JP2004353990A - ガス燃焼装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料制御弁として流量制御弁を備えたガス燃焼装置においても応答性・出湯特性のよいガス燃焼装置を提供する。
【解決手段】目標温度Toに基づいて必要ガス量Voを設定する手段101と、上記必要ガス量Voからガス流量制御弁12の弁開度Kを設定する手段102とを備えたガス燃焼装置において、出湯温度Tbに基づいて必要ガス量Voをフィードバック制御する第一のフィードバック量設定手段103と、ガス流量センサ11のセンサ出力Sに基づいて弁開度Kの設定をフィードバック制御する第二のフィードバック量設定手段104を設ける。そして、出湯開始当初には、上記第二のフィードバック量設定手段104によるフィードバック制御を行い一次ガス圧の低減分を補償する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はガス燃焼装置に関し、より詳細には、ガス流量制御弁を備えたガス燃焼装置における燃焼制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、給湯器や風呂釜などのガス燃焼装置の分野では、バーナへの燃料ガス供給量の調節にガス流量制御弁を用いたものが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
そして、この種のガス燃焼装置では、バーナの燃焼制御に関して、一般的に、フィードフォーワード制御とフィードバック制御の併用による燃焼制御が行われている。図4はかかる燃焼制御の一例を示している。
【0004】
すなわち、リモコン等の操作部で出湯の目標温度が設定され、その状態でカラン等の先栓が開栓されて最低作動通水量を超える水量がガス燃焼装置内に流れると、ガス燃焼装置のコントローラは、上記目標温度と、入水流量センサによって得られる入水量(水量)と、入水温度センサによって得られる入水温度とに基づいて、上記目標温度での出湯に必要なバーナの熱量(必要熱量)を演算する(図6ステップS1参照)。
【0005】
そして、必要熱量が求められると、上記コントローラは、この必要熱量に基づいて必要な燃料ガス量(必要ガス量)を演算するとともに(図6ステップS2参照)、当該必要ガス量を得るために必要な弁開度を設定する(図6ステップS3参照)。この弁開度の設定は、予めコントローラに必要ガス量と弁開度との相関関係を示すデータを記憶させておき、このデータに基づいて行われる(ここまでが、フィードフォーワード制御部分)。
【0006】
このようにして弁開度が設定され、バーナに燃料ガスの供給が開始されると、次にコントローラは、上記目標温度と出湯温度センサによって得られる出湯温度とに基づいて、上記出湯温度が目標温度と一致するようにフィードバック制御を行う。つまり、上記コントローラは、目標温度と出湯温度の偏差を求め、この偏差が零になるまで上記必要ガス量の修正を繰り返し行う(フィードバック制御)。
【0007】
【特許文献1】実開平5−79240号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成よりなる従来のガス燃焼装置では以下の問題があり、その改善が望まれていた。
【0009】
すなわち、この種のガス燃焼装置に用いられるガス流量制御弁は、弁開度によって燃料ガス供給路の断面積を変化させてバーナへのガス供給量を調節するものであるが、通常、一次ガス圧(ガス流量制御弁の上流側のガス圧)の変動をキャンセルする機構を備えていないため、一次ガス圧の変動によりバーナへのガス供給量が変動する。
【0010】
殊に、閉弁状態にあるガス流量制御弁が開弁した場合、一次ガス圧は低下するので、実際には、上述したフィードフォーワード制御では必要ガス量が得られておらず、フィードバック制御によるガス供給量の補正の比重が大きかった。つまり、従来のガス燃焼装置ではフィードフォーワード制御が有効に機能しておらず、そのために目標温度の出湯を得るのに時間がかかり、出湯特性が悪いという問題があった。
【0011】
