JPH11210022A - 旋回作業車 - Google Patents

旋回作業車

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Publication number
JPH11210022A
JPH11210022A JP1729098A JP1729098A JPH11210022A JP H11210022 A JPH11210022 A JP H11210022A JP 1729098 A JP1729098 A JP 1729098A JP 1729098 A JP1729098 A JP 1729098A JP H11210022 A JPH11210022 A JP H11210022A
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JP
Japan
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boom
revolving
arm
turning
rotatably mounted
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Pending
Application number
JP1729098A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Miyanishi
正美 宮西
Hidehiko Katsuki
英彦 香月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Publication date
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  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の旋回作業車においては、旋回体を起動
又は停止させた時に、作動油が該旋回体を駆動する油圧
モータへ急激に供給されたり停止されたりして、該旋回
体の起動・停止時に衝撃が生じる場合があった。また、
作業機のアームの作動中に同時に旋回体を旋回させる
と、アームシリンダーへ供給される作動油量が減って作
動速度が遅くなり、作業を円滑に行えなくなってしまっ
ていた。 【解決手段】 旋回体8の旋回動作を制御する旋回バル
ブ32へ、旋回体8とアーム5とが同時に作動する場合
に旋回体8の作動油の一部をアーム5の駆動部へ供給す
るためのブリード回路39を構成し、旋回体8へ作動油
を供給する油圧ポンプP3と旋回体8の旋回動作を制御
する旋回バルブ33とを連結する油圧回路41の途中部
へ、旋回体8とアーム5とが同時に作動する場合に旋回
体8の作動油の一部をアーム5の駆動部へ供給するため
のバイパス通路37を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バックホー等の作
業機を搭載した旋回作業車であって、該作業機による作
業の作業性等を向上するように構成した旋回作業車に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、バックホー等の旋回作業車に
おいては、旋回体や、作業機のブーム、アーム、及び、
作業用アタッチメント等は油圧シリンダ等の油圧機器に
より駆動されている。これらの旋回体や作業機の駆動部
分には、油圧ポンプから作動油が供給されており、旋回
体に配設された油圧ポンプからの作業機の駆動部分への
作動油の供給は、配管ホースを通じて行っている。そし
て、該配管ホースは、旋回体へ上下回動自在に取り付け
られているブームの外側面に沿って配管されている。
【0003】例えば、図10、図11に示すように、旋
回作業車における旋回体93前端部のスイング支持部9
7には、ブームブラケット98が左右回動自在に枢支さ
れている。該ブームブラケット98上部のブーム支持部
98aには作業機のブーム95下端部が上下回動自在に
枢支されており、該ブーム95とブームブラケット96
との間に油圧シリンダ96を介装して、ブーム95を作
動するようにしている。ブームブラケット98のブーム
支持部98aは二股に分岐して、ブーム95の下端部を
左右から挟み込むようにして枢支している。また、ブー
ム95の下部は直線状に形成されている。
