JPH11211423A - 基板の測定方法 - Google Patents

基板の測定方法

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JPH11211423A
JPH11211423A JP1956398A JP1956398A JPH11211423A JP H11211423 A JPH11211423 A JP H11211423A JP 1956398 A JP1956398 A JP 1956398A JP 1956398 A JP1956398 A JP 1956398A JP H11211423 A JPH11211423 A JP H11211423A
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substrate
sharpness
thickness
maximum value
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JP1956398A
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English (en)
Inventor
Yoko Irie
洋子 入江
Hiroya Koshishiba
洋哉 越柴
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基材上に形成されたレジスト膜のような透明
または半透明の物体層の厚さを非破壊で高精度に測定す
る。 【解決手段】 基材2上に透明なレジスト膜3が形成さ
れたプリント基板1をZステージ4に載置し、これにレ
ジスト膜3側から照明光Lを照射する。まず、この照明
光Lの焦点位置Sが基材2内に位置するように、Zステ
ージ4の高さを設定し、そこから順にピッチΔzずつ降
下させていく。このため、プリント基板1に対しては、
照明光Lの焦点位置SがΔzのピッチで順次上昇してい
くことになる。そして、Zステージ4のピッチΔzの夫
々の高さ位置毎に、プリント基板1からの照明光LをC
CDカメラ10が受光し、得られる夫々の画像データ毎
に画像の鮮明度を検出し、この鮮明度の分布から2つの
鮮明度が極大となるZステージ4の高さ位置を求め、こ
れら高さ位置からレジスト膜3の厚さを求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工業製品の外観検
査に係り、特に、プリント基板などの回路基板の基材に
塗布されたレジスト膜などの透明または半透明な物体層
の厚さなどを測定する基板の測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プリント基板の製法は、ビルドア
ップ製法が主流となってきている。このビルドアップ製
法とは、基材の上に配線パターンや絶縁のためのレジス
ト膜を交互に1層ずつ積み上げていく製法である。その
ために、レジスト膜の厚さの誤差は非常に小さくする必
要があり、また、レジスト膜は高精度な平坦度を保つ必
要がある。従って、レジスト膜の膜厚測定の必要性が高
まってきている。
【0003】このために、従来では、機械的に直接膜厚
を測定する方法や光学測定機器を用いて膜厚を測定する
方法など、種々の方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、レジストを塗
布した後、レジスト膜の厚さを機械的に直接測定する方
法としては、レジスト膜を部分的にレーザなどで除去し
て厚さを測定する方法があるが、これは破壊検査であっ
て、製品となるプリント基板を破壊してしまうことにな
る。また、厚みゲージでレジスト膜の塗布部分と塗布さ
れていない部分との厚さを夫々測定し、これら測定され
た厚さの差をレジスト膜の厚さとする方法があるが、そ
の測定精度は低いものである。
【0005】光学測定機器を用いてレジスト膜の膜厚を
測定する方法としては、その1つとして、干渉計を用た
方法が知られている(例えば、「干渉色を利用した膜厚
測定装置の開発」中央精機(株))。しかし、これは、
ウエハ表面上の1〜10μm程度のレジスト膜厚を測定
するものであり、プリント基板上のレジスト膜のよう
に、30〜100μmの厚さを測定することはできな
い。
【0006】また、共焦点方式でレジスト膜の厚さを測
定する方法が知られている(例えば、特開平8ー210818
号公報)。しかし、この方法は、共焦点光学系を必要と
するために、光学系の構成が複雑であり、従って、非常
に高額な装置を必要とする。
【0007】一方、検出した信号から物体の3次元形状
を再現する方法は数多く知られている。例えば、特開昭
63ー131116号公報には、対象物からの反射光をレンズで
集光し、その集光位置にピンホールを配置して対象物の
立体形状を検出する共焦点と呼ばれる方法が開示されて
いる。また、特開平3ー63507号公報には、検出位置を連
続的に変化させて複数の画像を得、得られた画像群にお
ける各画素の空間分解能、即ち、ぼけ量から焦点位置を
求めることにより、対象物の3次元形状を検出する、一
般に、SFF(Shape From Focus)と呼ばれる方法が開示さ
れている。
【0008】しかし、これらは対象物の表面形状を求め
る検出方法であり、透明または半透明な物体の厚さを測
定することはできない。
【0009】本発明の目的は、かかる問題を解消し、レ
ジスト膜のような透明または半透明な物体層の厚さなど
を、非破壊で高精度に、かつ単純な光学系を用いて測定
することができるようにした基板の測定方法で提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、従来対象物表面の立体形状を検出するた
めに用いられていた上記のSFF(Shape From Focus)検出
方法における中間出力である鮮明度、即ち、焦点測度
