JPH11211411A - 回動角検出装置 - Google Patents

回動角検出装置

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JPH11211411A
JPH11211411A JP10030632A JP3063298A JPH11211411A JP H11211411 A JPH11211411 A JP H11211411A JP 10030632 A JP10030632 A JP 10030632A JP 3063298 A JP3063298 A JP 3063298A JP H11211411 A JPH11211411 A JP H11211411A
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flux density
differential
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Koji Nakazawa
弘次 中沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周囲温度等に影響されることなく回動軸等の
回動角を検出できると共に、耐久性や信頼性を向上させ
る。 【解決手段】 ケーシング本体内に第1,第2のホール
素子10,11を配設し、ホール素子10,11によっ
て弁軸の回動角に応じた出力電圧V1 ,V2 を出力す
る。また、演算回路12は、対数圧縮回路15,16、
差動増幅回路18、増幅回路19等によって構成し、対
数圧縮回路15,16によって第1,第2のホール素子
10,11からの出力電圧V1 ,V2 を対数圧縮すると
共に、対数圧縮回路15,16からの圧縮電圧V3 ,V
4 の差によって差動増幅回路18を作動させる。そし
て、増幅回路19によって差動増幅回路18からのコレ
クタ電圧V5 を電圧増幅する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば回動軸等の
回動角を検出するのに好適に用いられる回動角検出装置
に関し、特に自動車用エンジンのスロットルバルブ開度
を検出するようにした回動角検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子制御式燃料噴射装置を備え
た自動車用エンジン等では、エンジンの吸気通路の途中
に設けられたスロットルバルブの開度を検出し、これを
コントロールユニットに入力することにより、燃料噴射
量制御等の高精度化を図っている。
【0003】そして、この種の従来技術では、スロット
ルバルブの開度を検出するのに、抵抗体とブラシとから
なるポテンショメータを用い、このブラシ側を前記スロ
ットルバルブの回動軸(弁軸)に連結し、スロットルバ
ルブの回動に応じてブラシを抵抗体上で摺動変位させる
構成としている。そして、従来技術による回動角検出装
置では、回動軸の回動角に応じて抵抗体の抵抗値を変化
させることにより、スロットルバルブの開度を検出する
構成としている。
【0004】また、他の従来技術として、例えば特開平
2−298814号公報等には、磁気抵抗素子を用いる
非接触型の回動角検出装置が開示されている。そして、
この種の回動角検出装置の場合には、固定された磁気抵
抗素子の周囲にマグネットにより磁界を発生させ、この
マグネットを回動軸と連動して回動させることによっ
て、磁気抵抗素子の抵抗値を回動軸の回動角に応じて変
化させる構成としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による回動角検出装置では、ポテンショメータを
用いた場合、抵抗体上をブラシが摺動するからブラシの
浮き等により瞬間的に出力信号が遮断される。また、長
期に亘る使用においてはブラシ等の摩耗により耐久性や
信頼性が低下するという問題もあり、近年における自動
車の耐用年数の増加およびスロットルバルブ制御の電子
化に伴うフィードバック制御の増加には十分に対応でき
ないという問題がある。
【0006】一方、磁気抵抗素子を用いた場合には、磁
気抵抗素子の周囲温度やマグネットの起磁力によって磁
気抵抗素子の抵抗値が変化するため、これらの影響によ
って回動角を正確に検出できないという問題がある。
【0007】また、本発明者達は、上述した課題を解決
するために、例えば特開平9−189508号公報、特
開平9−189509号公報等により、ホール素子を用
いる非接触型の回動角検出装置を提案している。しか
し、ホール素子からの出力電圧に基づき回動角を演算す
るときに、減算器、加算器、割算器等としてのアナログ
回路を用いた場合には、回路構成が複雑になるという問
題がある。
【0008】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は簡略な回路を用いて周囲温度等
に影響されることなく回動軸等の回動角を検出できると
共に、耐久性や信頼性を向上できるようにした回動角検
出装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、ケーシングと、該ケーシングに回動
