JPH11210636A - 圧縮機の容量制御装置 - Google Patents

圧縮機の容量制御装置

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JPH11210636A
JPH11210636A JP2518698A JP2518698A JPH11210636A JP H11210636 A JPH11210636 A JP H11210636A JP 2518698 A JP2518698 A JP 2518698A JP 2518698 A JP2518698 A JP 2518698A JP H11210636 A JPH11210636 A JP H11210636A
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JP
Japan
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valve
suction passage
capacity control
compressor
control valve
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JP2518698A
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Hideo Yasunaka
英雄 安中
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Hokuetsu Industries Co Ltd
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Hokuetsu Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮機の吸込み口に設けた容量制御装置の二
次側吸込み通路を閉塞または絞ったままで圧縮機を無負
荷運転したとき圧縮機に発生するバキューム音が大きく
ならないよう防止するために、前記制御装置にバキュー
ムレリーフバルブ関連の制御配管を設けているが、配管
が複雑で圧縮空気漏れなどのトラブルのおそれがあるの
で、前記機能を維持したまま、これらバキュームレリー
フバルブ関係の機器、配管を省略して制御系回路を簡素
化し信頼性を高めると共に、その組立て工数、コストを
低減する。 【解決手段】 容量制御装置のバキュームレリーフバル
ブ関係機器が備える機能を、前記制御装置に設けた容量
制御バルブ、前記制御バルブの支持軸受及びスライドバ
ルブなどの組合せ機構が備える機能と一体化することに
より、従来型式では、容量制御バルブとは別に装備して
いるバキュームレリーフバルブ及び関連配管を省略す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転形圧縮機、特
にパッケージ形スクリュ圧縮機に適する容量制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、油冷式スクリュ圧縮機に装備
されている従来形式の容量制御装置を、図5によって説
明すると、次のとおりである。図5は、上記従来形式の
装置における容量制御回路の一例の要部断面を示すもの
で、図中、容量制御装置(アンローダ)の弁本体1は、
開口部にエァフィルタ2を備えた一次側吸込み通路(一
次側通路)3と圧縮機4の吸込み口に連通する二次側吸
込み通路(二次側通路)5とを囲むケース6と、前記両
通路3,5の間を遮断する隔壁に設けた弁座シート面に
当接し、両通路3,5間を開閉する容量制御バルブ7と
より構成され、前記バルブ7は、圧縮機4の吸込み口側
通路、すなわち、容量制御回路の二次側通路5側に変位
して開放することができるようにシャフト8の一端頸部
に滑合し、前記シャフト8の二次側通路5側に位置する
前記頸部一端と容量制御バルブ7との間に、前記バルブ
7を弁座シート面方向に付勢するバネ9を組み付けて、
容量制御バルブ7がシャフト8の頸部段に係止するよう
支承すると共に、前記二次側通路5側に配置され、ケー
ス6の隔壁に設けた弁座シート面に着座している。
【0003】一方、シャフト8の他端は、エァフィルタ
