JPH11211234A - 燃焼機器 - Google Patents

燃焼機器

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JPH11211234A
JPH11211234A JP2927698A JP2927698A JPH11211234A JP H11211234 A JPH11211234 A JP H11211234A JP 2927698 A JP2927698 A JP 2927698A JP 2927698 A JP2927698 A JP 2927698A JP H11211234 A JPH11211234 A JP H11211234A
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寿久 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出湯湯温の変動に対する燃焼熱量制御の応答
性を向上させると共に、出湯湯温を給湯設定温度に正確
に制御することが可能な燃焼機器を提供する。 【解決手段】 給湯熱交換器2内の湯温を検出する熱交
サーミスタ15を設け、該熱交サーミスタ15により検
出される湯温に基づいて給湯熱交換器2の出側の湯温を
推定検出する。推定検出された湯温が給湯設定温度より
も予め定めた設定範囲を越えてずれ出湯湯温が給湯設定
温度から大幅に外れるときには、推定検出された出側の
湯温に基づいた燃焼熱量制御を行う。出湯湯温変動に対
する燃焼熱量制御の応答性が向上する。給湯設定温度に
対する推定検出された湯温のずれ量が設定範囲以内で出
湯湯温がほぼ給湯設定温度であるときには、出湯サーミ
スタ6により実測された出側の湯温に基づいた燃焼熱量
制御に切り換える。出湯湯温を精度良く給湯設定温度に
一致させることが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湯を作り出して給
湯する燃焼機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6には燃焼機器である給湯器のシステ
ム構成の一例がモデル図により示されている。この給湯
器は、同図の実線に示すように、バーナ1と給湯の熱交
換器2を有し、給湯熱交換器2の入側には水供給源から
給湯熱交換器2に水を導くための給水通路3が連通接続
され、また、給湯熱交換器2の出側には給湯通路4の一
端側が接続され、この給湯通路4の他端側は台所やシャ
ワー等の給湯場所に導かれている。上記給水通路3には
該通路3の水温を検出する入水温度検出手段としての入
水サーミスタ5と、通水流量を検出する水量センサFS
とが設けられ、給湯通路4には該通路4から給湯される
湯水温を検出する出側湯温検出手段としての出湯サーミ
スタ6が設けられている。
【0003】上記バーナ1には燃料ガスをバーナ1へ導
くためのガス供給通路8が連通接続されており、このガ
ス供給通路8には該通路の開閉を行う電磁弁10,11
と、弁開度でもってバーナ1への供給燃料ガス量を制御
する比例弁12とが介設されている。
【0004】この給湯器には給湯運転を制御する制御装
置13が設けられ、この制御装置13には給湯温度を設
定するための給湯温度設定手段等が設けられたリモコン
14が信号接続されている。上記制御装置13は次のよ
うに給湯運転を制御する。例えば、台所やシャワー等に
導かれた給湯通路4の先端側に設けられた給湯栓(図示
せず)が開栓され、給水通路3の通水が水量センサFS
により検出されると、電磁弁10,11を開弁してガス
供給通路8からバーナ1に燃料ガスを供給してバーナ燃
焼を開始させ、給湯される湯温がリモコン14に設定さ
れている給湯設定温度となるようにバーナ1の燃焼熱量
を比例弁12の弁開度を制御することによって(つま
り、バーナ1への供給燃料ガス量を制御することによっ
て)制御し、上記バーナ燃焼火炎の熱によって給湯熱交
換器2の通水が加熱されて湯が作られ、該湯は給湯通路
4を通って所望の給湯場所に供給される。そして、給湯
栓が閉栓されて給水通路3の通水停止を水量センサFS
が検出すると、電磁弁11を閉弁してバーナ1の燃焼を
停止し、給湯運転を終了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、給湯設定温
度の湯を給湯するためのバーナ1の燃焼熱量制御手法の
一つとして、フィードフォワード制御とフィードバック
制御とを併用した比例制御がある。上記比例制御を行う
ときには、例えば、入水サーミスタ5により入水温度T
inを、水量センサFSにより給水の流量Qを、出湯サー
ミスタ6により出湯湯温Tout を、リモコン14から給
湯設定温度Tspをそれぞれ検出し、上記流量Qの入水温
度Tinの水を給湯設定温度Tspに高めるのに必要なフィ
ードフォワード熱量Pff(Pff=(Tsp−Tin)×Q/
η(ηは予め定まる給湯熱交換器2の熱効率))と、給
湯設定温度Tspに対する出湯温度Tout のずれを補正す
るためのフィードバック熱量Pfb(Pfb=P×(Tsp−
Tout )×Q/η(Pは比例定数))との合計熱量でも
ってバーナ1が燃焼を行うように比例弁12の弁開度を
制御してバーナ1の燃焼熱量制御を行う。
【0006】しかしながら、上記の如く出湯サーミスタ
6により検出された出湯湯温Toutを利用して上記比例
制御を行うと、例えば、何らかの理由により給湯熱交換
器2内の湯温が給湯設定温度Tspの湯を給湯するための
湯温からずれてしまった場合に、その湯温変動が生じて
から該湯温変動の湯温が出湯サーミスタ6により検出さ
れて上記湯温変動を補正するための燃焼熱量制御が行わ
れるまでに時間がかかり、このことに起因して出湯湯温
Tout の変動に対する燃焼熱量制御の応答性が悪いとい
う問題が生じる。
【0007】上記のように、燃焼熱量制御の応答性が悪
い場合には、出湯湯温Tout の変動を収束するのに時間
がかかるという問題があり、湯の利用者に湯温変動に対
する不快感を与える虞がある。
【0008】そこで、上記燃焼熱量制御の応答性を改善
する手段として、本出願人らは、次のような手段を提案
