JP2005039745A - 光リモコン受信器 - Google Patents

光リモコン受信器 Download PDF

Info

Publication number
JP2005039745A
JP2005039745A JP2003277158A JP2003277158A JP2005039745A JP 2005039745 A JP2005039745 A JP 2005039745A JP 2003277158 A JP2003277158 A JP 2003277158A JP 2003277158 A JP2003277158 A JP 2003277158A JP 2005039745 A JP2005039745 A JP 2005039745A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light receiving
lens
remote control
optical
receiving element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003277158A
Other languages
English (en)
Inventor
Akiko Honda
亜紀子 本田
Shinji Kirihata
慎司 桐畑
Shuji Matsuura
修次 松浦
Seiji Fukushima
政治 福島
Sadashige Sakai
禎茂 坂井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2003277158A priority Critical patent/JP2005039745A/ja
Publication of JP2005039745A publication Critical patent/JP2005039745A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Selective Calling Equipment (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

【課題】必要な方向については視野角を広角化して広い範囲からの光ワイヤレス信号の受信を可能とし、しかも不要方向からの外乱光の影響を軽減する。
【解決手段】受光モジュール30は、光ワイヤレス信号を受信する受光素子30aと、凸レンズからなる収束レンズ30bとを備える。受光モジュール30の前方には受光素子30aの視野角を規定する受光レンズ31が配置される。受光レンズ31は、収束レンズ30bとの対向面に凹溝33aを有し、視野角の広角化が必要な一方向については負の屈折力を有する。また、他方向については視野角が狭く受光素子30aの感度が高くなるように、入射面である第1面32は断面が直線に形成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光リモコン送信器からの光ワイヤレス信号を受信する光リモコン受信器に関するものである。
近年、照明器具、エアコン、AV機器、扇風機のような機器の動作の指示や設定の変更のために光リモコン装置が広く用いられている。光リモコン装置は、赤外線のような光を伝送媒体に用いる光ワイヤレス信号を送信する光リモコン送信器と、光ワイヤレス信号を受信する光リモコン受信器とにより構成される。光リモコン受信器は、フォトトランジスタやフォトダイオードのような光ワイヤレス信号を受信して電気信号に変換する受光素子と、受光素子の視野を規定する受光レンズとを備え、受光素子から出力される電気信号の内容を読み取ることによって光ワイヤレス信号により伝送された情報を機器に与えるように構成される。ところで、光リモコン装置に用いる受光素子は、受光素子の出力から光リモコン送信器が送信したデータを抽出する周辺回路と、入射光を受光素子の受光面に収束させる収束レンズ(凸レンズ)とともに一体化されて受光モジュールを形成していることが多い。つまり、受光モジュールの前方に受光レンズが配置され、受光素子と受光レンズとの間に収束レンズが設けられる。
この種の光リモコン受信器は、情報を与える対象となる機器(以下、制御対象機器という)に組み込まれる場合と、制御対象機器とは別に配置される場合とがある。制御対象機器として照明器具を例に挙げると、照明器具に光リモコン受信器を内蔵している場合と、照明器具とは別に設けた光リモコン受信器を天井や壁に取り付ける場合とがある。光リモコン受信器が照明器具(天井に取り付けられているものとする)に内蔵されている場合や照明器具とは別体の光リモコン受信器が天井に配置される場合には、天井側を除くあらゆる方向からの光ワイヤレス信号を受信することが望ましいから、受光レンズは視野角を大きくするように設計されている。