本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、流量制御弁により燃料ガスの供給量を制御するガス燃焼装置において、出湯特性のよいガス燃焼装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係るガス燃焼装置は、バーナへの燃料ガスの供給量を調節する燃料制御弁と、ガス流量を検出するガス流量検出手段と、目標温度に基づいて必要ガス量を設定する必要ガス量設定手段と、前記必要ガス量から前記燃料制御弁の弁開度を設定する弁開度設定手段とを備えたガス燃焼装置において、前記ガス流量検出手段の検出値に基づいて前記燃料制御弁を制御するフィードバック制御手段を設けたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明のガス燃焼装置は、その好適な実施態様として、バーナへの燃料ガスの供給量を調節するガス流量制御弁と、ガス流量を検出するガス流量検出手段と、目標温度に基づいて必要ガス量を設定する必要ガス量設定手段と、前記必要ガス量から前記ガス流量制御弁の弁開度を設定する弁開度設定手段と、目標温度と出湯温度との偏差に基づいて前記必要ガス量設定手段に与えるフィードバック量を設定する第一のフィードバック量設定手段と、前記必要ガス量と前記ガス流量検出手段で検出されたガス流量の偏差に基づいて前記弁開度設定手段に与えるフィードバック量を設定する第二のフィードバック量設定手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】
そして、前記必要ガス量設定手段は、前記目標温度と入水温度と入水流量とに基づいてバーナで必要な熱量を演算する熱量演算部と、前記熱量演算部によって求められた熱量を得るのに必要なガス流量を演算する必要ガス量演算部とからなり、前記第一のフィードバック手段により与えられるフィードバック量によって前記必要ガス量演算部の演算結果が修正されることを特徴とする。
【0015】
また、前記第二のフィードバック量設定手段は、ガス流量検出手段出力とガス流量との相関関係を示すデータを備え、このデータに基づいて前記ガス流量検出手段の出力結果からガス流量を獲得して前記フィードバック量を決定することを特徴とする。また、前記第二のフィードバック量設定手段により得られたフィードバック量に基づいて、前記弁開度設定手段において設定される弁開度が修正されることを特徴とする。
【0016】
さらに、前記第一のフィードバック量設定手段によりフィードバック量を与える前に、前記第二のフィードバック量設定手段によるフィードバック量が与えられることを特徴とする。
【0017】
また、前記第二のフィードバック量設定手段は、出湯温度が目標温度に達していないときに前記弁開度設定手段にフィードバック量を与える制御構成を有することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0019】
図1は本発明のガス燃焼装置を給湯器に適用した場合を示している。図示のように、給湯器1はその本体内にガスを燃料とするバーナ2を備えており、このバーナ2の上方にはバーナ2によって加熱可能に構成された熱交換器3が設けられている。また、バーナ2の下方には、該バーナ2への給気を行うための送風ファン4が設けられている。
【0020】
そして、熱交換器3の入水側には給水管5が接続されるとともに、出湯側には出湯管6が接続されており、上記給水管5には、熱交換器3への入水温度Taを検出する入水温度センサ(入水温度検出手段)7と、入水量Qを検出する水量センサ(入水量検出手段)9とが設けられている。また、出湯管6には、上記熱交換器3で加熱された温水の出湯温度Tbを検出する出湯温度センサ(出湯温度検出手段)8が設けられている。
【0021】
一方、バーナ2には該バーナ2に燃料ガスを供給するためのガス管10が接続されている。このガス管10はガス供給源(たとえば都市ガスであれば都市ガス供給用のガス配管、プロパンガスであればガスボンベなど)と接続されており、上記バーナ2への燃料ガスの供給路を構成している。
【0022】
このガス管10には、燃料ガスの流量Vを検出するガス流量センサ11と、バーナ2に供給される燃料ガスの流量Vを調節するガス流量制御弁(燃料制御弁)12とが設けられている。
【0023】
本実施形態では、上記ガス流量センサ11として、ガス管10内を流れる流体の質量流量を検出するセンサが好適に用いられる。より具体的には、このガス流量センサ11には、ヒータを挟んだ上流下流の両側に温度センサを搭載して該温度センサ間の出力値の差から流体の質量流速を測定する熱式質量センサが用いられる。
【0024】