(焦点の合い具合を示す値)の分布を用いて、基材上の
透明または半透明な塗布膜の厚さを測定するものであ
る。
【0011】即ち、この塗布膜側から該基板に照明光を
照射し、その照明光の焦点位置を順次異ならせ、該塗布
膜を透過した光を検出して夫々の焦点位置毎に画像を
得、得られた各画像の鮮明度を求める。この鮮明度は、
例えば、画像の2次微分値でよい。照射光が塗布膜の表
面や底面(塗布膜と基材との界面)に合焦した場合に
は、その表面あるいは底面の模様がはっきり検出できる
ので、このとき得られる画像の2次微分値は極大値を示
す。また、塗布膜の表面と底面との間、即ち、塗布膜の
内部で照射光が合焦したときには、2次微分値は小さく
なる。従って、2次微分値のこれら2つの極大値を示す
焦点位置の差からこの塗布膜の厚さを求めることができ
る。
【0012】また、上記塗布膜と基材との界面に合焦し
たときに、画像の2次微分値が極大値を示すためには、
塗布膜と基材との界面の模様が明瞭に得られなければな
らない。しかし、塗布膜と基材との接着部分では、基材
の凹凸を塗布膜が埋めて密着しており、模様が明瞭に得
られない場合がある。このような場合には、塗布膜と基
材との界面に照射光が合焦しても、そのとき得られる画
像の2次微分値は明確な極大値を示さない。
【0013】ところで、プリント基板の場合、一般に、
その基材の表面に金属の配線パターンが形成されてお
り、さらに、その配線パターンを覆うように、基材上に
レジストが塗布される。この場合、配線パターンの厚さ
は、設計で決定されていて既知である。
【0014】そこで、本発明は、かかるプリント基板の
レジスト膜の膜厚を測定する場合、直交位の偏光照明,
偏光検出、即ち、照明光の偏光方向と同じ偏光方向の検
出光をカットする偏光照明,偏光検出を用いるものであ
り、基材上の配線パターンが設けられた部分とこれが設
けられていない部分との境目が視野内に入るように、照
明光を照射する。
【0015】これによると、配線パターンは暗く、ま
た、基材の表面は明るく検出される。これにより、基材
上の配線パターンが設けられた部分とこれが設けられて
いない部分との境目が明瞭に検出されるから、この配線
パターンが形成されている部分と形成されていない部分
との境界の2次微分値は、照明光の合焦時、極大値を示
すことになる。このときの焦点位置が配線パターンの表
面の位置である。従って、この配線パターンの表面の焦
点位置とレジスト膜の表面に照明光が合焦したときの焦
点位置との差に既知である配線パターンの厚さを加える
ことにより、レジスト膜の厚さを求めることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。図1は本発明による回路基板の測定方
法の第1の実施形態を適用した測定装置を示す構成図で
あって、1はプリント基板、2は基材、3はレジスト
膜、4はZステージ、5はハロゲンランプ、6は照明レ
ンズ、7はハーフミラー、8は対物レンズ、9は結像レ
ンズ、10はCCDカメラ、11は画像取込ボード、1
2はワークステーション、13はステージコントローラ
ドライバ、14は通信回線、15は専用配線、Sは焦点
位置、Lは照明光である。ここで、この実施形態はプリ
ント基板1上のレジスタ膜3の膜厚を測定するものとす
る。
【0017】同図において、試料であるプリント基板1
は、エポキシで形成された基材2上に透明なレジスタ膜
3が塗布されているものであり、このレジスタ膜3の膜
厚測定のために、Zステージ4上に載置される。Zステ
ージ4は、専用配線15を介してステージコントローラ
ドライバ13に接続され、また、このステージコントロ
ーラドライバ13はワークステーション12と、例え
ば、RS232−C規格の通信回線14で接続されており、ワ
ークステーション12から制御信号が供給されるステー
ジコントローラドライバ13によって駆動されることに
より、矢印で示すz方向(即ち、プリント基板1の載置
面に垂直な方向であって、また、これに載置されたプリ
ント基板1の厚み方向)に移動可能となっている。
【0018】このようにZステージ4にプリント基板1
が載置された状態で、ハロゲンランプ5から照明光Lが
出射され、照明レンズ6,ハーフミラー7及び対物レン
ズ8を介してプリント基板1に照射される。そして、プ
リント基板1の基材2の表面などからの反射光は、対物
レンズ8,ハーフミラー7及び結像レンズ9を介してC
CDカメラ10に受光され、光電変換されて画像信号が
得られる。この画像信号は、画像取込ボード11で画像
データに変換された後、ワークステーション12に取り
込まれる。
【0019】なお、対物レンズ8,結像レンズ9の光軸
はCCDカメラ10の受光面の中心と一致しており、プ
リント基板1からの光の対物レンズ8と結像レンズ9と
を介して受光される範囲がCCDカメラ10の視野であ
る。ここでは、この視野の中心が受光面の中心となるよ
うにしている。
【0020】次に、図2〜図5により、図1に示す測定
装置の動作、即ち、本発明による回路基板の測定方法の
第1の実施形態について説明する。但し、図2は図1に
示した測定装置の動作シーケンスを示すフローチャー
ト、図3は膜厚測定のためのZステージ4の移動動作を
示す図、図4及び図5は図1におけるワークステーショ
ン12における処理を示す図である。
【0021】ワークステーション12が通信回線14を
介してステージコントローラドライバ13に移動指令を
送ると、ステージコントローラドライバ13は専用配線
15を介してZステージ4に駆動信号を送り、これによ
り、Zステージ4はワークステーション12からの移動
指令に応じた距離だけ移動する。
【0022】そこで、図2において、Zステージ4は、
プリント基板1が載置された後、ワークステーション1
2からの移動指令により、まず、初期状態として、z方
向の予め決められた座標位置z=zmaxに設定される(ス