している。例えば、給湯熱交換器2を流れる湯水流温度
を検出する図6の点線に示すような熱交換器湯温検出手
段としての熱交サーミスタ15を設け、該熱交サーミス
タ15により検出された湯温Tz1と、入水サーミスタ5
により検出された入水温度Tinと、予め定め与えられた
寄与率Kとに基づいて、次に示す式(1)の演算によ
り、給湯熱交換器2から流れ出る湯温Tout を推定検出
し、出湯サーミスタ6により検出された湯温Tout を採
用するのに代えて、上記推定検出された給湯熱交換器2
の出側の湯温に基づいた比例制御により燃焼熱量の制御
を行うことを提案している。
【0009】 Tout =(Tz1−Tin)/K+Tin・・・・・(1)
【0010】上記寄与率Kとは、給湯熱交換器2の入側
から出側に至るまでに湯水が受け取る吸熱熱量Ptlに対
する給湯熱交換器2の入側から熱交サーミスタ15の湯
温検出部位に至るまでに湯水が受け取る吸熱熱量Pz1の
割合(K=Pz1/Ptl)である。
【0011】上記の如く、熱交サーミスタ15により検
出された湯温Tz1に基づいて給湯熱交換器2の出側の湯
温Tout を推定検出することによって、例えば、給湯熱
交換器2内の湯温が給湯設定温度の湯を給湯するための
湯温からずれた場合に、その湯温変動を補正するための
上記比例制御が直ちに行われることになり、給湯熱交換
器2内の湯温変動に起因した出湯湯温変動に対する燃焼
熱量制御の応答性を格段に向上させることが可能であ
る。
【0012】しかしながら、上記提案の手法では、給湯
熱交換器2の出側の湯温を推定検出するために、実測の
湯温とは異なる湯温が給湯熱交換器2の出側の湯温とし
て推定検出される場合があるという問題が生じる。
【0013】例えば、推定検出された出側の湯温が実際
の出側の湯温よりも上側にずれている場合には、図8の
実線に示すように、出湯湯温が給湯設定温度Tspよりも
上側の温度に安定してしまったり、推定検出された出側
の湯温が実際の出側の湯温よりも下側にずれている場合
には、図8の鎖線に示すように、出湯湯温が給湯設定温
度Tspよりも下側の温度に安定してしまうという問題が
生じる虞がある。
【0014】この発明は、上記課題を解決するためにな
されたものであり、その目的は、出湯湯温を精度良く設
定温度に制御することができる上に、出湯湯温変動に対
する燃焼熱量制御の応答性を向上させることができる燃
焼機器を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、次のような構成をもって前記課題を解
決する手段としている。すなわち、第1の発明は、給水
通路から供給された水を加熱して湯を作り出し該湯を出
湯する熱交換器と、該熱交換器を燃焼加熱するバーナ
と、上記熱交換器に供給される入水温度を検出する入水
温度検出手段とを有し、予め定めた給湯設定温度に対す
る上記熱交換器から流れ出る出側の湯温のずれを補正す
るために上記出側の湯温に基づいてバーナの燃焼熱量制
御を行う燃焼機器において、上記熱交換器から流れ出る
出側の湯温を実測する出側湯温検出手段と;上記熱交換
器内の湯温を検出する熱交換器湯温検出手段と;上記熱
交換器の入側から出側に至るまでに湯水が吸熱する熱量
に対する熱交換器の入側から上記熱交換器湯温検出手段
の湯温検出部位に至るまでに湯水が吸熱する熱量の割合
である寄与率が予め定められ格納されているデータ格納
部と;上記熱交換器湯温検出手段により検出された湯温
と、上記データ格納部に格納されている寄与率と、入水
温度検出手段により検出された入水温度とに基づいて熱
交換器から流れ出る出側の湯温を推定検出する熱交換器
出側湯温推定検出部と;上記熱交換器出側湯温推定検出
手段により推定検出された出側の湯温と給湯設定温度と
の偏差を検出する偏差検出部と;該偏差検出部により求
められた偏差が予め定めた設定範囲以内であるときには
上記出側湯温検出手段により実測された熱交換器の出側
の湯温に基づいた上記燃焼熱量制御に切り換え、上記偏
差検出部により検出された偏差が上記設定範囲から外れ
たときには上記熱交換器出側湯温推定検出部により推定
検出された出側の湯温に基づいた燃焼熱量制御に切り換
える燃焼熱量制御切り換え部と;を設けた構成をもって
前記課題を解決する手段としている。
【0016】第2の発明は、上記第1の発明の構成を備
え、燃焼熱量制御は比例と積分と微分の組み合わせによ
るPID制御手法により行われ、熱交換器出側湯温推定
検出部により推定検出された熱交換器の出側の湯温に基
づいて燃焼熱量制御を行うときには、出側湯温検出手段
により実測された出側の湯温に基づいて燃焼熱量制御を
行う場合よりも、上記PID制御手法で用いられる比例
定数と積分定数と微分定数のうちの1つ以上の定数を大
きくする構成をもって前記課題を解決する手段としてい
る。
【0017】第3の発明は、上記第1又は第2の発明の
構成を備え、出側湯温検出手段により実測された出側の
湯温に基づいた燃焼熱量制御から熱交換器出側湯温推定
検出部により推定検出された出側の湯温に基づいた燃焼
熱量制御への切り換えを決定するための設定範囲の上限
値は、上記推定検出された出側の湯温に基づいた燃焼熱
量制御から上記実測された出側の湯温に基づいた燃焼熱
量制御への切り換えを決定するための設定範囲の上限値
よりも高く、また、上記実測された出側の湯温に基づい
た燃焼熱量制御から上記推定検出された出側の湯温に基
づいた燃焼熱量制御への切り換えを決定するための許容
範囲の下限値は上記推定検出された出側の湯温に基づい
た燃焼熱量制御から上記実測された出側の湯温に基づい
た燃焼熱量制御への切り換えを決定するための設定範囲
の下限値よりも低く設定されている構成をもって前記課
題を解決する手段としている。
【0018】第4の発明は、上記第1又は第2又は第3
の発明の構成に加えて、バーナ燃焼熱量の情報と、バー
ナ燃焼熱量の大小に応じて寄与率を補正するための予め
与えられた寄与率補正データとに基づいて寄与率を補正
する寄与率補正部が設けられ、熱交換器出側湯温推定検
出部は、上記寄与率補正部により補正された寄与率と熱
交換器湯温検出手段により検出された湯温と入水温度検
出手段により検出された入水温度とに基づき、熱交換器
