方式では、電界を基板面に垂直に印加する方式
と異なり、画素電極と対向電極で構成される容量(所謂
液晶容量)が殆ど無いため、蓄積Cstgは必須の構成
要素である。
【0163】又、蓄積容量Cstgは、薄膜トランジス
タTFTがスイッチングするとき、画素電極電位Vsに
対するゲート電位変化△Vgの影響を低減するようにも
働く。この様子を式で表わすと次のようになる。
【0164】△Vs=[Cgs/(Cgs+Cstg+
Cpix)]×ΔVg ここで、Cgsは薄膜トランジスタTFTのゲート電極
GTとソース電極SDIとの間に形成される寄生容量、
Cpixは画素電極PXと対向電極CTとの間に形成さ
れる容量、△VsはΔVgによる画素電極電位の変化
分、所謂フィードスルー電圧を表わす。
【0165】この変化分△Vsは液晶LCに加わる直流
成分の原因となるが、保持容量Cstgを大きくする
程、その値を小さくすることができる。
【0166】液晶LCに印加される直流成分の低減は、
液晶LCの寿命を向上し、液晶表示画面の切り替え時に
前の画像が残る所謂焼き付きを低減することができる。
【0167】前述したように、ゲート電極GTはi型半
導体層ASを完全に覆うよう大きくされている分、ソー
ス電極SDI、ドレイン電極SD2とのオーバーラップ
面積が増え、従って寄生容量Cgsが大きくなり、画素
電極電位Vsはゲート(走査)信号Vgの影響を受けや
すくなるという逆効果が生じる。しかし、蓄積容量Cs
tgを設けることによりこのデメリットも解消する。
【0168】《製造方法》次に、上述した液晶表示装置
の基板SUB1側の製造方法について説明する。
【0169】図17、図18および図19は本発明によ
る液晶表示装置の製造工程の説明図であって、同図にお
いて、中央の文字は工程名の略称であり、図中左側は図
8に示した薄膜トランジスタTFT部分、右側は図ゲー
ト端子付近の断面形状でみた加工の流れを示す。また、
工程B、工程Dを除き工程A〜工程Iは各写真処理(フ
ォトリソグラフィ)に対応して区分けしたもので、各工
程のいずれの断面図も写真処理後の加工が終わりフォト
レジストを除去した段階を示している。
【0170】尚、写真処理とは本発明ではフォトレジス
トの塗布からマスクを使用した選択露光を経て、それを
現像するまでの一連作業を示すものとし、繰り返しの説
明は避ける。以下区分けした工程に従って説明する。
【0171】工程A(図17) AN635ガラス(商品名)からなる下部透明ガラス基
板SUB1上に膜厚が300nmのAl−Pd、Al−
W、Al−Ta、Al−Ti−Ta等からなる導電膜g
1をスパッタリングにより設ける。写真処理後、リン酸
と哨酸と氷酢酸との混酸液で導電膜g1を選択的にエッ
チングする。それによって、ゲート電極GT、走査信号
線GL、対向電極CT、対向電圧信号線CL、電極PL
1、ゲート端子GTM、共通バスラインCBの第1導電
層、対向電極端子CTMの第1導電層、ゲート端子GT
Mを接続する陽極酸化バスラインSHg(図示せず)及
び陽極酸化バスラインSHgに接続された陽極酸化パッ
ド(図示せず)を形成する。
【0172】工程B(図17) 直接描画による陽極酸化マスクAOの形成後、3%酒石
酸をアンモニアによりPH6.25±0.05に調整し
た溶液をエチレングリコール液で1:9に希釈した液か
らなる陽極酸化液中に基板SUB1を浸漬し、化成電流
密度が0.5mA/cm2 になるように調整する(定電
流化成)。
【0173】次に、所定のアルミナ(Al2 3 )の膜
厚が得られるのに必要な化成電圧125Vに達するまで
陽極酸化を行う。その後、この状態で数10分保持する
ことが望ましい(定電圧化成)。これは均一なAl2
3 膜を得る上で大事なことである。それによって、導電
膜g1が陽極酸化され、ゲート電極GT、走査信号線G
L、対向電極CT、対向電圧信号線CL及び電極PL1
上に膜厚が180bnmの陽極酸化膜AOFが形成され
る。
【0174】工程C(図17) 膜厚が140nmのITO膜からなる透明導電膜g2を
スパッタリングにより設ける。写真処理後、エッチング
液として塩酸と硝酸との混酸液で透明導電膜g2を選択
的にエッチングすることにより、ゲート端子GTMの最