【0004】そして、作業機へ作動油を供給するための
配管ホース99は旋回体93から延設され、ブーム95
の上面に沿って配管されている。旋回体93から作業機
側へ配管された配管ホース99は、該旋回体93とブー
ム95との間で屈曲させて遊びを持たせており、ブーム
95の上下回動操作により該配管ホース99が引っ張ら
れたりして破損することがないように構成している。
【0005】また、実用新案登録第2544935号、
及び、実用新案登録第2544936号では、作業機へ
作動油を供給する配管ホースを、ブームの先端部におい
て該ブーム内に配管したものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような旋
回作業車においては、旋回体を起動又は停止させた時
に、作動油が該旋回体93を駆動する油圧モータへ急激
に供給されたり、供給が停止されたりして、該旋回体の
起動・停止時に衝撃が生じる場合があった。また、作業
機のアームの作動中に、同時に旋回体を旋回させると、
該アームを作動させるアームシリンダへ供給される作動
油量が減ってアームの作動速度が遅くなり、作業を円滑
に行うことができなくなってしまうことがあった。
【0007】さらに、作業機へ作動油を供給する配管ホ
ースには、前述のように旋回体93とブーム95との間
で遊びを持たせなければならないので、旋回体93とブ
ーム95との間に一定の寸法を確保する必要があり、旋
回体93の旋回中心からブーム99の支持部までの寸法
が大きくなってしまう。また、ブーム95と油圧シリン
ダ96との間には一定の間隙を設ける必要があるので、
ブームブラケット98における油圧シリンダ96の支持
部98bが前方に突出してしまう。
【0008】このため、旋回体93の前端からブームブ
ラケット98の先端までの寸法L2が大きくなって、旋
回体93を旋回させた場合におけるブームブラケット9
8の履帯幅からの飛び出し量が大きくなり、該ブームブ
ラケット98が障害物に衝突して破損し易くなったり、
ブーム95を下方に回動させて機体近傍の掘削作業を行
う際の作業性が悪くなったりしていた。また、該ブーム
95をある程度下方へ回動させると、ブーム95とブー
ムシリンダ96とが干渉してしまうためにブーム95の
下方への回動量が制限され、該ブーム95の最上方回動
位置から最下方回動位置までの回動角度θ2が小さくな
って、作業機による作業範囲が狭くなっていた。
【0009】そして、配管ホースを、ブームの先端部に
おいて該ブーム内に配管した作業機についてもブーム下
部の支持部分の構成は同様であり、前述の問題点と同様
の問題を有している。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決する為の
手段を説明する。即ち、請求項1においては、旋回可能
に構成した旋回体へ上下回動自在に取り付けられたブー
ムと、該ブームへ回動自在に取り付けられたアームとを
有する作業機を、該旋回体へ配設した旋回作業車におい
て、旋回体の旋回動作を制御する旋回バルブへ、旋回体
とアームとが同時に作動する場合に旋回体の作動油の一
部をアームの駆動部へ供給するための回路を構成した。
【0011】また、請求項2においては、旋回可能に構
成した旋回体へ上下回動自在に取り付けられたブーム
と、該ブームへ上下回動自在に取り付けられたアームと
を有する作業機を、該旋回体へ配設した旋回作業車にお
いて、旋回体の旋回動作を制御する旋回バルブと該旋回
バルブへ作動油を圧送する油圧ポンプとの途中部へ、旋
回体とアームとが同時に作動する場合に旋回体の作動油
の一部をアームの駆動部へ供給するためのバイパス通路
を形成した。
【0012】また、請求項3においては、旋回可能に構
成した旋回体へ上下回動自在に取り付けられたブーム
と、該ブームへ回動自在に取り付けられたアームとを有
する作業機を、該旋回体へ配設した旋回作業車におい
て、旋回体へ左右回動自在に取り付けたブームブラケッ
トのブーム支持部、及び、ブーム下端部の回動支点部を
二股状に形成し、該ブーム支持部により回動支点部を枢
支することでブームを旋回体へ上下回動自在に取り付
け、作業機へ作動油を供給するための配管ホースを該回
動支点部からブーム内部へ配管した。
【0013】また、請求項4においては、旋回可能に構
成した旋回体へ上下回動自在に取り付けられたブーム