可能に設けられた回動体と、該回動体に設けられ、前記
ケーシング内で回動体と一体に回動するマグネットと、
該マグネットの一方の磁極に対向して該マグネットの周
囲に互いに離間して配設され、該マグネットとの対向面
積に応じて磁束密度が変化する第1,第2のコア部材
と、該コア部材内の磁束密度を検出する第1,第2の磁
束密度検出手段と、該第1,第2の磁束密度検出手段か
ら出力される第1,第2の検出信号を用いて回動体の回
動角を演算する回動角演算手段とからなる回動角検出装
置に適用される。
【0010】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、回動角演算手段は、前記第1,第2の磁束密度
検出手段からの第1,第2の検出信号を対数圧縮する第
1,第2の対数圧縮回路と、該第1の対数圧縮回路から
の第1の圧縮信号と第2の対数圧縮回路からの第2の圧
縮信号との差による差動信号を出力する差動回路と、該
差動回路からの差動信号を増幅する増幅回路とから構成
したことにある。
【0011】このように構成したことにより、回動体と
共にマグネットが回動するときに、マグネットと第1,
第2のコア部材との対向面積を変化させることができ、
第1,第2のコア部材内の磁束密度を回動体の回動角に
応じて変化させることができる。そして、第1,第2の
磁束密度検出手段によって第1,第2のコア部材を通る
磁束密度を検出し、第1,第2の対数圧縮回路によって
第1,第2の磁束密度検出手段からの検出信号を対数圧
縮すると共に、差動回路によって第1,第2の対数圧縮
回路からの第1,第2の圧縮信号の差による差動信号を
出力でき、増幅器によってこの差動信号を増幅して出力
することができる。
【0012】また、請求項2の発明は、差動回路は、少
なくとも第1,第2の検出信号の和に対する第1の検出
信号の比に対応した差動信号を出力する構成としたこと
にある。
【0013】この場合、差動回路は、第1,第2の対数
圧縮回路による第1,第2の圧縮信号の差によって、第
1,第2の検出信号の和に対する第1の検出信号の比に
対応した差動信号を出力することができる。
【0014】また、請求項3の発明は、差動回路は、電
源に対して並列接続された一対のトランジスタと、該各
トランジスタと前記電源との間に位置して前記電源に直
列接続され、該各トランジスタに流れる電流を合せた合
成電流を調整する可変抵抗とを有する差動増幅回路によ
って構成したことにある。
【0015】これにより、可変抵抗によって各トランジ
スタに流れる合成電流を調整し、差動信号のオフセット
値を調整することができる。
【0016】また、請求項4の発明は、前記差動回路
は、前記各トランジスタに流れる電流を合せた合成電流
を常時一定値に保持する定電流回路を有する構成とした
ことにある。
【0017】この場合、差動回路は、第1の対数圧縮回
路からの第1の圧縮信号と第2の対数圧縮回路からの第
2の圧縮信号との差によって作動したときに、一方のト
ランジスタに流れる電流に比例した電圧を差動信号とす
ることによって、第1,第2の検出信号の和に対する第
1の検出信号の比に対応した差動信号を出力することが
できる。
【0018】また、請求項5の発明は、第1,第2の対
数圧縮回路は、オペアンプと、該オペアンプの負側の入
力端子と出力端子との間に接続されたトランジスタとか
らなる対数増幅回路によって構成し、前記オペアンプの
負側の入力端子には第1,第2の磁束密度検出手段を接
続したことにある。
【0019】このように構成したことにより、第1,第
2の対数圧縮回路のトランジスタによって第1,第2の
磁束密度検出手段から出力される第1,第2の検出信号
を対数圧縮することができる。
【0020】また、請求項6の発明は、第1,第2の対
数圧縮回路は、ダイオードによって構成し、該ダイオー
ドには第1,第2の磁束密度検出手段を接続したことに
ある。
【0021】このように構成したことにより、第1,第
2の対数圧縮回路のダイオードによって第1,第2の磁
束密度検出手段から出力される第1,第2の検出信号を
対数圧縮することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
回動角検出装置をスロットルバルブの開度検出に適用し
た場合を例に挙げて説明する。
【0023】まず、本発明の第1の実施の形態による回
動検出装置を図1ないし図6に基づいて説明する。
【0024】図において、1は後述のケーシング本体3
と共にケーシングの一部を構成するスロットルボディ
で、該スロットルボディ1には回動体としての弁軸2が
回動可能に取付けられている。そして、スロットルボデ
ィ1には弁軸2の突出端側を取囲むように筒状の嵌合部
1Aが形成され、該嵌合部1A内には後述の筒部3Aが
嵌合して固着されている。
【0025】3は樹脂材料によって形成され、回動角検
出装置の外形をなすケーシング本体で、該ケーシング本
体3は下側に開口する筒部3Aと、該筒部3Aの上端を
施蓋する厚肉平板状の隔壁部3Bと、該隔壁部3Bの上
側部位に凹設された基板収容部3Cと、前記筒部3Aの
径方向外側に向けて突出形成されたコネクタ部3Dとか
ら構成されている。
【0026】4はケーシング本体3の筒部3A内に配設