テップ201)。図3(a)はこの初期状態を示してお
り、Zステージ4は最も上昇された位置にあって、照明
光Lの焦点位置Sはレジスタ膜3の底面(即ち、基材2
側の面)よりも下側(即ち、基材2内)にある。
【0023】そして、ワークステーション12は、Zス
テージ4がこのz=zmaxの位置にあるときのCCDカ
メラ10からの画像信号を、画像取込ボード11を介
し、画像データI(z)として取り込み(ステップ20
2)、その2次微分値I"(z)(ここでは、画像の鮮明
度、即ち、焦点測度として、2次微分値I"(z)を用い
るものとしている)を求める(ステップ203)。この処
理が終わると、ワークステーション12はステージコン
トローラドライバ13に移動指令を送り、Zステージ4
をz方向に所定の微小ピッチΔzだけ移動(降下)させ
る(ステップ204)。これにより、Zステージ4は初期
位置z=zmaxからピッチΔzだけ降下したz座標位置 z=zmax−Δz=b にあることになるが、この状態を図3(b)に示す。
【0024】このz方向の座標位置z=bで予め決めら
れた最降下位置z=zminに達していなければ(ステップ
205)、Zステージ4がこのz方向の座標位置z=b
にある状態でステップ202〜205の動作を行ない、
このときの画像データI(z)の2次微分値I"(z) を求
める。
【0025】以下同様にして、Zステージ4を微小ピッ
チΔzずつz方向に移動させることにより、図3(c),
(d),(e)に示す順に状態を変えていき、夫々の状態毎
に画像データI(z)の2次微分値I"(z)を求める。そ
して、z=zminを越えると(ステップ205。なお、
このステップ205での図示するz>zminは、Zステ
ージ4のz方向の座標位置がz=zminの位置よりも降
下したことを示す)、以上の動作を終了する。
【0026】このようにして、z方向の座標位置z=z
max〜zminまで範囲でのZステージ4の微小ピッチΔz
ずつ異なる位置での、即ち、図3(a),(b),(c),
(d),(e)に示す夫々の状態での画像データI(z)の
2次微分値I"(z)が求まることになる。
【0027】ここで、2次微分の演算としては、例え
ば、ラプラシアン演算を用いることができる。図4はラ
プラシアンによる2次微分演算を説明するための図であ
って、1マスを1画素としてとして、○印で示す画素を
画素p0とし、この画素p0からピッチΔx,Δy離れた
4個の△印で示す画素を夫々p1,p2,p3,p4として、 ○印で示す画素p0のデータ値:I(x,y,z) △印で示す画素p1のデータ値:I(x−Δx,y,z) △印で示す画素p2のデータ値:I(x+Δx,y,z) △印で示す画素p3のデータ値:I(x,y+Δy,z) △印で示す画素p4のデータ値:I(x,y−Δy,z) とすると、画素p0に対する2次微分値I"(x,y,z)、
即ち、2次微分値I"(z)のラプラシアン演算は、 I"(x,y,z)=|2I(x,y,z)−I(x−△x,y,z)−I(x+△x,y,z)| +|2I(x,y,z)−I(x,y−△y,z)−I(x,y+△y,z)| ……(1) で表わされる。
【0028】ここで、かかる2次微分演算は、必ずしも
CCDカメラ10(図1)で得られる画像全面に対して行
なう必要はなく、視野内の測定したい領域に対してのみ
行なうようにしてもよい。例えば、測定したいポイント
をCCDカメラ10の視野中心に配置し、視野の中心付
近の所定数の画素に対してのみ演算を行なえばよい。上
記の場合には、照明光Lはこれら画素を含むようにプリ
ント基板1に照射されるものであって、測定したいポイ
ントが画素p0、視野の中心付近の所定数の画素が画素
1,p2,p3,p4であり、上記式(1)でのx,y,z及
びΔx,Δyの値は一定である。Zステージ4は、図示
しない手段により、z方向に垂直なx,y方向にも移動
可能であり、上記のように画素p0,p1,p2,p3,p4
位置を設定するために、Zステージのx,y方向の位置
を調整することができる。
【0029】以上のように膜厚の測定を行なった場合、
図3(a)に示すz=zmax のZステージ4の状態で、上
記のように、照明光Lの焦点位置Sがレジスタ膜3の底
面よりも下方の基材2内にあるが(勿論、この場合に
は、照明光Lは、集束する前に、基材2の表面で反射さ
れる)、いま、図3(b)に示すz=b(=zmax−Δz)の
Zステージ4の状態で照明光Lの焦点位置Sがレジスタ
膜3の底面に一致し、図3(c)に示すz=c(=zmax
−2・△z)の状態で照明光Lの焦点位置Sがレジスタ
膜3の表面と底面との間、即ち、レジスタ膜3の内部に
あり、図3(d)に示すz=c(=zmax−3・△z)のZ
ステージ4の状態で照明光Lの焦点位置Sがレジスタ膜
3の表面に一致し、図3(e)に示すz=zmin(=zmax
−4・△z)のZステージ4の状態で照明光Lの焦点位
置Sがレジスタ膜3の表面の上側にあるものとする。
【0030】ここで、z=zmax,b,c,d,zmin
の2次微分値I"(z)を夫々 I"(zmax),I"(b),I"(c),I"(c),I"
(zmin) とし、Zステージ4のz座標を横軸としてかかる2次微
分値をプロットすると、図5に示されるようになる。
【0031】レジスタ膜3の表面や底面、基材2の表面
などは、完全な平面ではなく、わずかではあるが、細か
い凹凸があって、この凹凸によって模様が形成されてい
る。そこで、照明光Lがこのレジスタ膜3の表面や底
面、基材2の表面に合焦すると、CCDカメラ10から
みると、かかる模様がはっきり見えることになる。この
ように模様がはっきりする画像データI(z)がこのC
CDカメラ10から画像取込ボード(図1)を介して得
られると、この画像データI(z)のこの2次微分値I"
(z)は、上記式(1)から明らかなように、合焦位置
がかかる面からずれて模様がはっきりしない場合に比
べ、大きな値となる。