また、ガス流量制御弁12は、たとえばニードル弁などのように弁体を作動させて弁座の開口面積を変化させることにより流量を制御する比例弁で構成される。つまり、弁の開度を調節することによって燃料ガス供給路の断面積を変化させてバーナへのガス供給量を調節可能に構成される。
【0025】
コントローラ13は、給湯器1の各部の動作を制御するための制御手段であって、後述するように、所定の記憶装置(記憶手段)107を備えたマイクロコンピュータを主要部として構成されている。
【0026】
そして、このコントローラ13には、図1に示すように、上記入水温度センサ7、出湯温度センサ8、水量センサ9、ガス流量センサ11の各センサ出力が図中の破線で示す信号線を介して接続されている。また、このコントローラ13は同様に信号線を介して上記送風ファン4およびガス流量制御弁12と接続され、これらに対して動作制御用の制御信号を出力できるように構成されている。さらに、このコントローラ13には、給湯器1のリモートコントローラ(以下、リモコン)Rが有線または無線により接続され、該リモコンRとの間で各種信号のやり取りができるように構成されている。
【0027】
図2は、上記コントローラ13の機能ブロック図を示しており、特にコントローラ13による上記ガス流量制御弁12の動作制御に関する機能部分を示している。
【0028】
図示のように、このコントローラ13は、上記ガス流量制御弁12の動作制御に関して、リモコンRなどの操作部において設定される目標温度Toに基づいて必要ガス量Voを設定する必要ガス量設定手段101と、上記必要ガス量Voから上記ガス流量制御弁12の弁開度Kを設定する弁開度設定手段102と、上記目標温度Toと出湯温度Tbとの偏差ΔTに基づいて上記必要ガス量設定手段101に与えるフィードバック量を設定する第一のフィードバック量設定手段103と、上記必要ガス量Voと上記ガス流量センサ11で検出されるガス流量Vとの偏差とに基づいて上記弁開度設定手段102に与えるフィードバック量ΔVを設定する第二のフィードバック量設定手段104とを主要部として備えている。
【0029】
上記必要ガス量設定手段101は、熱量演算部105と必要ガス量演算部106とから構成される。熱量演算部105は、上記水量センサ9で検出される水量Qの冷水を上記目標温度Toで出湯するのに必要なバーナ2の熱量Eoを演算するものであって、この熱量演算部105では、リモコンRから与えられる上記目標温度Toと、水量センサ9から与えられる水量Qと、入水温度センサ7から与えられる入水温度Taとに基づいて、以下の数式(1) により上記熱量Eoが求められる。
【0030】
Eo=Q×(To−Ta) ・・・・(1)
【0031】
上記必要ガス量演算部106は、上記熱量演算部105で求められた必要熱量Eoに基づいて、当該熱量Eoを得るのに必要な必要ガス量Voを演算する。この必要ガス量Voは、使用する燃料ガスのガス種によって異なるので、コントローラ13の記憶装置107には、ガス種毎に熱量からガス量を換算するための熱量/ガス量換算データが記憶される。そして、上記必要ガス量演算部106では、熱量演算部105から必要熱量Eoが与えられると、予め操作部等により設定されたガス種に対応した熱量/ガス量換算データを用いて、上記必要熱量Eoから必要ガス量Voへの換算を行う。
【0032】
弁開度設定手段102は、上記必要ガス量演算部106から与えられる必要ガス量Voに基づいてガス流量制御弁12の弁開度Kを設定するもので、この弁開度Kの設定には、たとえば図3に示すような必要ガス量Voと弁開度Kとの相関関係を示すガス量/弁開度換算データが用いられる。このガス量/弁開度換算データは上記記憶装置107に記憶される。なお、このガス量/弁開度換算データは、ガス流量制御弁12の一次ガス圧が標準的かつ一定であると仮定して作成されたデータであり、図示のように必要ガス量Voの増加に比例して弁開度Kも増加する。
【0033】
上記第一のフィードバック量設定手段103は、上記必要ガス量設定手段101に与えるフィードバック量を設定するものであって、図示のように、リモコンRから与えられる目標温度Toと出湯温度センサ8から与えられる出湯温度Tbとから両者の偏差ΔTを求め、この偏差ΔTに基づいて必要ガス量設定手段101に与えるフィードバック量を設定する。
【0034】
つまり、この第一のフィードバック量設定手段103は、出湯温度Tbが目標温度Toに一致するようにフィードバック量を設定するものであって、ここで設定されたフィードバック量は上記必要ガス量演算部106に与えられ、上記必要ガス量演算部106の演算結果が修正される。つまり、この第一のフィードバック量設定手段103により燃料ガス供給量の目標値(必要ガス量Vo)の値が修正される。
