JPH11209719A - 自己粘着性ビニルテープおよびその使用方法 - Google Patents
自己粘着性ビニルテープおよびその使用方法Info
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- JPH11209719A JPH11209719A JP10015555A JP1555598A JPH11209719A JP H11209719 A JPH11209719 A JP H11209719A JP 10015555 A JP10015555 A JP 10015555A JP 1555598 A JP1555598 A JP 1555598A JP H11209719 A JPH11209719 A JP H11209719A
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- tape
- self
- vinyl tape
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ビニルテープの単独回収を容易に可能とし
て、各種使用部品や異種材料の分別回収の容易化を図
り、リサイクル性を高めた自己粘着性ビニルテープを提
供する。 【解決手段】 自己粘着性ビニルテープは、ポリ塩化ビ
ニル樹脂１００重量部に対して、酢酸ビニル含有量が５
％以上の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体が５〜２０重
量部配合された樹脂組成物よりなるテープ基材により形
成される。そして、複数の電線１を束ねた状態で、それ
ら電線１の所定位置外周部をビニルテープ２により順次
オーバーラップ巻きすることによって、ビニルテープ２
自体の自己粘着性によりビニルテープ２が互いに接着状
態となり、複数の電線１が結束されたワイヤーハーネス
３を形成することができる。
て、各種使用部品や異種材料の分別回収の容易化を図
り、リサイクル性を高めた自己粘着性ビニルテープを提
供する。 【解決手段】 自己粘着性ビニルテープは、ポリ塩化ビ
ニル樹脂１００重量部に対して、酢酸ビニル含有量が５
％以上の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体が５〜２０重
量部配合された樹脂組成物よりなるテープ基材により形
成される。そして、複数の電線１を束ねた状態で、それ
ら電線１の所定位置外周部をビニルテープ２により順次
オーバーラップ巻きすることによって、ビニルテープ２
自体の自己粘着性によりビニルテープ２が互いに接着状
態となり、複数の電線１が結束されたワイヤーハーネス
３を形成することができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車や民生機器
用電線等の結束や保護に利用される自己粘着性ビニルテ
ープに関するものである。
用電線等の結束や保護に利用される自己粘着性ビニルテ
ープに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、自動車や民生機器用電線の結束や
保護にビニルテープが使用されており、この種のビニル
テープとしては、ポリ塩化ビニルやポリエチレン材料を
テープ基材とし、そのテープ基材の一側面等に粘着層を
有する自己粘着性ビニルテープが一般に使用されてい
た。
保護にビニルテープが使用されており、この種のビニル
テープとしては、ポリ塩化ビニルやポリエチレン材料を
テープ基材とし、そのテープ基材の一側面等に粘着層を
有する自己粘着性ビニルテープが一般に使用されてい
た。
【０００３】例えば、実公平２−１６９４４号公報や実
公平６−１３２３９号公報に開示の如くである。
公平６−１３２３９号公報に開示の如くである。
【０００４】また、テープ基材単体からなり、時間の経
過と共に融合一体化する自己融着性を有する自己融着テ
ープもあった。例えば、特開昭５０−１０３３３号公報
に開示の如くである。
過と共に融合一体化する自己融着性を有する自己融着テ
ープもあった。例えば、特開昭５０−１０３３３号公報
に開示の如くである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記粘
着層を別途有する自己粘着性ビニルテープにより複数の
電線を結束してワイヤーハーネスを構成した場合にあっ
ては、粘着層が電線側に強固に付着しているため、ワイ
ヤーハーネスの用済み後等にワイヤーハーネスから自己
粘着性ビニルテープを取り外すことが困難であり、ま
た、融合一体化する自己融着テープを使用した場合にあ
っても、テープ同士や電線被覆部等と融合一体化してい
るため、ワイヤーハーネスの用済み後等に自己融着テー
プを取り外すことが困難であり、通常、用済み後のワイ
ヤーハーネスは各電線と共に細断後埋立処理されてい
た。
