JPH11210333A - ビード付きガラス板およびその取付け構造 - Google Patents

ビード付きガラス板およびその取付け構造

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JPH11210333A
JPH11210333A JP1376498A JP1376498A JPH11210333A JP H11210333 A JPH11210333 A JP H11210333A JP 1376498 A JP1376498 A JP 1376498A JP 1376498 A JP1376498 A JP 1376498A JP H11210333 A JPH11210333 A JP H11210333A
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JP
Japan
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glass
bead
glass plate
beads
convex portion
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JP1376498A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Tanaka
信幸 田中
Yutaka Ishikawa
豊 石川
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AGC Inc
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス面に直接成形可能なビード構造を用い
て生産性を高めるとともに、排水性を向上させてビード
内に雨水などが溜まることを防止したビード付きガラス
板を提供する。 【解決手段】 矩形の周縁4辺のうち少なくとも1辺の
ビード16に複数の水抜き孔17を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の窓等の開口
部に装着されるガラス板に関し、特に周縁部に弾性材か
らなるビードを装着したビード付きガラス板およびその
取付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物の窓等の開口部に装着されるガラス
板として、断熱性が大きく結露防止効果に優れた複層ガ
ラスが用いられている。この複層ガラスを建物開口部の
サッシに嵌め込む場合、従来予め複層ガラスの周縁に断
面が略コ字状の樹脂材料からなるグレージングチャンネ
ルを装着し、このグレージングチャンネルを介して複層
ガラスをサッシ内に嵌め込んでいた。このようなグレー
ジングチャンネルは、押出し成形等により製造され、ガ
ラスサイズに合わせて加工され複層ガラスの周縁に取付
けられる。このグレージングチャンネルには必要に応じ
例えば下縁に装着される部分に水抜き孔を形成してガラ
ス面との間の隙間等からチャンネル内部に進入した雨水
等を排出することができる。このような水抜き孔は押出
し成形されたグレージングチャンネル材に容易に加工形
成できる。
【0003】図6は、このようなグレージングチャンネ
ルを装着した複層ガラスを、サッシに嵌め込んだ状態の
断面図である。複層ガラス1は、乾燥材2を内蔵したス
ペーサ3を介して2枚の板ガラス4a,4bを所定間隔
を隔てて一体化し内部に気密空間5を形成したものであ
る。この複層ガラス1の端部に巻つけられるようにグレ
ージングチャンネル14が装着される。このグレージン
グチャンネル14は、2つの側片14a,14bとこれ
らを連結する中間部の背片14cとからなる実質上コ字
状断面の押出し成形体である。このグレージングチャン
ネル14の長手方向(図面に垂直方向)に沿って複数の
水抜き孔15が形成される。このようなグレージングチ
ャンネル14が装着された複層ガラス1はアルミ材等か
らなるサッシ枠7内に嵌め込まれる。
【0004】しかしながら、このグレージングチャンネ
ルをガラス板に装着する場合、押出し成形されたチャン
ネル材をガラスサイズに合わせて切断し、ガラス周縁に
沿って折曲げ加工したり複層ガラスの各辺のサイズに合
わせて4辺分の部材に切断し、両端部を突き合せて接合
する等の複雑なプロセスが必要になる。したがって、チ
ャンネル材自体は水抜き孔加工も含め押出し成形等によ
り効率的に生産されるが、このチャンネル材をガラス周