と、該ブームへ回動自在に取り付けられたアームとを有
する作業機を、該旋回体へ配設した旋回作業車におい
て、旋回体へ左右回動自在に取り付けたブームブラケッ
トのブーム支持部、及び、ブーム下端部の回動支点部を
二股状に形成し、該ブーム支持部により回動支点部を枢
支することでブームを旋回体へ上下回動自在に取り付
け、作業機へ作動油を供給するための配管ホースを該回
動支点部からブーム内部へ配管し、該回動支点部近傍
に、配管ホースの上下方向及び左右方向の位置を規制す
るガイド部材を設けた。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。図1は本発明の旋回作業車を示
す側面図、図2は同じく旋回作業車の油圧回路図、図3
は同じく油圧回路の要部を示す油圧回路図、図4は旋回
作業車における作業機の旋回体への取付部を示す側面
図、図5はブームブラケットによるブームの枢支部を示
す側面図、図6は同じく背面図、図7はブームブラケッ
トを示す背面図、図8はブームの下端部を示す側面断面
図、図9はブームの別実施例を示す側面図、図10は従
来の旋回作業車における作業機の旋回体への取付部を示
す側面図、図11はブームブラケットによるブームの枢
支部を示す背面図である。
【0015】まず、本発明のクローラ式走行装置を搭載
した旋回作業車の構成について説明する。図1におい
て、旋回作業車は、クローラ式走行装置1の上部中央に
旋回台軸受7を配置し、該旋回台軸受7により旋回体8
を左右旋回可能に軸受支持している。該クローラ式走行
装置1の前後一端部において、排土板10を上下回動自
在に配設している。
【0016】旋回体8の上方にはエンジンを被覆するボ
ンネット9と運転席21が配設され、該ボンネット9と
運転席21の上方にはキャノピー22が設けられてい
る。旋回体8の前端部へ左右回動自在に取り付けられた
ブームブラケット12には、ブーム6の下端部が上下回
動自在に枢支されている。該ブーム6の先端部はアーム
5を枢支し、該アーム5の先端部は作業用アタッチメン
トであるバケット4を枢支している。これらのブーム
6、アーム5、及び、バケット4等により作業機が構成
されている。そして、、前記ブーム6はブームシリンダ
23により回動され、アーム5はアームシリンダ25に
より回動され、バケット4はバケットシリンダ24によ
り回動される。
【0017】図2には、本旋回作業車の油圧回路を示し
ており、油圧ポンプP1・P2・P3から、作業機等を
駆動するための油圧機器へ作動油を圧送するように構成
している。該油圧回路中には、旋回体8を旋回させるた
めの油圧モータである、旋回モータ36の動作を制御す
る旋回バルブ32、アーム5を作動させるためのアーム
シリンダ25の動作を制御するアームバルブ33、ブー
ム6を作動させるためのブームシリンダ23の動作を制
御するブームバルブ34、及び、バケット4を作動させ
るためのバケットシリンダ24の動作を制御するバケッ
トバルブ35等を配設して、旋回体8の旋回動作や作業
機の動作を制御するようにしている。そして、旋回モー
タ36及び旋回バルブ32等で旋回体8の駆動部を構成
し、アームシリンダ25及びアームバルブ33等でアー
ム5の駆動部を構成し、ブームシリンダ23及びブーム
バルブ34等でブーム6の駆動部を構成し、バケットシ
リンダ24及びバケットバルブ35等でバケット4の駆
動部を構成している。
【0018】図3に示すように、油圧ポンプP3からの
作動油は油圧回路41を通じて旋回バルブ32へ圧送さ
れ、該旋回バルブ32が旋回体8を旋回させない中立状
態に位置するときは、該作動油はそのまま旋回バルブ3
2を通過してアームバルブ33へ案内される。アームバ
ルブ33へ案内された作動油は、アームバルブ33がア
ームシリンダ25を作動させる位置にあるときは、アー
ムシリンダ25へ流入して該アームシリンダ25を伸縮
させ、これにより作業機のアーム5が上下回動するよう
に構成している。
【0019】また、旋回バルブ32が旋回体8を旋回さ
せる位置にあるときは、旋回バルブ32へ圧送された作
動油が旋回モータ36へ案内され、該旋回モータ36を
作動して旋回体8が旋回動作を行う。この場合、旋回バ
ルブ32へ圧送された作動油の全てが旋回モータ36へ
流入するのではなく、その一部は旋回バルブ32に形成
されたブリード回路39を通じて油圧回路41へ戻り、
