JPH11209353A - メラミン工程廃液からのメラミン、アンメリン及びアンメリドの回収方法 - Google Patents

メラミン工程廃液からのメラミン、アンメリン及びアンメリドの回収方法

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JPH11209353A
JPH11209353A JP10026584A JP2658498A JPH11209353A JP H11209353 A JPH11209353 A JP H11209353A JP 10026584 A JP10026584 A JP 10026584A JP 2658498 A JP2658498 A JP 2658498A JP H11209353 A JPH11209353 A JP H11209353A
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melamine
ammeline
ammelide
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Akihiro Shiroishi
昭弘 城石
Mikio Tsuchida
美喜夫 土田
Toshiyuki Hata
利幸 畑
Tetsuo Nakagawa
哲男 中川
Masahiko Shigekiyo
雅彦 重清
Shigeru Nakajima
中島  茂
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Nissan Chemical Corp
Toyobo Co Ltd
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Nissan Chemical Corp
Toyobo Co Ltd
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D251/00Heterocyclic compounds containing 1,3,5-triazine rings
    • C07D251/02Heterocyclic compounds containing 1,3,5-triazine rings not condensed with other rings
    • C07D251/12Heterocyclic compounds containing 1,3,5-triazine rings not condensed with other rings having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D251/26Heterocyclic compounds containing 1,3,5-triazine rings not condensed with other rings having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with only hetero atoms directly attached to ring carbon atoms
    • C07D251/40Nitrogen atoms
    • C07D251/54Three nitrogen atoms
    • C07D251/62Purification of melamine

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  • Organic Chemistry (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】メラミン工程廃液から、メラミンのみを分離し
て回収した後、更にアンメリンとアンメリド(以下、ア
ンメリン等)を回収する方法の提供。 【解決手段】下記の工程(A),(B),(C) と(D) からなる方
法:(A) メラミン、アンメリン等、炭酸及び水酸化ナト
リウムを含有する母液(メラミン工程廃液)(1)に、H
型弱酸性陽イオン交換繊維(8) を接触させ、アンメリン
等を析出させて該繊維に付着させること及び水酸化ナト
リウムを該繊維に吸着させることにより、メラミンを含