2側の吸込み通路、すなわち、容量制御装置の一次側通
路3を囲む前記ケース6に軸支・貫通しており、同ケー
スに対し滑動自在で、かつ、ケース6の外側において前
記ケース6との間で閉鎖された空間(受圧室)10を構成
するダイヤフラム11の中央部に固定されている。なお、
前記受圧室10は、逃し穴によって容量制御装置の二次側
通路3に連通している。また、シャフト8の他端を固定
する前記ダイヤフラム11には、容量制御バルブ7を開放
する方向(すなわち、二次側通路5側方向)にシャフト
8(したがって、ダイヤフラム11)を付勢するバネ12が
設けてある。
【0004】図において、油冷式圧縮機4を作動する
と、容量制御装置における二次側通路5の気圧が低下す
るので、バネ9の付勢に抗して容量制御バルブ7が二次
側通路5側に移動して両通路3,5を開き、空気はエァ
フィルタ2を通り一次側通路3からバルブ7、二次側通
路5を通って圧縮機4の吸込み口に吸い込まれ、回転部
材(スクリュロータ)の作動室により圧縮されて吐出室
13、吐出配管及び図示してない逆止弁を通ってレシーバ
タンク14内に送り出されるが、レシーバタンク14内の気
圧が高くなるにつれて、その底部に貯留するオイルが給
油配管を介してオイルチェックバルブ15の常閉バルブを
開方向に押圧する一方、前記バルブ15を閉方向に付勢す
るバネを備えた室と容量制御装置の二次側通路5とが連
通しているため前記室側が低圧となり、オイルチェック
バルブ15が開いて給油配管が開通し、レシーバタンク14
底の貯留オイルが空気圧に押されて圧縮機4の作動室内
に噴射し、それによって前記作動室のシールと回転部材
などの潤滑と、空気圧縮に基づき作動室内に発生する熱
の吸収、除去を行なうようになる。
【0005】レシーバタンク14底に貯留するオイルは、
給油配管を流通する間に図示してないオイル冷却器を通
って冷却された後に圧縮機4の作動室の所定個所から前
記室内に噴射して、効果的に上記作用を奏することがで
きる。作動室内で冷却オイルが混入し圧縮された空気
は、圧縮機の吐出室13及び吐出配管を通った後レシーバ
タンク14内で気液分離し、オイルだけがタンク14底に貯
留する。この貯留オイルがタンク14内の圧縮空気に押し
出され給油配管を介して圧縮機4の作動室内に噴射し、
吐出配管を通って再びレシーバタンク14内に送入される
ような経路を形成して、レシーバタンク14と圧縮機4と
の間を循環する。
【0006】一方、レシーバタンク14内の圧縮空気はオ
イルミストを分離し切れないので、油分離フィルタを通
して油分を除去しクリーンな圧縮空気にした後、使用目
的に応じて外部に供給ないし消費する。なお、そのとき
の受圧室10、後述のオートレリーフバルブ16、圧力レギ
ュレータ21及びバキュームレリーフバルブ25は、それぞ
れ定位置を保持するから、これらの機器の回路が二次側
通路5に影響を及ぼすことはない。圧縮空気の使用(消
費)量と圧縮機の圧縮容量とが略、同一である場合、い
わゆる、負荷(ロード)運転状態における圧縮機の稼動
は、上述のとおりである。
【0007】レシーバタンク14内に圧縮空気が充満して
いる状態で圧縮機の回転を停止する(圧縮機の稼動を停
止するときは、このような場合か多い)と、容量制御装
置の二次側通路5内の空気圧が上昇するので、シャフト
8に装着したバネ9の付勢により容量制御バルブ7がケ
ース6の隔壁に設けた弁座シート面に着座して通路3,
5間を閉鎖すると共に、作動室、吐出室内などの圧縮空
気が逆流・漏洩し、圧縮機4の吸込み口を介して二次側
通路5内の圧力を高め、さらに、前記通路5に連通して
いるオートレリーフバルブ16の一次室17の気圧を高め、
同バルブ16に組み込まれたダイヤフラムを介してピスト
ン18及びボールバルブ19を押し上げて、レシーバタンク
14とサイレンサ(圧縮空気放出口)20との間を連結する
回路を遮断していた前記ボールバルブ19を開き、レシー
バタンク14内に充満している圧縮空気をサイレンサ20を
介して一気に外部に放出させる。
【0008】一方、容量制御装置の二次側通路6と連通
しているオイルチェックバルブ15のバルブを閉鎖方向に
付勢するバネ室の気圧も高まって前記チェックバルブ15
を閉鎖し、給油配管の回路を遮断する結果、オイルの圧
縮機作動室内への噴射が停止する。かくして、レシーバ