アームバルブ33へ圧送される。ブリード回路39を通
じてアームバルブ33へ圧送される作動油量は、該ブリ
ード回路39に構成した絞りにより調節されている。
【0020】また、油圧ポンプP3と旋回バルブ32と
を連結する油圧回路41の途中部にはバイパス通路37
が形成され、該バイパス通路37の先端は、アームバル
ブ33と連結されている。このバイパス通路37によ
り、油圧ポンプP3から圧送される作動油の一部が、旋
回バルブ32を通過せずに直接アームバルブ33へ圧送
されることとなる。該バイパス通路37の途中部には絞
り38を構成して、直接アームバルブ33へ圧送される
作動油量を調節するように構成している。
【0021】即ち、アームバルブ33には、旋回バルブ
32の作動により旋回体8が旋回している場合には、該
旋回バルブ32のブリード回路39を通過して流量を調
節された作動油と、バイパス通路37により案内されて
絞り38により流量を調節された作動油との両方によ
り、アームピストン25が作動されるのである。
【0022】これにより、旋回体8の旋回と同時にアー
ムピストン25を伸縮させた場合においても、該アーム
ピストン25へ適宜充分な量の作動油を供給することが
できるので、アーム5の動作速度が遅くなることを防止
して、円滑で素早い作業を行うことができる。また、旋
回モータ36の作動時においても、旋回バルブ32に圧
送される作動油の全てが旋回モータ36へ供給されるの
ではなく、その一部がブリード回路39を通じて該旋回
バルブ32を通過するように構成しているので、旋回モ
ータ36の起動時及び停止時に急激に作動油の流れが変
化することを防止することができて、該旋回モータ36
により旋回される旋回体8の起動時及び作動時の衝撃を
緩和して円滑な旋回動作を行うことができる。
【0023】次に、前記ブーム6の旋回体8による支持
部の構成について図4乃至図8により説明する。旋回体
8前端部に形成されたスイング支持部8aには、スイン
グピン13を介してブームブラケット12が左右回動自
在に枢支されている。ブームブラケット12上端部は二
股に分岐して、それぞれブーム支持部12a・12aを
構成し、ブーム6下端部は二股に分岐して、それぞれ回
動支点部6a・6aを構成している。そして、ブームブ
ラケット12のブーム支持部12a・12aと、ブーム
6の回動支点部6a・6aとを、枢支ピン18・18に
より回動自在に連結することで、ブーム6がブームブラ
ケット12により上下回動自在に枢支されている。
【0024】また、ブーム6の下端部は、屈曲部6bに
おいて前方が凹となるように屈曲しており、ブーム6と
ブームブラケット12との間に介装されたブームシリン
ダ23の下端部は、ブームブラケット12のシリンダ支
持部12bにより回動自在に支持されている。そして、
該ブームシリンダ23は、ブーム6の屈曲部6bより下
方の部分、及び、ブームブラケット12の上端部からシ
リンダ支持部12bまでの部分と側面視においてオーバ
ーラップするように配置されている。即ち、ブームシリ
ンダ23の下部は、二股に分岐したブーム支持部12a
・12aの間、及び、回動支点部6a・6aの間に入り
込むように配置されているのである。
【0025】また、旋回体8の前部から前方へ延設され
た配管ホース19は、前記ブーム6の回動支点部6a・
6a間から該ブーム6内部へ配管されて、ボンネット9
内に配設された油圧ポンプP1・P2・P3から圧送さ
れる作動油を、作業機のブームシリンダ23や、アーム
シリンダ25やバケットシリンダ24等へ供給してい
る。該配管ホース19は、側面視において回動支点部6
a・6aを通過するように構成しており、回動支点部6
a・6aから旋回体8前端部までに必要な配管ホース1
9の長さが、ブーム6の上下回動動作によってあまり変
化しないように構成している。
【0026】ブームブラケット12のブーム支持部12
a・12a間における上面には回り止板15がボルト等
により固設されており、該回り止板15が、前記スイン
グピン13の側面に形成した切欠部と係合することで、
該スイングピン13が回転することを防止している。該
回り止板15には、例えば、棒状部材を折り曲げて略
「コ」字状に形成したガイド部材である、ホースガイド
14を立設している。そして、旋回体8から延設される
配管ホース19が、該ホースガイド14内を通過してブ