有する水溶液(2) を生成させる工程、(B)(A)工程で得ら
れた該繊維(8) に強酸の水溶液(3) を接触させて、該繊
維を再生すると共に、アンメリン等及びナトリウム塩を
含有する酸性水溶液(5) を生成させる工程、(C)(B)工程
で得られた酸性水溶液をpH4-8 に中和することにより、
アンメリン等のスラリーを生成させる工程、(D)(C)工程
で得られたスラリー(7) から、アンメリン等を固液分離
する工程。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明の方法は、メラミン
製造工程で副生する晶析工程廃液からメラミン、アンメ
リン及びアンメリドを回収する方法に関するものであ
る。尿素法メラミン製造法においては、中間副生物とし
てアンメリンとアンメリドがあることが知られている。
アンメリンとアンメリドは、メラミンの晶析を行う際
に、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムな
どを添加しアンメリンとアンメリドを溶解させた系でメ
ラミンの結晶を析出させなければ、メラミンの結晶に混
入するため品質を低下させる問題点がある。アンメリン
とアンメリドが共存溶解するメラミンスラリーからメラ
ミンの純粋な結晶を固液分離した後、母液であるアルカ
リが加えられた廃液から溶解メラミンを回収する方法が
望まれている。更にメラミンを回収した後、溶解アンメ
リンと溶解アンメリドを回収する方法も望まれている。
【0002】
【従来の技術】尿素法メラミン製造は、尿素又は(及
び)その熱分解生成物を原料としてメラミンを製造する
プロセスであり、低圧法BASFプロセス、DSMプロ
セス、高圧日産プロセス、アライドプロセスなどがあ
り、この反応生成物からメラミンを取り出す方法として
ガス状の反応生成物を水で急冷して捕集する湿式法と、
急冷を大量の冷ガスなどで行ういわゆる乾式法とがあ
り、一般的には設備上の理由から湿式法が有利とされて
いる。
【0003】この場合、湿式法のメラミン結晶は、スラ
リーで得られる。そのスラリーの水相には、アンモニ
ア、炭酸、尿素などが溶解している。アンモニアは反応
により副生するほか、通常は反応時に添加するので多量
に存在する。また、中間生成物としてのアンメリン、ア
ンメリドなどが溶解していることが知られている。製品
とするメラミン結晶は、このスラリーから固液分離して
得る。メラミン結晶を分離した後の母液の中には、前記
したようにアンモニア、炭酸、尿素、アンメリン、アン
メリドなどが含まれているので、工業的なメラミン製造
においては、これらを回収利用することが望まれてい
る。アンモニアは加熱により容易に回収されるが、アン
モニア回収により減少したアルカリのために、アンメリ
ンとアンメリドの溶解度が低下し、結晶析出し、配管輸
送時の障害となる。このアンメリンとアンメリドの結晶
を析出させないためには、アンモニア、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムなどのアルカリを添加する必要を生
ずる。
【0004】従って、メラミン、アンメリン、アンメリ
ドなどを濃縮し、結晶を析出させずに回収するような場
合は、水酸化ナトリウムの添加が必要である。そのた
め、濃縮したメラミン、アンメリン、アンメリドなどは
水酸化ナトリウムを含んでいる。 例えば、メラミン製
造用原料尿素へ混合して使用する特開昭56−7967
8号公報に記載されているアンメリンとアンメリドの利
用方法では、混入する水酸化ナトリウムで尿素が分解す
るので好ましくない。
【0005】またアルカリを加えずにアンメリンとアン
メリドを上述メラミン分離後の母液から固液分離し、回
収する場合は、メラミンの溶解分は回収できないので好
ましくない。溶解メラミンを回収する方法として、シア
ヌール酸を添加して、メラミンシアヌレート付加物を形
成させ、固液分離して回収する方法は特公昭50−26
553号公報に記載されている。
【0006】しかし、特公昭50−26553号公報に
記載の方法では、アンメリンとアンメリドを分離した後
に、メラミンシアヌレート付加物を取り出すため、固液
分離工程が2段となり複雑になり好ましくない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】尿素法メラミン製造に
