JPH11211487A - 報知装置およびシステム - Google Patents

報知装置およびシステム

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JPH11211487A
JPH11211487A JP10016137A JP1613798A JPH11211487A JP H11211487 A JPH11211487 A JP H11211487A JP 10016137 A JP10016137 A JP 10016137A JP 1613798 A JP1613798 A JP 1613798A JP H11211487 A JPH11211487 A JP H11211487A
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原 正 樹 柿
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 課金エリアの位置,課金情報の伝達を容易
化。システム要素の設置を容易にし、課金情報の変更を
容易にする。料金徴収の簡易化。 【解決手段】 課金エリア位置,課金額およびカ−ド残
高を記憶したクレジットICカ−ドCRDの課金エリア
と、GPS測位ANTg,20〜26により検出した現
在位置とを対比して、課金エリアより500m手前で、
課金エリア接近を報知する装置1。カ−ドCRDの課金
テ−ブルが無効の場合、報知局30との通信により最新
の課金テ−ブを受信してカ−ドCRDに書込む。課金エ
リアに入るとカ−ド残高を、課金分減額し、カ−ド残高
を表示し、報知局30に、カ−ドID,車両ID,現在
位置,方向およびカ−ド残高を報知。報知局30は、デ
−タベ−スに支払不足カ−ドを登録。報知装置1の課金
エリア入,出報告をカウントしエリア内滞留量を把握。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用者によって携
帯され又は移動体に搭載されて、特定エリアに対する自
己の位置関係を報知する装置とそれを用いる報知システ
ムに関し、特に、これに限定する意図ではないが、道路
網の課金エリア情報および課金エリアに対する車両の接
近を車両の乗員に報知する車上報知装置および道路網課
金システムに関する。
【0002】
【従来の技術】有料道路では現在、ル−ト上に料金所を
設けて、そこで車両を止めて課金作業を行なっており、
料金徴収に多大の労力が費やされ、時間が消費され、ま
た料金所渋滞を生ずるなど、運輸経済性を著しく損って
いる。そこで、複数のル−ト上に車両通過判定器を設置
し、複数のル−ト上のどのル−トを走行してきたかを判
定して課金するシステムが提案されている。その一例が
特開平9−212794号公報に提示されている。この
システムは、分岐ル−トならびに出入口(インタ−)が
少く、インタ−間距離が比較的に長い有料道路網では、
車両通過判定器の設置個数が少くて済み、システム設定
が容易である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、分岐ル−トな
らびに出入口(インタ−)が多く、インタ−間距離が短
い区間が多いが、道路網全体としての延べ距離数が大き
い有料道路網などでは、車両通過判定器の設置個数が多
くなり、その設置費用とメンテナンス費用が高額とな
る。また、いずれにしても有料道路網の管理区域内又は
その入口の直前でしか、有料道路網の課金情報を知るこ
とができず、インタ−よりもかなり手前の、迂回路を選
択しうる領域で、有料道路網を使用する(進入)する
か、迂回して一般無料道路を使用するかの決定をするた
めの情報入手が難かしい。
【0004】一方、渋滞緩和,大気汚染低減,騒音低
減,地域財源確保等の一手段として、特定地域すなわち
特定エリアに対して課金又は交通規制することが考えら
れる。この場合、対象となるエリアの道路網が複雑で混
み入ったものである場合、上述の課金システムでは、エ
リア内の多くの道路に車両通過判定器を設置しなければ
ならならず、それらの高密度設置がコスト高になりまた
場所によっては物理的に設置がむつかしくなる。更に
は、季節(月,日),時間帯によって課金したりしなか
ったり、あるいは課金額を変える場合には、エリア内,
外の、エリアに通ずる多くの道路でこれらの情報を告知
する必要がある。
【0005】従来の告知は、看板あるいは電光掲示板で
行なわれているが、告知を周知徹底しドライバに該エリ
アを避ける迂回路を選択させるためには、エリアの外の
かなり遠方から告知看板等の設置を行なわなければなら
ず、これが膨大になる。また、料金改定,エリア変更等
に伴い変更作業を要しその経費が大きい。ドライバには
告知板等の告知情報を、タイミング良く正確に認知する
負担が加わる。
【0006】本発明は、特定エリア,該エリア内の管理
情報および該エリアに対する自己の位置関係を人に対し
て自動報知する装置およびシステムを提供することを第
1の目的とし、特定エリアの情報伝達が容易であって情
報の変更が容易な報知システムを提供することを第2の
目的とし、システム要素の設置が比較的に容易であって
管理情報告知の信頼性が高い報知システムおよびそれに
用いる報知装置を提供することを第3の目的とする。課
金エリアに進入した車両に対する課金処理および課金情
報管理が容易な課金報知装置および課金報知システムを
提供することを第4の目的とする。
【0007】
【課題を解決する為の手段】(1)対地位置を検出する
手段(ANTg,20〜26);エリア特定情報およびエリア内管
理情報を記憶するための記憶手段(CRD);前記対地位置
検出手段(ANTg,20〜26)が検出した対地位置と前記記憶
手段のエリア特定情報に基づき、エリア特定情報が表わ