縁に沿って装着する作業が面倒になり、自動化も困難で
あるためグレージングチャンネルを装着した複層ガラス
の生産性が低下する。
【0005】一方、このようなグレージングチャンネル
に代えて、複層ガラスの両面それぞれの周縁4辺に、弾
性を有する軟質樹脂等からなるビードを装着したビード
付き複層ガラスが用いられている。このビードにより、
ガラス板周縁部を保護するとともに、サッシに密着して
嵌め込むことが図られる。
【0006】このようなビードは、樹脂材料の押出し機
を用いて、押出し成形しながらガラス板周縁4辺に沿っ
て1本のビードとして連続して装着することができる
(例えば特開平9−207188)。この場合、予め接
着剤を塗布した複層ガラス両面の周縁部に沿って、両側
のビードを同時に成形しながら直接ガラス面上に融着で
きるため、ビードの装着プロセスを自動化して容易に効
率的にビード装着作業を行うことができる。
【0007】図7は、ビードを装着した複層ガラスをサ
ッシ内に取付けた状態の複層ガラス端部の断面図であ
る。複層ガラス1は、図6の例と同様に、乾燥材2を内
蔵したスペーサ3を介して2枚の板ガラス4a,4bを
所定間隔を隔てて一体化し内部に気密空間5を形成した
ものである。各板ガラス4a,4bの周縁部外面にはそ
れぞれビード6が貼着される。このビード6を備えた複
層ガラス1は、アルミ材等からなるサッシ枠7内に填め
込まれる。
【0008】ビード6は、樹脂材料の熱融着およびこれ
に併用する接着剤によりガラス面に貼着される固定部6
aと、この固定部6aに連続してガラス面側に中空部8
を形成する凸状部6bと、この凸状部6bに連続して前
記中空部8を塞ぐ封止部6cとにより構成される。固定
部6aの端部6dは折れ曲った形状で板ガラスの端面を
覆いこのガラス端部を保護する。複層ガラス1をサッシ
枠7に填め込むと、サッシ枠7の上端部がビード6の凸
状部6bの背面を押圧してガラス面側に弾性変形させ封
止部6cの端部をガラス面に圧接させる。このように凸
状部6bを設けて中空部8を形成することにより、複層
ガラス1の厚さが変った場合であっても、凸状部6bの
突出高さの範囲内でこの凸状部6bが弾性変形して複層
ガラス1をサッシ枠7内に確実に保持する。この場合、
封止部6cの端部はガラス面に接着させないで単に圧接
させたフリーのままにしておく。これにより、凸状部6
bが背面側から押されて弾性変形したときに、圧接した
ままガラス面に沿って上方に移動できる。このような構
成とする理由は、もし封止部6cの端部をガラス面に接
着して固定すると、凸状部6bが押されて弾性変形した
ときに、固定部6a側の傾斜した部分が膨らんで固定部
6aに対し引き剥がす力が作用して接着部が剥離するお
それがあるためである。このような引き剥がし力は、封
止部6cが押されて移動することにより逃され、固定部
側には作用せず、したがって固定部の剥離を防止するこ
とができる。
【0009】このようにビード6に凸状部6bを形成し
ガラス面との間に中空部8を形成することにより、ビー
ド6が弾性変形して異なる板厚のガラスに対し適用でき
るため、特に板厚に多様性があり多品種少量生産の複層
ガラスに適用すれば汎用性が高まり部品管理が容易にな
ってコストの低減も図られる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ように特に複層ガラスに適したビードを備えたガラス板
において、板厚の差を吸収するための中空部8を塞ぐ封
止部6cの端部がガラス面に接着されずフリーな状態で
あるため、建物の室外側のガラス面のビード6の中空部
8に雨水が進入して中空部内に溜まるおそれがある。こ
のようにビード内部に雨水が溜まるとビード自体が劣化
するとともに、接着剤の接着機能を低下させビードが剥
がれやすくなる。
【0011】本発明は上記の点を考慮したものであっ
て、製造プロセスが面倒なグレージングチャンネルを用
いることなく、ガラス面に直接成形可能なビード構造を
用いて生産性を高めるとともに、排水性を向上させてビ
ード内に雨水などが溜まることを防止したビード付きガ
ラス板およびその取付け構造の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、矩形の周縁4辺にビードが装着された
ガラス板において、前記ビードは、ガラス板面に接合さ
れる固定部と、この固定部に連続してガラス面上に中空
部を形成する凸状部と、この凸状部の端部に連続し、ガ
ラス板面に圧接されて前記中空部を塞ぐ封止部とからな
