JPH11209552A - 新規な粉体塗料用樹脂組成物 - Google Patents
新規な粉体塗料用樹脂組成物Info
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- JPH11209552A JPH11209552A JP1428998A JP1428998A JPH11209552A JP H11209552 A JPH11209552 A JP H11209552A JP 1428998 A JP1428998 A JP 1428998A JP 1428998 A JP1428998 A JP 1428998A JP H11209552 A JPH11209552 A JP H11209552A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 優れた耐候性、密着性等の諸特性を有するだ
けでなく、環境問題をクリアし、さらに低コストで製造
可能な、新たな架橋形式を有する粉体塗料を提供するこ
とである。 【解決手段】 特定構造のシリル基を含有するビニル系
単量体と酸無水物基含有ビニル系単量体各々1〜30重
量部及びその他のビニル系単量体98〜40重量部を共
重合したもの100重量部と、硬化触媒0.01〜10
重量部を必須成分とし、前記共重合体は前記シリル基を
主たる架橋性基とし、かつガラス転移温度が40〜10
0℃で、数平均分子量が2000〜20000である粉
体塗料用樹脂組成物。
けでなく、環境問題をクリアし、さらに低コストで製造
可能な、新たな架橋形式を有する粉体塗料を提供するこ
とである。 【解決手段】 特定構造のシリル基を含有するビニル系
単量体と酸無水物基含有ビニル系単量体各々1〜30重
量部及びその他のビニル系単量体98〜40重量部を共
重合したもの100重量部と、硬化触媒0.01〜10
重量部を必須成分とし、前記共重合体は前記シリル基を
主たる架橋性基とし、かつガラス転移温度が40〜10
0℃で、数平均分子量が2000〜20000である粉
体塗料用樹脂組成物。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、粉体塗料用樹脂組
成物に関する。詳しくは、例えば、自動車部品、産業機
械、スチール製家具、建築物内外装、家電用品などに好
適に用いられる粉体塗料用樹脂組成物に関し、さらに詳
しくは、優れた耐水性、外観性、熱硬化性、耐衝撃性な
どを呈するとともに、極めて優れた耐候性を呈する粉体
塗料用樹脂組成物に関するものである。
成物に関する。詳しくは、例えば、自動車部品、産業機
械、スチール製家具、建築物内外装、家電用品などに好
適に用いられる粉体塗料用樹脂組成物に関し、さらに詳
しくは、優れた耐水性、外観性、熱硬化性、耐衝撃性な
どを呈するとともに、極めて優れた耐候性を呈する粉体
塗料用樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車部品、産業機械、スチール
製家具、建築物内外装、家電用品などの塗装には、酸−
エポキシ架橋によるエステル樹脂やエポキシ樹脂を主と
して含有する塗料が用いられている。しかし、該塗料は
比較的安価ではあるものの、屋外での使用においては極
端に耐候性が低下するという問題があった。
製家具、建築物内外装、家電用品などの塗装には、酸−
エポキシ架橋によるエステル樹脂やエポキシ樹脂を主と
して含有する塗料が用いられている。しかし、該塗料は
比較的安価ではあるものの、屋外での使用においては極
端に耐候性が低下するという問題があった。
【0003】屋外での耐候性に優れる塗料としては、フ
ッ素樹脂を用いるものがあるが、この場合、コストが大
きく跳ね上がり、実用的ではないという問題がある。ま
た、地球環境に対する影響が重要視され、溶剤型塗料は
大量の揮発分の発生により敬遠されつつあり、溶剤型塗
料から粉体塗料への置き換えが必要に迫られている。
ッ素樹脂を用いるものがあるが、この場合、コストが大
きく跳ね上がり、実用的ではないという問題がある。ま
た、地球環境に対する影響が重要視され、溶剤型塗料は
大量の揮発分の発生により敬遠されつつあり、溶剤型塗
料から粉体塗料への置き換えが必要に迫られている。
【0004】粉体塗料で多く使用されているポリエステ
ル系樹脂は塗膜物性のバランスがよいが、耐候性は十分
ではない。一方、耐候性向上のためにアクリル系樹脂が
使用されるが、ポリエステル系樹脂ほどの物性バランス
が得られない。アクリル樹脂はポリエステル樹脂に比べ
ると固くて脆い傾向があり、機械的特性などはポリエス
テル樹脂にはおよばない。
ル系樹脂は塗膜物性のバランスがよいが、耐候性は十分
ではない。一方、耐候性向上のためにアクリル系樹脂が
使用されるが、ポリエステル系樹脂ほどの物性バランス
が得られない。アクリル樹脂はポリエステル樹脂に比べ
ると固くて脆い傾向があり、機械的特性などはポリエス
テル樹脂にはおよばない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記問題点
を解決するためになされたものであり、その目的とする
ところは、上記の従来多用されてきた酸−エポキシ架橋
によるエステル樹脂やエポキシ樹脂の欠点を克服し、優
れた耐候性、密着性等の諸特性を有するだけでなく、環
境問題をクリアし、さらに低コストで製造可能な、新た
な架橋形式を有する粉体塗料を提供することである。本
発明の方法を用いれば、従来のアクリル系樹脂では実現
できなかった機械的特性を有する塗膜を得ることができ
る。
を解決するためになされたものであり、その目的とする
ところは、上記の従来多用されてきた酸−エポキシ架橋
によるエステル樹脂やエポキシ樹脂の欠点を克服し、優
れた耐候性、密着性等の諸特性を有するだけでなく、環
境問題をクリアし、さらに低コストで製造可能な、新た
な架橋形式を有する粉体塗料を提供することである。本
発明の方法を用いれば、従来のアクリル系樹脂では実現
できなかった機械的特性を有する塗膜を得ることができ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は以下の構成から
なる新規な樹脂組成物を提供するものであり、これによ
り上記目的が達成される。 1)下記一般式(1)で表されるシリル基を含有するビ
ニル系単量体を(a)成分として1〜30重量部、酸無
水物基を含有するビニル系単量体を(b)成分として1
〜30重量部及び(a)成分及び(b)成分以外の他の
共重合可能なビニル系単量体を(c)成分として98〜
40重量部を共重合して得られるビニル系共重合体を
(A)成分として100重量部と、硬化触媒を(B)成
分として0.01〜10重量部を必須成分とし、前記
(A)成分は下記一般式(1)で表されるシリル基を主
たる架橋性基とし、かつガラス転移温度が40〜100
℃で、数平均分子量が2000〜20000であること
を特徴とする粉体塗料用樹脂組成物。
なる新規な樹脂組成物を提供するものであり、これによ
り上記目的が達成される。 1)下記一般式(1)で表されるシリル基を含有するビ
ニル系単量体を(a)成分として1〜30重量部、酸無
水物基を含有するビニル系単量体を(b)成分として1
〜30重量部及び(a)成分及び(b)成分以外の他の
共重合可能なビニル系単量体を(c)成分として98〜
40重量部を共重合して得られるビニル系共重合体を
(A)成分として100重量部と、硬化触媒を(B)成
分として0.01〜10重量部を必須成分とし、前記
(A)成分は下記一般式(1)で表されるシリル基を主
たる架橋性基とし、かつガラス転移温度が40〜100
℃で、数平均分子量が2000〜20000であること
を特徴とする粉体塗料用樹脂組成物。
【0007】
【化2】
【0008】(式中、R1は炭素数1〜10のアルキル
基、炭素数6〜10のアリール基および炭素数7〜10
のアラルキル基よりなる群から選ばれる少なくとも1種
の基であり、複数個の場合はそれらは同一であっても異
なっていてもよい。Xは水素原子、ハロゲン原子、ヒド
ロキシ基、アルコキシ基、フェノキシ基、チオアルコキ
シ基、アシロキシ基、アミノキシ基、ケトキシメート
基、アミノ基、アミド基、およびアルケニルオキシ基よ
りなる群から選ばれる少なくとも1種の基であり、複数