されたマグネットで、該マグネット4は、図2に示すよ
うに長手方向両端が円弧面部4A,4Bとなり、幅方向
両端が平行面部4C,4Dとなり、中心部には弁軸2の
軸方向に延びる貫通孔4Eが穿設されている。そして、
貫通孔4E内に弁軸2の突出端側を挿嵌し、その先端を
カシメ固体することにより、マグネット4は弁軸2に固
着されている。
【0027】そして、マグネット4の円弧面部4A,4
Bは弁軸2を中心にして例えば90°程度の角度範囲に
亘り一定の曲率をもって周方向に延び、その端面側には
それぞれ異なる磁極として例えばN極,S極が形成され
ている。
【0028】5はケーシング本体3に設けられた第1の
コア部材としての第1のヨークを示し、該ヨーク5は、
磁性材料によって形成され、後述する第2,第3のヨー
ク6,7と共にマグネット4を円筒状に取囲むものであ
る。また、ヨーク5の一側にはマグネット4の円弧面部
4Aと対向し、弁軸2を中心に例えば90°の角度範囲
に亘って周方向に延びた円弧状の磁極片5Aが形成さ
れ、他側にはケーシング本体3の基板収容部3C内へと
突出し、後述のホール素子10を上側から覆う延長部5
Bが形成されている。そして、第1のヨーク5は、マグ
ネット4によって発生された磁束をホール素子10へと
導いている。
【0029】6はケーシング本体3に設けられた第2の
コア部材としての第2のヨークで、該ヨーク6は、第1
のヨーク5と同様に磁性材料によって形成され、ヨーク
6の一側にはマグネット4の円弧面部4Aと対向し、弁
軸2を中心に例えば90°の角度範囲に亘って周方向に
延びた円弧状の磁極片6Aが形成され、他側にはケーシ
ング本体3の基板収容部3C内へと突出し、後述のホー
ル素子11を上側から覆う延長部6Bが形成されてい
る。そして、第2のヨーク6は、マグネット4によって
発生された磁束をホール素子11へと導いている。
【0030】7はケーシング本体3に設けられた第3の
コア部材としての第3のヨークで、該第3のヨーク7の
一側には、第1,第2のヨーク5,6の磁極片5A,6
Aから僅かに離間してケーシング本体3の筒部3A内に
埋設され、弁軸2を中心にして例えば180°程度の角
度範囲に亘り周方向に延びた円弧状の磁極片7Aが形成
されている。また、第3のヨーク7の他側には、ケーシ
ング本体3の隔壁部3B上を後述する回路基板8の下側
に沿って延び、前記延長部5B,6Bと対向する位置に
配設された延長部7Bが形成されている。そして、第3
のヨーク7は、マグネット4によって発生される磁束を
ホール素子10,11へと導くものである。
【0031】8はケーシング本体3の基板収容部3C内
に収容され、例えばセラミック等の絶縁材料によって形
成された回路基板で、該回路基板8の表面にはホール素
子10,11と共に後述の演算回路12等が実装されて
いる。また、回路基板8の端部には複数本の端子ピン9
(一本のみ図示)の基端側が接続され、該各端子ピン9
の先端はコネクタ部3D内に向けて延びている。
【0032】10は回路基板8上に設けられた第1の磁
束密度検出手段としての第1のホール素子を示し、該ホ
ール素子10は、図3に示すように第1のヨーク5の延
長部5Bと第3のヨーク7の延長部7Bとの間に位置
し、両者の間の磁束密度に比例した第1の検出信号とし
て出力電圧V1 を出力するものである。
【0033】11は回路基板8上に設けられた第2の磁
束密度検出手段としての第2のホール素子を示し、該ホ
ール素子11は第2のヨーク6の延長部6Bと第3のヨ
ーク7の延長部7Bとの間に位置し、両者の間の磁束密
度に比例した第2の検出信号として出力電圧V2 を出力
するものである。
【0034】12は図1に示すように回路基板に設けら
れた回動角演算手段としての演算回路で、該演算回路1
2は、図4に示す如く後述する抵抗13,14、対数圧
縮回路15,16、差動増幅回路18、増幅回路19等
からなり、第1,第2のホール素子10,11からの出
力電圧V1 ,V2 が入力され、下記数1の式に示す演算
を行い、出力電圧V1 ,V2 の和に対する出力電圧V1
の比に対応した演算信号V0 を出力するものである。
【0035】
【数1】
【0036】ここで、演算回路12は温度変化や起磁力
による影響によって出力電圧V1 ,V2 が変化するのを
補うものである。即ち、出力電圧V1 ,V2 は、ホール
素子10,11の素子感度が周囲の温度等により変化し
たときやマグネット4の起磁力によって変化する。しか
し、演算回路12は、数1の演算を行なうことによっ
て、周囲温度や起磁力に影響されることなく回動角に対
応した演算信号V0 を出力するものである。
【0037】13,14は第1,第2のホール素子1
0,11からの出力電圧V1 ,V2 を出力電流I1 ,I
2 に変換するV−I変換回路としての抵抗で、該各抵抗
13,14は抵抗値R1 ,R2 を有し、後述の数2に示
すように出力電圧V1 ,V2 に比例した出力電流I1 ,
I2 が流れるものである。
【0038】15は抵抗13からの出力電流I1 を対数
圧縮し、第1の圧縮信号としての圧縮電圧V3 を出力す
る第1の対数圧縮回路で、該対数圧縮回路15はオペア
ンプ15A、NPN形のトランジスタ15B、定電圧源