タンク14内の空気圧が大気圧に向かって低下するにつれ
て、オートリレーフバルブ16の一次室17の気圧が低下し
てボールバルブ19が閉鎖位置に復帰し、レシーバタンク
14と外部(サイレンサ20)との連通が遮断される。
【0009】その際、容量制御装置のバルブ7は既に閉
鎖しているから、オイルが一次通路3、ひいては、エァ
フィルタ2側に噴出するおそれはない。このようにし
て、容量制御装置、その他の機器、バルブを構成してい
る部材は、すべて旧位置に復帰する。圧縮機の稼動によ
り圧縮された空気が正常に消費されている場合及び圧縮
機の駆動を停止した場合については、上述した。
【0010】次に、圧縮機は稼働しているが、レシーバ
タンク15内の圧縮空気が消費されていないか、消費され
ていても、圧縮機の吐出容量に比べて極めて少ない消費
の場合、いわゆる、無負荷(アンロード)運転の場合に
ついて述べる。レシーバタンク14内の圧縮空気が使用さ
れない状態で圧縮機の運転を継続すると、タンク14内の
気圧が上昇して、所定値(圧)を超えるようになる。レ
シーバタンク14に連結された配管の一つが圧力レギュレ
ータ21の一次室22に連通しているので、レシーバタンク
14内の気圧が所定値を超えると、前記レギュレータの一
次室22の気圧が上昇し、前記レギュレータ21に組み付け
たダィヤフラムを押し上げて同レギュレータのバルブを
開き、レギュレータ21の一次室22と二次室23とを連通さ
せて、レシーバタンク14内の気圧を、圧縮機4を駆動す
る図示していないエンジンの回転数を制御するスピード
レギュレータ24に供給・作動させ、同レギュレータをエ
ンジンの回転数が低減する方向に作動させる。
【0011】なお、レシーバタンク14の上記所定値
(圧)の数値は、圧力レギュレータ21に設けたダイヤフ
ラムの変位圧力調整手段により、適宜、調節可能であ
る。また、さきに述べたスピードレギュレータ24の配管
は、エンジンにより圧縮機を駆動する場合に必要な部材
であり、電気モータ駆動圧縮機に対しては不要な回路で
ある。前記圧力レギュレータ21の二次室23に連通する回
路は、容量制御装置の受圧室10に連結しているので、レ
シーバタンク14内の気圧が所定値を超えたときには受圧
室10内の圧力が上昇し、バネ12の付勢に逆らってダイヤ
フラム11を変位させ、シャフト8を容量制御バルブ7が
閉じる方向に移動させる。
【0012】ただし、容量制御バルブ7の開方向への自
由度は、シャフト8に装着したバネ9の縮み代だけの行
程が残されているから、シャフト8の移動位置と容量制
御装置の二次側通路5内の低圧の程度によって、僅かな
がら制御バルブ7が開放することが許される。ここで、
受圧室10と容量制御装置の一次側通路3とは、逃し孔に
よって連通しているので、受圧室10内の圧力は、レギュ
レータ21の二次室23からの空気の供給が継続する間だ
け、保持される(空気の供給が途絶えれば、ダイヤフラ
ム11及びシャフト8は、旧位置に復する)。
【0013】さらに、圧力レギュレータ21の二次室23の
連通回路は、バキュームレリーフバルブ25の一次室26に
連結しており、前記レリーフバルブ25の一次室の気圧が
高まると、同バルブ25に組み込まれたダイヤフラムを変
位させてレリーフバルブのピストン27、ボール28を移動
させ、レシーバタンク14と容量制御装置の吸込み通路5
とを連通する回路を遮断するよう挿入されたボールバル
ブを開放する。前記ボールバルブのボール28は、バネに
よって常時はピストン27側に付勢されて弁座シート面に
着座し、レシーバタンク14と二次側吸込み通路5との間
を連結する管路を遮断している。
【0014】上述の工程により、レシーバタンク14と容
量制御装置の二次側吸込み通路5とが連通する結果、容
量制御バルブ7を閉じたまま圧縮機4を駆動しても、前
記吸込み通路5内の空気圧を所定の限度内に保持するこ
とができるので、極度に低圧状態の許で、高圧縮比の圧
縮機や大容量の圧縮機を駆動する場合に、前記圧縮機の
一対のロータ表面が回転中に接離して発生する騒音(い
わゆる、バキューム音)を抑え、もしくは防止する。そ
の際、オートレリーフバルブ16は常位置を維持し、他に
影響を与えることはない。
【0015】以上、説明したとおり、従来の圧縮機本体
の空気吸込み口には、レシーバタンク内または圧縮空気
