JPH11209455A - 樹脂改質剤、該改質剤を含む樹脂発泡体、及び該樹脂発泡体からなる化粧用塗布具 - Google Patents

樹脂改質剤、該改質剤を含む樹脂発泡体、及び該樹脂発泡体からなる化粧用塗布具

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JPH11209455A
JPH11209455A JP10015805A JP1580598A JPH11209455A JP H11209455 A JPH11209455 A JP H11209455A JP 10015805 A JP10015805 A JP 10015805A JP 1580598 A JP1580598 A JP 1580598A JP H11209455 A JPH11209455 A JP H11209455A
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JP
Japan
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resin
parts
water
polybutadiene
foam
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JP10015805A
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English (en)
Inventor
Hajime Saito
一 斉藤
Shinichi Umetani
慎一 梅谷
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Nicca Chemical Co Ltd
Original Assignee
Nicca Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂改質剤、該改質剤を含む樹脂発泡体、及
び該樹脂発泡体からなる化粧用塗布具を提供する。 【解決手段】 本発明に係る樹脂改質剤は、(1) (a)脂
環族ポリイソシアネート成分と、(b)分子量が500〜3000
であるポリブタジエン系ポリオールと、分子量が500〜3
000であるポリエステル系ポリオール又は分子量が500〜
3000であるポリカーボネート系ポリオールのうち少なく
とも1つとを含むポリオール成分と、 (c)少なくとも2
個の活性水素を有するカルボン酸成分との重付加反応体
であって、両末端にイソシアネート基を有するウレタン
プレポリマーを中和して水中で乳化分散し、(2)水、ポ
リアミン又はヒドラジン誘導体からなる群から選ばれる
少なくとも1種の鎖伸長剤により鎖伸長して得られる水
分散型のポリブタジエン系ポリウレタン樹脂からなるこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、 樹脂、特にNB
R(Acrylonitrile-Btadiene Rubber)を改質するため
に用いられるポリブタジエン系ポリオールをその重付加
反応成分として含む水分散型ポリウレタン樹脂(以下、
水分散型ポリブタジエン系ポリウレタン樹脂と略す。)
からなる樹脂改質剤に関する。本発明はまた、風合い、
強度および耐摩耗性を向上でき、化粧用塗布具として有
用な、前記ポウレタン樹脂を含有する樹脂発泡体、特に
NBR発泡体に関する。
【0002】
【従来の技術】NBR発泡体等の樹脂発泡体は通気性を
有し、しかも乾燥、湿潤のいずれの状態においても柔軟
性を有するため、NBR等のラテックスを主体とするラ
テックス発泡体が化粧用塗布具として用いられている。
しかしながら、市場の要望が多様化し、使用寿命を上げ
るための高物性(強度、耐摩耗性)が要求されている
が、該樹脂単独では反発弾性が弱いという問題があっ
た。上記問題を解決するため、該樹脂ラテックスにエス
テル系水溶性ポリウレタンエマルジョンを一部配合し加
硫する方法が特公平8−5988号公報に提案されてい
るが、該方法では、エステル系水溶性ポリウレタンエマ
ルジョンとNBRラテックスとの相溶性が十分でないこ
とから、その配合量が5〜10重量%程度と限られ、そ
れ以上に配合すると粘度が極端に上昇しゲル化するとい
う問題があった。また、該ポリウレタン樹脂は加硫(架
橋)が十分でなく、物性(強度、耐摩耗性)が低下し、