15Cにより対数増幅回路として構成されている。そし
て、オペアンプ15Aの負側の入力端子には抵抗13が
接続されると共に、トランジスタ15Bのコレクタ側の
端子が接続されている。また、オペアンプ15Aの正側
の入力端子には定電圧源15Cが接続され、定電圧源1
5Cは、その電圧Va1を昇降圧させることにより、オペ
アンプ15Aからの圧縮電圧V3 のオフセット値を調整
するものである。
【0039】また、オペアンプ15Aの出力側の端子は
トランジスタ15Bのエミッタ側の端子に接続されると
共に、後述する差動増幅回路18のトランジスタ18A
のベース側の端子に接続されている。一方、トランジス
タ15Bのベース側の端子には電圧Vr を有する定電圧
源17が接続されている。
【0040】16は抵抗14からの出力電流I2 を対数
圧縮し、第2の圧縮信号としての圧縮電圧V4 を出力す
る第2の対数圧縮回路で、該対数圧縮回路16は第1の
対数圧縮回路15と同様にオペアンプ16A、NPN形
のトランジスタ16B、定電圧源16Cにより対数増幅
回路として構成されている。そして、オペアンプ16A
の負側の入力端子には抵抗14が接続されると共に、ト
ランジスタ16Bのコレクタ側の端子が接続されてい
る。また、オペアンプ16Aの正側の入力端子には定電
圧源16Cが接続され、定電圧源16Cはその電圧Va2
を昇降圧させることにより、オペアンプ16Aからの圧
縮電圧V4 のオフセット値を調整するものである。
【0041】また、オペアンプ16Aの出力側の端子は
トランジスタ16Bのエミッタ側の端子に接続されると
共に、後述する差動増幅回路18のトランジスタ18B
のベース側の端子に接続されている。一方、トランジス
タ16Bのベース側の端子には定電圧源17が接続され
ている。
【0042】18はオペアンプ15Aからの圧縮電圧V
3 とオペアンプ16Aからの圧縮電圧V4 との差によっ
て作動する差動回路としての差動増幅回路で、該差動増
幅回路18はNPN形のトランジスタ18A,18B、
固定抵抗18C,18D、可変抵抗18E、差動増幅回
路18の電源としての定電圧源18F、定電流回路18
Gから構成されている。
【0043】ここで、トランジスタ18A,18Bは一
定の電圧Vccを有する定電圧源18Fに対して並列接続
され、固定抵抗18C,18Dは抵抗値R3 ,R4 を有
し、トランジスタ18A,18Bにコレクタ電流I3 ,
I4 を流すものである。また、可変抵抗18E、定電圧
源18Fと固定抵抗18C,18Dとの間に位置して、
定電流回路18Gは定電圧源18Fに直列接続され、定
電流回路18Gはトランジスタ18A,18Bとの間に
位置して定電圧源18Fに直列接続されている。
【0044】そして、可変抵抗18Eは、その抵抗値R
5 を変化させることによって、演算信号V0 のオフセッ
ト値V7 を調整するものである。一方、定電流回路18
Gはトランジスタ18A,18Bに流れるコレクタ電流
I3 ,I4 を合せた合成電流I5 を常時一定値に保持す
るものである。
【0045】そして、トランジスタ18Aは、そのベー
ス側の端子がオペアンプ15Aの出力側に接続され、エ
ミッタ側の端子は定電流回路18Gに接続されると共
に、コレクタ側の端子は固定抵抗18C、可変抵抗18
Eを介して定電圧源18Fに接続されている。また、ト
ランジスタ18Aのコレクタ側の端子は後述する増幅回
路19の正側の入力端子にも接続され、差動増幅回路1
8は差動信号としてのコレクタ電圧V5 を増幅回路19
に出力している。
【0046】一方、トランジスタ18Bは、そのベース
側の端子がオペアンプ16Aの出力側に接続され、エミ
ッタ側の端子は定電流回路18Gに接続されると共に、
コレクタ側の端子は固定抵抗18D、可変抵抗18Eを
介して定電圧源18Fに接続されている。
【0047】19は差動増幅回路18からのコレクタ電
圧V5 を増幅する増幅回路で、該増幅回路19はオペア
ンプ19A、可変抵抗19B、固定抵抗19C、定電圧
源17から非反転増幅回路として構成されている。そし
て、オペアンプ19Aは、その正側の入力端子がトラン
ジスタ18Aのコレクタ側の端子に接続され、負側の入
力端子は可変抵抗19Bに接続されると共に、固定抵抗
19Cを介して定電圧源17にも接続されている。ま
た、オペアンプ19Aの出力側の端子は可変抵抗19B
に接続されている。
【0048】20は図1に示す如く樹脂材料によって平
板状に形成され、ケーシング本体3の基板収容部3Cを
密閉状態で施蓋するカバー、21は弾性材料により形成
され、該カバー20と基板収容部3Cとの間をシールす
るパッキンを示している。
【0049】22はケーシング本体3の隔壁部3B内に
埋設された磁気遮蔽板で、該磁気遮蔽板22はマグネッ
ト4とホール素子10,11との間に介在し、マグネッ
ト4からの磁界等がホール素子10,11に直接的な影
響を与えるのを防止している。
【0050】本実施の形態による回動角検出装置は上述
の如き構成を有するもので、次にその作動について図3
ないし図6を参照して説明する。
【0051】ここで、弁軸2の回動角θは、円弧面部4
Aの中央部位が第1,第2の磁極片5A,6A間の中間
位置に対向した状態を零(θ=0°)位置とし、第1の