の出側の湯温を推定検出する構成をもって前記課題を解
決する手段としている。
【0019】第5の発明は、上記第4の発明を構成する
熱交換器はバーナの燃焼火炎に近い側の下段に形成され
た管路と、バーナ燃焼火炎に遠い側の上段に形成された
管路とが連通接続された管路構成を成しており、寄与率
補正部は、熱交換器湯温検出手段により上記下段の管路
内の湯温が検出される場合にはバーナ燃焼熱量が小さく
なるに従って寄与率が大きくなるように寄与率を補正
し、熱交換器湯温検出手段により上記上段の管路内の湯
温が検出される場合にはバーナ燃焼熱量が小さくなるに
従って寄与率が小さくなるように寄与率を補正する構成
をもって前記課題を解決する手段としている。
【0020】上記構成の発明において、熱交換器出側湯
温推定検出部は、熱交換器湯温検出手段により検出され
た熱交換器内の湯温と、入水温度検出手段により検出さ
れた入水温度と、予め定められた寄与率とに基づいて熱
交換器の出側の湯温を推定検出する。また、偏差検出部
は、上記熱交換器出側湯温推定検出部により推定検出さ
れた湯温と、予め定められた給湯設定温度との偏差を検
出する。
【0021】上記偏差検出部により求められた偏差が予
め定められた設定範囲から外れたときには、つまり、給
湯設定温度から出湯湯温が上記設定範囲以上ずれると推
定されたときには、その湯温変動に迅速に対応するため
に、燃焼熱量制御切り換え部は、上記熱交換器出側湯温
推定検出部により推定検出された熱交換器の出側の湯温
に基づいた燃焼熱量制御に切り換える。上記推定検出さ
れた出側の湯温に基づいた燃焼熱量制御は、実測された
出側の湯温に基づいた燃焼熱量制御に比べて、出湯湯温
変動に対する燃焼熱量制御の応答性が格段に向上するの
で、出湯湯温が給湯設定温度から大幅にずれたとして
も、その直後に、給湯設定温度に向けて補正された湯を
出湯させることが可能である。
【0022】また、上記偏差検出部により求められた偏
差が上記設定範囲以内であるときには、つまり、出湯湯
温がほぼ給湯設定温度に安定していると推定されたとき
には、燃焼熱量制御切り換え部は、出側湯温検出手段に
より実測された湯温に基づいた燃焼熱量制御に切り換え
て、出湯湯温を給湯設定温度に精度良く制御する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、この発明に係る実施形態
例を図面に基づき説明する。
【0024】第1の実施形態例の燃焼機器は図6に示す
システム構成を有し、給湯熱交換器2内の湯温を検出す
る熱交換器湯温検出手段としての熱交サーミスタ15が
設けられている。ところで、図7には給湯熱交換器の構
造のモデル例が示されており、同図に示すように、給湯
熱交換器2は、バーナ1の燃焼火炎に近い側の下段に曲
折形成された管路17と、バーナ1の燃焼火炎に遠い側
の上段に曲折形成された管路18とが連通接続され、そ
れら管路17,18はフィンプレート19に挿通された
構成を有し、この実施形態例では、管路強度の観点か
ら、予め定めた最大燃焼熱量でバーナ1を燃焼させたと
きにバーナ燃焼火炎から受け取る熱量が上記下段と上段
の管路17,18の全領域に亙り等しくなるようにフィ
ンプレート19の切り欠き16等が構成されており、ま
た、給水通路3から供給された水は上記下段の管路17
を通った後に上段の管路18を経て、給湯通路4に流れ
出るように形成されており、上記熱交サーミスタ15
は、図7の破線に示すように、上記下段の管路17にお
けるU字管部分の湯温を検出するように設けられてい
る。なお、上記以外の図6に示す給湯器のシステム構成
の説明は前述したのでその重複説明は省略する。
【0025】図1には第1の実施形態例において特徴的
な制御構成が実線により示されている。同図の実線に示
すように、この第1の実施形態例に示す制御装置13
は、熱交換器出側湯温推定検出部20と、偏差検出部2
1と、データ格納部22と、燃焼熱量制御切り換え部2
3と、燃焼熱量制御部24とを有して構成され、上記燃
焼熱量制御部24は、推定湯温採用式燃焼熱量制御部2
5と、実測湯温採用式燃焼熱量制御部26とを有して構
成されている。
【0026】データ格納部22には寄与率Kspが予め実
験や演算等によって求められて格納されている。この実
施形態例では、予め定めた最大燃焼熱量でバーナ1を燃
焼したときに、給湯熱交換器2の入側から出側に至るま
でに湯水が吸熱する熱量に対する給湯熱交換器2の入側
から熱交サーミスタ15の湯温検出部位に至るまでに湯
水が吸熱する熱量の割合を求め、該求めた割合を寄与率
Kspとしてデータ格納部22に格納している。
【0027】熱交換器出側湯温推定検出部20は上記熱
交サーミスタ15により検出された給湯熱交換器2内の
湯温Tz1と、上記データ格納部22に格納されている寄
与率Kspと、入水サーミスタ5により検出された入水温
度Tinとを取り込んで、それら情報に基づき、前記式
(1)(Tout =(Tz1−Tin)/Ksp+Tin)の演算
により、給湯熱交換器2の出側の湯温Tout を推定検出
し、この推定検出した出側の湯温Tout の情報を偏差検
出部21と推定湯温採用式燃焼熱量制御部25にそれぞ
れ出力する。
【0028】推定湯温採用式燃焼熱量制御部25は、上
記熱交換器出側湯温推定検出部20から加えられた推定
検出出側の湯温Tout に基づいた前記比例制御により燃
焼熱量を制御する構成を有している。この推定湯温採用
式燃焼熱量制御部25により燃焼熱量制御を行う場合に
は、給湯熱交換器2内の湯温が給湯設定温度Tspの湯を
出湯するための湯温からずれたときに、直ちに、その湯
温変動が上記比例制御により補正されるので、出湯湯温
変動に対する燃焼熱量制御の応答性を格段に向上させる
ことができる。
【0029】実測湯温採用式燃焼熱量制御部26は、出
湯サーミスタ6により実測された給湯熱交換器2の出側
の湯温Tout を取り込んで、該実測出側の湯温Tout に
基づいた前記比例制御により燃焼熱量を制御する。この
実測湯温採用式燃焼熱量制御部26により燃焼熱量制御
を行う場合には、上記の如く、実測された出湯湯温を用
いるので、出湯湯温を給湯設定温度に一致させる方向に