得られてくる化粧用塗布具が変形するなどの問題があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、NBRラテ
ックス及びNBRとの相溶性が良く、任意に配合するこ
とが可能であり、しかも(NBR−ウレタン)発泡体を
用いて製造される化粧用塗布具が成型加工後も加硫不足
による変形を起こすことなく、発泡体の物性(強度およ
び耐摩耗性)を向上できる水分散型ポリブタジエン系ポ
リウレタン樹脂からなる樹脂改質剤の提供を目的として
なされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記問題
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、アニオン系の自
己乳化型で、かつ、加硫(架橋)不足を解決するために
樹脂骨格中に反応性二重結合が導入され、さらに、骨格
中にポリエーテル系ポリオールを重付加反応成分として
は含まないことを特徴とする水分散型のポリブタジエン
系ポリウレタン樹脂が、(1)NBR等の樹脂ラテックス
及びNBR等の樹脂と極めて相溶性が良く、任意にブレ
ンドすることが可能であること、また、(2)該水分散型
ポリブタジエン系ポリウレタン樹脂をNBR等の樹脂ラ
テックスにブレンドし、さらに発泡成型、加硫(架橋)
した化粧用塗布具が、ウレタン樹脂−NBR樹脂の架橋
により、ポリウレタン樹脂の配合割合が増加するに従い
物性が向上し、従来には見られなかった腰の強い風合い
及び高物性(強度及び耐摩耗性)になること見出し、こ
の知見に基づき本発明を完成させたものである。
【0005】すなわち、本発明は、(1) (a)脂環族ポリ
イソシアネート成分と、(b)分子量が500〜3000であるポ
リブタジエン系ポリオールと、分子量が500〜3000であ
るポリエステル系ポリオール又は分子量が500〜3000で
あるポリカーボネート系ポリオールのうち少なくとも1
つとを含むポリオール成分と、(c)少なくとも2個の活
性水素(ここに「活性水素」とは、イソシアネートとの
重付加反応に関して活性な水素であることを意味す
る。)を有するカルボン酸成分との重付加反応体であっ
て、両末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポ
リマーを中和して水中で乳化分散し、(2) 水、ポリア
ミン又はヒドラジン誘導体からなる群から選ばれる少な
くとも1種の鎖伸長剤により鎖伸長して得られる水分散
型のポリブタジエン系ポリウレタン樹脂からなる樹脂改
質剤を提供するものである。
【0006】さらに、本発明は、前記ポリブタジエン系
ポリウレタン樹脂中、前記ポリブタジエン系ポリオール
が5〜60重量%であることを特徴とする上記樹脂改質
剤を提供するものである。
【0007】さらに、前記(a)の脂環族ポリイソシアネ
ート成分が、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、又はノルボランジイ
ソシアネートからなる群から選ばれる1種以上である上
記記載の樹脂改質剤を提供するものである。
【0008】さらに、前記(c)のカルボン酸成分が、
2,2−ジメチロールプロピオン酸又は2,2―ジメチ
ロールブタン酸、又はそれらの混合物であることを特徴
とする上記記載の樹脂改質剤を提供するものである。
【0009】また、本発明は、上記記載の樹脂改質剤を
1〜50重量%含有する樹脂発泡体を、さらには該樹脂
発泡体からなる化粧用塗布具を提供するものである。
【0010】以下本発明を、実施の形態に従って詳細に
説明する。
【0011】
【発明の実施の形態】(I) 本発明に係るウレタンプレ
ポリマーは、 (a)脂環族ポリイソシアネート成分と、
(b)ポリオール成分として、分子量が500〜3000であるポ
リブタジエン系ポリオールと、さらに分子量が500〜300
0であるポリエステル系ポリオール又は分子量が500〜30
00であるポリカーボネート系ポリオールのうち少なくと
も1つとを含むポリオール成分と、さらに、(c)少なく
とも2個の活性水素を有するカルボン酸成分との重付加
反応体であり、かつ該プレポリマーの両末端にはイソシ
アネート基を有することを特徴とするものである。
【0012】本発明に用いられる脂環族ポリイソシアネ
ートとしては、例えば、イソホロンジイソシアネート、
ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソプロピ
リデンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)、水
添キシリレンジイソシアネート、シクロヘキシルジイソ
シアネート、ノルボランジイソシアネートが挙げられ、
中でもイソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシル
メタンジイソシアネート、ノルボランジイソシアネート
が好ましい。
【0013】また、本発明に用いるポリオール成分とし
ては、分子量(以下、重量平均分子量とする)500〜
3000(より好ましくは1000〜3000、特に好
ましくは2000〜3000)のポリブタジエン系ポリ
オール、分子量500〜2000のポリヘキサメチレン
カーボネートジオールなどのポリカーボネート系ポリオ
ール、及び分子量500〜3000のポリエステル系ポ
リオールが用いられる。
【0014】ポリエステル系ポリオールとしては、例え
ば、ポリエチレンアジペート、ポリブチレンアジペー
ト、ポリエチレンブチレンアジペート、ポリヘキサメチ
レンイソフタレートアジペート、ポリエチレンサクシネ
ート、ポリブチレンサクシネート、ポリエチレンセバケ
ート、ポリブチレンセバケート、ポリ−ε−カプロラク
タムジオール、ポリ−3−メチル−ペンタンアジペート
などが挙げられる。
【0015】また、本発明に用いる少なくとも2個の活
性水素を有するカルボン酸成分としては、例えば、2,
2−ジメチロールプロピオン酸、2,2−ジメチロール
ブタン酸などが挙げられ、これらは、プレポリマー合成
の前後いずれでもかまわないが、トリメチルアミン、ト
リエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリブチ
ルアミン、トリエタノールアミンなどのアミン類、水酸
化カリウム、水酸化ナトリウム、アンモニアなどで中和
して用いられる。
【0016】また、本発明においてウレタンプレポリマ
ーを合成する際に、必要に応じて鎖伸長剤を併用するこ
とも可能である。鎖伸長剤としては、例えば、エチレン
グリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサ
ンジオール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリ
トール、ソルビトールなどの低分子量多価アルコール、
もしくは、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘ
キサメチレンジアミン、ジアミノシクロヘキシルメタ
ン、ピペラジン、2−メチルピペラジン、イソフォロン
ジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラ
ミンなどの低分子量ポリアミンが挙げられる。
【0017】本発明の末端にイソシアネート基を有する
ウレタンプレポリマーの合成方法は、従来公知のワンシ
ョット法(1段式)あるいは多段式のイソシアネート重
付加反応法によって、反応温度40〜150℃の条件下
で行うことが出来る。この際、必要に応じ、ジブチル錫
ジラウレート、スタナスオクトエート、ジブチル錫−2
−エチルヘキソエート、トリエチルアミン、トリエチレ
ンジアミン、N−メチルモルホリンなどの反応触媒を添
加しても良い。
【0018】また、反応の途中もしくは反応終了後に、
イソシアネート基と反応しない有機溶媒を添加しても良
く、この有機溶媒としては、アセトン、メチルエチルケ
トン、トルエン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジ
メチルホルムアミド、N−メチルピロリドンなどを挙げ
ることができる。
【0019】本発明に係る上記プレポリマーの分子量に
は制限はないが、あまり高分子化すると、ゲル化、取扱
の点で問題が生じやすく、またあまりに低分子では安定
に分散しないという問題が生じる。
【0020】(II) さらに、本発明に係る樹脂改質剤
は、上記(I)のウレタンプレポリマーを中和して水中で
乳化分散し、かつ水、ポリアミン又はヒドラジン誘導体
からなる群から選ばれる少なくとも1種の鎖伸長剤によ
り鎖伸長して高分子化し、水分散型として得られるもの