り、前記周縁4辺のうち少なくとも1辺のビードにおけ
る前記凸状部の固定部側の端部に複数の水抜き孔が形成
されたことを特徴とするビード付きガラス板を提供す
る。
【0013】この構成によれば、ビード自体に水抜き孔
が形成されるため、水抜き孔が形成された辺を下辺側に
配置してこのビード付きガラス板を建物開口部に嵌め込
むことにより、ビードとガラス面との間に進入した雨水
等は内部に溜まることなく円滑に外部に排出される。
【0014】本発明は、前記ガラス板が複層ガラスであ
る場合に特に顕著な効果が得られる。この場合、前記ビ
ードは、ガラス面に接合される固定部と、この固定部に
連続してガラス面上に中空部を形成する凸状部と、この
凸状部の端部に連続し、ガラス面に圧接されて前記中空
部を塞ぐ封止部とからなり、前記凸状部の固定部側の端
部に前記水抜き孔が形成された構成とすることが望まし
い。このようなビード形状では中空部に雨水が侵入しや
すいため、その排水効果が顕著になる。
【0015】さらにこの場合、前記凸状部の固定部側の
端部に前記中空部内に入った水を前記水抜き孔方向に向
かって流すためのガイド用傾斜面が形成された構成とす
ればさらに排水性が高まる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態に係る
複層ガラスの斜視図である。複層ガラス1の両面の周縁
4辺に本発明に係るビード16が装着される。このビー
ド16は、例えば前述のように押出し機を用いて、樹脂
材料を押出し成形しながら予め接着剤を塗布した複層ガ
ラス1の両側のガラス面4上に同時に平行して形成され
る。この例では、下辺端部(図の右端)のコーナー部を
成形開始端部として、図の矢印のように、下辺左方向に
進み、左辺、上辺、右辺の順に成形し、右辺下端を成形
終了端部として始めの成形開始端部と接合される。この
複層ガラス1の室外側のビード16の下辺には、所定間
隔で水抜き孔17が形成される。
【0017】図2は、このような複層ガラス1を建物開
口部のサッシ内に装着した状態の端部断面図である。複
層ガラス1は、乾燥材2を内蔵したスペーサ3を介して
2枚の板ガラス4a,4bを所定間隔を隔てて一体化し
内部に気密空間5を形成したものである。各板ガラス4
a,4bの周縁部外面にはそれぞれビード16が貼着さ
れる。このビード16を備えた複層ガラス1は、アルミ
材等からなるサッシ枠7内に填め込まれる。
【0018】ビード16は、樹脂材料の熱融着およびこ
れに併用する接着剤によりガラス板面に貼着される固定
部16aと、この固定部16aに連続してガラス板面側
に中空部8を形成する凸状部16bと、この凸状部16
bに連続して前記中空部8を塞ぐ封止部16cとにより
構成される。固定部16aの端部16dは折れ曲った形
状でガラス板の端面および端面稜線部を覆いこのガラス
端部を保護する。複層ガラス1をサッシ枠7に填め込む
と、サッシ枠7の上端部がビード16の凸状部16bの
背面を押圧してガラス板面側に弾性変形させ封止部16
cの端部をガラス面に圧接させる。このように凸状部1
6bを設けておくことにより、複層ガラス1の厚さが変
った場合であっても、凸状部16bの突出高さの範囲内
でこの凸状部16bが弾性変形して複層ガラス1をサッ
シ枠7内に確実に保持する。この場合、封止部6cの端
部はガラス面に接着させないで単に圧接させたフリーの
ままにしておく。これにより、凸状部6bが背面側から
押されて弾性変形したときに、圧接したままガラス板面
に沿って上方に移動できる。
【0019】複層ガラス1の室外側(図2では右側)の
ビード16には、図1に示したように、所定間隔で水抜
き孔17が形成される。この水抜き孔17は、凸状部1
6bの固定部16a側の端部(下端部)に、中空部8の
下端部に連通して形成される。この中空部8の下端部に
面する凸状部16bと固定部16aの結合部には、中空
部8内に進入した雨水等を受けてこれを水抜き孔17方
向に流すためのガイド用傾斜面16eが形成される。水
抜き孔17は、この傾斜面16eに連続するように外に
向かって下向きに傾斜して形成される。
【0020】水抜き孔17は、ビード16をガラス板面
上に形成後、成形開始端部と終了端部とを接合する前に
後述のように簡単な構造の穿孔装置を用いて形成され
る。すなわち、成形開始端部と終了端部とを接合する前
は、両端部は相互にフリーであるため、ビード16の凸
状部16bは容易に変形し、図3に示すように、その固
定部16a側の根元部Cを中心に矢印Aのように封止部