精度良く燃焼熱量を制御することができる。
【0030】この実施形態例では、上記推定湯温採用式
燃焼熱量制御部25と実測湯温採用式燃焼熱量制御部2
6は共に比例と積分と微分の組み合わせによるPID制
御手法を用いて燃焼熱量制御を行う。なお、上記PID
制御手法の説明は知られているので、その説明は省略す
る。
【0031】偏差検出部21は上記リモコン14に設定
されている給湯設定温度Tspを取り込み、上記熱交換器
出側湯温推定検出部20から加えられた推定検出出側湯
温Tout から上記取り込んだ給湯設定温度Tspを差し引
いて給湯設定温度Tspに対する上記推定検出出側湯温T
out の偏差ΔTを求め、この偏差ΔTの情報を燃焼熱量
制御切り換え部23に出力する。
【0032】燃焼熱量制御切り換え部23は、上記偏差
検出部21から加えられた偏差ΔTを予め定めた下限値
(例えば、−3℃)から上限値(例えば、+3℃)まで
の設定範囲ΔHに比較し、上記偏差ΔTが設定範囲ΔH
以内であるか否かを判断する。燃焼熱量制御切り換え部
23は、上記偏差ΔTが上記設定範囲ΔHから外れてい
ると判断したときには、出湯湯温Tout が給湯設定温度
Tspよりも上記許容範囲(設定範囲)を越えて変動する
と推定し、その出湯湯温変動を応答性良く補正するため
に前記推定湯温採用式燃焼熱量制御部25による燃焼熱
量制御を行わせる必要があると判断し、推定湯温採用式
燃焼熱量制御部25による燃焼熱量制御を行わせるため
の指令を発し、推定湯温採用式燃焼熱量制御部25によ
る燃焼熱量制御へ切り換え、実測湯温採用式燃焼熱量制
御部26は停止状態とする。
【0033】また、燃焼熱量制御切り換え部23は、上
記偏差ΔTが上記設定範囲ΔH以内であると判断したと
きには、出湯湯温はほぼ給湯設定温度Tspである、又
は、給湯設定温度Tspからずれていたとしてもそのずれ
量は許容範囲内であると判断し、出湯湯温を給湯設定温
度Tspに精度良く一致させるために実測湯温採用式燃焼
熱量制御部26による燃焼熱量制御を行う状態であると
判断し、実測湯温採用式燃焼熱量制御部26へ燃焼熱量
制御を行わせるための指令を発し、実測湯温採用式燃焼
熱量制御部26による燃焼熱量制御へ切り換え、推定湯
温採用式燃焼熱量制御部25は停止状態とする。
【0034】この実施形態例では、推定湯温採用式燃焼
熱量制御部25により燃焼熱量制御を行うときには、出
湯湯温が給湯設定温度Tspよりも許容範囲を越えて大き
く変動すると推定された場合であることから、出湯湯温
を給湯設定温度Tspに向けて大きく変動させ給湯設定温
度Tspに早く近付けるために燃焼熱量の制御量を大きく
する必要があり、このことから、PID制御のPID定
数である比例定数と積分定数と微分定数のうちの1つ以
上の定数を大きく設定する。また、実測湯温採用式燃焼
熱量制御部26により燃焼熱量制御を行うときには、出
湯湯温は給湯設定温度Tspの近傍温度であることから、
燃焼熱量の制御量を小さくして出湯湯温を微少に制御し
て給湯設定温度に精度良く一致させることを容易とする
ために、実測湯温採用式燃焼熱量制御部26によるPI
D制御のPID定数を、推定湯温採用式燃焼熱量制御部
25によるPID制御のPID定数よりも小さく設定す
る。
【0035】この実施形態例によれば、偏差ΔT(給湯
設定温度Tspに対する出湯湯温のずれ量)が予め定めた
設定範囲ΔHから外れたときには、推定湯温採用式燃焼
熱量制御部25による燃焼熱量制御への切り換えが燃焼
熱量制御切り換え部23により行われるので、給湯熱交
換器2内の湯温が給湯設定温度Tspの湯を給湯するため
の湯温から大幅に変動して出湯湯温変動が生じると推定
されたときには、上記給湯熱交換器2内の湯温変動の発
生直後に、その湯温変動が上記推定湯温採用式燃焼熱量
制御部25による燃焼熱量制御により補正されることと
なり、出湯湯温変動に対する燃焼熱量制御の応答性を格
段に向上させることができ、出湯湯温変動を非常に短い
時間で抑制して給湯設定温度の近傍の温度に回復させる
ことが可能である。
【0036】また、上記給湯設定温度Tspに対する推定
検出された出湯湯温の偏差ΔTが予め定めた設定範囲Δ
H以内であり、出湯湯温が給湯設定温度Tspの近傍温度
であると判断されるときには、実測湯温採用式燃焼熱量
制御部26によって実測湯温による燃焼熱量制御が行わ
れるので、出湯湯温を給湯設定温度Tspに確実に一致さ
せ、給湯設定温度Tspの湯を安定供給することが可能と
なる。
【0037】上記の如く、推定湯温採用式燃焼熱量制御
部25と実測湯温採用式燃焼熱量制御部26とを切り換
えて燃焼熱量制御を行うことによって、出湯湯温が給湯
設定温度に対して大幅に外れているとき、例えば、出湯
が開始された時や給湯設定温度が変更された時や通水流
量が変動した時等には、上記の如く推定湯温採用式燃焼
熱量制御部25によって燃焼熱量制御が行われて給湯設
定温度に向けて応答性良く燃焼熱量制御が行われ、出湯
湯温を給湯設定温度により早く高めることが可能であ
り、給湯設定温度に安定するまでの時間短縮を図ること
ができる。
【0038】さらに、実測湯温採用式燃焼熱量制御部2
6の燃焼熱量制御に用いられるPID定数を小さく設定
するので、ほぼ給湯設定温度の湯が出湯しているときに
は、実測湯温採用式燃焼熱量制御部26による燃焼熱量
の制御量が小さく出湯湯温を小さく変動させることがで
き、このことに起因して、給湯湯温を給湯設定温度Tsp
に一致させることが容易となる。
【0039】さらに、推定湯温採用式燃焼熱量制御部2
5の燃焼熱量制御に用いられるPID定数を大きく設定
するので、出湯湯温が給湯設定温度Tspから大幅にずれ
るときには、推定湯温採用式燃焼熱量制御部25による
燃焼熱量の制御量が大きく出湯湯温を給湯設定温度Tsp
に向けて大きく変動させることが可能となり、出湯湯湯
温を給湯設定温度Tspにより早く近付けることができ
る。
【0040】以下に第2の実施形態例を説明する。この
第2の実施形態例が前記第1の実施形態例と異なる特徴
的なことは、推定湯温採用式燃焼熱量制御部25から実
測湯温採用式燃焼熱量制御部26への燃焼熱量制御の切
り換えを決定する設定範囲と、実測湯温採用式燃焼熱量