【0032】従って、図5に示すように、図3(b)に
示すZステージ4の座標位置がz=b、即ち、レジスタ
膜3の底面に照明光Lの焦点位置Sが一致したときと、
図3(d)に示すZステージ4の座標位置がz=d、即
ち、レジスタ膜3の表面に照明光Lの焦点位置Sが一致
したときとで2次微分値I"(z)は極大値となる。この
ことから、まず、2つの極大の2次微分値I"(z)での
距離差t'として、 t'=│b−d│ ……(2) 求め、レジスタ膜3の屈折率をNとすると、このレジス
タ膜3の真の膜厚tが、 t=N×t’ ……(3) として求めることができる。
【0033】ところで、上記の説明では、Zステージ4
は図3に示した5通りの状態をとるものとし、そのうち
のz=bのときに照明光Lの合焦点Sがレジスタ膜3の
底面に一致して(即ち、照明光Lがレジスタ膜3の底面
に合焦して)、そのときの2次微分値I"(z)が極大値
となり、また、z=dのときに照明光Lの合焦点Sがレ
ジスタ膜3の表面に一致してそのときの2次微分値I"
(z)が極大値となるものとしたが、Zステージ4のピッ
チ△zが大きい場合には2次微分値I"(z)が極大値を
とるときの座標位置z=bと真の極大値をとる座標位置
との間で最大ピッチ△zの誤差が発生する。
【0034】これに対処するためには、ピッチ△zを小
さくとるようにすればよいが、そうしなくとも、以下の
ように補間法を用いることにより、ピッチ△zを比較的
大きな値としながら、実際に2次微分値I"(z)が極大
値をとる座標位置zを精度良く求めることができる。
【0035】即ち、上記のように画像データI(z)の2
次微分値I"(z)を求めたところ、図6に示すように、
座標位置z=bで2次微分値I"(z)が極大値であった
とする。これに対し、この2次微分値I"(b)が真の極
大値が否かを判定するために、座標位置z=bから上下
Δzだけ離れている同様にして測定した座標位置z=b
±Δzでの2次微分値I"(b−Δz),I"(b+Δz)を
比較し、 I"(b−Δz)=I"(b+Δz) であるときには、上記の2次微分値I"(b)を真の極大
値とするが、 I"(b−Δz)≠I"(b+Δz) のときには、2次微分値I"(b)を真の極大値とせず、
図6に示すように、2次微分値I"(b+Δz),I"
(b),I"(b−Δz)がガウス分布に近似していると仮
定して、これら間の補間を行ない、得られる分布から2
次微分値I"(z)の真の極大値での座標位置z=zpeak
を求めるようにする。
【0036】これにより、2次微分値I"(z)が極大値
をとる座標位置zの測定誤差をピッチ△zよりも充分小
さくできて、この座標位置zの測定精度が著しく向上す
る。勿論、かかる演算はワークステーション12(図1)
で行なわれるようにする。
【0037】以上では、基材2に1層のレジスタ膜3が
設けられているプリント基板1を例として説明したが、
図7に示すように、基材2上に複数のレジスト膜31,
32が順次積層されたプリント基板1もあり、このよう
なプリント基板1に対しても、夫々のレジスタ膜31,
32の膜厚を測定することができる。
【0038】即ち、このようなプリント基板1について
も、これを図1に示す測定装置のZステージ4に載置
し、図2,図3で説明したようにして、Zステージ4を
ピッチΔzずつ移動させる毎に画像データI(z)の2
次微分値I"(z)を求めると、レジスト膜31の底面と
レジスト膜31,32の境界面とレジスト膜32の表面
とに夫々照明光Lの焦点位置Sが一致したとき、極大の
2次微分値I"(z)が得られる。従って、得られた2次
微分値I"(z)を、上記のように、プロットしてグラフ
に示すと、図8に示すようになる。
【0039】この図8において、座標位置z=z1
2,z3で2次微分値I"(z)が極大値をとるとする
と、座標位置z=z1は、照明光Lの焦点位置Sが図7
に示すプリント基板1のレジスト膜31の底面(即ち、
レジスト膜31での基材2側の面)に一致したときのZ
ステージ4のz方向の座標位置であり、z=z2は、照
明光Lの焦点位置Sが図7に示すプリント基板1のレジ
スト膜31の表面(従って、レジスト膜32の底面)に
一致したときのZステージ4のz方向の座標位置であ
り、z=z3 は、照明光Lの焦点位置Sが図7に示すプ
リント基板1のレジスト膜32の表面に一致したときの
Zステージ4のz方向の座標位置である。
【0040】そこで、いま、レジスト膜31,32の屈
折率を夫々N1,N2とすると、上記式(2),(3)に
より、これらレジスト膜31,32の膜厚t1,t2は夫
々、 t1=N・│z1−z2│ t2=N・│z2−z3│ として求めることができる。
【0041】一般に、m層のレジスト膜が基材2上に順
次積層されているプリント基板1に対しては、図1に示
す測定装置により、2次微分値I"(z)の極大値が(m+
1)個の座標位置zで生ずることになり、これらの座標
位置zからこれらm層夫々のレジスト膜の膜厚を求める
ことができる。
【0042】なお、上記の実施形態は、レジスト膜の屈
折率Nを既知としてプリント基板1に積層されたレジス
ト膜の膜厚を測定するものであったが、この実施形態の
応用例として、図1に示した測定装置を用いてプリント
基板1のレジスト膜の屈折率Nの測定方法を説明する。
【0043】膜厚の測定対象とするプリント基板のレジ
スト膜と同じレジスト膜が設けられたサンプル基板を用
意し、まず、図1に示した測定装置を用いて図6や図8
で示したような2次微分値I"(z)の座標位置z1,z2
を求め、上記式(2)に示すように、これら間の距離差
t'を t'=│z1−z2│ として求める。
【0044】次いで、このサンプル基板のレジスト膜の
一部をレーザで剥離し、レジスト膜の表面と底面との間
の距離を求める。これがこのレジスト膜の真の膜厚tで
ある。しかる後、この真の膜厚tと上記の距離差t' と
を上記式(3)に代入することにより、このレジスト膜
