JPH11211995A - 望遠鏡用プロテクタ - Google Patents

望遠鏡用プロテクタ

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Publication number
JPH11211995A
JPH11211995A JP2406998A JP2406998A JPH11211995A JP H11211995 A JPH11211995 A JP H11211995A JP 2406998 A JP2406998 A JP 2406998A JP 2406998 A JP2406998 A JP 2406998A JP H11211995 A JPH11211995 A JP H11211995A
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JP
Japan
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objective lens
lens barrel
telescope
protector
eyepiece
Prior art date
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Application number
JP2406998A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Nemoto
靖行 根本
Yukitaka Ishikawa
享孝 石川
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Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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Priority to US09/234,713 priority patent/US6142636A/en
Priority to EP99101048A priority patent/EP0932065B1/en
Priority to DE69931981T priority patent/DE69931981T2/de
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部に空気を封入した可撓性を有する対物レ
ンズ部保護バッグを少なくとも対物レンズ鏡筒の外周を
囲繞するように装着して、格別の重量化を伴わず、双眼
鏡や単眼鏡からなる望遠鏡を衝撃から有効に保護できる
ようにする。 【解決手段】 双眼鏡1に装着されるプロテクタ10と
しては、両対物レンズ鏡筒2a及び連結部材3の部位を
覆う対物レンズ部保護バッグ11と、両接眼レンズ鏡筒
2bを個別的に覆う一対の接眼レンズ部保護バッグ12
と、両対物レンズ鏡筒2aの先端面に装着されるレンズ
面保護キャップ13とから構成され、これらはいずれも
ゴム等の弾性部材で内部に空気を封入したバッグ形状の
ものから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、双眼鏡や単眼鏡か
らなる望遠鏡に装着され、衝撃緩衝作用を発揮させるた
めの望遠鏡用プロテクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】望遠鏡の一例として、例えば双眼鏡は不
使用時には専用のケース内に収納されるが、野外でバー
ウォッチングを行う際等、フィールドを移動しながら観
察する場合の便宜を図るために、首掛け用の紐を双眼鏡
に連結できるようにしている。従って、観察場所を変え
る際等には、必ずしも双眼鏡を手で把持しなくても、持
ち運びができるようになっている。そして、双眼鏡は、
たとえ首に掛けることができるにしろ、野外活動時にお
いて長い時間携帯されるものであるから、携帯時の負担
の軽減を図るために、鏡筒をプラスチックで形成する
等、できるだけ軽量なものなされている。
【0003】このように、双眼鏡の軽量化を図るために
は、鏡筒等をできるだけ薄肉化しなければならないこと
から、衝撃に対しては弱いものとなる。野外での観察時
には、通常、観察者は移動しながら双眼鏡を用いて観察
したり、目から外す等の動作を繰り返すことがあり、不
注意等により落としたり、また物にぶつけたりする可能
性がかなり高い。比較的薄肉のプラスチック鏡筒内にガ
ラス製のレンズを装着している関係から、衝撃が加わる