制御部26から推定湯温採用式燃焼熱量制御部25への
燃焼熱量制御の切り換えを決定する設定範囲をそれぞれ
別個に設定し、燃焼熱量制御切り換え部23はそれら設
定範囲に基づいて燃焼熱量制御の切り換えを行う構成と
したことである。それ以外の構成は前記第1の実施形態
例と同様であり、その重複説明は省略する。
【0041】この実施形態例では、実測湯温採用式燃焼
熱量制御部26による燃焼熱量制御から推定湯温採用式
燃焼熱量制御部25による燃焼熱量制御への切り換えを
決定する設定範囲は、図2に示す下限値hk1(例えば、
−3℃)から上限値hj1(例えば、+3℃)までの範囲
ΔHsyが設定されており、上記推定湯温採用式燃焼熱量
制御部25による燃焼熱量制御から実測湯温採用式燃焼
熱量制御部26による燃焼熱量制御への切り換えを決定
する設定範囲は、図2に示す下限値hk2(例えば、−1
℃)から上限値hj2(例えば、+1℃)までの範囲ΔH
zyが設定されている。
【0042】燃焼熱量制御切り換え部23は、推定湯温
採用式燃焼熱量制御部25と実測湯温採用式燃焼熱量制
御部26の各動作情報を取り込み、それら情報に基づき
実測湯温採用式燃焼熱量制御部26により燃焼熱量制御
が行われていると検知しているときには、偏差検出部2
1から加えられた偏差ΔTを上記設定範囲ΔHsyに比較
して、偏差ΔTが設定範囲ΔHsy以内であるか否かを判
断し、偏差ΔTが上記設定範囲ΔHsy以内であると判断
したときには、出湯湯温はほぼ給湯設定温度Tspであ
り、出湯湯温を精度良く給湯設定温度Tspに制御するた
めに実測湯温に基づいた燃焼熱量制御を行わせる状態で
あると判断して、実測湯温採用式燃焼熱量制御部26に
よる燃焼熱量制御を継続して行わせる。
【0043】また、燃焼熱量制御切り換え部23は、上
記偏差ΔTが設定範囲ΔHsyから外れていると判断した
ときには、出湯湯温が給湯設定温度Tspよりも大幅にず
れると判断し、出湯湯温の変動を応答性良く回復するた
めに推定湯温採用式燃焼熱量制御部25による燃焼熱量
制御を行う必要があると判断して、実測湯温採用式燃焼
熱量制御部26から推定湯温採用式燃焼熱量制御部25
へ燃焼熱量制御を切り換える。
【0044】燃焼熱量制御切り換え部23は、推定湯温
採用式燃焼熱量制御部25による燃焼熱量制御が行われ
ていると検知しているときには、上記偏差検出部21か
ら加えられる偏差ΔTを上記設定範囲ΔHzyに比較し
て、上記偏差ΔTが設定範囲ΔHzy以内であるか否かを
判断し、上記偏差ΔTが設定範囲ΔHzyから外れている
と判断したときには、出湯湯温は給湯設定温度Tspから
大きくずれる状態であると判断し、推定湯温採用式燃焼
熱量制御部25による燃焼熱量制御を継続して行わせ、
上記偏差ΔTが上記設定範囲ΔHzy以内であると判断し
たときには、出湯湯温変動はほぼ抑制されたので、実測
湯温採用式燃焼熱量制御部26による燃焼熱量制御を行
って出湯湯温を精度良く給湯設定温度Tspに一致させる
必要があると判断して、推定湯温採用式燃焼熱量制御部
25から実測湯温採用式燃焼熱量制御部26に燃焼熱量
制御を切り換える。
【0045】上記燃焼熱量制御切り換え部23の切り換
え動作の一例を簡単に示す。例えば、給湯熱交換器2内
の湯温が図2の実線に示すように変動して、上記偏差Δ
Tが図2に示す点Aよりも大きくなったことが検知され
たときには、出湯湯温が給湯設定温度Tspから大幅に変
動すると推定されることから、燃焼熱量制御切り換え部
23は実測湯温採用式燃焼熱量制御部26から推定湯温
採用式燃焼熱量制御部25へ燃焼熱量制御を切り換え
る。その後、推定湯温採用式燃焼熱量制御部25の燃焼
熱量制御により出湯湯温が給湯設定温度Tspに向けて修
正され上記偏差ΔTが点B以下に低下したことが検知さ
れたときには、出湯湯温は給湯設定温度近傍の温度に回
復したと判断して、燃焼熱量制御切り換え部23は推定
湯温採用式燃焼熱量制御部25から実測湯温採用式燃焼
熱量制御部26へ燃焼熱量制御を切り換えて出湯湯温が
給湯設定温度Tspに一致するように微少な燃焼熱量制御
を行う。
【0046】この実施形態例によれば、前記第1の実施
形態例と同様な構成を備え、実測湯温採用式燃焼熱量制
御部26から推定湯温採用式燃焼熱量制御部25への燃
焼熱量制御の切り換えを決定する設定範囲ΔHsyの上限
値hj1よりも、推定湯温採用式燃焼熱量制御部25から
実測湯温採用式燃焼熱量制御部26への燃焼熱量制御の
切り換えを決定する設定範囲ΔHzyの上限値hj2を低
く、また、上記設定範囲ΔHsyの下限値hk1よりも、上
記設定範囲ΔHzyの下限値hk2を高く設定しているの
で、前記第1の実施形態例と同様な効果を得ることがで
きると共に、燃焼熱量制御の切り換えのハンチングを確
実に防止することができる。
【0047】以下に、第3の実施形態例を説明する。こ
の実施形態例において特徴的なことは、前記各実施形態
例の構成に加えて、給湯熱交換器2の出側の湯温を推定
検出する際に使用される寄与率Kspを燃焼熱量に応じて
補正する構成を備え、該補正された寄与率に基づいて給
湯熱交換器2の出側の湯温を推定検出する構成としたこ
とである。なお、この実施形態例の説明において、前記
各実施形態例と同様な部分の重複説明は省略する。
【0048】ところで、前記したように、寄与率Kspを
用いて推定検出された給湯熱交換器2の出側の湯温は実
際の出側の湯温よりもずれる場合があり、その原因は、
本発明者等が究明したところによれば、寄与率Kが燃焼
熱量に応じて可変していることに因るものであった。
【0049】それというのは、予め定めた最大燃焼熱量
近傍でバーナ1の燃焼を行っているときには、燃焼火炎
は大きく立ち上がっていることから、燃焼火炎の熱は下
段の管路17だけでなく上段の管路18にも十分に加え
られ、下段の管路17を流れる単位流量当たりの水流が
燃焼火炎から吸熱する熱量と、上段の管路18を流れる
単位流量当たりの水流が燃焼火炎から吸熱する熱量とは
ほぼ等しくなるが、燃焼熱量が小さくなるに従って燃焼
火炎は小さくなり、例えば、予め定めた最小燃焼熱量の
近傍では燃焼火炎はとても小さく、燃焼火炎の熱は上段
の管路18に殆ど加えられず、燃焼火炎から給湯熱交換