の屈折率Nが得られることになる。
【0045】このようにして、レジスト膜の屈折率が求
められると、同じレジスト膜を用いた実際の製品として
のプリント基板でのこのレジスト膜の膜厚を、上記のよ
うにして、求めることができる。
【0046】ところで、レジスト膜と基材との界面に照
明光を合焦したときに焦点測度が極大値を示すようにす
るためには、レジスト膜と基材との界面の模様が明瞭で
なければならない。しかし、レジスト膜と基材との接着
部分では、基材の凹凸をレジストが埋めてこれらが密着
しており、模様が明瞭でない場合がある。このような場
合には、レジスト膜と基材との界面に照明光が合焦して
も、焦点測度が明確な極大値を示さない。
【0047】プリント基板の製法として、ビルドアップ
製法が知られている。これは、基材の上に配線パターン
や絶縁のためのレジスト膜を交互に1層ずつ積み上げて
いく製法であり、図9はかかるビルトアップ製法で製造
されたプリント基板の断面を示すものである。
【0048】同図において、スルーホール16が適宜設
けられた基材2の両面に、金属の配線パターン17が適
宜形成され、かかる配線パターン17を被うように、所
定の厚さでレジスト膜3が形成される。そして、かかる
レジスト膜3の表面にも金属の配線パターン17が適宜
形成され、また、レジスト膜3にビアホール18が適宜
形成され、これに金属膜を形成することにより、基材2
の表面に形成された所定の配線パターン17とレジスト
膜3の表面の所定の配線パターン17とを接続するよう
にしている。スルーホール16も、同様にして、基材2
の両面に形成された配線パターンを接続するのに用いら
れる。
【0049】このように、基材2上に配線パターン17
が設けられたプリント基板1でのレジスト膜3の厚さを
測定する場合、かかる配線パターンを利用することによ
り、得られる画像の2次微分値I"(z)の極大値が明
瞭に現われるようにすることができる。
【0050】図10はかかるプリント基板を簡略化して
示す図であって、2aは基材の表面、3aはレジスト膜
の表面、17aは配線パターン17の表面、19は境
界、19aは配線パターン17の表面17aの辺であ
り、前出図面に対応する部分には同一符号を付けてい
る。
【0051】同図において、このプリント基板1では、
基材2の表面2aの一部に金属の配線パターン17が形
成されており、さらに、この配線パターン17を覆うよ
うに、基材2上にレジスト膜3が塗布されている。基材
2の表面2aでの境界19は、配線パターン17が形成
されている部分と形成されていない部分との境を表わす
ものであり、また、配線パターン17の表面17aの辺
19aはこの境界19の真上にあって、この境界19に
平行である。
【0052】かかるプリント基板1において、レジスト
膜3の膜厚を測定するものであるが、ここで、測定対象
となるのは、基材2の表面2aからレジスト膜3の表面
3aまでの膜厚tである。なお、配線パターン17の厚
さをhとし、配線パターン17の表面17a上に塗布さ
れているレジスト膜3の膜厚をh'とすると、求めよう
とするレジスト膜3の膜厚tは、 t=h+h’ である。ここで、配線パターン17の厚さhは設計で決
定され、従って、既知である。
【0053】このようなプリント基板1についても、先
に図3などで説明した第1の実施形態のように、基材2
の表面2aの配線パターン17が形成されていない部分
に対して測定を行なうことにより、レジスト膜3の膜厚
tを測定することができれば、それでよいが、ここで
は、照明光Lを基材2の表面2aに合焦させても、明確
な模様を検出することができず、従って、この場合の画
像データI(z)の2次微分値I"(z)が明確な極大値を
表わさないものとする。従って、この場合には、上記第
1の実施形態を用いることができない。
【0054】そこで、かかるプリント基板1に対して
は、本発明の第2の実施形態として、上記のように、基
材2の表面2aの代わりに、配線パターン17の表面1
7aでの辺19aを利用するものであって、以下、図1
1及び図12により、この第2の実施形態について説明
する。
【0055】図11はこの第2の実施形態を用いた測定
装置を示す構成図であって、20はポラライザ(偏光
子)、21はアナライザ(検光子)であり、図1及び図
10に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明
を省略する。
【0056】同図において、この第2の実施形態は偏光
方式によるものであって、照明レンズ6とハーフミラー
7との間にポラライザ20を、また、ハーフミラー7と
結像レンズ9との間にアナライザ21を夫々設けたもの
である。これ以外の構成は図1に示した測定装置と同様
である。
【0057】ハロゲンランプ5から出射される照明光L
は、ポラライザ20で偏光方向が一定の照明光L'に変
換された後、図1に示した測定装置と同様に、プリント
基板1にレジスト膜3側から照射される。照射された偏
光光L'はプリント基板1で反射され、その反射光は、
図1に示した測定装置と同様に、対物レンズ8とハーフ
ミラー7を通った後、アナライザ21と結像レンズ9を
介して検出光L"としてCCDカメラ10に受光され
る。
【0058】ここで、ポラライザ20とアナライザ21
とは直交位、即ち、偏光格子が直交するように配置され
ており、照明光L'の偏光方向と同じ偏光方向の検出光
L"をカットする。
【0059】この第2の実施形態では、まず、基材2の
表面2aの境界19の画像がCCDカメラ10の視野の
中心を横切るような位置になるように、Zステージ4の
x,y方向の位置調整を行なうことにより、プリント基
板1の初期位置を設定する。
【0060】かかる設定の後、照明光L'がプリント基
板1に照射されると、金属からなる配線パターン19の
表面では、この照明光L'と偏光方向が同じ正反射光が