槽内の圧力が所定値を超えると、前記吸込み口を閉塞す
る制御バルブを備えた容量制御装置が設けてある。この
容量制御装置の空気吸込み口を閉塞または絞ったまま圧
縮機4の駆動を継続すると、前記装置の二次側吸込み通
路が高い負圧状態になって圧縮機の一対のスクリュロー
タ面が相互に接触し、いわゆるバキューム音を発生する
ので、無負荷運転に応動して開閉するバキュームレリー
フバルブ25を設け、その作動でレシーバタンクまたは圧
縮空気槽内の圧縮空気を容量制御装置の二次側吸込み通
路に供給したりなどして前記通路が高い負圧状態になら
ないようにし、バキューム音が大きくなるのを防止して
いる。また、バキュームレリーフバルブ25を付設する代
わりに、容量制御装置のバルブ7に細孔を開けておき、
容量制御装置のバルブ7が圧縮機4の空気吸込み口を閉
塞または絞ったときにも、二次側吸込み通路が高い負圧
状態になることを防ぐ手段も行われている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来形式
の装置においては、 バキュームレリーフバルブを設けているために、制
御配管、オイル配管が多く複雑で、組立工数、作業が煩
わしい。 配管が多いために、オイル漏れの危険性が高い。 容量制御バルブに孔が開いていると、圧縮機を停止
したときに圧縮機本体の吐出室内空気と作業室内に噴射
された冷却油とが、前記孔から一次側吸込み通路に逆流
して、エァフィルタを汚してしまうという不具合があ
る。
【0017】本発明装置は、上記の課題を解決して、ス
クリュ形圧縮機の制御系の信頼性を向上させることを目
的とし、少なくとも上記バキュームレリーフバルブの効
果を容量制御装置の制御バルブ関連構成に組入れて機能
の一体化を図り、制御用配管の省略、組立工数、コスト
を低減した圧縮機の容量制御装置を提供する。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明装置は、上記の目
的を達成するために、次に述べるとおりの構成要件を具
備する。 (1) 一次側吸込み通路と二次側吸込み通路と、その
間を開閉する容量制御バルブとよりなる圧縮機の容量制
御装置において、二次側吸込み通路側のボスに穿設した
容量制御バルブの弁棒を支承するシリンダ状滑動面と前
記容量制御バルブの弁棒外周面との間に、それぞれ両面
と滑動自在になるよう形成したスリーブ弁を介在させ、
前記容量制御バルブの弁棒とスリーブ弁との間に容量制
御バルブを閉鎖する方向に付勢する部材を装着すると共
に、前記容量制御バルブの弁棒に穿設した一次側吸込み
通路に連通する孔が、無負荷運転時に、前記スリーブバ
ルブを介して、容量制御装置の二次側吸込み通路に連通
するようにし、圧縮機停止時には前記孔を前記二次側吸
込み通路と遮断するようにしたことよりなる圧縮機の容
量制御装置。
【0019】(2) 容量制御装置の二次側吸込み通路
側に配置されたボスに穿設した容量制御バルブの弁棒を
支承するシリンダ状滑動面と、前記容量制御バルブの弁
棒の外周滑動面との間に、それぞれ両面と滑動自在にな
るよう形成したスリーブを有するピストンを介在させ、
前記容量制御バルブの弁棒を前記スリーブ内径穴に、ピ
ストンを前記ボスのシリンダ状滑動面に、それぞれ嵌合
・滑動させ、前記容量制御バルブの弁棒とピストンとの
間に、前記バルブを弁座シート面に着座する方向に付勢
するバネを装着する一方、前記ピストンの端面と前記ボ
スとの間に無負荷運転時の制御用圧力を導入する隙間を
設け、また、前記ボスとピストンとの間に、前記ピスト
ンを容量制御バルブを開放する方向に付勢するバネを装
着すると共に、前記容量制御バルブの弁棒に一次側吸込
み通路と連通する孔を穿設すると共に、前記ピストンの
スリーブに、容量制御バルブの弁棒に穿設した前記孔と
二次側吸込み通路とを連通可能とする通孔を設け、前記
両孔は圧縮機の無負荷運転に応動して、一次側、二次側
各吸込み通路間を連通するようにしたことよりなる上記
第(1)項記載の圧縮機の容量制御装置。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、図面に沿って、本発明装
置の好ましい一実施形態について説明するが、本発明を
構成する部材の幾つかは、本発明当時の当業界の技術水
