JPH08319154A - MgO−C系再生耐火レンガ - Google Patents

MgO−C系再生耐火レンガ

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JPH08319154A
JPH08319154A JP7150984A JP15098495A JPH08319154A JP H08319154 A JPH08319154 A JP H08319154A JP 7150984 A JP7150984 A JP 7150984A JP 15098495 A JP15098495 A JP 15098495A JP H08319154 A JPH08319154 A JP H08319154A
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JP
Japan
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brick
refractory
mgo
bricks
waste
Prior art date
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Pending
Application number
JP7150984A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Tateishi
亨 立石
Mamoru Goshima
守 五島
Takuro Minoda
卓朗 蓑田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】製鋼工場の電炉から多量に発生する使用済みの
MgO−C系耐火レンガを有効に再利用し、以て処分な
いし投棄に要するコストを低減するとともに資源の有効
活用を図る。 【構成】電炉の内張耐火レンガとして使用済みのMgO
−C系廃レンガにおける稼動面側の変質層を除去処理し
た残存部を粉砕し、該廃レンガ粉砕物をMgO−C系新
品用レンガ原料に対して、混合材全体に占める比率が9
0%以下となる比率で混合し、成形してMgO−C系再
生耐火レンガを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はMgO−C系耐火レン
ガに関し、詳しくは使用済みの耐火レンガを再生利用し
て成るMgO−C系再生耐火レンガに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】製鋼工
場においては電炉,AOD炉,取鍋等の内張耐火材とし
てMgO−C系耐火レンガ,MgO系耐火レンガ,Mg
O−Cr23系耐火レンガ,Al23−MgO−C系耐
火レンガ等各種の耐火レンガが使用されている。
【0003】これらの耐火レンガは一定期間使用した後
に新品の耐火レンガと取り替えられ、その際に多量の使
用済み耐火レンガ(廃レンガ)が発生する。その発生量
は毎年多量(例えば1万トン)に及ぶ。これら発生した
使用済みの廃レンガの多くは、従来、工場の処分場に埋
設処分しているのが実情であるが、その処分場への埋設
処分にも限りがあり、一方でこれを公共投棄場に投棄処
分すれば投棄費用が嵩む問題がある。また公共投棄場に
投棄するにしても、その公共投棄場自体にも限りがある
問題がある。
【0004】そこで製鋼工場から出た廃レンガを再利用
することができればコストの面で、また資源の有効活用
の面で望ましい。とりわけ廃レンガを本来の用途である
耐火レンガとして再生利用することができれば、耐火レ
ンガの価格が高いことからより望ましいものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記耐火レンガ
のうち電炉から発生する使用済みMgO−C系耐火レン
ガに着目し、その有効利用を図ることを目的としてなさ
れたものである。而して本願の発明は、電炉の内張耐火
レンガとして使用済みのMgO−C系廃レンガにおける
稼動面側の変質層を除去処理した残存部を粉砕し、該廃
レンガ粉砕物をMgO−C系新品用レンガ原料に対し
て、混合材全体に占める比率が90%以下となる比率で
混合し、成形して成るMgO−C系再生耐火レンガを要
旨とする(請求項1)。
【0006】本願の別の発明の再生耐火レンガは、請求
項1において、前記使用済みの廃レンガにおける含C%
が原レンガにおけるC%よりも2%以上低くなった部分
を前記変質層として除去し、残りの部分を再生耐火レン
ガ用として利用したことを特徴とする(請求項2)。
【0007】本願の更に別の発明の再生耐火レンガは、
請求項1又は2において、前記再生耐火レンガが電炉の
内張用のものであることを特徴とする(請求項3)。
【0008】
【作用及び発明の効果】上記のように本発明は、電炉か
ら発生する使用済みMgO−C系耐火レンガを再生利用
するものである。この電炉から発生する使用済み耐火レ
ンガには不純物が付着しており、また溶湯と接する稼動
面側は熱等によって変質した状態となっている。従って
使用済みの廃レンガはそのままでは耐火材用の原料とし
ては用い得ないものである。
【0009】しかしながら本発明者が稼動面側の変質層
を除去した残存部分の成分を調べたところ、MgOの若
干の低下が認められるものの新品レンガの成分に近似し
た成分となっており、そこでその残存部分を用いれば、
これを再生耐火レンガ用として活用可能であることが考
えられた。
【0010】そしてこの着眼の下に使用済み廃レンガの
粉砕物と新品用レンガ原料とを混合及び成形して再生耐
火レンガを作製し、その際に使用済み廃レンガの粉砕物
の混合量を種々変化させて、得られた再生耐火レンガの
特性を調べたところ、使用済み廃レンガの粉砕物の混合
量を90%以下に抑えるならば実用の耐火レンガとして
十分使用可能な高品位の耐火レンガの得られることが判