つまり、受光モジュールは光軸が鉛直下向きになるように配置され、受光レンズは受光モジュールと光軸を一致させるとともに光軸を回転軸とした回転体をなすように形成される(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の受光レンズはメニスカスレンズであって、受光レンズにおいて光ワイヤレス信号が入射する入射面は曲率の比較的小さい球面の一部を形成し、他面である出射面は受光モジュールとの対向面に凹所を有する平面となっている。ただし、受光モジュールに設けた収束レンズの直径に比較して受光レンズに設けた凹所の開口径を大きく設定してある。また、受光レンズにおいて凹所に対応する部位では、光軸との距離が小さくなるほど厚み寸法が小さくなっている。換言すれば、凹所に対応する部位は負の屈折力を有するのであって、受光モジュールを単独で用いる場合に比較すると視野角が広がっている。
特開平7−298374号公報(第0019段落、図1)
ところで、光ワイヤレス信号には赤外線のような光を用いるから、光リモコン受信器に入射する光ワイヤレス信号以外の外乱光によって、光ワイヤレス信号がマスクされ光リモコン送信器から光ワイヤレス信号を送信しても機器が不動作になったり、光ワイヤレス信号に外乱光が混入して機器が誤動作したりする可能性がある。つまり、光リモコン受信器では光ワイヤレス信号以外の外乱光の受信量を低減することが望ましい。
たとえば、光リモコン受信器の視野角を狭くすれば、外乱光を受信する範囲が狭くなることによって外乱光の受信量を低減することができる。また、光リモコン受信器の感度を低下させれば、強度の小さい外乱光は無視されるから実質的に外乱光の受信量が低減されたことになる。
上述した光リモコン受信器は天井に設置することを想定しているから、光リモコン受信器の前面側においてほぼ無指向性となるように、受光レンズが回転体として形成されている。つまり、視野角を狭くしたり感度を低下させたりすることは困難である。したがって、壁スイッチと同程度の高さ位置で壁に光リモコン受信器を取り付けるとすると、上述した形状の受光レンズを用いたときには、照明器具から放射された光が外乱光として光リモコン受信器に直接入射し、不動作や誤動作の原因になる可能性が生じる。とくに、近年では照明器具においてインバータ回路が普及しており、蛍光ランプのフィラメント付近から放射される赤外線が高周波で断続されるから、蛍光ランプから放射された赤外線が光ワイヤレス信号と混同されないようにすることが要求されている。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、必要な方向については視野角を広角化して広い範囲からの光ワイヤレス信号の受信を可能とし、しかも不要方向からの外乱光の影響を軽減することを可能とした光リモコン受信器を提供することにある。
請求項1の発明は、光ワイヤレス信号を受信する受光素子と、受光素子の前方に配置され受光素子の視野角を規定する受光レンズとを備える光リモコン受信器において、受光レンズは、視野角の広角化が必要な一方向について負の屈折力を有し、他方向について前記一方向よりも屈折力が大きくなる形状に形成していることを特徴とする。
この構成によれば、必要な一方向については視野角の広角化して広い範囲から光ワイヤレス信号を受信することが可能になり、他方向については視野角が狭角になるから、外乱光の影響を軽減することが可能になる。しかも、視野角が狭角である方向を有することによって全方向について広角化する場合に比較すると受光素子に入射する光束が多くなって感度が高くなる。すなわち、広角化しながらも比較的高い感度を維持することが可能になる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記受光レンズが、前記受光素子の視野以外の光線が入射する部位が除去されていることを特徴とする。
この構成によれば、視野外の不要光が受光レンズに入射しないから、外乱光の影響がさらに低減される上に、受光レンズが小型化される。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記受光レンズが、前記受光素子が対称な視野を持つように、光ワイヤレス信号の入射面と出射面との光軸が異なる位置に設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、受光素子と受光レンズとの位置関係に制約が生じるような場合でも所望の視野を得ることが可能になる。たとえば、受光素子と受光レンズとをずらして配置しなければならないときであって、対称な視野を得たい場合に、この構成を採用することによって目的を達成することが可能である。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3の発明において、前記受光レンズが、前記一方向の側面にフレネルレンズを備え、フレネルレンズに入射する光ワイヤレス信号を前記受光素子に導くことを特徴とする。