すエリアに対する報知装置の位置関係情報を生成する報
知制御手段(2);および、該位置関係情報、ならびに、
前記エリア特定情報およびエリア内管理情報が表わす情
報を使用者に報知するための報知手段(10,11,SP,4,2
4);を備える、使用者によって携帯され又は移動体に搭
載される報知装置(1)。
【0008】なお、理解を容易にするためにカッコ内に
は、図面に示し後述する実施例の対応要素の符号を、参
考までに付記した。
【0009】これによれば、報知制御手段(2)が、記憶
手段(CRD)のエリア特定情報(課金領域情報)が表わすエ
リア(課金領域)に対する報知装置(1)の位置関係情報を
生成し、報知手段(10,11,SP,4,24)が、この位置関係情
報と、記憶手段(CRD)のエリア特定情報およびエリア内
管理情報が表わす情報(エリアおよび課金額)とを報知す
る。したがってこの報知装置の使用者は、エリア特定情
報が表わすエリアに入るまでに、特定エリアの存在と位
置ならびに該エリアが何如なるものかを容易に認識する
ことができ、該エリアに進入するか又は進路を変更のす
るかを余裕をもって決めることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】(2)対地位置を検出する手段(A
NTg,20〜26);課金エリア特定情報,エリア内課金情報
およびクレジット情報を記憶するための記憶手段(CR
D);前記対地位置検出手段(ANTg,20〜26)が検出した対
地位置と前記記憶手段の課金エリア特定情報に基づき、
課金エリア特定情報が表わす課金エリアに対する報知装
置の位置関係情報を生成し、課金エリアに対する対地位
置の外/内の変化に対応して前記記憶手段のクレジット
情報を更新する報知制御手段(2);および、前記位置関
係情報、ならびに、課金エリア特定情報,エリア内課金
情報およびクレジット情報が表わす情報を使用者に報知
するための報知手段(10,11,SP,4,24);を備える、使用
者によって携帯され又は移動体に搭載される報知装置
(1)。
【0011】これによれば、報知制御手段(2)が、記憶
手段(CRD)の課金エリア特定情報(課金領域情報)が表わ
す課金エリアに対する報知装置(1)の位置関係情報を生
成し、報知手段(10,11,SP,4,24)が、この位置関係情報
と、記憶手段(CRD)の課金エリア特定情報およびエリア
内課金情報が表わす情報(課金エリアおよび課金額)とを
報知する。したがってこの報知装置の使用者は、課金エ
リアに入るまでに、課金エリアの存在と位置ならびに課
金額を容易に認識することができ、課金エリアに入るか
あるいは迂回路選択するかを余裕をもって決めることが
できる。
【0012】また、課金エリアに入車しそして出車する
ときは、報知制御手段(2)が、課金エリア進入または退
出時に、記憶手段のクレジット情報を更新し、報知手段
(10,11,SP,4,24)が、クレジット情報が表わす情報(残
金額)を使用者に報知するので、課金処理に人手を要せ
ず、しかも使用者は残金を容易に認識しうる。
【0013】(3)使用者によって携帯され又は移動体
に搭載される報知装置であって、対地位置を検出する手
段(ANTg,20〜26);エリア特定情報を受信する通信手段
(ANTt,8,6);受信したエリア特定情報を記憶するための
記憶手段(CRD,2);前記対地位置検出手段(ANTg,20〜26)
が検出した対地位置と前記記憶手段のエリア特定情報に
基づき、エリア特定情報が表わすエリアに対する報知装
置の位置関係情報を生成する報知制御手段(2);およ
び、該位置関係情報を使用者に報知するための報知手段
(10,11,SP,4);を含む報知装置(1)、および、エリア特
定情報を記憶するための広報情報記憶手段(FDB);およ
び、該広報情報記憶手段(FDB)のエリア特定情報を発信
する送信手段(40,31,32);を含む送信局(30)、を備える
報知システム。
【0014】これによれば、報知制御手段(2)が、記憶
手段(CRD)のエリア特定情報(課金領域情報)が表わすエ
リア(課金領域)に対する報知装置(1)の位置関係情報を
生成し、報知手段(10,11,SP,4,24)が、この位置関係情
報を報知する。したがってこの報知装置の使用者は、エ
リア特定情報が表わすエリアに入るまでに、特定エリア
の存在と位置を容易に認識することができ、エリアに進
入するか又は進路を変更するかを余裕をもって決めるこ
とができる。
【0015】また、送信局(30)の送信手段(40,31,32)
が、広報情報記憶手段(FDB)のエリア特定情報を発信
し、報知装置(1)の通信手段(ANTt,8,6)がエリア特定情
報を受信して記憶手段(CRD,2)がこれを記憶する。した
がって、送信局(30)がエリアの位置又はサイズを変更す
るために広報情報記憶手段(FDB)のエリア特定情報を変
更すると、自動的に報知装置(1)のエリア特定情報も変
更後のものに変わる。エリア特定情報の伝達が容易であ
り情報の変更が容易である。一エリアおよびその外側を
カバ−する1つの送信局(30)にて、該エリアに進入する
可能性がある報知装置(1)のすべてに対してエリア特定
情報を送信することができるので、システム要素の設置
が比較的に容易であって情報告知の信頼性が高い。
【0016】(4)使用者によって携帯され又は移動体
に搭載される報知装置であって、対地位置を検出する手
段(ANTg,20〜26);課金エリア特定情報およびエリア内
課金情報を受信するための通信手段(ANTt,8,6);受信し
た課金エリア特定情報およびエリア内課金情報、ならび
に、クレジット情報を記憶するための記憶手段(CRD,
2);前記対地位置検出手段(ANTg,20〜26)が検出した対