上層、ドレイン端子DTM及び対向電極端子CTMの第
2導電膜を形成する。
【0175】工程D(図18) プラズマCVD装置にアンモニアガス、シランガス、窒
素ガスを導入して、膜厚が220nmの窒化Si膜を設
け、プラズマCVD装置にシランガス、水素ガスを導入
して、膜厚が200nmのi型非晶質Si膜を設けた
後、プラズマCVD装置にシランガス、水素ガス、ホス
フィンガスを導入して、膜厚が30nmのN(+)型非
晶質Si膜を設ける。
【0176】工程E(図18) 写真処理後、ドライエッチングガスとしてSF6を使用
してN(+)型非晶質Si膜、i型非晶質Si膜を選択
的にエッチングすることにより、i型半導体層ASの島
を形成する。
【0177】工程F(図18) 写真処理後、ドライエッチングガスとしてSF6を使用
して、窒化Si膜を選択的にエッチングする。
【0178】工程G(図19) 膜厚が60nmのCrからなる導電膜d1をスパッタリ
ングにより設け、さらに膜厚が400nmのAl−P
d、Al−Si、Al−Ta、Al−Ti−Ta等から
なる導電膜d2をスパッタリングにより設ける。写真処
理後、導電膜d2を工程Aと同様の液でエッチングし、
導電膜d1を硝酸第2セリウムアンモニウム溶液でエッ
チングし、映像信号線DL、ソース電極SD1、ドレイ
ン電極SD2、画素電極PX、電極PL2、共通バスラ
インCBの第2導電層、第3導電層及びドレイン端子D
TMを短絡するバスラインSHd(図示せず)を形成す
る。次に、ドライエッチング装置にSF6を導入して、
N(+)型非晶質Si膜をエッチングすることにより、
ソースとドレイン間のN(+)型半導体層d0を選択的
に除去する。
【0179】工程H(図19) プラズマCVD装置にアンモニアガス、シランガス、窒
素ガスを導入して、膜厚が500nmの窒化Si膜を設
ける。写真処理後、ドレインエッチングガスとしてSF
6を使用した写真蝕刻技術で窒化Si膜を選択的にエッ
チングすることによって、保護膜PSV1を形成する。
【0180】以上説明した工程を経ることにより、液晶
パネルが製造される。そして、この液晶パネルに前記し
た照明装置を組合せて液晶表示装置が構成される。
【0181】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第2の光学フィルムは第1の光学フィルムで集光された
照明光の視角範囲での干渉を低減するため、モアレが無
く、かつ視角範囲での正面輝度の低下が抑制され、光の
利用率が向上するため、画面の視認性低下が防止されて
高品質の表示画像を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液晶表示装置の第1実施例を説明
する断面模式図である。
【図2】本発明の第1実施例の液晶表示装置の効果を従
来の液晶表示装置の効果と比較して示す視角に対する輝
度の説明図である。
【図3】本発明による液晶表示装置の第2実施例を説明
する断面模式図である。
【図4】偏光特性をもつバックライトの原理を説明する
概念図である。
【図5】PS分離方式を説明する模式図である。
【図6】直角プリズムによるPS分離作用をもつ反射偏
光板の説明図である。
【図7】本発明を適用する横電界方式のアクティブ・マ
トリクス型カラー液晶表示装置の一画素とブラックマト
リクスBMの遮光領域およびその周辺を示す平面図であ
る。
【図8】図7の4ー4切断線における薄膜トランジスタ
TFTの断面図である。
【図9】図7の5ー5切断線における蓄積容量Cstg
の断面図である。
【図10】横電界方式の液晶表示基板の画像表示領域に
おける1画素の電極近傍の断面図と基板周辺部の断面図
である。
【図11】配向膜のラビング方向と印加電界方向EDR
とのなす角度の説明図である。
【図12】上下の基板を含む表示パネルのマトリクス周
辺の要部平面図である。
【図13】左側に走査回路が接続された外部端子付近の
断面図である。
【図14】ゲートTCPの出力側および入力側の断面構
造の説明図である。
【図15】本発明による液晶表示装置の周辺回路の概要
説明図である。
【図16】本発明の液晶表示装置の駆動波形図である。