この構成によれば、受光レンズの入射面の面積を小さくしながらもフレネルレンズを併用することによって視野角を確保することが可能になる。すなわち、受光レンズの小型化につながる。なお、請求項3の構成と組み合わせることによって、さらなる広視野角化が可能になる。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4の発明において、前記受光レンズが、前記他方向を含む断面においてはシリンドリカルレンズであることを特徴とする。
この構成によれば、他方向について屈折力が大きくなるから、視野角が狭角になり、不要な外乱光の低減と感度の向上につながる。
請求項6の発明は、請求項1の発明において、前記受光素子と前記受光レンズとの間に収束レンズが配置され、前記受光レンズにおいて収束レンズに対向する部位には、前記一方向を含む断面において凹没し前記他方向において走る凹溝が形成され、凹溝の開口幅と収束レンズの外径とを等しくしていることを特徴とする。
この構成によれば、凹溝の内側面から出射された視野内の光ワイヤレス信号を漏れなく収束レンズに入射させることができるから、感度の向上につながる。つまり、凹溝の開口幅が収束レンズの外径よりも大きいと収束レンズの径外への光漏れが生じ、凹溝の開口幅が収束レンズの外径よりも小さいと十分な受光感度が得られないから、凹溝の開口幅と収束レンズの外径とを等しくするのが望ましいが、必要に応じて両者は異なっていてもよい。
本発明の構成によれば、必要な一方向については視野角の広角化して広い範囲から光ワイヤレス信号を受信することが可能になり、他方向については視野角が狭角になるから、外乱光の影響を軽減することが可能になるという利点がある。しかも、視野角が狭角である方向を有することによって全方向について広角化する場合に比較すると受光素子に入射する光束が多くなって感度が高くなるという利点がある。その結果、広角化しながらも比較的高い感度を維持することが可能になる。
以下に説明する各実施形態では、手操作されるスイッチに光リモコン受信器を並設した例を示す。スイッチは、図9および図10に示すように、合成樹脂成形品である器体10の前面に着脱可能に取着されるピアノハンドル型のハンドル11を備える。なお、器体10は一面に開口を有する箱状のボディと、ボディの開口に覆着されるカバーとにより構成されるものであって、図10ではボディを外した状態で図示してある。
ハンドル11は合成樹脂成形品であって矩形状に形成され、ハンドル11の幅方向の一側縁(図9における左側縁)が器体10の前面に枢着され、ハンドル11の幅方向の他側部(図9における右側部)には器体10から離れる向きの復帰力が作用する。ハンドル11への復帰力は、器体10に設けたタクトスイッチ(図示せず)と器体10の前面の一部に一体に設けた板ばね状の復帰ばね12とから作用する。要するに、ハンドル11は、幅方向の前記一側縁を支点として、前記他側部を器体10に近付ける向きに押操作することが可能であり、押力を解除すれば復帰力によって元の位置に復帰するのである。ハンドル11の後面にはタクトスイッチに対応する部位に押突起11aが突設され、タクトスイッチの押釦は器体10の前面に突設した環状の押規制突起10aに囲繞される。すなわち、ハンドル11を押し込むと、ハンドル11の後面が押規制突起10aに当接することによりハンドル11の押し量が規制される。一方、ハンドル11の前記他端部の後面には抜止脚13が突設され、器体10の前壁に貫設した引掛孔14に抜止脚13が挿入される。抜止脚13の先端部には引掛爪13aが形成され、引掛爪13aが引掛孔14の周部に係止されることによって、ハンドル11の前記他側部の器体10から離れる距離が規制される。このように、押規制突起10aと引掛爪13aとによって、器体10に対するハンドル11の前記他側部の移動範囲が規制される。
ところで、ハンドル11の前面であって前記一側縁に沿う部位には合成樹脂成形品である棒状の縁部材15が固定される。縁部材15の一部には後述する受光レンズ31が連続一体に形成される。また、縁部材15の長手方向の中央部には、器体10に内蔵した表示灯(図示せず)の点灯と消灯とを視認することができるように、透光性材料からなる表示窓15aが形成される。表示灯は、負荷のオンオフを示すものと、負荷のオフ時に点灯してスイッチの位置を示すものとのいずれかの構成になる。また、光ワイヤレス信号が赤外線であるときには、縁部材15として赤外線を透過し可視光線はほとんど透過しない材料を用いるのが望ましい。ハンドル11の前面には縁部材15を設けた部位と設けていない部位との間に段差が形成され、この段差を埋める形で光リモコン送信器20がハンドル11の前面に着脱可能に装着される。縁部材15の長手方向の両端部と、ハンドル11の前面における前記他側部とにはそれぞれ位置決め突起16が突設され、光リモコン送信器20には位置決め突起16に噛み合う位置決め凹所17が形成される。さらに、ハンドル11の後面には図10のように磁性体板18が固定されており、光リモコン送信器20に内蔵した永久磁石(図示せず)と磁性体板18との間の吸引力によって、ハンドル11に光リモコン送信器20が着脱可能に保持される。光リモコン送信器20の側面(光リモコン送信器20の長手方向に沿った側面のうち縁部材15と対向しない一面)にはハンドル11から光リモコン送信器20を外す際に指を掛かりやすくするための取外用リブ20aが突設される。