地位置と前記記憶手段の課金エリア特定情報に基づき、
課金エリアに対する報知装置の位置関係情報を生成し、
課金エリアに対する対地位置の外/内の変化に対応して
前記記憶手段のクレジット情報を更新する報知制御手段
(2);および、前記位置関係情報、ならびに、課金エリ
ア特定情報,エリア内課金情報およびクレジット情報が
表わす情報を、使用者に報知するための報知手段(10,1
1,4,24);を含む報知装置(1)、および、エリア特定情報
およびエリア内課金情報を記憶するための広報情報記憶
手段(FDB,TDB);および、該広報情報記憶手段のエリア
特定情報およびエリア内課金情報を発信するための通信
手段(40,31,32);を含む送信局(30)、を備える報知シス
テム。
【0017】これによれば、報知制御手段(2)が、記憶
手段(CRD)の課金エリア特定情報(課金領域情報)が表わ
す課金エリアに対する報知装置(1)の位置関係情報を生
成し、報知手段(10,11,SP,4,24)が、この位置関係情報
と、記憶手段(CRD)の課金エリア特定情報およびエリア
内課金情報が表わす情報(課金エリアおよび課金額)とを
報知する。したがってこの報知装置の使用者は、課金エ
リアに入るまでに、課金エリアの存在と位置ならびに課
金額を容易に認識することができ、課金エリアに入るか
あるいは迂回路選択するかを余裕をもって決めることが
できる。
【0018】また、課金エリアに入車しそして出車する
ときは、報知制御手段(2)が、課金エリア進入または退
出時に、記憶手段のクレジット情報を更新し、報知手段
(10,11,SP,4,24)が、クレジット情報が表わす情報(残
金額)を使用者に報知するので、課金処理に人手を要せ
ず、しかも使用者は残金を容易に認識しうる。
【0019】更に、送信局(30)の送信手段(40,31,32)
が、広報情報記憶手段(FDB)のエリア特定情報およびエ
リア内課金情報を発信し、報知装置(1)の通信手段(ANT
t,8,6)がこれらの情報を受信して記憶手段(CRD,2)がこ
れらを記憶する。したがって、送信局(30)がエリアの位
置,サイズおよび又は課金額を変更するために広報情報
記憶手段(FDB)のエリア特定情報および又はエリア内課
金情報を変更すると、自動的に報知装置(1)の情報も変
更後のものに変わる。エリア特定情報およびエリア内課
金情報の伝達が容易であり情報の変更が容易である。一
エリアおよびその外側をカバ−する1つの送信局(30)に
て、該エリアに進入する可能性がある報知装置(1)のす
べてに対してエリア特定情報およびエリア内課金情報を
送信することができるので、システム要素の設置が比較
的に容易であって情報告知の信頼性が高い。
【0020】(5)前記報知制御手段(2)は、更新した
クレジット情報を報知装置(1)のIDと共に通信手段(AN
Tt,8,6)を介して前記送信局(30)に送信し、送信局(30)
は未納デ−タ記憶手段(CDB)を含み、送信局(30)の情報
制御手段(32)は、受信した支払不足のクレジット情報を
未納デ−タ記憶手段(CDB)に受信したID宛てに積算記
録する、上記(4)の報知システム。これによれば、エ
リア管理者は、未納デ−タ記憶手段(CDB)の積算記録
(未納)デ−タに基づいて、不足額徴収のための催告お
よび又は精算を行なうことができ、エリア管理業務の追
行が容易かつ経済的になる。
【0021】(6)前記報知制御手段(2)は、対地位置
が課金エリアの外から内に変化したときに、課金エリア
に対する進入を前記通信手段(ANTt,8,6)を介して送信局
(30)に送信し、送信局(30)は積算記憶手段(TDB)を含
み、送信局(30)の情報制御手段(32)は、課金エリア内進
入を受信する毎に積算記憶手段(TDB)の進入量積算デ−
タを大きい値を示すものに更新する、上記(4)又は
(5)の報知システム。
【0022】これによれば、エリア管理者は、積算記憶
手段(TDB)の記憶デ−タに基づいてエリアへの進入数量
(車両台数/時間)を算出してエリア内混雑又はその変
化などの交通量パラメ−タを推定し、交通量情報収集や
交通管制などに利用することができる。
【0023】(7)前記報知制御手段(2)は、対地位置
が課金エリアの内から外に変化したときに、課金エリア
からの退出を前記通信手段(ANTt,8,6)を介して送信局(3
0)に送信し、送信局(30)の情報制御手段(32)は、課金エ
リアからの退出を受信する毎に積算記憶手段(TDB)の退
出量積算デ−タを大きい値を示すものに更新する、上記
(6)の報知システム。
【0024】これによれば、積算記憶手段(TDB)の進入
量積算デ−タより退出量積算デ−タを差し引いた残値
が、課金エリア内の、報知装置(1)を搭載した車両の滞
留量(渋滞時は渋滞量)を示し、その時間微分値が滞留量
変化速度(渋滞傾向,緩和傾向)を示す。エリア管理者
は、進入積算記憶手段(TDB)の記憶デ−タに基づいてエ
リア内混雑又はその変化などの交通量パラメ−タを推定
し、交通量情報収集や交通管制などに利用することがで
きる。
【0025】なお、エリア内への進入数量とエリアから
の退出数量を別個に積算(カウント)するのに代えて、
進入時は滞留量デ−タをインクレメントし、退出時は滞
留量デ−タをデクレメントしてもよい。この場合には、
帯留量デ−タが直接にエリア内帯留量を示し、その時間
微分値が滞留量変化速度(渋滞傾向,緩和傾向)を示す。
【0026】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0027】
【実施例】図1に本発明の一実施例のシステム構成を示
す。車両に搭載された車載報知装置1は、内蔵された電
話ユニット8(後述)及びアンテナANTtを介して、
報知局30と通信して、デ−タをやり取りする。また、