磁極片5A側にマグネット4の円弧面部4Aが回動した
ときを正方向、第2の磁極片6A側にマグネット4の円
弧面部4Aが回動したときを逆方向(負方向)とする。
また、弁軸2が回動する範囲は例えば±45°であり、
回動角θが−45°のときはスロットルバルブの閉弁時
に対応し、回動角θが45°のときはスロットルバルブ
の最大開弁時(フルスロットル時)に対応している。
【0052】まず、図3に示すように弁軸2の回動に伴
いマグネット4の円弧面部4Aも第1,第2の磁極片5
A,6Aが周方向に離間した位置から±45°の範囲で
回動角θをもって周方向に回動する。このとき、マグネ
ット4の円弧面部4Aは角度θ1 の範囲に亘り第1の磁
極片5Aと対向すると共に、角度θ2 の範囲に亘り第2
の磁極片6Aと対向する。一方、マグネット4の円弧面
部4Bは全体に亘り第3の磁極片7Aと対向し続ける。
そして、マグネット4によって発生した磁束は第1のヨ
ーク5と第3のヨーク7とを通じて第1のホール素子1
0に導かれると共に、第2のヨーク6と第3のヨーク7
とを通じて第2のホール素子11に導かれる。
【0053】このとき、第1,第2の磁極片5A,6A
とマグネット4の円弧面部4Aとが対向する角度θ1 ,
θ2 の範囲を回動角θに対応して変化させ、第1,第2
の磁極片5A,6Aと円弧面部4Aとの対向面積を回動
角θに対応して変化させることができる。また、第1,
第2のヨーク5,6は、第1,第2の磁極片5A,6A
とマグネット4の円弧面部4Aとの対向面積に対応した
磁束密度を第1,第2のホール素子10,11にそれぞ
れ導くことができる。
【0054】このため、ホール素子10の出力電圧V1
は、図5中に実線で示す特性線23のように回動角θの
増加に伴って増加する。即ち、回動角θが−45°のと
きに磁極片5Aとマグネット4の円弧面部4Aとは対向
しなくなるから、出力電圧V1 はほぼ0V(ボルト)と
なる。そして、回動角θの増加と共に磁極片5Aとマグ
ネット4の円弧面部4Aとの対向面積が増加するから、
出力電圧V1 もこの対向面積に対応して増加し、回動角
θが45°になったときに最大の電圧値となる。
【0055】一方、ホール素子11の出力電圧V2 は、
図5中に点線で示す特性線24のように回動角θの増加
に対して減少する特性となる。即ち、回動角θが−45
°のときに磁極片6Aはマグネット4の円弧面部4Aの
全ての外周面と対向するから、出力電圧V2 は最大の電
圧値となり、回動角θの増加により磁極片6Aとマグネ
ット4の円弧面部4Aとの対向面積が減少するから出力
電圧V2 も減少し、回動角θが45°になったときほぼ
0V(ボルト)となる。
【0056】これにより、第1,第2のホール素子1
0,11は、第1,第2のヨーク5,6内の磁束密度を
検出することによって回動角θに対応した出力電圧V1
,V2をそれぞれ出力することができる。
【0057】次に、第1,第2のホール素子10,11
からの出力電圧V1 ,V2 は、図4に示す如く演算回路
12に入力され、抵抗13,14には下記数2に示すよ
うな出力電流I1 ,I2 が流れる。
【0058】
【数2】
【0059】そして、これらの出力電流I1 ,I2 は対
数圧縮回路15,16に入力され、対数圧縮回路15,
16によって下記数3に示すように対数圧縮され、圧縮
電圧V3 ,V4 として出力される。
【0060】
【数3】
【0061】ここで、Vt は温度によって決まる定数で
あり、Is はトランジスタ15B,16Bによって決定
される基準電流であり、トランジスタ15Bとトランジ
スタ16Bとでは、それぞれの基準電流Is がほぼ等し
い値となっている。
【0062】そして、対数圧縮回路15,16からの圧
縮電圧V3 ,V4 は差動増幅回路18のトランジスタ1
8A,18Bのベース側の端子に入力される。このと
き、トランジスタ18A,18Bは、圧縮電圧V3 ,V
4 によってそれぞれ作動し、トランジスタ18A,18
Bのコレクタ端子側にコレクタ電流I3 ,I4 が流れる
と共に、このコレクタ電流I3 ,I4 は、トランジスタ
18A,18Bによって圧縮電圧V3 ,V4 の指数関数
に比例する。
【0063】このため、コレクタ電流I3 ,I4 と圧縮
電圧V3 ,V4 との間には下記数4に示す関係がある。
【0064】
【数4】
【0065】そして、圧縮電圧V3 ,V4 は出力電流I
1 ,I2 との間に数3に示す関係が成り立っているか
ら、コレクタ電流I3 ,I4 と出力電流I1 ,I2 との
間には下記数5に示す関係が成立する。
【0066】
【数5】
【0067】また、トランジスタ18A,18Bのエミ
ッタ側の端子は定電流回路18Gに接続されているか
ら、コレクタ電流I3 ,I4 の和は下記数6に示すよう
に定電流回路18Gによって常時一定値となった合成電
流I5 に保持される。
【0068】
【数6】I3 +I4 =I5
【0069】このため、トランジスタ18Aのコレクタ
側の端子に加わるコレクタ電圧V5は数5と数6の関係
から下記数7のように表わされる。
【0070】
【数7】
【0071】そして、差動増幅回路18からの出力され
るコレクタ電圧V5 は増幅回路19に入力されることに