と、鏡筒が変形乃至損傷を生じるだけでなく、内部に装
着したレンズを破損させるという事態が発生することに
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】落下等による衝撃でレ
ンズや鏡筒が損傷しないように保護するには、鏡筒の強
度を向上させ、しかもレンズが直接物等に衝突しないよ
うにしなければならないが、そうすると双眼鏡全体の形
状が大きくなり、かつ重量も増すことになるので、持ち
運びに不便になる等の点で好ましくはない。また、鏡筒
の部分をゴム等の弾性部材で覆うようにしたものもある
が、薄肉のゴムを使用しただけでは、必ずしも有効な保
護手段としての機能を発揮させることができず、またゴ
ムの厚みを大きくすると、それだけ重量が増すから、や
はり好ましくはない。
【0005】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、格別の重量化を伴わ
ず、双眼鏡等の望遠鏡を衝撃から有効に保護できるよう
にすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、内部に対物レンズを装着した対物レ
ンズ鏡筒と、内部に接眼レンズが装着され、前記対物レ
ンズ鏡筒に対して光軸方向に移動可能な接眼レンズ鏡筒
とを有する望遠鏡に装着されて、衝撃緩和機能を発揮さ
せるものにおいて、前記少なくとも対物レンズ鏡筒の外
周を囲繞するように装着され、内部に空気を封入するこ
とにより膨張させて、この対物レンズ鏡筒の外面に密着
可能な弾性部材からなる対物レンズ部保護バッグから構
成したことをその特徴とするものである。
【0007】ここで、望遠鏡としては、観察者が両目を
接眼できるようにした双眼鏡と、片目で観察できる単眼
鏡とがあり、双眼鏡は一対のレンズ鏡筒を連結部で連結
してなるものであり、また単眼鏡は1本のレンズ鏡筒か
ら構成される。従って、双眼鏡の場合には、対物レンズ
部保護バッグは2つの対物レンズ鏡筒を囲繞する鏡筒囲
繞部と、これら両対物レンズ鏡筒間の連結部を覆う連結
部囲繞部とを一体に連設し、また単眼鏡の場合には、単
眼鏡の対物レンズ鏡筒を囲繞する略円筒形に形成する。
【0008】対物レンズ部保護バッグの外形をほぼ一定
に保つには、外面側が厚肉の弾性部材で構成した外郭カ
バーと、この外郭カバーの内側に設けられ、空気の封入
により膨張する可撓膜部材とから構成し、所定量の空気
を封入することによって、この可撓膜部材を前記対物レ
ンズ鏡筒に密着させる構成とすれば良い。そして、外郭
カバーは、対物レンズ鏡筒の先端に位置し、この対物レ
ンズ鏡筒内の部位に対応する開口を形成した端部カバー
部と、この端部カバー部に連結され、対物レンズ鏡筒及
び連結部材の外周を覆う本体カバー部とから構成するの
が、可撓膜部材の取り付け等の点で好ましい。また、こ
の外郭カバーには、所定量の空気を封入した時に、部分
的に膨出する可撓部を設ける構成とすることもできる。
対物レンズ部保護バッグは封入された空気の圧力で対物
レンズ鏡筒の外面に押圧することにより装着状態に保持
することができるが、外郭カバーを対物レンズ鏡筒の両
端に係止するようにしても固定力を発揮させることがで
きる。さらに、より確実に固着するには、接着剤を用い
て固着することもできる。
【0009】対物レンズ鏡筒を保護すれば、大半の破損
事故が防げるが、さらに接眼レンズ部の鏡筒の外周にも
保護バッグを設けるようにするのが好ましい。ここで、
接眼レンズ鏡筒は対物レンズ鏡筒に対して光軸方向に移
動可能となっているから、接眼レンズ部保護バッグは対
物レンズ部保護バッグとは別個のものとなし、内部に空
気を封入することにより膨張できる円環状のものとな
し、接眼レンズ鏡筒の外面に密着可能な構成とする。さ
らに、対物レンズ鏡胴の先端側を覆うレンズ面保護キャ
ップを対物レンズ部保護バッグの先端に着脱可能に装着
する構成となし、観察時にはレンズ面保護キャップを取
り外すようにすることもできる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。まず、図1乃至図4に望遠
鏡の一例としての双眼鏡の構成を示す。双眼鏡1は左右
のレンズ鏡筒2,2を有し、これら両レンズ鏡筒2,2
間は連結部材3で連結されている。レンズ鏡筒2は、内
部に対物レンズを設けた対物レンズ鏡筒2aと、内部に
接眼レンズが装着され、観察者が接眼する接眼レンズ鏡
筒2bとから構成される。また、連結部3は両対物レン
ズ鏡筒2a,2a間を掛け渡すようにして設けられ、図