【0035】
一方、上記第二のフィードバック量設定手段104は、上記弁開度設定手段102に与えるフィードバック量ΔVを設定するものであって、図示のように、必要ガス量演算部106から与えられる必要ガス量Voとガス流量センサ11から与えられるガス流量Vとから両者の偏差ΔVを求め、この偏差ΔVに基づいて弁開度設定手段102に与えるフィードバック量を設定する。
【0036】
つまり、この第二のフィードバック量設定手段104は、ガス流量センサ11で得られるガス流量Vが必要ガス量Voに一致するようにフィードバック量を設定するものであって、ここで設定されたフィードバック量は上記弁開度設定手段102に与えられて弁開度Kが修正される。
【0037】
ここで、ガス流量センサ11のセンサ出力Sと実際のガス流量Vとの関係の一例を図4に示す。図示のように、センサ出力Sとガス流量Vとは一次関数的に比例するものではない。そのため、第二のフィードバック量設定手段104は、上記実際のガス流量Vを獲得するにあたり、この図4の関係に基づいてセンサ出力Sから実際のガス流量Vの換算を行う。具体的には、上記記憶装置107に図4に示すようなセンサ出力Sとガス流量Vの相関関係を示す換算データ(センサ出力/ガス量換算データ)を記憶させておき、このセンサ出力/ガス量換算データを用いてセンサ出力Sから実際のガス量Vを演算する。
【0038】
また、この第二のフィードバック量設定手段104には、上記目標温度Toと出湯温度Tbも与えられ、これらの入力値を比較することによって上記弁開度設定手段102に対してフィードバック量を与えるか否かの判断が行われる(詳細は後述する)。
【0039】
なお、図1において符号14は上記バーナ2や熱交換器3を収容する缶体を示しており、また、符号15は燃焼排気用の排気集合筒を示している。
【0040】
しかして、このように構成された給湯器1の燃焼制御動作について図5のフローチャートを用いて説明する。
【0041】
すなわち、リモコンR等の操作部で目標温度Toが設定され、その状態でカラン等の先栓が開栓されて最低作動通水量を超える水量Qが給湯器1に流れると、コントローラ13は、初めに、上記目標温度Toと、水量センサ9で得られた水量Qと、入水温度センサ7で得られた入水温度Taとに基づいて、上記目標温度での出湯に必要なバーナの必要熱量Eoを演算する(図5ステップS1参照)。
【0042】
そして、必要熱量Eoが求められると、上記コントローラ13は、この必要熱量Eoに基づいて必要ガス量Voを演算し(図5ステップS2参照)、弁開度設定手段102が当該必要ガス量Voを得るための弁開度Kを設定する(図5ステップS3参照)。これにより、ガス流量制御弁12が開弁してバーナ2への燃料ガスの供給が開始される。
【0043】
ところで、本実施形態のように燃料供給量の制御に流量制御弁を用いた場合、この弁の開弁によって一次ガス圧が減少するので、上述したように標準ガス圧に基づくガス量/弁開度換算データを用いて弁開度Kを設定していたのでは必要ガス量Voを得ることができない。そのため、本発明ではこの一次ガス圧の減少によるガス量低下分を補償するために、上記第二のフィードバック量設定手段104が以下のように動作する。
【0044】
すなわち、最低作動通水量を超える水量Qが流れて出湯が開始されると、上記第二のフィードバック量設定手段104は、目標温度Toと出湯温度Tbとを比較し、出湯温度Tbが目標温度Toに達していなければ動作を開始して弁開度設定手段102にフィードバック量を与える。
【0045】
具体的には、一次ガス圧が減少していると必要ガス量Voが得られないので出湯温度Tbは目標温度Toには達しない。そのため、この場合、上述したように、第二のフィードバック量設定手段104が必要ガス量Voと実際のガス流量Vとの偏差ΔVを求め、この偏差ΔVに応じてフィードバック量を設定して弁開度設定手段102で設定される弁開度Kを修正する(図5の符号FB1で示すフィードバックループ参照)。
【0046】
この第二のフィードバック量設定手段104によるフィードバック制御は上記必要ガス量Voが得られるまで(換言すれば、出湯温度Tbと目標温度Toとが一致するまで)繰り返し行われる。その間、弁開度設定手段102は弁開度Kの設定を徐々に調整する。
【0047】