光リモコン送信器20は、ハンドル11の前面に形成した段差程度の厚み寸法を有し、かつハンドル11の前面のうち縁部材15を除く部位にちょうど重なるように形成されている。したがって、光リモコン送信器20をハンドル11の前面に取着した状態ではハンドル11の前面側に段差が形成されなくなり、違和感のない外観が得られることになる。また、光リモコン送信器20をハンドル11から外した状態では段差が形成されるが、この状態でも違和感が生じない外観が得られるようにハンドル11を形成している。リモコン送信器20は薄型の直方体状であって、長手方向の一側面(図9における上面)に光ワイヤレス信号を送出するための送信部21を備え、ハンドル11に装着した状態でハンドル11に対向する面に操作部(図示せず)が設けられている。操作部は押操作可能であって、光リモコン送信器20をハンドル11から外し、操作部を押操作することによって、送信部21から光ワイヤレス信号が送出される。また、光リモコン送信器20は電源となる電池を内蔵する。
器体10は取付枠22に取り付けられ、器体10の後部を壁面のような施工面に埋め込んだ形で取付枠22が施工面に対して固定される。取付枠22は矩形枠状であって、長手方向の両端部(図9における上下方向の両端部)に取付片23を備え、取付片23には取付枠22を施工面に対して固定するための種々の開口が形成される。ここでは要旨ではないから具体的には説明しないが、開口としては、施工面に埋め込んだスイッチボックスに螺合するボックスねじを用いて取付枠22をスイッチボックスに取り付けるために用いる開口や、施工面を形成する壁パネルに形成した取付孔の周部を取付枠とともに挟持する挟み金具を引掛けるための開口などが設けられる。
従来構成として説明したように、光リモコン受信器は、受光モジュールと受光レンズとを備えるのであって、以下に説明する実施形態では、受光レンズ31を縁部材15の一部として実現し、受光モジュール30(図1参照)は器体10に内蔵している。すなわち、器体10の前面であってハンドル11を枢着している部位の近傍に受光モジュール30が露出する。
(実施形態1)
本実施形態で用いる受光モジュール30は、図2に示すように、フォトトランジスタあるいはフォトダイオードからなる受光素子30aと、受光素子30aの前方に配置した凸レンズからなる収束レンズ30bを1つのパッケージ30cに備える。収束レンズ30bは、光軸に平行な光線について収束レンズ30bに入射するすべての光を受光素子30aの受光面に到達可能にするように設計されている。収束レンズ30bに対して光軸に交差する方向から入射する光は、収束レンズ30bの中央部では光軸に対して比較的大きい角度まで受光素子30aに入射可能であるが、周辺部では光軸に交差する角度が比較的小さい角度であっても受光素子30aに入射しなくなる。言い換えると、収束レンズ30bは光軸近傍の中央部では比較的広角になるものの周辺部は比較的狭角になるのであって、受光モジュール30を単体で用いると、実用的な感度が得られる視野角は比較的狭い角度範囲に制限されることになる。
したがって、光ワイヤレス信号を受信可能な視野角を拡げて広角化するには、受光モジュール30の前方に受光レンズ31を配置し、光軸に対して比較的大きい角度で受光レンズ31に入射する光のうち、収束レンズ30bの周部に入射させる光を収束レンズ30bの光軸に略平行な光に近付けることが必要になる。また、上述したように、スイッチのハンドル11に固定した縁部材15に受光レンズ31を設けるのであって、縁部材15の幅寸法には制限があるから、受光レンズ31の幅寸法を小さくすることが要求される。
ところで、上述したように壁スイッチとして用いるスイッチの器体10を光リモコン受信器の器体として流用しているから、左右方向(縁部材15の幅方向)については広角化する必要があるが、上下方向(縁部材15の長手方向)については比較的狭角とすることが可能である。たとえば、天井方向からの光ワイヤレス信号はほとんど考慮する必要がないから、受光レンズ31の光軸が器体10の正面方向に一致しているものとして、仰角は比較的小さく設定することが可能である。また、床方向からの光ワイヤレス信号も左右方向からの光ワイヤレス信号に比較すると狭い範囲でよいから、伏角も比較的小さくすることができる。一般に視野角が広いほど各方向から受光素子30aに入射する光束は少なくなるから感度が低下するのであって、従来構成のように全方向について広角化している場合には低感度になる。これに対して、上述のように光リモコン受信器を壁面のような施工面に取着する場合には、上下方向(図1のy方向)の視野角を左右方向(図1のx方向)の視野角よりも狭くすることができるから、上下方向については受光モジュール30の視野角を広角化しなくてもよいと言える。つまり、左右方向については広角化し、上下方向については広角化しない受光レンズ31を用いれば、上下左右ともに広角化する場合よりは、各方向から受光素子30aに入射する光束を多くすることができ、結果的に感度の向上につながる。ちなみに、以下に説明する受光レンズ31では感度を略2.5倍向上させることが可能である。