着層を別途有する自己粘着性ビニルテープにより複数の
電線を結束してワイヤーハーネスを構成した場合にあっ
ては、粘着層が電線側に強固に付着しているため、ワイ
ヤーハーネスの用済み後等にワイヤーハーネスから自己
粘着性ビニルテープを取り外すことが困難であり、ま
た、融合一体化する自己融着テープを使用した場合にあ
っても、テープ同士や電線被覆部等と融合一体化してい
るため、ワイヤーハーネスの用済み後等に自己融着テー
プを取り外すことが困難であり、通常、用済み後のワイ
ヤーハーネスは各電線と共に細断後埋立処理されてい
た。
【０００６】一方、ビニルテープの粘着層は、細断に際
して、細断機内で細断屑同士を互いに接着してしまうた
め、細断効率の低下を招いていた。
して、細断機内で細断屑同士を互いに接着してしまうた
め、細断効率の低下を招いていた。
【０００７】また、ビニルテープを電線側から取り外す
ことができないため、電線保護用チューブやプロテクタ
等の部品を取り外すことも困難となり、部品のリサイク
ルを妨げていた。
ことができないため、電線保護用チューブやプロテクタ
等の部品を取り外すことも困難となり、部品のリサイク
ルを妨げていた。
【０００８】そこで、本発明の課題は、ビニルテープの
単独回収を容易に可能として、各種使用部品や異種材料
の分別回収の容易化を図り、リサイクル性を高めた自己
粘着性ビニルテープおよびその使用方法を提供すること
を目的とする。
単独回収を容易に可能として、各種使用部品や異種材料
の分別回収の容易化を図り、リサイクル性を高めた自己
粘着性ビニルテープおよびその使用方法を提供すること
を目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの自己粘着性ビニルテープの技術的手段は、ポリ塩化
ビニル樹脂１００重量部に対して、酢酸ビニル含有量が
５％以上の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体が５〜２０
重量部配合された樹脂組成物をテープ基材とした点にあ
る。
めの自己粘着性ビニルテープの技術的手段は、ポリ塩化
ビニル樹脂１００重量部に対して、酢酸ビニル含有量が
５％以上の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体が５〜２０
重量部配合された樹脂組成物をテープ基材とした点にあ
る。
【００１０】また、その使用方法としては、複数の電線
を束ねた状態で、それら電線の所定位置外周部を前記自
己粘着性ビニルテープにより順次オーバーラップ巻きし
て、前記複数の電線が結束されたワイヤーハーネスを形
成する点にある。
を束ねた状態で、それら電線の所定位置外周部を前記自
己粘着性ビニルテープにより順次オーバーラップ巻きし
て、前記複数の電線が結束されたワイヤーハーネスを形
成する点にある。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる自己粘着性
ビニルテープの実施形態について説明すると、自己粘着
性ビニルテープは、ポリ塩化ビニル樹脂（ＰＶＣ樹脂）
１００重量部に対して、酢酸ビニル含有量が５％以上の
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体が５〜２０重量部配合
された樹脂組成物よりなるテープ基材単体により構成さ
れており、例えば、テープ基材はロール状に巻かれてい
る。
ビニルテープの実施形態について説明すると、自己粘着
性ビニルテープは、ポリ塩化ビニル樹脂（ＰＶＣ樹脂）
１００重量部に対して、酢酸ビニル含有量が５％以上の
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体が５〜２０重量部配合
された樹脂組成物よりなるテープ基材単体により構成さ
れており、例えば、テープ基材はロール状に巻かれてい
る。
【００１２】この際、ＰＶＣ樹脂としては、テープ基材
としての成形加工性や柔軟性等のテープとしての特性の
観点から、平均重合度６００〜２５００のものを使用す
ることが好ましく、また必要に応じて、可塑剤、熱安定
剤、充填剤、酸化防止剤、滑剤、難燃剤、顔料等の配合
剤を適宜添加してもよい。
としての成形加工性や柔軟性等のテープとしての特性の
観点から、平均重合度６００〜２５００のものを使用す
ることが好ましく、また必要に応じて、可塑剤、熱安定
剤、充填剤、酸化防止剤、滑剤、難燃剤、顔料等の配合
剤を適宜添加してもよい。
【００１３】また、このテープ基材の成形加工方法は公
知の方法を適宜、採用すればよい。
知の方法を適宜、採用すればよい。
【００１４】本実施形態の自己粘着性ビニルテープは以
上のように構成されており、その使用方法としては、例
えば図１に示される如く、複数の電線１を束ねた状態
で、それら電線１の所定位置外周部を自己粘着性ビニル
テープ２により順次オーバーラップ巻きすれば、ビニル
