JPH11210552A - 内燃機関におけるオイルジェット冷却型ピストンの構造 - Google Patents

内燃機関におけるオイルジェット冷却型ピストンの構造

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Publication number
JPH11210552A
JPH11210552A JP930698A JP930698A JPH11210552A JP H11210552 A JPH11210552 A JP H11210552A JP 930698 A JP930698 A JP 930698A JP 930698 A JP930698 A JP 930698A JP H11210552 A JPH11210552 A JP H11210552A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
oil passage
oil
closing member
groove
Prior art date
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Pending
Application number
JP930698A
Other languages
English (en)
Inventor
Sakae Inoue
栄 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP930698A priority Critical patent/JPH11210552A/ja
Publication of JPH11210552A publication Critical patent/JPH11210552A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピストン1におけるクラウン部2の内部に、
シリンダ下部におけるオイルジェット11から噴出する
潤滑油を導入するオイル通路9をリング状に形成するに
おいて、このリング状オイル通路を形成することに要す
るコストの低減を図る。 【手段】 前記オイル通路9を、ピストンの内部に開口
する溝型に形成する一方、ピストンの内部に、前記溝型
オイル通路9の開口部を塞ぐようにした閉塞部材10を
固着し、この閉塞部材10に、潤滑油の入口ポート12
と、オイル通路からの潤滑油の出口ポート13とを設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関における
ピストンのうち、シリンダ下部におけるオイルジェット
から噴出する潤滑油によって冷却を促進するように構成
したいわゆるオイルジェット冷却型ピストンの構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】先行技術としての実開平4−44454
号公報は、この種のオイルジェット冷却型ピストンにお
いて、そのクラウン部の内部に、外周のピストンリング
溝に沿って円周方向に延びるリング状のオイル通路を形
成し、シリンダ下部におけるオイルジェットから噴出す
る潤滑油を、前記オイル通路内に、その一端部に設けた
入口ポートより導入しのち、他端部に設けた出口ポート
より排出するように構成することにより、前記リング状
オイル通路内を流れる潤滑油によって、ピストンの冷却
を促進することを提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように、
ピストンにおけるクラウン部の内部に、リング状のオイ
ル通路を形成するには、このオイル通路を、ピストンの
鋳造するときにおいて同時に中子型による鋳抜きにて形
成するようにしなければならないから、ピストンの製造
に要するコストが大幅にアップするのであり、しかも、
小型、つまり、小径のピストンに対して適用することが
できないばりか、ピストンをダイキャストにて製造する
ときにも適用できないと言う問題があった。
【0004】本発明は、これら問題を解消したオイルジ
ェット冷却型ピストンの構造を提供することを技術的課
題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため本発明は、「クラウン部に、外周のピストンリン
グ溝に沿って円周方向に延びるリング状のオイル通路を
設けて成るピストンにおいて、前記オイル通路を、ピス
トンの内部に開口する溝型に形成する一方、ピストンの
内部に、前記溝型オイル通路の開口部を塞ぐようにした
閉塞部材を固着し、この閉塞部材に、シリンダ下部のオ
イルジェットから噴出する潤滑油を前記オイル通路内に
導入するための入口ポートと、オイル通路からの潤滑油
の出口ポートとを設ける。」と言う構成にした。
【0006】
【発明の作用・効果】このように構成することにより、
前記溝型のオイル通路は、閉塞部材にて塞がれていて、
このオイル通路内の一端部に、シリンダ下部におけるオ
イルジェットから噴出する潤滑油を導入して、この潤滑
油を当該オイル通路内をピストンの円周に沿って流した
のち、他端部から排出することができるから、リング状
オイル通路を、ピストンの内部に開口すると言う溝型に
しても、このオイル通路によるピストンの強制冷却性
を、確実に確保することができるのである。
【0007】つまり、本発明によると、ピストンにおけ
るクラウン部に設けられるリング状のオイル通路を、ピ
ストンの内部に開口する溝型にすることができることに
より、この溝型のオイル通路を、ピストンの内部を形成