いま、受光モジュール30の収束レンズ30bの光軸を図1のx軸とy軸とに直交するように受光モジュール30と受光レンズ31とを配置し、受光モジュール30の収束レンズ30bの光軸をz軸とする。本実施形態の受光レンズ31は、xz平面では負の屈折力を持ち、yz平面では視野角を比較的狭くするように構成している点が特徴である。具体的には、受光レンズ31は、yz平面内では光ワイヤレス信号の入射面(以下、「第1面」という)と光ワイヤレス信号の出射面(以下、「第2面」という)とがともに直線状に形成される。また、xz平面内では図2に示すように、第1面32が一定の曲率で湾曲する円の一部であり、第2面33には受光モジュール30の収束レンズ30bに対向する部位に凹溝33aが凹没し、残りの部位は平面33bとなる形状に形成される。xz平面内では凹溝33aの内側は放物線となるように形成されている。たとえば、第1面32の断面は曲率半径が42mmである円の一部とし、第2面33の断面は数1において、C=1/3mm、K=0.5とした放物線とする。
Figure 2005039745
図示例では、受光レンズ31の幅方向(図2の上下方向)において、凹溝33aの開口幅と収束レンズ30bの外径とは略等しくしてある。なお、図2に示すように、受光レンズ31の幅方向において、凹溝33aの両端と収束レンズ30bの両端とをそれぞれ結ぶ直線は略平行であり、両直線を光路に含む光線がxz平面内の視野角を規定する。つまり、視野角により規定される視野内の光線はすべて凹溝33aの内側面を通り、受光素子30aに入射するように、受光レンズ31の位置および形状が設定されている。
ところで、上述したように、受光レンズ31はハンドル11に設けた縁部材15の一部であって、受光モジュール30は器体10に設けられるものであるから、組込寸法の制約上、受光レンズ31の幅方向において、受光モジュール30の中心位置と受光レンズ31の中心位置とを一致させることは困難である。ここに、組込寸法の制約とは、光リモコン送信器20の操作性や見映えの都合上、縁部材15の幅寸法を大きくとることができず、また受光モジュール30はハンドル11に重複する部位に設けなければならないことを意味している。したがって、図2に示すように、受光レンズ31の幅方向において、受光レンズ31の凹溝33aの位置は中心位置から偏移することになる。また、縁部材15の側面は段差を形成しているから、受光レンズ31の側面も段差を形成する。ここで、段差とは反対側の部位(図2の上部)では要求する視野角内のすべての光が第1面32に入射するが、段差側の部位(図2の下部)では要求する視野角の一部の光は第1面32に入射させることができない。ただし、光リモコン送信器20を使用するときには、ハンドル11から光リモコン送信器20を外すから、受光レンズ31の段差側の側面にも光ワイヤレス信号を入射させることが可能になる。そこで、受光レンズ31の側面から入射する視野角内の光が凹溝33aの内側面を通過するように、受光レンズ31の側面に受光レンズ31の厚み方向(図2の左右方向)において凹凸を繰り返すフレネルレンズ32aを形成する。フレネルレンズ32aは、断面が鋸歯状に形成されており、第1面32と同様に機能する。要するに、受光レンズ31によってxz平面内での視野角を確保しながらも、フレネルレンズ32aを設けない場合に比較して受光レンズ31の幅寸法を小さくすることが可能になる。このような構成によって、受光モジュール30の光軸に対して左右対称な視野を得ることができる。たとえば、数1に示した条件では視野角が左右に60度になる。
受光レンズ31は、受光モジュール30に対して左右方向(x方向)だけではなく、上下方向(y方向)についても非対称に配置してある。上下方向において、受光モジュール30から受光レンズ31を見込む範囲は上側よりも下側を大きくしてある。たとえば、受光レンズ31の上下方向の寸法については、受光モジュール30における収束レンズ30bの光軸から下向きに6.45mm、上側に3.55mmなどと設定する。
なお、上述したように、受光レンズ31にフレネルレンズ32aを設けると、受光レンズ31の左右方向の幅寸法を小さくすることが可能になるから、受光レンズ31の段差側の側面だけではなく、他方の側面にもフレネルレンズ部を設けるようにすれば、受光レンズ31の幅寸法をより小さくすることが可能である。フレネルレンズ32aの形状としては、第1面32の端部の特性を実現できる形状とするのが望ましいが、視野角を確保することができれば他の形状を採用してもよい。
(実施形態2)