個の場合はそれらは同一であっても異なっていてもよ
い。aは0〜2の整数である。) 2)前記(A)成分以外の架橋硬化可能な重合体を含
み、かつ前記(A)成分は(A)成分および前記重合体
の総和の20重量%以上100重量%未満であることを
特徴とする前記1)に記載の粉体塗料用樹脂組成物。
基、炭素数6〜10のアリール基および炭素数7〜10
のアラルキル基よりなる群から選ばれる少なくとも1種
の基であり、複数個の場合はそれらは同一であっても異
なっていてもよい。Xは水素原子、ハロゲン原子、ヒド
ロキシ基、アルコキシ基、フェノキシ基、チオアルコキ
シ基、アシロキシ基、アミノキシ基、ケトキシメート
基、アミノ基、アミド基、およびアルケニルオキシ基よ
りなる群から選ばれる少なくとも1種の基であり、複数
個の場合はそれらは同一であっても異なっていてもよ
い。aは0〜2の整数である。) 2)前記(A)成分以外の架橋硬化可能な重合体を含
み、かつ前記(A)成分は(A)成分および前記重合体
の総和の20重量%以上100重量%未満であることを
特徴とする前記1)に記載の粉体塗料用樹脂組成物。
【0009】3)前記一般式(1)中のXがアルコキシ
基であることを特徴とする前記1)または2)に記載の
粉体塗料用樹脂組成物。 4)前記(a)成分は、3−(メタ)アクリロキシプロ
ピルトリメトキシシラン、3−(メタ)アクリロキシプ
ロピルトリエトキシシラン、3−(メタ)アクリロキシ
プロピルメチルジメトキシシランおよび3−(メタ)ア
クリロキシプロピルメチルジエトキシシランよりなる群
から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする前
記1)〜3)の何れか1項に記載の粉体塗料用樹脂組成
物。
基であることを特徴とする前記1)または2)に記載の
粉体塗料用樹脂組成物。 4)前記(a)成分は、3−(メタ)アクリロキシプロ
ピルトリメトキシシラン、3−(メタ)アクリロキシプ
ロピルトリエトキシシラン、3−(メタ)アクリロキシ
プロピルメチルジメトキシシランおよび3−(メタ)ア
クリロキシプロピルメチルジエトキシシランよりなる群
から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする前
記1)〜3)の何れか1項に記載の粉体塗料用樹脂組成
物。
【0010】5)前記(b)成分は、無水マレイン酸、
無水イタコン酸および無水シトラコン酸よりなる群から
選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする前記
1)〜4)のいずれか1項に記載の粉体塗料用樹脂組成
物。 6)前記(B)成分は、有機スルホン酸および有機スル
ホン酸と含チッ素化合物との混合物または反応物よりな
る群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とす
る前記1)〜5)のいずれか1項に記載の粉体塗料用樹
脂組成物。
無水イタコン酸および無水シトラコン酸よりなる群から
選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする前記
1)〜4)のいずれか1項に記載の粉体塗料用樹脂組成
物。 6)前記(B)成分は、有機スルホン酸および有機スル
ホン酸と含チッ素化合物との混合物または反応物よりな
る群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とす
る前記1)〜5)のいずれか1項に記載の粉体塗料用樹
脂組成物。
【0011】7)前記(B)成分は、有機スズ化合物、
有機チタン化合物、有機アルミニウム化合物および有機
ジルコニウム化合物よりなる群から選ばれる少なくとも
1種であることを特徴とする前記1)〜6)のいずれか
1項に記載の粉体塗料用樹脂組成物。 (A)成分は、一般式(1)で表されるシリル基を含有
するビニル系単量体である(a)成分、酸無水物基を含
有するビニル系単量体である(b)成分及びそれら
(a)成分及び(b)成分以外の他の共重合可能なビニ
ル系単量体である(c)成分を共重合させることによっ
て製造される。
有機チタン化合物、有機アルミニウム化合物および有機
ジルコニウム化合物よりなる群から選ばれる少なくとも
1種であることを特徴とする前記1)〜6)のいずれか
1項に記載の粉体塗料用樹脂組成物。 (A)成分は、一般式(1)で表されるシリル基を含有
するビニル系単量体である(a)成分、酸無水物基を含
有するビニル系単量体である(b)成分及びそれら
(a)成分及び(b)成分以外の他の共重合可能なビニ
ル系単量体である(c)成分を共重合させることによっ
て製造される。
【0012】上記(a)は、一般式(1)で表されるシ
リル基を有すれば特に制限はないが、例えば、CH2=
CHSi(OCH3)3、CH2=CHSi(CH3)(O
CH3)2、CH2=C(CH3)Si(OCH3)3、CH
2=C(CH3)Si(CH3)(OCH3)2、CH2=C
HSi(OC2H5)3、CH2=CHSi(OC
3H7)3、CH2=CHSi(OC4H9)3、CH2=CH
Si(OC6H13)3、CH2=CHSi(OC
8H17)3、CH2=CHSi(OC10H21)3、CH2=
CHSi(OC12H25)3、CH2=CHSi(OCH2
CH2OCH3)3、CH2=CHCOO(CH2)3Si
(OCH3)3、CH2=CHCOO(CH2)3Si(C
H3)(OCH3)2、CH2=C(CH3)COO(C
H2)3Si(OCH3)3、CH2=C(CH3)COO
(CH2)3Si(CH3)(OCH3)2、CH2=CHC
OO(CH2)3Si(OC2H5)3、CH2=CHCOO
(CH2)3Si(CH3)(OC2H5)2、CH2=C
(CH3)COO(CH2)3Si(OC2H5)3、CH2
=C(CH3)COO(CH2)3Si(CH3)(OC2
H5)2、CH2=CHCOO(CH2)3Si(OCH2C
H2OCH3)3、CH2=CHCOO(CH2)3Si(C
H3)(OCH2CH2OCH3)2、CH2=C(CH3)
COO(CH2)3Si(OCH2CH2OCH3)3、CH
2=C(CH3)COO(CH2)3Si(CH3)(OC
H2CH2OCH3)2、CH2=C(CH3)COO(CH
2)2O(CH2)3Si(OCH3)3、CH2=C(C
H3)COO(CH2)2O(CH2)3Si(CH3)(O
CH3)2、CH2=C(CH3)COO(CH2)11Si
(OCH 3)3、CH2=C(CH3)COO(CH2)11
Si(CH3)(OCH3)2、CH 2=CHCH2OCO
(o−C6H4)COO(CH2)3Si(OCH3)3(こ
こで、o−C6H4はオルトフェニレン基である)、CH
2=CHCH2OCO(o−C 6H4)COO(CH2)3S
i(CH3)(OCH3)2、CH2=CH(CH2)4Si
(OCH3)3、CH2=CH(CH2)8Si(OCH3)
3、CH2=CHO(CH2)3Si(OCH3)3、CH2
=CHCH2O(CH2)3Si(OCH3)3、CH2=C
HCH2OCO(CH2)10Si(OCH3)3、CH2=
CH(p−C6H4)Si(OCH3)3(ここで、p−C
6H4はパラフェニレン基である)、CH2=CH(p−
C6H4)Si(CH3)(OCH3)2、CH2=C(CH
3)(p−C6H4)Si(OCH3)3、CH2=C(CH
3)(p−C6H4)Si(CH3)(OCH3)2などのア
ルコキシシリル基含有単量体;CH2=CHCOO(C
H2)3Si(CH3)Cl2、CH2=CHCOO(C
H2)3SiCl3、CH2=C(CH3)COO(CH2)
3Si(CH3)2Cl、CH2=C(CH3)COO(C
H2)3Si(CH3)Cl2、CH2=C(CH3)COO
(CH2)3SiCl3などのハロシリル基含有単量体;
CH2=C(CH3)COO(CH2)3Si(OH)3、
CH2=C(CH3)COO(CH2)3Si(CH3)
(OH)2などのシラノール基含有単量体;CH2=C
(CH3)COO(CH2)3Si(OCOCH3)3など
のアセトキシシリル基含有単量体が挙げられる。
リル基を有すれば特に制限はないが、例えば、CH2=
CHSi(OCH3)3、CH2=CHSi(CH3)(O
CH3)2、CH2=C(CH3)Si(OCH3)3、CH