衛星からの電波をGPSアンテナANTgで受信し、内
蔵されたGPS測位装置(20〜28:後述)により車
両の位置および走行方向を認識して、走行地を表わす地
図と共に表示する。受信可衛星が不足の場合あるいは衛
星からの電波受信が不可の場合には、ジャイロを用いる
方向検出と走行速度の積算による車両位置演算で不足の
情報を補う。あるいは車両位置認識を行なう。
【0028】図2には、車載報知装置1の構成を示す。
図2を参照すると、車載報知装置1には、車両上のバッ
テリから直流電圧+Bが常時与えられ、電源回路PSC
が、GPS情報処理ECU20および報知制御ECU2
のCPUに動作電圧を与えている。車両のイグニション
キ−スイッチIGswが閉じ車両電源がオンになると、
電源回路PSCが、車載報知装置1の全回路に動作電圧
を与える。
【0029】GPS測位装置(20〜28)は、受信ア
ンテナANTg,GPS受信機21,GPS復調器2
2,表示装置24,圧電振動ジャイロ25,高度センサ
26,GPS情報処理ECU(電子制御装置)20,操
作ボ−ド23,地図検索エンジン27および地図デ−タ
ベ−ス28を備えている。GPSの各衛星から送られる
1.57542GHzの電波が、受信アンテナANTgを介し
てGPS受信機21で受信され、電波に乗った情報、即
ち衛星の軌道を示す関数,時刻等の情報がGPS復調器
22で復調され、GPS情報処理ECU20に入力され
る。GPS情報処理ECU20は、アルマナックデ−タ
メモリおよびデ−タバッファ用のメモリならびに入出力
インタ−フェ−ス(電気,電子回路)を備える、マイク
ロプロセッサ(CPU)を中心とするコンピュ−タシス
テムであり、CPUが、GPS衛星から送られる情報に
基づいて、自車の位置を示す情報(緯度,経度,高度)
を生成し、この位置情報に基づいて検索エンジン27
が、地図デ−タベ−ス28から、該位置を含む1頁(1
画面)の地図デ−タを読出してこれを表示装置24に表
示して表示上の現在位置に、進行方向をも示す現在位置
指標を表示する。受信アンテナANTg,GPS受信機
21,GPS復調器22及び表示装置24の基本的な構
成、ならびにGPS情報処理ECU20の基本的な動作
は、既に市販されている公知の装置の各構成要素と同様
である。
【0030】しかし、本発明の実施のために、GPS情
報処理ECU20のCPUの動作プログラムには、報知
制御ECU2からのデ−タ転送要求に応答して、車両
(車載報知装置1)の現在位置(対地位置),進行方向
および現在時刻を、報知制御ECU2に転送し、かつ、
報知制御ECU2が転送してくる課金領域情報を読込ん
で内部メモリに格納し、表示装置24上の表示地図上
の、課金領域情報によって規定される領域すなわち課金
領域に、課金エリア表示(網掛け)を重ねるプログラム
が付加されている。
【0031】圧電振動ジャイロ25及び高度センサ26
が出力するアナログ信号は、それぞれGPS情報処理E
CU20に入力され、ECU20のCPUは、A/D変
換器を介してデジタルデ−タに変換して読込む。GPS
復調器22から出力される情報及びGPS復調器22を
制御する情報は、GPS情報処理ECU20のI/Oポ
−トを介してCPUに入力又はCPUから出力される。
【0032】GPS情報処理ECU20は、「3衛星測
位演算」又は「4衛星測位演算」によって自車位置の三
次元座標Ux,Uy,Uzを算出する。
【0033】「3衛星測位演算」では、予め定めた3元
連立方程式に、3個の衛星から受信した3組のデ−タを
それぞれパラメ−タとして代入し、この連立方程式を解
くことにより、未知数である受信点の緯度,経度,及び
受信側の時計の誤差を求める。受信点の高度は、この例
では高度センサ26が出力する信号から計算により求
め、既知デ−タとして上記方程式に代入する。また「4
衛星測位演算」では、予め定めた4元連立方程式に、4
個の衛星から受信した4組のデ−タをそれぞれパラメ−
タとして代入し、この連立方程式を解くことにより、未
知数である受信点の緯度,経度,高度,及び受信側の時
計の誤差を求める。また、これらのいずれかの測位演算
を実行することにより、受信側の時計の誤差が得られる
ので、この誤差情報に基づいて内部時計の時刻を校正す
る。
【0034】GPS測位により対地位置情報を算出する
と、GPS情報処理ECU20は、前回算出した対地位
置と比較して車両の進行方向を算出し、今回算出した対
地位置に基づいて地図デ−タメモリ28から、該位置を
含む1頁(1画面)の地図デ−タを読出してこれを表示
装置24に表示して表示上の現在位置に、進行方向をも
示す現在位置指標を表示し、そして報知制御ECU2か
ら受信し内部メモリにセ−ブしている課金領域情報によ
って規定される領域すなわち課金領域、の少くとも一部
が、表示装置24上の表示領域に含まれるときには、表
示画面上の該当領域に、課金エリア表示(網掛け)を重
ねる。この付加表示により、運転者は、表示装置24の
表示面上で課金領域を認識することができる。
【0035】報知制御ECU2も、入出力インタ−フェ
−ス(電気,電子回路)を備える、マイクロプロセッサ
(CPU)を中心とするコンピュ−タシステムであり、
CPUは、アンテナANTt,電話ユニット8及びモデ
ム7を介して、報知局30との間で、各種情報を送受信
することがてきる。拡張シリアル入出力ポ−ト6は、デ
−タのシリアル入出力およびシリアル/パラレル変換入
出力を行なう。
【0036】マイクMICにより入力された運転者の声
は、音声認識ユニット9を介して、単語の文字を表すデ
ジタルデータに変換されて報知制御ECU2のCPUに
入力される。さらに、CPUは、音声合成ユニット10
及び切替スイッチSW11を介して、必要に応じて車載