である。鎖伸長剤としては、具体的には、エチレンジア
ミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、
ジアミノシクロヘキシルメタン、ピペラジン、2−メチ
ルピペラジン、イソフォロンジアミン、ジエチレントリ
アミン、トリエチレンテトラミン、ヒドラジンなどの低
分子量ポリアミンあるいはヒドラジン誘導体が挙げられ
る。係る樹脂改質剤は、そのまま、または適時他の成分
と混合して種々の樹脂の改質に使用できるものである。
【0021】また、溶剤を用いてプレポリマー反応を行
った場合には、例えば鎖伸長反応を終えてから減圧蒸留
などの方法で除去する必要がある。当然のことながら、
適当な界面活性剤、例えば高級脂肪酸、樹脂酸、酸性脂
肪アルコール、硫酸エステル、スルホン酸高級アルキ
ル、スルホン酸アルキルアリール、スルホン化ひまし
油、スルホコハク酸エステルなどに代表されるアニオン
性界面活性剤、あるいは、エチレンオキサイドと長鎖脂
肪族アルコールまたはアルキルフェノール類との反応生
成物に代表されるノニオン性界面活性剤などを併用して
乳化性を保持してもよい。
【0022】(III) 本発明に係る上記プレポリマー自
体の確認及び検出方法は、通常公知の分析手段が使用可
能である。イソシアネート基、又はウレタン結合、尿素
結合等の特性基を検出する目的では特に赤外線吸収スペ
クトル(以下IRという)分析法が使用可能である。ポ
リイソシアネート成分、ポリオール成分、カルボン酸成
分の存在比の確認は、上記の特性化学結合に基づくIR
法、又は各成分に特徴的な化学シフトを利用する核磁気
共鳴吸収スペクトル(NMR)法、さらには、熱分解処
理とガスクロマトグラフ又は質量分析法との組合せによ
り、標準物との比較検討により可能である。分子量分
布、又は種々のオリゴマー成分の存在比については通常
の条件によるゲルパーミエイションクロマトグラフ(G
PC)法が使用可能である。
【0023】本発明に係る上記プレポリマーを含む組成
物自体の確認及び検出方法は、通常公知の分析手段が使
用可能である。すなわち、該組成物に存在するイソシア
ネート基、又はウレタン結合、尿素結合等の特性基を検
出する目的では特に赤外線吸収スペクトル(以下IRと
いう)分析法が使用可能である。ポリイソシアネート成
分、ポリオール成分、カルボン酸成分の存在比の確認
は、上記の特性化学結合に基づくIR法、又は各成分に
特徴的な化学シフトを利用する核磁気共鳴吸収スペクト
ル(NMR)法、さらには、熱分解処理とガスクロマト
グラフ又は質量分析法との組合せにより、標準物との比
較検討により可能である。
【0024】(IV) 本発明の樹脂改質剤は、ラバーフォ
ーム用NBR等のラテックスに対し任意にブレンドする
ことができ、これにより、従来公知の発泡及び加硫条件
にて得られたポリウレタン樹脂含有NBR等の樹脂発泡
体、特に化粧用塗布具の圧縮荷重、硬さ、引っ張り強さ
などの各種強度、および耐摩耗性を向上させることが可
能となる。
【0025】また、NBR等の発泡体単独ではしばしば
問題とされた反発弾性の弱さを克服し、従来においては
得られなかった腰の強い風合いを有した化粧用塗布具を
得ることができる。
【0026】本発明の樹脂改質剤は、NBRラテックス
に何ら限られたものでなく、例えば、天然ゴムラテック
ス、SBRラテックス、CRラテックス、MBRラテッ
クス、MGラテックス、VPLラテックスおよびIRラ
テックスの樹脂改質への応用も可能である。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によって何等限定される
ものではない。なお、例中の部は重量部を意味する。
【0028】(実施例1)攪拌機、還流冷却管、温度計
および窒素吹込み管を備えた4ツ口フラスコに、ポリブ
タジエンジオール(平均分子量2800)84部、ポリ
ヘキサメチレンカーボネートジオール(平均分子量10
00)54部、トリメチロールプロパン0.54部、
2,2−ジメチロールブタン酸8部、ジブチル錫ジラウ
レート0.001部およびメチルエチルケトン60部を
加え、均一混合後、ジシクロヘキシルメタンジイソシア
ネート(水添MDI)52.4部を加え、80℃で2時
間反応させ、不揮発分に対する遊離イソシアネート基含
有量1.8%のウレタンプレポリマーのメチルエチルケ