2=C(CH3)Si(CH3)(OCH3)2、CH2=C
HSi(OC2H5)3、CH2=CHSi(OC
3H7)3、CH2=CHSi(OC4H9)3、CH2=CH
Si(OC6H13)3、CH2=CHSi(OC
8H17)3、CH2=CHSi(OC10H21)3、CH2=
CHSi(OC12H25)3、CH2=CHSi(OCH2
CH2OCH3)3、CH2=CHCOO(CH2)3Si
(OCH3)3、CH2=CHCOO(CH2)3Si(C
H3)(OCH3)2、CH2=C(CH3)COO(C
H2)3Si(OCH3)3、CH2=C(CH3)COO
(CH2)3Si(CH3)(OCH3)2、CH2=CHC
OO(CH2)3Si(OC2H5)3、CH2=CHCOO
(CH2)3Si(CH3)(OC2H5)2、CH2=C
(CH3)COO(CH2)3Si(OC2H5)3、CH2
=C(CH3)COO(CH2)3Si(CH3)(OC2
H5)2、CH2=CHCOO(CH2)3Si(OCH2C
H2OCH3)3、CH2=CHCOO(CH2)3Si(C
H3)(OCH2CH2OCH3)2、CH2=C(CH3)
COO(CH2)3Si(OCH2CH2OCH3)3、CH
2=C(CH3)COO(CH2)3Si(CH3)(OC
H2CH2OCH3)2、CH2=C(CH3)COO(CH
2)2O(CH2)3Si(OCH3)3、CH2=C(C
H3)COO(CH2)2O(CH2)3Si(CH3)(O
CH3)2、CH2=C(CH3)COO(CH2)11Si
(OCH 3)3、CH2=C(CH3)COO(CH2)11
Si(CH3)(OCH3)2、CH 2=CHCH2OCO
(o−C6H4)COO(CH2)3Si(OCH3)3(こ
こで、o−C6H4はオルトフェニレン基である)、CH
2=CHCH2OCO(o−C 6H4)COO(CH2)3S
i(CH3)(OCH3)2、CH2=CH(CH2)4Si
(OCH3)3、CH2=CH(CH2)8Si(OCH3)
3、CH2=CHO(CH2)3Si(OCH3)3、CH2
=CHCH2O(CH2)3Si(OCH3)3、CH2=C
HCH2OCO(CH2)10Si(OCH3)3、CH2=
CH(p−C6H4)Si(OCH3)3(ここで、p−C
6H4はパラフェニレン基である)、CH2=CH(p−
C6H4)Si(CH3)(OCH3)2、CH2=C(CH
3)(p−C6H4)Si(OCH3)3、CH2=C(CH
3)(p−C6H4)Si(CH3)(OCH3)2などのア
ルコキシシリル基含有単量体;CH2=CHCOO(C
H2)3Si(CH3)Cl2、CH2=CHCOO(C
H2)3SiCl3、CH2=C(CH3)COO(CH2)
3Si(CH3)2Cl、CH2=C(CH3)COO(C
H2)3Si(CH3)Cl2、CH2=C(CH3)COO
(CH2)3SiCl3などのハロシリル基含有単量体;
CH2=C(CH3)COO(CH2)3Si(OH)3、
CH2=C(CH3)COO(CH2)3Si(CH3)
(OH)2などのシラノール基含有単量体;CH2=C
(CH3)COO(CH2)3Si(OCOCH3)3など
のアセトキシシリル基含有単量体が挙げられる。
【0013】これらの中では、特にアルコキシシリル基
含有単量体がコスト、安定性、反応性などの点で好まし
く、例えば、3−(メタ)アクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルトリ
エトキシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルメ
チルジメトキシシランおよび3−(メタ)アクリロキシ
プロピルメチルジエトキシシランよりなる群から選ばれ
る1種、またはこれらの2種以上の混合物等があげられ
る。ここで、「(メタ)アクリロキシ」とは、「メタク
リロキシまたはアクリロキシ」を意味する。尚、後述に
おいて用いられる「(メタ)」の用語もこれと同様の表
記法を意味する。
含有単量体がコスト、安定性、反応性などの点で好まし
く、例えば、3−(メタ)アクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルトリ
エトキシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルメ
チルジメトキシシランおよび3−(メタ)アクリロキシ
プロピルメチルジエトキシシランよりなる群から選ばれ
る1種、またはこれらの2種以上の混合物等があげられ
る。ここで、「(メタ)アクリロキシ」とは、「メタク
リロキシまたはアクリロキシ」を意味する。尚、後述に
おいて用いられる「(メタ)」の用語もこれと同様の表
記法を意味する。
【0014】これらの(a)成分は、(A)成分100
重量部中1〜30重量部共重合される。好ましくは2〜
25重量部、より好ましくは3〜22重量部共重合され
るのがよい。(a)成分を共重合する量が、1重量部よ
り少ない場合、粉体塗料用樹脂組成物の硬化特性、塗膜
の耐候性に劣り、30重量部を超えた場合、樹脂の貯蔵
安定性が低下する。
重量部中1〜30重量部共重合される。好ましくは2〜
25重量部、より好ましくは3〜22重量部共重合され
るのがよい。(a)成分を共重合する量が、1重量部よ
り少ない場合、粉体塗料用樹脂組成物の硬化特性、塗膜
の耐候性に劣り、30重量部を超えた場合、樹脂の貯蔵
安定性が低下する。
【0015】前記(b)成分、即ち、酸無水物基を含有
するビニル系単量体は、1分子中に酸無水物基と重合性
の炭素−炭素二重結合を併有するものであれば特に限定
はなく、例えば、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無
水シトラコン酸などよりなる群から選ばれる1種、また
はこれらの2種以上の混合物等が挙げられる。これらの
(b)成分は、(A)成分100重量部中1〜30重量
部共重合される。好ましくは2〜25重量部、より好ま
しくは3〜20重量部共重合されるのがよい。(b)成
分を共重合する量が、1重量部より少ない場合、粉体塗
料用樹脂組成物の塗膜の機械的特性に劣り、30重量部
を超えた場合、配合物の貯蔵安定性、塗膜の平滑性が低
下する。
するビニル系単量体は、1分子中に酸無水物基と重合性
の炭素−炭素二重結合を併有するものであれば特に限定
はなく、例えば、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無
水シトラコン酸などよりなる群から選ばれる1種、また
はこれらの2種以上の混合物等が挙げられる。これらの
(b)成分は、(A)成分100重量部中1〜30重量
部共重合される。好ましくは2〜25重量部、より好ま
しくは3〜20重量部共重合されるのがよい。(b)成
分を共重合する量が、1重量部より少ない場合、粉体塗
料用樹脂組成物の塗膜の機械的特性に劣り、30重量部
を超えた場合、配合物の貯蔵安定性、塗膜の平滑性が低
下する。
【0016】上記(a)成分及び(b)成分以外の他の
共重合可能なビニル系単量体である(c)成分は、特に
限定がなく、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エ
チル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレー
ト、イソブチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メ
タ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト等のビニル系単量体;スチレン、α−メチルスチレ
ン、クロロスチレン、4−ヒドロキシスチレン、ビニル
トルエン等の芳香族炭化水素系ビニル系単量体;アクリ
ル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、クロト
ン酸、フマル酸、シトラコン酸等のα,β−エチレン性
不飽和カルボン酸、スチレンスルホン酸、ビニルスルホ
ン酸等の重合可能な炭素−炭素二重結合を有する酸;あ
るいは、それらの塩(アルカリ金属塩、アンモニウム
塩、アミン塩等);無水マレイン酸等の酸無水物と炭素
数1〜20の直鎖または分岐のアルコールとのハーフエ
