JPH1121152A - 焼却灰溶融スラグの改質方法 - Google Patents

焼却灰溶融スラグの改質方法

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Publication number
JPH1121152A
JPH1121152A JP9174744A JP17474497A JPH1121152A JP H1121152 A JPH1121152 A JP H1121152A JP 9174744 A JP9174744 A JP 9174744A JP 17474497 A JP17474497 A JP 17474497A JP H1121152 A JPH1121152 A JP H1121152A
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JP
Japan
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slag
fused
incineration ash
manganese
containing product
Prior art date
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Pending
Application number
JP9174744A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Yamagishi
一雄 山岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
N K K PLANT KENSETSU KK
NKK Plant Engineering Corp
Original Assignee
N K K PLANT KENSETSU KK
NKK Plant Engineering Corp
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ごみ焼却炉等から排出された焼却灰を溶融固
化しそして破砕した固体スラグを、天然砕石と同等の光
沢のない色調となし且つその稜角が鋭くなく、路盤材等
として問題なく有効使用し得るように改質する。 【解決手段】 溶融炉において焼却灰を溶融処理し溶融
スラグとする際に、焼却灰中に、溶融スラグ中のMnO
含有量が2〜10wt.%となるようにマンガン含有物を添
加し、焼却灰と共に溶融することによって、溶融スラグ
を、緑色または黄土色の稜角が鋭くない固体スラグにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ごみ焼却炉等か
ら排出された焼却灰を溶融処理する際に発生した溶融ス
ラグの改質方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ごみ焼却炉において産業廃棄物
や一般家庭からの廃棄物を焼却する際に、焼却炉から大
量の焼却灰が排出される。この焼却灰は、埋立て地への
投棄等によって処理されているが、近時、埋立て地が少
なくなったことから、焼却灰を減容化し、更に、焼却灰
中に含有されているPb、Zn、Cd等の有害な重金属
類を不溶化するために、溶融炉において焼却灰を溶融処
理し、スラグとすることが行われつつある。
【0003】上記のように、焼却灰を溶融処理してスラ
グとすることにより、その容積は、溶融処理前の1/3
〜1/2に減少し、更に、焼却灰中に含有されているP
b、Zn、Cd等の有害な重金属類は、スラグ中に封入
固化されるので、溶出せず無公害化される。更に、溶融
固化されたスラグは、天然砕石と同等の強度を有してい
るので、これを適切な粒度に破砕することにより、路盤
材として有効利用することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、焼却灰
を溶融処理して得られたスラグの塩基度(CaO/SiO2)は
0.3〜0.5で、且つ黒色の光沢を有しており、破砕
された固体スラグの稜角は鋭い。そのために、この固体
スラグを、黄土色で光沢のない天然砕石に配合して使用
した場合に違和感が強く、また、その稜角が鋭いために
取扱いが危険であり、多量に配合することができなかっ
た。
【0005】上述した問題を解決する手段として、溶融
炉において焼却灰を溶融処理する際に、焼却灰中にCa
Oを添加し、塩基度(CaO/SiO2)を1.0以上とする改
質方法が知られているが、この方法の場合には、焼却灰
1t当たり約 300〜400Kg のCaOを添加する必要があ
るため、材料費および溶融エネルギーが増大する問題が
ある。
【0006】従って、この発明の目的は、上述した問題
を解決し、ごみ焼却炉等から排出された焼却灰を溶融固
化しそして破砕した固体スラグを、天然砕石と同等の光
沢のない色調となし、且つ、その稜角が鋭くなく、路盤
材等として問題なく有効利用し得るように改質する、焼
却灰溶融スラグの改質方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の方法は、溶融
炉において焼却灰を溶融処理し溶融スラグとなし、得ら
れた前記溶融スラグを冷却固化しそして破砕して固形ス
ラグとするに際し、前記溶融炉内の焼却灰中に、前記溶
融スラグ中のMnOの含有量が2〜10wt.%の範囲内に
なるようにマンガン含有物を添加し、前記焼却灰と共に
溶融することによって、前記溶融スラグを、緑色または
黄土色で、稜角が鋭くない固体スラグとすることに特徴
を有するものである。
【0008】前記マンガン含有物は、マンガン鉱石、フ
ェロマンガンスラグ、シリコマンガンスラグ、マンガン
ノジュールおよびマンガン含有ダストのうちの少なくと