実施形態1において説明したように、yz平面内の視野角はxz平面内に比較すると狭く、また壁スイッチの器体10に光リモコン受信器を設ける構成では、yz平面内での視野角のうち仰角を伏角よりも小さくすることができる。yz平面内の視野角を小さくすれば、xz平面内の視野角を大きくしても感度を確保することができるから、yz平面内の視野角を小さくすることが望ましい。そこで、図3および図4に示すように、本実施形態ではyz平面内において、受光モジュール30における収束レンズ30bの上端と受光レンズ31の上端面との高さ位置が一致するように配置してある。
このような配置によって、受光モジュール30に設けた収束レンズ30bの光軸よりも上方から受光レンズ31に入射する光は、収束レンズ30bにはほとんど到達せず、結果的に、天井付近に配置された照明器具などから受光素子30aへの外乱光の入射を抑制することができる。要するに、視野として不要である方向からの光が受光モジュール30に入射するのを防止することができる。
なお、本実施形態では収束レンズ30bの上端と受光レンズ31の上端面との高さ位置を一致させているが、受光モジュール30と受光レンズ31とのy方向における位置関係は、受光モジュール30の視野のうち無効にしたい領域に応じて適宜に設定される。したがって、受光モジュール30の視野の下部を無効にするために、受光モジュール30における収束レンズ30bの光軸よりも下方において受光レンズ31の一部を切除してもよい。視野を低減するには、受光レンズ31の一部をレンズとして機能させなければよいから、受光レンズ31の一部を遮光したり、受光レンズ31の一部に遮光を施したり、不透明材料を用いたり、透過率の小さい材料の厚み寸法を大きくしたりするなど、種々構成を採用することが可能である。他の構成および機能は実施形態1と同様である。
(実施形態3)
本実施形態は、図5および図6に示すように、実施形態1として説明した受光レンズ31のうちフレネルレンズ32aを省略し、さらに図7に示すように、第1面32をyz平面内で比較的小さい一定の曲率を有する円形の一部として形成しているものである。つまり、第1面32はyz平面内において正の屈折力のレンズ(たとえば、平凸レンズ)として機能する。図示例はシリンドリカルレンズ(ただし、断面は非円でもよい)の一部を形成している。つまり、受光レンズ31は、xz平面においては負の屈折力を持ち、yz平面においては第1面32に入射する光を受光モジュール30に収束させる正の屈折力を持つように形成される。言い換えると、yz平面においては視野角が比較的狭く形成される。また、図7から明らかなように、本実施形態ではy方向において受光モジュール30に設けた収束レンズ30bの光軸と受光レンズ31の光軸とを一致させている。したがって、yz平面においても収束レンズ30bの光軸に対称な視野が得られることになる。
ただし、本実施形態ではフレネルレンズ32aが存在しないから、同視野角であれば受光レンズ31の左右方向の幅寸法は実施形態1よりも大きくなるが、フレネルレンズ32aを形成する場合に比較すると簡単な形状になるから、合成樹脂成形品として比較的簡単な金型形状で低コストで製造することが可能になる。他の構成および機能は実施形態1と同様である。
(実施形態4)
本実施形態は、図8に示すように、xz平面において受光レンズ31の第1面32と第2面33との光軸AX1,AX2をx方向にずらしたものである。すなわち、xz平面における第1面32の頂点の位置と第2面33に設けた凹溝33aの底の位置とをx方向においてずらしているのである。ただし、両光軸AX1,AX2の平行は保つようにしてある。受光レンズ31をこのような形状とすることによって、xz平面において光束は第2面33の光軸AX2に対して非対称になる。
このような形状の受光レンズ31を採用すれば、受光モジュール30における収束レンズ30bが凹溝33aに対向していなくとも受光モジュール30では対称な視野を得ることが可能になる。つまり、図8に示すように、受光モジュール30に設けた収束レンズ30bの光軸AX0と受光レンズ31の第2面33の光軸AX2とを平行を保ってx方向においてずらしても光軸AX0に対して対称な視野が得られる。受光モジュール30と受光レンズ31とのこのような位置関係は、両者の配置に制約が生じるような場合に有効である。他の構成および機能は実施形態1と同様である。
上述した各例では、ピアノハンドル型のハンドル11を備えるスイッチの器体10を共用することを想定して形状を説明したが、本発明の技術思想は特定方向については広視野を有するが他方向については広視野を有さないような使用形態であれば適用することができる。したがって、受光レンズ31は、上述した各実施形態のようなxz平面においては負メニスカスレンズとなる構成のほか、平凹レンズや両凹レンズ(通常の凹レンズ)の断面形状を採用することも可能である。また、yz平面においては両凸レンズ(通常の凸レンズ)、正メニスカスレンズの断面形状を採用することが可能である。また、上述した実施形態では、受光モジュール30における収束レンズ30bの光軸を含み互いに直交する面内での視野角を異ならせているが、視野角を異ならせる面は互いに直交していることは必須ではない。さらに、受光レンズ31は1枚だけではなく複数枚を組み合わせた構成としてもよい。