ステル;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジエチ
ルアミノエチル(メタ)アクリレート等のアミノ基を有
する(メタ)アクリレート;(メタ)アクリルアミド、
α−エチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチ
ル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリル
アミド、N−メチルアクリルアミド、アクリロイルモル
ホリンあるいは、それらの塩酸、酢酸塩;酢酸ビニル、
プロピオン酸ビニル、ジアリルフタレート等のビニルエ
ステルやアリルエステル化合物;(メタ)アクリロニト
リル等のニトリル基含有ビニル系単量体;2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチルビニル
エーテル、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、ヒ
ドロキシスチレン、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプ
ロピルアクリレート(東亜合成化学(株)製、商品名:
アロニックスM−5700)、水酸基含有ビニル系変性
ヒドロキシアルキルビニル系単量体等の水酸基含有ビニ
ル系単量体;グリシジル(メタ)アクリレート、2−メ
チルグリシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジ
ルエーテルなどのグリシジル基含有ビニル系単量体;
(メタ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエステル類等
のα,β−エチレン性不飽和カルボン酸のヒドロキシア
ルキルエステル類とリン酸エステル基含有ビニル系化合
物あるいはウレタン結合やシロキサン結合を含む(メ
タ)アクリレート等のビニル系化合物;AS−6、AN
−6、AA−6、AB−6、AK−5などのメタクリロ
イル基含有マクロモノマー(以上、東亜合成化学(株)
製);ビニルメチルエーテル、塩化ビニル、塩化ビニリ
デン、クロロプレン、プロピレン、ブタジエン、N−ビ
ニルイミダゾール等が挙げられる。
共重合可能なビニル系単量体である(c)成分は、特に
限定がなく、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エ
チル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレー
ト、イソブチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メ
タ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト等のビニル系単量体;スチレン、α−メチルスチレ
ン、クロロスチレン、4−ヒドロキシスチレン、ビニル
トルエン等の芳香族炭化水素系ビニル系単量体;アクリ
ル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、クロト
ン酸、フマル酸、シトラコン酸等のα,β−エチレン性
不飽和カルボン酸、スチレンスルホン酸、ビニルスルホ
ン酸等の重合可能な炭素−炭素二重結合を有する酸;あ
るいは、それらの塩(アルカリ金属塩、アンモニウム
塩、アミン塩等);無水マレイン酸等の酸無水物と炭素
数1〜20の直鎖または分岐のアルコールとのハーフエ
ステル;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジエチ
ルアミノエチル(メタ)アクリレート等のアミノ基を有
する(メタ)アクリレート;(メタ)アクリルアミド、
α−エチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチ
ル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリル
アミド、N−メチルアクリルアミド、アクリロイルモル
ホリンあるいは、それらの塩酸、酢酸塩;酢酸ビニル、
プロピオン酸ビニル、ジアリルフタレート等のビニルエ
ステルやアリルエステル化合物;(メタ)アクリロニト
リル等のニトリル基含有ビニル系単量体;2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチルビニル
エーテル、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、ヒ
ドロキシスチレン、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプ
ロピルアクリレート(東亜合成化学(株)製、商品名:
アロニックスM−5700)、水酸基含有ビニル系変性
ヒドロキシアルキルビニル系単量体等の水酸基含有ビニ
ル系単量体;グリシジル(メタ)アクリレート、2−メ
チルグリシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジ
ルエーテルなどのグリシジル基含有ビニル系単量体;
(メタ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエステル類等
のα,β−エチレン性不飽和カルボン酸のヒドロキシア
ルキルエステル類とリン酸エステル基含有ビニル系化合
物あるいはウレタン結合やシロキサン結合を含む(メ
タ)アクリレート等のビニル系化合物;AS−6、AN
−6、AA−6、AB−6、AK−5などのメタクリロ
イル基含有マクロモノマー(以上、東亜合成化学(株)
製);ビニルメチルエーテル、塩化ビニル、塩化ビニリ
デン、クロロプレン、プロピレン、ブタジエン、N−ビ
ニルイミダゾール等が挙げられる。
【0017】(A)成分は、架橋性基として主に、一般
式(1)で表されるシリル基を有する。(A)成分はエ
ポキシ基等の他の架橋性基を有することもできる。しか
し、(A)成分の共重合体において、全架橋性基の個数
に対し、シリル基の個数が50%以上であることが好ま
しく、70%以上であることが更に好ましく、80%以
上であることが特に好ましい。
式(1)で表されるシリル基を有する。(A)成分はエ
ポキシ基等の他の架橋性基を有することもできる。しか
し、(A)成分の共重合体において、全架橋性基の個数
に対し、シリル基の個数が50%以上であることが好ま
しく、70%以上であることが更に好ましく、80%以
上であることが特に好ましい。
【0018】(A)成分を製造する方法には、公知の重
合方法、例えば塊状重合、懸濁重合、溶液重合などが利
用できるが、特に合成の容易さから、過酸化物やアゾ化
合物などのラジカル開始剤を用いた溶液重合が好まし
い。前記溶液重合に用いられる重合溶剤は、炭化水素類
(トルエン、キシレン、n−ヘキサン、シクロヘキサン
など)、酢酸エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチルな
ど)、アルコール類(メタノール、エタノール、イソプ
ロパノール、n−ブタノールなど)、エーテル類(エチ
ルセロソルブ、ブチルセロソルブ、セロソルブアセテー
トなど)、ケトン類(メチルエチルケトン、アセト酢酸
エチル、アセチルアセトン、ジアセトンアルコール、メ
チルイソブチルケトン、アセトンなど)などの非反応性
の溶剤であれば特に限定はない。
合方法、例えば塊状重合、懸濁重合、溶液重合などが利
用できるが、特に合成の容易さから、過酸化物やアゾ化
合物などのラジカル開始剤を用いた溶液重合が好まし
い。前記溶液重合に用いられる重合溶剤は、炭化水素類
(トルエン、キシレン、n−ヘキサン、シクロヘキサン
など)、酢酸エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチルな
ど)、アルコール類(メタノール、エタノール、イソプ
ロパノール、n−ブタノールなど)、エーテル類(エチ
ルセロソルブ、ブチルセロソルブ、セロソルブアセテー
トなど)、ケトン類(メチルエチルケトン、アセト酢酸
エチル、アセチルアセトン、ジアセトンアルコール、メ
チルイソブチルケトン、アセトンなど)などの非反応性