おいては、アンモニア加圧下で原料の尿素を加熱反応さ
せ、この反応生成物から、メラミンを取り出す。湿式法
によるメラミン晶析工程では、メラミン結晶はスラリー
で得られ、このスラリーからメラミン結晶を固液分離
後、乾燥してメラミン製品を得ている。
【0008】メラミン結晶を分離した後の母液である9
〜11のpHを有するメラミン工程廃液の中には、メラ
ミンが0.3〜0.5重量%溶解している以外に、アン
メリンとアンメリドの合計量として0.1〜0.5重量
%共存しており、アンモニアが1〜10重量%存在して
いればアンメリンとアンメリドは溶解している。しか
し、アンモニア回収を行えばアンメリンとアンメリドが
析出し、アンモニア回収時の熱交換器や配管などのスケ
ーリングによる問題点を生ずる。アンメリンとアンメリ
ドの析出は、水酸化ナトリウムを0.01〜2重量%加
えることにより防止できる。この水酸化ナトリウム、メ
ラミン、アンメリン、アンメリド、アンモニア、炭酸、
尿素などを含み、10〜13のpHを有するメラミン工
程廃液を、H型弱酸性陽イオン交換樹脂カラムを通じて
水酸化ナトリウムを除去することを試みたところ、炭酸
ガスが発生し、アンメリンとアンメリドの析出が起こり
閉塞により、廃液の処理ができなくなる問題が生じた。
【0009】本願発明は上記問題を解決するため、イオ
ン交換機能をもつ繊維により、メラミン、アンメリン、
アンメリド、水酸化ナトリウムなどを含むメラミン工程
廃液から、最初にメラミン分のみを回収し、次にアンメ
リンとアンメリドを回収する方法を提供することを目的
とする。また、イオン交換繊維をベルト状に循環させ
て、該母液からのメラミン、アンメリン及びアンメリド
の回収を連続化する方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願第1実施態様は、メ
ラミン工程廃液からのメラミン、アンメリン及びアンメ
リドの回収方法であり、下記の工程(A)、(B)、
(C)及び(D): (A)メラミン晶析工程において、メラミン結晶の固液
分離後、得られるメラミン、アンメリン、アンメリド、
炭酸及び水酸化ナトリウムを含有する母液に、H型弱酸
性陽イオン交換繊維を接触させ、アンメリン、アンメリ
ドを析出させて該弱酸性陽イオン交換繊維に付着させる
こと及び水酸化ナトリウムを該弱酸性陽イオン交換繊維
に吸着させることにより、メラミンを含有する水溶液を
生成させる工程、(B)(A)工程で得られたアンメリ
ン、アンメリド及び水酸化ナトリウムが吸着された弱酸
性陽イオン交換繊維に強酸の水溶液を接触させることに
より、該弱酸性陽イオン交換繊維をH型弱酸性陽イオン
交換繊維に再生すると共に、アンメリン、アンメリド及
びナトリウム塩を含有する酸性水溶液を生成させる工
程、(C)(B)工程で得られたアンメリン、アンメリ
ド及びナトリウム塩を含有する酸性水溶液をアルカリで
pH4〜8に中和することにより、アンメリンとアンメ
リドを析出させて、アンメリンとアンメリドのスラリー
を生成させる工程、及び(D)(C)工程で得られたア
ンメリンとアンメリドのスラリーから、アンメリンとア
ンメリドを固液分離する工程からなる。
【0011】本願第2実施態様は、弱酸性陽イオン交換
繊維を使用したベルト状物を用いて、メラミン工程廃液
からのメラミン、アンメリン及びアンメリドの回収を連
続的に行う本願第1実施態様の改良方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】本願第1実施態様について、以下
説明する。(A)工程では、メラミンのみを回収するこ
とができる。本願発明に用いられるH型弱酸性陽イオン
交換繊維としては、1〜20デニール及び陽イオン交換
容量2〜20ミリグラム当量/gを有する弱酸性陽イオ
ン交換繊維を用いる。ベルトを構成する弱酸性陽イオン
交換繊維の使用量割合は、30重量%以上が好ましく用
いられ、残余はベルトの強度、伸度などを補強するた
め、一般に知られているポリエチレン系繊維、ポリプロ
ピレン系繊維、フッ素樹脂系繊維などを用いる。弱酸性
陽イオン交換繊維の官能基(イオン交換基)としては、
カルボキシル基などが挙げられる。弱酸性陽イオン交換
繊維ベルトは、該繊維単独で、又は他の補強繊維と混用