ーム6内部へ配管されるように構成し、ホースガイド1
4には、該配管ホース19の下方に位置する下部ガイド
14aを横設している。このホースガイド14及び下部
ガイド14aにより、配管ホース19の左右方向及び上
下方向の位置を規制している。
【0027】該ホースガイド14及び下部ガイド14a
によって、配管ホース19の左右方向及び上下方向の位
置を規制することにより、ブームブラケット12が左右
に回動した場合等に、配管ホース19がブーム支持部1
2a・12aと接触して破損したり、ブーム6の上下回
動した場合等に配管ホース19がブームブラケット12
の後端部と接触して破損したりすることを防止できる。
また、この規制により、配管ホース19が、側面視にお
いて常に回動支点部6a・6aを通過するように構成で
きる。
【0028】尚、ホースガイド14及び下部ガイド14
aは、断面を略円形状に形成して、ホースガイド14及
び下部ガイド14aに接触した配管ホース19が損傷し
ないようにしている。また、図8に示すように、ブーム
6の回動支点部6a・6aの付け根部分における壁面6
bは、その端部を曲線状に構成したり、面取り加工を行
ったりして、配管ホース19の損傷を防止している。こ
の壁面6bの端部の形状は、例えば、当該部分を鋳物で
形成したり、板状部材で構成した当該部分を加工したり
して得ることができる。
【0029】以上の如く、ブームブラケット12のブー
ム支持部12aと、ブーム6下端部の回動支点部6a・
6aとを二股状に形成し、該ブーム支持部12aにより
回動支点部6a・6aを回動自在に枢支して、配管ホー
ス19を該回動支点部6a・6aからブーム内部へ配管
することにより、配管ホース19を、側面視において回
動支点部6a・6aを通過するように構成することがで
きて、回動支点部6a・6aから旋回体8前端部までに
必要な配管ホース19の長さが、ブーム6の上下回動動
作によってあまり変化しないようにすることができるの
で、旋回体8前端部と回動支点部6a・6aとの間で配
管ホース19の遊びを少なくすることができる。また、
ブームシリンダ23の下部を、二股に分岐したブーム支
持部12a・12aの間、及び、回動支点部6a・6a
の間に入り込むように配置することができるので、ブー
ムシリンダ23下端部を支持するシリンダ支持部12b
をブーム支持部12a・12aからあまり前方へ突出さ
せずに配置することができる。
【0030】これらにより、旋回体8の旋回中心からブ
ームブラケット12の先端までの寸法L1を小さく構成
することができるので、旋回体8を旋回させた場合にブ
ームブラケット12の履帯幅からの飛び出し量が小さく
なり、該ブームブラケット12が障害物に衝突すること
を防ぐことができるとともに、作業機の重心が旋回中心
へ近づいて機体の前後バランスを向上させることができ
る。特に本実施例の場合は、ブーム6の下端部を、屈曲
部6bにおいて前方が凹となるように屈曲しているの
で、シリンダ支持部12bの位置を旋回体8の旋回中心
へ大きく近づけることができる。
【0031】さらに、ブーム6とブームシリンダ23の
下端部とをオーバーラップさせることができるので、該
ブーム6をかなり下方へ回動させた場合でも、ブーム6
とブームシリンダ23とが干渉することはない。このた
め、ブーム6の最上方回動位置から最下方回動位置まで
の回動角度θ1を大きく構成することができて、作業機
による作業範囲を拡大することができるとともに、ブー
ム6を下方に回動させて機体近傍の掘削作業を行う際の
作業性を向上させることができる。
【0032】また、配管ホース19をブーム6内部に配
管することにより、配管ホース19を外部の障害物に衝
突して損傷すること等から保護することができる。そし
て、ブームブラケット12の上部を二股に分岐してブー
ム支持部12a・12aとしているので、該ブームブラ
ケット12を貫通しているスイングピン13を上方及び
下方の両方向から着脱することができる。
【0033】また、ホースガイド14及び下部ガイド1
4aによって、配管ホース19の左右方向及び上下方向
の位置を規制することにより、ブームブラケット12が
左右に回動した場合等に、配管ホース19がブーム支持
部12a・12aと接触して破損したり、ブーム6の上
下回動した場合等に配管ホース19がブームブラケット
12の後端部と接触して破損したりすることを防止でき