の溶剤であれば特に限定はない。
【0019】前記溶液重合に用いられる開始剤として
は、過酸化ベンゾイルや過酸化第三ブチルなどの有機過
酸化物、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,
2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレ
ロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−シクロプロピ
ルプロピオニトリル)、2,2’−アゾビス(2−メチ
ルブチロニトリル)などのアゾ化合物などのラジカル開
始剤であれば特に限定はない。
は、過酸化ベンゾイルや過酸化第三ブチルなどの有機過
酸化物、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,
2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレ
ロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−シクロプロピ
ルプロピオニトリル)、2,2’−アゾビス(2−メチ
ルブチロニトリル)などのアゾ化合物などのラジカル開
始剤であれば特に限定はない。
【0020】前記溶液重合においては、必要に応じてn
−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、
n−オクチルメルカプタン、n−オクタデシルメルカプ
タン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3
−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、3−メルカ
プトプロピルメチルジメキシシラン、3−メルカプトプ
ロピルメチルジエトキシシラン、(H3CO)3Si−S
−S−Si(OCH3)3、CH3(H3CO)2Si−S
−S−SiCH3(OCH3)2、(C2H5O)3Si−S
−S−Si(OC2H5)3、、CH3(C2H5O)2Si
−S−S−SiCH3(OC2H5)2、(H3CO)3Si
−S3−Si(OCH3)3、(H3CO) 3Si−S4−S
i(OCH3)3、(H3CO)3Si−S6−Si(OC
H3)3などの連鎖移動剤を用い、分子量を調節すること
ができる。特に、アルコキシシリル基を分子中に有する
連鎖移動剤、例えば、3−メルカプトプロピルトリメト
キシシランを用いれば、シリル基含有アクリル共重合体
の末端にアルコキシシリル基を導入することができる。
−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、
n−オクチルメルカプタン、n−オクタデシルメルカプ
タン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3
−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、3−メルカ
プトプロピルメチルジメキシシラン、3−メルカプトプ
ロピルメチルジエトキシシラン、(H3CO)3Si−S
−S−Si(OCH3)3、CH3(H3CO)2Si−S
−S−SiCH3(OCH3)2、(C2H5O)3Si−S
−S−Si(OC2H5)3、、CH3(C2H5O)2Si
−S−S−SiCH3(OC2H5)2、(H3CO)3Si
−S3−Si(OCH3)3、(H3CO) 3Si−S4−S
i(OCH3)3、(H3CO)3Si−S6−Si(OC
H3)3などの連鎖移動剤を用い、分子量を調節すること
ができる。特に、アルコキシシリル基を分子中に有する
連鎖移動剤、例えば、3−メルカプトプロピルトリメト
キシシランを用いれば、シリル基含有アクリル共重合体
の末端にアルコキシシリル基を導入することができる。
【0021】前記溶液重合において、以上に挙げられた
単量体類、開始剤、連鎖移動剤などを重合溶剤に所定量
投入し、重合を実施し、溶媒を減圧にて除去することに
より、(A)成分が得られる。(A)成分の数平均分子
量は、2000〜20000であり、好ましくは300
0〜10000なる範囲である。分子量が2000未満
の場合は、塗膜が充分な機械物性を発現することが困難
になり、また20000以上の場合は、塗膜の平滑性が
劣るという問題がある。
単量体類、開始剤、連鎖移動剤などを重合溶剤に所定量
投入し、重合を実施し、溶媒を減圧にて除去することに
より、(A)成分が得られる。(A)成分の数平均分子
量は、2000〜20000であり、好ましくは300
0〜10000なる範囲である。分子量が2000未満
の場合は、塗膜が充分な機械物性を発現することが困難
になり、また20000以上の場合は、塗膜の平滑性が
劣るという問題がある。
【0022】さらに、(A)成分のガラス転移温度は、
40〜100℃であり、好ましくは50〜80℃であ
る。40℃より低い場合は、粉体塗料の貯蔵安定性が劣
り、一方、100℃より高い場合は塗膜の平滑性が劣る
という問題がある。(A)成分は水分の作用によりシロ
キサン結合を形成する架橋硬化可能な共重合体である。
本発明においては、(A)成分以外の他の架橋硬化可能
な重合体(以下、重合体(A′)ともいう)を(A)成
分と共に併用することができる。該重合体(A′)は、
単独重合体、共重合体を包含するものであり、例えばエ
ポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、シリコ
ン樹脂等が挙げられ、1種以上用いることができる。重
合体(A′)は、架橋性基として一般式(1)で表され
るシリル基の他、エポキシ基、水酸基基等の任意の架橋
性基を有することができる。
40〜100℃であり、好ましくは50〜80℃であ
る。40℃より低い場合は、粉体塗料の貯蔵安定性が劣
り、一方、100℃より高い場合は塗膜の平滑性が劣る
という問題がある。(A)成分は水分の作用によりシロ
キサン結合を形成する架橋硬化可能な共重合体である。
本発明においては、(A)成分以外の他の架橋硬化可能
な重合体(以下、重合体(A′)ともいう)を(A)成
分と共に併用することができる。該重合体(A′)は、
単独重合体、共重合体を包含するものであり、例えばエ
ポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、シリコ
ン樹脂等が挙げられ、1種以上用いることができる。重
合体(A′)は、架橋性基として一般式(1)で表され
るシリル基の他、エポキシ基、水酸基基等の任意の架橋
性基を有することができる。
【0023】重合体(A′)を併用する場合、(A)成
分は(A)成分および重合体(A′)の総和の20重量
%以上100重量%未満用いるのがよく、30重量%以
上が好ましく、50重量%以上が更に好ましく、80重
量%以上が特に好ましい。前記(B)成分である硬化触
媒としては、(A)成分の一般式(1)で表されるシリ
ル基の加水分解反応を促進し、速やかに縮合反応を起こ
しうる硬化触媒であれば特に限定なく使用できる。
分は(A)成分および重合体(A′)の総和の20重量
%以上100重量%未満用いるのがよく、30重量%以
上が好ましく、50重量%以上が更に好ましく、80重
量%以上が特に好ましい。前記(B)成分である硬化触
媒としては、(A)成分の一般式(1)で表されるシリ
ル基の加水分解反応を促進し、速やかに縮合反応を起こ
しうる硬化触媒であれば特に限定なく使用できる。
【0024】硬化触媒としては、有機酸性化合物、該有
機酸性化合物と含チッ素化合物との混合物または反応
物、有機金属化合物等が挙げられる。有機酸性化合物と
しては、有機スルホン酸、有機カルボン酸またはその無
水物、リン酸またはリン酸エステル等が挙げられる。硬
化触媒の具体例としては、例えば、ドデシルベンゼンス
ルホン酸、p−トルエンスルホン酸、1−ナフタレンス
ルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸などの有機スルホ
ン酸化合物;前記有機スルホン酸化合物と含チッ素化合
物(例えば、1−アミノ−2−プロパノール、モノエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、2−(メチルアミ