トン溶液を得た。この溶液を30℃まで冷却し、トリエ
チルアミン5.4部を加え中和後、水250部を徐々に
加えて乳化分散させ、これにエチレンジアミンの20%
水溶液16.8部を添加後2時間攪拌、反応した。
【0029】その後、減圧下約2時間かけて60℃まで
昇温しながら、脱メチルエチルケトンをおこない、固形
分約45%の水分散型ポリブタジエン系ポリウレタン樹
脂を得た。
【0030】(実施例2)実施例1で用いたものと同様
の反応装置に、ポリブタジエンジオール(平均分子量2
800)84部、ポリブチレンアジペートジオール(平
均分子量1700)75部、トリメチロールプロパン
0.54部、2,2−ジメチロールブタン酸9部、ジブ
チル錫ジラウレート0.001部およびメチルエチルケ
トン60部を加え、均一混合後、イソホロンジイソシア
ネート(IPDI)44.6部を加え、80℃で2時間
反応させ、不揮発分に対する遊離イソシアネート基含有
量1.9%のウレタンプレポリマーのメチルエチルケト
ン溶液を得た。この溶液を30℃まで冷却し、トリエチ
ルアミン6部を加え中和後、水250部を徐々に加えて
乳化分散させ、これにヒドラジンの60%水溶液5部を
添加後2時間攪拌、反応した。その後、減圧下約2時間
かけて60℃まで昇温しながら、脱メチルエチルケトン
をおこない、固形分約46%の水分散型ポリブタジエン
系ポリウレタン樹脂を得た。
【0031】(比較例1)実施例1で用いたものと同様
の反応装置に、ヘキサメチレンカボネートジオール(平
均分子量1000)30部、ポリブチレンアジペートジ
オール(平均分子量1700)75部、トリメチロール
プロパン0.54部、2,2−ジメチロールブタン酸9
部、ジブチル錫ジラウレート0.001部およびメチル
エチルケトン50部を加え、均一混合後、イソホロンジ
イソシアネート(IPDI)44.6部を加え、80℃
で2時間反応させ、不揮発分に対する遊離イソシアネー
ト基含有量2.4%のウレタンプレポリマーのメチルエ
チルケトン溶液を得た。この溶液を30℃まで冷却し、
トリエチルアミン6部を加え中和後、水200部を徐々
に加えて乳化分散させ、これにヒドラジンの60%水溶
液5部を添加後2時間攪拌、反応した。その後、減圧下
約2時間かけて60℃まで昇温しながら、脱メチルエチ
ルケトンをおこない、固形分約44%の水分散型ポリウ
レタン樹脂を得た。
【0032】(比較例2)実施例1で用いたものと同様
の反応装置に、ポリブタジエンジオール(平均分子量2
800)84部、ポリテトラメチレングリコール(平均
分子量1000)44部、トリメチロールプロパン0.
54部、2,2−ジメチロールブタン酸9部、ジブチル
錫ジラウレート0.001部およびメチルエチルケトン
50部を加え、均一混合後、イソホロンジイソシアネー
ト(IPDI)44.6部を加え、80℃で2時間反応
させ、不揮発分に対する遊離イソシアネート基含有量
2.2%のウレタンプレポリマーのメチルエチルケトン
溶液を得た。この溶液を30℃まで冷却し、トリエチル
アミン6部を加え中和後、水250部を徐々に加えて乳
化分散させ、これにヒドラジンの60%水溶液5部を添
加後2時間攪拌、反応した。その後、減圧下約2時間か
けて60℃まで昇温しながら、脱メチルエチルケトンを
おこない、固形分約42%の水分散型ポリウレタン樹脂
を得た。
【0033】(比較例3)実施例1で用いたものと同様
の反応装置に、ポリブタジエンジオール(平均分子量2
800)84部、ポリヘキサメチレンカーボネートジオ
ール(平均分子量1000)30部、ポリオキシエチレ
ングリコール(平均分子量600)14.4部、トリメ
チロールプロパン0.54部、2,2−ジメチロールブ
タン酸9部、ジブチル錫ジラウレート0.001部およ
びメチルエチルケトン50部を加え、均一混合後、イソ
ホロンジイソシアネート(IPDI)44.6部を加
え、80℃で2時間反応させ、不揮発分に対する遊離イ
ソシアネート基含有量2.2%のウレタンプレポリマー
のメチルエチルケトン溶液を得た。この溶液を30℃ま
で冷却し、トリエチルアミン6部を加え中和後、水25
0部を徐々に加えて乳化分散させ、これにヒドラジンの
60%水溶液5部を添加後2時間攪拌、反応した。その
後、減圧下約2時間かけて60℃まで昇温しながら、脱
メチルエチルケトンをおこない、固形分約43%の水分
散型ポリウレタン樹脂を得た。
【0034】(比較例4)実施例1で用いたものと同様