る。さらに、この規制により、ブーム6やブームブラケ
ット12の動作に配管ホース19が滑らかに追従するこ
ととなって、該配管ホース19が、側面視において常
に、また、確実に回動支点部6a・6aを通過するよう
に構成できる。
【0034】尚、前記ブーム6は、図9に示すブーム5
6の如く、その下部を直線状に構成することもできる。
この場合においても、二股に分岐したブーム支持部12
a・12aで、二股に分岐した回動支点部56a・56
aを回動自在に枢支するとともに、配管ホース19をブ
ーム56内部に配管し、該配管ホース19をホースガイ
ド14によりガイドしているので、前述のようなブーム
6における効果と同等の効果を奏することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1の如く、
旋回体の旋回動作を制御する旋回バルブへ、旋回体とア
ームとが同時に作動する場合に旋回体の作動油の一部を
アームへ供給するための回路を構成したので、旋回体の
旋回と同時にアームピストンを伸縮させてアームを作動
させた場合においても、該アームピストンへ適宜充分な
量の作動油を供給することができるので、アームの動作
速度が遅くなることを防止して、円滑で素早い作業を行
うことができた。また、旋回体を旋回させる旋回モータ
の作動時においても、旋回バルブに圧送される作動油の
全てが旋回モータへ供給されるのではなく、その一部が
旋回バルブに形成した回路を通じて該旋回バルブを通過
するように構成しているので、旋回モータの起動時及び
停止時に急激に作動油の流れが変化することを防止する
ことができて、該旋回モータにより旋回される旋回体の
起動時及び作動時の衝撃を緩和して円滑な旋回動作を行
うことができた。
【0036】更に、請求項2の如く、旋回体へ作動油を
供給する油圧ポンプと旋回体の旋回動作を制御する旋回
バルブとを連結する油圧回路の途中部へ、旋回体とアー
ムとが同時に作動する場合に旋回体の作動油の一部をア
ームへ供給するためのバイパス通路を形成したので、旋
回体の旋回と同時にアームピストンを伸縮させてアーム
を作動させた場合においても、該アームピストンへ適宜
充分な量の作動油を供給することができるので、アーム
の動作速度が遅くなることを防止して、円滑で素早い作
業を行うことができた。
【0037】更に、請求項3の如く、旋回体8の旋回中
心からブームブラケット12の先端までの寸法L1を小
さく構成することができるので、旋回体を旋回させた場
合にブームブラケットの履帯幅からの飛び出し量が小さ
くなり、該ブームブラケットが障害物に衝突することを
防ぐことができるとともに、作業機の重心が旋回中心へ
近づいて、機体の前後バランスを向上させることができ
た。さらに、ブームとブームシリンダの下端部とをオー
バーラップさせることができるので、該ブームをかなり
下方へ回動させた場合でも、ブームとブームシリンダと
が干渉することがなくなり、ブームの最上方回動位置か
ら最下方回動位置までの回動角度を大きく構成すること
ができて、作業機による作業範囲を拡大することができ
るとともに、ブームを下方に回動させて機体近傍の掘削
作業を行う際の作業性を向上させることができた。
【0038】また、配管ホースをブーム内部に配管する
ことにより、該配管ホースを外部の障害物に衝突して損
傷すること等から保護することができた。そして、ブー
ムブラケットの上部を二股に分岐してブーム支持部とし
ているので、該ブームブラケットを貫通しているスイン
グピンを上方及び下方の両方向から着脱することができ
ることとなった。
【0039】更に、請求項4の如く、前記構成に加え
て、回動支点部近傍に、配管ホースの上下方向及び左右
方向の位置を規制するガイド部材を設けたので、ブーム
ブラケットが左右に回動した場合等に、配管ホースがブ
ーム支持部と接触して破損したり、ブームの上下回動し
た場合等に配管ホースがブームブラケットの後端部と接
触して破損したりすることを防止できた。さらに、この
規制により、ブームやブームブラケットの動作に配管ホ
ースが滑らかに追従することとなって、該配管ホース
が、側面視において常に、また、確実に回動支点部を通
過するように構成することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の旋回作業車を示す側面図である。