(混紡、混織、交織、交編など)した織物、編物、不織
布及びこれらの積層体などから成形(製造)することが
できる。
【0013】(B)工程では、強酸例えば4〜50重量
%の硫酸水溶液などを用いて、繊維に付着したアンメリ
ンとアンメリドを脱離すると同時に、ナトリウムイオン
の除去、イオン交換繊維の再生ができる。(B)工程で
のH型弱酸性陽イオン交換繊維の再生には、強酸として
塩酸、硫酸などを用いる。強酸は希釈された4〜50重
量%の水溶液として用いることが好ましい。とりわけ、
硫酸濃度約10重量%の硫酸水溶液が好ましい。
【0014】(C)工程と(D)工程により、アンメリ
ンとアンメリドを回収することができる。(C)工程で
の酸性水溶液の中和としてpHを4〜8に管理するに
は、アルカリとして水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、アンモニアなどを用いる。アルカリは水溶液として
用いることが好ましい。とりわけ、水酸化ナトリウム濃
度4〜50重量%例えば約10%の水酸化ナトリウム水
溶液がより好ましい。(D)工程では、アンメリンとア
ンメリドのスラリーを、常法の濾過法例えばフィルター
プレス法により固液分離して、固形のアンメリンとアン
メリドを取得する。
【0015】H型弱酸性陽イオン交換繊維ベルトを使用
する本願第2実施態様を図1により概略説明する。H型
弱酸性陽イオン交換繊維を単独で、又は他の補強繊維と
一緒に織って製造したベルト(例えば、イオン交換基=
カルボキシル基、見掛け比重=0.1g/ml、弱酸性
陽イオン交換繊維(真比重=1.2g/ml)使用量割
合=100%、)(8)を、コンベアーとして用いた。
【0016】上記、ベルト(8)の走行範囲には、メラ
ミンを溶液として回収するための回収ゾーン(以下、回
収ゾーンという)及びイオン交換繊維ベルトを酸により
再生するための再生ゾーンがある。
【0017】回収ゾーンでは、回収タンク(T1)中
で、供給されるメラミン工程廃液である供給液(1)と
上記ベルト(8)を接触させて、アンメリンとアンメリ
ドのみをベルトに付着させそしてナトリウムイオンをベ
ルト(8)に吸着させ、メラミンのみをメラミン回収液
(2)中に残す。回収タンク(T1)中のpHを4〜8
に管理することにより、メラミンの回収操作を容易にで
きる。
【0018】再生ゾーンでは、イオン交換繊維ベルト再
生タンク(T2)中で、上記ベルト(8)に付着された
アンメリンとアンメリド及び吸着されたナトリウムイオ
ンが、約4〜50重量%の塩酸、硫酸などの再生用酸
(3)、例えば約10重量%の硫酸水溶液により、溶
解、脱離され、そしてベルト(8)はH型となって再生
される。
【0019】更に、再生されたベルト(8)は洗浄用純
水(4)により洗浄され、ロール対により絞られた後、
回収ゾーンへとリサイクルされる。そして、アンメリン
とアンメリド及びナトリウムイオンを含むベルト再生洗
浄液(5)は、次のアンメリンとアンメリド回収のため
の中和処理タンク(T3)に送られる。
【0020】かくして、回収ゾーンではメラミンのみが
回収され;再生ゾーンでは、ベルトが再生されて、回収
ゾーンへリサイクルされ、ベルトの再生と同時にベルト
から脱離されたアンメリン及びアンメリドは回収され
る。従って、メラミン工程廃液からのメラミンのアンメ
リン及びアンメリドからの分離回収とアンメリン及びア
ンメリドの回収を連続的に実施できる。
【0021】また、本願発明は上記の工程(A)のみ、
即ち、メラミン晶析工程において、メラミン結晶の固液
分離後、得られるメラミン、アンメリン、アンメリド、
炭酸及び水酸化ナトリウムを含有する母液に、H型弱酸
性陽イオン交換繊維を接触させ、アンメリン、アンメリ
ドを析出させて該弱酸性陽イオン交換繊維に付着させる
こと及び水酸化ナトリウムを該弱酸性陽イオン交換繊維
に吸着させることにより、メラミンを含有する水溶液を
生成させる方法にも関する。
【0022】
【実施例】本願発明を下記の実施例により、更に説明す
るが、本願発明はこれらの実施例により限定されること
を意図するものではない。 〔実施例1〕図1と関連して本願第2実施態様を詳細に
説明する。図1の装置図で説明する。回収液タンク(T
1)〔縦:1.5m(1500mm)、横:0.8m