そして、上記必要ガス量Voが得られると(換言すれば、出湯温度Tbと目標温度Toとが一致すると)、第二のフィードバック量設定手段104はその動作を停止するとともに、弁開度設定手段102に、この時の弁開度K(必要ガス量Voを得ることができた弁開度)に基づいて図3のグラフデータ(ガス量/弁開度換算データ)を修正させる。つまり、実際に必要ガス量Voを得るのに必要な弁開度Kに基づいて新たに必要ガス量Voと弁開度Kとの相関関係を演算し、その結果に基づいて図3のグラフデータを修正する。なお、この修正は、たとえば、必要ガス量Voを得るのに必要な弁開度としてグラフデータが示す弁開度と、実際に必要ガス量Voを得るのに要した弁開度(第二のフィードバック量設定手段104によるフィードバック量が加味された後の弁開度)とを比較してグラフデータの修正量として補正係数kを求め、その後の弁開度の設定にあたっては、グラフデータから得た弁開度にこの補正係数kを乗算することにより得られた値を用いる。そして、かかるグラフデータの修正が完了すると、その後の燃焼制御は上記第一のフィードバック量設定手段103に委ねる。
【0048】
つまり、上記第二のフィードバック量設定手段104の動作が停止した後は、第一のフィードバック量設定手段103によって、目標温度Toと出湯温度Tbの偏差ΔTに基づくフィードバック制御(図5の符号FB2で示すフィードバックループ参照)が行われる。
【0049】
具体的には、目標温度Toと出湯温度Tbの偏差ΔTと水量Qとから必要ガス量Voの補正に必要な熱量が求められ(より詳細にはΔTと水量Qとを乗算する)、その値がフィードバック量として上記必要ガス量演算部106に与えられ、それに基づいて必要ガス量Voが修正される。
【0050】
この第一のフィードバック量設定手段103によるフィードバック制御も上記第二のフィードバック制御と同様に目標温度Toでの出湯が得られるまで繰り返し行われる。
【0051】
このように、本発明では、出湯開始当初における一次ガス圧低下分の補償するために、ガス流量センサ11のセンサ出力S(センサ出力Sから換算されるガス流量V)に基づいてガス流量制御弁12の弁開度Kがフィードバック制御を受けるように構成されているので、従来のような出湯温度によるフィードバック制御に比べて応答性がよく、出湯特性の良い給湯器1を提供することができる。
【0052】
なお、上述した実施形態はあくまでも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれらに限定されることなくその範囲内で種々の設計変更が可能である。
【0053】
たとえば、上述した実施形態では、燃料制御弁として流量制御弁を用いる構成を示したが、ガス流量センサ11の検出値に基づいて弁をフィードバック制御する構成であれば圧力制御弁にも適用することができる。
【0054】
また、上述した実施態様では、ガス流量センサ12のセンサ出力Sをガス流量Vに換算してフィードバック制御を行う場合を示したが、バーナ2の目標燃焼量がガス量(必要ガス量)以外のたとえば号数や熱量で設定される場合には、センサ出力Sの換算値として号数や熱量を用いることができる。つまり、センサ出力値Sに基づいてフィードバック制御を行う構成であれば他の換算値を用いてフィードバック制御を行うこともできる。
【0055】
また、上述した実施形態では、本発明を給湯器に適用した場合を示したが、給湯器以外の他のガス燃焼装置にも本発明は適用可能である。
【0056】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、バーナへの燃料ガスの供給量を調節する燃料制御弁と、ガス流量を検出するガス流量検出手段と、目標温度に基づいて必要ガス量を設定する必要ガス量設定手段と、上記必要ガス量から上記燃料制御弁の弁開度を設定する弁開度設定手段とを備えたガス燃焼装置において、ガス流量検出手段の検出値に基づいて上記燃料制御弁を制御するフィードバック制御手段を設けたことから、従来のガス燃焼装置のように、出湯温度に基づいてフィードバック制御を行う場合に比べて応答性のよく出湯特性のよいガス燃焼装置を提供できる。
【0057】