明した。
【0011】かかる本発明によれば、限りある資源を有
効活用することができるとともに、処分場ないし投棄場
への処分、投棄量を少なくして処分,投棄に要する費用
を節減でき、また加えて高価な耐火レンガに要する費用
を節減することができる。
【0012】請求項2の発明は、使用済み廃レンガにお
ける含C%が原レンガよりも2%以上低くなった部分を
変質層として除去し、残りの部分を再生耐火レンガ用と
して利用するもので、本発明によれば、使用済み廃レン
ガ粉砕物の添加によって再生耐火レンガの品位が大きく
低下するのを防止でき、再生耐火レンガの耐食性を高く
維持することができる。
【0013】上記請求項1,請求項2の再生耐火レンガ
は電炉用の耐火レンガに用いて効果が大きい。電炉用の
耐火レンガは、例えば取鍋用の耐火レンガに比べて使用
条件はそれほど過酷ではない。従って耐火レンガの品位
は、取鍋用の耐火レンガのそれに比べてそれほど高いも
のである必要はない。
【0014】従って請求項1,請求項2に従って回収廃
レンガ粉砕物を90%まで添加配合した再生耐火レンガ
であっても十分に電炉用の耐火レンガとして使用が可能
である。換言すれば、電炉用の耐火レンガとして用いる
場合、回収廃レンガ粉砕物を90%まで新品用レンガ原
料に対して添加混合しても特性上問題なく、而してこの
ようにした場合、電炉用耐火レンガの大部分を回収廃レ
ンガにて賄うことが可能となり、廃レンガの投棄量を著
しく少なくすることができるとともに、電炉用耐火レン
ガに要するコストを節減することができる。
【0015】
【実施例】次に本発明の実施例を以下に詳述する。電炉
のスラグラインから発生した使用済みMgO−C系廃レ
ンガから稼動面側の変質層を除去し、残存部分を用いて
再生レンガを作製した。具体的には、回収廃レンガの粉
砕物90%とバージン材(新品レンガ用原料)10%と
を混合して成形し、再生レンガを得た。そしてその再生
レンガの化学成分を分析するとともに、各種物性値を調
査した。結果が新品レンガ(原レンガ)と比較して表1
に示してある。
【0016】
【表1】
【0017】表1に示しているように再生レンガと新品
レンガとを比較した場合、再生レンガにおいてはMgO
成分が新品レンガに比べて数%低くなっており、その分
耐食性が低下していることが考えられた。
【0018】そこでこれら再生レンガ,新品レンガを電
炉のコールドスポット部に用いて実炉テストを行い、耐
食性を調べたところ図1に示しているように十分使用可
能なものであることを確認した。
【0019】尚、図1において耐食性は溶損速度で表し
てある。図に示しているように新品レンガの場合1チャ
ージ毎の溶損速度が0.10mmであるのに対し、再生
レンガの場合には1チャージ毎の溶損速度が0.11m
mであり、新品レンガのそれに比べて遜色のないもので
あった。即ち、再生レンガは新品レンガとほぼ同等の耐
食性を有していることを確認した。
【0020】以上は再生レンガをコールドスポット部に
用いた場合であるが、これをホットスポット部、即ち電
極からの輻射熱を直接受けるホットスポット部に適用し
た場合にも十分使用可能であることを確認している。
【0021】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示であり、本発明はその主旨を逸脱しない範
囲において、種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に従って製造した再生レンガ
の耐食性を新品レンガと比較して示した図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電炉の内張耐火レンガとして使用済みの
    MgO−C系廃レンガにおける稼動面側の変質層を除去
    処理した残存部を粉砕し、該廃レンガ粉砕物をMgO−
    C系新品用レンガ原料に対して、混合材全体に占める比
    率が90%以下となる比率で混合し、成形して成るMg
    O−C系再生耐火レンガ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記使用済みの廃レ
    ンガにおける含C%が原レンガにおけるC%よりも2%
    以上低くなった部分を前記変質層として除去し、残りの
    部分を再生耐火レンガ用として利用したことを特徴とす
    るMgO−C系再生耐火レンガ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記再生耐火
    レンガが電炉の内張用のものであることを特徴とするM
    gO−C系再生耐火レンガ。
JP7150984A 1995-05-24 1995-05-24 MgO−C系再生耐火レンガ Pending JPH08319154A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012062194A1 (zh) * 2010-11-12 2012-05-18 山东乾舜矿冶科技股份有限公司 一种废镁碳砖的回收利用方法
CN102617167A (zh) * 2012-03-31 2012-08-01 通化市五一环保科技股份有限公司 一种以使用后的不定型耐火材料为主料的再生耐火浇注料
JP2013249245A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Yotai Refractories Co Ltd 使用済みカーボン含有不焼成れんがの再利用方法
JP2014051428A (ja) * 2012-09-04 2014-03-20 Yotai Refractories Co Ltd 浸炭原料及び不定形耐火物

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