(800mm)、深さ:1m(1000mm)、実液深
さ:0.5m(500mm)〕の上流(図1の左方)に
メラミン濃度0.3重量%、アンメリンとアンメリドの
合計量濃度0.2重量%、水酸化ナトリウム濃度0.2
重量%を含み、11のpHを有するメラミン工程廃液を
供給液(1)として、200kg/hを供給する(液の
滞留時間:3h)。巾500mmの弱酸性イオン交換繊
維ベルト(8)(イオン交換基=カルボキシル基、東洋
紡績(株)製ディスメル(登録商標)、6デニール、弱
酸性陽イオン交換繊維の使用量割合:100%、目付:
500g/m2)を回収液タンク(T1)内の液中に上
流から下流(図中、左方から右方)に1m/minの速
さで走行させながら1分浸漬させる。次に、ガイドロー
ル対(12)で液を乾き重量に対し3倍までの重量に絞
り、絞り液(11)を、回収液タンク(T1)へ戻す。
【0023】次にベルトを再生タンク(T2)〔縦:3
m(3000mm)、横:0.8m(800mm)、深
さ:1m(1000mm)、実液深さ:0.5m(50
0mm)〕へ浸漬する。再生タンク(T2)の上流側、
ベルト浸漬部の更に上流側に再生用酸として硫酸濃度1
0重量%の硫酸水溶液(3)を0.55kg/hで供給
した。再生タンク(T2)の上部にてイオン交換繊維ベ
ルトに4L/hの純水(4)をスプレーし洗浄する。そ
の洗浄後純水(41)は再生タンク(T2)に戻す。再
生タンク(T2)から出る再生洗浄液(5)には酸が残
存しているので、中和用アルカリ(6)として、水酸化
ナトリウム濃度10重量%の水酸化ナトリウム水溶液
0.5kg/hを供給して洗浄液を中和した後、中和処
理タンク(T3)から出る再生液(7)としてアンメリ
ンとアンメリドの合計量濃度4重量%のスラリーを得る
(回収率98.5%)。再生液(7)はフィルタープレ
ス(図示なし)により、固液分離後、乾燥してアンメリ
ンとアンメリドの混合物0.4kg/hを得た。
【0024】回収液(2)中のメラミン濃度は0.3重
量%(回収率99%以上)であり、アンメリンとアンメ
リドの合計量濃度は0.003重量%であり、また、水
酸化ナトリウム濃度は0.005重量%であり、供給液
に対し、メラミンのみ分離回収されたと言える。
【0025】〔実施例2〕内径50mm、長さ500m
mのカラムに30gのイオン交換繊維(東洋紡績(株)
製ディスメル(登録商標)、6デニール、繊維長さ:7
0mm、弱酸性陽イオン交換繊維の使用量割合:100
%)を丸めてランダムに充填した(実効長さ(実イオン
交換繊維長さ):160mm)。充填したときのみかけ
の体積は200mlであった。この層に実施例1のメラ
ミン工程廃液を600ml/hで通液し、出口液のpH
7.0まで通したところ1500mlの回収液を得た。
その後、硫酸濃度10重量%の硫酸水溶液30g及び純
水600mlで再生、洗浄後、(イオン交換繊維)再生
液640gを得た。実施例と同様に、(メラミン)回収
液を分析したところ、メラミン濃度は0.26重量%で
あり、回収率は87%であった。アンメリンとアンメリ
ドの合計量濃度は0.002重量%であり、水酸化ナト
リウム濃度は0.004重量%であり、メラミンのみ分
離回収された。
【0026】比較例1 市販の陽イオン交換樹脂(オルガノ(株)製アンバーラ
イト(登録商標)IRC−76)を用いて、小規模のテ
ストを行った。内径50mmのカラムに100gのアン
バーライトIRC−76を充填し、実施例1のメラミン
工程廃液を200ml/hで供給したところ、約15分
で、充填層内で炭酸ガスの発生とアンメリンとアンメリ
ドの析出が起こり通液できなくなった。このときのイオ
ン交換量は、カタログ値の約1/50であった。
【0027】
【発明の効果】本願発明の弱酸性陽イオン交換繊維ベル
トを使用するメラミン工程廃液からのメラミン、アンメ
リン及びアンメリドの回収方法では、1番目の工程でメ
ラミンのみの選択的回収、それに次ぐ工程でアンメリン
とアンメリドの回収ができる。そして、その回収は連続
的にもできる。また本願発明の回収方法では、メラミン
を回収する際に、回収液中のメラミン濃度を低下させず
に回収できる利点を有する。この回収液は、この回収液
からメラミンを回収した後、湿式法におけるメラミン回
収用の水として再利用でき、湿式法メラミン製造にて廃