16cとともに大きく回転して開くことができる。した
がって、このようにビード16を無理なく開いた状態で
穿孔装置により水抜き孔17を形成することができる。
【0021】図4および図5はそれぞれこの穿孔装置の
一部を示す側面図および正面図である。この穿孔装置1
8は、外周に複数の穿孔ピン19を所定間隔で突設した
穿孔盤20と、この穿孔盤の各穿孔ピン19と同一間隔
のピン受け孔21を有するピンガイド盤22とにより構
成される。各穿孔ピン19がピン受け孔21に入るよう
に、穿孔盤20とピンガイド盤22が対向して配設され
る。穿孔盤20は回転軸23を有し、ピンガイド盤22
は回転軸24を有している。両回転軸23,24にはそ
れぞれ同一ピッチで同一径のギヤ(図示しない)が装着
され、これらのギヤが噛み合って両回転軸同士が連結さ
れる。穿孔盤20の回転軸23またはピンガイド盤22
の回転軸24を駆動軸としてこの穿孔装置18を板ガラ
ス4b下辺のビード16に沿って矢印Gのように移動さ
せることにより、穿孔盤20とピンガイド盤22は、そ
れぞれ矢印E,Fのように、相互に逆方向に同期して回
転する。これにより、穿孔ピン19がビード16に所定
間隔で水抜き孔17を穿設する。
【0022】穿孔盤20はその回転軸23とともにピン
ガイド盤22に対し例えばスライドさせて着脱可能に構
成される。この穿孔装置をセットする場合、この穿孔盤
20を取外した状態でピンガイド盤22をビード16の
凸状部16bの下側に配置し、前述のようにこの凸状部
16bを矢印A(図3)のように開いて穿孔盤20をそ
の内側に装着して両回転軸23,24を前述のギヤを介
して連結する。このようにして、ビード16を成形後、
成形開始端部と終了端部とを接合する前に、穿孔装置1
8を板ガラス4b下辺のビード16の成形開始端部側
に、穿孔すべき凸状部16bを挟んでセットすることが
できる。
【0023】穿孔終了後は穿孔盤20をピンガイド盤2
2から外して穿孔装置18をビードから取外す。これに
より、凸状部16bに水抜き孔17が形成されたビード
16は、その弾性により、図2に示すように封止部16
cがガラス面に当接した状態に戻る。
【0024】水抜き孔17の穿孔ピッチは、穿孔ピン1
9の配設間隔により定まる。この穿孔ピッチは、穿孔盤
20およびピンガイド22の径を変えたり穿孔ピンの本
数を変えることにより変更可能である。この水抜き孔1
7のピッチや径はサッシ構成やビード形状に応じて適宜
設定可能であるが、通常のサッシ構造の場合、水抜き孔
17は50mm程度のピッチで、直径は2mmから4m
m程度とすることが排水性の点で望ましい。
【0025】上記例によれば、成形開始端部を複層ガラ
スのコーナー部としている。これに限らず、複層ガラス
1辺の中央部から成形開始することもできるが、水抜き
孔の穿孔作業を容易にできる点に鑑みると、コーナー部
からの成形開始が好ましい。上記例では、押出し機から
樹脂材料を直接ガラス板面に押出し成形し、ガラス板の
全周にビードを接着させている。これに限らず別途押出
し成形したビードを後工程でガラス板面に貼着させるこ
ともできるが、ガラス板のコーナー部への追従性、ガラ
ス板面への接着強度の高さに鑑みると、押出し成形しな
がらビードをガラス板面に一体化させることが好まし
い。
【0026】ビードの形状としては、サッシ枠への装着
性に鑑みて適宜決定できる。本発明が雨水等の排水性を
高める目的のためになされたものであることから、雨水
がビードとガラス板面との間に侵入しやすい形状であっ
ても、ガラス板をサッシ枠に挿入しやすい形状であるこ
とが好ましく、装着後にビードがガラス板面から剥離し
にくい形状が好ましい。こうした事情から、図2に示す
ような形状が好ましい。
【0027】とりわけ、こうした形状はサッシ枠に装着
されるガラス板が複層ガラスの構成である場合に、その
効果を大きく発揮できる。すなわち、複層ガラスには、
単にガラス板の厚みのバリエーションだけでなく中空層
の厚みのバリエーションも含めて、種々の仕様が存在す
る。そのため、そのバリエーションに応じて寸法誤差も
生じやすい。そこで、これらの寸法誤差を吸収でき、か
つ装着後の保持力を充分与えるためには、上記のビード
においてガラス板面に装着される固定部と、中空部を形
成し得る凸状部と、凸状部に連続してガラス板面に圧接
される封止部とを有し、さらに凸上部の固定部側端面に
ガイド用傾斜面を有する形状は、複層ガラス用のビード
として特に好ましい。
【0028】水抜き孔は、ガラス板の全周に設けられた