【図17】本発明による液晶表示装置の製造工程の説明
図である。
【図18】本発明による液晶表示装置の製造工程の図1
7に続く説明図である。
【図19】本発明による液晶表示装置の製造工程の図1
8に続く説明図である。
【図20】従来の液晶表示装置の構成例を説明する模式
断面図である。
【図21】プリズムシートの溝方向の一例を説明する模
式図である。
【図22】画面の上下視角に対する正面輝度の大きさの
説明図である。
【図23】プリズムシートを設置したことによるモアレ
パターンと拡散フィルムを介在させた場合の輝度分布の
説明図である。
【符号の説明】
SUB1 下側基板 SUB2 上側基板 LC 液晶層 POL1 下側偏光板 POL2 上側偏光板 PRZ(PRZ1,PRZ2) 第1の光学フィルムを
構成するプリズムシート DIF 第2の光学フィルムを構成する回折格子 LPはランプ REF 反射板。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向配置された少なくとも一方の内面に電
    極を有する一対の絶縁基板の間に液晶層を挟持してなる
    液晶パネルと、前記液晶パネルを挟んで積層された一対
    の偏光板と、前記電極に表示画像信号に応じた電圧を印
    加するための制御手段と、前記液晶パネルを背面から照
    明する照明装置とを少なくとも備えた液晶表示装置にお
    いて、 前記照明装置はランプと反射器とからなり、前記照明装
    置と前記液晶パネルとの間に前記照明装置の出射光を前
    記液晶パネルの方向に集光する第1の光学フィルムを配
    置すると共に、前記第1の光学フィルムで集光された当
    該第1の光学フィルムの透過光を集光された視角範囲内
    のみで散乱させる第2の光学フィルムを配置したことを
    特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】対向配置された少なくとも一方の内面に電
    極を有する一対の絶縁基板の間に液晶層を挟持してなる
    液晶パネルと、前記液晶パネルを挟んで積層された一対
    の偏光板と、前記電極に表示画像信号に応じた電圧を印
    加するための制御手段と、前記液晶パネルを背面から照
    明する照明装置とを少なくとも備えた液晶表示装置にお
    いて、 前記照明装置はランプと反射器とからなり、前記照明装
    置と前記液晶パネルとの間に前記照明装置の出射光を前
    記液晶パネルの方向に集光する第1の光学フィルムを配
    置すると共に、前記第1の光学フィルムで集光された当
    該第1の光学フィルムの透過光を集光された視角範囲内
    のみで散乱させる第2の光学フィルムを配置し、さらに
    前記第1の光学フィルムの背面に当該第1の光学フィル
    ム側からの反射光を反射させる第3の光学素子を配置し
    たことを特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】前記第1の光学フィルムをプリズムシート
    で構成し、前記第2の光学フィルムを回折格子で構成し
    たことを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示
    装置。
  4. 【請求項4】前記液晶パネルの正面輝度を100%とし
    たとき、前記第1の光学フィルムの集光範囲の50%以
    上の輝度範囲が50度以上あることを特徴とする請求項
    1または2に記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】前記液晶パネルを挟んで積層された一対の
    偏光板の前記照明装置側の偏光板は所定の偏光のみを透
    過させると共に他の偏光を反射する反射偏光板であり、 前記第3の光学フィルムは、前記反射偏光板で反射され
    た光の偏光を解消する拡散板で構成したことを特徴とす
    る請求項2に記載の液晶表示装置。
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