生じ、これがアナライザ21でカットされてCCDカメ
ラ10に受光されない。これに対し、基材2の表面2a
では、照明光L'が乱反射して散乱光が生ずる。この散
乱光は偏光方向がランダムであり、このため、偏光方向
L'とは異なる成分がアナライザ21を通過してCCD
カメラ10に受光される。この結果、CCDカメラ10
が検出する画像は、基材2の配線パターン17が形成さ
れていない表面2aの部分で明るく、配線パターン17
の表面17aの部分で暗く、境界19がこれら明るい部
分と暗い部分の境目として現われる。
【0061】この第2の実施形態においても、図2,図
3で説明したのと同様に、Zステージ4をz方向にピッ
チΔzで順次移動(降下)させ、その移動毎に画像デー
タI(z)の2次微分値I"(z)を求め、得られた2次
微分値I"(z)のZステージ4のz座標位置に対する
分布からその極大値を呈するz座標位置を求めてレジス
ト膜3の膜厚tを求めるようにするものであるが、この
2次微分値I"(z)の極大値は、照明光L'の焦点位置
Sが配線パターン17の表面17aを含む平面に一致し
た(以下、これを照明光L'が配線パターン17の表面
17aに合焦するという)ときと照明光L'の焦点位置
Sがレジスト膜3の表面3aに一致したとき(即ち、照
明光L'がレジスト膜3の表面3aに合焦していると
き)とで現われる。前者については、照明光L'が配線
パターン17の表面17aに合焦したときには、CCD
カメラ10で検出される画像でレジスト膜17の表面1
7aの辺19aの画像が最も明確になるからである。
【0062】このようにして、いま、照明光L'が配線
パターン17の表面17aに合焦して2次微分値I"
(z)が極大となったときのZステージ4のz座標値をz
=zaとし、また、照明光L'の焦点位置Sがレジスト膜
3の表面3aに一致して2次微分値I"(z)が極大と
なったときのZステージ4のz座標値をz=zbとし、
このレジスト膜3の屈折率をNとすると、配線パターン
3上でのレジスト膜3の膜厚h'を、 h'=N×│za−zb│ として求めることができ、従って、基材2上に塗布され
たレジスト膜3の膜厚tは、 t=h'+h となる。ここで、hは、上記のように、また、図10に
示すように、配線パターン17の厚さであり、これは既
知である。
【0063】このように、配線パターン17の表面17
aと基材2の表面2aとの境界19にあるこの表面17
aの辺19aが最もはっきり見えるZステージ4のz座
標位置を、得られた画像データI(z)の2次微分値I"
(z)から求めるものであるが、図10に示すように、
照明光L'が照射される部分が配線パターン17と基材
2のみの部分とに境界19によって2分されているもの
であれば、照射光L’がレジスト膜17の表面17aを
含む平面に合焦していることを検出するために用いる画
像の鮮明度として、画像データI(z)の1次微分値I'
(z)でも充分である。
【0064】図12はこの1次微分値I'(z)の説明図
である。図12(a)は、図11において、照明光L'の
焦点位置Sが配線パターン17の表面17aよりもピッ
チΔzだけ下側にある場合を示しており、このときに得
られる画像を図12(a) ,(1)で示すと、配線パター
ン17の部分と基材2の表面2aとの境がぼけており、
その分断線A−Aに沿う画像データI(z)の波形は図1
2(a),(2)に示すようになる。この波形の立上りは
プリント基板1での境界19を表わすものであり、この
場合、照明光L'の焦点位置Sが配線パターン17の表
面17aからずれているため、緩やかとなっている。こ
こで、かかる画像の鮮明度として1次微分値I'(z)を
用いる場合、この図12(a),(2)に示す波形の1次微
分値I'(z)を求めるのであるが、かかる波形に対する
1次微分値I'(z)=D(b+Δz)は、図12(a),
(3)で示すように、小さい値となって極大とはならな
い。
【0065】図12(b)は、図11において、照明光
L'が配線パターン17の表面17aに合焦した場合を
示しており、このときに得られる画像を図12(b) ,
(1)で示すと、配線パターン17の部分と基材2の表面
2aとの境がはっきりしており、その分断線A−Aに沿
う画像データI(z)の波形は図12(b),(2)に示すよ
うになる。この波形の立上りはプリント基板1での境界
19を表わすものであり、この場合、照明光L'が配線
パターン17の表面17aに合焦しているので、急峻な
ものとなる。そこで、かかる波形の1次微分値I'(z)
を求めると、求めた1次微分値I'(z)=D(b)は、図
12(a),(3)で示すように、非常に大きな値となっ
て極大となる。
【0066】図12(c)は、図11において、照明光
L'の焦点位置Sが配線パターン17の表面17aより
もピッチΔzだけ上側にある場合を示しており、このと
きに得られる画像を図12(c) ,(1)で示すと、その分
断線A−Aに沿う画像データI(z)の波形は図12
(c),(2)に示すようになる。この波形の立上りはプ
リント基板1での境界19を表わすものであり、この場
合、照明光L'の焦点位置Sが配線パターン17の表面
17aからずれているため、緩やかとなっている。そこ
で、かかる波形の1次微分値I'(z)を求めると、求め
た1次微分値I'(z)=D(b−Δz)は、図12
(c),(3)で示すように、小さい値となって極大とは
ならない。
【0067】以上のようにして、1次微分値I'(z)を
用いた場合でも、照明光L'が配線パターン17の表面
17aに合焦した場合のZステージ4のz座標位置を検
出することができる。勿論、Zステージ4をピッチΔz
ずつ移動させて測定を行なうときには、照明光L'を配
線パターン17の表面17aに合焦させることができな
い場合もある。このようなために、先に図6で説明した
ように、実際に得られた2次微分値I"(z)や1次微分
値I'(z)と補間法とを用いて微分値の連続的な分布を