示したものは対物レンズ鏡筒2aを囲繞するように構成
しているが、対物レンズ鏡筒の側部に固定的に取り付け
るようにしたものもある。そして、接眼レンズ鏡筒2b
は対物レンズ鏡筒2aに対して所定の間隔だけ光軸方向
に移動可能となっている。これによって、観察者による
視度の調整を行えるようになる。この視度調整を行うた
めに、連結部材3の後方位置には視度調整つまみ4が設
けられている。
【0011】以上の構成を有する双眼鏡1には、図5乃
至図8から明らかなように、プロテクタ10が装着され
るようになっている。プロテクタ10としては、図5に
示した両対物レンズ鏡筒2a及び連結部材3の部位を覆
う対物レンズ部保護バッグ11を有し、さらに図6に示
したように、両接眼レンズ鏡筒2bを個別的に覆う一対
の接眼レンズ部保護バッグ12と、両対物レンズ鏡筒2
aの先端面に装着されるレンズ面保護キャップ13とか
ら構成される。
【0012】対物レンズ部保護バッグ11は全体が弾性
部材であるゴムで形成されており、外郭カバー14と可
撓膜部材15とから構成される。外郭カバー14は、対
物レンズ鏡筒2aの先端部を覆う端部カバー部14a
と、この端部カバー部14aに連結・固着され、両対物
レンズ鏡筒2aとそれに連設した連結部材3とを覆う本
体カバー部14bとから構成される。
【0013】端部カバー部14aには先端側における係
止用の壁部を構成するものであって、略平面状の部材か
らなり、両対物レンズ鏡筒2aの対物レンズが臨む先端
開口部の部位は開口しており、この対物レンズ鏡筒2a
の先端部分を所定の長さ分だけ囲繞し、かつこの囲繞部
分の間を掛け渡すように設けた係止突部14cが連設さ
れている。ここで、端部カバー14aの開口径は対物レ
ンズ鏡筒2aの内径とほぼ一致しており、係止突部14
cの内径は対物レンズ鏡筒2aの外径と同じか、それよ
り僅かに大きくなっている。
【0014】また、本体カバー部14bは両対物レンズ
鏡筒2aを挿通させる空所と、その間に連結部材3を挿
通させる空所とを有する概略筒状に形成した部材であ
る。そして、本体カバー部14bの基端側、即ち対物レ
ンズ鏡筒2aの接眼レンズ鏡筒2bとの連結部には接眼
レンズ鏡筒2bの導出部分を囲繞する開口径を有し、ま
た連結部材3を囲繞し、かつ視度調整つまみ4の軸を挿
通させるスリットを形成した内側への折り曲げ部が設け
られており、この折り曲げ部が対物レンズ鏡筒2aの基
端側の端壁及び連結部材3の基端面に当接する係止壁1
4dとなっている。さらに、係止壁14dには、端部カ
バー14a側に突出する保持壁14eが連結して設けら
れており、この保持壁14eは両対物レンズ鏡筒2a及
び連結部材3の外面における基端側の部位を囲むように
なっている。
【0015】可撓膜部材15は外郭カバー14より薄肉
のシート状の部材で構成されており、この可撓膜部材1
5は両対物レンズ鏡筒2aを覆う円形の部位と、連結部
材3の上下を覆う平面部分とを一体的に形成した筒形状
となっており、その先端部は端部カバー14aにおける
係止突部14cに固着され、基端部は保持壁14eに固
着される。これによって、対物レンズ部保護バッグ11
は外郭カバー14と可撓膜部材15とにより囲まれた密
閉された空間を有する構成となっている。そして、対物
レンズ部保護バッグ11は端部カバー部14aと本体カ
バー部14b及び可撓膜部材15との3つの部材で形成
し、かつ端部カバー部14aには係止突部14cを設
け、本体カバー部14bには保持壁14eを設けて、こ
れらに可撓膜部材15を固着することによって、対物レ
ンズ部保護バッグ11を容易に構成できるが、これら各
部材、例えば端部カバー部14aと本体カバー部14b
とを一体的に形成することもできる。
【0016】対物レンズ部保護バッグ11の内部空間に
は空気が封入されるが、このために外郭カバー14に空
気供給部16が形成されている。この空気供給部16は
外郭カバー14における本体カバー部14bの一部に内
面側に向けて突出する突起からなり、先端に針を有する
ポンピング手段により内部に空気を供給できるようにな
っている。従って、空気供給部16から空気を封入する
と、可撓膜部材15の方が弾性変形して、可撓膜部材1
5が内向きに膨張する結果、対物レンズ鏡筒2aの外面
に密着させることになる。
【0017】次に、接眼レンズ鏡筒2bに装着される接
眼レンズ部保護バッグ12は内外周面が実質的に円筒形
状となり、その両端が閉塞したループ状となったゴム袋
で構成され、内部に空気を封入することにより膨張した