実施形態1を示す斜視図である。 同上の平面図である。 実施形態2を示す斜視図である。 同上の側面図である。 実施形態3を示す斜視図である。 同上の平面図である。 同上の側面図である。 実施形態4を示す平面図である。 本発明の使用形態を示す分解斜視図である。 同上の要部断面図である。
符号の説明
30a 受光素子
30b 収束レンズ
31 受光レンズ
32 第1面
32a フレネルレンズ
33 第2面
33a 凹溝
AX1,AX2 光軸

Claims (6)

  1. 光ワイヤレス信号を受信する受光素子と、受光素子の前方に配置され受光素子の視野角を規定する受光レンズとを備える光リモコン受信器において、受光レンズは、視野角の広角化が必要な一方向について負の屈折力を有し、他方向について前記一方向よりも屈折力が大きくなる形状に形成していることを特徴とする光リモコン受信器。
  2. 前記受光レンズは、前記受光素子の視野以外の光線が入射する部位が除去されていることを特徴とする請求項1記載の光リモコン受信器。
  3. 前記受光レンズは、前記受光素子が対称な視野を持つように、光ワイヤレス信号の入射面と出射面との光軸が異なる位置に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の光リモコン受信器。
  4. 前記受光レンズは、前記一方向の側面にフレネルレンズを備え、フレネルレンズに入射する光ワイヤレス信号を前記受光素子に導くことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の光リモコン受信器。
  5. 前記受光レンズは、前記他方向を含む断面においてはシリンドリカルレンズであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の光リモコン受信器。
  6. 前記受光素子と前記受光レンズとの間に収束レンズが配置され、前記受光レンズにおいて収束レンズに対向する部位には、前記一方向を含む断面において凹没し前記他方向において走る凹溝が形成され、凹溝の開口幅と収束レンズの外径とを等しくしていることを特徴とする請求項1記載の光リモコン受信器。
JP2003277158A 2003-07-18 2003-07-18 光リモコン受信器 Pending JP2005039745A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003277158A JP2005039745A (ja) 2003-07-18 2003-07-18 光リモコン受信器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003277158A JP2005039745A (ja) 2003-07-18 2003-07-18 光リモコン受信器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005039745A true JP2005039745A (ja) 2005-02-10

Family

ID=34213235

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003277158A Pending JP2005039745A (ja) 2003-07-18 2003-07-18 光リモコン受信器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005039745A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007173924A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Funai Electric Co Ltd リモコン装置
JP2008053948A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Matsushita Electric Works Ltd リモコン受信器およびスイッチ装置
JP2009177725A (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Toshiba Corp 電子機器
JP2013519127A (ja) * 2010-01-06 2013-05-23 ▲華▼▲為▼▲終▼端有限公司 ピクチャ/インターフェースを表示するための方法および端末
US9831950B2 (en) 2015-09-03 2017-11-28 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Visible light communication receiver, mobile object, and visible light communication system