よってコレクタ電圧V5 に比例して電圧増幅されるもの
であり、出力電流I1 ,I2 は出力電圧V1 ,V2 に比
例する。このため、増幅回路19は、図6中の特性線2
5に示す演算信号V0 を出力し、演算信号V0 は回動角
θにほぼ比例して変化する。
【0072】ここで、図6中に示す演算信号V0 のオフ
セット値V7 は、数7に示す一定の電圧V6 に比例する
と共に、電圧V6 は差動増幅回路18の可変抵抗18E
の抵抗値R5 によって変化するから、可変抵抗18Eの
抵抗値R5 を増減させることによって、演算信号V0 の
オフセット値V7 を調整することができる。このため、
可変抵抗18Eの抵抗値R5 を増減させ、オフセット値
V7 を高めることによって、演算信号V0 のSN比を向
上させることができる。
【0073】また、回動角θに対して演算信号V0 が変
化する割合は、増幅回路19の可変抵抗19Bの抵抗値
によって増減するから、増幅回路19の可変抵抗19B
の抵抗値を増加させることによって、回動角θに対して
演算信号V0 を大きく変化させることができ、可変抵抗
19Bによって回動角θに対する検出感度を向上させる
ことができる。
【0074】かくして、本実施の形態によれば、演算回
路12を対数圧縮回路15,16、差動増幅回路18、
増幅回路19によって構成したから、ホール素子10,
11からの出力電圧V1 ,V2 を対数圧縮回路15,1
6によって対数圧縮すると共に、対数圧縮回路15,1
6からの圧縮電圧V3 ,V4 の差によって差動増幅回路
18を作動させ、出力電圧V1 ,V2 の和に対する出力
電圧V1 の比に対応したコレクタ電圧V5 を出力するこ
とができ、増幅回路19によってコレクタ電圧V5 を増
幅することができる。
【0075】これにより、演算回路12は温度変化や起
磁力による影響によって出力電圧V1 ,V2 が変化する
のを補うことができ、周囲温度や起磁力に影響されるこ
となく回動角θに対応した演算信号V0 を出力すること
ができる。
【0076】また、第1,第2のヨーク5,6とマグネ
ット4との間を非接触状態に保持したから、耐久性や信
頼性を向上できると共に、第1,第2の磁極片5A,6
Aとマグネット4との対向面積を回動角θに対応させる
ことにより、第1,第2のホール素子10,11によっ
て回動角θに対応した出力電圧V1 ,V2 を出力するこ
とができ、演算回路12によって回動角θに応じた演算
信号V0 を出力することができる。
【0077】また、演算回路12を対数圧縮回路15,
16、差動増幅回路18等から構成したから、対数圧縮
回路15,16、差動増幅回路18によって出力電圧V
1 ,V2 の和に対する出力電圧V1 の比に対応したコレ
クタ電圧V5 を出力することができ、例えば加算、減
算、割算等を行う回路を組み合わせた場合に比べ、回路
構成を簡略化することができる。
【0078】また、差動増幅回路18をトランジスタ1
8A,18B、固定抵抗18C,18D、定電流回路1
8Gによって構成したから、トランジスタ18A,18
Bによって、圧縮電圧V3 ,V4 を逆対数変換すること
ができると共に、定電流回路18Gによって固定抵抗1
8C,18Dに流れるコレクタ電流I3 ,I4 の和を一
定値に保持することができ、対数圧縮回路15,16に
よって対数圧縮された圧縮電圧V3 ,V4 によってコレ
クタ電流I3 ,I4 を増減させ、出力電圧V1,V2 の
和に対する出力電圧V1 の比に対応したコレクタ電圧V
5 を出力することができる。
【0079】また、第1,第2の対数圧縮回路15,1
6をオペアンプ15A,16A、トランジスタ15B,
16Bによって構成したから、オペアンプ15A,16
A、トランジスタ15B,16Bによって第1,第2の
ホール素子10,11からの出力電圧V1 ,V2 を対数
圧縮することができる。
【0080】さらに、差動増幅回路18には合成電流I
5 を増減させる可変抵抗18Eを設けたから、可変抵抗
18Eの抵抗値R5 を増減させることによって、演算信
号V0 のオフセット値V7 を調整することができ、オフ
セット値V7 を高めることによって、演算信号V0 のS
N比を向上させることができる。
【0081】次に、図7は本発明の第2の実施の形態を
示し、本実施の形態では前記第1の実施の形態と同一の
構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するもの
とする。しかし、本実施の形態の特徴は、第1,第2の
対数圧縮回路をダイオードによって構成したことにあ
る。
【0082】ここで、31は本実施の形態による演算回
路で、該演算回路31は後述のV−I変換回路32,3
3、ダイオード34,35、差動増幅回路18、増幅回
路19によって構成されている。
【0083】32,33はダイオード34,35にホー
ル素子10,11の出力電圧V1 ,V2 に比例した出力
電流を流すための第1,第2のV−I変換回路で、該各
V−I変換回路32,33は抵抗32A,33A、オペ
アンプ32B,33B、PNP形のトランジスタ32
C,33C、定電圧源32D,33Dによって構成され
ている。
【0084】そして、オペアンプ32Bの負側の入力端