器2全体に吸熱される熱量のうちの殆どが下段の管路1
7で吸熱されることになる。このことから、上記下段の
管路17に設けられた熱交サーミスタ15の湯温検出部
位における寄与率Kは、図4の実線Lに示すように、燃
焼熱量が小さくなるに従って大きくなるというものであ
る。
【0050】なお、図4では予め定めた最小燃焼熱量を
0%と設定し、燃焼熱量が増加するに従って%値が大き
くなって予め定めた最大燃焼熱量が100%となるよう
に、燃焼熱量を%値に置き換えて示されている。
【0051】そこで、この実施形態例では、データ格納
部22に格納されている寄与率Kspを燃焼熱量に応じて
補正する図1の点線に示す寄与率補正部28を備えた。
【0052】データ格納部22には前記予め定められ格
納されている寄与率Kspを燃焼熱量の大きさに応じて補
正するための寄与率補正データが予め定め格納されてい
る。例えば、図4の実線Lに示す寄与率に対する上記点
線Mに示す寄与率Kspのずれ量ΔK、つまり、寄与率補
正値のデータが燃焼熱量に対応させて上記寄与率補正デ
ータとして格納されている。この実施形態例では、図4
に示すように、燃焼熱量が小さくなるに従って上記ずれ
量ΔKは大きくなることから、図3の(a)に示すよう
に、燃焼熱量が小さくなるに従って上記寄与率補正値Δ
Kが大きくなるように設定された寄与率補正データが与
えられている。なお、上記寄与率補正データは表データ
により与えてもよい。
【0053】寄与率補正部28は、燃焼熱量制御部24
の推定湯温採用式燃焼熱量制御部25又は実測湯温採用
式燃焼熱量制御部26からバーナ1の燃焼熱量の情報を
時々刻々と取り込み、該燃焼熱量の情報と、上記データ
格納部22に格納されている寄与率補正データとに基づ
いて、上記寄与率Kspを補正する。具体的には、寄与率
補正部28は、上記取り込んだ燃焼熱量を上記寄与率補
正データに照らし合わせて上記燃焼熱量に対応した寄与
率補正値ΔKを検出し、該検出した補正値ΔKを上記寄
与率Kspに加算して寄与率を補正する。この補正された
寄与率Khgの情報は、熱交換器出側湯温推定検出部20
に加えられる。
【0054】熱交換器出側湯温推定検出部20は、デー
タ格納部22に予め格納されている寄与率Kspを用いる
のに代えて、上記寄与率補正部28から加えられた補正
後の寄与率Khgを用いて、前記したように、給湯熱交換
器2の出側の湯温Tout を推定検出する。
【0055】この実施形態例によれば、前記各実施形態
例の構成に加えて、出側の湯温Tout を推定検出する際
に使用される寄与率Kを燃焼熱量の大小に応じて補正す
る構成を備えているので、前記各実施形態例と同様の優
れた効果を得ることができる上に、燃焼熱量に応じた正
確な寄与率Khgを用いて出側の湯温Tout を推定検出す
ることができ、正確な出側の湯温を得ることができる。
【0056】もちろん、前記各実施形態例に示したよう
に、予め定めた固定の寄与率Kを用いて出側の湯温を推
定検出しても、実際の出側の湯温に対する上記推定検出
された出側の湯温のずれ量は少ないし、出湯湯温が給湯
設定温度の近傍温度になったときには実測された出側の
湯温に基づいて燃焼熱量制御が行われるので、出湯湯温
を精度良く給湯設定温度に安定させることができる。
【0057】なお、この発明は上記各実施形態例に限定
されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例
えば、上記各実施形態例では、熱交サーミスタ15は給
湯熱交換器2における下段の管路17の水流温度を検出
するように設けられていたが、上段の管路18の湯水流
温度を検出するように熱交サーミスタ15を設けてもよ
い。この場合に、寄与率補正部28による寄与率の補正
が行われるときには、熱交サーミスタ15の湯温検出部
位における寄与率Kは、図5の実線Nに示すように、燃
焼熱量が小さくなるに従って小さくなる。
【0058】このことから、例えば、予め定めた最大燃
焼熱量でバーナ1の燃焼を行ったときの寄与率Kが予め
求められて図5に示す寄与率Kspとしてデータ格納部2
2に格納されているときには、上記熱交サーミスタ15
の湯温検出部位における寄与率Kに対する上記寄与率K
spのずれ量(寄与率補正量)ΔKのデータが燃焼熱量に
対応させて図3の(b)に示すような寄与率補正データ
としてデータ格納部22に格納され、寄与率補正部28
は、取り込んだ燃焼熱量に対応する上記寄与率補正量Δ
Kを上記寄与率補正データから検出し、上記寄与率Ksp
から寄与率補正量ΔKを差し引いて寄与率の補正を行
う。
【0059】また、上記各実施形態例では、偏差ΔTが
零から設定範囲の上限値までの間隔と、偏差ΔTが零か
ら下限値までの間隔とが等しくなるように、設定範囲が
設定されていたが、上記偏差ΔTが零から設定範囲の上
限値までの間隔と、偏差ΔTが零から下限値までの間隔
とが異なるように、設定範囲を設定してもよい。
【0060】さらに、上記第3の実施形態例では、燃焼
熱量だけを考慮して寄与率を補正していたが、この発明
の応用例として、燃焼熱量以外にも入水サーミスタ5に
より検出される入水温度Tinや、水量センサFSにより
検出される給水流量Qや、燃焼に使用する燃料ガス種を
も考慮して、寄与率Kを補正してもよい。この場合、上
記入水温度Tinと流量Qと燃料ガス種のうちの1つ以上
と、燃焼熱量との組み合わせによって寄与率を補正する
ための寄与率補正データが与えられることになる。
【0061】例えば、入水温度Tinが低くなるに従って
給湯熱交換器2の入側で吸熱される熱量が多くなると考
えられることから、この実施形態例では、給水通路3か
ら給湯熱交換器2の下段の管路17に水が入り込む構成
であるので、入水温度Tinが低くなるに従って下段の管
路17で吸熱する熱量が多くなり、熱交サーミスタ15
の湯温検出部位である下段の管路17での燃焼熱量変化
に対する寄与率Kの傾きは、図4の鎖線L’に示すよう
に、入水温Tinが低くなるに従って大きくなると考えら
れる。このことから、予め定められた寄与率Kspは燃焼
熱量が小さくなるに従って、また、入水温度Tinが低く
なるに従って、大きくなる方向に補正されることにな