スピーカSPで、運転者向けのメッセージ(出力情報)
を報知(発声)する。切替スイッチSW11は、CPU
から音声データが出力されてくると、車載オーディオと
スピ−カSPとの接続を、音声合成ユニット10とスピ
−カSPとの接続に切換える。この時CPUは、車載ス
ピーカSPより運転者に音声で伝えるメッセージを、同
時に表示装置4に文字で表示する。これにより運転者
は、聴覚と視覚によりCPUからのメッセージを確認す
ることができる。
【0037】報知制御ECU2には、ICカ−ドCRD
に対してデ−タの読取り,書込みを行なうカ−ドリ−ダ
5が接続されており、カ−ドリ−ダ5は、そのカ−ド挿
入スロットにICカ−ドCRDが差し込まれると、該カ
−ドCRDの記憶デ−タを読出して報知制御ECU2に
転送する。カ−ドリ−ダ5は、報知制御ECU2より書
込みデ−タを受けると、それをICカ−ドCRDに上書
き(更新書込み)する。 ICカ−ドCRDの記憶情報
を表1に示す。表1に示す例は、カ−ドの1回の発行額
は10000円であり、カ−ド残高が10000円(未
使用)であって発行者が与えたカ−ドのIDがMYCA
R003、申請した車種区分が小型車、車両ID(この
例ではナンバ−プレ−トの表記番号)がA123B56
8であることを示す。また課金テ−ブルのデ−タは、カ
−ド発行直後は、運転者が希望(申請)した課金エリア
に関するものであり、これは申請に応じて発行者が書込
む。発行時に申請(書込み要求)がないと、書込みはな
い。
【0038】
【表1】
【0039】課金テ−ブルのデ−タの一例を表2に示
す。その中の課金領域情報の1組(一点)のデ−タは、
課金エリアの輪郭上の一点を表わす位置情報であり、2
組のデ−タ(2点のデ−タ)のみが存在する場合、各組
のデ−タが4角形(方形)の対角コ−ナの位置を意味
し、課金エリアは矩形である。その一例を図7に示す。
【0040】
【表2】
【0041】3組以上のデ−タがある場合は、各組のデ
−タが表わす位置(点)を、デ−タ組の書込み順に結ん
でゆき、最後の点と最初の点とを結ぶことによって現わ
れる多角形の領域が課金エリアであることを意味する。
表2に示す例は位置(点)デ−タが2組であるので、課
金エリアは4角形(方形)である。料金情報は時間帯別
および車種区分別となっている。テ−ブル有効期間はデ
−タ有効期間を意味し、テ−ブル有効領域情報は、課金
領域情報で規定される課金領域の輪郭より外に略600
m前後広がった、課金エリアと略相似形状の輪郭を示す
ものである。このテ−ブル有効領域情報は、複数の課金
エリアが設定される場合に、車両に、それに近い課金エ
リアの課金テ−ブルを選択させるためのものである。
【0042】図1に示すカ−ド発行&精算スポット(カ
−ド発行&精算所)71〜73が、ICカ−ドCRDを
発行する。これらのスポット(取扱所)は、報知局30
の近辺,報知局30の管轄区域内又は外等、課金エリア
が設定される地域に極力近い、運転者のアクセスが容易
な場所に設けられるものであり、たとえば課金エリアが
設定される地域の市役所又は出張所に設けてもよい。こ
れらのスポットでは、取扱人又は自動機にて、運転者の
求めに応じて、ICカ−ドの新規発行,紛失時の再発
行,未払金(マイナスのカ−ド残高)の精算および予納
金の積増し(カ−ド残高の増量)を行ない、これらの処
理を行なうと、処理デ−タを公衆回線および交換局60
を介して報知局30に送信する。報知局30は、受信し
た処理デ−タに応じて、新規発行,粉失時の再発行およ
び予納金の積増しの場合には監視デ−タベ−スWDBの
デ−タを更新し、未払金の精算があるときには未納デ−
タべ−スCDBのデ−タを更新する。
【0043】図3に、報知局30の構成を示す。報知局
30には、コントロ−ラ32からの送信デ−タを電波信
号に変調してアンテナ40に送出し、アンテナ40を介
して電波を受信して受信デ−タを復調してコントロ−ラ
32に与える無線通信装置31がある。コントロ−ラ3
2は、入出力インタ−フェ−スを備える、マイクロプロ
セッサ(MPU)を中心とするコンピュ−タシステムで
あり、これに、端末(パソコン,ディスプレイ,キ−ボ
−ド,マウス,プリンタの一式)PC,課金デ−タベ−
ス(メモリ)FDBおよび情報管理ユニット33が接続
され、この情報管理ユニット33に、未納デ−タベ−ス
CDB,監視デ−タベ−スWBDおよび入出車デ−タベ
−スTBDが接続されている。
【0044】コントロ−ラ32にはモデム34が接続さ
れ、コントロ−ラ32はこのモデム34ならびに公衆通
信回線の交換局60(図1)を介して管理センタ50
(図1)と、音声およびデ−タ通信を行なうことができ
る。
【0045】図4および図5に、報知制御ECU2(の
CPU)の、報知制御動作の概要を示す。まず図4を参
照する。報知制御ECU2は、イグニションキ−スイッ
チIGswが閉(Si:H)になるのを待ち、閉じられ
ると、カ−ドリ−ダ5を介してカ−ドCRDのデ−タを
内部メモリに読込む(ステップ1〜4)。カ−ドCRD
の装着が無いと、装着されるのを待ち、装着されたらカ
−ドCRDのデ−タを内部メモリに読込む。なお、以下
においてカッコ内には、ステップという語を省略して、
ステップNo.数字のみを記す。
【0046】次に読込んだカ−ドデ−タの中のカ−ド残
高を表示装置4に表示する(5)。次に報知制御ECU
2は、Tc時限のタイマTcをスタ−トする(6)。そ
してGPS情報処理ECU20にデ−タ転送を要求し
て、GPS情報処理ECU20から、現在位置(対地位
置),進行方向および日時のデ−タを受信して内部メモ
リに書込み、そしてGPS情報処理ECU20に、内部
メモリに読込んだカ−ドデ−タの中の課金領域情報を送
信する(7)。この課金領域情報を受信するとGPS情
報処理ECU20は、該情報が表わす課金エリアに対応