ノ)エタノール、2−ジメチルエタノールアミン、2−
アミノ−2−メチル−1−プロパノール、ジイソプロパ
ノールアミン、3−アミノプロパノール、2−メチルア
ミノ−2−メチルプロパノール、モルホリン、オキサゾ
リジン、4,4−ジメチルオキサゾリジン、3,4,4
−トリメチルオキサゾリジンなど)との混合物または反
応物;リン酸、モノメチルホスフェート、モノエチルホ
スフェート、モノブチルホスフェート、モノオクチルホ
スフェート、モノドデシルホスフェート、ジメチルホス
フェート、ジエチルホスフェート、ジブチルホスフェー
ト、ジオクチルホスフェート、ジドデシルホスフェート
などのリン酸またはリン酸エステル;プロピレンオキサ
イド、ブチレンオキサイド、シクロヘキセンオキサイ
ド、グリシジルメタクリレート、グリシドール、アクリ
ルグリシジルエーテル、3−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキ
シシラン、3−グリシドキシプロピルトリメチルジメト
キシシラン、油化シェルエポキシ(株)製カーデュラ
E、油化シェルエポキシ(株)製のエピコート828、
エピコート1001などのエポキシ化合物とリン酸およ
び/またはモノリン酸エステルとの付加反応物;ヘキシ
ルアミン、ジ−2−エチルヘキシルアミン、N,N−ジ
メチルドデシルアミン、DABCO、DBU、モルホリ
ン、ジイソプロパノールアミンなどのアミン類;これら
のアミン類と酸性リン酸エステルとの反応物;水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ性化合物;ベ
ンジルトリエチルアンモニウムクロリドあるいはブロミ
ド、テトラブチルアンモニウムクロリドあるいはブロミ
ドなどの4級アンモニウム塩、またホスホニウム塩;オ
クチル酸スズ、ステアリン酸スズなどの2価スズ化合
物、ジブチルスズジオクトエート、ジブチルスズジラウ
レート、ジブチルスズジアセテート、ジブチルスズジア
セチルアセトナート、ジブチルスズビストリエトキシシ
リケート、ジブチルスズジステアレート、ジブチルスズ
マレートなどのジブチルスズ化合物、ジオクチルスズジ
バーサテート、ジオクチルスズジラウレート、ジオクチ
ルスズジステアレート、ジオクチルスズマレートなどの
ジオクチルスズ化合物などの4価有機スズ化合物;テト
ラメトキシチタン、テトラステアリルオキシチタン等の
有機チタネート化合物;アルミニウムイソプロポキシ
ド、アルミニウムアセチルアセトナート等の有機アルミ
ニウム化合物;ステアリン酸ジルコニア、ジルコニウム
テトラアセチルアセトナート等の有機ジルコニウム化合
物などが挙げられる。
機酸性化合物と含チッ素化合物との混合物または反応
物、有機金属化合物等が挙げられる。有機酸性化合物と
しては、有機スルホン酸、有機カルボン酸またはその無
水物、リン酸またはリン酸エステル等が挙げられる。硬
化触媒の具体例としては、例えば、ドデシルベンゼンス
ルホン酸、p−トルエンスルホン酸、1−ナフタレンス
ルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸などの有機スルホ
ン酸化合物;前記有機スルホン酸化合物と含チッ素化合
物(例えば、1−アミノ−2−プロパノール、モノエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、2−(メチルアミ
ノ)エタノール、2−ジメチルエタノールアミン、2−
アミノ−2−メチル−1−プロパノール、ジイソプロパ
ノールアミン、3−アミノプロパノール、2−メチルア
ミノ−2−メチルプロパノール、モルホリン、オキサゾ
リジン、4,4−ジメチルオキサゾリジン、3,4,4
−トリメチルオキサゾリジンなど)との混合物または反
応物;リン酸、モノメチルホスフェート、モノエチルホ
スフェート、モノブチルホスフェート、モノオクチルホ
スフェート、モノドデシルホスフェート、ジメチルホス
フェート、ジエチルホスフェート、ジブチルホスフェー
ト、ジオクチルホスフェート、ジドデシルホスフェート
などのリン酸またはリン酸エステル;プロピレンオキサ
イド、ブチレンオキサイド、シクロヘキセンオキサイ
ド、グリシジルメタクリレート、グリシドール、アクリ
ルグリシジルエーテル、3−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキ
シシラン、3−グリシドキシプロピルトリメチルジメト
キシシラン、油化シェルエポキシ(株)製カーデュラ
E、油化シェルエポキシ(株)製のエピコート828、
エピコート1001などのエポキシ化合物とリン酸およ
び/またはモノリン酸エステルとの付加反応物;ヘキシ
ルアミン、ジ−2−エチルヘキシルアミン、N,N−ジ
メチルドデシルアミン、DABCO、DBU、モルホリ
ン、ジイソプロパノールアミンなどのアミン類;これら
のアミン類と酸性リン酸エステルとの反応物;水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ性化合物;ベ
ンジルトリエチルアンモニウムクロリドあるいはブロミ
ド、テトラブチルアンモニウムクロリドあるいはブロミ
ドなどの4級アンモニウム塩、またホスホニウム塩;オ
クチル酸スズ、ステアリン酸スズなどの2価スズ化合
物、ジブチルスズジオクトエート、ジブチルスズジラウ
レート、ジブチルスズジアセテート、ジブチルスズジア
セチルアセトナート、ジブチルスズビストリエトキシシ
リケート、ジブチルスズジステアレート、ジブチルスズ
マレートなどのジブチルスズ化合物、ジオクチルスズジ
バーサテート、ジオクチルスズジラウレート、ジオクチ
ルスズジステアレート、ジオクチルスズマレートなどの
ジオクチルスズ化合物などの4価有機スズ化合物;テト
ラメトキシチタン、テトラステアリルオキシチタン等の
有機チタネート化合物;アルミニウムイソプロポキシ
ド、アルミニウムアセチルアセトナート等の有機アルミ
ニウム化合物;ステアリン酸ジルコニア、ジルコニウム
テトラアセチルアセトナート等の有機ジルコニウム化合
物などが挙げられる。
【0025】これらのうち有機チタネート化合物、有機
ジルコニウム化合物が、焼き付け時の硬化性の点から好
ましい。これらの硬化触媒はそれぞれ単独で使用しても
よく、また併用してもよい。これらの硬化触媒の使用量
は(A)成分100重量部に対し、0.01〜10重量
部、さらには0.1〜10重量部が好ましい。0.01
重量部より少なければ硬化性が不十分という問題があ
り、10重量部より多ければ、貯蔵安定性に欠けたり、
塗膜の外観が低下するという問題が生じる。
ジルコニウム化合物が、焼き付け時の硬化性の点から好
ましい。これらの硬化触媒はそれぞれ単独で使用しても
よく、また併用してもよい。これらの硬化触媒の使用量
は(A)成分100重量部に対し、0.01〜10重量
部、さらには0.1〜10重量部が好ましい。0.01
重量部より少なければ硬化性が不十分という問題があ
り、10重量部より多ければ、貯蔵安定性に欠けたり、
塗膜の外観が低下するという問題が生じる。
【0026】本粉体塗料用樹脂組成物には必要に応じ
て、ポリエステル、エポキシ、アクリルなどの樹脂、二
酸化チタン、カーボンブラック、酸化鉄、酸化クロムな
どの無機顔料およびフタロシアニン系、キナクドリン系
などの有機顔料、着色助剤、流展剤や消泡剤、紫外線吸
収剤、帯電防止剤、ブロッキング防止剤などの添加剤を
加えることができる。これらの添加剤の配合割合は必要
特性に応じて適宜選定可能であり、また混合して使用す
ることも可能である。
て、ポリエステル、エポキシ、アクリルなどの樹脂、二
酸化チタン、カーボンブラック、酸化鉄、酸化クロムな
どの無機顔料およびフタロシアニン系、キナクドリン系
などの有機顔料、着色助剤、流展剤や消泡剤、紫外線吸
収剤、帯電防止剤、ブロッキング防止剤などの添加剤を
加えることができる。これらの添加剤の配合割合は必要
特性に応じて適宜選定可能であり、また混合して使用す
ることも可能である。
【0027】粉体塗料の製造は、例えば、加熱ロール、
ニーダーなどの溶融混練機を用い、必要により上記添加
剤を含む本発明の粉体塗料用樹脂組成物を溶融、混練
し、そして冷却した後に、粉砕して調製される。また