求めるようにすればよい。
【0068】なお、このように1次微分値I'(z)を用
いる場合も、レジスト膜3の表面での照明光L'の合焦
を検出するためには、画像データI(z)の2次微分値
I"(z)を用いる。この場合、図3に示したように、Z
ステージ4をピッチΔzずつ降下させるようにして測定
するときには、まず、降下させる毎に得られる画像デー
タI(z)に対し、1次微分値I'(z)を求めるようにし
て、順次得られる1次微分値I'(z)からその分布を作
成していき、その分布の極大値が得られると、2次微分
値I"(z)に切り換えるようにすればよい。
【0069】図13は以上の実施形態を用いたプリント
基板の製造方法を示すブロック図であって、22はレジ
スト塗布装置、23はレジスト膜厚測定装置、24は制
御装置、25はレジスト剥離装置である。
【0070】同図において、前工程からのレジスト塗布
前のプリント基板の基材B1(その表面に配線パターン
が形成されているものも含む)は、レジスト塗布装置2
2ににより、その表面にレジストが所定厚さで塗布さ
れ、レジスト膜が形成される。レジスト塗布後の基材B
は、膜厚測定装置23により、塗布されたレジスト膜の
厚さが測定される。
【0071】この膜厚測定装置23が上記の実施形態を
用いたものであり、この膜厚測定装置23でレジスト膜
厚が測定される基材Bは、製造コストの観点から判断し
て、一部分、即ち、抜き取り検査でもよい。膜厚を測定
しないものは、基材B6として次工程に送られる。
【0072】また、この膜厚測定装置23で同じ基材B
のレジスト塗布部分の数カ所を選んで膜厚の測定を行な
うことにより、レジスト膜の均一性(塗布むら)も検査
することができる。
【0073】この膜厚測定装置23では、基材Bのレジ
スト膜の厚さを測定すると、測定結果が設計値よりも過
多であるか、不足であるか、または不均一であるという
欠陥検出を行なう。特に、レジスト膜の厚さが不足の場
合には、基材B3として再びレジスト塗布装置22に送
り、レジストの追加塗布を行なう。また、レジスト膜の
厚さが不均一な場合やレジスト膜の厚さが過剰な場合に
は、レジスト剥離装置25で塗布したレジストを剥離
し、基材B2として再びレジスト塗布装置22に送り、
レジストの再塗布を行なう。
【0074】レジスト膜に以上のような欠陥がない基材
は、良品B4として次工程に送られる。また、製造コス
トの観点から判断して、レジスト膜の厚さ欠陥がある基
材は、不良品B5として製造ラインから除去してもよ
い。
【0075】制御装置24は、レジスト塗布装置22の
レジスト組成/量制御S1やスピンドル制御,レジスト
硬化制御を行なうものであり、膜厚測定装置23から欠
陥情報があると、これに応じて、レジスト膜の欠陥を解
消するように、これらの制御によりレジスト塗布装置2
2の動作条件を変更させる。例えば、レジスト膜の膜厚
が不足する欠陥が1回以上発生した場合には、レジスト
の組成や塗布量などの動作条件を変更して、さらなる膜
厚不足欠陥の発生を防ぐシーケンスを設けておく。
【0076】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものでは
ない。例えば、上記各実施形態では、Zステージをz方
向に1ピッチずつ移動させるようにしたが、図1や図1
1において、対物レンズ8の方が同様の移動を行なうよ
うにしてもよい。
【0077】また、画像データの鮮明度を求める方法と
して2次微分値や1微分値を用いたが、照明光がレジス
ト膜の表面や底面,配線パターンの表面に合焦している
ことを検知することができるものであれば、それ以外の
方法による測定量を用いるようにしてもよい。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
基材に形成されたレジスト膜のような透明または半透明
の層の厚さを、非破壊で高精度に測定することが可能と
なる。
【0079】また、本発明によると、レジスト厚さ欠陥
による不良品を排除することができるし、レジスト塗布
装置の異常による大量の不良品の発生を防ぐことができ
る。
【0080】さらに、本発明によると、レジスト膜の膜
厚が設計値の許容誤差範囲内にある高品質のプリント基
板、即ち、そりや歪みが少なく、電気的特性が高品質で
あるプリント基板を製造することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による基板の測定方法の第1の実施形態
を用いた測定装置を示す構成図である。
【図2】図1に示した測定装置の動作を示すフローチャ
ートである。
【図3】図2に示した動作に従うZステージの移動を示
す図である。
【図4】図2のステップ203での2次微分演算の方法
を説明するための図である。
【図5】図2に示した動作処理の結果得られた2次微分
値の分布の一具体例を示す図である。
【図6】図2に示した動作処理の結果得られた2次微分
値の分布の他の具体例を示す図である。
【図7】測定対象となるプリント基板の他の例を示す断
面図である。
【図8】図7に示したプリント基板を測定対象として図
1に示した測定装置で得られる2次微分値の分布を示す
図である。
【図9】ビルドアップ製法で製造されたプリント基板の
一例を示す断面図である。
【図10】ビルドアップ製法で製造されたプリント基板
を簡略化して示す断面図である。
【図11】図10に示したプリント基板を測定対象とす
る本発明による基板の測定方法の第の実施形態を用いた
測定装置を示す構成図である。
【図12】図11に示した第2の実施形態での画像の鮮
明度としての1次微分値を示す図である。
【図13】本発明による基板の測定方法を用いたプリン
ト基板の製造方法の一部分を示す図である。
【符号の説明】