る。
【0062】さらに、上記各実施形態例では、予め定め
た最大燃焼熱量でバーナ1を燃焼させているときの熱交
サーミスタ15の湯温検出部位の寄与率を予め求めてデ
ータ格納部22に寄与率Kspとして格納していたが、最
大燃焼熱量以外の燃焼熱量でバーナ1を燃焼させたとき
の熱交サーミスタ15の湯温検出部位の寄与率を求めて
寄与率Kspとしてデータ格納部22に格納してもよい。
この場合に、寄与率補正部28による寄与率の補正が行
われるときには、もちろん、上記データ格納部22に格
納された寄与率Kspを燃焼熱量の大小に応じて補正する
ためのデータが寄与率補正データとして予め定めて格納
される。
【0063】さらに、上記第3の実施形態例では、寄与
率補正データとして、寄与率補正値ΔKのデータが燃焼
熱量に対応させて与えられていたが、設定の寄与率Ksp
を燃焼熱量に基づいて補正するための演算式データを寄
与率補正データとして与えてもよい。例えば、補正後の
寄与率をKhgで表し、燃焼熱量の大きさをPで表し、予
め定めた係数をαで表したときに、Khg=Ksp+(P×
α)の演算式を寄与率補正データとして与えてもよい。
この場合には、寄与率補正部28は燃焼熱量Pを利用し
上記寄与率補正データの演算に従って寄与率Kspを補正
する。
【0064】さらに、上記実施形態例では図6に示す給
湯器を例にして説明したが、湯を作り出す熱交換器と、
該熱交換器を燃焼加熱するバーナと、入水温度検出手段
とを有し、給湯設定温度に対する熱交換器から流れ出る
湯温のずれを補正するために熱交換器の出側の湯温に基
づいてバーナ燃焼熱量制御を行う制御構成を備えた給湯
機能付きの燃焼機器であれば、この発明は適用すること
ができる。例えば、給湯通路4と浴槽とを連通接続する
湯張り通路を設け、給湯熱交換器2により作られた湯を
上記湯張り通路を通して浴槽に注湯する湯張り機能と、
給湯機能とを備えた燃焼機器や、上記給湯機能に加えて
風呂の追い焚き機能を備えた燃焼機器にも本発明は適用
することができる。
【0065】
【発明の効果】この発明によれば、熱交換器内の湯温を
検出する熱交換器湯温検出手段を設け、該熱交換器湯温
検出手段により検出される湯温と予め定められた寄与率
とに基づいて、熱交換器の出側の湯温を推定検出し、給
湯設定温度に対する上記推定検出された出側の湯温の偏
差が予め定めた設定範囲から外れたときには、推定検出
された出側の湯温に基づいた燃焼熱量制御に切り換える
構成を備えたので、熱交換器内の湯温が給湯設定温度の
湯を出湯させるための湯温よりも上記設定範囲を越えて
ずれたときに、その湯温変動が発生した直後に、湯温変
動を抑制する方向に燃焼熱量を制御することができ、こ
のことによって出湯湯温変動に対する燃焼熱量制御の応
答性を格段に向上させることができる。
【0066】また、給湯設定温度に対する出湯湯温の偏
差が上記設定範囲以内になったときには実測された出側
の湯温に基づいた燃焼熱量制御に切り換えるので、出湯
湯温を給湯設定温度に正確に合わせ、その状態で安定さ
せることができる。
【0067】上記の如く、推定湯温採用式燃焼熱量制御
部と実測湯温採用式燃焼熱量制御部とを切り換えて燃焼
熱量制御を行うことによって、出湯湯温が設定温度に対
して大幅に外れているとき、例えば、出湯が開始された
時や設定温度が変更された時や通水流量が変動した時等
には、上記の如く推定湯温採用式燃焼熱量制御部によっ
て燃焼熱量制御が行われて設定温度に向けて応答性良く
燃焼熱量制御が行われ、出湯湯温を設定温度により早く
高めることが可能であり、設定温度に安定するまでの時
間短縮を図ることができる。
【0068】燃焼熱量制御はPID制御により行われ、
推定検出された出側の湯温に基づいて燃焼熱量制御を行
うときには、実測された出側の湯温に基づいた燃焼熱量
制御を行うときよりも、比例定数と積分定数と微分定数
のうちの1つ以上の定数を、つまり、PID定数を大き
く設定する構成を備えたものにあっては、出湯湯温が給
湯設定温度よりも大幅にずれているときには、燃焼熱量
の制御量が大きく、出湯湯温を給湯設定温度に向けて大
きく変化させることができ、より早く出湯温度を給湯設
定温度に近付けることができ、出湯湯温変動を回復させ
るのに要する時間の短縮を図ることができる。
【0069】また、出湯湯温が給湯設定温度の近傍温度
になったときには、燃焼熱量の制御量が小さくなり、出
湯湯温を給湯設定温度に一致させるための微少な湯温制
御が可能であり、出湯湯温を給湯設定温度に一致させる
ことが容易となり、出湯湯温を給湯設定温度に精度良く
一致させることができる。
【0070】実測された出側の湯温に基づいた燃焼熱量
制御から推定検出された出側の湯温に基づいた燃焼熱量
制御への切り換えを決定するための設定範囲の上限値
は、推定検出された出側の湯温に基づいた燃焼熱量制御
から実測された出側の湯温に基づいた燃焼熱量制御への
切り換えを決定する設定範囲の上限値よりも高く、実測
された出側の湯温に基づいた燃焼熱量制御から推定検出
された出側の湯温に基づいた燃焼熱量制御への切り換え
を決定するための設定範囲の下限値は、推定検出された
出側の湯温に基づいた燃焼熱量制御から実測された出側
の湯温に基づいた燃焼熱量制御への切り換えを決定する
設定範囲の下限値よりも低く設定されている構成を備え
たものにあっては、燃焼熱量制御の切り換えのハンチン
グを防止することができ、燃焼熱量制御の切り換えをス
ムーズに行うことができる。
【0071】燃焼熱量の大小に応じて寄与率を補正する
構成を備えたものにあっては、燃焼熱量の大小に応じた
正確な寄与率を得ることができ、この正確な寄与率に基
づいて熱交換器の出側の湯温を推定検出することによっ
て、実際の出側の湯温にほぼ一致した出側の湯温を推定
検出することができ、この推定検出された正確な出側の
湯温に基づいて燃焼熱量制御を行うことによって、より
一層精度良く、給湯湯温を給湯設定温度に一致させるた
めの燃焼熱量制御を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】上記各実施形態例において特徴的な制御構成を
示すブロック図である。