は、(A)成分の重合後の溶液に、硬化触媒や顔料、添
加剤などを加えて混合し、本発明の粉体塗料用樹脂組成
物とし、これをスプレードライする方法も使用できる。
ニーダーなどの溶融混練機を用い、必要により上記添加
剤を含む本発明の粉体塗料用樹脂組成物を溶融、混練
し、そして冷却した後に、粉砕して調製される。また
は、(A)成分の重合後の溶液に、硬化触媒や顔料、添
加剤などを加えて混合し、本発明の粉体塗料用樹脂組成
物とし、これをスプレードライする方法も使用できる。
【0028】このようにして得られた粉体塗料は、静電
塗装や流動浸漬塗装などの公知の方法により被塗物に塗
布される。塗膜の厚みは必要に応じて適宜選定可能であ
り、通常は20〜200μm、好ましくは40〜150
μmがよい。20μmより薄い場合は、塗膜にムラが生
じやすく、200μmより厚い場合は、塗膜に凹凸がで
きやすくなるという問題がある。
塗装や流動浸漬塗装などの公知の方法により被塗物に塗
布される。塗膜の厚みは必要に応じて適宜選定可能であ
り、通常は20〜200μm、好ましくは40〜150
μmがよい。20μmより薄い場合は、塗膜にムラが生
じやすく、200μmより厚い場合は、塗膜に凹凸がで
きやすくなるという問題がある。
【0029】得られた塗布物は、通常150〜200℃
程度の温度で、5分〜1時間焼き付けることにより、充
分に硬化させることができ、耐候性、耐酸性などの物性
に優れた硬化物(塗膜)を形成することができる。15
0℃より低温の場合や5分より短い場合は、塗膜の硬化
が充分ではなく、200℃より高温の場合や1時間より
長い場合は、作業性が悪くなったり光熱費などのコスト
が上昇するという問題が生じる。
程度の温度で、5分〜1時間焼き付けることにより、充
分に硬化させることができ、耐候性、耐酸性などの物性
に優れた硬化物(塗膜)を形成することができる。15
0℃より低温の場合や5分より短い場合は、塗膜の硬化
が充分ではなく、200℃より高温の場合や1時間より
長い場合は、作業性が悪くなったり光熱費などのコスト
が上昇するという問題が生じる。
【0030】本発明の組成物は、例えば、アルミサイデ
ィングやフェンスなどの建築内外装用、ガードレールな
どの道路資材、エアコンや冷蔵庫などの家電品などに用
いられる。
ィングやフェンスなどの建築内外装用、ガードレールな
どの道路資材、エアコンや冷蔵庫などの家電品などに用
いられる。
【0031】
【実施例】次に、本発明を実施例を用いてより詳細に説
明するが、本発明は以下の実施例に束縛されるものでは
ない。なお、以下に示す部は特に断りのない限り重量部
を示すものとする。また、実施例における分析値、特性
値および塗膜の性能は次の方法により測定又は評価した
ものである。 分析値 (1)ポリマーの数平均分子量 ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法
により測定した。Waters社製600型GPCシス
テムを用いて、クロロホルムを移動相とし、流速を1m
L/minとした。カラム温度は40℃で測定した。ポ
リスチレンを標準試料として数平均分子量を算出した。 (2)ガラス転位温度 示差走査熱量計(DSC、(株)島津製作所製DSC−
50型)を用いて、窒素雰囲気下、昇温速度5℃/mi
nで測定し、決定した。 特性値および塗膜の性能 (1)平滑性 塗膜の外観を目視により評価した。 ◎:きわめて良好、○:良好、△:やや凹凸有り、×:
凹凸有り。 (2)耐候性 サンシャインウェザーメーター3000時間照射後の塗
膜の外観を目視により評価した。 ◎:きわめて良好、○:ややつや引け、△:つや引け、
×:割れ、はがれ。 (3)耐酸性 塗膜を0.1規定の硫酸に室温下24時間浸せきした後
の塗膜の外観を目視により評価した。 ◎:きわめて良好、○:ややつや引け、△:つや引け、
×:割れ、はがれ。 (4)硬化性 焼き付けを行った組成物1gを200メッシュステンレ
ス金網に包み込み、アセトンに24時間浸漬して、組成
物の重量変化を調べ、重量変化がない場合をゲル分率1
00%とした。 ◎:90%以上、○:90〜80%、△:80〜70
%、×:70%以下 (5)密着性 JISK5400に準じ、碁盤目テープ法により評価し
た。 ◎:欠損部なし、○:欠損部5%以内、△:欠損部5%
〜15%、×:欠損部15%以上 (6)耐衝撃性 JISK5400に準じ、デュポン式衝撃変形試験器を
用いて耐衝撃性を評価した。 (7)貯蔵安定性 40℃で1ヶ月貯蔵した粉体塗料について、ゲル化の進
行の目安として貯蔵前後でのゲル分率の変化を調べた。 ◎:変化なし、○:5%以内のゲル分率変化、△:5%
〜15%のゲル分率変化、×:15%以上のゲル分率変
化 樹脂製造例1〜8 撹拌機、還流冷却器、窒素ガス導入管および滴下ロート
を備えた反応容器に、トルエン50部を仕込み、窒素ガ
スを導入しながら110℃に昇温した後、表1に示した
共重合成分を含むモノマー混合液を滴下ロートにより5
時間で等速滴下した。混合液の滴下終了後、2,2’−
アゾビスイソブチロニトリル0.5部、トルエン10部
の混合物を1時間で等速滴下した。滴下終了後、110
℃でさらに1時間加熱後、冷却した。樹脂溶液を減圧下
溶媒留去することで、固体状態の樹脂(a−1)〜(a
−8)を得た。
明するが、本発明は以下の実施例に束縛されるものでは
ない。なお、以下に示す部は特に断りのない限り重量部
を示すものとする。また、実施例における分析値、特性
値および塗膜の性能は次の方法により測定又は評価した
ものである。 分析値 (1)ポリマーの数平均分子量 ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法
により測定した。Waters社製600型GPCシス
テムを用いて、クロロホルムを移動相とし、流速を1m
L/minとした。カラム温度は40℃で測定した。ポ
リスチレンを標準試料として数平均分子量を算出した。 (2)ガラス転位温度 示差走査熱量計(DSC、(株)島津製作所製DSC−
50型)を用いて、窒素雰囲気下、昇温速度5℃/mi
nで測定し、決定した。 特性値および塗膜の性能 (1)平滑性 塗膜の外観を目視により評価した。 ◎:きわめて良好、○:良好、△:やや凹凸有り、×:
凹凸有り。 (2)耐候性 サンシャインウェザーメーター3000時間照射後の塗
膜の外観を目視により評価した。 ◎:きわめて良好、○:ややつや引け、△:つや引け、
×:割れ、はがれ。 (3)耐酸性 塗膜を0.1規定の硫酸に室温下24時間浸せきした後
の塗膜の外観を目視により評価した。 ◎:きわめて良好、○:ややつや引け、△:つや引け、
×:割れ、はがれ。 (4)硬化性 焼き付けを行った組成物1gを200メッシュステンレ
ス金網に包み込み、アセトンに24時間浸漬して、組成
物の重量変化を調べ、重量変化がない場合をゲル分率1
00%とした。 ◎:90%以上、○:90〜80%、△:80〜70
%、×:70%以下 (5)密着性 JISK5400に準じ、碁盤目テープ法により評価し
た。 ◎:欠損部なし、○:欠損部5%以内、△:欠損部5%
〜15%、×:欠損部15%以上 (6)耐衝撃性 JISK5400に準じ、デュポン式衝撃変形試験器を
用いて耐衝撃性を評価した。 (7)貯蔵安定性 40℃で1ヶ月貯蔵した粉体塗料について、ゲル化の進
行の目安として貯蔵前後でのゲル分率の変化を調べた。 ◎:変化なし、○:5%以内のゲル分率変化、△:5%
〜15%のゲル分率変化、×:15%以上のゲル分率変
化 樹脂製造例1〜8 撹拌機、還流冷却器、窒素ガス導入管および滴下ロート
を備えた反応容器に、トルエン50部を仕込み、窒素ガ
スを導入しながら110℃に昇温した後、表1に示した
共重合成分を含むモノマー混合液を滴下ロートにより5
時間で等速滴下した。混合液の滴下終了後、2,2’−
アゾビスイソブチロニトリル0.5部、トルエン10部
の混合物を1時間で等速滴下した。滴下終了後、110
℃でさらに1時間加熱後、冷却した。樹脂溶液を減圧下
溶媒留去することで、固体状態の樹脂(a−1)〜(a
−8)を得た。
【0032】
【表1】
【0033】比較樹脂製造例1〜3 樹脂製造例1〜8のモノマー混合液に代えて、表2に示
した共重合成分を含むモノマー混合液を使用した他は、
該樹脂製造例1〜8と同様の方法により、固体状態の樹