の反応装置に、ポリブタジエンジオール(平均分子量2
800)84部、ポリオキシプロピレングリコール(平
均分子量1000)44部、トリメチロールプロパン
0.54部、2,2−ジメチロールブタン酸9部、ジブ
チル錫ジラウレート0.001部およびメチルエチルケ
トン50部を加え、均一混合後、イソホロンジイソシア
ネート(IPDI)44.6部を加え、80℃で2時間
反応させ、不揮発分に対する遊離イソシアネート基含有
量2.2%のウレタンプレポリマーのメチルエチルケト
ン溶液を得た。この溶液を30℃まで冷却し、トリエチ
ルアミン6部を加え中和後、水250部を徐々に加えて
乳化分散させ、これにヒドラジンの60%水溶液5部を
添加後2時間攪拌、反応した。その後、減圧下約2時間
かけて60℃まで昇温しながら、脱メチルエチルケトン
をおこない、固形分約42%の水分散型ポリウレタン樹
脂を得た。
【0035】(比較例5)実施例1で用いたものと同様
の反応装置に、ポリヘキサメチレンカーボネートジオー
ル(平均分子量1000)100部、ポリオキシエチレ
ングリコール(平均分子量600)12部、ネオペンチ
ルグリコール2.4部、トリメチロールプロパン2.7
部、ジブチル錫ジラウレート0.001部およびメチル
エチルケトン60部を加え、均一混合後、イソホロンジ
イソシアネート(IPDI)44.6部を加え、80℃
で2時間反応させ、不揮発分に対する遊離イソシアネー
ト基含有量1.2%のウレタンプレポリマーのメチルエ
チルケトン溶液を得た。この溶液にリン酸二水素ナトリ
ウム0.1部およびポリオキシエチレントリスチリルフ
ェニルエーテル型非イオン界面活性剤(HLB=13)
5部を添加し、均一混合後、別容器に移し、ディスパ羽
根を用い、水250部を徐々に加えて乳化分散させ、こ
れにエチレンジアミンの20%水溶液9部を添加後2時
間攪拌、反応した。その後、減圧下約2時間かけて50
℃まで昇温しながら、脱メチルエチルケトンをおこな
い、固形分約45%の水分散型ポリウレタン樹脂を得
た。
【0036】上記の実施例1、2および比較例1〜5で
得られたそれぞれの水分散型ポリウレタン樹脂について
フォームラバー用NBRラテックス(Nipol LX
531、LX53B(商標、日本ゼオン社製))と各濃
度で配合し、3時間放置後のラテックスの状態安定性に
ついて評価した。「Nipol LX531」は固形分
65重量%、アクリロニトリルの含有量25%重量で中
アクリロニトリル品のラテックスであり、「Nipol
LX531B」は固形分65重量%、アクリロニトリ
ルの含有量35%重量で高アクリロニトリル品のラテッ
クスである。NBRラテックスと上記各水分散型ポリウ
レタン樹脂の相溶性の評価結果を表1に記す。
【0037】
【表1】
【0038】上記結果より実施例1、実施例2および比
較例1にみられるモノマー組成より得られる水分散型ポ
リウレタン樹脂は、ラバーフォーム用NBRラテックス
(Nipol LX531、LX531B(商標、日本
ゼオン社製))と極めて相溶性が良好であり、任意にブ
レンド可能であった。一方、他のモノマー組成による水
分散型ポリウレタン樹脂、すなわちポリエーテル系ジオ
ールを含有したり、イオン性がノニオンである場合に
は、数重量%の配合でラテックスの粘度は、急激に上昇
し攪拌不能となりゲル化した。
【0039】次に、ラバーフォーム用NBRラテックス
に先の水分散型ポリウレタン樹脂をブレンドし、さら
に、加硫剤等を表2の様に配合し、所定の条件で加工
し、評価した。
【0040】表2における「イオウ」は、微粉イオウコ
ロイドA(商標、鶴見化学工業社製)を、加硫促進剤M
Zは、メルカプトベンゾチアゾールの亜鉛塩のサンセラ
ーMZ(商標、三新化学工業社製)を、亜鉛華は、酸化
亜鉛2種(商標、堺化学工業社製)を、老化防止剤は、
ノクラック#200(商標、BHT、大内振興化学工業
社製)を、トリメンベース(商標、塩素化ホルムアルデ
ヒドとアンモニアの反応物、ユニロイヤル株式会社
製)、他の薬剤については試薬品を用いた。表中の数字
は、重量部を表し、上記各配合割合に混合し調整した。
その後、上記組成物をラボラトリーミキサーミニミック
ス(Maths社製)により、空気を混入させ、機械発
泡させた。ついでこの空気混入組成物を、成型用筒状態
(外径:65mm、内径:60mm)に連続的に流し、