1 プリント基板 2 基材 2a 基材の表面 3,31,32 レジスト膜 3a レジスト膜の表面 4 Zステージ 5 ハロゲンランプ 10 CCDカメラ 11 画像取り込みボード 12 ワークステーション 13 ステージコントローラドライバ 17 配線パターン 17a 配線パターンの表面 19 境界 19a 配線パターンの表面の辺 20 ポラライザ 21 アナライザ L,L’ 照明光 S 照明光の焦点位置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に透明あるいは半透明な物体層が
    形成されてなる基板の測定方法において、 少なくとも該物体層を透過するように該基板に光を照射
    して該光の焦点位置を順次異ならせ、 該物体層を透過した該光を画像センサで受光して夫々の
    該焦点位置毎の画像を得て、該画像夫々毎の鮮明度を求
    め、 焦点位置に対する画像の鮮明度の分布を求めて、該鮮明
    度の分布での極大値をとる該焦点位置から該物体層の厚
    さを求めることを特徴とする基板の測定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記鮮明度の分布での極大値をとる前記焦点位置は2つ
    であって、 これら2つの焦点位置間の距離から前記物体層の厚さを
    求めることを特徴とする基板の測定方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記2つの焦点位置間の距離に前記物体層の屈折率を乗
    じた値を前記物体層の厚さとすることを特徴とする基板
    の測定方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記基材にn個(但し、nは3以上の整数)の前記物体
    層が積層されており、 前記鮮明度の分布での極大値をとる前記焦点位置は(n
    +1)個であって、i番目(但し、i=1,2,……,
    n)の極大値をとる前記焦点位置と(i+1)番目の極
    大値をとる前記焦点位置との間をi番目の前記物体層と
    し、該i番目の極大値をとる前記焦点位置と該(i+
    1)番目の極大値をとる前記焦点位置との間の距離から
    該i番目の前記物体層の厚さを求めることを特徴とする
    基板の測定方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 i番目の前記物体層の屈折率をNiとして、 前記i番目の極大値をとる前記焦点位置と前記(i+1)
    番目の極大値をとる前記焦点位置との間の距離に該屈折
    率Niを乗じた値を前記i番目の前記物体層の厚さとす
    ることを特徴とする基板の測定方法。
  6. 【請求項6】 請求項1において、 前記鮮明度の分布での極大値をとる前記焦点位置がm個
    (但し、mは2以上の整数)であるとき、前記基材に形
    成されている前記物体層の積層数を(m−1)個とする
    ことを特徴とする基板の測定方法。
  7. 【請求項7】 基材上に該基材とは異なる材料からなる
    非光透過性の第1の物体層が部分的に積層され、さら
    に、該第1の物体層を覆うように、該基材上に透明ある
    いは半透明の第2の物体層が積層されている基板の測定
    方法であって、 該基材での該第1の物体層が積層された部分と該第1の
    物体層が積層されていない部分との境界が視野内に入る
    ように光を照射して該光の焦点位置を順次異ならせ、 該第2の物体層を透過した該光を画像センサで受光して
    夫々の該焦点位置毎の画像を得、 該画像夫々の鮮明度を求めて該鮮明度の分布での鮮明度
    が極大値を示す焦点位置を求め、 鮮明度が極大値を示す2つの焦点位置のうちの上側の焦
    点位置を該第2の物体層の上側の表面位置とし、下側の
    焦点位置を該第2の物体層の下側の表面位置として、該
    上側の表面位置と該下側の表面位置とから該第2の物体
    層の厚さを求めることを特徴とするとする基板の測定方
    法。
  8. 【請求項8】 基材上に金属の配線パターンが部分的に
    積層され、さらに、該配線パターンを覆うように、該基
    材上に透明あるいは半透明の物体層が積層されている基
    板の測定方法において、 該基材での該第1の物体層が積層された部分と該第1の
    物体層が積層されていない部分との境界が視野内に入る
    ように、光を第1の偏光格子を通して照射して該光の焦
    点位置を順次異ならせ、 該物体層を透過した該光を該第1の偏光格子に直交する
    第2の偏光格子を通して画像センサで受光し、夫々の該
    焦点位置毎の画像を得、 該画像夫々の鮮明度を求めて該鮮明度の分布での鮮明度
    が極大値を示す焦点位置を求め、 鮮明度が極大値を示す2つの焦点位置のうちの上側の焦
    点位置を該第2の物体層の上側の表面位置とし、下側の
    焦点位置を該第2の物体層の下側の表面位置として、該
    上側の表面位置と該下側の表面位置とから該第2の物体
    層の厚さを求めることを特徴とするとする基板の測定方
    法。
  9. 【請求項9】 基材上に厚さtが既知の透明あるいは半
    透明な物体層が形成されてなる基板の測定方法におい
    て、 少なくとも該物体層を透過するように該基板に光を照射
    して該光の焦点位置を順次異ならせ、 該物体層を透過した該光を画像センサで受光して夫々の
    該焦点位置毎の画像を得て、該画像夫々毎の鮮明度を求
    め、 焦点位置に対する画像の鮮明度の分布を求めて、該鮮明
    度の分布での極大値をとる2つの焦点位置z1,z2
    得、 t'=│z1−z2│として、 N=t/t’ を演算することにより、該物体層の屈折率Nを求めるこ
    とを特徴とする基板の測定方法。
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