脂(b−1)〜(b−3)を得た。
した共重合成分を含むモノマー混合液を使用した他は、
該樹脂製造例1〜8と同様の方法により、固体状態の樹
脂(b−1)〜(b−3)を得た。
【0034】
【表2】
【0035】実施例1〜11 樹脂(a−1)〜(a−8)を用いて、表3の配合に従
い、それぞれ混合し、その混合物を(株)栗本鐵工所製
KRCニーダを用いて120℃で溶融混練し、冷却した
後、ホソカワミクロン(株)製バンタムミルを用いて微
粉砕して、粉体塗料(c−1)〜(c−11)を製造し
た。得られた粉体塗料を厚さ0.8mmのリン酸亜鉛処
理鋼板上に日本ワーグナー・スプレーテック(株)製静
電塗装機を用いて塗装し、180℃で20分焼き付けし
て塗膜を形成した。得られた塗膜の性能を評価した結果
を表3に示した。
い、それぞれ混合し、その混合物を(株)栗本鐵工所製
KRCニーダを用いて120℃で溶融混練し、冷却した
後、ホソカワミクロン(株)製バンタムミルを用いて微
粉砕して、粉体塗料(c−1)〜(c−11)を製造し
た。得られた粉体塗料を厚さ0.8mmのリン酸亜鉛処
理鋼板上に日本ワーグナー・スプレーテック(株)製静
電塗装機を用いて塗装し、180℃で20分焼き付けし
て塗膜を形成した。得られた塗膜の性能を評価した結果
を表3に示した。
【0036】
【表3】
【0037】比較例1〜3 表4に従い、実施例と同様の方法により実施して、粉体
塗料(d−1)〜(d−3)を製造した。また、製造例
と同様に塗装し、得られた塗膜の性能を評価した結果を
表4に示した。
塗料(d−1)〜(d−3)を製造した。また、製造例
と同様に塗装し、得られた塗膜の性能を評価した結果を
表4に示した。
【0038】
【表4】
【0039】
【発明の効果】本発明により、優れた耐候性、耐酸性、
密着性、耐衝撃性を有する塗膜が得られ、貯蔵安定性に
も優れ、環境問題をクリアし、さらに低コストで製造可
能な、新たな架橋形式を有する粉体塗料を提供すること
が可能である。
密着性、耐衝撃性を有する塗膜が得られ、貯蔵安定性に
も優れ、環境問題をクリアし、さらに低コストで製造可
能な、新たな架橋形式を有する粉体塗料を提供すること
が可能である。
Claims (7)
- 【請求項1】 下記一般式(1)で表されるシリル基を
含有するビニル系単量体を(a)成分として1〜30重
量部、酸無水物基を含有するビニル系単量体を(b)成
分として1〜30重量部及び(a)成分及び(b)成分
以外の他の共重合可能なビニル系単量体を(c)成分と
して98〜40重量部を共重合して得られるビニル系共
重合体を(A)成分として100重量部と、硬化触媒を
(B)成分として0.01〜10重量部を必須成分と
し、前記(A)成分は下記一般式(1)で表されるシリ
ル基を主たる架橋性基とし、かつガラス転移温度が40
〜100℃で、数平均分子量が2000〜20000で
あることを特徴とする粉体塗料用樹脂組成物。 【化1】 (式中、R1は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6
〜10のアリール基および炭素数7〜10のアラルキル
基よりなる群から選ばれる少なくとも1種の基であり、
複数個の場合はそれらは同一であっても異なっていても
よい。Xは水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ア
ルコキシ基、フェノキシ基、チオアルコキシ基、アシロ
キシ基、アミノキシ基、ケトキシメート基、アミノ基、
アミド基、およびアルケニルオキシ基よりなる群から選
ばれる少なくとも1種の基であり、複数個の場合はそれ
らは同一であっても異なっていてもよい。aは0〜2の
整数である。) - 【請求項2】 前記(A)成分以外の架橋硬化可能な重
合体を含み、かつ前記(A)成分は(A)成分および前
記重合体の総和の20重量%以上100重量%未満であ
ることを特徴とする請求項1に記載の粉体塗料用樹脂組
成物。 - 【請求項3】 前記一般式(1)中のXがアルコキシ基
であることを特徴とする請求項1または2に記載の粉体
塗料用樹脂組成物。 - 【請求項4】 前記(a)成分は、3−(メタ)アクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン、3−(メタ)アク
リロキシプロピルトリエトキシシラン、3−(メタ)ア
クリロキシプロピルメチルジメトキシシランおよび3−
(メタ)アクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン
よりなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特
徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の粉体塗料用
樹脂組成物。 - 【請求項5】 前記(b)成分は、無水マレイン酸、無
水イタコン酸および無水シトラコン酸よりなる群から選
ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1
〜4のいずれか1項に記載の粉体塗料用樹脂組成物。 - 【請求項6】 前記(B)成分は、有機スルホン酸およ
び有機スルホン酸と含チッ素化合物との混合物または反
応物よりなる群から選ばれる少なくとも1種であること
を特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の粉体
塗料用樹脂組成物。 - 【請求項7】 前記(B)成分は、有機スズ化合物、有
機チタン化合物、有機アルミニウム化合物および有機ジ
ルコニウム化合物よりなる群から選ばれる少なくとも1
種であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項
に記載の粉体塗料用樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1428998A JPH11209552A (ja) | 1998-01-27 | 1998-01-27 | 新規な粉体塗料用樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1428998A JPH11209552A (ja) | 1998-01-27 | 1998-01-27 | 新規な粉体塗料用樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11209552A true JPH11209552A (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=11856947
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1428998A Pending JPH11209552A (ja) | 1998-01-27 | 1998-01-27 | 新規な粉体塗料用樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11209552A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002088255A1 (en) * | 2001-04-26 | 2002-11-07 | Orient Chemical Industries, Ltd. | Polymeric material, molded article, and processes for producing these |
-
1998
- 1998-01-27 JP JP1428998A patent/JPH11209552A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002088255A1 (en) * | 2001-04-26 | 2002-11-07 | Orient Chemical Industries, Ltd. | Polymeric material, molded article, and processes for producing these |
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