する、表示装置24上の地図表示の対応領域に、課金エ
リア表示(網掛け)を付す。
【0047】次に報知制御ECU2は、GPS情報処理
ECU20から受信した日時が、内部メモリに読込んだ
課金テ−ブルの中のテ−ブル有効期間内であるか、ある
いは、GPS情報処理ECU20から受信した現在位置
が、内部メモリに読込んだ課金テ−ブルのテ−ブル有効
領域情報が示すテ−ブル有効領域内にあるかをチェック
する(8a)。日時がテ−ブル有効期間外、又は、現在
位置がテ−ブル有効領域外であると、この場合には課金
テ−ブルが現在地域に適合しないものであるので、課金
テ−ブル要求をアンテナANTtで発信する(9)。こ
のとき、カ−ドデ−タの中のカ−ドIDおよび車両ID
と、GPS情報処理ECU20から得た位置および方向
デ−タを付して課金テ−ブル要求を発信する。報知局3
0は、この課金テ−ブル要求を受信すると、カ−ドI
D,車両ID,位置および方向デ−タを内部メモリにセ
−ブして、課金デ−タベ−スFDBにある、課金テ−ブ
ル(表2)を発信する(図6の41〜44)。
【0048】この課金テ−ブルを受信すると報知制御E
CU2は、日時が、その課金テ−ブルの中のテ−ブル有
効期間内であるか、あるいは、GPS情報処理ECU2
0から受信した現在位置が、テ−ブル有効領域情報が示
すテ−ブル有効領域内にあるかをチェックする(8
b)。日時がテ−ブル有効期間内、かつ、現在位置がテ
−ブル有効領域内であると、報知制御ECU2は、受信
した課金テ−ブルを内部メモリおよびICカ−ドCRD
に上書き(更新書込み)する(10〜11)。
【0049】次に図5も参照すると、その後報知制御E
CU2は、現在位置が課金テ−ブルの課金領域情報が表
わす課金エリア内であるか、あるいは課金エリア外であ
るかを、Tc周期でチェックする(12,13・・・2
5−1−2−6〜8a−12,13)。そして、課金エ
リア外、かつ、進行方向が課金エリアに接近する方向で
あって、位置が課金エリアから500m以内になったと
きに、「課金エリア500m前方」と、課金テ−ブルの
情報(表2;ただし課金領域情報とテ−ブル有効領域情
報は削除)とを、表示装置4に表示すると共に、音声合
成ユニット10とスピ−カSPで、音声合成により「課
金エリアが500m前方にあります。」を報知する(1
3−16〜20)。そして現在位置が課金エリアから4
00m以内になったときに、表示装置4上に表示中の
「課金エリア 500m 前方」を「課金エリア 40
0m 前方」に変更し、「課金エリアが400m前方に
あります。」を報知する(13−16−17−21〜2
4)。
【0050】なお、課金エリアは、Tc周期で繰返えさ
れるステップ7で、表示装置24の表示地図上に重ね表
示され、しかも表示地図上に、方向付指標で車両の現在
位置も表示されているので、運転者は、課金エリアに対
する車両の位置および進行方向を表示装置24の表示か
ら認識することができる。
【0051】車両が課金エリアに進入すると、報知制御
ECU2は、課金エリア内に入っていることを示す
「1」をレジスタ(内部メモリ)に書込み、そして課金
エリア外で500m以内,400m以内に入ったかを示
す情報(レジスタRPF,RPSのデ−タ)をクリアし
(27)、「課金処理」(28)を行なう。
【0052】「課金処理」(28)で報知制御ECU2
は、内部レジスタに読込んでいる課金テ−ブルの、カ−
ドデ−タの中の車種区分に対応する料金を摘出して、内
部メモリのカ−ドデ−タの中のカ−ド残高を、該料金分
減額した値に更新し、同じくICカ−ドCRDのデ−タ
も更新する(28)。そして表示装置4に表示中の残高
(ステップ5で表示)も更新する(29)。そして報知
制御ECU2は、課金エリアに入ったことを示す入車報
知デ−タを、報知局30に発信する。このとき、カ−ド
デ−タの中のカ−ドIDおよび車両IDと、GPS情報
処理ECU20から得た現在位置および方向ならびにカ
−ド残高も発信する(30)。報知局30は、この入車
報知を受信すると、カ−ドID,車両ID,位置,方向
およびカ−ド残高を内部メモリにセ−ブして、これらの
デ−タの内容に対応してデ−タベ−スの情報を更新す
る。この内容は後に説明する。
【0053】報知制御ECU2は、カ−ド残高がマイナ
ス値(料金支払不足)であるかをチェックして(3
1)、そうであると「支払不足 精算要」を表示装置4
に表示し、「カ−ド残高が不足しています。精算して下
さい。」を、音声合成ユニット10とスピ−カSPで、
音声合成で報知する(32)。
【0054】課金エリアに入って上述の「課金処理」を
実行した後は、レジスタRAEのデ−タが1になってい
るので、ステップ26から25に進むので、同一課金エ
リア内で再度「課金処理」をすることはない。車両(の
現在位置)が課金エリアから出ると報知制御ECU2
は、ステップ12からステップ13に進み、ステップ1
4でレジスタRAEのデ−タを課金エリア外を示す
「0」に変更し、そして報知局に出車(課金エリアの外
に出た)報知を行なう(15)。すなわち、課金エリア
の外に出たことを示す出車報知デ−タを報知局30に発
信する。このとき、カ−ドデ−タの中のカ−ドIDおよ
び車両IDと、GPS情報処理ECU20から得た位置
および方向も発信する(15)。報知局30は、この出
車報知を受信すると、カ−ドID,車両ID,位置およ
び方向を内部メモリにセ−ブして、これらのデ−タの内
容に対応してデ−タベ−スの情報を更新する。この内容
は後に説明する。
【0055】出車報知(15)の後は、今通過した課金
エリアに対して車両の進行方向が離れる方向であるの
で、報知制御ECU2は、ステップ16からステップ2
5に進み、課金エリアに対する相対距離報知(17〜2
4)は実行しない。