水のクローズド化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、弱酸性陽イオン交換繊維ベルトを使
用する場合の、メラミン工程廃液からのメラミン、アン
メリン及びアンメリドの回収方法(例えば実施例1に記
載の方法)における上記ベルト、他の装置と液流の関係
を示す線図である。
【符号の説明】
1───供給液(メラミン工程廃液) 11──絞り液 2───(メラミン)回収液 3───(イオン交換繊維ベルト)再生用酸 4───(再生イオン交換繊維ベルト)洗浄用純水 41──洗浄後純水絞り液 5───ベルト再生洗浄液 6───中和用アルカリ 7───再生液(アンメリン、アンメリドスラリー液) 8──弱酸性イオン交換繊維ベルト T1──メラミン回収タンク T2──イオン交換繊維ベルト再生タンク T3──アンメリン、アンメリド回収のための中和処理
タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畑 利幸 富山県婦負郡婦中町笹倉635 日産化学工 業株式会社富山工場内 (72)発明者 中川 哲男 大阪府大阪市北区堂島浜二丁目2番8号 東洋紡績株式会社本社内 (72)発明者 重清 雅彦 大阪府大阪市北区堂島浜二丁目2番8号 東洋紡績株式会社本社内 (72)発明者 中島 茂 岡山県岡山市西大寺中野490番地の8

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の工程(A)、(B)、(C)及び
    (D): (A)メラミン晶析工程において、メラミン結晶の固液
    分離後、得られるメラミン、アンメリン、アンメリド、
    炭酸及び水酸化ナトリウムを含有する母液に、H型弱酸
    性陽イオン交換繊維を接触させ、アンメリン、アンメリ
    ドを析出させて該弱酸性陽イオン交換繊維に付着させる
    こと及び水酸化ナトリウムを該弱酸性陽イオン交換繊維
    に吸着させることにより、メラミンを含有する水溶液を
    生成させる工程、 (B)(A)工程で得られたアンメリン、アンメリド及
    び水酸化ナトリウムが吸着された弱酸性陽イオン交換繊
    維に強酸の水溶液を接触させることにより、該弱酸性陽
    イオン交換繊維をH型弱酸性陽イオン交換繊維に再生す
    ると共に、アンメリン、アンメリド及びナトリウム塩を
    含有する酸性水溶液を生成させる工程、 (C)(B)工程で得られたアンメリン、アンメリド及
    びナトリウム塩を含有する酸性水溶液をアルカリでpH
    4〜8に中和することにより、アンメリンとアンメリド
    を析出させて、アンメリンとアンメリドのスラリーを生
    成させる工程、及び (D)(C)工程で得られたアンメリンとアンメリドの
    スラリーから、アンメリンとアンメリドを固液分離する
    工程、からなるメラミン工程廃液からのメラミン、アン
    メリン及びアンメリドの回収方法。
  2. 【請求項2】 ベルト状に成形された弱酸性陽イオン交
    換繊維を用いて、メラミン工程廃液からのメラミン、ア
    ンメリン及びアンメリドの回収を連続的に行うことを特
    徴とする請求項1記載の回収方法。
  3. 【請求項3】 1〜20デニール及び陽イオン交換容量
    2〜10ミリグラム当量/gを有する弱酸性陽イオン交
    換繊維を用いる請求項1又は2記載の回収方法。
  4. 【請求項4】メラミン晶析工程において、メラミン結晶
    の固液分離後、得られるメラミン、アンメリン、アンメ
    リド、炭酸及び水酸化ナトリウムを含有する母液に、H
    型弱酸性陽イオン交換繊維を接触させ、アンメリン、ア
    ンメリドを析出させて該弱酸性陽イオン交換繊維に付着
    させること及び水酸化ナトリウムを該弱酸性陽イオン交
    換繊維に吸着させることにより、メラミンを含有する水
    溶液を生成させる方法。
JP10026584A 1998-01-23 1998-01-23 メラミン工程廃液からのメラミン、アンメリン及びアンメリドの回収方法 Pending JPH11209353A (ja)

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