準の範囲内で各種の変形が可能であるものを含むから、
本実施形態のみによって、本発明の技術的範囲を狭く解
釈してはならない。
【0021】図4は、本発明の一実施形態の全体概略構
成図を示し、バキュームレリーフバルブ及びその関連配
管、容量制御装置の構成以外は、図5に示す従来装置と
変わりはない。従って、相互における同符号部材、配管
の構成、名称、その作用及び効果も、両者は同一であ
る。本実施形態においては、容量制御装置のエァフィル
タ2及び一次側吸込み通路3、容量制御バルブ7及び二
次側吸込み通路5が垂直方向に並んで配置されているよ
う表示しているが、機能上は、従来装置と変わるところ
はない。また、これらの部材が相互に垂直方向に並ぶこ
とは、本発明の目的、効果を達成することとは無関係で
ある。
【0022】図4に示す容量制御用機器及び配管におい
て、オートレリーフバルブ16に代えて電磁弁を取付け、
圧縮機の停止を検知して電磁弁を開き、レシーバタンク
14内の圧縮空気を放出するようにすることができる。ま
た、圧力レギュレータ21に代えて電磁弁を取り付けると
共に、レシーバタンク14内に圧力センサまたは圧力スイ
ッチを設置し、それら検知手段の信号に基づいて電磁弁
を開閉して、前記レギュレータ21の一次室22と二次室23
との間を連結、締め切るようにしても同効である。
【0023】本実施形態の構成上の特徴は、さきに述べ
たとおり、無負荷運転時における圧縮機のバキューム音
を低減させるためのバキュームレリーフバルブ25及び関
連配管を省略し、その機能を容量制御バルブの構成部材
中に取込んだ点にある。その詳細構成、作用を、図1な
いし図3を用いて、次に説明する。図1は、本発明容量
制御装置の一実施形態の断面図であって、圧縮機が停止
状態にあるときの容量制御装置の各構成部材の相互位置
関係を示し、図2は、全負荷運転時における構成部材の
位置関係、図3は、無負荷運転の際の各構成部材の関係
位置を示している。
【0024】図中、一次側吸込み通路3と二次側吸込み
通路5との間に設けたケース隔壁の弁座シート面に着座
して、両通路間を開閉する茸形の容量制御バルブ7の弁
棒29を、有底のスリーブを有するピストン30のスリーブ
内径に滑動自在に嵌合すると共に、同スリーブの底面と
前記弁棒29の端部との間にバネ31を挿入して、バルブ7
をケース6の弁座シート面に着座する方向に付勢してい
る。容量制御バルブ7の弁棒29端面と有底のスリーブ内
径により囲まれた空間は、別途、二次側吸込み通路5に
連通する逃げ孔を有する。
【0025】前記スリーブ付きピストン30のピストン外
周面及びスリーブ外周面は、それぞれ、容量制御装置の
二次側吸込み通路5内に配置しケース6に連結するボス
32に穿設したシリンダ33及びスリーブ軸受面に滑動自在
に嵌着する一方、前記ピストン30とシリンダ33の一方端
との間に、シリンダ30(バルブ7)がケース6の弁座シ
ート面から離れる方向に付勢するバネ34を装着してい
る。また、前記ボス32に穿設したシリンダ33の他方端と
スリーブ付きピストン30の外端面との間に、圧力レギュ
レータ21からの制御圧力が作用する空隙35を設けてい
る。
【0026】前記容量制御バルブ7には、弁棒29を通し
て容量制御装置の一次側吸込み通路3に連通する孔36を
穿設し、その孔36の他端を前記スリーブ付きピストン30
のスリーブ内周面に向かって開口する。一方、前記スリ
ーブ付きピストン30のスリーブにも、ボス32を介して容
量制御装置の二次側吸込み通路5に連通する孔37が穿設
してある。なお、容量制御装置の一次側吸込み通路3の
開口にはエァフィルタ2が装着され、二次側吸込み通路
5には圧縮機の吸込み口が連通していることは、従来装
置と同様である。
【0027】図1を参照して、同図は圧縮機が停止状態
にある場合の容量制御装置の断面を示すもので、一次側
吸込み通路3、二次側吸込み通路5及び制御用圧力空隙
35の何れもが大気圧であるか、大気圧に向かう傾向にあ
るから、バネ31,34の弾撥力が正常に働いて、容量制御
バルブ7の傘部がケース6の弁座シート面に押圧、着座
し、そのとき、容量制御バルブ7に設けた一次側吸込み
通路連通孔36と容量制御装置の二次側吸込み通路5と
は、スリーブ付きピストン30のスリーブ壁面によって遮
