JPH11211202A - リモコン発光装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 目標とする機器のみに高能率で赤外光を投射
することが可能であり、小型バッテリでも十分な寿命が
確保できるリモコン発光装置を提供する。 【解決手段】 リモコン筐体１内に設けられた発光素子
３と、前記発光素子３からの光を外部に導くための導光
材６を備え、前記導光材６をフレネルレンズ形状に形成
したものである。また発光素子３の背面に赤外光を反射
導光する反射多面体８を設けたり、導光材６をリモコン
筺体に固定するものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は赤外線のリモコン発
光装置、例えば空気調和機の遠隔制御に用いられるリモ
コン発光装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】以下、従来のリモコン発光装置について
図面を参照しながら説明する。図４は従来のリモコン発
光装置の一例を示す要部断面図であり、図中、１はリモ
コン筐体、２は導光材、３は発光素子、４は発光素子３
が取り付けられているプリント基板、５は、発光素子３
から発光され、投射される赤外光である。このように構
成されたリモコン発光装置から投射された赤外光５は広
範囲に拡散し、被制御機器の受光素子にはそのごく一部
のみが受光されることになり、赤外光５の有効到達距離
は短くなる。したがって、被制御機器が空気調和機のよ
うに離れた場所にある場合は、受光する光エネルギーが
小さくなるのを補うために、リモコン発光装置側の発光
素子に十分な電気エネルギーが加わるように設計する必
要があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成では、高出力対応の発光素子を使用したり、発
光素子に大きな電気エネルギーを送る必要があり、部品
コストが上昇し、リモコン内蔵バッテリの寿命が短くな
る外、広い部屋などで複数台同じ機器が設置されている
ような場合は、全部の機器がリモコンの赤外光を受光し
てしまい、目標とする機器にのみ受光させることは難し
い等の問題点があった。

【０００４】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
であり、目標とする機器のみに高能率で赤外光を投射す
ることが可能であり、小型バッテリでも十分な寿命が確
保できるリモコン発光装置を提供することを目的とす
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明のリモコン発光装
置は、リモコン筐体内に設けられた発光素子と、前記発
光素子からの光を外部に導くための導光材を備え、前記
導光材をフレネルレンズ形状に形成したものである。

【０００６】この発明によれば、目標とする機器のみに
高能率で赤外光を投射することが可能であり、小型バッ
テリでも十分な寿命を確保できる。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明する。なお、前記従来のも
のと同一部分については同一符号を用いるものとする。

【０００８】図１は本発明のリモコン発光装置の一実施
の形態における構成を示す要部断面図、図２は図１に示
すリモコン発光装置の正面図、図３は図１に示すリモコ
ン発光装置の上面図である。各図において、１はリモコ
ン筐体、３は発光素子、４は発光素子３等が取り付けら
れているリモコン制御回路のプリント基板、５は、発光
素子３から発光され、投射される赤外光、６は導光材
で、可視光遮断特性を有する赤外線透過材料をフレネル
レンズ形状に形成すると共に、その周辺６ａをリモコン
筐体１の赤外光透過窓１ａに固定し、更にその延長され
た端部６ｂをリモコン筐体１の上面に設けた窓部１ｂか
ら覗き出させ、これを矢印Ａ方向に押すことにより下方
へ変位するように構成している。７は導光材６の端部６
ｂの背面に設けられた押しピン６ｃにより押動されるス
イッチで、プリント基板４に取り付けられ、その機械
的、電気的接続の簡易化が図られている。８は発光素子
３の背面に設けられた多面反射板である。

【０００９】このように導光材６をフレネルレンズ形状
に形成することにより、発光素子３とリモコン筐体１の
赤外光透過窓１ａの位置関係にかかわらず、赤外光５の
発光角度をフレネルレンズの傾斜角で自由に設定できる
と共に、赤外光に指向性を持たせて目標とする方向に赤
外光を集中させることが可能となり、放射される赤外光
の有効到達距離は長くなる。このフレネルレンズは可視
光遮断特性を有する材料で構成されているので、別途可
視光遮断フィルタを用いる必要はなく、また、フレネル
レンズは他のレンズ形式に比べて薄いので透過ロスが少
なくなる。更に、多面体の反射板８を設けたことによ
り、発光素子の側方や、後方拡散した光エネルギーを目
標とする方向に反射、導光して効率良く赤外光の光エネ
ルギーを目標とする機器に到達させることができ、した
がって、バッテリの長寿命化、小型化、周辺の構造設計
自由度の拡大、リモコンユニットの小型化が実現でき
る。更にまた、導光材６から延長した端部６ｂを押動体
として利用することにより、安価な構成にもかかわらず
上述のようにプリント基板４上のスイッチ７を押動させ
たり、その他種々の応用が可能となる。

【００１０】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、導光材を
フレネルレンズ形状に形成することにより、発光素子と
リモコン筐体の赤外光透過窓の位置関係にかかわらず、
赤外光の発光角度をフレネルレンズの傾斜角で自由に設
定できるので、赤外光に指向性を持たせて目標とする方
向に赤外光を集中させることが可能となり、高能率とな
って放射される赤外光の有効到達距離は長くなり、ま
た、フレネルレンズは他のレンズ形式に比べて薄いので
赤外光の透過ロスが少なくなるという有利な効果が得ら
れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のリモコン発光装置の一実施の形態にお
ける構成を示す要部断面図

【図２】図１に示すリモコン発光装置の正面図

【図３】図１に示すリモコン発光装置の上面図

【図４】従来のリモコン発光装置の一例を示す要部断面
図

【符号の説明】

１ リモコン筐体 ２ 導光材 ３ 発光素子 ４ プリント基板 ５ 赤外光 ６ 導光材 ７ スイッチ ８ 多面反射板

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 リモコン筐体内に設けられた発光素子
   と、前記発光素子からの光を外部に導くための導光材を
   備え、前記導光材はフレネルレンズ形状に形成されてい
   ることを特徴とするリモコン発光装置。
2. 【請求項２】 発光素子は、その背面に赤外光を反射導
   光する多面反射板を有することを特徴とする請求項１記
   載のリモコン発光装置。
3. 【請求項３】 導光材は、その周辺がリモコン筐体に固
   定されており、その他の部分は前記リモコン筐体に対し
   て変位しうるように構成されていることを特徴とする請
   求項１または請求項２記載のリモコン発光装置。