【0056】車両が上述のように1つの課金エリア(第
1課金エリア)を通過して、もう1つの課金エリア(第
2課金エリア)に向かっている場合、車両(の現在位
置)が第1課金エリアを表わす第1課金テ−ブルのテ−
ブル有効領域情報が表わすテ−ブル有効領域を外れる
と、報知制御ECU2は、ステップ8aから9に進ん
で、課金テ−ブル要求を発信する。この発信電波が第1
課金エリアに宛てられた第1報知局(30)で受信され
てこれが第1課金テ−ブルを発信し報知制御ECU2が
これを受信すると、ステップ8bで受信課金テ−ブルは
無効と判定する。これにより、報知制御ECU2は、車
両(の現在位置)が第1課金エリアを表わす第1課金テ
−ブルのテ−ブル有効領域情報が表わすテ−ブル有効領
域を外れた後には第1課金テ−ブルを受信しても、内部
メモリやICカ−ドCRDに書込まない。
【0057】車両(の現在位置)が第2課金エリアのテ
−ブル有効領域内に入ると、第2報知局が発信する第2
課金テ−ブルを報知制御ECU2が、内部メモリおよび
ICカ−ドCRDに書込み、そのデ−タに従った報知制
御を上述と同様に行なう。
【0058】以上のように、車両が課金エリアの500
m手前に達したときにそれが表示装置4とスピ−カSP
で運転者に報知されると共に課金エリアの情報が表示装
置4に表示され、更に、400m手前に達したときに再
度報知が行なわれるので、運転者は、課金エリアに進入
するか否を余裕をもって決定し、迂回路を余裕をもって
選択しうる。
【0059】図6に、図3に示す報知局30のコントロ
−ラ32の広報処理の概要を示す。車両の報知装置1の
報知制御ECU2が、ステップ9でカ−ドID,車両I
D,位置および方向を含めて課金テ−ブル要求を送信す
ると、報知局30のコントロ−ラ32は、これを受信し
て、カ−ドID,車両ID,位置および方向を表わすデ
−タを内部メモリにセ−ブして、この要求に応答して
(41,42)、デ−タベ−スFDBの課金テ−ブルを
アンテナ40で発信する(44)。そして、受信したカ
−ドID又は車両IDが、監視デ−タベ−スWDBに記
憶されているトラブル(粉失,盗難,再発行にて廃棄,
不法複製)カ−ドID又は盗難,事故車両IDであるか
を、管理ユニット33を介して検索する(45)。そし
てそのようなものであると、カ−ドID,車両ID=車
両No.,トラブルの内容および現在位置(受信デ−
タ)および現在時刻を、監視デ−タセットとして、端末
PCのディスプレイに表示しプリントアウトすると共
に、管理センタ50およびカ−ド発行&精算スポット7
1〜73に送信する。これらの機関は、トラブルの内容
に応じたデ−タ登録やアクションをとることができる。
【0060】報知装置1の報知制御ECU2が、課金エ
リアに入ったことを示す入車報知デ−タを発信し、報知
局30のコントロ−ラ32がこれを受信すると、コント
ロ−ラ32は、カ−ドID,車両ID,現在位置,方向
およびカ−ド残高を内部メモリにセ−ブして、位置デ−
タに基づいて進入道路(エリア入出口)を特定して、入
出車デ−タベ−スTDBの該進入道路宛ての入車量を1
インクレメントする(48)。そして、カ−ド残高が負
(マイナス)かをチェックして(49)、負であると、
端末PCにこのデ−タ(カ−ドID,車両ID,現在位
置,方向およびカ−ド残高)を与えてディスプレイに表
示しプリントアウトすると共に、管理ユニット33を介
して未納デ−タベ−スCDBに該当カ−ドID又は該当
車両IDがあるかをチェックして、あれば未納デ−タベ
−スCDBの該当のもののカ−ド残高を今回値に更新す
る。該当が無かった場合には、今回の入手デ−タ(カ−
ドID,車両ID,現在位置,方向およびカ−ド残高)
を未納デ−タベ−スCDBに新規登録する(50)。そ
して、すでに説明したIDチェック等(45,46)を
行なう。
【0061】報知装置1の報知制御ECU2が、課金エ
リアを出たことを示す出車報知デ−タを発信し、報知局
30のコントロ−ラ32がこれを受信すると(53)、
コントロ−ラ32は、カ−ドID,車両ID,現在位置
および方向を内部メモリにセ−ブして、位置デ−タに基
づいて退出道路(エリア入出口)を特定して、入出車デ
−タベ−スTDBの該退出道路宛ての出車量を1インク
レメントする(54)。そしてすでに説明したIDチェ
ック等(45,46)を行なう。
【0062】カ−ド発行&精算スポット71〜73から
精算デ−タ(カ−ドID,車両IDおよびカ−ド残高)
が送られて来るとコントロ−ラ32は、受信したカ−ド
残高が+であると未納デ−タベ−スCDBの該当IDの
デ−タを消去(未納登録を消去)する。カ−ド残高がな
お負(マイナス)であると該当IDのカ−ド残高を受信
カ−ド残高に更新する。
【0063】デ−タベ−スCDB,FDB,WDBおよ
びTDBのデ−タは、端末PCおよび管理センタ50で
管理(読出し,転送,出力,書き込み,消去)すること
ができる。端末PC又は管理センタ50がコントロ−ラ
32にアクセスすると、コントロ−ラ32はそれの指示
に従ったデ−タ処理(読出し,転送,出力,書き込み,
消去)を行なう(58)。管理センタ50は、課金エリ
ア内,外の交通管理および料金徴収管理、ならびに、ト
ラブルカ−ドおよび車両の監視および追跡を行なうもの
である。管理センタ50は交通管理のために、定期的お
よび適宜に入出車デ−タベ−スTDBのデ−タを参照し
て、課金エリア内の車両滞留量(各エリア入出口の入車
量の和−出車量の和),その微分値(渋滞傾向,緩和傾
向)を所定時間帯区分で算出して交通量の動向を把握
し、短時間視点では交通情報広報を行ない、長時間視点
では、課金テ−ブルの修正,撤廃等を行なう。料金徴収
管理においては、未納デ−タベ−スCDBの、カ−ド残
高の負値の絶対値が大きい車両(の所有者)に対して未