テープ２自体の自己粘着性によりオーバーラップされた
部分で互いに接着状態となり、ここに、複数の電線１が
結束されたワイヤーハーネス３を形成することができ
る。
上のように構成されており、その使用方法としては、例
えば図１に示される如く、複数の電線１を束ねた状態
で、それら電線１の所定位置外周部を自己粘着性ビニル
テープ２により順次オーバーラップ巻きすれば、ビニル
テープ２自体の自己粘着性によりオーバーラップされた
部分で互いに接着状態となり、ここに、複数の電線１が
結束されたワイヤーハーネス３を形成することができ
る。
【００１５】なお、このワイヤーハーネス３の場合、各
電線１には適宜、保護用ビニルチューブ４が装着される
と共に、各電線１の端部にはそれぞれ接続コネクタ５が
装着されている。
電線１には適宜、保護用ビニルチューブ４が装着される
と共に、各電線１の端部にはそれぞれ接続コネクタ５が
装着されている。
【００１６】そして、ビニルテープ２はその自己粘着性
により互いに接着状態となって各電線１を結束・保護し
ているだけであるため、ワイヤーハーネス３の用済み後
等において、カッターナイフ等でビニルテープ２を切断
すれば、各電線１側、即ちビニルチューブ４側等よりビ
ニルテープ２を容易に取り外すことができ、ここにビニ
ルテープ２単独での回収が可能となり、保護用ビニルチ
ューブ４等の他の使用部品等の分離も可能となることか
ら、異種材料を分別回収することが容易となり、各種材
料に適したリサイクル方法が選択でき、リサイクル性を
高めることができる。
により互いに接着状態となって各電線１を結束・保護し
ているだけであるため、ワイヤーハーネス３の用済み後
等において、カッターナイフ等でビニルテープ２を切断
すれば、各電線１側、即ちビニルチューブ４側等よりビ
ニルテープ２を容易に取り外すことができ、ここにビニ
ルテープ２単独での回収が可能となり、保護用ビニルチ
ューブ４等の他の使用部品等の分離も可能となることか
ら、異種材料を分別回収することが容易となり、各種材
料に適したリサイクル方法が選択でき、リサイクル性を
高めることができる。
【００１７】なお、配合される塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体に含有される酢酸ビニル含有量が５％未満であ
れば、良好な自己粘着性が確保できず、また、ＰＶＣ樹
脂１００重量部に対して配合される塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体の配合部数が５重量部未満の場合には、上
記同様に良好な自己粘着性が確保できず、逆に塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体の配合部数が２０重量部を越え
る場合には、テープ基材としての強度低下を招くという
難点が生じる。
共重合体に含有される酢酸ビニル含有量が５％未満であ
れば、良好な自己粘着性が確保できず、また、ＰＶＣ樹
脂１００重量部に対して配合される塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体の配合部数が５重量部未満の場合には、上
記同様に良好な自己粘着性が確保できず、逆に塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体の配合部数が２０重量部を越え
る場合には、テープ基材としての強度低下を招くという
難点が生じる。
【００１８】なお、本実施形態にあっては、ビニルチュ
ーブ４を用いた自動車用ワイヤーハーネス３を示してい
るが、樹脂等により成形されたプロテクタ等の部品を利
用してビニルテープ２で結束・保護されたワイヤーハー
ネス３であってもよく、さらには、民生機器用の電線の
結束や保護等にも同様に使用でき、また電線に限らず、
その他の部材の結束や保護等に使用しても、同様の利点
が得られる。
ーブ４を用いた自動車用ワイヤーハーネス３を示してい
るが、樹脂等により成形されたプロテクタ等の部品を利
用してビニルテープ２で結束・保護されたワイヤーハー
ネス３であってもよく、さらには、民生機器用の電線の
結束や保護等にも同様に使用でき、また電線に限らず、
その他の部材の結束や保護等に使用しても、同様の利点
が得られる。
【００１９】
【発明の効果】以上のように、本発明の自己粘着性ビニ
ルテープによれば、ポリ塩化ビニル樹脂１００重量部に
対して、酢酸ビニル含有量が５％以上の塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体が５〜２０重量部配合された樹脂組成
物をテープ基材としたものであり、テープ基材自体の自
己粘着性によりテープ基材相互間で互いに接着するもの
であるため、使用後におけるビニルテープの単独回収が
容易に行え、複数の電線を束ねた状態で、それら電線の