状態に保持されている。そして、この接眼レンズ部保護
バッグ12を接眼レンズ鏡筒2bに固定するために、そ
の内周面には円環状の突条12aが形成されており、こ
の突条12aは接眼レンズ鏡筒2bの外周面に設けた円
環状凹溝5に嵌合される。従って、接眼レンズ部保護バ
ッグ12を接眼レンズ鏡筒2bに嵌合させると共に、そ
の突条12aを円環状凹溝5に嵌合させることにより固
定できることになる。さらに、接眼レンズ部保護バッグ
12の基端面には、接眼レンズ鏡筒2bの厚み分を囲む
張り出し部12bを設けている。
【0018】さらに、対物レンズ鏡胴2aの先端におけ
るレンズを装着した開口部分を覆うレンズ面保護キャッ
プ13はゴム等の円環状に形成した厚肉の板部材からな
るベース13aの一側の表面に可撓膜13bを添設して
その外周部を接着したものであり、この可撓膜13bに
は空気を封入することにより膨張させたものである。そ
して、レンズ面保護キャップ13は、対物レンズ部保護
バッグ11の外郭カバー14における端部カバー部14
aの開口を閉塞するためのもので、この端部カバー部1
4aには円環状の係止リング17が設けられており、こ
の係止リング17の内周面には係止溝17aが形成され
ており、レンズ面保護キャップ13におけるベース13
aはこの係止溝17aに着脱可能に係止できるようにな
っている。なお、接眼レンズ部保護バッグ12及びレン
ズ面保護キャップ13にも空気が封入されるが、この空
気封入操作を容易にするには、外郭カバー14に設けた
空気供給部16と同様の空気供給部を形成する構成とす
れば良い。
【0019】以上のように構成されるプロテクタ10は
双眼鏡1に装着されて、衝突時の緩衝作用を発揮させる
ようになっている。そして、対物レンズ部保護バッグ1
1と、接眼レンズ部保護バッグ12と、レンズ面保護キ
ャップ13とはそれぞれ独立に装着されることになる。
そこで、これらプロテクタ10を構成する各部材を双眼
鏡1に組み込む方法の一例を以下に示す。
【0020】まず、対物レンズ部保護バッグ11を装着
するに当っては、可撓膜部材15を膨張させない状態
で、対物レンズ鏡筒2aの先端側から嵌合させる。ここ
で、外郭カバー14の基端部には係止壁14dが形成さ
れているが、この係止壁14dを外側に向けて押し潰す
ように弾性変形させることにより、容易に嵌合させるこ
とができる。また、外郭カバー14と可撓膜部材15と
の間の空間から空気をある程度排出した状態にすると、
可撓膜部材15は外郭カバー14の本体カバー部14b
側に片寄せられるので、双眼鏡1の外面とは非接触状態
で嵌合できるので、外郭カバー14の端部カバー部14
aが対物レンズ鏡筒2aの先端部に当接する位置にまで
円滑に押し込むことができる。ここで、端部カバー14
aには係止突部14cが設けられているから、両対物レ
ンズ鏡筒2aはこの係止突部14c内に入り込んで、そ
の先端面は端部カバー14aの係止突部14cを延在さ
せた部位の内側における円環状の壁面に当接することに
なる。
【0021】以上の状態で、空気供給部16にポンピン
グ手段の針を刺し込んで、空気を供給する。これによっ
て、対物レンズ部保護バッグ11が膨張するが、この膨
張はまず薄肉の可撓膜部材15側に生じるから、可撓膜
部材15は対物レンズ鏡筒2a及び連結部材3に密着す
る。そして、外郭カバー14側が目立つ程度にまでは膨
張しない圧力が封じ込められると、その状態で空気の供
給を停止して、ポンピング手段を空気供給部16から抜
き取る。これによって、対物レンズ部保護バッグ11の
装着が完了する。
【0022】ここで、対物レンズ部保護バッグ11は、
対物レンズ鏡筒2aと連結部材3とを、端部カバー14
aと係止壁14dとに間で実質的に挟み込んだ状態で、
しかも対物レンズ鏡筒2aの両端を係止突部14c及び
保持壁14eに嵌合させた状態になっているので、外郭
カバー14をある程度腰のあるゴムで形成しておけば、
対物レンズ部保護バッグ11と双眼鏡1とは所定の位置
関係で安定的に保持することができ、相対位置ずれが生
じたり、抜け出したりするのを防止できる。ただし、さ
らに安定化を図るには、係止突部14cや保持壁14e
に接着剤を塗布することによって、対物レンズ鏡筒2a
等に固着することもできる。
【0023】次に、接眼レンズ部保護バッグ12は、そ
の内部から空気を抜いた状態、または所定量の空気を封
入して膨張した状態であっても、押し広げるようにして
接眼レンズ鏡筒2bに嵌合させ、その張り出し部12b
を接眼レンズ鏡筒2bの端面に当接させる。そして、そ