KR20190096768A (ko) * 2018-02-09 2019-08-20 가온미디어 주식회사 전자제품을 위한 ir 리모콘 수신 장치

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007173924A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Funai Electric Co Ltd リモコン装置
US7649453B2 (en) 2005-12-19 2010-01-19 Funai Electric Co., Ltd. Remote control device
JP2008053948A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Matsushita Electric Works Ltd リモコン受信器およびスイッチ装置
JP2009177725A (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Toshiba Corp 電子機器
JP2013519127A (ja) * 2010-01-06 2013-05-23 ▲華▼▲為▼▲終▼端有限公司 ピクチャ/インターフェースを表示するための方法および端末
US8982073B2 (en) 2010-01-06 2015-03-17 Huawei Device Co., Ltd. Method and terminal for displaying picture/interface
US9831950B2 (en) 2015-09-03 2017-11-28 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Visible light communication receiver, mobile object, and visible light communication system
KR20190096768A (ko) * 2018-02-09 2019-08-20 가온미디어 주식회사 전자제품을 위한 ir 리모콘 수신 장치
KR102040327B1 (ko) * 2018-02-09 2019-11-04 가온미디어 주식회사 전자제품을 위한 ir 리모콘 수신 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9958298B2 (en) Electronic device with waterproof structure
CN105446061B (zh) 电子设备
JP2005039745A (ja) 光リモコン受信器
WO2007142403A1 (en) Integrated micro-optic device
JP2009198571A (ja) Led表示機構
JP2005503702A (ja) 被写体を照明して撮像する光学系、光学エレメント及びユーザユニット
JP2019059334A (ja) バックドアハンドル装置
JP3193187U (ja) 車両用投影装置
JP2009117747A (ja) 装置
KR100693343B1 (ko) 사이버 전자칠판
RU2680253C2 (ru) Структура излучения света и устройство со структурой излучения света
JP2017163296A (ja) カメラ装置
US10236087B2 (en) Remote control protector for anti-light interference
JP2012201346A (ja) 照明装置
JP2006173969A (ja) 全方向受光装置および赤外線受信装置
JP6478216B2 (ja) 照明装置及び車両用照明装置
CN214147555U (zh) 一种指示装置及电视
JP2005073132A (ja) 電子装置および表示装置
JP4882601B2 (ja) リモコン受信器およびスイッチ装置
TW201901741A (zh) 光學裝置
CN219392822U (zh) 一种带侧向提示灯的学习机
US11713852B1 (en) Photosensitive structure and mobile lighting device
JP6565255B2 (ja) 光警報装置及びそのレンズ
JP3171406U (ja) Led電球
CN210462899U (zh) 一种导光柱透镜及其开关模组

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071030

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071228

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080311