子は、抵抗32Aを介してホール素子10に接続される
と共に、トランジスタ32Cのエミッタ側の端子が接続
されている。また、オペアンプ32Bの正側の入力端子
には、オペアンプ32Bから出力される出力電圧のオフ
セット値を調整するための定電圧源32Dが接続されて
いる。そして、オペアンプ32Bの出力側の端子はトラ
ンジスタ32Cのベース側の端子に接続され、トランジ
スタ32Cのコレクタ側の端子にはダイオード34の正
側の端子が接続されている。
【0085】また、オペアンプ33Bの負側の入力端子
は、抵抗33Aを介してホール素子11に接続されると
共に、トランジスタ33Cのエミッタ側の端子が接続さ
れている。そして、オペアンプ33Bの正側の入力端子
には、定電圧源33Dが接続され、オペアンプ33Bの
出力側の端子はトランジスタ33Cのベース側の端子に
接続されている。また、トランジスタ33Cのコレクタ
側の端子にはダイオード35の正側の端子が接続されて
いる。
【0086】34,35は第1,第2の対数圧縮回路と
してのダイオードで、ダイオード34,35の正側の端
子はトランジスタ32C,33Cのコレクタ側の端子に
接続されると共に、差動増幅回路18のトランジスタ1
8A,18Bのベース側の端子が接続されている。そし
て、ダイオード34,35の負側の端子は定電圧源36
に接続されている。
【0087】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態と同様の作用効果が得
られるが、本実施の形態では、V−I変換回路32,3
3によってダイオード34,35に出力電圧V1 ,V2
に比例した出力電流を流し、ダイオード34,35によ
って第1,第2のホール素子10,11からの出力電圧
V1 ,V2 を対数圧縮することができる。
【0088】なお、前記各実施の形態ではホール素子1
0,11によって第1,第2の磁束密度検出手段を構成
するものとしたが、磁気抵抗素子によって磁束密度検出
手段を構成してもよい。
【0089】また、前記各実施の形態では、3極型の回
動角検出装置について説明したが、本発明はこれに限ら
ず、特開平9−189508号公報に示すように、4極
型の回動角検出装置に適用してもよい。
【0090】また、前記各実施の形態では回動角検出装
置をスロットルバルブの開度検出に適用した場合を例に
挙げて説明したが、アクセルペダルの操作量に応じて回
動する回動体を用いることによって、アクセルペダルの
操作量検出に適用してもよく、電動モータ等によって回
動する回動体の回動角検出に適用してもよい。
【0091】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、回動角演算手段を第1,第2の対数圧縮回路、差
動回路および増幅回路によって構成したから、回動体の
回動角に応じて変化する第1,第2のコア部材内の磁束
密度を第1,第2の磁束密度検出手段によって検出し、
第1,第2の対数圧縮回路によって第1,第2の磁束密
度検出手段からの検出信号を対数圧縮すると共に、差動
回路によって第1,第2の対数圧縮回路からの第1,第
2の圧縮信号の差による差動信号を出力し、増幅回路に
よってこの差動信号を増幅することができる。
【0092】これにより、回動角演算手段は温度変化や
起磁力による影響によって第1,第2の検出信号が変化
するのを補うことができ、周囲温度や起磁力に影響され
ることなく回動角を演算することができる。
【0093】また、第1,第2のコア部材とマグネット
との間を非接触状態に保持したから、回動角検出装置の
耐久性や信頼性を向上できると共に、第1,第2のコア
部材とマグネットとの対向面積を回動角に対応させるこ
とにより、第1,第2の磁束密度検出手段によって回動
角に対応した第1,第2の検出信号を出力し、回動角演
算手段によって回動角を演算することができる。
【0094】また、回動角演算手段を対数圧縮回路、差
動回路等から構成したから、対数圧縮回路、差動回路に
よって第1,第2の検出信号の和に対する第1の検出信
号の比に対応した差動信号を出力することができ、回路
構成を簡略化することができる。
【0095】また、請求項2の発明によれば、差動回路
を少なくとも第1,第2の検出信号の和に対する第1の
検出信号の比に対応した差動信号を出力する構成とした
から、差動回路によって回動角に応じた差動信号を出力
することができる。
【0096】また、請求項3の発明によれば、差動回路
を電源に並列接続された一対のトランジスタと、該各ト
ランジスタに流れる合成電流を調整する可変抵抗とを有
する構成としたから、可変抵抗によって各トランジスタ
に流れる合成電流を調整し、差動信号のオフセット値を
調整することができ、可変抵抗の抵抗値を変化させるこ
とによって、容易にSN比を向上することができる。
【0097】また、請求項4の発明によれば、差動回路
を前記各トランジスタに流れる電流を合せた合成電流を
常時一定値に保持する定電流回路を有する差動増幅回路
によって構成したから、差動増幅回路が第1の対数圧縮
回路による第1の圧縮信号と第2の対数圧縮回路による
第2の圧縮信号との差によって作動したときに、一方の
トランジスタに流れる電流に比例した電圧を差動信号と