これを連続的に加熱炉に搬入させ、120℃の下、1時
間加熱した。これにより、表2に示す発泡倍率を有し、
かつ、連続した棒状の発泡体を得た。更に、上記各発泡
体を洗浄、遠心脱水、乾燥して円柱状のパフ基材を得
た。そして、各パフ基材から厚さ8mmの円盤状にスラ
イスし、試験片を得た。
【0041】(試験片の評価方法)試験片の外観・風合
いに関しては、「○」は化粧パフとして適用可能である
ことを示し、「×」は変形もしくは化粧パフとして適用
不能であること示す。硬さは、Fタイプ硬度計を用いて
測定した。圧縮荷重は、8mm、25%圧縮により行っ
た。引張り強さおよび伸びの測定は、JIS K630
1に準拠した。摩耗率(%)は、JIS L0823の
染色堅牢度試験用摩擦試験機2型を使用し、荷重200
g、速度30rpm、4000回後の摩耗減量率(%)
を測定した。これらの評価結果を表2に記す。
【0042】
【表2】
【0043】実施例3〜5に見られるように、NBRラ
テックスに実施例1〜2で得られた水分散型ポリブタジ
エン系ポリウレタン樹脂を配合し、所定の条件で得られ
た化粧パフは、無添加の場合(比較例7)に比較し外観
・風合い共に良好であり、物性において強度および耐摩
耗性は向上した。また、従来不可能であった量(30
%)のウレタン樹脂を配合することも可能であり、化粧
パフとしての外観を損なうことなく、特に耐摩耗性が著
しく向上した。一方、樹脂骨格中に反応性の二重結合を
有しない比較例1で得られた水分散型ポリウレタン樹脂
を配合した場合(比較例6)、加硫(架橋)不足が原因
と考えられる物性の低下とパフの変形が観られた。
【0044】
【発明の効果】本発明の樹脂改質剤を用いれば、NBR
ラテックスと任意にブレンドでき、その配合物を発泡、
加硫(架橋)すると、優れた樹脂物性(強度、耐摩耗
性)を有するウレタン樹脂含有NBR発泡体が得られ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI (C08L 21/02 75:14)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1) (a)脂環族ポリイソシアネート成分
    と、 (b)分子量が500〜3000であるポリブタジエン系ポリオー
    ルと、分子量が500〜3000であるポリエステル系ポリオ
    ール又は分子量が500〜3000であるポリカーボネート系
    ポリオールのうち少なくとも1つとを含むポリオール成
    分と、 (c)少なくとも2個の活性水素を有するカルボン酸成分
    との重付加反応体であって、両末端にイソシアネート基
    を有するウレタンプレポリマーを中和して水中で乳化分
    散し、(2) 水、ポリアミン又はヒドラジン誘導体から
    なる群から選ばれる少なくとも1種の鎖伸長剤により鎖
    伸長して得られる水分散型のポリブタジエン系ポリウレ
    タン樹脂からなる樹脂改質剤。
  2. 【請求項2】 前記ポリブタジエン系ポリウレタン樹脂
    中、前記ポリブタジエン系ポリオールが5〜60重量%
    であることを特徴とする請求項1記載の樹脂改質剤。
  3. 【請求項3】 前記(a)の脂環族ポリイソシアネート成
    分が、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソ
    ホロンジイソシアネート、又はノルボランジイソシアネ
    ートからなる群から選ばれる1種以上である請求項1ま
    たは2に記載の樹脂改質剤。
  4. 【請求項4】 前記(c)のカルボン酸成分が、2,2−
    ジメチロールプロピオン酸又は2,2―ジメチロールブ
    タン酸、又はそれらの混合物であることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれか1項に記載の樹脂改質剤。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の樹
    脂改質剤を1〜50重量%含有する樹脂発泡体。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の前記樹脂発泡体からな
    る化粧用塗布具。
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