の内面に設けた突条12aを接眼レンズ鏡筒2bの円環
状凹溝5に嵌合させることによって、連結状態に固定で
きる。ここで、この突条12aと円環状凹溝5との嵌合
により十分な固定強度が得られない場合には、または接
眼レンズ鏡筒2bに円環状凹溝5が設けられていない場
合には、突条12aを設けずに、接着最等を用いて固着
するようにしても良い。
【0024】レンズ面保護キャップ13は所定の圧力の
空気を封入して可撓膜13bを膨張させた状態で、ベー
ス13aを対物レンズ部保護バッグ11の外郭カバー1
4における端部カバー部14aに設けた係止リング17
の係止溝17aを押し広げるようにして装着できる。
【0025】以上のようにして双眼鏡1にプロテクタ1
0が装着されるが、対物レンズ部保護バッグ11と接眼
レンズ部保護バッグ12を別個の部材で形成しているの
で、観察者の視度に応じて、適宜視度調整つまみ4を回
動することにより行う視度調整に支障を来すことはな
い。また、双眼鏡1を使用しない時には、レンズ面保護
キャップ13を係止リング17に係止させておくことに
よって、対物レンズ鏡筒2aの先端を覆うようにして、
その内部に装着したレンズの保護が図られる。ただし、
双眼鏡1を用いて観察する際には、このレンズ面保キャ
ップ13を取りはずさなければならないが、この時で
も、双眼鏡1の全体のうち、外部に露出しているのは、
対物レンズ鏡筒2aにおける対物レンズと、接眼レンズ
鏡筒2bに装着した接眼レンズとだけになる。
【0026】そして、対物レンズ部保護バッグ11,接
眼レンズ部保護バッグ12及びレンズ面保護キャップ1
3は、いずれも内部に空気が封入された弾性部材である
から、この封入された空気で極めて良好なクッション作
用を発揮することになり、たとえ大きな衝撃が加わって
も双眼鏡1を構成する各部を有効に保護できることにな
る。従って、極めて大きな衝撃が繰り返し加わったとし
ても、例えば崖の上で周囲を観察している時に、誤って
双眼鏡1を崖下にまで落下させる等の事態が生じたとし
ても、空気を封入したバッグからなるプロテクタ10に
より衝撃が極めて有効に吸収され、全体が大きくバウン
ドするものの、レンズ面に直接物が衝突しない限り、レ
ンズ鏡筒2はもとより、このレンズ鏡筒2に装着したレ
ンズが損傷するおそれはない。
【0027】以上のように、プロテクタ10は双眼鏡1
の全体を極めて有効に保護できるようになっているか
ら、レンズ鏡筒2の全体及び連結部材3は、格別強度を
高くする必要はない。しかも、双眼鏡1の全体のうち、
外部に露出しているのは、接眼レンズと、レンズ面保護
キャップ13を取り外した時における対物レンズとだけ
になる。従って、レンズ鏡筒2の全体及び連結部材3の
材質や厚み等は自由に設定できるだけでなく、外観にお
ける意匠を施す場合にでも、実質的に外郭カバー14に
化粧を施せば良く、また外郭カバー14に十分な形状安
定性を持たせるようにしておけば、全体の外観形状もレ
ンズ鏡筒2や連結部材3の形状には全く影響されず、そ
の形状に自由性を持たせることができる。従って、例え
ば図10に示したように、外郭カバー14′の外面に光
軸方向と平行な方向に複数の突条20を形成する等も可
能になる。
【0028】さらに、望遠鏡の他の例として単眼鏡があ
るが、単眼鏡は単一のレンズ鏡筒で構成され、対物レン
ズ鏡筒に接眼レンズ鏡筒を光軸方向に相対移動可能に連
結する構成としているから、前述した双眼鏡1に用いら
れる対物レンズ保護バッグ11のうち、一方の対物レン
ズ鏡筒を囲む部分のみで構成すれば良い。また、接眼レ
ンズ鏡筒には、接眼レンズ保護バッグ12と同様の部材
で保護し、さらに対物レンズ鏡筒の先端にはレンズ面保
護キャップ13と同様の構成を有する保護キャップを着
脱可能に装着するように構成する。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は内部に空
気を封入した可撓性を有する対物レンズ部保護バッグを
少なくとも対物レンズ鏡筒の外周を囲繞するように装着
する構成としたので、格別の重量化を伴わず、双眼鏡や
単眼鏡からなる望遠鏡を衝撃から有効に保護できる等の
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】望遠鏡の一例としての双眼鏡の斜視図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図2の正面図である。
【図4】図2の背面図である。
【図5】双眼鏡に装着されるプロテクタを構成する対物
レンズ部保護バッグの分解斜視図である。