ビードにおける少なくともガラス板がサッシ枠に装着さ
れる際の下側の辺に形成されるものであるが、他の辺に
形成することもできる。さらに、ガラス板の両面に設け
られたビードの両面ともに形成させてもよい。ただし、
水抜き孔は基本的に屋外側におけるビードの中空部に侵
入する雨水を排水させるためのものである。そのため、
サッシ枠に装着されたガラス板における、屋外側に面す
るビードの下側辺にのみ形成することが、穿孔作業の削
減の観点から好ましい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ビード自体に水抜き孔が形成されるため、水抜き孔が形
成された辺を下辺側に配置してこのビード付きガラス板
を建物開口部に嵌め込むことにより、ビードとガラス面
との間に進入した雨水等は内部に溜まることなく円滑に
外部に排出される。したがって、ガラス板周縁に雨水な
どが溜まることがなく、ビード材等の劣化や接合部の浸
食や剥がれ等が防止され長期にわたって信頼性の高いサ
ッシの水密性や気密性が維持され高品質で信頼性の高い
機能が保たれる。
【0030】また、この水抜き孔は、ビードをガラス面
に一体形成直後にビードを無理なく変形させて、簡単な
構成の穿孔装置により容易に一定ピッチで形成すること
ができるため、生産性を低下させることなく低コストで
形成可能である。
【0031】なお、本発明は、中空部が形成されたビー
ドを装着した複層ガラスに対し適用すれば顕著な効果が
得られるが、これに限定されず単層のガラス板に対して
も適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る複層ガラスの斜視
図。
【図2】 図1の複層ガラスをサッシに装着した状態の
部分断面図。
【図3】 図1のビードの孔明け方法を説明するための
ビード断面図。
【図4】 本発明のビード穿孔装置の一部側面図。
【図5】 図4の穿孔装置の正面図。
【図6】 従来のグレージングチャンネル付き複層ガラ
スのサッシ装着状態の部分断面図。
【図7】 本発明が適用可能なビード付き複層ガラスの
サッシ装着状態の部分断面図。
【符号の説明】
1:複層ガラス、2:乾燥材、3:スペーサ、4:板ガ
ラス、5:気密空間、6:ビード、6a:固定部、6
b:凸状部、6c:封止部、6d:端部、7:サッシ
枠、8:中空部、14:グレージングチャンネル、14
a,14b:側片、14c:背片、16:ビード、16
a:固定部、16b:凸状部、16c:封止部、16
d:端部、16e:ガイド用傾斜面、17:水抜き孔、
18:穿孔装置、19:穿孔ピン、20:穿孔盤、2
1:ピン受け孔、22:ピンガイド盤、23,24:回
転軸。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】矩形の周縁4辺にビードが装着されたガラ
    ス板において、 前記ビードは、ガラス板面に接合される固定部と、 この固定部に連続してガラス面上に中空部を形成する凸
    状部と、 この凸状部の端部に連続し、ガラス板面に圧接されて前
    記中空部を塞ぐ封止部とからなり、 前記周縁4辺のうち少なくとも1辺のビードにおける前
    記凸状部の固定部側の端部に複数の水抜き孔が形成され
    たことを特徴とするビード付きガラス板。
  2. 【請求項2】前記ガラス板は複層ガラスからなることを
    特徴とする請求項1に記載のビード付きガラス板。
  3. 【請求項3】前記凸状部の固定部側の端部に、前記中空
    部内に入った水を前記水抜き孔方向に向って流すための
    ガイド用傾斜面が形成されたことを特徴とする請求項1
    または2に記載のビード付きガラス板。
  4. 【請求項4】前記ビードは、前記ガラス板両面の周縁
    に、樹脂材料が所定の断面形状でガラス板面に押出され
    て一体化されたものであることを特徴とする請求項1、
    2または3に記載のビード付きガラス板。
  5. 【請求項5】前記ビード付きガラス板における複数の水
    抜き孔が形成された辺が下側になるようにして、前記ガ
    ラス板周縁部をサッシ枠内に挿入して、このサッシ枠端
    部により前記ビード材の凸状部を押圧して前記封止部を
    ガラス面に密着させることを特徴とする請求項1、2、
    3または4に記載のビード材付きガラス板の取付け構
    造。
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