も1つである。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明の方法においては、電気
抵抗式溶融炉によって焼却灰を溶融処理し溶融スラグと
する際に、溶融炉内の焼却灰中に、溶融スラグ中のMn
Oが2〜10wt.%の範囲内になるようにマンガン含有物
を添加し、焼却灰と共に溶融する。このようにマンガン
含有物が添加された溶融スラグを溶融炉から排出し、空
冷した上、所定の粒度に破砕する。
【0010】このようにして破砕された固体スラグは、
表面光沢のない緑色または黄土色であり、且つ、その稜
角は鋭くなく危険のない、天然砕石とほぼ同等の強度お
よび形状を有するものになる。
【0011】溶融炉内の焼却灰中に添加するマンガン含
有物として、マンガン鉱石、フェロマンガンスラグ、シ
リコマンガンスラグ、マンガンノジュール、マンガン含
有ダスト等が使用される。
【0012】焼却灰中へのマンガン含有物の添加量を、
溶融スラグ中のMnOが2〜10wt.%の範囲内となるよ
うに限定した理由は、MnOの添加量が2wt.%未満では
所期の効果が得られず、一方、MnOの添加量が10w
t.%を超えると、MnOの添加効果が飽和し不経済にな
るためである。
【0013】上述の処理によって得られた固体スラグ
は、天然砕石と同等の強度および形状を有しているの
で、これを天然砕石に配合して使用しても違和感がな
く、また、その稜角は鋭くないので危険がなく、多量に
配合することができ、アスファルト舗装時の路盤材とし
て利用し得るほか、コンクリート廃材のような建築材料
と30〜70%の割合で配合しゼネコン用材料として利
用することができ、また、アスファルト廃材に30〜7
0%の割合で配合して使用することができる等、その用
途が各方面に拡大される。
【0014】
【実施例】次に、この発明の方法を実施例に基づいて説
明する。都市ごみの焼却灰を、炭素電極を用いた電気抵
抗式溶融炉において、1500℃の温度で、還元雰囲気
により溶融し、溶融スラグ中のMnO含有量が2%にな
るように、溶融スラグ中に焼却灰1t当たり20〜30
Kgのマンガン鉱石(MnO:50wt.%)を添加した。こ
のようにして、焼却灰と共にマンガン鉱石を溶融し溶融
スラグとした後、溶融炉から排出し、排出された溶融ス
ラグを空冷し、所定粒度に破砕した。その結果、表1に
示す成分組成の固体スラグが得られた。表2に、固体ス
ラグの物理的性状を示す。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】表2における「修正CBR」とは、下記の
通りである。炉盤材の品質基準に示す強度の指標で、粒
度などの材料固有の性質のほか、締固め強度にも支配さ
れる。JIS A 1211に示す方法に準じて、3層に分けて突
固めた供試体の4日水浸後のCBR(モールド内に突固
めた土の供試体を用いて行う貫入試験で、所定の貫入深
さにおける荷重の強さの貫入量における標準荷重強さに
対する百分率)を測定し、この値と所要の締固め度に相
当する乾燥密度から求める。
【0018】上記成分組成の固体スラグは、黄土色で光
沢がなく且つ稜角が鋭くなく、天然砕石とほぼ同等の性
状を有していた。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、この発明の方法によ
れば、ごみ焼却炉等から排出された焼却灰を溶融固化し
そして破砕した固体スラグを、天然砕石と同等の光沢の
ない色調となし、且つ、その稜角が鋭くなく、路盤材等
として問題なく有効利用し得るように改質することがで
きる、工業上有用な効果がもたらされる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融炉において焼却灰を溶融処理し溶融
    スラグとなし、得られた前記溶融スラグを冷却固化しそ
    して破砕して固形スラグとするに際し、 前記溶融炉内の焼却灰中に、前記溶融スラグ中のMnO
    の含有量が2〜10wt.%の範囲内になるように、マンガ
    ン含有物を添加し、前記焼却灰と共に溶融することによ
    って、前記溶融スラグを、緑色または黄土色の、稜角が
    鋭くない固体スラグに改質することを特徴とする、焼却
    灰溶融スラグの改質方法。
  2. 【請求項2】 前記マンガン含有物が、マンガン鉱石、
    フェロマンガンスラグ、シリコマンガンスラグ、マンガ
    ンノジュールおよびマンガン含有ダストのうちの少なく
    とも1つである、請求項1に記載の方法。
JP9174744A 1997-06-30 1997-06-30 焼却灰溶融スラグの改質方法 Pending JPH1121152A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107649488A (zh) * 2017-09-30 2018-02-02 北京秀山丽水环保科技有限责任公司 一种处理电解锰渣无害化的方法
CN110627474A (zh) * 2019-10-28 2019-12-31 安阳金方冶金有限公司 一种利用液态精炼锰渣制备人造火山石的方法
CN111100981A (zh) * 2019-12-27 2020-05-05 宁夏晟晏实业集团能源循环经济有限公司 一种提高富锰渣冶炼锰烧结矿冶金性能的方法

Cited By (4)

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CN111100981B (zh) * 2019-12-27 2021-11-02 宁夏晟晏实业集团能源循环经济有限公司 一种提高富锰渣冶炼锰烧结矿冶金性能的方法

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