する中子型にてピストンの内部と同時に形成できるか
ら、ピストンにリング状オイル通路を設けることに要す
るコストを、従来のように、当該リング状オイル通路を
形成するための専用の中子型を使用するとは比較になら
ない程低減できるのであり、しかも、小型、つまり、小
径のピストンに対しても、また、ピストンをダイキャス
トにて製造するときにも適用できるのでる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
の図面について説明する。この図において、符号1は、
直噴型ディーゼル機関に使用されるピストンを示し、こ
のピストン1は、クラウン部2と、このクラウン部2の
外周より下向きに一体的に延びる筒型のスカート部3と
から成るピストンを示し、前記クラウン部2の上面2
a、つまり、ピストン1の頂面には、燃焼室4が凹み形
成され、また、前記スカート部3の外周面には、複数本
のピストンリング5用の溝6と、オイル落としリング7
用の溝8とが刻設されている。
【0009】そして、前記ピストン1内のうち前記クラ
ウン部2の下面の部分には、ピストン1の内部に開口す
る溝型のオイル通路9を、前記燃焼室4の周囲を囲うよ
うに、換言すると、前記ピストンリング用溝6に沿って
円周方向にリング状に延びるように形成する一方、前記
クラウン部2の下面には、金属板製の閉塞部材10を、
後述する手段にて固着することにより、この閉塞部材1
0にて、前記オイル通路9のピストン1の内部への開口
部を塞ぐように構成して、この閉塞部材10の一端部
に、前記ピストン1が嵌まる図示しないシリンダの下部
におけるオイルジェット11からピストン1の内部に向
かって上向きに噴出する潤滑油を前記オイル通路9内に
導入するための入口ポート12を、他端部に、前記オイ
ル通路9からの潤滑油の出口ポート13を穿設する。
【0010】なお、本実施の形態の場合、前記閉塞部材
10は、クラウン部2に閉塞部材10に穿設した孔10
aに嵌まるピン軸部2aを一体的に設けて、このピン軸
部2aの先端をかしめ変形することにより、ピストン1
に対して固着されており、この固着に際しては、例え
ば、閉塞部材10をピストン1の内部に圧入にて固定す
るか、熔接にて固定する等、他の手段を適用しても良い
ことは言うまでもない。
【0011】このように構成することにより、前記溝型
のオイル通路9は、閉塞部材10にて塞がれていて、こ
のオイル通路9の一端部内に、シリンダ下部におけるオ
イルジェット11から噴出する潤滑油を、入口ポート1
2より導入して、この潤滑油を当該オイル通路9内をピ
ストンの円周に沿って流したのち、他端部の出口ポート
から排出することができるから、前記リング状のオイル
通路9を、ピストン1の内部に開口すると言う溝型にし
ても、このリング状オイル通路9によるピストンの強制
冷却性を確保することができるのである。
【0012】なお、前記リング状オイル通路9の内面
に、図1に二点鎖線で示すように、フイン14を一体的
に設けることにより、ピストン1に対する潤滑油による
強制冷却をより向上できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すピストンの縦断正面
図である。
【符号の説明】
1 ピストン 2 クラウン部 3 スカート部 4 燃焼室 6 ピストンリング用溝 9 オイル通路 10 閉塞部材 11 オイルジェット 12 入口ポート 13 出口ポート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クラウン部に、外周のピストンリング溝に
    沿って円周方向に延びるリング状のオイル通路を設けて
    成るピストンにおいて、 前記オイル通路を、ピストンの内部に開口する溝型に形
    成する一方、ピストンの内部に、前記溝型オイル通路の
    開口部を塞ぐようにした閉塞部材を固着し、この閉塞部
    材に、シリンダ下部のオイルジェットから噴出する潤滑
    油を前記オイル通路内に導入するための入口ポートと、
    オイル通路からの潤滑油の出口ポートとを設けたことを
    特徴とする内燃機関におけるオイルジェット冷却型ピス
    トンの構造。
JP930698A 1998-01-21 1998-01-21 内燃機関におけるオイルジェット冷却型ピストンの構造 Pending JPH11210552A (ja)

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JP (1) JPH11210552A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102013004797A1 (de) * 2013-03-20 2014-09-25 Neumayer Tekfor Holding Gmbh Kolben für Verbrennungsmotor
CN109838298A (zh) * 2019-03-11 2019-06-04 潍柴动力股份有限公司 一种商用车活塞冷却喷嘴控制方法及控制系统

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102013004797A1 (de) * 2013-03-20 2014-09-25 Neumayer Tekfor Holding Gmbh Kolben für Verbrennungsmotor
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