することによって、差動増幅回路は第1,第2の検出信
号の和に対する第1の検出信号の比に対応した差動信号
を出力することができる。
【0098】また、請求項5の発明によれば、第1,第
2の対数圧縮回路を、オペアンプと、該オペアンプの負
側の入力端子と出力端子との間に接続されたトランジス
タとからなる対数増幅回路によって構成したから、第
1,第2の対数圧縮回路のトランジスタによって第1,
第2の磁束密度検出手段から出力される第1,第2の検
出信号を対数圧縮することができる。
【0099】また、請求項6の発明によれば、第1,第
2の対数圧縮回路をダイオードによって構成したから、
ダイオードによって第1,第2の磁束密度検出手段から
出力される第1,第2の検出信号を対数圧縮することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態による回動角検出装置を示す
縦断面図である。
【図2】第1の実施の形態による回動角検出装置のマグ
ネット、磁極片等を示す図1中の矢示II−II方向からみ
た横断面図である。
【図3】第1の実施の形態による回動角検出装置のマグ
ネット、ヨーク、ホール素子の配置関係を示す全体構成
図である。
【図4】第1の実施の形態による演算回路等を示す電気
回路図である。
【図5】第1の実施の形態による第1,第2のホール素
子からの出力電圧と回動角との関係を示す特性線図であ
る。
【図6】第1の実施の形態による演算回路からの演算信
号と回動角との関係を示す特性線図である。
【図7】第2の実施の形態による演算回路等を示す電気
回路図である。
【符号の説明】
1 スロットルボディ 2 弁軸(回動体) 3 ケーシング本体 4 マグネット 5 第1のヨーク(第1のコア部材) 6 第2のヨーク(第2のコア部材) 10 第1のホール素子(第1の磁束密度検出手段) 11 第2のホール素子(第2の磁束密度検出手段) 12,31 演算回路(回動角演算手段) 15 第1の対数圧縮回路 16 第2の対数圧縮回路 15A,16A オペアンプ 15B,16B トランジスタ 18 差動増幅回路(差動回路) 18A,18B トランジスタ 18E 可変抵抗 18F 定電圧源(電源) 18G 定電流回路 19 増幅回路 34 ダイオード(第1の対数圧縮回路) 35 ダイオード(第2の対数圧縮回路) θ 回動角

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、該ケーシングに回動可能
    に設けられた回動体と、該回動体に設けられ、前記ケー
    シング内で回動体と一体に回動するマグネットと、該マ
    グネットの一方の磁極に対向して該マグネットの周囲に
    互いに離間して配設され、該マグネットとの対向面積に
    応じて磁束密度が変化する第1,第2のコア部材と、該
    コア部材内の磁束密度を検出する第1,第2の磁束密度
    検出手段と、該第1,第2の磁束密度検出手段から出力
    される第1,第2の検出信号を用いて回動体の回動角を
    演算する回動角演算手段とからなる回動角検出装置にお
    いて、 前記回動角演算手段は、前記第1,第2の磁束密度検出
    手段からの第1,第2の検出信号を対数圧縮する第1,
    第2の対数圧縮回路と、該第1の対数圧縮回路からの第
    1の圧縮信号と第2の対数圧縮回路からの第2の圧縮信
    号との差による差動信号を出力する差動回路と、該差動
    回路からの差動信号を増幅する増幅回路とから構成して
    なる回動角検出装置。
  2. 【請求項2】 前記差動回路は、少なくとも第1,第2
    の検出信号の和に対する第1の検出信号の比に対応した
    差動信号を出力する構成としてなる請求項1に記載の回
    動角検出装置。
  3. 【請求項3】 前記差動回路は、電源に対して並列接続
    された一対のトランジスタと、該各トランジスタと前記
    電源との間に位置して前記電源に直列接続され、該各ト
    ランジスタに流れる電流を合せた合成電流を調整する可
    変抵抗とを有する差動増幅回路によって構成してなる請
    求項1または2に記載の回動角検出装置。
  4. 【請求項4】 前記差動回路は、前記各トランジスタに
    流れる電流を合せた合成電流を常時一定値に保持する定
    電流回路を有する構成としてなる請求項3に記載の回動
    角検出装置。
  5. 【請求項5】 前記第1,第2の対数圧縮回路は、オペ
    アンプと、該オペアンプの負側の入力端子と出力端子と
    の間に接続されたトランジスタとからなる対数増幅回路
    によって構成し、前記オペアンプの負側の入力端子には
    第1,第2の磁束密度検出手段を接続してなる請求項
    1,2,3または4に記載の回動角検出装置。
  6. 【請求項6】 前記第1,第2の対数圧縮回路は、ダイ
    オードによって構成し、該ダイオードには第1,第2の
    磁束密度検出手段を接続してなる請求項1,2,3また
    は4に記載の回動角検出装置。
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