【図2】給湯設定温度に対する出湯湯温の偏差によって
燃焼熱量制御手法を切り換えるための設定範囲例を示す
グラフである。
【図3】寄与率補正データの例を示すグラフである。
【図4】給湯熱交換器の下段の管路の水流温度を検出す
るように熱交サーミスタを設けた場合に熱交サーミスタ
の湯温検出部位における寄与率を燃焼熱量に対応させて
示すグラフである。
【図5】給湯熱交換器の上段の管路の水流温度を検出す
るように熱交サーミスタを設けた場合に熱交サーミスタ
の湯温検出部位における寄与率を燃焼熱量に対応させて
示すグラフである。
【図6】この発明を適用することができる燃焼機器の一
例を示すモデル図である。
【図7】給湯熱交換器の構造例を示すモデル図である。
【図8】提案例の問題を示すグラフである。
【符号の説明】 1 バーナ 2 給湯熱交換器 3 給水通路 5 入水サーミスタ 6 出湯サーミスタ 15 熱交サーミスタ 17 下段の管路 18 上段の管路 20 熱交換器出側湯温推定検出部 21 偏差検出部 22 データ格納部 23 燃焼熱量制御切り換え部 25 推定湯温採用式燃焼熱量制御部 26 実測湯温採用式燃焼熱量制御部 28 寄与率補正部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水通路から供給された水を加熱して湯
    を作り出し該湯を出湯する熱交換器と、該熱交換器を燃
    焼加熱するバーナと、上記熱交換器に供給される入水温
    度を検出する入水温度検出手段とを有し、予め定めた給
    湯設定温度に対する上記熱交換器から流れ出る出側の湯
    温のずれを補正するために上記出側の湯温に基づいてバ
    ーナの燃焼熱量制御を行う燃焼機器において、上記熱交
    換器から流れ出る出側の湯温を実測する出側湯温検出手
    段と;上記熱交換器内の湯温を検出する熱交換器湯温検
    出手段と;上記熱交換器の入側から出側に至るまでに湯
    水が吸熱する熱量に対する熱交換器の入側から上記熱交
    換器湯温検出手段の湯温検出部位に至るまでに湯水が吸
    熱する熱量の割合である寄与率が予め定められ格納され
    ているデータ格納部と;上記熱交換器湯温検出手段によ
    り検出された湯温と、上記データ格納部に格納されてい
    る寄与率と、入水温度検出手段により検出された入水温
    度とに基づいて熱交換器から流れ出る出側の湯温を推定
    検出する熱交換器出側湯温推定検出部と;上記熱交換器
    出側湯温推定検出手段により推定検出された出側の湯温
    と給湯設定温度との偏差を検出する偏差検出部と;該偏
    差検出部により求められた偏差が予め定めた設定範囲以
    内であるときには上記出側湯温検出手段により実測され
    た熱交換器の出側の湯温に基づいた上記燃焼熱量制御に
    切り換え、上記偏差検出部により検出された偏差が上記
    設定範囲から外れたときには上記熱交換器出側湯温推定
    検出部により推定検出された出側の湯温に基づいた燃焼
    熱量制御に切り換える燃焼熱量制御切り換え部と;を設
    けたことを特徴とする燃焼機器。
  2. 【請求項2】 燃焼熱量制御は比例と積分と微分の組み
    合わせによるPID制御手法により行われ、熱交換器出
    側湯温推定検出部により推定検出された熱交換器の出側
    の湯温に基づいて燃焼熱量制御を行うときには、出側湯
    温検出手段により実測された出側の湯温に基づいて燃焼
    熱量制御を行う場合よりも、上記PID制御手法で用い
    られる比例定数と積分定数と微分定数のうちの1つ以上
    の定数を大きくする構成としたことを特徴とする請求項
    1記載の燃焼機器。
  3. 【請求項3】 出側湯温検出手段により実測された出側
    の湯温に基づいた燃焼熱量制御から熱交換器出側湯温推
    定検出部により推定検出された出側の湯温に基づいた燃
    焼熱量制御への切り換えを決定するための設定範囲の上
    限値は、上記推定検出された出側の湯温に基づいた燃焼
    熱量制御から上記実測された出側の湯温に基づいた燃焼
    熱量制御への切り換えを決定するための設定範囲の上限
    値よりも高く、また、上記実測された出側の湯温に基づ
    いた燃焼熱量制御から上記推定検出された出側の湯温に
    基づいた燃焼熱量制御への切り換えを決定するための許
    容範囲の下限値は上記推定検出された出側の湯温に基づ
    いた燃焼熱量制御から上記実測された出側の湯温に基づ
    いた燃焼熱量制御への切り換えを決定するための設定範
    囲の下限値よりも低く設定されていることを特徴とした
    請求項1又は請求項2記載の燃焼機器。
  4. 【請求項4】 バーナ燃焼熱量の情報と、バーナ燃焼熱
    量の大小に応じて寄与率を補正するための予め与えられ
    た寄与率補正データとに基づいて寄与率を補正する寄与
    率補正部が設けられ、熱交換器出側湯温推定検出部は、
    上記寄与率補正部により補正された寄与率と熱交換器湯
    温検出手段により検出された湯温と入水温度検出手段に
    より検出された入水温度とに基づき、熱交換器の出側の
    湯温を推定検出する構成としたことを特徴とする請求項
    1又は請求項2又は請求項3記載の燃焼機器。
  5. 【請求項5】 熱交換器はバーナの燃焼火炎に近い側の
    下段に形成された管路と、バーナ燃焼火炎に遠い側の上
    段に形成された管路とが連通接続された管路構成を成し
    ており、寄与率補正部は、熱交換器湯温検出手段により
    上記下段の管路内の湯温が検出される場合にはバーナ燃
    焼熱量が小さくなるに従って寄与率が大きくなるように
    寄与率を補正し、熱交換器湯温検出手段により上記上段
    の管路内の湯温が検出される場合にはバーナ燃焼熱量が
    小さくなるに従って寄与率が小さくなるように寄与率を
    補正する構成としたことを特徴とする請求項4記載の燃
    焼機器。
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