【図6】プロテクタのうちの対物レンズ部保護バッグを
双眼鏡に装着し、接眼レンズ部保護バッグ及びレンズ面
保護キャップは非装着状態にした断面図である。
【図7】図6のX−X断面図である。
【図8】図6のY−Y断面図である。
【図9】対物レンズ部保護バッグの変形例を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 双眼鏡 2 レンズ鏡
筒 2a 対物レンズ鏡筒 2b 接眼レ
ンズ鏡筒 3 連結部材 10 プロテ
クタ 11 対物レンズ部保護バッグ 12 接眼レ
ンズ部保護バッグ 13 レンズ面保護キャップ 14,14′
外郭カバー 14a,14a′ 端部カバー部 14b 本体
カバー部 14c,14e 保持壁 14d 係止
壁 15 可撓膜部材 17 係止リ
ング 20 突条

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に対物レンズを装着した対物レンズ
    鏡筒と、内部に接眼レンズが装着され、前記対物レンズ
    鏡筒に対して光軸方向に移動可能な接眼レンズ鏡筒とを
    有する望遠鏡に装着されて、衝撃緩和機能を発揮させる
    ものにおいて、前記少なくとも対物レンズ鏡筒の外周を
    囲繞するように装着され、内部に空気を封入することに
    より膨張させて、この対物レンズ鏡筒の外面に密着可能
    な弾性部材からなる対物レンズ部保護バッグから構成し
    たことを特徴とする望遠鏡用プロテクタ。
  2. 【請求項2】 前記望遠鏡は双眼鏡であり、前記対物レ
    ンズ部保護バッグは2つの対物レンズ鏡筒を囲繞する鏡
    筒囲繞部と、これら両対物レンズ鏡筒間の連結部を覆う
    連結部囲繞部とを一体に設ける構成としたことを特徴と
    する請求項1記載の望遠鏡用プロテクタ。
  3. 【請求項3】 前記望遠鏡は単眼鏡であり、前記対物レ
    ンズ部保護バッグは、この単眼鏡の対物レンズ鏡筒を囲
    繞する略円筒形に形成したことを特徴とする請求項1記
    載の望遠鏡用プロテクタ。
  4. 【請求項4】 前記対物レンズ部保護バッグの端部に
    は、前記対物レンズ鏡筒の前後の少なくともエッジ部分
    を囲繞する係止用の壁部を設ける構成としたことを特徴
    とする請求項1記載の望遠鏡用プロテクタ。
  5. 【請求項5】 前記対物レンズ部保護バッグは、外面側
    が厚肉の弾性部材で構成した外郭カバーと、この外郭カ
    バーの内側に設けられ、空気の封入により膨張する可撓
    膜部材とから構成し、所定量の空気を封入することによ
    って、この可撓膜部材を少なくとも前記対物レンズ鏡筒
    に密着させる構成としたことを特徴とする請求項1記載
    の望遠鏡用プロテクタ。
  6. 【請求項6】 前記外郭カバーは、前記対物レンズ鏡筒
    の先端に位置し、この対物レンズ鏡筒内の部位に対応す
    る開口を形成した端部カバー部と、この端部カバー部に
    連結され、前記対物レンズ鏡筒及び連結部材の外周を覆
    う本体カバー部とから構成したことを特徴とする請求項
    5記載の望遠鏡用プロテクタ。
  7. 【請求項7】 前記外郭カバーの本体カバー部には、所
    定量の空気を封入した状態で部分的に膨出する可撓部を
    設ける構成としたことを特徴とする請求項6記載の望遠
    鏡用プロテクタ。
  8. 【請求項8】 前記対物レンズ部保護バッグの一部に内
    面側に突出する厚肉突部を形成し、この厚肉突部を先端
    に針状部材を備えたポンピング手段で空気の給排が可能
    な空気給排部とする構成としたことを特徴とする請求項
    1記載の望遠鏡用プロテクタ。
  9. 【請求項9】 前記接眼レンズ鏡筒の外周を囲繞するよ
    うに装着され、前記対物レンズ部保護バッグとは別個
    に、内部に空気を封入することにより膨張させて、前記
    鏡筒の外面に密着可能な可撓性を有する円環状の接眼レ
    ンズ部保護バッグを設ける構成としたことを特徴とする
    請求項1記載の望遠鏡用プロテクタ。
  10. 【請求項10】 前記対物レンズ鏡胴の先端側を覆うレ
    ンズ面保護キャップを前記対物レンズ部保護バッグの先
    端部に着脱可能に装着する構成としたことを特徴とする
    請求項1記載の望遠鏡用プロテクタ。
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