払料金の徴収作業を行なう。監視デ−タベ−スWDBの
デ−タは、トラブルカ−ドおよび車両の発見に利用され
る。
【0064】報知装置1の報知制御ECU2に接続した
操作,表示ボ−ド3には、緊急通報スイッチがあり、運
転者がこれを操作すると報知制御ECUは、車両ID,
現在位置および方向を含む救求デ−タをアンテナANT
tで、所定周期で発信する。これを受信すると報知局3
0は、救求発生と車両ID,現在位置および方向を端末
PCに表示しプリントアウトすると共に、救求デ−タを
管理センタ50に転送する(51,52)。
【0065】以上に説明した実施例は課金システムであ
り、高速道路網の各インタ−の内側(高速道路上),中
間地点,一般道路網の特定地域等を課金エリアに定め
て、そこを通過する車両に課金することができる。しか
し本発明は、課金システムのみならず、特定エリアの交
通規制情報,渋滞情報等を報知する交通報知システム,
特定エリアに関する案内,警告(地域の解説,案内,地
域内注意事項,進入禁止,危険報知)を自動報知するシ
ステムにも実施しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例のシステム構成の概要を示
すブロック図である。
【図2】 図1に示す車載報知装置1の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】 図1に示す報知局30の構成を示すブロック
図である。
【図4】 図2に示す報知制御ECU2の報知制御動作
の一部を示すフロ−チャ−トである。
【図5】 図2に示す報知制御ECU2の報知制御動作
の残部を示すフロ−チャ−トである。
【図6】 図3に示すコントロ−ラ32の広報処理動作
を示すフロ−チャ−トである。
【図7】 道路網に設定した課金エリアを示す平面図で
ある。
【符号の説明】
ANTt,ANTg,40:アンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柿 原 正 樹 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 柳 澤 崇 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対地位置を検出する手段;エリア特定情報
    およびエリア内管理情報を記憶するための記憶手段;前
    記対地位置検出手段が検出した対地位置と前記記憶手段
    のエリア特定情報に基づき、エリア特定情報が表わすエ
    リアに対する報知装置の位置関係情報を生成する報知制
    御手段;および、 該位置関係情報、ならびに、前記エリア特定情報および
    エリア内管理情報が表わす情報を使用者に報知するため
    の報知手段;を備える、使用者によって携帯され又は移
    動体に搭載される報知装置。
  2. 【請求項2】対地位置を検出する手段;課金エリア特定
    情報,エリア内課金情報およびクレジット情報を記憶す
    るための記憶手段;前記対地位置検出手段が検出した対
    地位置と前記記憶手段の課金エリア特定情報に基づき、
    課金エリア特定情報が表わす課金エリアに対する報知装
    置の位置関係情報を生成し、課金エリアに対する対地位
    置の外/内の変化に対応して前記記憶手段のクレジット
    情報を更新する報知制御手段;および、 前記位置関係情報、ならびに、課金エリア特定情報,エ
    リア内課金情報およびクレジット情報が表わす情報を使
    用者に報知するための報知手段;を備える、使用者によ
    って携帯され又は移動体に搭載される報知装置。
  3. 【請求項3】使用者によって携帯され又は移動体に搭載
    される報知装置であって、対地位置を検出する手段;エ
    リア特定情報を受信する通信手段;受信したエリア特定
    情報を記憶するための記憶手段;前記対地位置検出手段
    が検出した対地位置と前記記憶手段のエリア特定情報に
    基づき、エリア特定情報が表わすエリアに対する報知装
    置の位置関係情報を生成する報知制御手段;および、該
    位置関係情報を使用者に報知するための報知手段;を含
    む報知装置、および、 エリア特定情報を記憶するための広報情報記憶手段;お
    よび、該広報情報記憶手段のエリア特定情報を発信する
    送信手段;を含む送信局、を備える報知システム。
  4. 【請求項4】使用者によって携帯され又は移動体に搭載
    される報知装置であって、対地位置を検出する手段;課
    金エリア特定情報およびエリア内課金情報を受信するた
    めの通信手段;受信した課金エリア特定情報およびエリ
    ア内課金情報、ならびに、クレジット情報を記憶するた
    めの記憶手段;前記対地位置検出手段が検出した対地位
    置と前記記憶手段の課金エリア特定情報に基づき、課金
    エリアに対する報知装置の位置関係情報を生成し、課金
    エリアに対する対地位置の外/内の変化に対応して前記
    記憶手段のクレジット情報を更新する報知制御手段;お
    よび、前記位置関係情報、ならびに、課金エリア特定情
    報,エリア内課金情報およびクレジット情報が表わす情
    報を、使用者に報知するための報知手段;を含む報知装
    置、および、 エリア特定情報およびエリア内課金情報を記憶するため
    の広報情報記憶手段;および、該広報情報記憶手段のエ
    リア特定情報およびエリア内課金情報を発信するための
    通信手段;を含む送信局、を備える報知システム。
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