所定位置外周部をこの自己粘着性ビニルテープにより順
次オーバーラップ巻きして、複数の電線が結束されたワ
イヤーハーネスを形成した場合等のように、用済み後等
において、ビニルテープを取り外せば、各種使用部品が
容易に分離でき、ここに、各種使用部品や異種材料の分
別回収の容易化が図れ、リサイクル性を高めることがで
きるという利点がある。
ルテープによれば、ポリ塩化ビニル樹脂１００重量部に
対して、酢酸ビニル含有量が５％以上の塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体が５〜２０重量部配合された樹脂組成
物をテープ基材としたものであり、テープ基材自体の自
己粘着性によりテープ基材相互間で互いに接着するもの
であるため、使用後におけるビニルテープの単独回収が
容易に行え、複数の電線を束ねた状態で、それら電線の
所定位置外周部をこの自己粘着性ビニルテープにより順
次オーバーラップ巻きして、複数の電線が結束されたワ
イヤーハーネスを形成した場合等のように、用済み後等
において、ビニルテープを取り外せば、各種使用部品が
容易に分離でき、ここに、各種使用部品や異種材料の分
別回収の容易化が図れ、リサイクル性を高めることがで
きるという利点がある。
【図１】本発明にかかる自己粘着性ビニルテープの使用
例を示す説明図である。
例を示す説明図である。
１ 電線 ２ ビニルテープ ３ ワイヤーハーネス ４ ビニルチューブ ５ 接続コネクタ
Claims (2)
- 【請求項１】 ポリ塩化ビニル樹脂１００重量部に対し
て、酢酸ビニル含有量が５％以上の塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体が５〜２０重量部配合された樹脂組成物を
テープ基材としたことを特徴とする自己粘着性ビニルテ
ープ。 - 【請求項２】 複数の電線を束ねた状態で、それら電線
の所定位置外周部を請求項１記載の自己粘着性ビニルテ
ープにより順次オーバーラップ巻きして、前記複数の電
線が結束されたワイヤーハーネスを形成することを特徴
とする自己粘着性ビニルテープの使用方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10015555A JPH11209719A (ja) | 1998-01-28 | 1998-01-28 | 自己粘着性ビニルテープおよびその使用方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10015555A JPH11209719A (ja) | 1998-01-28 | 1998-01-28 | 自己粘着性ビニルテープおよびその使用方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11209719A true JPH11209719A (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=11892027
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10015555A Pending JPH11209719A (ja) | 1998-01-28 | 1998-01-28 | 自己粘着性ビニルテープおよびその使用方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11209719A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014118501A (ja) * | 2012-12-18 | 2014-06-30 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 自己粘着性フィルム、及びそれを用いた電線結束方法 |
| JP2019040090A (ja) * | 2017-08-25 | 2019-03-14 | 住友電気工業株式会社 | 光ファイバユニット、光ケーブル |
-
1998
- 1998-01-28 JP JP10015555A patent/JPH11209719A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014118501A (ja) * | 2012-12-18 | 2014-06-30 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 自己粘着性フィルム、及びそれを用いた電線結束方法 |
| JP2019040090A (ja) * | 2017-08-25 | 2019-03-14 | 住友電気工業株式会社 | 光ファイバユニット、光ケーブル |
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