断されているから、容量制御装置の一次側吸込み通路3
と二次側吸込み通路5との間は完全に遮断される。その
ため、圧縮機の停止時に、作動室などに存在する圧縮空
気が容量制御装置の一次側吸込み通路3側に流出するこ
とがなく、したがって、空気、冷却油の逆流も生じな
い。また、給油配管中にチェックバルブを設置する必要
がない。
【0028】図2は、圧縮機が全負荷運転をしている場
合の容量制御装置の断面を示すもので、圧縮機の吸気の
ために容量制御装置の二次側吸込み通路5が極く低圧に
なっているので、容量制御バルブ7を介して弁棒29の端
部とスリーブ付きピストン30のスリーブ底面との間に装
着したバネ31が圧縮され容量制御バルブ7が前記装置の
ケース6に設けた弁座シート面から離れて、容量制御装
置の一次側吸込み通路3と二次側吸込み通路5との間を
開放する。そのときは、容量制御バルブ7に設けた一次
側吸込み通路連通孔36と容量制御装置の二次側吸込み通
路5とは、スリーブ付きピストン30のスリーブ壁面に設
けた孔を介して連通するが、それは、必ずしも必要条件
ではない。容量制御バルブ7の変位量は、容量制御装置
の二次側吸込み通路5空間の低圧度とバネ31の弾撥力と
の関係により定まるから、結局、圧縮機の駆動に応じて
空気の吸込み量が、制御されることになる。
【0029】図3は、圧縮機が無負荷運転をしていると
きの容量制御装置の断面を示している。ここでは、レシ
ーバタンクまたは圧縮空気槽内の圧縮空気圧力が所定値
を超えて、圧力レギュレータからの空気(制御)圧が、
容量制御装置の二次側吸込み通路5に配置したボス32に
穿設した空隙35と前記スリーブ付きピストン30のピスト
ン外端面との間に作用し、スリーブ付きピストン30を容
量制御バルブ7共々、バネ34の付勢に抗して押出し、容
量制御バルブ7をケース6に設けた弁座シート面に押圧
して、容量制御装置の一次側吸込み通路3と二次側吸込
み通路5との間を完全に遮断する。
【0030】このとき、容量制御バルブ7の傘部下面と
スリーブ付きピストン30のスリーブ上端面とが接触し、
容量制御バルブ7の弁棒29の端部とスリーブ付きピスト
ン30のスリーブ内底面との間に装着したバネ31も極限ま
で圧縮されている。また、容量制御バルブ7に設けた一
次側吸込み通路連通孔36と容量制御装置の二次側吸込み
通路5とは、スリーブ付きピストン30のスリーブ壁面に
設けた孔37を介して連通するので、僅かながら外気を容
量制御装置の二次側吸込み通路5側に供給することがで
き、それによって、二次側吸込み通路5の低圧度を抑え
ることが可能である。一方、圧力レギュレータからの空
気圧はスピードレギュレータに送給され、同レギュレー
タを作動して、圧縮機を駆動するエンジンの回転数を低
下させる。
【0031】上述した行程により、容量制御装置の一次
側吸込み通路3と二次側吸込み通路5とが連通孔36を介
して連通する結果、容量制御バルブ7を閉じたまま圧縮
機4を駆動しても、二次側吸込み通路5内の空気圧を所
定の限度内に保持することができ、極度に低圧状態の許
で、高圧縮比の圧縮機や大容量の圧縮機を駆動する場合
に前記圧縮機の一対のロータ表面が回転中に接離して発
生するおそれがある騒音(いわゆる、バキューム音)
を、抑え、もしくは防止する。
【0032】上記した構成により、バキュームレリーフ
バルブ及び関連回路を省略し、制御用配管、機器を簡略
化して、制御系機器の信頼性の向上、組立工数の節減と
コスト低減を可能とする。本発明の実施形態について
は、油冷式スクリュ圧縮機を例示して説明したが、当該
発明装置は、その他にも水潤滑式スクリュ圧縮機、その
他の圧縮機に適用して格別の効果を奏することは明らか
である。
【0033】
【発明の効果】本発明装置は、以上述べたとおりの構
成、作用を備えるから、 容量制御装置、バキュームレリーフバルブを簡単な
機構を用いて一体化し、制御装置の信頼性を向上させ
る。 制御用配管が少ないので、オイル漏れ、制御エァ漏
れを生じるおそれが少ない。 容量制御装置は、逆止機能付きシートタイプのバル
ブを備えているので、レシーバタンクからの給油配管の
オイルチェックバルブを省略できる。 等々、従来装置には期待することができない、格別の作