【図2】同じく旋回作業車の油圧回路図である。
【図3】同じく油圧回路の要部を示す油圧回路図であ
る。
【図4】旋回作業車における作業機の旋回体への取付部
を示す側面図である。
【図5】ブームブラケットによるブームの枢支部を示す
側面図である。
【図6】同じく背面図である。
【図7】ブームブラケットを示す背面図である。
【図8】ブームの下端部を示す側面断面図である。
【図9】ブームの別実施例を示す側面図である。
【図10】従来の旋回作業車における作業機の旋回体へ
の取付部を示す側面図である。
【図11】ブームブラケットによるブームの枢支部を示
す背面図である。
【符号の説明】
P1・P2・P3 油圧ポンプ 5 アーム 6 ブーム 6a 回動支点部 8 旋回体 12 ブームブラケット 12a ブーム支持部 14 ホースガイド(ガイド部材) 19 配管ホース 23 ブームシリンダ 25 アームシリンダ 32 旋回バルブ 33 アームバルブ 36 油圧モータ 37 バイパス通路 38 絞り 39 ブリード回路 41 油圧回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回可能に構成した旋回体へ上下回動自
    在に取り付けられたブームと、該ブームへ回動自在に取
    り付けられたアームとを有する作業機を、該旋回体へ配
    設した旋回作業車において、旋回体の旋回動作を制御す
    る旋回バルブへ、旋回体とアームとが同時に作動する場
    合に旋回体の作動油の一部をアームの駆動部へ供給する
    ための回路を構成したことを特徴とする旋回作業車。
  2. 【請求項2】 旋回可能に構成した旋回体へ上下回動自
    在に取り付けられたブームと、該ブームへ上下回動自在
    に取り付けられたアームとを有する作業機を、該旋回体
    へ配設した旋回作業車において、旋回体の旋回動作を制
    御する旋回バルブと該旋回バルブへ作動油を圧送する油
    圧ポンプとの途中部へ、旋回体とアームとが同時に作動
    する場合に旋回体の作動油の一部をアームの駆動部へ供
    給するためのバイパス通路を形成したことを特徴とする
    旋回作業車。
  3. 【請求項3】 旋回可能に構成した旋回体へ上下回動自
    在に取り付けられたブームと、該ブームへ回動自在に取
    り付けられたアームとを有する作業機を、該旋回体へ配
    設した旋回作業車において、旋回体へ左右回動自在に取
    り付けたブームブラケットのブーム支持部、及び、ブー
    ム下端部の回動支点部を二股状に形成し、該ブーム支持
    部により回動支点部を枢支することでブームを旋回体へ
    上下回動自在に取り付け、作業機へ作動油を供給するた
    めの配管ホースを該回動支点部からブーム内部へ配管し
    たことを特徴とする旋回作業車。
  4. 【請求項4】 旋回可能に構成した旋回体へ上下回動自
    在に取り付けられたブームと、該ブームへ回動自在に取
    り付けられたアームとを有する作業機を、該旋回体へ配
    設した旋回作業車において、旋回体へ左右回動自在に取
    り付けたブームブラケットのブーム支持部、及び、ブー
    ム下端部の回動支点部を二股状に形成し、該ブーム支持
    部により回動支点部を枢支することでブームを旋回体へ
    上下回動自在に取り付け、作業機へ作動油を供給するた
    めの配管ホースを該回動支点部からブーム内部へ配管
    し、該回動支点部近傍に、配管ホースの上下方向及び左
    右方向の位置を規制するガイド部材を設けたことを特徴
    とする旋回作業車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002053922A1 (fr) * 2000-12-28 2002-07-11 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd. Circuit hydraulique a systeme de giration d'engin de travail

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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