また、バーナへの燃料ガスの供給量を調節するガス流量制御弁と、ガス流量を検出するガス流量検出手段と、目標温度に基づいて必要ガス量を設定する必要ガス量設定手段と、上記必要ガス量から上記ガス流量制御弁の弁開度を設定する弁開度設定手段と、目標温度と出湯温度との偏差に基づいて上記必要ガス量設定手段に与えるフィードバック量を設定する第一のフィードバック量設定手段と、上記必要ガス量と上記ガス流量検出手段で検出されたガス流量の偏差に基づいて上記弁開度設定手段に与えるフィードバック量を設定する第二のフィードバック量設定手段とを備えたことにより、燃料制御弁として一次ガス圧の影響を受けやすい流量制御弁を用いた場合でも応答性がよく出湯特性のよいガス燃焼装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガス燃焼装置を適用した給湯器の概略構成を示す説明図である。
【図2】同給湯器のコントローラの概略構成を示す機能ブロック図である。
【図3】同給湯器における必要ガス量と弁開度の相関関係を示す図である。
【図4】同給湯器におけるガス流量センサ出力とガス流量の相関関係を示す図である。
【図5】同給湯器における燃焼制御手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】従来のガス燃焼装置における燃焼制御手順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 給湯器
2 バーナ
3 熱交換器
4 送風ファン
5 給水管
6 出湯管
7 入水温度センサ
8 出湯温度センサ
9 水量センサ
10 ガス管
11 ガス流量センサ
12 ガス流量制御弁(燃料制御弁)
13 コントローラ(制御手段)
101 必要ガス量設定手段
102 弁開度設定手段
103 第一のフィードバック量設定手段(フィードバック制御手段)
104 第二のフィードバック量設定手段
105 熱量演算部
106 必要ガス量演算部

Claims (7)

  1. バーナへの燃料ガスの供給量を調節する燃料制御弁と、ガス流量を検出するガス流量検出手段と、目標温度に基づいて必要ガス量を設定する必要ガス量設定手段と、前記必要ガス量から前記燃料制御弁の弁開度を設定する弁開度設定手段とを備えたガス燃焼装置において、
    前記ガス流量検出手段の検出値に基づいて前記燃料制御弁を制御するフィードバック制御手段を設けたことを特徴とするガス燃焼装置。
  2. バーナへの燃料ガスの供給量を調節するガス流量制御弁と、ガス流量を検出するガス流量検出手段と、目標温度に基づいて必要ガス量を設定する必要ガス量設定手段と、前記必要ガス量から前記ガス流量制御弁の弁開度を設定する弁開度設定手段と、目標温度と出湯温度との偏差に基づいて前記必要ガス量設定手段に与えるフィードバック量を設定する第一のフィードバック量設定手段と、前記必要ガス量と前記ガス流量検出手段で検出されたガス流量の偏差に基づいて前記弁開度設定手段に与えるフィードバック量を設定する第二のフィードバック量設定手段とを備えたことを特徴とするガス燃焼装置。
  3. 前記必要ガス量設定手段は、前記目標温度と入水温度と入水流量とに基づいてバーナで必要な熱量を演算する熱量演算部と、前記熱量演算部によって求められた熱量を得るのに必要なガス流量を演算する必要ガス量演算部とからなり、前記第一のフィードバック手段により与えられるフィードバック量によって前記必要ガス量演算部の演算結果が修正されることを特徴とする請求項2に記載のガス燃焼装置。
  4. 前記第二のフィードバック量設定手段は、ガス流量検出手段出力とガス流量との相関関係を示すデータを備え、このデータに基づいて前記ガス流量検出手段の出力結果からガス流量を獲得して前記フィードバック量を決定することを特徴とする請求項2または3に記載のガス燃焼装置。
  5. 前記第二のフィードバック量設定手段により得られたフィードバック量に基づいて、前記弁開度設定手段において設定される弁開度が修正されることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載のガス燃焼装置。
  6. 前記第一のフィードバック量設定手段によりフィードバック量を与える前に、前記第二のフィードバック量設定手段によるフィードバック量が与えられることを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載のガス燃焼装置。
  7. 前記第二のフィードバック量設定手段は、出湯温度が目標温度に達していないときに前記弁開度設定手段にフィードバック量を与える制御構成を有する
    ことを特徴とする請求項2から6のいずれかに記載のガス燃焼装置。
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