用、効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明容量制御装置の好ましい一実施形態の、
圧縮機の停止時における断面図を示す。
【図2】本発明容量制御装置の一実施形態の負荷運転時
における断面図を示す。
【図3】本発明容量制御装置の一実施形態の無負荷運転
時における断面図を示す。
【図4】本発明容量制御装置の一実施形態を装着した圧
縮機の制御配管系統図である。
【図5】従来公知の容量制御装置を装着した、圧縮機の
制御配管系統図である。
【符号の説明】
1 弁本体 2 エァフィルタ 3 一次側吸込み通路 4 圧縮機 5 二次側吸込み通路 6 ケース 7 バルブ 8 シャフト 9, 12, 31, 34 バネ 10 受圧室 11 ダイヤフラム 11 ダイヤフラム 13 吐出室 14 レシーバタンク 15 オイルチェックバルブ 16 オートレリーフバルブ 17, 22, 26 一次室 18, 27 ピストン 19, 28 ボールバルブ 20 サイレンサ 21 圧力レギュレータ 23 二次室 24 スピードレギュレータ 25 バキュームレリーフバルブ 29 弁棒 30 スリーブ付きピストン 32 ボス 33 シリンダ 35 空隙 36, 37 孔。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次側吸込み通路と二次側吸込み通路
    と、その間を開閉する容量制御バルブとよりなる圧縮機
    の容量制御装置において、二次側吸込み通路側のボスに
    穿設した容量制御バルブの弁棒を支承するシリンダ状滑
    動面と前記容量制御バルブの弁棒外周面との間に、それ
    ぞれ両面と滑動自在になるよう形成したスリーブ弁を介
    在させ、前記容量制御バルブの弁棒とスリーブ弁との間
    に容量制御バルブを閉鎖する方向に付勢する部材を装着
    すると共に、前記容量制御バルブの弁棒に穿設した一次
    側吸込み通路に連通する孔が、無負荷運転時に、前記ス
    リーブバルブを介して、容量制御装置の二次側吸込み通
    路に連通するようにし、圧縮機停止時には前記孔を前記
    二次側吸込み通路と遮断するようにしたことを特徴とす
    る圧縮機の容量制御装置。
  2. 【請求項2】 容量制御装置の二次側吸込み通路側に配
    置されたボスに穿設した容量制御バルブの弁棒を支承す
    るシリンダ状滑動面と、前記容量制御バルブの弁棒の外
    周滑動面との間に、それぞれ両面と滑動自在になるよう
    形成したスリーブを有するピストンを介在させ、前記容
    量制御バルブの弁棒を前記スリーブ内径穴に、ピストン
    を前記ボスのシリンダ状滑動面に、それぞれ嵌合・滑動
    させ、前記容量制御バルブの弁棒とピストンとの間に、
    前記バルブを弁座シート面に着座する方向に付勢するバ
    ネを装着する一方、前記ピストンの端面と前記ボスとの
    間に無負荷運転時の制御用圧力を導入する隙間を設け、
    また、前記ボスとピストンとの間に、前記ピストンを容
    量制御バルブを開放する方向に付勢するバネを装着する
    と共に、前記容量制御バルブの弁棒に一次側吸込み通路
    と連通する孔を穿設すると共に、前記ピストンのスリー
    ブに、容量制御バルブの弁棒に穿設した前記孔と二次側
    吸込み通路とを連通可能とする通孔を設け、前記両孔は
    圧縮機の無負荷運転に応動して、一次側、二次側各吸込
    み通路間を連通するようにしたことを特徴とする請求項
    1記載の圧縮機の容量制御装置。 【0001】
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009243341A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Ihi Corp 抽気装置
CN104314818A (zh) * 2014-09-28 2015-01-28 珠海格力电器股份有限公司 半封闭式螺杆压缩机
CN113431764A (zh) * 2021-07-14 2021-09-24 德州可恩口腔医院股份有限公司 一种立式气泵过滤器

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